JPH0517633A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂組成物Info
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- JPH0517633A JPH0517633A JP19346091A JP19346091A JPH0517633A JP H0517633 A JPH0517633 A JP H0517633A JP 19346091 A JP19346091 A JP 19346091A JP 19346091 A JP19346091 A JP 19346091A JP H0517633 A JPH0517633 A JP H0517633A
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- Japan
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- styrene
- polypropylene resin
- resin composition
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- component
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 剛性,衝撃バランスに優れ、かつ低比重であ
ると共に、相溶性が良く、混練を容易に行なうことがで
きるポリプロピレン系樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記成分(A),(B)及び(C)からなる
ポリプロピレン系樹脂組成物とする。 (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
(A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満
ると共に、相溶性が良く、混練を容易に行なうことがで
きるポリプロピレン系樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記成分(A),(B)及び(C)からなる
ポリプロピレン系樹脂組成物とする。 (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
(A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車,家電,弱電等
の種々の分野で使用されるポリプロピレン系樹脂組成物
に関し、さらに詳述すると、特に寸法特性,高温剛性が
要求される部材の成形材料として好適に使用されるポリ
プロピレン系樹脂組成物に関する。
の種々の分野で使用されるポリプロピレン系樹脂組成物
に関し、さらに詳述すると、特に寸法特性,高温剛性が
要求される部材の成形材料として好適に使用されるポリ
プロピレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】寸法特
性,高温剛性が要求される用途に使用される樹脂組成物
としては種々のものがあるが、ポリプロピレンに無機フ
ィラーを配合したPP/無機フィラー系樹脂組成物は剛
性,衝撃バランスが良いため、ABS,PP等の代替材
料として広範な分野で使用されている。しかし、PP/
無機フィラー系樹脂は高比重である上、外観等の点で問
題があるため、これらの点を改良する目的で最近ではポ
リプロピレンのアロイ化の研究が盛んに行なわれてい
る。例えば、特開昭63−205341号では、接着性
付与を目的として、メルトインデックス(MI)が15
以上のポリプロピレンとスチレン−無水マレイン酸共重
合体とスチレン系共重合体ゴムとを特定量配合した樹脂
組成物が提案されている。しかし、この樹脂組成物はス
チレン系共重合体ゴムのブレンド量が多いため、コスト
が高くなるという欠点がある。
性,高温剛性が要求される用途に使用される樹脂組成物
としては種々のものがあるが、ポリプロピレンに無機フ
ィラーを配合したPP/無機フィラー系樹脂組成物は剛
性,衝撃バランスが良いため、ABS,PP等の代替材
料として広範な分野で使用されている。しかし、PP/
無機フィラー系樹脂は高比重である上、外観等の点で問
題があるため、これらの点を改良する目的で最近ではポ
リプロピレンのアロイ化の研究が盛んに行なわれてい
る。例えば、特開昭63−205341号では、接着性
付与を目的として、メルトインデックス(MI)が15
以上のポリプロピレンとスチレン−無水マレイン酸共重
合体とスチレン系共重合体ゴムとを特定量配合した樹脂
組成物が提案されている。しかし、この樹脂組成物はス
チレン系共重合体ゴムのブレンド量が多いため、コスト
が高くなるという欠点がある。
【0003】また、PP/PC系のポリマーアロイにお
いては、反応を利用した相溶化の研究が行なわれ、例え
ばPP/PCの系においてカルボキシル変性PCとエポ
キシ変性PPとを併用することが提案されている(特開
昭63-215750号)が、このポリマーアロイは一般の分子
量タイプのポリカーボネートを用いており、1〜5μの
分散粒径しか得られていない。したがって、IZOD、
曲げ弾性率のバランスの改良効果が不充分である。さら
に、PP/PC/SEBS系のポリマーアロイも提案さ
れている(特開昭61-115945号)が、このポリマーアロ
イもやはり一般の分子量タイプのポリカーボネートを用
いている上、フィルム用ポリプロピレンをベースとして
スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重
