JPH05176235A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH05176235A
JPH05176235A JP3338721A JP33872191A JPH05176235A JP H05176235 A JPH05176235 A JP H05176235A JP 3338721 A JP3338721 A JP 3338721A JP 33872191 A JP33872191 A JP 33872191A JP H05176235 A JPH05176235 A JP H05176235A
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signal
well
charge transfer
gate
semiconductor substrate
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Hiroshi Tanigawa
浩 谷川
Akio Sakota
亜紀夫 迫田
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Fujifilm Microdevices Co Ltd
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Fujifilm Microdevices Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子シャッタ機能を有する電荷結合型固体撮
像装置に関し、制御回路の動作が安定であり、電子シャ
ッタ動作の可能な固体撮像装置を提供することを目的と
する。 【構成】 第1の導電型の半導体基板と、前記半導体基
板の表面部分に形成され、第1の導電型の逆の第2の導
電型の第1の不純物濃度を有する第1のウェルと、前記
半導体基板の表面部分に形成され、第2の導電型で第1
の不純物濃度より高い第2の不純物濃度を有する第2の
ウェルと、前記第1のウェル内に形成された複数個の第
1導電型領域を含む光電変換素子と、前記半導体基板に
接続されたバイアス電圧印加端子と、第2のウェル内に
形成された複数個の第1導電型領域を含む制御回路とを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷結合型固体撮像装
置(CCD)に関し、特に、電子シャッタ機能を有する
電荷結合型固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高分解能を有し、かつ全画素同時
に撮像できる固体撮像装置が要望されている。高分解能
を実現するには画素数を多くすることが必要であるが、
画素数を多くすると電荷転送用の電極数も多くする必要
が生じる。たとえば、3相駆動を行なおうとすると、画
素数の3倍の転送電極が必要になる。
【0003】従来、電荷結合型固体撮像装置として、ア
コーディオン転送方式による走査読み出しを適用したフ
レーム転送型の固体撮像装置(FT−CCD)が知られ
ている( PHILIPS TECHNICAL REVIEW VOL.43, No.1/2,
1986, The accordion imager, a new solid-state ima
ge sensor, A.J.P.Theuwissen and C.H.L.Weijtens)。
【0004】この固体撮像装置の概略を図14〜図19
を参照して説明する。まず、全体構造は、図14に示す
ように、光電変換機能と電荷転送機能とを有するm本の
垂直転送路L1 〜Lm からなる受光部Aと、これらの垂
直転送路L1 〜Lm に連設され且つ表面に遮光膜が積層
された電荷転送路からなる蓄積部Bと、蓄積部Bの各電
荷転送路の終端に接続すると共に表面が遮光膜で覆われ
た水平電荷転送路Cを具備している。
【0005】垂直電荷転送路L1 〜Lm の上面には、各
画素毎に1本ずつの転送ゲート電極が対応するようにし
て、電荷転送方向Yに沿って復数本の転送ゲート電極が
並設され、これらのゲート電極にアコーディオン転送方
式に準じた所定タイミングのゲート信号を印加すること
によって露光時には画素に相当するポテンシャル井戸と
ポテンシャル障壁を垂直転送路L1 〜Lm に発生させ、
転送時にはポテンシャル井戸とポテンシャル障壁を所定
タイミングで変化させることにより、Y方向に電荷転送
する。
【0006】図中の符号Dで示すシフトレジスタが、ス
タートパルスIMを2相のクロック信号φ1 、φ2 に同
期して転送動作することにより、上記のゲート信号を発
生させる。
【0007】また、蓄積部Bの電荷転送路も同様のゲー
ト電極が設けられ、シフトレジスタEが2相のクロック
信号φ1 、φ2 に同期してスタートパルスSTを転送動
作することにより形成したゲート信号により、Y方向に
電荷転送する。
【0008】そして、受光部Aで発生した画素信号を、
垂直電荷転送路L1 〜Lm 及び蓄積部Bの電荷転送路が
同期をとりながら蓄積部Bまで転送して一旦保持した
後、蓄積部Bの画素信号を一行ずつ水平電荷転送路Cへ
転送し、転送される毎に水平電荷転送路Cがシフトレジ
スタFからのゲート信号に同期して水平電荷転送するこ
とにより、全画素信号を読み出す。
【0009】さらに、この走査読出しのための各信号の
タイミングを図15に示す。同図(a)に図示するよう
に、各スタートパルスIMとSTを所定のタイミングで
シフトレジスタDとEに供給し、2相のクロック信号φ
