JPH05177830A - インクジェットプリンタの駆動装置 - Google Patents

インクジェットプリンタの駆動装置

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JPH05177830A
JPH05177830A JP13051492A JP13051492A JPH05177830A JP H05177830 A JPH05177830 A JP H05177830A JP 13051492 A JP13051492 A JP 13051492A JP 13051492 A JP13051492 A JP 13051492A JP H05177830 A JPH05177830 A JP H05177830A
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carriage
ink cartridge
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ink
connecting pieces
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Shinya Nakamura
信也 中村
Tsutomu Yamaguchi
山口  努
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Tokyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリッジ上のコネクタとインクカートリッ
ジの接点とを確実に且つ簡単な構造で接続し得るインク
ジェットプリンタの駆動装置を提供する。 【構成】 インクカートリッジをキャリッジ30に装着
した時に、インクジェットヘッド18の各接点をキャリ
ッジ30側の接続片21,22を介して駆動部に接続す
るが、接続片21,22を弾性を有する金属板で形成す
ることにより撓み量を大きくし、これにより、キャリッ
ジ30に対するインクカートリッジの取付寸法に誤差が
生じてもキャリッジ30側の接続片21,22をインク
カートリッジ側の接点等に確実に接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−10843号公報、特
開平3−55253号公報、特開平3−65347号公
報、特開平3−101944号公報、特開平2−151
445号公報、特開平2−178050号公報、特開平
2−178051号公報、特開平2−188246号公
報、特開平1−125238号公報、特開昭62−23
4942号公報等に記載されているように、インクタン
クとインクジェットヘッドとをユニット化したインクカ
ートリッジを往復動自在のキャリッジに装着し、このキ
ャリッジを移動させる過程でインクジェットヘッドのノ
ズルからインクを飛翔させることにより印字するインク
ジェットプリンタがある。
【0003】ここで、インクカートリッジとキャリッジ
とには、インクジェットヘッドに印字信号を入力するた
めの接続手段を必要とする。インクカートリッジにピン
端子を設け、キャリッジに市販のコネクタを設け、イン
クカートリッジをキャリッジに装着した時に、インクカ
ートリッジ側のピン端子とキャリッジのコネクタとを接
続するようにした接続方法があるが、インクカートリッ
ジの装着にピン端子に対してコネクタを相対的に移動さ
せる構造が複雑である。
【0004】このために、図14に示すものがある。以
下図14に基づいて説明する。61はゴムパットで、こ
のゴムパット61は往復動自在に設けられたキャリッジ
(図示せず)に保持されている。このゴムパット61の
表面には多数の突起62が形成されている。63はゴム
パット61に対向されてキャリッジに保持された塩化ビ
ニール系統のフレキシブルケーブルで、このフレキシブ
ルケーブル63には、前記突起62に対向されて表面側
に膨出する多数の接続部64が薄膜金属により形成され
ている。これらの接続部64はフレキシブルケーブル6
3に形成された接続線65により駆動部(図示せず)に
接続されている。前記キャリッジに着脱自在に保持され
るインクカートリッジのインクジェットヘッド(図示せ
ず)の一面には接続パターン66が金属箔により形成さ
