JPH05177439A - 電解加工機の接触検知方法 - Google Patents

電解加工機の接触検知方法

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JPH05177439A
JPH05177439A JP36066591A JP36066591A JPH05177439A JP H05177439 A JPH05177439 A JP H05177439A JP 36066591 A JP36066591 A JP 36066591A JP 36066591 A JP36066591 A JP 36066591A JP H05177439 A JPH05177439 A JP H05177439A
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electrode
potential difference
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auxiliary electrode
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JP36066591A
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English (en)
Inventor
Harunori Kishi
治徳 岸
Shogo Yoshioka
省吾 吉岡
Sukeji Imai
資治 今井
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Shizuoka Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka Seiki Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外乱・外部条件や加工用電源の影響を受ける
ことなく、電解液中において電極及び被加工物の接触を
的確・迅速に検知する。 【構成】 電解液中に浸漬して所定間隙で対向配設した
電極及び被加工物間にパルス電流を印加するとともにパ
ルス電流の印加終了後に電極及び被加工物間に電解液を
噴射供給すべく制御する制御手段を備える。電解液中に
補助電極を浸漬して設ける。制御手段によって、先ず第
1充電回路により電極及び補助電極間に所定電位差を生
じさせるべく急速に電源を供給し、次いで電極及び補助
電極間に生じた所定電位差を維持させるべく第2充電回
路により電源を供給し、その後に検出回路の検出する電
極及び補助電極間の検出電位差の変化状態により電極及
び被加工物の接触を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電解加工機の接触検知
方法に係り、特に外乱・外部条件や加工用電源の影響を
受けることなく接触検知用の電位差を急速に高め得て、
電解液中において電極及び被加工物の接触を的確・迅速
に検知し得る電解加工機の接触検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電解加工機においては、制御手段によっ
て、所定形状の電極面を有する電極と前記電極面に倣っ
て加工される加工面を有する被加工物とを、電解液中に
浸漬して所定間隙で対向配設する。この所定間隙で対向
配設した電極及び被加工物間には、パルス電流を印加す
るとともにパルス電流の印加終了後に前記電極及び被加
工物間に電解液を噴射供給すべく制御する。この制御手
段によって、電解加工機は、前記パルス電流の印加と電
解液の噴射供給とを1サイクルとして、この1サイクル
を繰り返すことにより被加工物の加工面を所望に加工す
る。
【0003】このような電解加工機においては、加工中
に電極及び被加工物が接触すると、パルス電流の短絡が
発生して被加工物の焼損等を招く不都合がある。そこ
で、電極及び被加工物の接触を検知する方法として、特
公平2−139123号公報に開示のものがある。
【0004】この特公平2−139123号公報には、
電極及び被加工物間の電圧を検出し、この電圧を入力イ
ンピーダンスの高い増幅器により増幅するとともに、こ
の増幅した電圧が+極性及び−極性の両基準電圧内の場
合に電極及び被加工物の接触と検知し、パルス電流の供
給を停止するものが開示されている。
【0005】また、この特公平2−139123号公報
には、パルス電流の休止時間中に電極及び被加工物間に
基準電圧を印加し、この基準電圧の印加後に電極及び被
加工物間の電圧を所定時間測定し、この電圧を入力イン
