JPH05178209A - 列車の定位置停止制御方法 - Google Patents

列車の定位置停止制御方法

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JPH05178209A
JPH05178209A JP4000946A JP94692A JPH05178209A JP H05178209 A JPH05178209 A JP H05178209A JP 4000946 A JP4000946 A JP 4000946A JP 94692 A JP94692 A JP 94692A JP H05178209 A JPH05178209 A JP H05178209A
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JP
Japan
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train
tasc
deceleration
delay
stop control
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Application number
JP4000946A
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English (en)
Inventor
Seisaku Tate
精作 舘
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 列車の運転状況・遅れ状況に対応した遅れ回
復・先行列車との時隔短縮を目的とする。 【構成】 列車20の遅れ状況から駅への到着遅れ時間
を予測するステップと、この予測した遅れ時間に基づい
て前記列車の停止制御開始点S,S01,S02を決
定するステップと、この決定した停止制御開始点S
01,S02での前記列車20の車速に基づいて基準
減速度を決定するステップと、を含むようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、列車の定位置停止制
御方法に関し、特に列車の遅れ回復並びに先行列車との
時間間隔の短縮を可能とする列車の定位置停止制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は例えば、第16回「鉄道における
サイバネティクス利用国内シンポジウム論文集」(19
79年、11月、P193〜P197)に開示された列
車の定位置停止制御方法を実現するためのシステム構成
図である。図において1は地上側である駅のホームの進
入点に設けられた列車の定位置停止制御(以下、TAS
Cと記す)のためのTASC信号送信器(TASC地上
子)、2は列車、3はこの列車2に搭載されたアンテ
ナ、4はこのアンテナ3の出力側に接続された受信器、
5は列車2の車輪に設けられた速度発電機、6はこの速
度発電機5の出力側に接続されたATC(自動列車制
御)装置、7は受信器4及びATC装置6の出力側に接
続されたTASC装置(列車の自動運転を行う場合は車
上ATO装置)、8はATC装置6及びTASC装置7
の出力側に接続された車両制御装置(図示しない推進装
置とブレーキ装置を含む)である。
【0003】次に動作について説明する。先ず列車の運
転には図4で示すように3種の制御概念がある。図4に
おいてaは運転士が扱うマニュアル・ブレーキ、bはA
TC信号が下位に現示変化したときに自動的に働くAT
Cブレーキ、cは先行列車との追突防止、車止め域進入
時の車両の安全確保、及び出発信号機未現示のときの列
車盲信防止の為に働く非常ブレーキである。マニュアル
・ブレーキaは列車運転台のブレーキ制御器のポジショ
ンに合わせて7段階程の減速度が設定されている。この
減速度をβ1,β2,・・・β7と0.5Km/h/sきざみに7
段階(β1<β2・・・β7)とすると、運転士は中間の
減速度β3又はβ4等を用いて乗り心地をそこねる事なく
列車を停止させることができる。ATCブレーキbの減
速度は運転士が扱うブレーキ(以下常用ブレーキとい
う)の減速度のうち最大の減速度β7である。非常ブレ
ーキは常用ブレーキ最大減速度β7よりも更に大きい減
速度に設定されている。TASCは運転士のマニュアル
・ブレーキの減速度のほゞβ5辺りを基準ブレーキとし
て使用するようにしている。今、列車がホームに進入し
てくる時の運転曲線上の速度をV0とする。V0は通常A
TCによる信号速度より2Km/hより低めに設定されてい
る。TASC信号送信器1は停止点からS(m)の地点に
設けられている。この距離は物理式S=V0 2/(7.2β
TASC)で決まる。ここでV0は初速度であり単位はKm/
h、βTASCはTASC基準減速度であり、単位はKm/h/s
である。例えばV0を60Km/h、βTASCを2.2Km/h/sと
するとSは235mに設定される。列車がTASC信号
送信器1の置かれているS0点を通過した時、アンテナ
3はTASC信号送信器1からのTASC信号を受信
し、その受信信号を受信器4に出力する。受信器4はア
ンテナ3の受信信号を判別し、その判別信号をTASC
装置7に出力する。TASC装置7は判別信号を受けて
TASCを開始する。
【0004】以下には、このTASC装置7の動作例を
一例について述べる。従来から実施されてきたのは例え
ば第16回「鉄道におけるサイバネティクス利用国内シ
ンポジウム論文集」(1979年11月)p.188〜
p.192に開示されている。TASC装置7は上述し
た判別信号を受けるとKA,KB,KC,KOと称する
4種類の速度パターンを発生させる。各KA,KB,K
C,KOは次の様に決められている。即ち、KBを基準
減速度βTASCより決まる速度とすると、VKB=(7.2
β0-1/2である。KAは進入速度V0が65Km/hに対
しATC速度が72Km/hであるからVKC=1.23
KB,KCはVKA=0.81VKB,KOはVKO=0.66
KBとなり、減速度はそれぞれβKC=3.3,βKB=2.