れている。この接続パターン66は前記接続部64に接
触する多数の端子67を有する。これらの端子67はイ
ンクジェットヘッドの各ノズルの内部に設けられた発熱
素子に接続されているものである。
【0005】したがって、キャリッジにインクカートリ
ッジを装着することにより、駆動部に接続された接続部
64がインクジェットヘッドの端子67に接続される。
ここで、接続部64の突出高さは不均一で端子67との
接触が不完全になるため、ゴムパット61の突起62で
接続部64を端子67に押し付けている。印字に際して
は、選択された端子67に電圧を印加し、この端子67
に接続された発熱素子を発熱させてノズル内のインクを
沸騰させ、この沸騰により高めた圧力によってノズルか
らインクが飛翔される。各ノズルにはインクタンク(図
示せず)からインクが供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ゴムパット61の突起
62は撓み量が少ないので、キャリッジに対するインク
ジェットヘッドの取付位置のバラツキ等があると、全接
続部64を確実に端子67に圧接させることは困難であ
る。また、ゴムパット61を必要とするため部品点数が
多くなりコストが高くなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、往復
動自在に設けられたキャリッジと、個々にノズルからイ
ンクを吐出させる多数のインク吐出手段を有するインク
ジェットヘッドとインクタンクとを一体に結合してなり
前記キャリッジに着脱自在に装着されたインクカートリ
ッジと、入力用の多数の接点を有して前記インクカート
リッジに設けられた配線板と、それぞれ弾性を有する金
属板により形成されて少なくとも前記接点に弾性的に接
触された多数の接続片の一部を絶縁材に固定してなり前
記キャリッジに取り付けられたコネクタとにより構成し
たものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、イ
ンクカートリッジの接点に接触される多数の接続片と、
これらの接続片が前記接点に接触する前に前記インクカ
ートリッジの接地面に接触される形状に定められた接地
用の接続片とを有するコネクタをキャリッジに設けたも
のである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1において、接
続片が挿入される多数の溝が形成された絶縁体をキャリ
ッジに設けたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1において、そ
れぞれ接続片の自由端部に当接されてそれらの接続片の
復帰位置を定める底面を絶縁体の溝に形成したものであ
る。
【0011】請求項5の発明は、請求項2,3又は4に
おいて、接地用の接続片の一部にインクカートリッジの
接地面側に突出する接触部を形成し、他の接続片にイン
クカートリッジの接点側に突出する接触部を形成し、前
記接地用の接続片が挿入される溝の底面の深さを他の前
記接続片が挿入される溝の底面の深さより浅くしたもの
である。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、インクカートリッジ
をキャリッジに装着した時に、インクカートリッジの各
接点をキャリッジ側の接続片を介して駆動部に接続する
が、接続片を弾性を有する金属板で形成することによ
り、接続片の撓み量を大きくすることができ、これによ
り、キャリッジに対するインクカートリッジの取付寸法
に誤差が生じても接続片をインクカートリッジ側の接点
等に確実に接触させることができ、さらに、部品点数を
少なくしてコストダウンを図ることができる。
【0013】請求項2の発明によれば、コネクタの接続
片に駆動部からの信号が印加された状態で、キャリッジ
にインクカートリッジを装着したとしても、接地用の接
続片をインクカートリッジ側の接地面に接触させた後に
インクカートリッジ側の接点に他の接続片を接触させる
ことができ、これにより、インクカートリッジ側の回路
素子の破壊を防止することができる。
【0014】請求項3の発明によれば、各接続片を絶縁
体に形成された溝に挿入することにより、各接続片の間
を絶縁状態に維持することができる。
【0015】請求項4の発明によれば、弾性的に屈撓す
