JPH05175140A - アモルファスシリコンカーバイトの形成方法 - Google Patents
アモルファスシリコンカーバイトの形成方法Info
- Publication number
- JPH05175140A JPH05175140A JP3344261A JP34426191A JPH05175140A JP H05175140 A JPH05175140 A JP H05175140A JP 3344261 A JP3344261 A JP 3344261A JP 34426191 A JP34426191 A JP 34426191A JP H05175140 A JPH05175140 A JP H05175140A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amorphous silicon
- sic
- type
- eopt
- silicon carbide
- Prior art date
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- Pending
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学的禁制帯幅(Eopt)が大きくかつ高い
導電率をもつp型アモルファスシリコンカーバイト(a
−SiC)を形成する。 【構成】 p型a−SiCを形成する際の反応ガスとし
て、シラン、メタン、トリメチルボロン及びジボロンを
使用し、該トリメチルボロンを図2に示す適量添加す
る。好ましくはトリメチルボロン/シランの比が0.4
5%近辺である。この方法により、導電率を低下させず
にEoptを従来のものに比べて約0.1eV大きくするこ
とができる。
導電率をもつp型アモルファスシリコンカーバイト(a
−SiC)を形成する。 【構成】 p型a−SiCを形成する際の反応ガスとし
て、シラン、メタン、トリメチルボロン及びジボロンを
使用し、該トリメチルボロンを図2に示す適量添加す
る。好ましくはトリメチルボロン/シランの比が0.4
5%近辺である。この方法により、導電率を低下させず
にEoptを従来のものに比べて約0.1eV大きくするこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池や光センサ等
に用いられるp型アモルファスシリコンカーバイドの形
成方法に関する。
に用いられるp型アモルファスシリコンカーバイドの形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】pin接合を有するアモルファスシリコ
ン(a−Si)太陽電池では、p層にアモルファスシリ
コンカーバイド(a−SiC)を用いる構造が知られて
いる。従来のp型a−Siでは光学的禁制帯幅(Eop
t)が狭く、光の吸収係数が大きい為、p層での吸収ロ
スが大きい点に問題があった。
ン(a−Si)太陽電池では、p層にアモルファスシリ
コンカーバイド(a−SiC)を用いる構造が知られて
いる。従来のp型a−Siでは光学的禁制帯幅(Eop
t)が狭く、光の吸収係数が大きい為、p層での吸収ロ
スが大きい点に問題があった。
【0003】これを解決する為に、例えば、特開昭57
−95677号に開示されているように、従来のp型a
−Siよりも広いEoptをもつa−SiCが使用される
ようになった。このp型a−SiCはシランガス(Si
H4)、メタン(CH4)、水素(H2)の混合ガスのグ
ロー放電分解から得られる。ドーピングガスとして、ジ
ボロン(B2H4)が使われている。最近になって、例え
ば、Japanese Journalof Applied Physics Vol.28,No.1
2,Deceber,1989,pp.2436-2440に記載されているよう
に、ボロンがもっと有効的に働く新ドーピングガスとし
て、トリメチルボロ(B(CH3)3)も使用されるよう
になった。それぞれのドーピングガスを使った場合のE
optと膜の導電率の関係を図1に示す。
−95677号に開示されているように、従来のp型a
−Siよりも広いEoptをもつa−SiCが使用される
ようになった。このp型a−SiCはシランガス(Si
H4)、メタン(CH4)、水素(H2)の混合ガスのグ
ロー放電分解から得られる。ドーピングガスとして、ジ
ボロン(B2H4)が使われている。最近になって、例え
ば、Japanese Journalof Applied Physics Vol.28,No.1
2,Deceber,1989,pp.2436-2440に記載されているよう
に、ボロンがもっと有効的に働く新ドーピングガスとし
て、トリメチルボロ(B(CH3)3)も使用されるよう
になった。それぞれのドーピングガスを使った場合のE
optと膜の導電率の関係を図1に示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1から明らかなよう
に、B(CH3)3をドーピングガスとして用いた場合で
もB(CH3)3を多くドープするとかえって導電率が低
下し、膜質が悪くなる。CH4のガス組成を増やしても
同様な結果が得られる。高効率化を図るには、さらにE
optが大きくかつ導電率の高いp型a−SiCを開発す
る必要がある。本発明の目的は、Eoptが大きくかつ高
い導電率をもつp型a−SiCの形成方法を提供するこ
とにある。
に、B(CH3)3をドーピングガスとして用いた場合で
もB(CH3)3を多くドープするとかえって導電率が低
下し、膜質が悪くなる。CH4のガス組成を増やしても
同様な結果が得られる。高効率化を図るには、さらにE
optが大きくかつ導電率の高いp型a−SiCを開発す
る必要がある。本発明の目的は、Eoptが大きくかつ高
い導電率をもつp型a−SiCの形成方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明はp型アモルファスシリコンカーバイトを形
成する際に、該形成用反応ガスとして、シラン、メタ
ン、トリメチルボロン及びジボロンを使用し、前記トリ
メチルボロンを適量添加するものである。好ましくは、
トリメチルボロン/シランの比が0.45%近辺であ
る。
め、本発明はp型アモルファスシリコンカーバイトを形
成する際に、該形成用反応ガスとして、シラン、メタ
ン、トリメチルボロン及びジボロンを使用し、前記トリ
メチルボロンを適量添加するものである。好ましくは、
トリメチルボロン/シランの比が0.45%近辺であ
る。
【0006】
【作用】p型a−SiCの形成用反応ガスにトリメチル
ボロンガスB(CH3)3を適量に添加することにより、
導電率を低下させずにEoptを約0.1eV大きくするこ
とが可能になる。
