JPH05177702A - 光学位相差フイルム - Google Patents
光学位相差フイルムInfo
- Publication number
- JPH05177702A JPH05177702A JP29792A JP29792A JPH05177702A JP H05177702 A JPH05177702 A JP H05177702A JP 29792 A JP29792 A JP 29792A JP 29792 A JP29792 A JP 29792A JP H05177702 A JPH05177702 A JP H05177702A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retardation film
- liquid crystal
- optical
- polarizing plate
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学的斑が少なく、耐熱耐久性にすぐれ、特
に液晶表示装置の色相補償として可視光線範囲のレター
デーション値が光学的に一致し、鮮明な白黒表示、カラ
ー表示等を可能にする光学位相差フイルムを提供する。 【構成】 屈折率が1.6以上かつガラス転移温度が1
00℃以上の熱可塑性樹脂よりなる、少くとも一軸方向
に配向されたフイルムであって、そのレターデーション
値が60nm以上1200nm以下であり、かつレター
デーションの振れ幅が10%以下、好ましくは5%以下
であることを特徴とする光学位相差フイルム。
に液晶表示装置の色相補償として可視光線範囲のレター
デーション値が光学的に一致し、鮮明な白黒表示、カラ
ー表示等を可能にする光学位相差フイルムを提供する。 【構成】 屈折率が1.6以上かつガラス転移温度が1
00℃以上の熱可塑性樹脂よりなる、少くとも一軸方向
に配向されたフイルムであって、そのレターデーション
値が60nm以上1200nm以下であり、かつレター
デーションの振れ幅が10%以下、好ましくは5%以下
であることを特徴とする光学位相差フイルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学位相差フイルムに関
し、さらに詳しくは液晶表示装置等の部品として有用な
光学位相差フイルムに関する。
し、さらに詳しくは液晶表示装置等の部品として有用な
光学位相差フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】パソコン、ワープロ用大型液晶表示パネ
ルには、一般に、液晶分子のねじれ角が180〜270
度のSTN(Super Twisted Nematic )型表示装置が使
われているが、これらの表示装置は液晶高分子の複屈折
に起因する着色例えば表示色が濃紺色であり、背景色が
黄緑色である着色が生じてコントラストの高い白黒表示
が出来なくなり、またこの液晶表示装置にカラーフィル
ターをかぶせてカラー表示を行う際に、この色相が障害
となっている。
ルには、一般に、液晶分子のねじれ角が180〜270
度のSTN(Super Twisted Nematic )型表示装置が使
われているが、これらの表示装置は液晶高分子の複屈折
に起因する着色例えば表示色が濃紺色であり、背景色が
黄緑色である着色が生じてコントラストの高い白黒表示
が出来なくなり、またこの液晶表示装置にカラーフィル
ターをかぶせてカラー表示を行う際に、この色相が障害
となっている。
【0003】この問題を解決する為に、例えば日経マイ
クロデバイス1987年10月号84頁に記載されてい
るように、同等の液晶セルを光学補償板として重ねた
り、同複屈折率を有する光学フイルムに代替することが
検討されている。そして各種のレターデーション値を有
する一軸延伸、及び二軸延伸の複屈折光学フイルムが検
討されている。
クロデバイス1987年10月号84頁に記載されてい
るように、同等の液晶セルを光学補償板として重ねた
り、同複屈折率を有する光学フイルムに代替することが
検討されている。そして各種のレターデーション値を有
する一軸延伸、及び二軸延伸の複屈折光学フイルムが検
討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光学フイルムを色補償