る各接続片の自由端部を溝の底面に当接させることによ
り、インクカートリッジに対する各接続片の圧接力を高
めることができる。
【0016】請求項5の発明によれば、各接続片の自由
端部が当接される溝の底面の深さに差をつけることによ
り、接地用の接続片の接触部をインクカートリッジ側の
接地面側に突出させ、他の接続片の接触部を接地用の接
続片の接触部よりも退避させた状態に維持することがで
き、したがって、コネクタの接続片に駆動部からの信号
が印加された状態で、キャリッジにインクカートリッジ
を装着したとしても、接地用の接続片をインクカートリ
ッジ側の接地面に接触させた後に、インクカートリッジ
側の接点に他の接続片を接触させることができ、これに
より、インクカートリッジ側の回路素子の破壊を防止す
ることができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図13に基づ
いて説明する。まず、図5、図8、図9にインクカート
リッジ1の構造を示す。このインクカートリッジ1は、
一側面にキャップ2を有してインクを収納するインクタ
ンク3と、金属製のヘッド基板4と、カートリッジカバ
ー5とを結合することにより形成されている。前記イン
クタンク3のキャップ2とは反対側の面には凹部6が形
成され、この凹部6の底面と上面と前面とには開口部
7,8,9が形成されている。この凹部6の壁面10か
ら突出するボス11に前記ヘッド基板4が固定されてい
る。この扁平なヘッド基板4には、互いに平行な平坦面
12,13と、円形の位置決め孔14と、小判形の位置
決め孔15とが形成されている。前記ヘッド基板4の平
坦面13には後述するインクジェットヘッドが形成さ
れ、そのインクジェットヘッドの前面のノズルの周囲は
フェースプレート16により覆われている。さらに、前
記カートリッジカバー5には、前記ヘッド基板4の一部
を開放する三つの開口部17が形成されている。
【0018】図6に示すように、前記ヘッド基板4の内
面側の平坦面13には、インクジェットヘッド18と、
多数の接点19を有する配線板20とが設けられてい
る。そして、多数の接続片21と一本の接続片22とを
絶縁材23に埋設してなるコネクタ24が設けられてい
る。前記接続片21はくの字形に突出されて前記接点1
9に弾発的に接触される接触部21aを有し、前記接続
片22はくの字形に突出されて前記ヘッド基板4の金属
面に弾発的に接触される接触部22aを有する。図4に
示すように、前記接続片21,22の後端は基板23a
に半田付けされ、この基板23aは後述する第二のキャ
リッジフレーム32に固定される。
【0019】図7に示すように、前記インクジェットヘ
ッド18は、前記ヘッド基板4の内方の平坦面13の前
方に、多数のインク吐出手段である発熱体27が形成さ
れたシリコン基板26を接合し、発熱体27を位置させ
る多数の溝によるインク溜め28が形成されたシリコン
基板29をシリコン基板26上に接合することにより形
成されている。前記インク溜め28のそれぞれの先端の
開口面は、印字媒体に対向するノズル25である。ま
た、前記シリコン基板26には、前記発熱体27を駆動
するためにマトリックス回路(図示せず)が形成されて
いる。
【0020】次いで、図1ないし図3にキャリッジ30
の構造を示す。まず、図1に示すように、キャリッジ3
0は、それぞれ絶縁性の樹脂により形成された第一のキ
ャリッジフレーム31と第二のキャリッジフレーム32
とをキャリアシャフト(図示せず)に沿って摺動自在に
嵌合することにより形成されている。すなわち、第一の
キャリッジフレーム31には、前記ヘッド基板4の外側
の平坦面12に対向する支持壁33と、この支持壁33
の内面から連続されてキャリアシャフトに摺動自在に嵌
合される円筒部34とが形成されている。前記第二のキ
ャリッジフレーム32には、前記インクカートリッジ1
の前記開口部7から前記開口部8に突き抜けて前記ヘッ
ド基板4の前記平坦面13を加圧する加圧手段である柱
状のカートリッジ保持部35と、前記円筒部34の上面
に沿う突出部36と、この突出部36の先端に形成され
た逆U字形の壁部37とが形成されている。そして、前
記カートリッジ保持部35は、板ばね38の一端に保持
されて前記ヘッド基板4を弾発的に押圧する押圧体39
を有する。また、前記壁部37の内面には、前記突出部
