JPH0517633A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0517633A
JPH0517633A JP19346091A JP19346091A JPH0517633A JP H0517633 A JPH0517633 A JP H0517633A JP 19346091 A JP19346091 A JP 19346091A JP 19346091 A JP19346091 A JP 19346091A JP H0517633 A JPH0517633 A JP H0517633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
styrene
polypropylene resin
resin composition
weight
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19346091A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuzo Tomomatsu
龍蔵 友松
Koji Sumitomo
孝司 住友
Yasuhisa Sugita
泰久 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP19346091A priority Critical patent/JPH0517633A/ja
Publication of JPH0517633A publication Critical patent/JPH0517633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛性,衝撃バランスに優れ、かつ低比重であ
ると共に、相溶性が良く、混練を容易に行なうことがで
きるポリプロピレン系樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記成分(A),(B)及び(C)からなる
ポリプロピレン系樹脂組成物とする。 (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
(A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車,家電,弱電等
の種々の分野で使用されるポリプロピレン系樹脂組成物
に関し、さらに詳述すると、特に寸法特性,高温剛性が
要求される部材の成形材料として好適に使用されるポリ
プロピレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】寸法特
性,高温剛性が要求される用途に使用される樹脂組成物
としては種々のものがあるが、ポリプロピレンに無機フ
ィラーを配合したPP/無機フィラー系樹脂組成物は剛
性,衝撃バランスが良いため、ABS,PP等の代替材
料として広範な分野で使用されている。しかし、PP/
無機フィラー系樹脂は高比重である上、外観等の点で問
題があるため、これらの点を改良する目的で最近ではポ
リプロピレンのアロイ化の研究が盛んに行なわれてい
る。例えば、特開昭63−205341号では、接着性
付与を目的として、メルトインデックス(MI)が15
以上のポリプロピレンとスチレン−無水マレイン酸共重
合体とスチレン系共重合体ゴムとを特定量配合した樹脂
組成物が提案されている。しかし、この樹脂組成物はス
チレン系共重合体ゴムのブレンド量が多いため、コスト
が高くなるという欠点がある。
【0003】また、PP/PC系のポリマーアロイにお
いては、反応を利用した相溶化の研究が行なわれ、例え
ばPP/PCの系においてカルボキシル変性PCとエポ
キシ変性PPとを併用することが提案されている(特開
昭63-215750号)が、このポリマーアロイは一般の分子
量タイプのポリカーボネートを用いており、1〜5μの
分散粒径しか得られていない。したがって、IZOD、
曲げ弾性率のバランスの改良効果が不充分である。さら
に、PP/PC/SEBS系のポリマーアロイも提案さ
れている(特開昭61-115945号)が、このポリマーアロ
イもやはり一般の分子量タイプのポリカーボネートを用
いている上、フィルム用ポリプロピレンをベースとして
スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重
合体を少量添加しているため、強度,引裂強度バランス
の向上という効果はあるものの、改良効果は不充分であ
り、また射出用PPを用いた場合、物性改良効果は殆ど
得られないという欠点がある。 本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、剛性,衝撃バランスに優れ、かつ
低比重であると共に、相溶性が良く、混練を容易に行な
うことができるポリプロピレン系樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するために鋭意検討を行なった結果、ポ
リプロピレン系樹脂に特定粘度の低分子量のスチレン−
無水マレイン酸共重合体(SMA)又はポリカーボネー
ト(PC)を配合した場合、相溶化剤を添加しなくても
SMA又はPCが微細化され、また少量の相溶化剤の添
加によってさらなる微細化が可能になり、相溶性が向上
すること、これによりポリプロピレン系樹脂にSMA,
PCの特徴である高温剛性,寸法特性を付与することが
でき、高剛性化、低比重化、低コスト化を図ることが可
能で、剛性,衝撃,MIのバランスが向上した樹脂組成
物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0005】従って、本発明は、下記成分(A),
(B)及び(C)からなることを特徴とするポリプロピ
レン系樹脂組成物を提供する。 (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
(A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満
