JPH0517480U - 冷蔵庫の扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦方向の左右扉の隙間を狭めて外観の向上を
図ることができる冷蔵庫の扉の構成を得る。 【構成】 左右扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの対向面の隙
間１３を扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの後方で広くし、前
方で狭く形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は冷蔵庫の扉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図５、図６は例えば実開昭５７−１５６７８９号公報に示された従来の冷蔵庫 の扉であり、図において、１は冷蔵庫本体、２は右側扉、３は左側扉、１４はガ スケット、１５は扉内板、１６は中柱である。

【０００３】 次に動作について説明する。中柱１６は左側の内板１５に固定されており、扉 ２、３間の熱漏洩を防いでいる。扉２を開くときは、単独に開くが、扉３を開く と両方の扉２、３が開かれる。このとき扉２、３間の回転の軌跡で両方の扉が互 いに干渉しないように扉２、３の隙間を図６に示すようにＣ寸法だけあけている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の冷蔵庫の扉は、以上のように構成されているので、扉間隔の隙間を小さ くすることはできず、Ｃ寸法だけあけなければならなかった。このため、冷蔵庫 を正面から見たとき、このＣ寸法が比較的大きく見え美観を損なうという問題点 があった。

【０００５】 この考案は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、扉間の隙 間寸法を小さくし、外観の見ばえをよくできる冷蔵庫の扉を得ることを目的とす る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る冷蔵庫の扉は、左右の扉の対向面の隙間を、扉の後方で広くす るとともに、扉の前方で狭く形成したものである。

【０００７】

【作用】

この考案における冷蔵庫の扉は、左右扉の隙間を扉前方で狭く形成したことに より冷蔵庫の正面から見たとき、縦方向の扉間隔が狭く、外観が良く見える。ま た、左右扉の前方の互いの回転軌跡は近づかないので、隙間を狭くしても左右扉 がぶつかることがなく、扉後方は回転軌跡が近づくが、隙間が広いので左右扉が ぶつからない。

【０００８】

【実施例】

実施例１． 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１ないし図４において、 １は冷蔵庫本体、２ａ、２ｂは右端をヒンジ（図示せず）等で枢支した上下の右 側扉、３ａ、３ｂはこの上下の右側扉２ａ、２ｂに相対して設けた上下の左側扉 で、左端をヒンジ（図示せず）等で枢支され、それぞれ上側の右側扉２ａと上側 の左側扉３ａ及び下側の右側扉２ｂと下側の左側扉３ｂが観音開きに開閉する。

【０００９】 ４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂはそれぞれ上下の左右扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの対 向端に装着したドアキャップ、６は本体１を左右に区画する中仕切、７、８はそ れぞれ右側扉２ａ、２ｂと左側扉３ａ、３ｂの枢支の中心点を示している。９、 １０はそれぞれ右側扉２ａ、２ｂと左側扉３ａ、３ｂの対向する部分のコーナで 、ドアキャップ４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂの先端部分である。１１、１２はそれぞ れこのコーナ９、１０の中心点７、８による回転軌跡である。

【００１０】 １３は右側扉２ａ、２ｂと左側扉３ａ、３ｂの対向面の隙間で、扉２ａ、２ｂ 、３ａ、３ｂの後方で広く、かつ扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの前方で狭くなるよ うにそれぞれ対向面を傾斜させており、すなわち左右扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂ の開閉時、回転の軌跡がそれぞれ外側へ張り出して近づく後方の隙間を図３のＣ 寸法に示すように広くして右側扉２ａ、２ｂと左側扉３ａ、３ｂが開閉時ぶつか らないようにするとともに、回転の軌跡が張り出さず、左右扉２ａ、２ｂ、３ａ 、３ｂのぶつかる恐れのない前方の隙間１３を図３のＢ寸法に示すように狭く形 成して、本体１の前方より見える隙間１３を狭くし、意匠性を向上させている。 １４はガスケットである。

【００１１】 次に動作について説明する。上下方向の扉によって形成される。横方向の扉間 隔の隙間は、扉の回転の軌跡には制約されないために狭くできる。一方、縦方向 の扉間隔の隙間は制約があるため、横方向の扉間隔よりも広くなりがちであった ため、外観上縦方向の扉間隔の隙間が目立ち、見苦しい点があった。しかし、こ の実施例に示すように左右の扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂのそれぞれ対向面の手前 側のコーナー９、１０部をより中央に移動させて、扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの 間隔の隙間１３を狭め、Ｂ寸法としたため、縦横の扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの 間隔の隙間が狭く均一になり、美観が向上する。ただし、実施例では、上下にド アキャップ４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂを装着しているため、隙間１３の間隔はＢ寸 法の部分は、ドアキャップ４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂの部分だけで、それ以外の左 右扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの前方より見える隙間１３はＡ寸法となるが、従来 のものより狭く改善されている。

【００１２】 なお、上記実施例では扉２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂのように左右に開閉するもの を示したが、例えば扉が１枚でこの扉を装着した本体内に扉が入り込む場合のよ うに、扉の開閉端面の対向面に障害物がある際、同様に扉の端面すなわち、障害 物との対向面の形状を扉と障害物の隙間が、扉の前方で狭くなるように形成して も良く、扉と障害物の前方から見える隙間と同様に狭くすることができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば左右扉の対向面の隙間を扉の後方で広く、扉 の前方で狭く形成して構成したので左右扉の開閉に支障をきたすことなく冷蔵庫 の正面から見える左右扉の隙間を狭くでき、冷蔵庫の外観の見ばえを向上できる ものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例による扉を備えた冷蔵庫の
正面図である。

【図２】図１の冷蔵庫の扉のＤ部を拡大して示す正面図
である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線の断面図である。

【図４】図３の要部を拡大して示す断面図である。

【図５】従来の扉を備えた冷蔵庫の正面図である。

【図６】図５のＶＩ−ＶＩ線の要部拡大断面図である。

【符号の説明】

２ａ 右側扉 ２ｂ 右側扉 ３ａ 左側扉 ３ｂ 左側扉 １３ 隙間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉が左右に配置され、左右両端のヒンジ
   によって枢支された観音開きに開閉する冷蔵庫の扉にお
   いて、上記左右扉の対向面の隙間を、扉の後方で広く
   し、扉の前方で狭く形成したことを特徴とする冷蔵庫の
   扉。