36の長手方向に沿って壁部37の中心を通る直線を軸
とする螺旋状のカム40が一体に形成されている。
【0021】また、図2に示すように、前記第一のキャ
リッジフレーム31の前記支持壁33には、前記突出部
36と前記壁部37とを突出させる異形孔41が形成さ
れ、この異形孔41の両側には、前記突出部36の両側
に形成されたリブ42を摺動自在に保持する溝43が形
成されている。さらに、前記第二のキャリッジフレーム
32には、前記第一のキャリッジフレーム31の前記円
筒部34の両側に形成されたリブ44を摺動自在に保持
するコの字形の爪45と、側方に突出する軸46とが形
成され、この軸46には前記支持壁33を押圧するスプ
リング47が嵌合されている。
【0022】さらに、図3に示すように、前記第一のキ
ャリッジフレーム31の前記支持壁33の内面には、前
記ヘッド基板4の接点19とは反対側の平坦面12が当
接される三つの突起48と、ヘッド基板4に形成された
前記位置決め孔14又は15に嵌合される二つの位置決
め部49とが突出形成されている。前記突起48の先端
面は前述したキャリアシャフトと略直交する所定の平面
内に位置されている。
【0023】次に、前記第二のキャリッジフレーム32
の前記カートリッジ保持部35の一部の縦断正面図を図
11に示す。接地用の接続片22の接触部22aは、他
の接続片21の接触部21aよりもヘッド基板4側及び
上位に位置する形状に屈曲されている。また、絶縁体と
してのカートリッジ保持部35には、前記コネクタ24
の接続片21,22の上部を保持し、隣接する接続片2
1の間及び接続片21,22の間を絶縁する多数の溝5
0が形成されている。接続片21を保持する溝50の底
面の深さは、接地用の接続片22を保持する溝50の底
面の深さより深い寸法に設定されている。これによって
も、接地用の接続片22の接触部22aは、他の接続片
21の接触部21aよりもヘッド基板4側に突出されて
いる。さらに、接続片22とこの接続片22に最も近い
接続片21との間は、接続片21の配列ピッチの略2倍
の間隔が開けられているが、その間には空きの溝50が
形成されている。すなわち、溝50は等間隔に形成さ
れ、溝50間の肉厚が薄く且つ均等に定められている。
これにより、成形時のひけによる寸法の狂いが防止され
ている。
【0024】次いで、図2にクランプ機構51を示す。
このクランプ機構51は、一端にフランジ52が形成さ
れたクランプ軸53と、このクランプ軸53に回動自在
に嵌合される円筒形の嵌合部54が形成されたクランプ
レバー55とを有し、嵌合部54の一端には、前記壁部
37の内面に形成された螺旋状の前記カム40(図1参
照)に当接される螺旋状のカム56が形成され、嵌合部
54の他端には前記クランプ軸53のフランジ52側の
外周に形成された螺旋状のカム57に当接される螺旋状
のカム58が形成されている。クランプレバー55のカ
ム56,58は互いにリード方向を逆にして形成され、
カム40,56のリード方向は等しく、カム57,58
のリード方向は等しく定められている。さらに、前記ク
ランプ軸53のフランジ52の両側には突片59が形成
され、これらの突片59を受ける受け面60が前記第一
のキャリッジフレーム31の前記異形孔41の両側に形
成されている。
【0025】このようなクランプ機構51の組み立てに
際しては、まず、第二のキャリッジフレーム32のリブ
42を第一のキャリッジフレーム31の溝43に嵌合さ
せるとともに、第一のキャリッジフレーム31のリブ4
4を第二のキャリッジフレーム32の爪45に係合させ
て、第一及び第二のキャリッジフレーム31,32をキ
ャリアシャフトに沿って摺動自在に連結する。次いで、
第一のキャリッジフレーム31の異形孔41に第二のキ
ャリッジフレーム32の壁部37を最大限に突出させ、
クランプレバー55の嵌合部54が嵌合されたクランプ
軸53を第一のキャリッジフレーム31の支持壁33と
壁部37との間に位置させ、フランジ52の突片59を
支持壁33の受け面60に当接させる。この状態で、前
記スプリング47の付勢力により支持壁33を壁部37
側に移動させることにより、クランプ軸53の先端が壁
部37に嵌合される。また、クランプ軸53はそのフラ
ンジ52が前記異形孔41の周囲の壁によって囲繞され
るために回り止めされる。
