JPH0517468U

JPH0517468U - 蓄冷装置

Info

Publication number: JPH0517468U
Application number: JP6118991U
Authority: JP
Inventors: 昌弘長谷川; 和子越川; 均月田
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Holdings Corp
Priority date: 1991-08-02
Filing date: 1991-08-02
Publication date: 1993-03-05

Abstract

(57)【要約】【目的】蓄冷容器のみを容易に取外すことができ、し
かも蓄冷容器の形状が簡単な蓄冷装置を提供する。【構成】冷媒流通管１６が接続された熱交換器１２と
蓄冷剤１１を収容した蓄冷容器１０とを各ボルト１７及
びナット１９によって着脱自在に結合することにより、
蓄冷容器１０のみを容易に交換することができる。ま
た、蓄冷容器１０と熱交換器１２との接触部をそれぞれ
平面状に形成することにより、蓄冷容器１０の形状が簡
単になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はク−リングコンテナ等に用いられる蓄冷装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の蓄冷装置として図３及び図４に示したものが知られている。

【０００３】この蓄冷装置は、蓄冷剤１を収容した一対の蓄冷容器２と、各蓄冷容器２の間に介装された冷媒流通管３とからなり、冷媒流通管３を流通する低温冷媒によって蓄冷剤１が冷却されるようになっている。蓄冷剤１には塩化アンモニウムとセルロ−スとの混合体等が使用され、凍結することによって蓄冷し、融解するまで低温状態を維持するようになっている。また、冷媒流通管３は図示しない冷凍回路に接続されるとともに、各蓄冷容器２間にて蛇行状に屈曲している。一方、各蓄冷容器２の対向面には、図４に示すように冷媒流通管３に沿って溝２ａが形成され、この溝２ａに冷媒流通管３の外周を嵌合することによって各蓄冷容器２と冷媒流通管３との接触面積を大きくしている。また、各蓄冷容器２を合体する際は、その対向面間にホットメルト等の接着剤４を充填し、各蓄冷容器２及び冷媒流通管３を密着している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の蓄冷装置では、各蓄冷容器２及び冷媒流通管３が接着剤によって一体に構成されているため、蓄冷剤１が老朽化したときなどは蓄冷装置を本体ごと交換しなければならない。このため、交換費用が高くつくのは勿論のこと、冷媒流通管３を接続し直さなければならいという難点がある。また、各蓄冷容器２の対向面に形成した溝２ａによって蓄冷容器２の形状が複雑となり、その成型が容易でないという問題点もあった。

【０００５】本考案は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蓄冷容器のみを容易に取外すことができ、しかも蓄冷容器の形状が簡単な蓄冷装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の蓄冷装置は前記目的を達成するために、蓄冷剤を収容した蓄冷容器と、蓄冷容器を冷却する熱交換器とを備え、両者を着脱自在に結合している。

【０００７】また、請求項２では、前記蓄冷容器と熱交換器との接触部をそれぞれ平面状に形成している。

【０００８】

【作用】

請求項１の蓄冷装置によれば、蓄冷容器と熱交換器とが着脱自在に結合されていることから、蓄冷容器のみを容易に取外すことができる。

【０００９】また、請求項２の蓄冷装置によれば、蓄冷容器と熱交換器との接触部が平面状に形成されていることから、蓄冷容器の形状が簡単となる。

【００１０】

【実施例】

図１及び図２は本考案の一実施例を示すものである。

【００１１】同図において、１０は直方体状に形成された蓄冷容器で、前面（図１の手前側）及び背面が広い平面からなり、内部には従来例と同等の物質からなる蓄冷剤１１が収容されている。

【００１２】１２はアルミニウム等の伝熱性金属からなる熱交換器で、それぞれ長方形に形成された二枚の伝熱板１３，１４を互いに貼着してなり、一方の伝熱板１３の表面が蓄冷容器１０の背面との接触部をなす。また、他方の伝熱板１４には蛇行状の溝１４ａが形成され、図４に示すようにこの溝１４ａの側方が一方の伝熱板１３によって閉塞されることにより、熱交換器１２の内部に冷媒流通路１５が形成される。また、熱交換器１２の一端には冷媒流通路１５の両端にそれぞれ通ずる冷媒流通管１６が接続されている。

【００１３】蓄冷容器１０及び熱交換器１２には互いに対応するボルト挿通孔１０ａ，１２ａが形成され、各ボルト挿通孔１０ａ，１２ａは蓄冷容器１０及び熱交換器１２のそれぞれ計４箇所に設けられている。即ち、蓄冷容器１０の背面と熱交換器１２の一方の伝熱板１３側とが互いに面接触するとともに、各ボルト挿通孔１０ａ，１２ａには計４本のボルト１７が熱交換器１２側から挿入されている。また、蓄冷容器１０の前面側では、上下に配置された計２つの固定板１８を介して各ボルト１７にそれぞれナット１９が螺着され、蓄冷容器１０及び熱交換器１２が図２に示すように確実に締結される。各固定板１８は横方向に延びる断面コ字状の部材からなり、その両端寄りにはそれぞれボルト挿通孔１８ａが設けられている。

【００１４】以上のように構成された蓄冷装置は図示しない冷凍回路に接続され、ク−リングコンテナ内等に取付けられる。また、各ボルト１７及びナット１９を外せば蓄冷容器１０のみを取外すことができる。

【００１５】このように、本実施例の蓄冷装置によれば、冷媒流通管１６が接続された熱交換器１２と蓄冷剤１１を収容した蓄冷容器１０とを各ボルト１７及びナット１９によって着脱自在に結合したので、蓄冷容器１０のみを交換することができ、交換費用を安くできるとともに、交換の際に冷媒流通管１６を接続し直す必要もない。更に、蓄冷容器１０と熱交換器１２との接触部をそれぞれ平面状に形成したので、蓄冷容器１０の形状を簡単にすることができ、蓄冷容器１０の成型を容易に行うことができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１の蓄冷装置によれば、蓄冷容器のみを容易に交換することができるので、交換費用を安くすることができる。

【００１７】また、請求項２の蓄冷装置によれば、請求項１の効果を達成できるとともに、蓄冷容器の形状を簡単にすることができるので、蓄冷容器の成型を容易に行うことができる。また、熱交換器と接触可能な平面があれば既製品を使用することもでき、汎用性にも優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す蓄冷装置の分解斜視図
である。

【図２】本考案の一実施例を示す蓄冷装置の縦断面図で
ある。

【図３】従来例を示す蓄冷装置の全体斜視図である。

【図４】従来例を示す蓄冷装置の縦断面図である。

【符号の説明】

１０…蓄冷容器、１１…蓄冷剤、１２…熱交換器、１７
…ボルト、１９…ナット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】蓄冷剤を収容した蓄冷容器と、蓄冷容器を冷却する熱交換器とを備え、両者を着脱自在に結合したことを特徴とする蓄冷装置。
【請求項２】前記蓄冷容器と熱交換器との接触部をそ
れぞれ平面状に形成したことを特徴とする請求項１記載
の蓄冷装置。