合体を少量添加しているため、強度,引裂強度バランス
の向上という効果はあるものの、改良効果は不充分であ
り、また射出用PPを用いた場合、物性改良効果は殆ど
得られないという欠点がある。 本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、剛性,衝撃バランスに優れ、かつ
低比重であると共に、相溶性が良く、混練を容易に行な
うことができるポリプロピレン系樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。
いては、反応を利用した相溶化の研究が行なわれ、例え
ばPP/PCの系においてカルボキシル変性PCとエポ
キシ変性PPとを併用することが提案されている(特開
昭63-215750号)が、このポリマーアロイは一般の分子
量タイプのポリカーボネートを用いており、1〜5μの
分散粒径しか得られていない。したがって、IZOD、
曲げ弾性率のバランスの改良効果が不充分である。さら
に、PP/PC/SEBS系のポリマーアロイも提案さ
れている(特開昭61-115945号)が、このポリマーアロ
イもやはり一般の分子量タイプのポリカーボネートを用
いている上、フィルム用ポリプロピレンをベースとして
スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重
合体を少量添加しているため、強度,引裂強度バランス
の向上という効果はあるものの、改良効果は不充分であ
り、また射出用PPを用いた場合、物性改良効果は殆ど
得られないという欠点がある。 本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、剛性,衝撃バランスに優れ、かつ
低比重であると共に、相溶性が良く、混練を容易に行な
うことができるポリプロピレン系樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するために鋭意検討を行なった結果、ポ
リプロピレン系樹脂に特定粘度の低分子量のスチレン−
無水マレイン酸共重合体(SMA)又はポリカーボネー
ト(PC)を配合した場合、相溶化剤を添加しなくても
SMA又はPCが微細化され、また少量の相溶化剤の添
加によってさらなる微細化が可能になり、相溶性が向上
すること、これによりポリプロピレン系樹脂にSMA,
PCの特徴である高温剛性,寸法特性を付与することが
でき、高剛性化、低比重化、低コスト化を図ることが可
能で、剛性,衝撃,MIのバランスが向上した樹脂組成
物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
上記目的を達成するために鋭意検討を行なった結果、ポ
リプロピレン系樹脂に特定粘度の低分子量のスチレン−
無水マレイン酸共重合体(SMA)又はポリカーボネー
ト(PC)を配合した場合、相溶化剤を添加しなくても
SMA又はPCが微細化され、また少量の相溶化剤の添
加によってさらなる微細化が可能になり、相溶性が向上
すること、これによりポリプロピレン系樹脂にSMA,
PCの特徴である高温剛性,寸法特性を付与することが
でき、高剛性化、低比重化、低コスト化を図ることが可
能で、剛性,衝撃,MIのバランスが向上した樹脂組成
物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0005】従って、本発明は、下記成分(A),
(B)及び(C)からなることを特徴とするポリプロピ
レン系樹脂組成物を提供する。 (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
(A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満
(B)及び(C)からなることを特徴とするポリプロピ
レン系樹脂組成物を提供する。 (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
(A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満
【0006】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明で(A)成分として用いるポリプロピレン系樹脂
の種類に特に制限はなく、ポリプロピレン単独重合体の
他、ポリプロピレンブロック共重合体やポリプロピレン
ランダム共重合体等のいずれのものでも使用することが
できる。かかるポリプロピレン系樹脂としては、例え
ば、結晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重
合体や、エチレン単位の含有量が少ないエチレンプロピ
レンランダム共重合体からなる共重合部又はプロピレン
単独重合体からなるホモ重合部とエチレン単位の含有量
が比較的多いエチレンプロピレンランダム共重合体から
なる共重合部とから構成された、いわゆるプロピレンブ
ロック共重合体として市販されている実質上結晶性のプ
ロピレンとエチレンとのブロック共重合体、あるいはこ
のブロック共重合体における各ホモ重合部又は共重合部
が、さらにブテン−1、2−メチルペンテン−1などの
α-オレフィンを共重合したものからなる実質上結晶性
のプロピレン−エチレン−α-オレフィン共重合体など
が好ましく挙げられる。
本発明で(A)成分として用いるポリプロピレン系樹脂
の種類に特に制限はなく、ポリプロピレン単独重合体の
他、ポリプロピレンブロック共重合体やポリプロピレン
ランダム共重合体等のいずれのものでも使用することが
できる。かかるポリプロピレン系樹脂としては、例え