用として使用する場合、可視光線の全波長に対して複屈
折率が表示用液晶セルに合致もしくは近似していること
が好ましい。さらに詳しくは、現在大型の液晶表示用の
使用されている液晶には、例えば可視光線の波長450
nmと590nmに対する複屈折率ΔN45及びΔN59の
比がΔN45/Δ59=1.12〜1.23の範囲にあるフ
イルムが好ましい。しかし、従来の光学位相差フイルム
は、酢酸セルロース系、ポリカーボネート系、ポリメチ
ルメタクリレート、メタクリル酸メチルを主成分とした
エチレン系コモノマー、ポリ(メタ)アクリレート系の
樹脂からなり、ΔN45/ΔN59=1.1以下の範囲にあ
って、ある特定の可視光線の波長帯で色補償をした場
合、他の可視波長帯では液晶との複屈折率が異なるため
色相補償が十分でなく、色ずれ、滲みといった不具合が
生じたり、本来のカラー表示の色精度が悪いという、色
補償の観点から問題があった。
用として使用する場合、可視光線の全波長に対して複屈
折率が表示用液晶セルに合致もしくは近似していること
が好ましい。さらに詳しくは、現在大型の液晶表示用の
使用されている液晶には、例えば可視光線の波長450
nmと590nmに対する複屈折率ΔN45及びΔN59の
比がΔN45/Δ59=1.12〜1.23の範囲にあるフ
イルムが好ましい。しかし、従来の光学位相差フイルム
は、酢酸セルロース系、ポリカーボネート系、ポリメチ
ルメタクリレート、メタクリル酸メチルを主成分とした
エチレン系コモノマー、ポリ(メタ)アクリレート系の
樹脂からなり、ΔN45/ΔN59=1.1以下の範囲にあ
って、ある特定の可視光線の波長帯で色補償をした場
合、他の可視波長帯では液晶との複屈折率が異なるため
色相補償が十分でなく、色ずれ、滲みといった不具合が
生じたり、本来のカラー表示の色精度が悪いという、色
補償の観点から問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題を解
決するために研究を重ねた結果、完成したものである。
決するために研究を重ねた結果、完成したものである。
【0006】すなわち、本発明は屈折率が1.6以上か
つガラス転移温度が100℃以上の熱可塑性樹脂よりな
る、少くとも一軸方向に配向されたフイルムであって、
そのレターデーション値が60nm以上1200nm以
下であり、かつレターデーションの振れ幅が10%以下
であることを特徴とする光学位相差フイルムである。
つガラス転移温度が100℃以上の熱可塑性樹脂よりな
る、少くとも一軸方向に配向されたフイルムであって、
そのレターデーション値が60nm以上1200nm以
下であり、かつレターデーションの振れ幅が10%以下
であることを特徴とする光学位相差フイルムである。
【0007】本発明において光学位相差フイルムを構成
する熱可塑性樹脂はナトリウムD線(589nm)の屈
折率が1.60以上でありかつガラス転移温度(Tg)
が100℃以上の熱可塑性樹脂であり、例えばポリエチ
レンナフタレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサル
フォン、ポリエーテルエーテルケント、ポリビニールカ
ルバゾール、ポリビニールナフタレン、ポリクロロスチ
レン、ポリメタクリル酸ペンタクロルフェニル等があげ
られる。なかでもポリエチレンナフタレート、ポリエー
テルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトンが工業的
に透明で異物の少ない安定した樹脂として得られる点で
優れている。
する熱可塑性樹脂はナトリウムD線(589nm)の屈
折率が1.60以上でありかつガラス転移温度(Tg)
が100℃以上の熱可塑性樹脂であり、例えばポリエチ
レンナフタレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサル
フォン、ポリエーテルエーテルケント、ポリビニールカ
ルバゾール、ポリビニールナフタレン、ポリクロロスチ
レン、ポリメタクリル酸ペンタクロルフェニル等があげ
られる。なかでもポリエチレンナフタレート、ポリエー
テルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトンが工業的