1 、φ2 に同期してこれらを転送する。
【0010】同図(b)に示すように、受光領域Aの垂
直電荷転送路L1 〜Lm の各ゲート電極にシフトレジス
タDの各ビット出力接点からのゲート信号AI 、BI
I 、DI ……が順番に供給される。
【0011】同様に同図(c)に示すように、蓄積部B
の電荷転送路のゲート電極にシフトレジスタEの各ビッ
ト出力接点からのゲート信号AS 、BS 、CS 、DS
…が順番に供給される。なお、説明の都合上、それぞれ
8本のゲート電極に対応するゲート信号だけを示す。
【0012】これらのゲート信号AI 、BI 、CI 、D
I ……、AS 、BS 、CS 、DS ……の電圧変化による
と、図16に示すように、受光部Aと蓄積部Bの各ゲー
ト電極(偶数番目のゲート電極をEv、奇数番目のゲー
ト電極をOdで示す)下の転送路に、水平電荷転送路C
側の画素信号qa から順番に転送するようにポテンシャ
ル井戸及びポテンシャル障壁が変化する。
【0013】したがって、ある垂直電荷転送路及びそれ
に接続する蓄積部Bの電荷転送路の電荷転送を代表して
示せば、図17のようになる。すなわち、ある時点t0
で露光を行なうものとすると、受光領域Aの垂直電荷転
送路にはゲート電極の配列にしたがってポテンシャル井
戸(図中のハッチの部分)とポテンシャル障壁(図中の
白抜の部分)が交互に発生し、ポテンシャル井戸を各画
素として画素信号qa 、qb 、qc 、qd ……が発生す
る。
【0014】そしてこれらの画素信号は、最も蓄積部B
に近い側の画素信号qa から順番に蓄積部Bへ転送され
ていく。この転送時のポテンシャル井戸とポテンシャル
障壁の発生の様子が、楽器のアコーディオンの蛇腹部を
次第に広げてから再び閉じていくときの様子に類似して
いることからアコーディオン転送方式と呼ばれている。
【0015】そして、蓄積部Bに全画素信号を一旦保持
してから、同様にアコーディオン転送を行ないつつ水平
電荷転送路Cを介して画素信号を時系列的に読みだすこ
とができる。
【0016】この走査読み出し方式の電荷結合型固体撮
像装置は、転送ゲート電極数が少なくて済むという効果
があり、高密度化に優れている。なお、この電荷結合型
固体撮像装置は、シフトレジスタ等の回路をCMOS構
造のトランジスタで形成し、これらの回路と受光部Aと
蓄積部B及び水平電荷転送路Cが半導体基板中に一体形
成されている。
【0017】すなわち、シフトレジスタは図18に示す
回路からなり、半導体基板中の縦断面構造は図19に示
すようになっている。まず、図18において、シフトレ
ジスタは電源電圧VCCとVDD(VCC>VDDの関係にあ
る)の間に回路構成され、各ビットは、電圧VCC側に接
続するpチャネルMOSトランジスタと、電圧VDD側に
接続するnチャネルMOSトランジスタが相補(コンプ
リメンタリ)の関係で接続する反転回路からなる。
【0018】これらの入出力接点間にクロック信号
φ1 、φ2 によって導通・非導通に切り換わるMOSト
ランジスタが接続している。なお、図中の容量素子ε
は、線間容量等を適用して形成している。そして、スタ
ートパルス信号IM(またはST)を初段ビットに入力
すると、クロック信号φ1 、φ2 に同期して転送動作を
行ない、クロック信号φ1 とφ2 に同期したゲート信号
がそれぞれのビット出力接点に発生する。
【0019】また、シフトレジスタと電荷転送路を同一
半導体チップに一体形成した構造は図19のようにな
る。すなわち、図19において、p型の半導体基板の受
光部となる領域にn型不純物層を複数個形成して垂直電
荷転送L1 〜Lm とし、さらに垂直電荷転送L1 〜Lm
の上面にゲート酸化膜(図示せず)を介してゲート電極
が積層される。
【0020】一方、シフトレジスタ等の回路が形成され
る駆動領域には、nウェル層が埋設され、このnウェル
層内に一対のp+ 型不純物層を形成すると共に、ゲート
酸化膜層(図示せず)を介してゲート電極ηp を積層す
ることによりpチャネルMOSトランジスタが形成され
る。
【0021】また、半導体基板(p−Sub)内にn+
型不純物層を埋設すると共に、表面部にゲート電極ηn
を形成することでnチャネルMOSトランジスタを構成
し、これらのゲート電極ηp とηn 、所定のノード間を
接続することによってCMOSの反転回路(図18参
照)を形成している。
【0022】そして、このような電荷結合型固体撮像装
置では、電源電圧VCCを約10ボルト、電源電圧VDD
0ボルトに設定して、ゲート電極のゲート信号電圧も0
〜10ボルトの範囲で変化する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
荷結合型固体撮像装置は、上述したように、電荷転送を
制御するためのシフトレジスタ等の周辺回路をCMOS
構造のトランジスタ等の素子で構成しているので、より
優れた機能例えば、不要電荷を半導体基板側へ廃棄する
ための所謂縦型オーバーフロードレインやこの電荷結合
型固体撮像装置自身に電子的なシャッター機能を持たせ
ることは、構造上及び耐圧の点で実現できなかった。
【0024】まず、構造上の点では、上記従来例は垂直
電荷転送路に画素としての機能を持たせたフレーム転送
方式の撮像装置であるので、電子シャッター機能を持た
せようとすると、スメア成分の増加を招来することから
実現性がない。
【0025】一方、耐圧の点では、縦型オーバーフロー
ドレインの機能を備えようとすると、半導体基板に例え
ば15〜25ボルトの高電圧を印加することとなり、C