【0026】したがって、クランプレバー55をクラン
プ解除方向に回動させることにより、カム40,56の
螺旋面を全面的に接触させるとともに、カム57,58
の螺旋面を全面的に接触させながら第二のキャリッジフ
レーム32がスプリング47の付勢力によって、支持壁
33から離反する方向に移動する。逆に、クランプレバ
ー55をクランプ方向に回動させた場合には、カム40
の突部がカム56の突部を支持壁33側に押圧し、カム
58の突部がカム57の突部を支持壁33側に押圧し、
第一のキャリッジフレーム31の支持壁33をカートリ
ッジ保持部35側に押す。換言すれば、カートリッジ保
持部35が支持壁33側に引き込まれる。
【0027】このような構成において、インクカートリ
ッジ1をキャリッジ30に装着する場合は、前述したよ
うに、クランプレバー55をクランプ解除方向に回動さ
せることにより、支持壁33とカートリッジ保持部35
との間隔を広げる。この状態では、スプリング47の付
勢力で支持壁33をカートリッジ保持部35から最大限
に離反させることができる。したがって、インクカート
リッジ1を突起48や位置決め部49に干渉させること
なくその開口部7,8をカートリッジ保持部35に容易
に嵌合させることができる。
【0028】この状態では、接地用の接続片22の接触
部22aが、他の接続片21の接触部21aよりもヘッ
ド基板4側及び上位に位置するため、まず、接地用の接
続片22の接触部22aがヘッド基板4の金属面(接地
面)に弾発的に接触され、続いて、コネクタ24の接続
片21の接触部21aがヘッド基板4の接点19に弾発
的に接触される。したがって、接続片21に電圧が印加
された状態のままインクカートリッジ1をカートリッジ
保持部35に装着する場合においても、シリコン基板2
6のマトリックス回路の破壊を防止することができる。
【0029】また、接続片21,22は弾性を有する金
属板により形成されているため、接続片21,22の撓
み量を大きくすることができ、これにより、接続片21
を接点19に確実に接触させるとともに、接続片22を
ヘッド基板4の金属面(接地面)に確実に接触させるこ
とができる。さらに、接続片21,22の撓み量が大き
いため疲労を防止して信頼性を高めることができる。し
かも、従来用いたようなゴムパットを省略することがで
きるため、部品点数を少なくしてコストダウンを図るこ
とができる。
【0030】続いて、前述したように、クランプレバー
55をクランプ方向に回動させると、カートリッジ保持
部35と支持壁33との間隔が狭くなる方向に第二のキ
ャリッジフレーム32が移動する。これにより、ヘッド
基板4がカートリッジ保持部35により押圧されて支持
壁33の突起48に当接され、位置決め孔14,15に
位置決め部49が嵌合される。
【0031】この状態では、ヘッド基板4の平面方向の
位置は位置決め部49で定められ、ヘッド基板4の平坦
面12は同一垂直面内に位置する三つの突起48の先端
に当接され、これにより、平坦面12のキャリアシャフ
トに沿う方向の位置及び垂直度が一定となる。また、イ
ンクジェットヘッド18がヘッド基板4に一体に形成さ
れるため、ヘッド基板4に対するインクジェットヘッド
18の相対位置を正確に定めることができる。したがっ
て、ヘッド基板4を位置決めすることで、記録媒体に対
するインクジェットヘッド18のノズルの位置を極めて
正確に定めることがきる。
【0032】さらに、第一のキャリッジフレーム31の
支持壁33と第二のキャリッジフレーム32の壁部37
との間隔をカム40,56,57,58で広げるだけ
で、ヘッド基板4を支持壁33の突起48に確実に押し
つけて位置決め孔14,15を位置決め部49に確実に
係合させることができる。この場合、クランプレバー5
5の嵌合部54の両端にリード方向が異なるカム56,
58が形成され、カム56に当接されるカム40が壁部
37に形成され、カム58に当接されるカム57がクラ
ンプ軸53に形成されているため、クランプ軸53のス
トロークを大きくすることができる。これにより、支持
壁33とカートリッジ保持部35との間隔を大きく広げ
ることができ、したがって、キャリッジ30に対するイ
ンクカートリッジ1の着脱操作をさらに容易にすること
ができる。勿論、対をなすカム40,56又はカム5
7,58の一方を省略しても、クランプレバー55の操
