JPH05175748A - 歪発生回路 - Google Patents
歪発生回路Info
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- JPH05175748A JPH05175748A JP33716391A JP33716391A JPH05175748A JP H05175748 A JPH05175748 A JP H05175748A JP 33716391 A JP33716391 A JP 33716391A JP 33716391 A JP33716391 A JP 33716391A JP H05175748 A JPH05175748 A JP H05175748A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は小型かつ安価に構成することができる
歪発生回路を提供することを目的とする。 【構成】入力信号がエミッタ接地増幅手段のベース端に
供給されることにより、エミッタ接地増幅手段のコレク
タ端と、エミッタ端とから位相の180°ずれた同レベ
ルの信号が出力され、第1及び第2コレクタ接地増幅手
段のベース端に供給されるようにし、また、第2コレク
タ接地増幅手段のベース端に供給される信号には歪発生
手段から発生した歪が合成されるようにし、第1コレク
タ接地増幅手段のコレクタ端から出力される無歪の信号
と、第2コレクタ接地増幅手段のコレクタ端から出力さ
れる歪を含んだ信号とが合成され、ここで双方の信号の
基本波成分が打ち消され、歪Nのみが出力端子から出力
されるように構成する。
歪発生回路を提供することを目的とする。 【構成】入力信号がエミッタ接地増幅手段のベース端に
供給されることにより、エミッタ接地増幅手段のコレク
タ端と、エミッタ端とから位相の180°ずれた同レベ
ルの信号が出力され、第1及び第2コレクタ接地増幅手
段のベース端に供給されるようにし、また、第2コレク
タ接地増幅手段のベース端に供給される信号には歪発生
手段から発生した歪が合成されるようにし、第1コレク
タ接地増幅手段のコレクタ端から出力される無歪の信号
と、第2コレクタ接地増幅手段のコレクタ端から出力さ
れる歪を含んだ信号とが合成され、ここで双方の信号の
基本波成分が打ち消され、歪Nのみが出力端子から出力
されるように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線装置等に用いられる
プリディストータを構成する歪発生回路に関する。
プリディストータを構成する歪発生回路に関する。
【0002】近年、無線装置においては、変調方式の多
値化に伴い増幅器等で発生する歪が問題となっている。
このためプリディストータによって、増幅器等で発生す
る歪を打ち消すための歪を予め信号に与えておき、その
発生する歪を補償することが行われている。
値化に伴い増幅器等で発生する歪が問題となっている。
このためプリディストータによって、増幅器等で発生す
る歪を打ち消すための歪を予め信号に与えておき、その
発生する歪を補償することが行われている。
【0003】しかし、プリディストータの構成要素であ
る歪発生回路はその構造上サイズが大きくなり、また高
価格になると言った欠点を有しているので、その欠点を
補うことのできる歪発生回路が要望されている。
る歪発生回路はその構造上サイズが大きくなり、また高
価格になると言った欠点を有しているので、その欠点を
補うことのできる歪発生回路が要望されている。
【0004】
【従来の技術】プリディストータに用いられる従来の歪
発生回路を図8に示し、その説明を行う。
発生回路を図8に示し、その説明を行う。
【0005】図8に示す歪発生回路は、1つの信号を2
つに分岐するハイブリッド回路1と、信号が入力される
と歪を発生するアンプによる歪発生部2と、信号を遅延
する同軸ケーブルによる遅延線3と、2つの入力信号の
位相を180度ずらす180度ハイブリッド回路(図に
は単にハイブリッド回路と記入)4とを有して構成され
ている。
つに分岐するハイブリッド回路1と、信号が入力される
と歪を発生するアンプによる歪発生部2と、信号を遅延
する同軸ケーブルによる遅延線3と、2つの入力信号の
位相を180度ずらす180度ハイブリッド回路(図に
は単にハイブリッド回路と記入)4とを有して構成され
ている。
【0006】このような歪発生回路においては、まず、
入力端子T1に供給される入力信号S1が、ハイブリッ
ド回路1によって2つに分岐される。分岐された一方の
信号S2が歪発生部2に入力されることによって歪が生
じ、この生じた歪と信号S2成分から成る信号S3が歪
発生部2から出力され、180度ハイブリッド回路4の