【0006】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明で(A)成分として用いるポリプロピレン系樹脂
の種類に特に制限はなく、ポリプロピレン単独重合体の
他、ポリプロピレンブロック共重合体やポリプロピレン
ランダム共重合体等のいずれのものでも使用することが
できる。かかるポリプロピレン系樹脂としては、例え
ば、結晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重
合体や、エチレン単位の含有量が少ないエチレンプロピ
レンランダム共重合体からなる共重合部又はプロピレン
単独重合体からなるホモ重合部とエチレン単位の含有量
が比較的多いエチレンプロピレンランダム共重合体から
なる共重合部とから構成された、いわゆるプロピレンブ
ロック共重合体として市販されている実質上結晶性のプ
ロピレンとエチレンとのブロック共重合体、あるいはこ
のブロック共重合体における各ホモ重合部又は共重合部
が、さらにブテン−1、2−メチルペンテン−1などの
α-オレフィンを共重合したものからなる実質上結晶性
のプロピレン−エチレン−α-オレフィン共重合体など
が好ましく挙げられる。
【0007】これらのポリプロピレン系樹脂は、MI
(メルトインデックス)が5〜50g/10分の範囲に
あるものが好適である。MIが5g/10分未満では成
形性が不十分になることがあり、50g/10分を超え
ると耐衝撃性が低下することがある。
【0008】(B)成分のスチレン−無水マレイン酸共
重合体(SMA)としては、スチレン成分と無水マレイ
ン酸成分とを、例えば溶液重合法、塊状重合法、塊状−
懸濁重合法などの公知の方法により重合させて得られた
ものが挙げられる。上記スチレン成分としては、例えば
スチレン、α−メチルスチレン、ジクロルスチレン、ジ
メチルスチレンなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、本発明の目的を損なわない範囲で、例えばメ
タクリル酸、メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、ハロゲン含有モノマーなどで一部置換さ
れていてもよい。一方、無水マレイン酸成分は、本発明
の目的を損なわない範囲で、無水イタコン酸、無水エチ
ルマレイン酸無水クロルマレイン酸などで一部置換する
こともできる。
【0009】本発明で用いるSMAは、見かけの剪断粘
度が500〜2000ポイズ、好ましくは500〜15
00ポイズ、特に好ましくは500〜1000ポイズの
ものである。ここで見かけ剪断粘度とは、キャピラリー
レオメータを用い、所定の樹脂温度において、ある一定
の速度で樹脂をキャピラリーから押し出すのに要した荷
重を求め、粘度=剪断応力/剪断速度の関係から算出し
て得た値をいう。本発明においては、測定温度=270
℃、L/D=40/1、剪断速度=300sec- 1の条件
で測定した値をいう。見かけ剪断粘度が500ポイズ未
満であると高温剛性が低下し、2000ポイズを超える
と衝撃強度,剛性,MIのバランスが悪くなる上、層状
剥離が起こり易くなる。
【0010】(B)成分のポリカーボネートとしては、
脂肪族ポリカーボネート、芳香族ポリカーボネート及び
それらの変性物などの種々のポリカーボネートを挙げる
ことができる。芳香族ポリカーボネートの具体例として
は、例えば一般式
【0011】
【化1】
【0012】(式中のzは単なる結合、エーテル結合あ
るいは炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のア
ルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、
炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、スルホニル
基、スルホキシド基、カルボニル基、スルフィド基又は
【0013】
【化2】
【0014】で示される基を示す。R1及びR2は、それ
ぞれ水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜8のアルキ
ル基であり、それらは同一であってもよいし、異なって
もよい。m及びnは1〜4の整数であって、mが2以上
の場合R1は同一でも異なっていてもよく、nが2以上
の場合R2は同一でも異なっていてもよい。)で表され
る繰り返し単位を全部又は一部に有する重合体を挙げる
ことができる。
【0015】上記ポリカーボネートは、例えば塩化メチ
レンなどの溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調
節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカー
ボネート前駆体との反応により、あるいは二価フェノー
ルとジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆
体とのエステル交換反応などによって製造することがで
きる。本発明で用いるポリカーボネートは、固有粘度が
0.20〜0.46dl/g、好ましくは0.24〜
0.4dl/g、特に好ましくは0.26〜0.36d
l/gのものである。ここで、固有粘度は20℃におい
て塩化メチレン溶液中で測定した値をいう。固有粘度が
0.20未満であると高温剛性,耐衝撃強度が低下し、
0.46を超えると耐衝撃性,剛性,MIのバランスが
得られないと共に、層状剥離が生じ易くなる。
【0016】本発明において、(A)成分の配合量は
(A),(B)成分の合計量の50〜97重量%、好ま
しくは60〜95重量%、特に好ましくは70〜92重
量%であり、(B)成分の配合量は(A),(B)成分
の合計量の3〜50重量%、好ましくは5〜40重量
%、特に好ましくは8〜30重量%である。(B)成分
の配合量が3重量%未満であると剛性,寸法特性が不十
分となり、50重量%を超えると成形性の低下、層状剥
離による物性の低下が生じると共に、コスト的に不利に
なる。本発明においては、(A)成分及び(B)成分は
それぞれ1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。また、(B)成分としてはスチレン−無水マ