ば、結晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重
合体や、エチレン単位の含有量が少ないエチレンプロピ
レンランダム共重合体からなる共重合部又はプロピレン
単独重合体からなるホモ重合部とエチレン単位の含有量
が比較的多いエチレンプロピレンランダム共重合体から
なる共重合部とから構成された、いわゆるプロピレンブ
ロック共重合体として市販されている実質上結晶性のプ
ロピレンとエチレンとのブロック共重合体、あるいはこ
のブロック共重合体における各ホモ重合部又は共重合部
が、さらにブテン−1、2−メチルペンテン−1などの
α-オレフィンを共重合したものからなる実質上結晶性
のプロピレン−エチレン−α-オレフィン共重合体など
が好ましく挙げられる。
【0007】これらのポリプロピレン系樹脂は、MI
(メルトインデックス)が5〜50g/10分の範囲に
あるものが好適である。MIが5g/10分未満では成
形性が不十分になることがあり、50g/10分を超え
ると耐衝撃性が低下することがある。
(メルトインデックス)が5〜50g/10分の範囲に
あるものが好適である。MIが5g/10分未満では成
形性が不十分になることがあり、50g/10分を超え
ると耐衝撃性が低下することがある。
【0008】(B)成分のスチレン−無水マレイン酸共
重合体(SMA)としては、スチレン成分と無水マレイ
ン酸成分とを、例えば溶液重合法、塊状重合法、塊状−
懸濁重合法などの公知の方法により重合させて得られた
ものが挙げられる。上記スチレン成分としては、例えば
スチレン、α−メチルスチレン、ジクロルスチレン、ジ
メチルスチレンなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、本発明の目的を損なわない範囲で、例えばメ
タクリル酸、メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、ハロゲン含有モノマーなどで一部置換さ
れていてもよい。一方、無水マレイン酸成分は、本発明
の目的を損なわない範囲で、無水イタコン酸、無水エチ
ルマレイン酸無水クロルマレイン酸などで一部置換する
こともできる。
重合体(SMA)としては、スチレン成分と無水マレイ
ン酸成分とを、例えば溶液重合法、塊状重合法、塊状−
懸濁重合法などの公知の方法により重合させて得られた
ものが挙げられる。上記スチレン成分としては、例えば
スチレン、α−メチルスチレン、ジクロルスチレン、ジ
メチルスチレンなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、本発明の目的を損なわない範囲で、例えばメ
タクリル酸、メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、ハロゲン含有モノマーなどで一部置換さ
れていてもよい。一方、無水マレイン酸成分は、本発明
の目的を損なわない範囲で、無水イタコン酸、無水エチ
ルマレイン酸無水クロルマレイン酸などで一部置換する
こともできる。
【0009】本発明で用いるSMAは、見かけの剪断粘
度が500〜2000ポイズ、好ましくは500〜15
00ポイズ、特に好ましくは500〜1000ポイズの
ものである。ここで見かけ剪断粘度とは、キャピラリー
レオメータを用い、所定の樹脂温度において、ある一定
の速度で樹脂をキャピラリーから押し出すのに要した荷
重を求め、粘度=剪断応力/剪断速度の関係から算出し
て得た値をいう。本発明においては、測定温度=270
℃、L/D=40/1、剪断速度=300sec- 1の条件
で測定した値をいう。見かけ剪断粘度が500ポイズ未
満であると高温剛性が低下し、2000ポイズを超える
と衝撃強度,剛性,MIのバランスが悪くなる上、層状
剥離が起こり易くなる。
度が500〜2000ポイズ、好ましくは500〜15
00ポイズ、特に好ましくは500〜1000ポイズの
ものである。ここで見かけ剪断粘度とは、キャピラリー
レオメータを用い、所定の樹脂温度において、ある一定
の速度で樹脂をキャピラリーから押し出すのに要した荷
重を求め、粘度=剪断応力/剪断速度の関係から算出し
て得た値をいう。本発明においては、測定温度=270
℃、L/D=40/1、剪断速度=300sec- 1の条件
で測定した値をいう。見かけ剪断粘度が500ポイズ未
満であると高温剛性が低下し、2000ポイズを超える
と衝撃強度,剛性,MIのバランスが悪くなる上、層状
剥離が起こり易くなる。
【0010】(B)成分のポリカーボネートとしては、
脂肪族ポリカーボネート、芳香族ポリカーボネート及び
それらの変性物などの種々のポリカーボネートを挙げる
ことができる。芳香族ポリカーボネートの具体例として
は、例えば一般式
脂肪族ポリカーボネート、芳香族ポリカーボネート及び
それらの変性物などの種々のポリカーボネートを挙げる
ことができる。芳香族ポリカーボネートの具体例として
は、例えば一般式
【0011】
【化1】
【0012】(式中のzは単なる結合、エーテル結合あ
るいは炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のア
ルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、
炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、スルホニル
基、スルホキシド基、カルボニル基、スルフィド基又は
式
るいは炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のア
ルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、
炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、スルホニル
基、スルホキシド基、カルボニル基、スルフィド基又は
式
【0013】
【化2】
【0014】で示される基を示す。R1及びR2は、それ
ぞれ水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜8のアルキ
ル基であり、それらは同一であってもよいし、異なって
もよい。m及びnは1〜4の整数であって、mが2以上
の場合R1は同一でも異なっていてもよく、nが2以上
の場合R2は同一でも異なっていてもよい。)で表され
る繰り返し単位を全部又は一部に有する重合体を挙げる
ことができる。
ぞれ水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜8のアルキ
ル基であり、それらは同一であってもよいし、異なって
もよい。m及びnは1〜4の整数であって、mが2以上
の場合R1は同一でも異なっていてもよく、nが2以上
の場合R2は同一でも異なっていてもよい。)で表され
る繰り返し単位を全部又は一部に有する重合体を挙げる
ことができる。
【0015】上記ポリカーボネートは、例えば塩化メチ
レンなどの溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調
節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカー
ボネート前駆体との反応により、あるいは二価フェノー
ルとジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆
体とのエステル交換反応などによって製造することがで
きる。本発明で用いるポリカーボネートは、固有粘度が
0.20〜0.46dl/g、好ましくは0.24〜
0.4dl/g、特に好ましくは0.26〜0.36d
l/gのものである。ここで、固有粘度は20℃におい
て塩化メチレン溶液中で測定した値をいう。固有粘度が
0.20未満であると高温剛性,耐衝撃強度が低下し、
0.46を超えると耐衝撃性,剛性,MIのバランスが
得られないと共に、層状剥離が生じ易くなる。
レンなどの溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調
節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカー
ボネート前駆体との反応により、あるいは二価フェノー
ルとジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆
体とのエステル交換反応などによって製造することがで
きる。本発明で用いるポリカーボネートは、固有粘度が
0.20〜0.46dl/g、好ましくは0.24〜
0.4dl/g、特に好ましくは0.26〜0.36d
l/gのものである。ここで、固有粘度は20℃におい
て塩化メチレン溶液中で測定した値をいう。固有粘度が
0.20未満であると高温剛性,耐衝撃強度が低下し、
0.46を超えると耐衝撃性,剛性,MIのバランスが
得られないと共に、層状剥離が生じ易くなる。
【0016】本発明において、(A)成分の配合量は
(A),(B)成分の合計量の50〜97重量%、好ま
しくは60〜95重量%、特に好ましくは70〜92重
量%であり、(B)成分の配合量は(A),(B)成分
の合計量の3〜50重量%、好ましくは5〜40重量
%、特に好ましくは8〜30重量%である。(B)成分
の配合量が3重量%未満であると剛性,寸法特性が不十
分となり、50重量%を超えると成形性の低下、層状剥
離による物性の低下が生じると共に、コスト的に不利に
なる。本発明においては、(A)成分及び(B)成分は
それぞれ1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。また、(B)成分としてはスチレン−無水マ
レイン酸共重合体とポリカーボネートとを併用してもよ
い。
(A),(B)成分の合計量の50〜97重量%、好ま
しくは60〜95重量%、特に好ましくは70〜92重
量%であり、(B)成分の配合量は(A),(B)成分
の合計量の3〜50重量%、好ましくは5〜40重量
%、特に好ましくは8〜30重量%である。(B)成分
の配合量が3重量%未満であると剛性,寸法特性が不十
分となり、50重量%を超えると成形性の低下、層状剥
離による物性の低下が生じると共に、コスト的に不利に
なる。本発明においては、(A)成分及び(B)成分は
それぞれ1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。また、(B)成分としてはスチレン−無水マ
レイン酸共重合体とポリカーボネートとを併用してもよ
い。
【0017】本発明において(C)成分として用いる相
溶化剤の種類に特に限定はないが、スチレン−エチレン
・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が
最も好適である。また、下記式(I)又は(II) X−(Y−X)n …(I) (X−Y)n …(II) で表されるブロック共重合体も相溶化剤として好適に用
いられる。一般式(I)及び(II)におけるXはスチレ
ン重合ブロックで、式(I)においては分子鎖両末端で
重合度が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
Yはイソプレン重合ブロック、水添されたブタジエン重
合ブロック及び水添されたイソプレン重合ブロックの中