一方の入力端に供給される。
入力端子T1に供給される入力信号S1が、ハイブリッ
ド回路1によって2つに分岐される。分岐された一方の
信号S2が歪発生部2に入力されることによって歪が生
じ、この生じた歪と信号S2成分から成る信号S3が歪
発生部2から出力され、180度ハイブリッド回路4の
一方の入力端に供給される。
【0007】分岐された他方の信号S4は遅延線3によ
り所定時間遅延されて180度ハイブリッド回路4の他
方の入力端に供給される。この遅延によって信号S4
が、信号S3と同時に180度ハイブリッド回路4に供
給されるようになっている。
り所定時間遅延されて180度ハイブリッド回路4の他
方の入力端に供給される。この遅延によって信号S4
が、信号S3と同時に180度ハイブリッド回路4に供
給されるようになっている。
【0008】180°ハイブリッド回路4では、信号S
3と信号S4とが合成される。この時、歪を含んだ信号
S3と無歪の信号S4との位相が180°ずれるので、
入力信号S1に基づく基本波成分が打ち消されて歪Nの
みが180°ハイブリッド回路4から出力端子T2へ出
力されることになる。
3と信号S4とが合成される。この時、歪を含んだ信号
S3と無歪の信号S4との位相が180°ずれるので、
入力信号S1に基づく基本波成分が打ち消されて歪Nの
みが180°ハイブリッド回路4から出力端子T2へ出
力されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した歪
発生回路においては、無歪信号S4を所定時間遅延させ
るための遅延線3が長くなるので、その分、大きなスペ
ースが必要となり回路全体が大きくなると言った問題が
ある。
発生回路においては、無歪信号S4を所定時間遅延させ
るための遅延線3が長くなるので、その分、大きなスペ
ースが必要となり回路全体が大きくなると言った問題が
ある。
【0010】また、遅延線3に長い同軸ケーブルを使用
し、かつ、ハイブリッド回路を基板上にマイクロストリ
ップ線路等によって形成するために価格が高くなると言
った問題がある。
し、かつ、ハイブリッド回路を基板上にマイクロストリ
ップ線路等によって形成するために価格が高くなると言
った問題がある。
【0011】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、小型かつ安価に構成することができる歪発
生回路を提供することを目的としている。
ものであり、小型かつ安価に構成することができる歪発
生回路を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の歪発生回
路の原理図を示す。この歪発生回路は、電気及び電子装
置から発生する不用な歪を打ち消すための歪を発生する
ものである。
路の原理図を示す。この歪発生回路は、電気及び電子装
置から発生する不用な歪を打ち消すための歪を発生する
ものである。
【0013】図1において、11はエミッタ接地増幅手
段であり、そのベース端が、入力信号S1が供給される
入力端子T1に接続されている。12は第1コレクタ接
地増幅手段であり、そのベース端に、エミッタ接地増幅
手段11のコレクタ端が接続されている。
段であり、そのベース端が、入力信号S1が供給される
入力端子T1に接続されている。12は第1コレクタ接
地増幅手段であり、そのベース端に、エミッタ接地増幅
手段11のコレクタ端が接続されている。
【0014】13は第2コレクタ接地増幅手段であり、
そのベース端に、エミッタ接地増幅手段11のエミッタ
端が接続されている。14は歪を発生する歪発生手段で
あり、エミッタ接地増幅手段12と第2コレクタ接地増
幅手段13との間に接続されている。
そのベース端に、エミッタ接地増幅手段11のエミッタ
端が接続されている。14は歪を発生する歪発生手段で
あり、エミッタ接地増幅手段12と第2コレクタ接地増
幅手段13との間に接続されている。
【0015】第1及び第2コレクタ接地増幅手段12,
13のエミッタ端は、歪Nを出力する出力端子T2に接
続されている。また、第1及び第2コレクタ接地増幅手
段12,13の各々のベース端に供給される信号レベル
が同一レベルとなるように、エミッタ接地増幅手段11
の増幅度を予め設定することが好ましい。
13のエミッタ端は、歪Nを出力する出力端子T2に接
続されている。また、第1及び第2コレクタ接地増幅手
段12,13の各々のベース端に供給される信号レベル
が同一レベルとなるように、エミッタ接地増幅手段11
の増幅度を予め設定することが好ましい。
【0016】
【作用】上述した本発明の歪発生回路によれば、信号S
1がエミッタ接地増幅手段11のベース端に供給される