に透明で異物の少ない安定した樹脂として得られる点で
優れている。
【0008】本発明の光学位相差フイルムは、前述した
熱可塑性樹脂よりなる、少くとも一軸方向に延伸配向さ
れたフイルムであり、そのレターデーション値が60n
m以上1200nm以下でありかつレターデーションの
振れ幅が10%以下である必要がある。このレターデー
ション値はフイルム用途によってその最適値がかわる
が、例えばSTN液晶表示装置の色補償用位相差のフイ
ルムの場合は、概ね60〜1200nm、好ましくは2
00〜1000nmの範囲である。
熱可塑性樹脂よりなる、少くとも一軸方向に延伸配向さ
れたフイルムであり、そのレターデーション値が60n
m以上1200nm以下でありかつレターデーションの
振れ幅が10%以下である必要がある。このレターデー
ション値はフイルム用途によってその最適値がかわる
が、例えばSTN液晶表示装置の色補償用位相差のフイ
ルムの場合は、概ね60〜1200nm、好ましくは2
00〜1000nmの範囲である。
【0009】また、レターデーション値の振れ幅(Δ
R)は10%以下、好ましくは5%以下であるが、この
レターデーションの振れ幅が大きくなりすぎると、色補
償の偏差が生じ色斑となるため好ましくない。特に液晶
表示装置用に用いるものは、一視野範囲内特に50mm
以下のピッチの斑が5%以下、好ましくは2%以下であ
ることが特に良い。
R)は10%以下、好ましくは5%以下であるが、この
レターデーションの振れ幅が大きくなりすぎると、色補
償の偏差が生じ色斑となるため好ましくない。特に液晶
表示装置用に用いるものは、一視野範囲内特に50mm
以下のピッチの斑が5%以下、好ましくは2%以下であ
ることが特に良い。
【0010】かかる光学位相差フイルムを製造する方法
としては、例えば溶剤キャスト法、溶融押出法、カレン
ダー法等があげられる。これらのうちフイルムの厚み均
一性に優れ、ゲル状物やブツ、フィッシュアイ、スクラ
ッチ等の光学欠点の生じない方法が好ましい。また各方
式において押出方法に対して現れるギアマークと呼ばれ
る縞模様を防止する為、流動樹脂を脈動率2%以下、好
ましくは1%以下の計量ポンプで圧送し、引き取り時の
ローラー駆動系には速度変動率0.5%以下の定速精度
の高い引き取り装置を用いることが好ましい。
としては、例えば溶剤キャスト法、溶融押出法、カレン
ダー法等があげられる。これらのうちフイルムの厚み均
一性に優れ、ゲル状物やブツ、フィッシュアイ、スクラ
ッチ等の光学欠点の生じない方法が好ましい。また各方
式において押出方法に対して現れるギアマークと呼ばれ
る縞模様を防止する為、流動樹脂を脈動率2%以下、好
ましくは1%以下の計量ポンプで圧送し、引き取り時の
ローラー駆動系には速度変動率0.5%以下の定速精度
の高い引き取り装置を用いることが好ましい。
【0011】かかる方法により製造されたフイルムまた
はシートは、用途に応じ、そのままあるいは最適な複屈
折特性を有するよう延伸配向し、本発明の光学位相差フ
イルムとする。一軸方向に延伸する方法として、テンタ
ー法による横一軸延伸、ロール間による縦一軸法、ロー
ル間圧縮延伸法等の公知の方法を用いることができる。
延伸条件は特に限定されず、用いる熱可塑性の種類によ
っても異なるが、延伸温度はTg+10℃〜Tg+60
℃の範囲であり、延伸倍率は1.1〜4.0倍程度であ
ることが好ましい。延伸後の熱処理工程は、延伸フイル
ムの熱寸法安定性の向上、およびレターデーションの熱
安定性、均一性の向上のため有効であり、熱処理温度は
延伸温度から熱変形温度もしくは結晶開始温度以下が好
ましい。フイルムの厚みは5〜300μmの範囲内にあ
ることが好ましい。
はシートは、用途に応じ、そのままあるいは最適な複屈
折特性を有するよう延伸配向し、本発明の光学位相差フ
イルムとする。一軸方向に延伸する方法として、テンタ
ー法による横一軸延伸、ロール間による縦一軸法、ロー
ル間圧縮延伸法等の公知の方法を用いることができる。
延伸条件は特に限定されず、用いる熱可塑性の種類によ
っても異なるが、延伸温度はTg+10℃〜Tg+60
℃の範囲であり、延伸倍率は1.1〜4.0倍程度であ
ることが好ましい。延伸後の熱処理工程は、延伸フイル
ムの熱寸法安定性の向上、およびレターデーションの熱