から選ばれた少なくとも1種である。また、nは1以上
の整数である。
溶化剤の種類に特に限定はないが、スチレン−エチレン
・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が
最も好適である。また、下記式(I)又は(II) X−(Y−X)n …(I) (X−Y)n …(II) で表されるブロック共重合体も相溶化剤として好適に用
いられる。一般式(I)及び(II)におけるXはスチレ
ン重合ブロックで、式(I)においては分子鎖両末端で
重合度が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
Yはイソプレン重合ブロック、水添されたブタジエン重
合ブロック及び水添されたイソプレン重合ブロックの中
から選ばれた少なくとも1種である。また、nは1以上
の整数である。
【0018】前記ブロック共重合体におけるX成分の含
有量は20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%
の範囲にあることが望ましい。この量が20重量%未満
では樹脂組成物の剛性が低下する傾向があり、また80
重量%を超えると成形加工性及び衝撃強度が低下する傾
向があり、いずれも好ましくない。また、X成分の単一
ブロック当りの数平均分子量は5,000〜200,0
00の範囲にあり、かつY成分のブロック当りの数平均
分子量は5,000〜200,000の範囲にあること
が望ましい。X成分の単一ブロック当りの数平均分子量
が5,000未満の場合やY成分のブロック当りの数平
均分子量が5,000未満の場合は樹脂組成物の機械的
性質が不十分となる傾向があり、X成分の単一ブロック
当りの数平均分子量が200,000を超える場合やY
成分のブロック当りの数平均分子量が200,000を
超える場合は樹脂組成物の成形加工性が低下する傾向が
あるため、好ましくない。さらに、該ブロック共重合体
全体の数平均分子量は10,000〜400,000の
範囲にあることが好ましく、この数平均分子量が10,
000未満では機械的性質が劣るし、400,000を
超えると成形加工性が低下する傾向がみられ好ましくな
い。
有量は20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%
の範囲にあることが望ましい。この量が20重量%未満
では樹脂組成物の剛性が低下する傾向があり、また80
重量%を超えると成形加工性及び衝撃強度が低下する傾
向があり、いずれも好ましくない。また、X成分の単一
ブロック当りの数平均分子量は5,000〜200,0
00の範囲にあり、かつY成分のブロック当りの数平均
分子量は5,000〜200,000の範囲にあること
が望ましい。X成分の単一ブロック当りの数平均分子量
が5,000未満の場合やY成分のブロック当りの数平
均分子量が5,000未満の場合は樹脂組成物の機械的
性質が不十分となる傾向があり、X成分の単一ブロック
当りの数平均分子量が200,000を超える場合やY
成分のブロック当りの数平均分子量が200,000を
超える場合は樹脂組成物の成形加工性が低下する傾向が
あるため、好ましくない。さらに、該ブロック共重合体
全体の数平均分子量は10,000〜400,000の
範囲にあることが好ましく、この数平均分子量が10,
000未満では機械的性質が劣るし、400,000を
超えると成形加工性が低下する傾向がみられ好ましくな
い。
【0019】このようなブロック共重合体の具体例とし
ては、スチレン−水添ブタジエン−スチレントリブロッ
クポリマー,スチレン−イソプレン−スチレントリブロ
ックポリマー、スチレン−水添イソプレン−スチレント
リブロックポリマー、スチレンー水添イソプレンジブロ
ックポリマー、スチレンーイソプレンジブロックポリマ
ー、スチレン−水添ブタジエンジブロックポリマーなど
が挙げられる。また、その他の相溶化剤としては、酸変
性EPR,エポキシ変性EPR,酸変性ポリオレフィ
ン,エポキシ変性ポリオレフィン,ァミノ変性EPR,
アミノ変性ポリオレフィン,酸変性EPR又は酸変性ポ
リオレフィン/エポシキ樹脂等が挙げられる。(C)成
分の配合量は、(B)成分に対して30重量%未満、好
ましくは3〜20重量%、特に好ましくは5〜15重量
%である。30重量%以上であると剛性が不足すると共
に、コスト的に不利になる。なお、本発明においては、
相溶化剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。
ては、スチレン−水添ブタジエン−スチレントリブロッ
クポリマー,スチレン−イソプレン−スチレントリブロ
ックポリマー、スチレン−水添イソプレン−スチレント
リブロックポリマー、スチレンー水添イソプレンジブロ
ックポリマー、スチレンーイソプレンジブロックポリマ
ー、スチレン−水添ブタジエンジブロックポリマーなど
が挙げられる。また、その他の相溶化剤としては、酸変
性EPR,エポキシ変性EPR,酸変性ポリオレフィ
ン,エポキシ変性ポリオレフィン,ァミノ変性EPR,
アミノ変性ポリオレフィン,酸変性EPR又は酸変性ポ
リオレフィン/エポシキ樹脂等が挙げられる。(C)成
分の配合量は、(B)成分に対して30重量%未満、好
ましくは3〜20重量%、特に好ましくは5〜15重量
%である。30重量%以上であると剛性が不足すると共
に、コスト的に不利になる。なお、本発明においては、
相溶化剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。
【0020】本発明の組成物には、必要に応じ、他の成
分を任意に加えることができる。例えば、HDPE,E