作により支持壁33とカートリッジ保持部35との間隔
を変化させることができる。
【0033】さらに、第一のキャリッジフレーム31の
支持壁33と第二のキャリッジフレーム32のカートリ
ッジ保持部35との相対位置に多少のバラツキが生じて
も、押圧体39によりヘッド基板4を支持壁33に確実
に圧接することができる。
【0034】さらに、ヘッド基板4の平坦面12に当接
する三つの突起48を有する支持壁33がキャリッジ3
0の往復動作と直交するため、インク吐出手段としての
発熱体27が形成されたシリコン基板26と、多数のイ
ンク溜め28が形成されたシリコン基板29とを、ヘッ
ド基板4の平坦面13に積層する方法によって、それぞ
れインク溜め28に接続されたノズル25を印字媒体に
対向させるインクジェットヘッド18を極めて容易に形
成することができる。
【0035】なお、支持壁33の内面にコネクタ24を
設け、ヘッド基板4の支持壁33側の平坦面12に接点
19とインクジェットヘッド18とを形成し、カートリ
ッジ保持部35によりヘッド基板4を支持壁33に押圧
することにより、接点19とコネクタ24とを接続する
ことも可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、往復動自在に設けら
れたキャリッジと、個々にノズルからインクを吐出させ
る多数のインク吐出手段を有するインクジェットヘッド
とインクタンクとを一体に結合してなり前記キャリッジ
に着脱自在に装着されたインクカートリッジと、入力用
の多数の接点を有して前記インクカートリッジに設けら
れた配線板と、それぞれ弾性を有する金属板により形成
されて少なくとも前記接点に弾性的に接触された多数の
接続片の一部を絶縁材に固定してなり前記キャリッジに
取り付けられたコネクタとにより構成したので、インク
カートリッジをキャリッジに装着した時に、インクカー
トリッジの各接点をキャリッジ側の接続片を介して駆動
部に接続するが、接続片を弾性を有する金属板で形成す
ることにより、接続片の撓み量を大きくすることがで
き、これにより、キャリッジに対するインクカートリッ
ジの取付寸法に誤差が生じても接続片をインクカートリ
ッジ側の接点等に確実に接触させることができ、さら
に、部品点数を少なくしてコストダウンを図ることがで
きる請求項2の発明は、請求項1において、インクカー
トリッジの接点に接触される多数の接続片と、これらの
接続片が前記接点に接触する前に前記インクカートリッ
ジの接地面に接触される形状に定められた接地用の接続
片とを有するコネクタをキャリッジに設けたので、コネ
クタの接続片に駆動部からの信号が印加された状態で、
キャリッジにインクカートリッジを装着したとしても、
接地用の接続片をインクカートリッジ側の接地面に接触
させた後にインクカートリッジ側の接点に他の接続片を
接触させることができ、これにより、インクカートリッ
ジ側の回路素子の破壊を防止することができる効果を有
する。
【0037】請求項3の発明は、請求項1において、接
続片が挿入される多数の溝が形成された絶縁体をキャリ
ッジに設けたので、各接続片を絶縁体に形成された溝に
挿入することにより、各接続片の間を絶縁状態に維持す
ることができる効果を有する。
【0038】請求項4の発明は、請求項1において、そ
れぞれ接続片の自由端部に当接されてそれらの接続片の
復帰位置を定める底面を絶縁体の溝に形成したので、弾
性的に屈撓する各接続片の自由端部を溝の底面に当接さ
せることにより、インクカートリッジに対する各接続片
の圧接力を高めることができる効果を有する。
【0039】請求項5の発明は、請求項2,3又は4に
おいて、接地用の接続片の一部にインクカートリッジの
接地面側に突出する接触部を形成し、他の接続片にイン
クカートリッジの接点側に突出する接触部を形成し、前
記接地用の接続片が挿入される溝の底面の深さを他の前
記接続片が挿入される溝の底面の深さより浅くしたの
で、接地用の接続片の接触部をインクカートリッジ側の
接地面側に突出させ、他の接続片の接触部を接地用の接
続片の接触部よりも退避させた状態に維持することがで
き、したがって、コネクタの接続片に駆動部からの信号
が印加された状態で、キャリッジにインクカートリッジ
を装着したとしても、接地用の接続片をインクカートリ