ピーダンスの高い増幅器により増幅するとともに、この
増幅した電圧が+極性及び−極性の両基準電圧内の場合
に電極及び被加工物の接触と検知し、パルス電流の供給
を停止するものが開示されている。
【0006】これにより、加工中の電極及び被加工物の
接触によるパルス電流の短絡発生を未然に検知し、被加
工物の焼損等を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電解
加工機の接触検知方法においては、前記の如く、電極及
び被加工物間の電圧を測定し、電極及び被加工物の接触
を検知している。
【0008】ところが、電極及び被加工物間の電圧であ
る電位差は、被加工物の面積や電極及び被加工物の材
質、被加工物の加工面の状態、電解液の液面レベル等の
外乱や外部条件の影響によって、飽和電位、接触電位が
変動する。このため、外乱や外部条件の影響により、接
触を的確に検知し得ない不都合がある。また、電極及び
被加工物間にパルス電流を供給する加工用電源の影響を
受け易く、制約を受ける不都合がある。さらに、電極及
び被加工物間の電位差により接触を検知するためには、
電極及び被加工物間の電位差を飽和電位差まで高めなけ
ればならず、時間がかかる不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、所定形状の電極面を有す
る電極と前記電極面に倣って加工される加工面を有する
被加工物とを電解液中に浸漬して所定間隙で対向配設
し、この所定間隙で対向配設した前記電極及び被加工物
間にパルス電流を印加するとともに前記パルス電流の印
加終了後に前記電極及び被加工物間に清浄な電解液を噴
射供給すべく制御する制御手段を備えた電解加工機にお
いて、前記電解液中に補助電極を浸漬して設け、前記電
極及び補助電極間に所定電位差を生じさせるべく急速に
電源を供給する第1充電回路を設け、前記電極及び補助
電極間に生じた前記所定電位差を維持させるべく電源を
供給する第2充電回路を設け、前記電極及び補助電極間
の電位差を検出する検出回路を設け、前記制御手段によ
って、先ず前記第1充電回路により前記電極及び補助電
極間に所定電位差を生じさせるべく急速に電源を供給
し、次いで前記電極及び補助電極間に生じた前記所定電
位差を維持させるべく前記第2充電回路により電源を供
給し、その後に前記検出回路の検出する前記電極及び補
助電極間の検出電位差の変化状態により前記電極及び被
加工物の接触を検知することを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の接触検知方法によれば、制御手段に
よって、電極及び補助電極間に所定電位差を生じさせる
べく急速に電源を供給し、電極及び補助電極間に生じた
所定電位差を維持させるべく電源を供給し、電極及び補
助電極間の検出電位差の変化状態により電極及び被加工
物の接触を検知する。
【0011】このように、電極及び被加工物間の電位差
でなく、電極及び補助電極間の電位差を検出しているの
で、被加工物の面積や電極及び被加工物の材質、被加工
物の加工面の状態、電解液の液面レベル等の外乱や外部
条件の影響により生じた飽和電位、接触電位の変動の影
響を受けることなく、電位差を検出することができる。
また、電極及び被加工物間にパルス電流を供給する加工
用電源の影響を受けることがなく、制約を受けることが
ない。さらに、電極及び補助電極間の電位差を急速に高
めることができる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。図1〜図7は、この発明の実施例を示すも
のである。図5において、2は電解加工機である。この
電解加工機2は、電極4を固定する電極固定装置6を設
け、被加工物8を固定する被加工物固定装置10を設け
ている。また、電解加工機2は、サーボモータ12の回
転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換部14を設
けている。
【0013】前記電解加工機2は、電極4及び被加工物
8間に供給するパルス電流を発生する電源装置16を設
け、モータ駆動制御部18と加工条件制御部20と電解
液流制御部22等からなる制御手段たる制御装置24を
設け、この制御装置24に被加工物8に関する各種デー
タ等を入力する入力装置26を設けている。また、電解
加工機2は、電解液EDを濾過するとともに清浄な電解
液EDを電極4及び被加工物8間に供給する電解液濾過
装置28を設け、電解液EDを貯留して電極4及び被加
工物8を浸漬する加工槽30等を設けている。