2,βKA=1.4,βKO=1.0となる。列車の進行に伴
い速度発電機5より速度信号が出力されるので、これを
積分したものがTASC開始点からの距離s(m)にな
る。距離s(m)における速度パターンは各々VKC=(7.
2βKC(S−s))1/2,VKB=(7.2βKB(S−s))
1/2,VKA=(7.2βKA(S−s))1/2,VKO=(7.2
βKO(S−s))1/2となり、放物曲線をえがく。TAS
Cのための指令は距離Sにおける車速Vと、これらの4
種の速度パターンを比較する事により決められる。図5
に示すように、車速VがVKO以下ならTASC装置7は
車両制御装置8に力行指令Pを与え、車速VがVKO≦V
<VKAとなっても力行指令を与える。車速VがVKAを越
えた時ノッチ・オフCし、惰行させる。車速VがVKB
越えると減速度βKBより強い目の減速度β5KB<P5
=25Km/h/s<βKC)を与える。その結果、車速が下が
ってパターン速度VKB以下になった時は再度ノッチ・オ
フを行う。このようにして列車は制動と惰行を適度にく
り返し、車速パターンKBに沿った形で減速されて行
く。尚、下り勾配等でブレーキを働かせて減速度β5
与えたにもかかわらず車速がVKCを越えてしまった時は
ATCブレーキと同じ常用ブレーキの最大減速度β7
与え、KCパターン以下の速度におさえる。以下はK
O,KA,KB,KCの4パターンについてのTASC
であるが、パターンを細分化する程きめの細かい制御が
可能であり、又最近では上述したパターン比較方法をも
とに力行、ノッチやブレーキの与え方に運転士の経験則
を取り入れて乗り心地改善を果たしている例等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】列車の従来の定位置停
止制御方法では、列車がどのような運転状況・遅延状況
にあっても、TASC開始点は固定であり、従って収束
しようとする基準減速度β0は一定であった。その結
果、遅延列車における遅延回復、先行列車との時間間隔
の短縮には何の効果も発揮できないという問題点があっ
た。
【0006】この発明は上述した従来の問題点を解決す
るためになされたもので、遅れ状況にある列車の遅れ回
復を少しでも図るとともに先行列車に対する時間間隔の
短縮をも図ることができる列車の定位置停止制御方法を
得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る列車定位
置停止制御方式は、列車の遅れ状況から駅への到着遅れ
時間を予測するステップと、この予測した遅れ時間に基
づいて前記列車の停止制御開始点を決定するステップ
と、この決定した停止制御開始点での前記列車の車速に
基づいて基準減速度を決定するステップと、を含むよう
にした。
【0008】
【作用】この発明では、列車の遅れ状況を考慮して列車
の基準減速度及び停止制御開始位置を決定するようにし
たため、列車の遅れ回復並びに先行列車との時隔短縮を
図れる。
【0009】
【実施例】
実施例1.以下、この発明に係る列車の定位置停止制御
方法の一実施例を図について説明する。図1はこの発明
を実施するためのシステム構成の一例を示す図である。
図1において、9は列車運行管理システム以下(PTC
という)、10,11,12はPTC9と接続されてい
るTASC信号送信器である。1〜8は図3で説明した
ものと全く同じである。
【0010】図2は実施例の動作を説明するため、縦軸
に列車速度を横軸に列車位置をとって、これらの関係を
示した図である。尚、図中S0,S01,S02は夫々TA
SC信号送信器10〜12が設けられた位置を示してい
る。図2において列車20が最終ホームトラックに進入
した時、図1に示したPTC9でホームトラック走行時
間を考慮して到着実績時刻を予測する。PTC9は列車
が運行する実行ダイヤを管理しているので、到着実績時
刻と到着計画時刻を比較して列車20の遅れ時間を推測