MOSトランジスタのノードに対応する不純物領域が破
壊したり、ゲート酸化膜層が絶縁破壊に到ったりする。
【0026】また、電子シャッターの機能を実現しよう
とすれば、縦型オーバーフロードレインの場合よりさら
に高電圧を半導体基板に印加する必要があるので、耐圧
の点で当然に実現不能である。
【0027】さらに、これらの問題を、図20に示す実
際の構造と対比して説明する。まず、電子シャッター機
能を持たせるためにフォトダイオードとCCD転送路と
を備えたインターライン転送方式の構成にする必要があ
る。
【0028】すなわち、受光部は、画素に相当する複数
のフォトダイオードをマトリクス状に配列形成し、これ
らのフォトダイオードに隣接して垂直電荷転送路を形成
し、これらのフォトダイオードに発生した画素信号をト
ランスファゲートを介して垂直電荷転送路へ移した後に
垂直電荷転送路による電荷伝送により、画素信号を読み
出す構成となる。
【0029】したがって、受光領域及び垂直電荷転送路
のゲート電極を駆動するためのシフトレジスタの縦断面
構造は図20に示すようになる。まず、受光領域には、
n型半導体基板(n−Sub)内に埋設したpウェル層
中に、複数のn+ 型不純物層をマトリクス状に配列形成
することでフォトダイオードを形成する。
【0030】それらのn+ 型不純物層に隣接して垂直電
荷転送路L1 〜Lm となるn型不純物層を形成し、さら
に、これらの周囲に高濃度のp型不純物を埋設してチャ
ネルストッパとする。さらに、ゲート電極を積層する。
【0031】一方、駆動領域には、pウェル層を埋設
し、このpウェル層内に一対のn+ 型不純物層を形成す
ると共に、ゲート酸化膜(図示せず)を介してゲート電
極ηn を積層することによりnチャネルMOSトランジ
スタを形成する。
【0032】また、半導体基板(n−Sub)内にp+
型不純物層を埋設すると共に、表面部にゲート電極ηp
を形成してpチャネルMOSトランジスタを構成する。
これらのゲート電極ηp とηn 、所定のノード間を接続
することによって図18に示すようなシフトレジスタの
ためのCMOS反転回路を形成する。
【0033】そして、所謂縦型オーバーフロードレイン
の構造にするには、半導体基板に15〜25ボルトの電
圧を印加してpウェルの形成する電位障壁の高さを所定
レベルまで下げ電荷引抜機能を持たせる。
【0034】電子シャッター機能を併せて持たせるため
には、フォトダイオードに発生する電荷を半導体基板側
へ積極的に廃棄する受光領域のpウェル層に電極を形成
し、シャッター電圧SSを印加したときに、フォトダイ
オードと基板間にnpnトランジスタ構造が発生するよ
うにして、電荷が基板側へ流れるようにする。
【0035】さらに、露光によってフォトダイオードに
発生した画素信号を垂直電荷転送路へ転送するために
は、トランスファゲートに12ボルト程度の高電圧を印
加することとなる。
【0036】また、垂直電荷転送路に通常の電荷転送動
作を行なわせるためには、ポテンシャル井戸を発生させ
るための0ボルトのゲート信号と、ポテンシャル障壁を
発生させるための−8ボルト程度のゲート信号をCMO
Sのシフトレジスタからゲート電極へ供給するように各
信号の電圧を設定するこことなる。すなわち、図20に
おいて、基板電圧VS は15〜25ボルト、電源電圧V
CCは0ボルト、電圧V L は−8ボルトに設定される。
【0037】このようなCMOS構造を有し、さらに上
述の電圧関係に設定すると、ゲート電極のゲート信号電
圧は−8〜12ボルトの範囲で変化することとなり、駆
動領域中のCMOS構造のpチャネルMOSトランジス
タのゲート電極ηp 下のゲート酸化膜層やp+ 型不純物
層とn型基板との接合に23〜33ボルトの高電圧がか
かる場合があり、許容耐圧を大幅に越えるので、破損を
招く。
【0038】本発明者らは、先にアコーディオン転送方
式同様にノンインターレースのフルフレーム読み出し可
能で、且つオーバフロードレイン構造を備えて過剰電荷
掃き出しや電子シャッタを可能とする固体撮像装置を提
案した。
【0039】この固体撮像装置は駆動回路として単一構
造MOS(たとえばnチャネルMOS)を用いることに
よって耐圧を向上したものである。しかし、この構造を
試作した結果、電子シャッタ作動時に論理回路に十分な
論理マージンを持たせることが難しいことが判った。
【0040】本発明の目的は、制御回路の動作が安定で
あり、電子シャッタ動作の可能な固体撮像装置を提供す
ることである。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像装置
は、第1の導電型の半導体基板と、前記半導体基板の表
面部分に形成され、第1の導電型と逆の第2の導電型の
第1の不純物濃度を有する第1のウェルと、前記半導体
基板の表面部分に形成され、第2の導電型で第1の不純
物濃度より高い第2の不純物濃度を有する第2のウェル
と、前記第1のウェル内に形成された複数個の第1導電
型領域を含む光電変換素子と、前記半導体基板に接続さ
れたバイアス電圧印加端子と、第2のウェル内に形成さ
れた複数個の第1導電型領域を含む制御回路とを含む。
【0042】
【作用】光電変換素子を第1のウェル内に形成し、半導
体基板にバイアス電圧を印加することによって第1のウ
ェルを電子シャッタ動作可能に設計する。制御回路は第
1のウェルよりも不純物濃度の高い第2のウェル内に形
成する。このため、電子シャッタ作動時においても第2
のウェル内の素子に十分な動作マージンを持たせること
ができる。
【0043】