安定性、均一性の向上のため有効であり、熱処理温度は
延伸温度から熱変形温度もしくは結晶開始温度以下が好
ましい。フイルムの厚みは5〜300μmの範囲内にあ
ることが好ましい。
【0012】本発明の光学位相差フイルムは偏光板に積
層して複合偏光板とするのに好ましく用いられる。この
複合偏光板は、偏光板の光学軸と位相差フイルムの光学
軸を40〜50度の範囲で粘着剤あるいは接着剤等を用
いて単層もしくは複数枚貼り合せることにより形成でき
る。この複合偏光板は耐熱耐久性にすぐれ、かつレター
デーションの経時変化が少い特長を有する。前記偏光板
は特に制約はなく、例えば従来から用いられる偏光板を
用いることができる。
層して複合偏光板とするのに好ましく用いられる。この
複合偏光板は、偏光板の光学軸と位相差フイルムの光学
軸を40〜50度の範囲で粘着剤あるいは接着剤等を用
いて単層もしくは複数枚貼り合せることにより形成でき
る。この複合偏光板は耐熱耐久性にすぐれ、かつレター
デーションの経時変化が少い特長を有する。前記偏光板
は特に制約はなく、例えば従来から用いられる偏光板を
用いることができる。
【0013】また、液晶セルの両面に偏光板を配置して
なる液晶表示パネルで、視面側の偏光板と液晶セルの中
間に前記位相差フイルムを配することにより、液晶の複
屈折による着色を解消した白黒表示の液晶表示パネルを
形成することができる。また本発明の光学位相率フイル
ムを用いた白黒表示用液晶表示パネルにカラーマスクを
かぶせ、RGBの3色を白黒のグレー濃度で発色せしめ
ることにより、フルカラーの液晶表示パネルを形成する
ことができる。
なる液晶表示パネルで、視面側の偏光板と液晶セルの中
間に前記位相差フイルムを配することにより、液晶の複
屈折による着色を解消した白黒表示の液晶表示パネルを
形成することができる。また本発明の光学位相率フイル
ムを用いた白黒表示用液晶表示パネルにカラーマスクを
かぶせ、RGBの3色を白黒のグレー濃度で発色せしめ
ることにより、フルカラーの液晶表示パネルを形成する
ことができる。
【0014】本発明の光学位相差フイルムは耐熱耐久性
にすぐれかつレタージョンの経時変化が少ないという特
長を有し、該光学位相差フイルムを用いた複合偏光板、
白黒液晶パネル、カラー液晶パネル等は機器の発熱、車
載時の発熱等に耐え、耐久性のすぐれた特性を発揮す
る。
にすぐれかつレタージョンの経時変化が少ないという特
長を有し、該光学位相差フイルムを用いた複合偏光板、
白黒液晶パネル、カラー液晶パネル等は機器の発熱、車
載時の発熱等に耐え、耐久性のすぐれた特性を発揮す
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0016】
【実施例1】溶融押出キャスト法により、ポリエチレン
―2,6―ナフタレートを、押出方向に厚み斑がないよ
うに、脈動率0.8%の計量ポンプでダイより押出し、
60℃に温調された冷却ドラム上にキャスティングして
180μmのフイルムを作成した。この冷却ドラムの駆
動には回転精度0.5%以下の駆動装置を使用した。
―2,6―ナフタレートを、押出方向に厚み斑がないよ
うに、脈動率0.8%の計量ポンプでダイより押出し、
60℃に温調された冷却ドラム上にキャスティングして
180μmのフイルムを作成した。この冷却ドラムの駆
動には回転精度0.5%以下の駆動装置を使用した。
【0017】このフイルムを、テンターを用いて延伸温
度150℃で1.5倍に横一軸延伸を行った後、150
℃で熱処理を行って厚さ110μm、延伸方向の屈折率
が1.652、これの直角方向の屈折率が1.647、
レターデーション(Re)=540nmの延伸フイルム
を得た。該フイルムのレターデーションのバラツキ(Δ
R)は3%であり、光学的に均質なフイルムであった。
度150℃で1.5倍に横一軸延伸を行った後、150
℃で熱処理を行って厚さ110μm、延伸方向の屈折率
が1.652、これの直角方向の屈折率が1.647、
レターデーション(Re)=540nmの延伸フイルム
を得た。該フイルムのレターデーションのバラツキ(Δ
R)は3%であり、光学的に均質なフイルムであった。
【0018】このフイルムを位相差フイルムとして粘着
剤を用いて偏光板の片面に光学軸が45°になるよう貼
り付け、複合偏光板を得た。さらにこの光学フイルムを