PR,LDPE,LLDPE,ポリブテン−1といった
ポリプロピレン以外のポリオレフィンを配合することが
でき、これにより種々の物性調整が可能である。ただ
し、ポリプロピレン以外のポリオレフィンの配合量は全
体の20重量%以下とすることが組成物の特性等の点で
望ましい。また、タルク,炭酸カルシウム,針状炭酸カ
ルシウム,ガラス繊維,マイカ,硫酸マグネシウム,ウ
ィスカ,ウラストナイト等の無機フィラーや、顔料,分
散剤、酸化防止剤,紫外線吸収剤等の添加剤などを配合
することができる。
分を任意に加えることができる。例えば、HDPE,E
PR,LDPE,LLDPE,ポリブテン−1といった
ポリプロピレン以外のポリオレフィンを配合することが
でき、これにより種々の物性調整が可能である。ただ
し、ポリプロピレン以外のポリオレフィンの配合量は全
体の20重量%以下とすることが組成物の特性等の点で
望ましい。また、タルク,炭酸カルシウム,針状炭酸カ
ルシウム,ガラス繊維,マイカ,硫酸マグネシウム,ウ
ィスカ,ウラストナイト等の無機フィラーや、顔料,分
散剤、酸化防止剤,紫外線吸収剤等の添加剤などを配合
することができる。
【0021】本発明組成物の製造方法に特に制限はな
く、原料成分を任意の方法で混練してペレット化するこ
とにより製造することができる。この場合、混練温度は
200〜320℃とすることが好ましい。200℃未満
であると(B)成分の分散が不十分になり易く、320
℃を超えるとポリプロピレンが劣化し易くなる。なお、
混練にはNVC,TEM等のロングパスタイプの混練機
が適している。本発明組成物を用いて成形品を製造する
場合、射出成形等の任意の成形方法を採用することがで
きる。この場合、成形温度は190〜250℃が適して
いる。190℃未満であると成形性が不十分となること
があり、250℃を超えると層状剥離,成形品のヒケ,
寸法特性の低下等の問題が生じることがある。
く、原料成分を任意の方法で混練してペレット化するこ
とにより製造することができる。この場合、混練温度は
200〜320℃とすることが好ましい。200℃未満
であると(B)成分の分散が不十分になり易く、320
℃を超えるとポリプロピレンが劣化し易くなる。なお、
混練にはNVC,TEM等のロングパスタイプの混練機
が適している。本発明組成物を用いて成形品を製造する
場合、射出成形等の任意の成形方法を採用することがで
きる。この場合、成形温度は190〜250℃が適して
いる。190℃未満であると成形性が不十分となること
があり、250℃を超えると層状剥離,成形品のヒケ,
寸法特性の低下等の問題が生じることがある。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。下
記の実施例,比較例において、混練,成形は下記のよう
に行なった。 混練 混練機として中谷機械社製NVC、スクリューとしてリ
ーマタイプのものを用い、スクリュー回転数80rp
m,ストローク12mm、混練温度290℃の条件で混
練を行ない、ペレットを得た。 成形 射出成形機として東芝機械社製IS−90Bを用い、上
記ペレットから成形温度220℃でASTM用試験片を
作成した。
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。下
記の実施例,比較例において、混練,成形は下記のよう
に行なった。 混練 混練機として中谷機械社製NVC、スクリューとしてリ
ーマタイプのものを用い、スクリュー回転数80rp
m,ストローク12mm、混練温度290℃の条件で混
練を行ない、ペレットを得た。 成形 射出成形機として東芝機械社製IS−90Bを用い、上
記ペレットから成形温度220℃でASTM用試験片を
作成した。
【0023】また、実施例,比較例における試験法は下
記の通りとした。 密度:ASTM D792に準拠して測定した。 MI:ASTM D1238に準拠して測定した。 IZOD:ASTM D256に準拠して測定した。 曲げ特性:ASTM D796に準拠して測定した。 光沢度:75×75×3mmの平板を使用し、スガ試験
機社製光沢度測定機によって反射角60℃にて測定し
た。 層状剥離:420×100×2.5mmの平板を1端サ
イドケートで成形し、ゲート近傍にカッターで1mm角
の格子を100個碁盤目状に切り込む。次いでセロハン
テープを碁盤目上に貼り付け、剥離したときのサンプル
表面の剥離の有無で評価した。
記の通りとした。 密度:ASTM D792に準拠して測定した。 MI:ASTM D1238に準拠して測定した。 IZOD:ASTM D256に準拠して測定した。 曲げ特性:ASTM D796に準拠して測定した。 光沢度:75×75×3mmの平板を使用し、スガ試験
機社製光沢度測定機によって反射角60℃にて測定し
た。 層状剥離:420×100×2.5mmの平板を1端サ
イドケートで成形し、ゲート近傍にカッターで1mm角
の格子を100個碁盤目状に切り込む。次いでセロハン
テープを碁盤目上に貼り付け、剥離したときのサンプル
表面の剥離の有無で評価した。
【0024】分散粒径:射出成形で得たIZOD用試験
片の中心部から試料を切り出した後、ウルトラミクロト
ーム(LKB社製2088 ULTROTOME V )によりその
試料の面出し操作を行ない、次いで四酸化ルテニウムに
よる染色を行なう。この場合、四酸化ルテニウムの液あ
るいは蒸気中に上記の面出しした試料を入れ、40℃で
4昼夜染色した。次に、ダイヤモンドナイフを設置した
ウルトラミクロトームによりこの試料から膜の厚さ約
0.1μmの超薄切片を作成し、その超薄切片につい
て、透過型電子顕微鏡(TEM:日本電子社製JEM100CX