レイン酸共重合体とポリカーボネートとを併用してもよ
い。
【0017】本発明において(C)成分として用いる相
溶化剤の種類に特に限定はないが、スチレン−エチレン
・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が
最も好適である。また、下記式(I)又は(II) X−(Y−X)n …(I) (X−Y)n …(II) で表されるブロック共重合体も相溶化剤として好適に用
いられる。一般式(I)及び(II)におけるXはスチレ
ン重合ブロックで、式(I)においては分子鎖両末端で
重合度が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
Yはイソプレン重合ブロック、水添されたブタジエン重
合ブロック及び水添されたイソプレン重合ブロックの中
から選ばれた少なくとも1種である。また、nは1以上
の整数である。
【0018】前記ブロック共重合体におけるX成分の含
有量は20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%
の範囲にあることが望ましい。この量が20重量%未満
では樹脂組成物の剛性が低下する傾向があり、また80
重量%を超えると成形加工性及び衝撃強度が低下する傾
向があり、いずれも好ましくない。また、X成分の単一
ブロック当りの数平均分子量は5,000〜200,0
00の範囲にあり、かつY成分のブロック当りの数平均
分子量は5,000〜200,000の範囲にあること
が望ましい。X成分の単一ブロック当りの数平均分子量
が5,000未満の場合やY成分のブロック当りの数平
均分子量が5,000未満の場合は樹脂組成物の機械的
性質が不十分となる傾向があり、X成分の単一ブロック
当りの数平均分子量が200,000を超える場合やY
成分のブロック当りの数平均分子量が200,000を
超える場合は樹脂組成物の成形加工性が低下する傾向が
あるため、好ましくない。さらに、該ブロック共重合体
全体の数平均分子量は10,000〜400,000の
範囲にあることが好ましく、この数平均分子量が10,
000未満では機械的性質が劣るし、400,000を
超えると成形加工性が低下する傾向がみられ好ましくな
い。
【0019】このようなブロック共重合体の具体例とし
ては、スチレン−水添ブタジエン−スチレントリブロッ
クポリマー,スチレン−イソプレン−スチレントリブロ
ックポリマー、スチレン−水添イソプレン−スチレント
リブロックポリマー、スチレンー水添イソプレンジブロ
ックポリマー、スチレンーイソプレンジブロックポリマ
ー、スチレン−水添ブタジエンジブロックポリマーなど
が挙げられる。また、その他の相溶化剤としては、酸変
性EPR,エポキシ変性EPR,酸変性ポリオレフィ
ン,エポキシ変性ポリオレフィン,ァミノ変性EPR,
アミノ変性ポリオレフィン,酸変性EPR又は酸変性ポ
リオレフィン/エポシキ樹脂等が挙げられる。(C)成
分の配合量は、(B)成分に対して30重量%未満、好
ましくは3〜20重量%、特に好ましくは5〜15重量
%である。30重量%以上であると剛性が不足すると共
に、コスト的に不利になる。なお、本発明においては、
相溶化剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。
【0020】本発明の組成物には、必要に応じ、他の成
分を任意に加えることができる。例えば、HDPE,E
PR,LDPE,LLDPE,ポリブテン−1といった
ポリプロピレン以外のポリオレフィンを配合することが
でき、これにより種々の物性調整が可能である。ただ
し、ポリプロピレン以外のポリオレフィンの配合量は全
体の20重量%以下とすることが組成物の特性等の点で
望ましい。また、タルク,炭酸カルシウム,針状炭酸カ
ルシウム,ガラス繊維,マイカ,硫酸マグネシウム,ウ
ィスカ,ウラストナイト等の無機フィラーや、顔料,分
散剤、酸化防止剤,紫外線吸収剤等の添加剤などを配合
することができる。
【0021】本発明組成物の製造方法に特に制限はな
く、原料成分を任意の方法で混練してペレット化するこ
とにより製造することができる。この場合、混練温度は
200〜320℃とすることが好ましい。200℃未満
であると(B)成分の分散が不十分になり易く、320
℃を超えるとポリプロピレンが劣化し易くなる。なお、
混練にはNVC,TEM等のロングパスタイプの混練機
が適している。本発明組成物を用いて成形品を製造する
場合、射出成形等の任意の成形方法を採用することがで
きる。この場合、成形温度は190〜250℃が適して
いる。190℃未満であると成形性が不十分となること
があり、250℃を超えると層状剥離,成形品のヒケ,
寸法特性の低下等の問題が生じることがある。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。下
記の実施例,比較例において、混練,成形は下記のよう
に行なった。 混練 混練機として中谷機械社製NVC、スクリューとしてリ
ーマタイプのものを用い、スクリュー回転数80rp
m,ストローク12mm、混練温度290℃の条件で混
練を行ない、ペレットを得た。 成形 射出成形機として東芝機械社製IS−90Bを用い、上
記ペレットから成形温度220℃でASTM用試験片を
作成した。
【0023】また、実施例,比較例における試験法は下
記の通りとした。 密度:ASTM D792に準拠して測定した。 MI:ASTM D1238に準拠して測定した。 IZOD:ASTM D256に準拠して測定した。 曲げ特性:ASTM D796に準拠して測定した。 光沢度:75×75×3mmの平板を使用し、スガ試験
機社製光沢度測定機によって反射角60℃にて測定し
た。 層状剥離:420×100×2.5mmの平板を1端サ
イドケートで成形し、ゲート近傍にカッターで1mm角
の格子を100個碁盤目状に切り込む。次いでセロハン
テープを碁盤目上に貼り付け、剥離したときのサンプル
表面の剥離の有無で評価した。
【0024】分散粒径:射出成形で得たIZOD用試験
片の中心部から試料を切り出した後、ウルトラミクロト