【0014】前記電極固定装置6は、下方に設けたロッ
ド32の下端に、例えば、純銅もしくはグラファイト等
からなる電極4を固定している。この電極4は、電極面
4aと被加工物8の加工面8aとが三次元方向に一様な
間隔を保持し得るように、ロッド32の下端に固定され
ている。
【0015】この電極固定装置6は、前記モータ駆動制
御部18の制御信号によるサーボモータ12の回転によ
りロッド32を上下動し、電極4を被加工物8に対して
接離するように移動させる。電極4及び被加工物8は、
加工槽30内の電解液ED中に浸漬した状態において、
電極4を被加工物8に向かって移動させ、電極4の電極
面4cと被加工物8の加工面8cとの間隔を所定間隙S
に設定して対向配設される。
【0016】前記被加工物固定装置10は、絶縁性の高
いグラナイトもしくはセラミックス製のテーブルからな
り、その上面に例えば型彫放電加工された被加工物8を
セット冶具(図示せず)等により固定する。なお、図5
において、符号34は、電極4及び被加工物8間の所定
間隙S3に清浄な電解液EDを噴射供給するノズルであ
る。
【0017】前記電解液濾過装置28は、電解液流制御
部22により制御され、電解液EDを濾過するとともに
清浄な電解液EDを電極4及び被加工物8間に供給す
る。
【0018】前記電極4及び被加工物8間に所定のパル
ス電流を供給する電源装置16とこの電源装置16を制
御する制御装置24の加工条件制御部20とは、例えば
図3・図4に示す如く構成する。
【0019】即ち、電源装置16は、直流電源部36と
充放電部38とから構成される。直流電源部36は、変
圧器40と整流器42とからなる。直流電源部36は、
変圧器40により電圧を所定値に降下させ、整流器42
により整流して直流電流を得て、後述する蓄電器44−
1〜44−nに供給する。
【0020】前記充放電部38は、極間に電荷を放電す
る複数個の蓄電器44−1〜44−nを設け、これら各
蓄電器44−1〜44−nに接続されて直流電源部36
側への電荷の逆流を阻止するダイオード46−1〜46
−nを設けている。また、充放電部38は、放電側へ電
荷を放電させるべく開閉される放電スイッチ48−1〜
48−nを設け、前記各蓄電器44−1〜44−nを所
定に充電すべく、前記直流電源部36からの電源を給断
する充電スイッチ50を設けている。
【0021】前記電源装置16を制御する加工条件制御
部20は、蓄電器44−1〜44−nの充電電圧値を検
出する電圧検出器52を設け、この電圧検出器52で検
出した充電電圧値とD/A変換器54からの出力値とを
比較する電圧比較器56を設け、この電圧比較器56か
らの出力信号により前記蓄電器44−1〜44−nの充
電の完了及び開始を検出する充電検出器58を設けてい
る。
【0022】また、加工条件制御部20は、電極4及び
被加工物8間に放電される電荷の電流値を検出する電流
検出器60を設け、この電流検出器60で検出した電流
値のピーク値をホールドするピークホールド回路62を
設け、このピークホールド回路62でホールドしたピー
ク電流値とD/A変換器64の出力値とを比較する電流
比較器66を設けている。
【0023】さらに、加工条件制御部20は、所定時間
幅のパルスを発生するパルス発生器68を設け、電極4
及び被加工物8間に放電される電荷の電流波形を設定す
る電流波形設定器70を設け、前記パルス発生器68及
び電流波形設定器70からの入力信号により前記放電ス
イッチ48−1〜48−nに夫々開閉駆動信号を出力す
るゲート回路72を設けている。
【0024】さらにまた、加工条件制御部20は、前記
蓄電器44−1〜44−nに供給する充電電圧値を設定
してその信号を前記D/A変換器54に出力する充電電
圧設定器74を設け、電極4及び被加工物8間に流れる
電流値を設定してその信号を前記D/A変換器64に出
力する電流設定器76を設け、前記各回路からの入力信
号に基づいて加工条件等を演算・算出するCPU(中央
演算処理部)78を設けている。なお、符号80は、逆
起電力によって放電スイッチ48−1〜48−nが破壊
されることを防止するダイオードである。
【0025】これにより、電解加工機2は、制御装置2
4によって、所定形状の電極面4aを有する電極4と電
極面4aに倣って加工される加工面8aを有する被加工
物8とを電解液ED中に浸漬して所定間隙Sで対向配設
し、所定間隙Sで対向配設した電極4及び被加工物8間
にパルス電流を印加するとともにパルス電流の印加終了
後に電極4及び被加工物8間に電解液EDを噴射供給す
べく制御する。電解加工機2は、パルス電流の印加と電
解液EDの噴射供給とを1サイクルとして、この1サイ