ことにより、エミッタ接地増幅手段11のコレクタ端
と、エミッタ端とから位相の180°ずれた同レベルの
信号が出力され、第1及び第2コレクタ接地増幅手段1
2,13のベース端に供給される。
1がエミッタ接地増幅手段11のベース端に供給される
ことにより、エミッタ接地増幅手段11のコレクタ端
と、エミッタ端とから位相の180°ずれた同レベルの
信号が出力され、第1及び第2コレクタ接地増幅手段1
2,13のベース端に供給される。
【0017】第2コレクタ接地増幅手段13のベース端
に供給される信号には歪発生手段14から発生した歪が
合成されている。従って、第1コレクタ接地増幅手段1
2のコレクタ端から出力される信号は無歪であるが、第
2コレクタ接地増幅手段13のコレクタ端から出力され
る信号は歪を含んでおり、それら各信号が合成されて出
力端子T2から出力される際には、180°位相のずれ
た基本波成分が打ち消されるので、歪Nのみが出力され
ることになる。
に供給される信号には歪発生手段14から発生した歪が
合成されている。従って、第1コレクタ接地増幅手段1
2のコレクタ端から出力される信号は無歪であるが、第
2コレクタ接地増幅手段13のコレクタ端から出力され
る信号は歪を含んでおり、それら各信号が合成されて出
力端子T2から出力される際には、180°位相のずれ
た基本波成分が打ち消されるので、歪Nのみが出力され
ることになる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図2は本発明の第1実施例による歪発生回
路の構成を示す図である。
て説明する。図2は本発明の第1実施例による歪発生回
路の構成を示す図である。
【0019】この図において、破線枠11にエミッタ接
地増幅器が構成され、破線枠12に第1コレクタ接地増
幅器、破線枠13に第2コレクタ接地増幅器、破線枠1
4に歪発生部が構成されている。
地増幅器が構成され、破線枠12に第1コレクタ接地増
幅器、破線枠13に第2コレクタ接地増幅器、破線枠1
4に歪発生部が構成されている。
【0020】以下全体の回路構成を説明する。信号S1
が供給される入力端子T1には、直流阻止用コンデンサ
C1を介してエミッタ接地増幅器11を構成するトラン
ジスタTR1のベース端が接続されている。また、トラ
ンジスタTR1のベース端は、一方が接地され、他方が
電源Vccに接続されたバイアス供給抵抗器R1,R2
の接続点に接続されている。
が供給される入力端子T1には、直流阻止用コンデンサ
C1を介してエミッタ接地増幅器11を構成するトラン
ジスタTR1のベース端が接続されている。また、トラ
ンジスタTR1のベース端は、一方が接地され、他方が
電源Vccに接続されたバイアス供給抵抗器R1,R2
の接続点に接続されている。
【0021】トランジスタTR1のコレクタ端は、バイ
アス供給抵抗器R3を介して電源Vccに接続されると
共に、第1コレクタ接地増幅器12を構成するトランジ
スタTR2のベース端に接続されている。
アス供給抵抗器R3を介して電源Vccに接続されると
共に、第1コレクタ接地増幅器12を構成するトランジ
スタTR2のベース端に接続されている。
【0022】また、トランジスタTR1のエミッタ端
は、バイアス供給抵抗器R4を介して接地されると共
に、歪発生部14を構成する直流阻止用コンデンサC2
の一端、及び第2コレクタ接地増幅器13を構成するト
ランジスタTR3のベース端に接続されている。
は、バイアス供給抵抗器R4を介して接地されると共
に、歪発生部14を構成する直流阻止用コンデンサC2
の一端、及び第2コレクタ接地増幅器13を構成するト
ランジスタTR3のベース端に接続されている。
【0023】トランジスタTR2のコレクタ端は電源V
ccに接続されている。そのエミッタ端は直列接続され
たバイアス供給抵抗器R5,R6と更にバイアス供給抵
抗器R6と並列接続されたバイパス用コンデンサC3を
介して接地されると共に、直列接続された直流阻止用コ
ンデンサC4及びバイアス供給抵抗器R7を介して出力
端子T2に接続されている。
ccに接続されている。そのエミッタ端は直列接続され
たバイアス供給抵抗器R5,R6と更にバイアス供給抵
抗器R6と並列接続されたバイパス用コンデンサC3を
介して接地されると共に、直列接続された直流阻止用コ
ンデンサC4及びバイアス供給抵抗器R7を介して出力
端子T2に接続されている。
【0024】トランジスタTR3のコレクタ端は電源V
ccに接続されており、エミッタ端はバイアス供給抵抗
器R8を介して接地されると共に、直列接続された直流
阻止用コンデンサC5及びバイアス供給抵抗器R9を介
して出力端子T2に接続されている。
ccに接続されており、エミッタ端はバイアス供給抵抗