STN液晶表示装置の液晶セルと上部偏光板の間に貼り
合わせて使用したところ、背景色が白、表示色が黒のコ
ントラストの良い白黒表示が可能となった。またこの白
黒表示の液晶ディスプレーに、バックライトを付け、上
部にカラーフィルターを被せ、RGBのセルを白黒のグ
レー濃度で発色表示させることにより、鮮明なフルカラ
ー表示装置を得ることが出来た。
剤を用いて偏光板の片面に光学軸が45°になるよう貼
り付け、複合偏光板を得た。さらにこの光学フイルムを
STN液晶表示装置の液晶セルと上部偏光板の間に貼り
合わせて使用したところ、背景色が白、表示色が黒のコ
ントラストの良い白黒表示が可能となった。またこの白
黒表示の液晶ディスプレーに、バックライトを付け、上
部にカラーフィルターを被せ、RGBのセルを白黒のグ
レー濃度で発色表示させることにより、鮮明なフルカラ
ー表示装置を得ることが出来た。
【0019】
【比較例1】溶融押出法により180μmのポリカーボ
ネートフイルムを作成し、該フイルムを170℃で1.
8倍に横一軸に延伸して、厚さ100μm、延伸方向の
屈折率が1.587,この直角方向の屈折率が1.58
2,Re=540nmの延伸フイルムを得た。
ネートフイルムを作成し、該フイルムを170℃で1.
8倍に横一軸に延伸して、厚さ100μm、延伸方向の
屈折率が1.587,この直角方向の屈折率が1.58
2,Re=540nmの延伸フイルムを得た。
【0020】このフイルムを実施例1と同様にSTN液
晶セルと上部偏光板との間に貼り合わせて使用したとこ
ろ、ほぼ白黒表示が得られるが、色相補償が十分でな
く、色ずれが生じ、やや赤みかかった色調となった。ま
たこの白黒表示の色相が不十分な状態のままで、バック
ライト付き液晶ディスプレーとし、これにカラーフィル
ターを被せ、RGBのセルを発光させカラー表示を試み
たが、色ずれ滲み等があり、鮮明なフルカラー表示が出
来なかった。
晶セルと上部偏光板との間に貼り合わせて使用したとこ
ろ、ほぼ白黒表示が得られるが、色相補償が十分でな
く、色ずれが生じ、やや赤みかかった色調となった。ま
たこの白黒表示の色相が不十分な状態のままで、バック
ライト付き液晶ディスプレーとし、これにカラーフィル
ターを被せ、RGBのセルを発光させカラー表示を試み
たが、色ずれ滲み等があり、鮮明なフルカラー表示が出
来なかった。
【0021】
【実施例2】ポリエーテルエーテルケトンを380℃で
溶融押出し、冷却ドラム上にキャスティング固化させ、
160℃にて2.0倍に一軸延伸し、さらに250℃で
熱処理を行い、厚さ100μmで延伸方向の屈折率が
1.655、この直角方向の屈折率が1.650、Re
=540nmの一軸配向ポリエーテルエーテルケトンフ
イルムを作成した。該フイルムを実施例1と同様にST
N液晶セルと上部偏光板との間に貼り合わせて使用した
ところ、コントラストの良い白黒表示が得られた、また
この白黒表示のバックライト付き液晶ディスプレーにカ
ラーフィルターを被せ、RGBのセルを発光させること
により、鮮明なフルカラー表示を得ることが出来た。
溶融押出し、冷却ドラム上にキャスティング固化させ、
160℃にて2.0倍に一軸延伸し、さらに250℃で
熱処理を行い、厚さ100μmで延伸方向の屈折率が
1.655、この直角方向の屈折率が1.650、Re
=540nmの一軸配向ポリエーテルエーテルケトンフ
イルムを作成した。該フイルムを実施例1と同様にST
N液晶セルと上部偏光板との間に貼り合わせて使用した
ところ、コントラストの良い白黒表示が得られた、また
この白黒表示のバックライト付き液晶ディスプレーにカ
ラーフィルターを被せ、RGBのセルを発光させること
により、鮮明なフルカラー表示を得ることが出来た。
【0022】
【発明の効果】本発明の光学位相差フイルム、及びこれ
を用いた複合偏光板は、光学的斑が少なく、特に液晶表
示装置の色相補償として可視光線範囲のレターデーショ
ン値が液晶の光学特性と一致し、鮮明な白黒表示、およ
びカラー表示等が可能となり、従来の液晶表示装置に比
し、その性能、耐久性を高め、さらに新規用途に適用す
ることができる。
を用いた複合偏光板は、光学的斑が少なく、特に液晶表
示装置の色相補償として可視光線範囲のレターデーショ
ン値が液晶の光学特性と一致し、鮮明な白黒表示、およ