【実施例】静止画を撮像するための電子スチルカメラに
適用した場合を例にとって本発明の実施例を説明する。
【0044】まず、電子スチルカメラの全体構造を図1
を参照して説明する。図1において、1は撮像レンズ等
からなる撮像光学系、2は機械式の絞り機構、3は電荷
結合型固体撮像装置であり、それぞれ撮像光学系1の光
軸に合わせて順番に配列され、被写体光学像を電荷結合
型固体撮像装置3の受光領域に入射する構成を有する。
【0045】さらに、4は信号処理回路、5は記憶機構
であり、電荷結合型固体撮像装置3から出力される画素
信号を信号処理回路4で色分離やγ補正や白バランス調
整等を行なって輝度信号と色差信号を形成し、記憶機構
5においてこれらの輝度信号と色差信号に対して記録可
能な変調処理を行なってから磁気記録媒体等に記憶す
る。
【0046】そして、同期制御回路6が、絞り機構2、
電荷結合型固体撮像装置3の読み出しタイミング、信号
処理回路4および記憶機構5の動作を同期制御すること
により、撮像から記憶までの一連の動作を処理する。
【0047】電荷結合型固体撮像装置3は図2に示す構
成を有する。すなわち、被写体光学像を受光するための
受光領域7は、比較的不純物濃度の狭いp- 型ウェル内
に形成され、行方向X及び列方向Yに沿ってマトリクス
状に配列形成される画素に相当する複数のフォトダイオ
ード(図中、Pで示す部分)と、行方向Xに配列される
各フォトダイオード群に隣接して形成される垂直電荷転
送路L1 〜Lm が設けられている。
【0048】これらの垂直電荷転送路L1 〜Lm のそれ
ぞれの終端部に水平電荷転送路8が形成され、水平電荷
転送路8の終端部に出力アンプ9が形成されている。さ
らに、垂直電荷転送路L1 〜Lm には、後述するように
所定配置のゲート電極が設けられ、さらにそれらの上面
には光の入射を阻止するための遮光層が積層されてい
る。
【0049】これらのゲート電極には、垂直電荷転送路
1 〜Lm に所定タイミングに同期して電荷転送動作を
行なわせるための信号が比較的不純物濃度の高いp型ウ
ェル内な形成された第1、第2、第3の駆動回路10、
11、12から供給される。
【0050】なお、それぞれの駆動回路10、11、1
2に供給されるタイミング信号φH 、VL 、φG
φFS、VS 、φ1 、φ2 、φ3 、φ4 とスタートパルス
信号は同期制御回路6が発生する。
【0051】また、水平電荷転送路8は、垂直電荷転送
路L1 〜Lm から転送されてくる信号電荷を受信し、さ
らに出力アンプ8側へ水平転送するためのゲート電極が
設けられており、これらの動作を行なうためにゲート電
極に印加するゲート信号α1 、α2 、α3 、α4 とスタ
ートパルス信号は同期制御回路6から供給される。
【0052】次に、受光領域7の構造およびそれに接続
する駆動回路10、11、12の回路構成を図3〜図6
を参照して詳述する。なお、図3は第3の駆動回路12
の回路図であり、図4は受光領域7の要部の構造を受光
面側から見た場合、図5は図6中のx−x線矢視縦断面
図、図6は図4のy−y線矢視縦断面図である。
【0053】まず、図3に基づいて、第3の駆動回路1
2の回路構成を説明する。駆動回路12は、スタートパ
ルス信号φS を位相のずれた2相のクロック信号φA
φB に同期して転送することにより、下位ビット出力か
ら上位ビット出力へ順次に論理値“H”の駆動信号を発
生させるシフトレジスタである。
【0054】すなわち、最初に駆動信号S1 だけが
“H”レベル、他の上位ビット出力は全て“L”レベル
となり、次の周期では下位2ビットの駆動信号S1 、S
2 が“H”レベルで他の上位ビット出力は全て“L”レ
ベルとなり、さらに次の周期では下位3ビットの駆動信
号S1 とS2 およびS3 が“H”レベルで他の上位ビッ
ト出力は全て“L”レベルとなるというように、駆動信
号の“H”出力レベルが下位ビットから順次に上位ビッ
トへ拡がるように変化する。
【0055】図3に示すように、各ビットは同等のセル
構造を有しているので、代表的に第1ビット目の回路を
説明する。3個のMOSトランジスタu11、u12、u13
がソース・ドレイン路を直列として電圧VL の信号線と
クロック信号φB の信号線間に接続され、トランジスタ
13のゲート接点にはリセット信号RSの信号線が接続
される。
【0056】トランジスタu11のゲート接点とドレイン
接点間にはブートストラップ用コンデンサε11が接続
し、トランジスタu12のゲート接点とソース接点が共通
接続すると共に、他のMOSトランジスタu14のソース
接点に接続し、トランジスタu 14のドレイン接点が電圧
L の信号線、ゲート接点がクロック信号φA の信号線
にそれぞれ接続している。
【0057】さらに、MOSトランジスタu11、u12
13、u14で構成される回路と同一構成の回路がMOS
トランジスタu21、u22、u23、u24およびブートスト
ラップ用コンデンサε21で形成され、トランジスタu12
のドレイン接点(出力点)とトランジスタu21のゲート
接点(入力点)が接続している。ただし、信号φA とφ
B の接続は逆になる。
【0058】そして、このビット入力がトランジスタu
11のゲート接点に相当し、ビット出力がトランジスタu
22のドレイン接点に相当する。そして、これらのビット
セルの入力と出力を縦続接続することによりnビット出
力のシフトレジスタを構成し、最下位ビットセルへのス
タートパルス信号φS の入力は、クロック信号φA に同
期して導通状態となるアナログスイッチu00を介して行