器R8を介して接地されると共に、直列接続された直流
阻止用コンデンサC5及びバイアス供給抵抗器R9を介
して出力端子T2に接続されている。
【0025】前記したコンデンサC2の他端は、抵抗器
R10の一端に接続され、抵抗器R10の他端は、並列
接続されたダイオードD1のアノード端、及びダイオー
ドD2のカソード端に接続されている。また、ダイオー
ドD1のカソード端、及びダイオードD2のアノード端
はそれぞれ接地されている。
R10の一端に接続され、抵抗器R10の他端は、並列
接続されたダイオードD1のアノード端、及びダイオー
ドD2のカソード端に接続されている。また、ダイオー
ドD1のカソード端、及びダイオードD2のアノード端
はそれぞれ接地されている。
【0026】このように構成された歪発生回路の動作を
説明する。入力端子T1に供給された信号S1はコンデ
ンサC1を介してトランジスタTR1のベース端に供給
され、これによってトランジスタTR2のベース端に信
号S2として導かれると共に、トランジスタTR3のベ
ース端に信号S2′として導かれる。
説明する。入力端子T1に供給された信号S1はコンデ
ンサC1を介してトランジスタTR1のベース端に供給
され、これによってトランジスタTR2のベース端に信
号S2として導かれると共に、トランジスタTR3のベ
ース端に信号S2′として導かれる。
【0027】信号S2及びS2′はトランジスタTR1
によって位相が180°ずれる。また、信号S2,S
2′のレベル比は抵抗器R3とR4との抵抗比で決定す
るので、この時、信号S2とS2′とのレベルが同レベ
ルとなるように抵抗器R3、R4の抵抗値が予め設定さ
れているものとする。
によって位相が180°ずれる。また、信号S2,S
2′のレベル比は抵抗器R3とR4との抵抗比で決定す
るので、この時、信号S2とS2′とのレベルが同レベ
ルとなるように抵抗器R3、R4の抵抗値が予め設定さ
れているものとする。
【0028】また、信号S2′には、歪発生部14から
発生する歪が合成される。その歪は、トランジスタTR
1のエミッタ電流が、歪発生部14のコンデンサC2、
抵抗器R10を介して各ダイオードD1,D2に供給さ
れた際にダイオードD1を+側の脈流が通過し、ダイオ
ードD2を−側の脈流が通過する際に各ダイオードD
1,D2の指数関数特性に応じて生じるものである。
発生する歪が合成される。その歪は、トランジスタTR
1のエミッタ電流が、歪発生部14のコンデンサC2、
抵抗器R10を介して各ダイオードD1,D2に供給さ
れた際にダイオードD1を+側の脈流が通過し、ダイオ
ードD2を−側の脈流が通過する際に各ダイオードD
1,D2の指数関数特性に応じて生じるものである。
【0029】信号S2及びS2′が、トランジスタTR
2及びTR3のベース端に各々供給されることによっ
て、トランジスタTR2から信号S1の基本波成分を有
する無歪の信号S3が出力され、トランジスタTR3か
ら信号S1の基本波成分及び歪成分を有する信号S3′
が出力される。
2及びTR3のベース端に各々供給されることによっ
て、トランジスタTR2から信号S1の基本波成分を有
する無歪の信号S3が出力され、トランジスタTR3か
ら信号S1の基本波成分及び歪成分を有する信号S3′
が出力される。
【0030】信号S3はコンデンサC4、抵抗器R7を
通過し、信号S3′はコンデンサC5、抵抗器R9を通
過した後、結合部15で合成される。この合成時にあっ
て各信号S3,S3′の基本波成分は位相が180°ず
れているので打ち消され、歪成分のみが現れる。
通過し、信号S3′はコンデンサC5、抵抗器R9を通
過した後、結合部15で合成される。この合成時にあっ
て各信号S3,S3′の基本波成分は位相が180°ず
れているので打ち消され、歪成分のみが現れる。
【0031】従って、この歪発生回路の出力端子T2か
らは歪Nのみが出力されることになる。以上説明した第
1実施例による歪発生回路は、複数の受動素子、能動素
子及びそれらを接続する配線パターンによって構成する
ことができるので、図8に示した従来回路よりも小型に
かつ安価に構成することができる。
らは歪Nのみが出力されることになる。以上説明した第
1実施例による歪発生回路は、複数の受動素子、能動素
子及びそれらを接続する配線パターンによって構成する
ことができるので、図8に示した従来回路よりも小型に
かつ安価に構成することができる。
【0032】次に、第2実施例を図3を参照して説明す
る。但し、この図3において上述した図2の第1実施例
の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
る。但し、この図3において上述した図2の第1実施例