II)により、加速電圧100KVで5000倍のTEM
写真を撮影した。TEM写真ネガを20000倍に拡大
して四つ切りの印画紙にプリントしたのち、デジタイザ
ーにて2000個の分散粒径について個々の粒径を求
め、下記数式により体積平均粒径を計測した。なお、測
定に関してはブロックポリプロピレンに由来するEPR
粒子の粒径は粒径測定から除外した
片の中心部から試料を切り出した後、ウルトラミクロト
ーム(LKB社製2088 ULTROTOME V )によりその
試料の面出し操作を行ない、次いで四酸化ルテニウムに
よる染色を行なう。この場合、四酸化ルテニウムの液あ
るいは蒸気中に上記の面出しした試料を入れ、40℃で
4昼夜染色した。次に、ダイヤモンドナイフを設置した
ウルトラミクロトームによりこの試料から膜の厚さ約
0.1μmの超薄切片を作成し、その超薄切片につい
て、透過型電子顕微鏡(TEM:日本電子社製JEM100CX
II)により、加速電圧100KVで5000倍のTEM
写真を撮影した。TEM写真ネガを20000倍に拡大
して四つ切りの印画紙にプリントしたのち、デジタイザ
ーにて2000個の分散粒径について個々の粒径を求
め、下記数式により体積平均粒径を計測した。なお、測
定に関してはブロックポリプロピレンに由来するEPR
粒子の粒径は粒径測定から除外した
【0025】
【数1】
【0026】実施例1〜10,比較例1〜9
表1,2に示す成分を混練,成形して試験片を作成し、
その物性を測定した。表1中の成分としては下記のもの
を用いた。 (A)ポリプロピレン系樹脂(PP) MI=20のポリプロピレンブロック共重合体 (B)スチレン−無水マレイン酸共重合体(SMA) SMA1:みかけ剪断粘度が700ポイズのSMA このSMAIは次の手順で調製した。無水マレイン酸含
有量7mol%のSMA(出光石油化学社製UG−46
0)に有機過酸化物(化薬アクゾ社製パーカドックス1
4)を2000ppm加え、リーマタイプのスクリュー
を用いた混練機(中谷機械社製NVC)により、混練温
度300℃、ストローク12mm、スクリュー回転数1
20rpmの条件で混練を行ないペレタライズした。 SMA2:みかけ剪断粘度が900ポイズのSMA このSMA2は有機過酸化物(同前)の使用量を150
0ppmとすること以外はSMA1と同じ手順で調製し
た。 SMA3:みかけ剪断粘度が2500ポイズのSMA
(無水マレイン酸含有量7mol%,出光石油化学社製
UG−460) SMA4:みかけ剪断粘度が3000ポイズのSMA
(無水マレイン酸含有量14mol%,出光石油化学社
製UG−830) (C)相溶化剤 SEBS(旭化成社製タフテックH−1051)
その物性を測定した。表1中の成分としては下記のもの
を用いた。 (A)ポリプロピレン系樹脂(PP) MI=20のポリプロピレンブロック共重合体 (B)スチレン−無水マレイン酸共重合体(SMA) SMA1:みかけ剪断粘度が700ポイズのSMA このSMAIは次の手順で調製した。無水マレイン酸含
有量7mol%のSMA(出光石油化学社製UG−46
0)に有機過酸化物(化薬アクゾ社製パーカドックス1
4)を2000ppm加え、リーマタイプのスクリュー
を用いた混練機(中谷機械社製NVC)により、混練温
度300℃、ストローク12mm、スクリュー回転数1
20rpmの条件で混練を行ないペレタライズした。 SMA2:みかけ剪断粘度が900ポイズのSMA このSMA2は有機過酸化物(同前)の使用量を150
0ppmとすること以外はSMA1と同じ手順で調製し
た。 SMA3:みかけ剪断粘度が2500ポイズのSMA
(無水マレイン酸含有量7mol%,出光石油化学社製
UG−460) SMA4:みかけ剪断粘度が3000ポイズのSMA
(無水マレイン酸含有量14mol%,出光石油化学社
製UG−830) (C)相溶化剤 SEBS(旭化成社製タフテックH−1051)
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例11〜20,比較例10〜18
表3,4に示す成分を混練,成形して試験片を作成し、
その物性を測定した。表3,4中の成分としては下記の
ものを用いた。 (A)ポリプロピレン系樹脂(PP) MI=20のブロックポリプロピレン (B)ポリカーボネート(PC) PC1:固有粘度0.340dl/gのPC PC2:固有粘度0.278dl/gのPC PC3:固有粘度0.494dl/gのPC PC4:固有粘度0.550dl/gのPC PC5:固有粘度0.191dl/gのPC (C)相溶化剤 SEBS(旭化成社製タフテックH−1051)
その物性を測定した。表3,4中の成分としては下記の
ものを用いた。 (A)ポリプロピレン系樹脂(PP) MI=20のブロックポリプロピレン (B)ポリカーボネート(PC) PC1:固有粘度0.340dl/gのPC PC2:固有粘度0.278dl/gのPC PC3:固有粘度0.494dl/gのPC PC4:固有粘度0.550dl/gのPC PC5:固有粘度0.191dl/gのPC (C)相溶化剤 SEBS(旭化成社製タフテックH−1051)
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリプロ
ピレン系樹脂組成物は、剛性,衝撃強度,MIのバラン
スに優れていると共に、低比重であり、従って寸法特
性,高温剛性が要求される部材の成形材料として特に好
適に使用することができる。また、相溶性が良く、製造
時に混練を一軸混練機を用いて容易に行なうことができ
るため、この面でもコスト的に有利である。
ピレン系樹脂組成物は、剛性,衝撃強度,MIのバラン
スに優れていると共に、低比重であり、従って寸法特