なうになっている。
【0059】次に、図4〜図6において、n型半導体基
板13の表面側に、受光領域7を形成するための比較的
不純物濃度の低いp- ウェル層14と、第1の駆動回路
10を形成するための比較的不純物濃度の高いpウェル
層15、および第2、第3の駆動回路11、12を形成
するための比較的不純物濃度の高いpウェル層16が埋
設され、これらのp- ウェル層14、pウェル層15、
16内にそれぞれ所定の回路を形成している。
【0060】まず、受光領域7は、図4に示すようにp
- ウェル層14内にn+ 型不純物からなる複数の不純物
層17を行方向Xおよび列方向Yに沿ってマトリクス状
に配列形成することにより、図2中のPで示すフォトダ
イオードが形成され、さらに行方向Yに配列される各不
純物層17に隣接してn型の不純物層(図6中の点線で
示す部分)18を形成することにより、図4の垂直電荷
転送路L1 〜Lm が形成されている。
【0061】そして、図4のTgで示す(1ヵ所だけ代
表して示す)トランスファゲートとなる部分とフォトダ
イオードの部分および垂直電荷転送路の部分を除く周囲
にp + 型不純物層19を形成することで、チャンネルス
トッパ領域(図4の点線で囲む斜線部分)を形成してい
る。
【0062】なお、図4では、図2中のフォトダイオー
ドPを各行毎にP1 、P2 、P3 、P4 ……で示してい
る。さらに、図4において、垂直電荷転送路L1 〜Lm
の上面には、各行毎に配列されたフォトダイオード
1 、P2 、P3 、P4 ……に隣接する領域に、それぞ
れ図示するように、2本宛の別個のポリシリコン層から
なるゲート電極G11〜G41、G12〜G42、G13〜G43
……G1n〜G4nが積層されている。
【0063】さらに、ゲート電極G11を第1番目のゲー
ト電極とすると、図4および図5に示すように、奇数番
目のゲート電極G11、G31、G12、G32、G13、G33
……の幅W2を広く形成してある。
【0064】そして、それぞれのゲート電極に、後述す
る所定タイミングのゲート信号φ11、φ21、φ31
φ41、φ12、φ22、φ32、φ42、を印加することによ
り、各ゲート電極下の垂直電荷転送路に電荷転送のため
のポテンシャル井戸(以下、転送ピクセルという)とポ
テンシャル障壁を発生させる。
【0065】また、偶数番目のゲート電極G21、G41
22、G42、G23、G43、……に所定の高電圧の信号を
印加すると、トランスファゲートTgが導通状態となっ
て、各フォトダイオードP1 、P2 、P3 、P4 ……と
それぞれに隣接する偶数番目のゲート電極G21、G41
22、G42、G23、G43、……の下に発生する転送ピク
セルが導通状態となり、フォトダイオードから転送ピク
セルへ信号電荷をフィールドシフトさせることができる
構造となっている。
【0066】さらに、図4に示すように、垂直電荷転送
路L1 〜Lm の終端部に水平電荷転送路8が形成され、
4相駆動方式または2相駆動方式に準じたタイミングで
信号電荷を水平方向へ転送するためのゲート電極が設け
られている。
【0067】次に、図2の駆動回路10の回路構成を図
4および図6と共に説明する。水平電荷転送路8にもっ
とも近いゲート電極G11を第1番目のゲート電極とする
と、奇数番目のゲート電極G11、G12、G13、G33、…
…の各先端部がNMOSトランジスタM11、M31
12、M32、M13、M33、……を介して、信号VL の信
号線に接続し、偶数番目のゲート電極G21、G41
22、G42、G23、G43、……の各先端部がNMOSト
ランジスタM21、M41、M22、M42、M23、M43、……
を介して、駆動信号φH の信号線に接続されている。
【0068】また、これらのトランジスタのゲート接点
には、駆動信号φG が供給される。さらに、偶数番目の
ゲート電極G21、G41、G22、G42、G23、G43、……
の各先端部には、npnトランジスタQ21、Q41、Q
22、Q42、Q23、Q43、……の各エミッタ接点が接続
し、各npnトランジスタのベース接点には駆動信号φ
FS、コレクタ接点には電圧VS が印加される。
【0069】そして、これらのNMOSトランジスタ
は、図6のpウェル層15内の構造に示すように、一対
のn+ 型不純物層20、21と、表面部分にゲート電極
を積層した構造からなり、ドレイン接点となるn+ 型不
純物層20に駆動信号φH が印加され、ソース接点とな
るn+ 型不純物層21が垂直電荷転送路上のゲート電極
に接続している。また、信号VL はpウェル層15に埋
設されたp+ 型不純物層22に印加される。
【0070】また、npnトランジスタは、pウェル層
15に埋設されたp+ 型不純物層23とn+ 型不純物層
24およびn型の半導体基板13からなり、エミッタ接
点となるn+ 型不純物層24が各ゲート電極に接続し、
ベース接点となるpウェル層15およびp+ 型不純物層
23にタイミング信号φFSが印加され、コレクタ接点と
なるn型の半導体基板13には基板13のバイアス電圧
S が印加される。
【0071】次に、第2の駆動回路11は、同期制御回
路6から供給されるタイミング信号φ1 〜φ4 を第3の
駆動信号S1 、S2 、S3 、S4 ……Sn に同期して切
換動作するNMOSトランジスタm11、m21、m31、m
41、……からなる。
【0072】4個ずつのNMOSトランジスタを1組と
して、それらのゲート接点に順番に第3の駆動回路12
の駆動信号S1 、S2 、S3 、S4 、……が印加され、