の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0033】第2実施例の歪発生回路が第1実施例の歪
発生回路と異なる点は、歪発生部の構成を変更した点に
ある。即ち、図3に示す破線枠16で囲む歪発生部は、
直流阻止用コンデンサC6の一端がトランジスタTR1
のエミッタ端とトランジスタTR3のベース端との間に
接続され、他端が、並列接続されたダイオードD3のカ
ソード端、ダイオードD4のアノード端及び抵抗器R1
1の一端に接続され、また、ダイオードD3のアノード
端、ダイオードD4のカソード端及び抵抗器R11の他
端がそれぞれ接地されて構成されている。
発生回路と異なる点は、歪発生部の構成を変更した点に
ある。即ち、図3に示す破線枠16で囲む歪発生部は、
直流阻止用コンデンサC6の一端がトランジスタTR1
のエミッタ端とトランジスタTR3のベース端との間に
接続され、他端が、並列接続されたダイオードD3のカ
ソード端、ダイオードD4のアノード端及び抵抗器R1
1の一端に接続され、また、ダイオードD3のアノード
端、ダイオードD4のカソード端及び抵抗器R11の他
端がそれぞれ接地されて構成されている。
【0034】この構成においても第1実施例と同様に歪
を発生させ、信号S2′に歪成分を合成することができ
るので、第1実施例と同様な効果を得ることが可能とな
る。次に、第3実施例を図4を参照して説明する。但
し、この図4において上述した図2の第1実施例の各部
に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略
する。
を発生させ、信号S2′に歪成分を合成することができ
るので、第1実施例と同様な効果を得ることが可能とな
る。次に、第3実施例を図4を参照して説明する。但
し、この図4において上述した図2の第1実施例の各部
に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0035】この第3実施例の歪発生回路においても歪
発生部の構成を変更した点に特徴がある。図4に示す破
線枠17で囲む部分が第3実施例の歪発生部である。こ
の歪発生部17は、直流阻止用コンデンサC7の一端が
トランジスタTR1のエミッタ端とトランジスタTR3
のベース端との間接続され、他端に抵抗器R12の一端
が接続され、抵抗器R12の他端が、並列関係にあるダ
イオードD5のカソード端、ダイオードD6のアノード
端に接続され、また、ダイオードD5のアノード端が接
地され、ダイオードD6のアノード端が直流阻止用コン
デンサC8を介して接地され、更には、ダイオードD6
とコンデンサC8との間に、一端が端子T3に接続され
たチョークコイルL1の他端が接続されて構成されてい
る。
発生部の構成を変更した点に特徴がある。図4に示す破
線枠17で囲む部分が第3実施例の歪発生部である。こ
の歪発生部17は、直流阻止用コンデンサC7の一端が
トランジスタTR1のエミッタ端とトランジスタTR3
のベース端との間接続され、他端に抵抗器R12の一端
が接続され、抵抗器R12の他端が、並列関係にあるダ
イオードD5のカソード端、ダイオードD6のアノード
端に接続され、また、ダイオードD5のアノード端が接
地され、ダイオードD6のアノード端が直流阻止用コン
デンサC8を介して接地され、更には、ダイオードD6
とコンデンサC8との間に、一端が端子T3に接続され
たチョークコイルL1の他端が接続されて構成されてい
る。
【0036】この歪発生部17の特徴とするところは、
端子T3に所望のバイアス電圧Vbを印加することによ
って発生する歪の種類を任意に変えることができる点に
ある。
端子T3に所望のバイアス電圧Vbを印加することによ
って発生する歪の種類を任意に変えることができる点に
ある。
【0037】そもそもこの歪発生回路の出力端T2から
出力される歪Nは、産業上の利用分野にも記述したよう
に、伝送装置の増幅器等で発生する歪を打ち消すための
ものであるが、その増幅器から発生する歪は3次相互変
調歪が主なものである。
出力される歪Nは、産業上の利用分野にも記述したよう
に、伝送装置の増幅器等で発生する歪を打ち消すための
ものであるが、その増幅器から発生する歪は3次相互変
調歪が主なものである。
【0038】このため、歪発生部17からは3次相互変
調歪が発生するようにするのがベストである。歪発生部
17においては、バイアス電圧Vbを印加することによ
って任意の歪を発生することができるので、ダイオード
の特性の3次の歪みを発生するところにバイアス点がく
るようにバイアス電圧Vbを印加すればよい。
調歪が発生するようにするのがベストである。歪発生部