クルを繰り返すことにより被加工物8の加工面8aを所
望に加工する。
【0026】このような電解加工機2において、図2に
示す如く、電解液ED中に補助電極82を浸漬して設け
る。また、この電解加工機2は、前記電極4及び補助電
極82間に所定電位差V0を生じさせるべく急速に電源
を供給する第1充電回路84を設け、前記電極4及び補
助電極82間に生じた前記所定電位差V0を維持させる
べく電源を供給する第2充電回路86を設け、前記電極
4及び補助電極82間の電位差V1を検出する検出回路
88を設けている。なお、符号90は、前記電極4及び
被加工物8間を短絡させる短絡回路である。
【0027】前記補助電極82は、加工槽30が絶縁体
以外の素材から形成されている場合に、加工槽30と接
触しないように、電解液ED中に浸漬して設ける。補助
電極82は、電極4の材質と異なる材質(例えば、鉄系
の金属)とする。その大きさは、所望電位差(接触した
場合の)をどのような値とするかによって決定する。な
お、補助電極82の面積が大きい場合には電位差が大き
くなり、補助電極82の面積が小さい場合には電位差が
小さくなる。
【0028】前記第1充電回路84は、電極4及び補助
電極82間に急速に電源を供給する第1電源部92(例
えば、5〜10V)を設けるとともに、この第1電源部
92からの電源を供給・停止する第1充電スイッチ94
を設けている。また、前記第2充電回路86は、電極4
及び補助電極82間に電源を供給する第2電源部96
(例えば、1V)を設けるとともに、この第2電源部9
6からの電源を供給・停止する第2充電スイッチ98を
設けている。
【0029】前記検出回路88は、電極4及び補助電極
82間の電位差V1を検出する電圧検出部100を設け
ている。また、前記短絡回路90は、電極4及び被加工
物8間を接続・切断する短絡スイッチ102を設けてい
る。
【0030】前記第1充電スイッチ94と第2充電スイ
ッチ98と電圧検出部100と短絡スイッチ102と
は、前記制御装置24のCPU78に接続されている。
第1充電スイッチ94と第2充電スイッチ98と短絡ス
イッチ102とは、CPU78により開閉制御される。
また、電圧検出部100は、CPU78に検出電位差V
1を出力する。なお、これら第1充電回路84、第2充
電回路86、検出回路88、及び短絡回路90は、接触
検知器104として前記加工条件制御部20内に設けら
れている。
【0031】これにより、制御装置24は、先ず、第1
充電回路84により電極4及び補助電極82間に所定電
位差V0を生じさせるべく急速に電源を供給する。この
第1充電回路84は、電極4及び補助電極82間に検出
電位差V1が、一定数値幅の所定電位差V0内に入るよ
うに充電する。そこで、例えば、過充電されているよう
な場合には、短絡回路90により電極4及び被加工物8
間を短絡させ、検出電位差V1が一定数値幅の所定電位
差V0内に入るようする。
【0032】次いで、第1充電回路84による電源の供
給を停止して、電極4及び補助電極82間に生じている
所定電位差V0を維持させるべく、第2充電回路86に
より電源を供給する。
【0033】その後に、検出回路88の検出する電極4
及び補助電極82間の検出電位差V1の変化状態によ
り、電極4及び被加工物8の接触を検知する。この実施
例においては、検出電位差V1の時間変化率Δv/Δt
が所定値Aを越えている場合に接触を検知する。
【0034】次に、この実施例の作用を図1のフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0035】電極4及び被加工物8の接触検知は、電解
加工機2の制御装置に24よって、所定間隙Sで対向配
設した電極4及び被加工物8間へのパルス電流の印加
と、パルス電流の印加終了後に電極4及び被加工物8間
への電解液EDの噴射供給と、の1サイクルを繰り返し
て加工を行う際の、各サイクルの間の非加工時に行われ
る。つまり、接触検知は、電解加工する際のパルス電流
の供給に先だって、パルス電流供給休止中に行われる。
また、接触検知は、電極4、被加工物8、及び補助電極
82を電解液ED中に浸漬した状態において行われる。
【0036】制御装置24は、接触検知がスタート(ス
テップ200)すると、先ず、第1充電スイッチ94を
tx秒間だけON(ステップ202)する。これによ
り、第1充電回路84は、電極4及び補助電極82間に
所定電位差V0を生じさせるべく、図6に示す如く、第
1電源部92から急速に電源を供給する。
【0037】この急速充電(ステップ202)に次い
で、検出電位差V1が一定数値幅の所定電位差V0の最