びカラー表示等が可能となり、従来の液晶表示装置に比
し、その性能、耐久性を高め、さらに新規用途に適用す
ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 屈折率が1.6以上かつガラス転移温度
が100℃以上の熱可塑性樹脂よりなる、少くとも一軸
方向に配向されたフイルムであって、そのレターデーシ
ョン値が60nm以上1200nm以下であり、かつレ
ターデーションの振れ幅が10%以下であることを特徴
とする光学位相差フイルム。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリエチレンナフタレー
ト、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルエーテルケ
トンの群から選ばれる少くとも一種である請求項1記載
の光学位相差フイルム。 - 【請求項3】 光学位相差フイルムを偏光板に単層また
は複層に積層してなる複合偏光板における該フイルムに
請求項1記載の光学位相差フイルムを用いることを特徴
とする複合偏光板用の光学位相差フイルム。 - 【請求項4】 液晶セルの両面に位相差フイルムを積層
した複合偏光板を配置し、該位相差フイルムの光学補償
作用で液晶の複屈折による着色を解消して白黒表示した
液晶表示パネルにおける該位相差フイルムに請求項1記
載の光学位相差フイルムを用いることを特徴とする白黒
液晶表示パネル用の光学位相差フイルム。 - 【請求項5】 液晶セルの両面に位相差フイルムを積層
した複合偏光板を配置し、該位相差フイルムの光学補償
作用で液晶の複屈折による着色を解消し、さらに該複合
偏光板の外側にカラーマスクをかぶせてカラー表示とし
たカラー液晶表示パネルにおける該位相差フイルムに請
求項1記載の光学位相差フイルムを用いることを特徴と
するカラー液晶表示パネル用の光学位相差フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29792A JPH05177702A (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | 光学位相差フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29792A JPH05177702A (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | 光学位相差フイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177702A true JPH05177702A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=11469966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29792A Pending JPH05177702A (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | 光学位相差フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05177702A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6797225B2 (en) | 2000-06-23 | 2004-09-28 | Teijin Limited | Process for producing polyester sheet and film |
-
1992
- 1992-01-06 JP JP29792A patent/JPH05177702A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6797225B2 (en) | 2000-06-23 | 2004-09-28 | Teijin Limited | Process for producing polyester sheet and film |
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