ーム(LKB社製2088 ULTROTOME V )によりその
試料の面出し操作を行ない、次いで四酸化ルテニウムに
よる染色を行なう。この場合、四酸化ルテニウムの液あ
るいは蒸気中に上記の面出しした試料を入れ、40℃で
4昼夜染色した。次に、ダイヤモンドナイフを設置した
ウルトラミクロトームによりこの試料から膜の厚さ約
0.1μmの超薄切片を作成し、その超薄切片につい
て、透過型電子顕微鏡(TEM:日本電子社製JEM100CX
II)により、加速電圧100KVで5000倍のTEM
写真を撮影した。TEM写真ネガを20000倍に拡大
して四つ切りの印画紙にプリントしたのち、デジタイザ
ーにて2000個の分散粒径について個々の粒径を求
め、下記数式により体積平均粒径を計測した。なお、測
定に関してはブロックポリプロピレンに由来するEPR
粒子の粒径は粒径測定から除外した
【0025】
【数1】
【0026】実施例1〜10,比較例1〜9 表1,2に示す成分を混練,成形して試験片を作成し、
その物性を測定した。表1中の成分としては下記のもの
を用いた。 (A)ポリプロピレン系樹脂(PP) MI=20のポリプロピレンブロック共重合体 (B)スチレン−無水マレイン酸共重合体(SMA) SMA1:みかけ剪断粘度が700ポイズのSMA このSMAIは次の手順で調製した。無水マレイン酸含
有量7mol%のSMA(出光石油化学社製UG−46
0)に有機過酸化物(化薬アクゾ社製パーカドックス1
4)を2000ppm加え、リーマタイプのスクリュー
を用いた混練機(中谷機械社製NVC)により、混練温
度300℃、ストローク12mm、スクリュー回転数1
20rpmの条件で混練を行ないペレタライズした。 SMA2:みかけ剪断粘度が900ポイズのSMA このSMA2は有機過酸化物(同前)の使用量を150
0ppmとすること以外はSMA1と同じ手順で調製し
た。 SMA3:みかけ剪断粘度が2500ポイズのSMA
(無水マレイン酸含有量7mol%,出光石油化学社製
UG−460) SMA4:みかけ剪断粘度が3000ポイズのSMA
(無水マレイン酸含有量14mol%,出光石油化学社
製UG−830) (C)相溶化剤 SEBS(旭化成社製タフテックH−1051)
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例11〜20,比較例10〜18 表3,4に示す成分を混練,成形して試験片を作成し、
その物性を測定した。表3,4中の成分としては下記の
ものを用いた。 (A)ポリプロピレン系樹脂(PP) MI=20のブロックポリプロピレン (B)ポリカーボネート(PC) PC1:固有粘度0.340dl/gのPC PC2:固有粘度0.278dl/gのPC PC3:固有粘度0.494dl/gのPC PC4:固有粘度0.550dl/gのPC PC5:固有粘度0.191dl/gのPC (C)相溶化剤 SEBS(旭化成社製タフテックH−1051)
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリプロ
ピレン系樹脂組成物は、剛性,衝撃強度,MIのバラン
スに優れていると共に、低比重であり、従って寸法特
性,高温剛性が要求される部材の成形材料として特に好
適に使用することができる。また、相溶性が良く、製造
時に混練を一軸混練機を用いて容易に行なうことができ
るため、この面でもコスト的に有利である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69:00 8416−4J 53:00) 7142−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(A),(B)及び(C) (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
    計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
    スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
    20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
    (A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満 からなることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 相溶化剤がスチレン−エチレン・ブチレ
    ン−スチレンブロック共重合体である請求項1記載のポ
    リプロピレン系樹脂組成物。
JP19346091A 1991-07-08 1991-07-08 ポリプロピレン系樹脂組成物 Pending JPH0517633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19346091A JPH0517633A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 ポリプロピレン系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19346091A JPH0517633A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 ポリプロピレン系樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0517633A true JPH0517633A (ja) 1993-01-26

Family

ID=16308377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19346091A Pending JPH0517633A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 ポリプロピレン系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0517633A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131867A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 電気化学工業株式会社 Pc/abs系樹脂の伸び及び耐衝撃性向上用の共重合体、この共重合体とpc/abs系樹脂と樹脂組成物