大電位差Vmax未満であるか否かを判断(ステップ2
04)する。
【0038】検出電位差V1が最大電位差Vmax未満
でなく以上である場合(ステップ204:NO)は、過
充電されているので、短絡スイッチ102をty秒間だ
けON(ステップ206)し、電極4及び被加工物8間
を短絡させる。
【0039】検出電位差V1が最大電位差Vmax未満
である場合(ステップ204:YES)は、検出電位差
V1が一定数値幅の所定電圧差V0の最小電位差Vmi
nを越えているか否かを判断(ステップ208)する。
【0040】検出電位差V1が最小電位差Vminを越
えていずに以下である場合(ステップ208:NO)
は、第1充電スイッチ94のON(ステップ202)に
リターンして充電を続行する。
【0041】検出電位差V1が最小電位差Vminを越
えている場合(ステップ208:YES)は、電極4及
び補助電極82間に所定電位差V0が生じているので、
第1充電スイッチ94をOFFして電源の供給を停止す
る。
【0042】なお、前記第1充電スイッチ94のON時
間のtx秒と短絡スイッチ102のON時間のty秒と
は、(V1−Vmax)及び(V1−Vmin)の値に
よる可変値であり、電極4及び補助電極82間に所定電
位差V0が生じさせ得るに要する時間により設定され
る。また、ステップ202〜ステップ208は、電極4
及び補助電極82間に所定電位差V0が生じるまで繰り
返される。
【0043】前記第1充電回路84による電源の供給の
停止に次いで、第2充電スイッチ98をON(ステップ
210)する。第2充電回路86は、電極4及び補助電
極82間に生じた所定電位差V0を維持させるべく、充
電スイッチ98のONにより第2電源部96から電源を
供給する。
【0044】その後に、電極4をZ軸方向、つまり、被
加工物8の方向にZμmだけ送り込んで移動(ステップ
212)させ、検出回路88の電圧検出部102の検出
する電極4及び補助電極82間の検出電位差V1の単位
時間当りの変化量が所定値Aを越えているか否かを判断
(ステップ214)する。
【0045】検出電位差V1の時間変化率Δv/Δtの
絶対値が所定値Aを越えていない場合(ステップ21
4:NO)には、電極4及び被加工物8が非接触であ
る。電極4及び被加工物8の接触を検知すべき場合に
は、さらに電極4のZ軸方向への移動(ステップ21
2)を続行する。
【0046】図7に示す如く、検出電位差V1が急激に
変化して、検出電位差V1の時間変化率Δv/Δtが所
定値Aを越えてる場合(ステップ214:YES)に
は、電極4及び被加工物8の接触を検知(ステップ21
6)する。接触を検知した場合は、必要に応じてパルス
電流の供給停止による電解加工機2の停止や警報機の作
動等の接触時の処理を行い、エンド(ステップ218)
になる。
【0047】このように、この接触検知方法は、電極4
及び補助電極82間に所定電位差V0を生じさせるべく
第1充電回路84により急速に電源を供給し、電極4及
び補助電極82間に生じた所定電位差V0を維持させる
べく第2充電回路86により電源を供給し、電極4及び
補助電極82間の検出電位差V1の時間変化率Δv/Δ
tにより電極4及び被加工物8の接触を検知している。
【0048】したがって、従来のように電極4及び被加
工物8間の電位差でなく、電極4及び補助電極82間の
電位差を検出しているので、被加工物8の面積や電極4
及び被加工物8の材質、被加工物8の加工面の状態、電
解液EDの液面レベル等の外乱や外部条件の影響により
生じた飽和電位、接触電位の変動の影響を受けることな
く、電位差を検出することができる。また、電極4及び
被加工物8間にパルス電流を供給する加工用電源たる電
源装置16の影響を受けることがなく、制約を受けるこ
とがない。さらに、電極4及び補助電極82間の電位差
を急速に高めることができる。
【0049】このため、外乱・外部条件や加工用電源の
影響を受けることなく、接触検知用の電位差を急速に高
め得て、電解液ED中において電極4及び被加工物8の
接触を的確・迅速に検知することができる。これによ
り、加工中の電極4及び被加工物8の接触を未然に検知
し得て、パルス電流供給時の短絡発生を防止することが
できる。また、電解液ED中において電極4及び被加工
物8の接触を検知することができることにより、電解液
ED中における電極4及び被加工物8間の芯出し作業の
実施が可能になる。
【0050】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなように、こ
の発明によれば、電極及び被加工物間の電位差でなく、
電極及び補助電極間の電位差を検出しているので、被加