する。ここで遅れ時間をt0とすると、遅れ時間t0が或
る基準時間t01以下の場合は図示しないホームより見て
列車の最も進入方向よりに設置された第1番目のTAS
C信号送信器10の位置がTASC開始点となる。t0
がt01より大きくて他の基準時間t02より小さい場合は
真中に設置された第2番目のTASC信号送信器11の
位置がTASC開始点となる。t0がt02より大きい場
合はTASC信号送信器11を中心としTASC信号送
信器10とは反対側に設置された即ち、列車の最も進行
方向寄りに設置された第3番目のTASC信号送信器1
2の位置がTASC開始点となる。
【0011】ここで運転曲線における進入初速度V0
仮に60Km/hとすると、TASC信号送信器10に対応
するTASC基準パターンa0の基準減速度β0は、2.
2Km/h/s、S0は停止位置Aより235mの位置とな
る。TASC信号送信器に対応するTASC基準パター
ンao1の基準減速度β01を2.7Km/h/sとするとS01
停止位置Aより185mの位置となる。次にTASC信
号送信器12に対応するTASC基準パターンa02の基
準減速度β02を3.2Km/h/sとするとS02は停止位置A
より155mの位置となる。PTC9で進入列車の遅れ
時間を予測すると、これにもづきTASC開始点を決定
する。この結果PTC9はTASC信号送信器10〜1
2のいずれかに駆動信号を与える。例えば図1では第2
番目のTASC信号送信器11のみに駆動信号が与えら
れている様子を示している。列車20はS0を通過して
もTASCが開始せず、S01を通過して初めてTASC
を開始する。この時、図5に対する指令シーケンスはK
Bパターンが基準の2.7Km/h/sとなるので車速がVKB
を越えた時に与えるブレーキの減速度はβ6となる。同
様に、S02がTASC開始点とされているならVKBパタ
ーンが3.2Km/h/sとなるので、車速がVKBを越えた時
に与えるブレーキの減速度はβ7となる。
【0012】
【発明の効果】以上、詳述したように、この発明は、列
車の遅れ状況から駅への到着遅れ時間を予測するステッ
プと、この予測した遅れ時間に基づいて前記列車の停止
制御開始点を決定するステップと、この決定した停止制
御開始点での前記列車の車速に基づいて基準減速度を決
定するステップと、を含むようにしたので遅延回復並び
に先行列車との時隔短縮が可能になるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するためのシステム構成の一例
を示す図である。
【図2】この発明の一実施例の動作説明図である。
【図3】従来の列車の定位置停止制御方法を実行するた
めのシステム構成図である。
【図4】ブレーキ力を説明する図である。
【図5】従来のTASCシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
3 アンテナ 4 受信器 5 速度発電機 6 ATC装置 7 TASC装置 8 車両制御装置 9 PTC 10,11,12 TASC信号送信器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車の遅れ状況から駅への到着遅れ時間
    を予測するステップと、 この予測した遅れ時間に基づいて前記列車の停止制御開
    始点を決定するステップと、 この決定した停止制御開始点での前記列車の車速に基づ
    いて基準減速度を決定するステップと、 を含むことを特徴とする列車の定位置停止制御方法。
JP4000946A 1992-01-07 1992-01-07 列車の定位置停止制御方法 Pending JPH05178209A (ja)

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Cited By (2)

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