JP2016204480A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 帝人株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
CN107735453A (zh) * 2015-08-21 2018-02-23 帝人株式会社 聚碳酸酯树脂组合物
WO2019146606A1 (ja) 2018-01-24 2019-08-01 帝人株式会社 繰返し利用可能な医療用ボックス

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131867A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 電気化学工業株式会社 Pc/abs系樹脂の伸び及び耐衝撃性向上用の共重合体、この共重合体とpc/abs系樹脂と樹脂組成物
JP2016204480A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 帝人株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
CN107735453A (zh) * 2015-08-21 2018-02-23 帝人株式会社 聚碳酸酯树脂组合物
JPWO2017033783A1 (ja) * 2015-08-21 2018-06-14 帝人株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
EP3339373A4 (en) * 2015-08-21 2018-08-29 Teijin Limited Polycarbonate resin composition
US10519310B2 (en) 2015-08-21 2019-12-31 Teijin Limited Polycarbonate resin composition
WO2019146606A1 (ja) 2018-01-24 2019-08-01 帝人株式会社 繰返し利用可能な医療用ボックス
KR20200069363A (ko) 2018-01-24 2020-06-16 데이진 가부시키가이샤 반복 이용 가능한 의료용 박스
KR20210152004A (ko) 2018-01-24 2021-12-14 데이진 가부시키가이샤 반복 이용 가능한 의료용 박스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yu et al. Toughening of recycled poly (ethylene terephthalate) with a maleic anhydride grafted SEBS triblock copolymer
EP0273228B1 (en) Polypropylene composition
JPH02248447A (ja) 樹脂組成物
Wu et al. Preparation of poly (phenylene oxide)/polyamide-6 nanocomposites with high tensile strength and excellent impact performance
WO2006033547A1 (en) Styrene-based thermoplastic resin compositions
EP0230760A2 (en) Rubber-modified styrene resin compositions
JPH0517633A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
WO1998049233A1 (fr) Composition de resine de polycarbonate/polyolefine, procede de production de celle-ci et moules
JP4398826B2 (ja) 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形品
EP0181143B1 (en) Thermoplastic resin composition
JP2983734B2 (ja) ポリスチレン系樹脂フィルム
JPH07118518A (ja) ポリフェニレンエーテル系熱可塑性樹脂組成物
JP3757198B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JP3486002B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JPH0733919A (ja) タルク含有ポリプロピレン樹脂組成物
JP3323413B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3338247B2 (ja) 熱可塑性重合体組成物
US20060106165A1 (en) Polyphenylene ether resin composition
JP3476159B2 (ja) 樹脂組成物
JP3115407B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH07330964A (ja) 透明ポリマーアロイ
JPH05279547A (ja) 透明な熱可塑性樹脂組成物
JPH10101887A (ja) ゴム変性スチレン系樹脂組成物及びその成形品
JP4783974B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH06329850A (ja) 樹脂組成物とその成形体