工物の面積や電極及び被加工物の材質、被加工物の加工
面の状態、電解液の液面レベル等の外乱や外部条件の影
響により生じた飽和電位、接触電位の変動の影響を受け
ることなく、電位差を検出することができる。また、電
極及び被加工物間にパルス電流を供給する加工用電源の
影響を受けることがなく、制約を受けることがない。さ
らに、電極及び補助電極間の電位差を急速に高めること
ができる。
【0051】このため、外乱・外部条件や加工用電源の
影響を受けることなく接触検知用の電位差を急速に高め
得て、電解液中において電極及び被加工物の接触を的確
・迅速に検知することができる。これにより、加工中の
電極及び被加工物の接触を未然に検知し得て、パルス電
流供給時の短絡発生を防止することができる。また、電
解液中において電極及び被加工物の接触を検知し得るこ
とにより、電解液中における電極及び被加工物間の芯出
し作業の実施が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解加工機の接触検知方法のフローチャートで
ある。
【図2】電解加工機の接触検知方法の検知回路図であ
る。
【図3】電解加工機の加工条件制御部と直流電源部と充
放電部との回路図である。
【図4】電解加工機の充放電部の拡大回路図である。
【図5】電解加工機の概略ブロック図である。
【図6】第1充電回路による急速な電源供給の波形図で
ある。
【図7】検出回路による電極及び被加工物の接触検知の
波形図である。
【符号の説明】
2 電解加工機 4 電極 8 被加工物 12 パルスモータ 14 駆動力変換部 16 電源装置 24 制御装置 26 入力装置 28 電解液濾過装置 30 加工槽 34 ノズル 82 補助電極 84 第1充電回路 86 第2充電回路 88 検出回路 90 短絡回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図4】
【図1】
【図6】
【図3】
【図7】
【図5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の電極面を有する電極と前記電
    極面に倣って加工される加工面を有する被加工物とを電
    解液中に浸漬して所定間隙で対向配設し、この所定間隙
    で対向配設した前記電極及び被加工物間にパルス電流を
    印加するとともに前記パルス電流の印加終了後に前記電
    極及び被加工物間に清浄な電解液を噴射供給すべく制御
    する制御手段を備えた電解加工機において、前記電解液
    中に補助電極を浸漬して設け、前記電極及び補助電極間
    に所定電位差を生じさせるべく急速に電源を供給する第
    1充電回路を設け、前記電極及び補助電極間に生じた前
    記所定電位差を維持させるべく電源を供給する第2充電
    回路を設け、前記電極及び補助電極間の電位差を検出す
    る検出回路を設け、前記制御手段によって、先ず前記第
    1充電回路により前記電極及び補助電極間に所定電位差
    を生じさせるべく急速に電源を供給し、次いで前記電極
    及び補助電極間に生じた前記所定電位差を維持させるべ
    く前記第2充電回路により電源を供給し、その後に前記
    検出回路の検出する前記電極及び補助電極間の検出電位
    差の変化状態により前記電極及び被加工物の接触を検知
    することを特徴とする電解加工機の接触検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013226612A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Fanuc Ltd 極間印加電圧を可変とするワイヤ放電加工機の接触検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013226612A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Fanuc Ltd 極間印加電圧を可変とするワイヤ放電加工機の接触検出装置
US9314859B2 (en) 2012-04-24 2016-04-19 Fanuc Corporation Contact detection apparatus for wire electrical discharge machine with capability to vary applied gap voltage

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