ッジ側の接地面に接触させた後に、インクカートリッジ
側の接点に他の接続片を接触させることができ、これに
より、インクカートリッジ側の回路素子の破壊を防止す
ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るもので、インクタンク
を省略しヘッド基板と第一及び第二のキャリッジフレー
ムとの関係を示す分解斜視図である。
【図2】第一及び第二のキャリッジフレームとクランプ
機構とを示す分解斜視図である。
【図3】第一のキャリッジフレームを示す斜視図であ
る。
【図4】ヘッド基板とコネクタとの関係を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの分解斜視図である。
【図6】ヘッド基板の接点とコネクタの接続片との関係
を示す分解斜視図である。
【図7】インクジェットヘッドの先端を拡大して示す正
面図である。
【図8】インクカートリッジの内部を示す斜視図であ
る。
【図9】インクカートリッジの斜視図である。
【図10】インクタンクを省略してキャリッジにヘッド
基板を固定した状態を示す斜視図である。
【図11】第二のキャリッジフレームにおけるコネクタ
の支持構造を示す縦断正面図である。
【図12】キャリッジにインクカートリッジ全体を装着
した状態を前方より見た斜視図である。
【図13】キャリッジにインクカートリッジ全体を装着
した状態を後方より見た斜視図である。
【図14】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 3 インクタンク 18 インクジェットヘッド 19 接点 21,22 接続片 21a,22a 接触部 23 絶縁材 24 コネクタ 25 ノズル 27 インク吐出手段 30 キャリッジ 35 絶縁体 50 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8804−2C B41J 29/00 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動自在に設けられたキャリッジと、
    個々にノズルからインクを吐出させる多数のインク吐出
    手段を有するインクジェットヘッドとインクタンクとを
    一体に結合してなり前記キャリッジに着脱自在に装着さ
    れたインクカートリッジと、入力用の多数の接点を有し
    て前記インクカートリッジに設けられた配線板と、それ
    ぞれ弾性を有する金属板により形成されて少なくとも前
    記接点に弾性的に接触された多数の接続片の一部を絶縁
    材に固定してなり前記キャリッジに取り付けられたコネ
    クタとよりなることを特徴とするインクジェットプリン
    タの駆動装置。
  2. 【請求項2】 インクカートリッジの接点に接触される
    多数の接続片と、これらの接続片が前記接点に接触する
    前に前記インクカートリッジの接地面に接触される形状
    に定められた接地用の接続片とを有するコネクタをキャ
    リッジに設けたことを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットプリンタの駆動装置。
  3. 【請求項3】 接続片が挿入される多数の溝が形成され
    た絶縁体をキャリッジに設けたことを特徴とする請求項
    1記載のインクジェットプリンタの駆動装置。
  4. 【請求項4】 それぞれ接続片の自由端部に当接されて
    それらの接続片の復帰位置を定める底面を絶縁体の溝に
    形成したことを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    トプリンタの駆動装置。
  5. 【請求項5】 接地用の接続片の一部にインクカートリ
    ッジの接地面側に突出する接触部を形成し、他の接続片
    にインクカートリッジの接点側に突出する接触部を形成
    し、前記接地用の接続片が挿入される溝の底面の深さを
    他の前記接続片が挿入される溝の底面の深さより浅くし
    たことを特徴とする請求項2,3又は4記載のインクジ
    ェットプリンタの駆動装置。
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