ボロンガスB(CH3)3を適量に添加することにより、
導電率を低下させずにEoptを約0.1eV大きくするこ
とが可能になる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。アモルフ
ァスシリコンの製造方法は、次の通りである。コーニン
グ社製の7059ガラス基板の上に、厚さが3000〜4000Å程
度のp型a−SiCをプラズマCVD法により形成す
る。反応ガスとしてシランガス(SiH4)、メタンガ
ス(CH4)、ジボロンガス(B2H6)およびトリメチ
ルボロンガス(B(CH3)3)を用いる。代表的な形成
条件を表1に示す。
ァスシリコンの製造方法は、次の通りである。コーニン
グ社製の7059ガラス基板の上に、厚さが3000〜4000Å程
度のp型a−SiCをプラズマCVD法により形成す
る。反応ガスとしてシランガス(SiH4)、メタンガ
ス(CH4)、ジボロンガス(B2H6)およびトリメチ
ルボロンガス(B(CH3)3)を用いる。代表的な形成
条件を表1に示す。
【0008】 表1 基板温度 200 ℃ 圧 力 0.2 Torr パワー密度 約25 mW/cm2 SiH4ガス流量 24 sccm CH4ガス流量 36 sccm B2H6ガス流量 0.027 sccm B(CH3)3ガス流量 0−0.162 sccm
【0009】SiH4、CH4、B2H6の混合ガスをグロ
ー放電分解して得られるp型a−SiCの形成時にドー
ピングガスとしてでなく、適量のB(CH3)3ガス(以
下「TMB」と記す)を添加すると、導電率を変化させ
ずにEoptを従来に比べて広くすることができる。図2
は、TMBの添加流量を変えたときのp型a−SiCの
導電率およびEoptの変化を示す。図から明らかなよう
に、EoptはTMBを添加しないときに約2.01eVで
あったのが、TMB流量の増加に伴って大きくなる傾向
を示している。そして、TMB流量が約0.12scc
mのときに約2.10eVまで上がり、導電率を維持し
た状態でTMB添加なしに比べて約0.1eV大きくな
る。さらにTMBを増やすと、Eoptは変化せずに、導
電率が低下してしまう。つまり、最適値はTMB/Si
H4の比が0.45%近辺にある。本実施例では、Eopt
が2.1eVで、導電率が約1.0x10-6(Ω.cm)
-1のp型a−SiCが得られた。
ー放電分解して得られるp型a−SiCの形成時にドー
ピングガスとしてでなく、適量のB(CH3)3ガス(以
下「TMB」と記す)を添加すると、導電率を変化させ
ずにEoptを従来に比べて広くすることができる。図2
は、TMBの添加流量を変えたときのp型a−SiCの
導電率およびEoptの変化を示す。図から明らかなよう
に、EoptはTMBを添加しないときに約2.01eVで
あったのが、TMB流量の増加に伴って大きくなる傾向
を示している。そして、TMB流量が約0.12scc
mのときに約2.10eVまで上がり、導電率を維持し
た状態でTMB添加なしに比べて約0.1eV大きくな
る。さらにTMBを増やすと、Eoptは変化せずに、導
電率が低下してしまう。つまり、最適値はTMB/Si
H4の比が0.45%近辺にある。本実施例では、Eopt
が2.1eVで、導電率が約1.0x10-6(Ω.cm)
-1のp型a−SiCが得られた。
【0010】
【発明の効果】上記の通り、本発明によれば、p型a−
SiCを形成する際に、さらに適量のトリメチルボロン
ガスB(CH3)3を添加することにより、導電率を低下
させずに、Eoptを約0.1eVと広くすることが可能に
なった。
SiCを形成する際に、さらに適量のトリメチルボロン
ガスB(CH3)3を添加することにより、導電率を低下
させずに、Eoptを約0.1eVと広くすることが可能に
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 B2H6およびB(CH3)3をドーピングガス
として用いた場合のa−SiCの導電率とEoptとの関
係を示す図である。
として用いた場合のa−SiCの導電率とEoptとの関
係を示す図である。
【図2】 B(CH3)3の添加流量を変えた時のp型a
−SiCの導電率及びEoptの変化を表す図である。
−SiCの導電率及びEoptの変化を表す図である。
【図3】 本発明と従来のp型a−SiCの導電率とE
optとの比較を示す図である。
optとの比較を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 p型アモルファスシリコンカーバイトを
形成する際に、該形成用反応ガスとして、シラン、メタ
ン、トリメチルボロン及びジボロンを使用し、前記トリ
メチルボロンを適量添加することを特徴とするアモルフ
ァスシリコンカーバイドの形成方法。 - 【請求項2】 トリメチルボロン/シランの比が0.4
5%近辺である請求項1記載のアモルファスシリコンカ
ーバイドの形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3344261A JPH05175140A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | アモルファスシリコンカーバイトの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3344261A JPH05175140A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | アモルファスシリコンカーバイトの形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175140A true JPH05175140A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18367874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3344261A Pending JPH05175140A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | アモルファスシリコンカーバイトの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05175140A (ja) |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP3344261A patent/JPH05175140A/ja active Pending
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