性,高温剛性が要求される部材の成形材料として特に好
適に使用することができる。また、相溶性が良く、製造
時に混練を一軸混練機を用いて容易に行なうことができ
るため、この面でもコスト的に有利である。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
C08L 69:00 8416−4J
53:00) 7142−4J
Claims (2)
- 【請求項1】 下記成分(A),(B)及び(C) (A)ポリプロピレン系樹脂を(A),(B)成分の合
計量の50〜97重量% (B)みかけ剪断粘度が500〜2000ポイズである
スチレン−無水マレイン酸共重合体又は固有粘度が0.
20〜0.46dl/gであるポリカーボネートを
(A),(B)成分の合計量の3〜50重量% (C)相溶化剤を(B)成分に対し30重量%未満 からなることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成
物。 - 【請求項2】 相溶化剤がスチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体である請求項1記載のポ
リプロピレン系樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19346091A JPH0517633A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19346091A JPH0517633A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517633A true JPH0517633A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16308377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19346091A Pending JPH0517633A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0517633A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015131867A (ja) * | 2014-01-09 | 2015-07-23 | 電気化学工業株式会社 | Pc/abs系樹脂の伸び及び耐衝撃性向上用の共重合体、この共重合体とpc/abs系樹脂と樹脂組成物 |
JP2016204480A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 帝人株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
CN107735453A (zh) * | 2015-08-21 | 2018-02-23 | 帝人株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物 |
WO2019146606A1 (ja) | 2018-01-24 | 2019-08-01 | 帝人株式会社 | 繰返し利用可能な医療用ボックス |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP19346091A patent/JPH0517633A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015131867A (ja) * | 2014-01-09 | 2015-07-23 | 電気化学工業株式会社 | Pc/abs系樹脂の伸び及び耐衝撃性向上用の共重合体、この共重合体とpc/abs系樹脂と樹脂組成物 |
JP2016204480A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 帝人株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
CN107735453A (zh) * | 2015-08-21 | 2018-02-23 | 帝人株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物 |
JPWO2017033783A1 (ja) * | 2015-08-21 | 2018-06-14 | 帝人株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
EP3339373A4 (en) * | 2015-08-21 | 2018-08-29 | Teijin Limited | Polycarbonate resin composition |
US10519310B2 (en) | 2015-08-21 | 2019-12-31 | Teijin Limited | Polycarbonate resin composition |
WO2019146606A1 (ja) | 2018-01-24 | 2019-08-01 | 帝人株式会社 | 繰返し利用可能な医療用ボックス |
KR20200069363A (ko) | 2018-01-24 | 2020-06-16 | 데이진 가부시키가이샤 | 반복 이용 가능한 의료용 박스 |
KR20210152004A (ko) | 2018-01-24 | 2021-12-14 | 데이진 가부시키가이샤 | 반복 이용 가능한 의료용 박스 |
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