各組の第1番目のNMOSトランジスタm11、m12、m
13、m14、……のドレイン接点にタイミング信号φ1
第2番目のNMOSトランジスタm21、m22、m23、m
24、……のドレイン接点にタイミング信号φ2 、第3番
目のNMOSトランジスタm31、m32、m33、m34、…
…のドレイン接点にタイミング信号φ3 、第4番目のN
MOSトランジスタm41、m42、m43、m44、……のド
レイン接点にタイミング信号φ4 が供給されている。
【0073】なお、図4中、NMOSトランジスタ
11、m21、m31、m41、……の各ソース接点側の信号
φ11、φ21、φ31、φ41、……がタイミング信号φ1
φ2 、φ 3 、φ4 に対応した信号である。
【0074】そして、図示するように、最も水平電荷転
送路8に近いゲート電極G11から順番に各NMOSトラ
ンジスタのソース接点が接続している。第3の駆動回路
12は、上述したように所定タイミングの駆動信号
1 、S2 、S3 、S4 、……Sn を出力するシフトレ
ジスタで形成されている。
【0075】なお、これらの第2、第3の駆動回路1
1、12は、図6に示すpウェル層16中に形成したN
MOS構造のトランジスタおよび電子素子で形成され
る。図6のpウェル層16中には、一例として、NMO
Sトランジスタを構成するn+ 型不純物層25、26お
よびゲート接点を示している。なお、pウェル層15、
16の不純物濃度は、たとえばp- ウェル層14の不純
物濃度の1.3倍以上とする。
【0076】p- ウェル層14内のn型領域17、18
をエミッタ、p- ウェル層14をベース、n型基板13
をコレクタと考えるとバイポーラトランジスタが構成さ
れている。シャッタ用スイッチSSに正極性の順バイア
ス電圧を印加すると、ベースが順バイアスされることに
なり、エミッタとなるn型領域17、18からコレクタ
となるn型基板13に電荷が流れる。この動作でリセッ
トがなされる。
【0077】なお、この基板引抜電子シャッタ動作を基
板電位VS を増大させて行なうこともできる。各フォト
ダイオードの分光感度を視感度に近づけるために、p-
ウェル層14の厚さは一般に制限されている。フォトダ
イオードの実効的厚さが薄くなると、吸収係数の高い短
波長側の感度が吸収係数の低い長波長側に対して相対的
に増大する。
【0078】このような条件においては、基板電位VS
を増大することにより、p- ウェル層14の形成する電
位障壁を低くすることができる。電位障壁が低くなれ
ば、n型領域17、18に蓄積された電荷は基板13に
引き抜かれる。
【0079】もし、pウェル層15、16をp- ウェル
層14と同一特性のp型領域で形成すると、電子シャッ
タ作動時にトランジスタを形成するn型領域から基板に
電流が流れてしまうことがある。すると、トランジスタ
に予期せぬ電流が流れることになり、制御回路が誤動作
する。
【0080】本実施例においては、制御回路を形成する
ためのpウェル層15、16は受光部を形成するための
- ウェル層14より不純物濃度が高く設定されてお
り、制御回路の誤動作を防止する。
【0081】次に、かかる構造を有する電荷結合型固体
撮像装置の動作を、静止画を撮像する電子スチルカメラ
に適用した場合について説明する。まず、静止画を撮像
するための概略動作を図7を参照して説明する。同図中
のある時点t1 から画素信号の走査読み出しを開始する
ものとすると、その時点t 1 以前に、全フォトダイオー
ドと垂直電荷転送路L1 〜Lm および水平電荷転送路8
に残存していた不要電荷が廃棄され、そして、適宜の期
間で露光が行なわれることによって、フォトダイオード
には被写体光学像に対応する画素信号が発生する。
【0082】まず、NTSC等の標準テレビジョン方式
の垂直ブランキング期間に相当する期間TVBにおいて、
全フォトダイオードの画素信号を同時に垂直電荷転送路
1 〜Lm の転送ピクセルへ転送し、次の水平ブランキ
ング期間に相当する期間THBにおいて、最も水平電荷転
送路8に近い側の転送ピクセルの画素信号を水平電荷転
送路8に転送し、次に、水平走査期間(所謂、1H期
間)に相当する期間T1Hにおいて、水平電荷転送路8が
1行分の画素信号を水平転送することによって第1行分
の画素信号を読み出す。
【0083】そして、次の水平ブランキング期間に相当
する期間THBにおいて、垂直電荷転送路L1 〜Lm が次
の行の画素信号を水平電荷転送路8へ転送し、さらに、
次の水平走査期間に相当する期間T1Hにおいて水平電荷
転送路8が水平転送することによって、第2行目の画素
信号を読み出す。
【0084】さらに、次のブランキング期間と水平走査
間に相当する各期間THBとT1Hにおいて第3行目の画素
信号を読み出す。そして、残りの行の画素信号も同様の
処理を繰り返すことによって順番に読み出し、最終的に
1フレーム画に対応する全画素信号を読み出す。
【0085】次に、図8に示す各駆動信号およびタイミ
ングチャートに基づいて走査読み出し動作を詳述する。
なお、図8中の期間TVBが垂直ブランキング期間、期間
HBが水平ブランキング期間、期間T1Hが水平走査期間
に対応している。また、図中の符号“H”は12ボル
ト、“M”は0ボルト、“L”は−8ボルト、“HH”
は基板の電圧と等しい約15〜25ボルトの電圧レベル
を示す。
【0086】まず、垂直ブランキング期間に対応する期
間TVBではタイミング信号φH は所定の時点t2
“H”レベルとなる外は“M”レベルとなり、タイミン
グ信号φ G は常に“M”レベルとなり、タイミング信号
φFSはタイミング信号φH が“H”レベルとなるのに同
期して“H”レベルとなる外は“L”レベルとなり、第
3の駆動回路12から出力される全ての駆動信号S1
n は常に“L”レベルとなる。
【0087】したがって、この期間TVBでは、“M”レ
ベルのタイミング信号φG によって、第1の駆動回路1
0の全てのNMOSトランジスタが導通状態となり、一
方、第3の駆動回路12の全ての駆動信号S1 、S2
3 、……Sn が“L”レベルとなるので、第2の駆動
回路11中の全てのNMOSトランジスタは非導通状態
となり、全てのゲート電極G11、G21、G31、G41〜G
1n、G2n、G3n、G4nは第1の駆動回路10によって制
御される。
【0088】すなわち、タイミング信号φH とφFS
“H”レベルとならないときは、奇数番目のゲート電極
11、G31、G12、G32〜G1n、G3nに印加されるゲー
ト信号φ11、φ31、φ12、φ32〜φ1n、φ3nは、“L”
レベルの信号VL (この信号は常に−8ボルトに設定さ
れている)と等しくなり、これらのゲート電極下の垂直
電荷転送路L1 〜Lm にはポテンシャル障壁が発生す
る。
【0089】一方、偶数番目のゲート電極G21、G41
22、G42〜G2n、G4nに印加されるゲート信号φ21
φ41、φ22、φ42〜φ2n、φ4nは、“M”レベルの信号
φH と等しくなり、これらのゲート電極下の垂直電荷転
送路L1 〜Lm には転送ピクセルが発生する。
【0090】したがってトランスファゲートTgに隣接
する部分(図4参照)が全て転送ピクセルとなり、これ
らの転送ピクセルはポテンシャル障壁で分離された状態
となる。
【0091】このような状態で、所定時点t2 におい
て、タイミング信号φH とφFSが“H”レベルとなる
と、全てのnpnトランジスタQ21、Q41、Q61……が
導通状態となり、偶数番目のゲート電極G21、G41、G
22、G42〜G2n、G4nだけに約15〜25ボルトの
“H”レベルの基板電圧VS がかかるので、全てのトラ
ンスファゲートTgが導通状態となり、全てのフォトダ
イオードの画素信号はそれぞれ隣の転送ピクセルへ転送
される。
【0092】このように、期間TVBでは、所謂フィール
ドシフト動作が行なわれ、図12中の時点t2 に示すよ
うに、各画素信号(斜線の部分が各画素信号を示す)が
垂直転送路へ移される。なお、図12は、ある1つの垂
直電荷転送路の電荷転送動作を示している。
【0093】次に、最初の水平ブランキング期間に相当
する期間THBでは、タイミング信号φG が常時“L”レ
ベルとなるので、第1の駆動回路10中の全てのNMO
Sトランジスタが非導通状態となり、全てのゲート電極
から分離される。
【0094】一方、第3の駆動回路12の最初の出力端
子の駆動信号S1 だけが“M”レベル、他の駆動信号S
2 〜Sn は“L”レベルとなることにより、第2の駆動
回路11中の駆動信号S1 に関わる第1組目のNMOS
トランジスタm11、m21、m 31、m41だけが導通状態と
なる。
【0095】そして、駆動信号S1 だけが“M”レベル
となる期間中に、垂直電荷転送を行なうための4相のタ
イミング信号φ1 、φ2 、φ3 、φ4 が第2の駆動回路
11に入力するので、第1〜第4番目の最初の組のゲー
ト信号φ11、φ21、φ31、φ 41だけがタイミング信号φ
1 、φ2 、φ3 、φ4 と等しくなり、最初の組の第1〜
第4番目のゲート電極G11、G21、G31、G41で電荷転
送を行なうこととなる。なお、この期間THB(時点t3
〜t4 までの期間)の各信号波形を図9に拡大して示
す。
【0096】この結果、信号電荷は、図9のゲート信号
φ11、φ21、φ31、φ41のタイミング(符号の1、2、
3、4、5、6、7で示す)に合わせて図12に示す第
1回目の転送のように水平電荷転送路8側へ移され、最
も水平電荷転送路8に近い第1行目の画素信号q1jが水
平電荷転送路8へ転送されると共に、2行目の画素信号
2jが第1行目の位置まで移動する。
【0097】次に、第1回目の水平走査期間T1H(時点
4 〜t5 の期間)では、ゲート電極への信号の変化が
停止し、一方、水平電荷転送路8が4相駆動方式または
2相駆動方式に準じた所定タイミングのゲート信号α1
〜α4 に同期して水平転送を行なうことにより、最初の
1行分の画素信号を読み出す。
【0098】次に、時点t5 〜t7 の期間において、時
点t3 〜t5 と同様の動作を繰り返すことにより、次の
行の画素信号の読み出しを行なう。ただし、時点t3
4 の水平ブランキング期間THBでは、第3の駆動回路
12の駆動信号S1 とS2 が同時に“M”レベル、残り
の駆動信号S3 〜Sn が“L”レベルとなる。なお、こ
の期間THBでの各ゲート信号の波形を図10に拡大して
示す。
【0099】この結果、第1〜第4番目の第1組のゲー
ト電極G11〜G41と、第5〜第8番目の第2組のゲート
電極G12〜G42が、タイミング信号φ1 〜φ4 に等しい
ゲート信号φ11〜φ41とφ12〜φ42によって駆動される
こととなり、これらのゲート電極下の画素信号が垂直転
送される。
【0100】すなわち、図10に示すタイミングによる
と、図12の第2番目の垂直走査で示すように、第2行
目の画素信号q2jが水平電荷転送路8へ移り、第3行目
が2行分、第4行目が1行分ずつ水平電荷転送路8側へ
転送される。
【0101】そして、時点t6 〜t7 の水平走査期間T
1Hにおいて、水平電荷転送路8から第2行目の画素信号