17においては、バイアス電圧Vbを印加することによ
って任意の歪を発生することができるので、ダイオード
の特性の3次の歪みを発生するところにバイアス点がく
るようにバイアス電圧Vbを印加すればよい。
【0039】従って、第3実施例における歪発生部17
によれば所望とする歪Nを任意に発生させることができ
る。次に、第4実施例を図5を参照して説明する。但
し、この図5において上述した図2の第1実施例の各部
に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略
する。
によれば所望とする歪Nを任意に発生させることができ
る。次に、第4実施例を図5を参照して説明する。但
し、この図5において上述した図2の第1実施例の各部
に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0040】この第4実施例が第1実施例と異なる点
は、破線枠17で示す増幅度設定部を設けた点にある。
増幅度設定部17は、トランジスタTR1の増幅度を変
えることにより信号S2とS2′のレベル比を変更する
ためのものであり、トランジスタTR1のコレクタ端と
トランジスタTR2のベース端との間に、直流阻止用コ
ンデンサC9の一端が接続され、コンデンサC9の他端
に、その一端が接地された可変抵抗器Rvが接続される
ことによって構成されている。
は、破線枠17で示す増幅度設定部を設けた点にある。
増幅度設定部17は、トランジスタTR1の増幅度を変
えることにより信号S2とS2′のレベル比を変更する
ためのものであり、トランジスタTR1のコレクタ端と
トランジスタTR2のベース端との間に、直流阻止用コ
ンデンサC9の一端が接続され、コンデンサC9の他端
に、その一端が接地された可変抵抗器Rvが接続される
ことによって構成されている。
【0041】この増幅度設定部17によれば、各信号S
2とS2′のレベルをより正確に合わせることができる
ので、出力端子T2から歪Nのみをより正確に取り出す
ことが出来る。
2とS2′のレベルをより正確に合わせることができる
ので、出力端子T2から歪Nのみをより正確に取り出す
ことが出来る。
【0042】次に、第5実施例を図6を参照して説明す
る。この図6に示す第5実施例は図3に示した第2実施
例の構成用件の他に、図5に示した第4実施例の増幅度
設定部17を設けて構成したものであり、第2実施例で
説明した効果に加えて、第4実施例で説明したと同様な
効果を得ることが出来る。
る。この図6に示す第5実施例は図3に示した第2実施
例の構成用件の他に、図5に示した第4実施例の増幅度
設定部17を設けて構成したものであり、第2実施例で
説明した効果に加えて、第4実施例で説明したと同様な
効果を得ることが出来る。
【0043】図7に示す第6実施例においても、図4に
示した第3実施例の構成用件の他に、図5に示した第4
実施例の増幅度設定部17を設けて構成したものであ
り、第3実施例で説明した効果に加えて、第4実施例で
説明したと同様な効果を得ることが出来る。
示した第3実施例の構成用件の他に、図5に示した第4
実施例の増幅度設定部17を設けて構成したものであ
り、第3実施例で説明した効果に加えて、第4実施例で
説明したと同様な効果を得ることが出来る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歪発生回路を小型かつ安価に構成することができる効果
がある。
歪発生回路を小型かつ安価に構成することができる効果
がある。
【0045】また、所望とする種類の歪(例えば3次相
互変調歪)をより正確に得ることができる効果がある。
互変調歪)をより正確に得ることができる効果がある。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例による歪発生回路の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図3】本発明の第2実施例による歪発生回路の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図4】本発明の第3実施例による歪発生回路の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図5】本発明の第4実施例による歪発生回路の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図6】本発明の第5実施例による歪発生回路の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図7】本発明の第6実施例による歪発生回路の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図8】従来例による歪発生回路の構成を示す回路図で