2jを読み出す。次に、時点t7 から第3回目の走査読
み出しを開始すると、第3の駆動回路12の駆動信号S
1 、S2 とS3 が“M”レベルとなり、残りの駆動信号
4 〜S n が“L”レベルとなるので、第1〜第3組の
第1番目〜第12番目のゲート電極G11〜G41、G12
42、G13〜G43によって垂直電荷転送が行なわれる。
したがって、図12の第3番目の組に示すように第3行
目の画素信号q3jが水平電荷転送路8へ転送されると共
に、第4〜第6行目の画素信号q4j、q5jがそれぞれ2
行分ずつ、画素信号q6jが1行分、水平電荷転送路8
へ転送される。
【0102】そして、水平電荷転送路8によって第3行
目の画素信号q3jが読みだされる。以後は、各行の画素
信号を読み出す毎に、第3の駆動回路12の駆動信号S
4 〜Sn が順番に“M”レベルに反転していくことによ
り、駆動されるゲート電極が4個宛を組として順次拡大
していき、最後の水平ブランキング期間THB(時点t9
〜t10)では、図11に示すように、全てのゲート信号
φ11〜φ4nがタイミング信号φ1 〜φ4 に等しい波形と
なり、最後の走査読み出しで最終行の画素信号を読みだ
すことができる。
【0103】図13は、任意の順番、すなわち第k番目
とk+1番目の垂直電荷転送動作をポテンシャルプロフ
ィールで示しているが、図示するように、水平電荷転送
路8側の転送ピクセルから順番に電荷間の距離を拡大し
た転送ピクセルの数が増えていくことにより、水平電荷
転送路8に近い側の画素信号から順に読みだしていくこ
ととなる。
【0104】以上に説明した構成によれば、受光部のゲ
ート電極へゲート信号を供給する駆動回路を、CMOS
構造のMOSトランジスタで形成せず、受光部よりも不
純物濃度の高いpウェル内に形成したNMOS構造のM
OSトランジスタおよびバイポーラ構造のトランジスタ
で形成することとしたので、高耐圧の駆動回路を実現す
ることができ、縦型オーバーフロードレインと電子シャ
ッター機能をもたせることができる。
【0105】そして、縦型オーバーフロードレイン構造
を備えることでフォトダイオードの過剰電荷を基板側へ
廃棄してブルーミング等の発生を無くし、また、基板抜
き電子シャッターを可能にし、ノンインターレースのフ
ルフレーム読み出しができる静止画撮像に好適な電荷結
合型固体撮像装置を提供することができる。
【0106】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
行列状に配置された多数の光電変換素子を有する固体撮
像装置において、電子シャッタを可能とすると共に集積
化した制御回路の誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電荷結合型固体撮像装置を適用した電子スチル
カメラの構成図である。
【図2】電荷結合型固体撮像装置の概略構成図である。
【図3】図2に示す固体撮像装置内の駆動回路12の構
成を説明する回路図である。
【図4】図2の構成の受光領域の要部構造および周辺回
路構成を示す概略平面図図である。
【図5】図4中のx−x線に沿う矢視縦断面図である。
【図6】図4中のy−y線に沿う矢視縦断面図である。
【図7】走査読み出し動作を概略的に示す信号波形図で
ある。
【図8】走査読み出し動作を詳細に示すタイミングチャ
ートである。
【図9】図8中の要部タイミングを拡大して示すタイミ
ングチャートである。
【図10】図8中の要部タイミングを拡大して示すタイ
ミングチャートである。
【図11】図8中の要部タイミングを拡大して示すタイ
ミングチャートである。
【図12】走査読み出し時の電荷転送動作を概念的に示
す図である。
【図13】走査読み出し時の電荷転送動作を行なうポテ
ンシャルプロフィールである。
【図14】従来の電荷結合型固体撮像装置の要部構造を
示す概略平面図である。
【図15】従来例の動作を説明する信号波形図である。
【図16】従来例の動作を説明するポテンシャルプロフ
ィールである。
【図17】従来例の動作を説明する概略図である。
【図18】従来例の課題を説明するためのシフトレジス
タの回路図である。
【図19】従来例の課題を説明するための固体撮像装置
の一部断面図である。
【図20】従来例の課題を説明するための固体撮像装置
の一部断面図である。
【符号の説明】
1 撮像光学系 2 機械式絞り機構 3 電荷結合型固体撮像装置 4 信号処理回路 5 記憶機構 6 同期制御回路 7 受光領域 8 水平CCD 9 出力アンプ 10、11、12 駆動回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の表面部分に形成され、第1の導電型と
    逆の第2の導電型の第1の不純物濃度を有する第1のウ
    ェルと、 前記半導体基板の表面部分に形成され、第2の導電型で
    第1の不純物濃度より高い第2の不純物濃度を有する第
    2のウェルと、 前記第1のウェル内に形成された複数個の第1導電型領
    域を含む光電変換素子と、 前記半導体基板に接続されたバイアス電圧印加端子と、 第2のウェル内に形成された複数個の第1導電型領域を
    含む制御回路とを含む固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1のウェル部に接続され
    た他のバイアス電圧印加端子を含む請求項1記載の固体
    撮像装置。
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