ある。
ある。
11 エミッタ接地増幅手段 12 第1コレクタ接地増幅手段 13 第3コレクタ接地増幅手段 14 歪発生手段 T1 入力端子 T2 出力端子 S1 入力信号 N 歪
Claims (6)
- 【請求項1】 電気及び電子装置から発生する不用な歪
を打ち消すための歪を発生する歪発生回路において、 入力信号(S1)が供給される入力端子(T1)にベース端が接
続されたエミッタ接地増幅手段(11)と、 該エミッタ接地増幅手段(11)のコレクタ端に、そのベー
ス端が接続された第1コレクタ接地増幅手段(12)と、 該エミッタ接地増幅手段(11)のエミッタ端に、そのベー
ス端が接続された第2コレクタ接地増幅手段(13)と、 歪を発生し、且つ該エミッタ接地増幅手段(12)と該第2
コレクタ接地増幅手段(13)との間に接続された歪発生手
段(14)とを具備し、 前記第1及び第2コレクタ接地増幅手段(12,13) のエミ
ッタ端を出力端子(T2)に接続して構成したことを特徴と
する歪発生回路。 - 【請求項2】 前記第1及び第2コレクタ接地増幅手段
(12,13) の各々のベース端に供給される信号レベルが同
一レベルとなるように、前記エミッタ接地増幅手段(11)
の増幅度を設定したことを特徴とする請求項1記載の歪
発生回路。 - 【請求項3】 前記エミッタ接地増幅手段(11)のコレク
タ端とアース間に、コンデンサと可変抵抗手段を直列に
接続した増幅度設定手段を設け、該エミッタ接地増幅手
段(11)の増幅度を該増幅度設定手段により任意に可変で
きるようにしたことを特徴とする請求項1記載の歪発生
回路。 - 【請求項4】 前記歪発生手段を、 前記エミッタ接地増幅手段(11)のエミッタ端及び前記第
2コレクタ接地増幅手段(13)のベース端を接続する線路
とアースとの間に、コンデンサと、抵抗器と、逆並列接
続されたダイオードとを直列に接続して構成したことを
特徴とする請求項1又は3記載の歪発生回路。 - 【請求項5】 前記歪発生手段を、 前記エミッタ接地増幅手段(11)のエミッタ端及び前記第
2コレクタ接地増幅手段(13)のベース端を接続する線路
とアースとの間に、コンデンサと、逆並列接続されたダ
イオードに並列接続された抵抗器から成る並列回路と
を、直列に接続して構成したことを特徴とする請求項1
又は3記載の歪発生回路。 - 【請求項6】 前記歪発生手段を、 前記エミッタ接地増幅手段(11)のエミッタ端及び前記第
2コレクタ接地増幅手段(13)のベース端を接続する線路
とアースとの間に、第1コンデンサと、抵抗器と、逆並
列接続されたダイオードの一方に第2コンデンサが直列
接続され、かつ該第2コンデンサと一方のダイオード間
に、一端に任意のバイアス電圧が供給されるコイルが接
続されて成る回路とを、直列に接続して構成したことを
特徴とする請求項1又は3記載の歪発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33716391A JPH05175748A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 歪発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33716391A JPH05175748A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 歪発生回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175748A true JPH05175748A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18306041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33716391A Withdrawn JPH05175748A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 歪発生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05175748A (ja) |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP33716391A patent/JPH05175748A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |