JPH05174623A - 絶縁シートとそれを使った金属配線板およびそれらの製造方法 - Google Patents

絶縁シートとそれを使った金属配線板およびそれらの製造方法

Info

Publication number
JPH05174623A
JPH05174623A JP35572691A JP35572691A JPH05174623A JP H05174623 A JPH05174623 A JP H05174623A JP 35572691 A JP35572691 A JP 35572691A JP 35572691 A JP35572691 A JP 35572691A JP H05174623 A JPH05174623 A JP H05174623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating sheet
boron nitride
binder
hexagonal boron
crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35572691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2915665B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Suzuki
俊之 鈴木
Kunji Nakajima
勲二 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP35572691A priority Critical patent/JP2915665B2/ja
Publication of JPH05174623A publication Critical patent/JPH05174623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2915665B2 publication Critical patent/JP2915665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 六方晶窒化硼素の結晶配向を制御して熱伝導
率を良くした絶縁シート等を得る。 【構成】 六方晶窒化硼素の結晶2の平行面を、厚み方
向に配置させ、結晶2間をバインダー材3で結合させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パワートランジスタ
や集積回路等の発熱性電子部品から発生する熱を、金属
基板や放熱フィン等に伝熱させる電気絶縁性および熱伝
導性にすぐれた絶縁シートとそれを使った金属配線板お
よびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板として紙・フェノ
ール樹脂、ガラス・エポキシ樹脂等の樹脂基板が多く用
いられてきた。しかし、最近では電子機器の高性能化、
小型化、高密度化に伴い、それによって生じる熱の高密
度発生をいかに処理するかが課題になってきたため、従
来の樹脂基板では、このような課題に対処することがで
きなかった。
【0003】すなわち、これら従来の樹脂基板では、熱
伝導性が低くて熱放散性が悪く、特に大電流を流すよう
に設計された回路では、その熱によってコンデンサー、
トランジスタ等を破損する恐れがあった。また、破損し
ないまでも電気特性が大きく変化するという課題があっ
た。このような課題を克服するため、近年、アルミニウ
ム等の熱伝導性のよい金属板の表面にエポキシ樹脂等の
有機絶縁物を設け、更にその上に、回路を形成する銅箔
などを貼付けた構造の金属プリント板が使われている。
しかし、このような構造では、回路と金属板との間に熱
伝導性の悪い有機系絶縁物が存在し、金属板の高熱伝導
の特性を十分に活かすことが出来なかった。
【0004】また、発熱性部品と放熱フィンとの間にも
熱伝導性の低い樹脂(絶縁シート)が存在するため、金
属板の高熱伝導性を十分に活かすことが出来なかった。
従来、この絶縁シートとしては、マイカ絶縁板や合成ゴ
ムに無機充填材、例えば雲母、アルミナ、シリカ、窒化
硼素等を単体で、またはこれらを併用していたものがあ
った(特開昭54−61253号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイカ絶縁板
は使用時に割れやすく、また、無機充填材入り合成ゴム
シートは熱伝導性が十分でない。更に、窒化硼素を使用
したものも酸化物単体で使用したもの(アルミナ)の値
と大きな差はなく、熱伝導率は0.42w/mK程度で
あり高価な窒化硼素粉を利用するメリットが生かされな
かった。本発明は斯かる課題を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、六方晶窒化硼素の結
晶配向を制御して熱伝導率を良くした絶縁シートとそれ
を使った金属配線板およびそれらの製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1に、六方晶窒化硼素の結晶平行面を
厚み方向に配置させて結晶間をバインダー材で結合させ
た絶縁シートであることを特徴とする。第2に、その絶
縁シートを金属板の少なくとも一面に形成した絶縁シー
トであることを特徴とする。第3に、金属板の片面にそ
の絶縁シートを絶縁層として形成した金属配線板である
ことを特徴とする。第4に、バインダーと混合した六方
晶窒化硼素を結晶平行面に沿って順次重力により堆積さ
せる工程と、この堆積物を固める工程と、堆積方向に切
断して結晶平行面を厚み方向に配置させる工程とを含む
絶縁シートの製造方法であることを特徴とする。第5
に、六方晶窒化硼素の結晶を帯電させ、対向電極に六方
晶窒化硼素の結晶平行面を厚み方向に配置させる工程と
を含む絶縁シートの製造方法であることを特徴とする。
第6に、前記の製造方法において、六方晶窒化硼素の結
晶を帯電させたままバインダーの樹脂を硬化させる金属
配線板の製造方法であることを特徴とする。
【0007】
【作用】前記構成における六方晶化硼素は、熱伝導率の
異方性があり、その値は結晶方向により大きく異なる。
そして、結晶平行面の熱伝導率は60w/m Kで、結
晶垂直面の熱伝導率は2w/m Kである。ところで、
従来の絶縁シートは、図1のように、バインダ3と混合
される窒化硼素の結晶2を配向制御していなかったの
で、アルミナの熱伝導率23w/mKとほぼ同じであっ
た。
【0008】本発明は、図2のように、遠心力、重力、
磁力、静電気力等の力を利用して六方晶窒化硼素の結晶
2を燐片状に、つまり結晶平行面どうしを密着させるよ
うにして、結晶平行面を厚み方向に配置させている。こ
れにより、六方晶窒化硼素をより高充填でき、かつ熱伝
導率の低いバインダーとの接触が少なくなり、六方晶窒
化硼素の熱伝導率の良い結晶平行面が厚み方向に配置で
き、六方晶窒化硼素の熱伝導率の異方性を充分に活用で
きる。また、この絶縁シートを熱伝導率の高い金属板の
少なくとも一面に形成することで、より放熱性の高い絶
縁シートを作成することができる。
【0009】次に、この絶縁シートの製造方法におい
て、本発明は、バインダーと混合した六方晶窒化硼素を
結晶平行面に沿って順次重力により堆積させ、この堆積
物を遠心力により圧縮させ、バインダーを固めると共
に、堆積方向に薄く切断して結晶平行面を厚み方向に配
置させるようにしている。また、もう一つの製造方法
は、バインダーと六方晶窒化硼素の混合液に電荷を与
え、六方晶窒化硼素の結晶を帯電させる。このとき、結
晶の鋭利部に電荷が集中し、対向電極に形成すると結晶
平行面が堆積方向に配置されることを利用したものであ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例
を具体的に説明する。本発明においては、六方晶窒化硼
素の結晶平行面を厚み方向に配置させて結晶間をバイン
ダー材で結合させた絶縁シートであることを特徴とす
る。図2に示されるように、この絶縁シート1は、六方
晶窒化硼素2の結晶平行面が厚み方向に配置され、かつ
結晶間はバインダー材3で結合されている。
【0011】次に、図4のフローチャートに基づき、こ
の絶縁シートの製造方法を説明する。先ず、ステップ1
0において、六方晶窒化硼素(BN)とバインダーを混
合する。このバインダーとしては、電気絶縁性を有する
ゴム弾性を具えたもの、例えばシリコーンゴム、フッ素
ゴム等または熱硬化樹脂、例えばエポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂等または金属アルコキシレート化合物、例えば
ケイ酸エチル等である。なお、バインダーの種類によっ
て有機溶剤、水、アルコール等を適当に加えても良い。
そして、バインダーとしてのエポキシ樹脂と六方晶窒化
硼素をMEK溶液で1次粒子になるまで高速攪拌機で攪
拌する。
【0012】また、ステップ12において、重力により
六方晶窒化硼素(BN)を堆積させる。この場合、粘度
100〜10000cps、好ましくは200〜200
0cpsのMEK溶液をセルの中に入れ、振動の無い密
閉容器の中に1週間放置する。六方晶窒化硼素の自重だ
けで自然と沈降させ、結晶面を下にし、配向させる方法
である。
【0013】1週間放置後、遠心分離器に掛け、遠心力
により圧縮させる(ステップ14)。つまり、堆積させ
ただけではフィラー同士の間隔が大きく、雪が積もった
ような状態になっているので、乾燥したときにフィラー
間のバインダーが多く残り、熱伝導率が小さくなる。そ
のために、遠心力で圧縮させ、フィラー間のバインダー
を取り除き、フィラー同士をより多く接触させる。堆積
方法は、これに限定されず、燐片状に堆積させるもので
あればよい。
【0014】この後、溶剤を飛散させて乾燥させ、加熱
により固化させる(ステップ16)。固化させた後、ス
テップ18のように、スライスカッター4等で0.1m
m程度にスライスし、ステップ20のように、絶縁シー
ト1aを得る。スライス時の幅は必要なシートの厚みに
より決定される。このとき、シート1aの厚み方向が、
図7の様に、結晶方向と平行となるようにテーブル5の
上に置き、垂直方向に切断する。好ましくは、切断した
シートが切断後の衝撃で壊れないようにシリコンゲル中
で切断するとよい。
【0015】また、本発明において、前記絶縁シート1
aを金属板の少なくとも一面に形成したことを特徴とす
る。図5にその製造工程を示し、以下、このフローチャ
ートに基づき絶縁シート1bの製造方法を説明する。同
図のステップ30において、六方晶窒化硼素(BN)と
バインダーを混合するのは、前記の実施例と同様であ
り、ステップ32では、六方晶窒化硼素(BN)に正の
電荷を与える。また、ステップ34において、金属板6
を接地して負に帯電することにより、静電気力で六方晶
窒化硼素(BN)の結晶平行面を厚み方向に配置する。
次に、ステップ36のように、金属板6の上でバインダ
ーを加熱により固化させて絶縁層1bを形成し、ステッ
プ38のように、絶縁シート1a’を得る。
【0016】更に、本発明において、金属板の片面に前
記絶縁シートを絶縁層として形成した金属配線板である
ことを特徴とし、図3に、その模式的な断面図を示す。
同図で明らかなように、この金属配線板1a”は、金属
板6の片面に絶縁層1aが形成され、この絶縁層1aの
上に銅箔7が、更にその上に発熱素子8が形成されてい
る。
【0017】以下、図6のフローチャートに基づき、こ
の金属配線板の製造方法を説明する。先ず、ステップ4
0において、六方晶窒化硼素(BN)とバインダを混合
し、ステップ42において、六方晶窒化硼素(BN)に
電荷を与え、ステップ44において、静電気力で六方晶
窒化硼素(BN)の結晶平行面を厚み方向に配置するの
は、前記の実施例と同様である。
【0018】次に、ステップ46において、自己接着性
を持たすために、バインダーを半硬化(Bステージ)状
態にとどめ、金属板6の上に絶縁層1bを形成し、ステ
ップ48において、この絶縁層1bの上から金属箔7を
重ね合わせ、加熱プレス等で圧着させる。こうして、ス
テップ50のように、金属箔7をエッチング処理等して
金属配線板1a”を得る。なお、上記のステップ46に
おいて、半硬化(Bステージ)状態の絶縁シートを加熱
圧着時に再溶融させて接着させるか、又は接着剤を塗布
して貼り合わせても良い。
【0019】〔実施例1〕バインダーとして、加熱加硫
型シリコンゴムをトリクロロエタンに溶解したものを用
い、このバインダーと平均粒形30μmの六方晶窒化硼
素(BN)を混合し、攪拌機ホモミキサ(特殊機加工
製)を使い1時間分散する。粘度は約1500cpsで
ある。この溶液を特殊セルの中に入れ、1週間無振動室
中で放置する。その後、遠心分離機にこのセルをかけ、
堆積物を圧縮させる。その後、上澄み液を捨て、常温で
乾燥させ、トリクロロエタンを飛散させる。次に加熱加
硫を行い、0.2mmの絶縁シートを作成した。
【0020】〔実施例2〕バインダーとして、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂をMEKに溶解したものを使い、
平均粒形10μmの六方晶窒化硼素を攪拌機ホモミキサ
(特殊機加工製)を使い1時間分散する。この混合液
を、空気中で噴霧状態にして正の電荷を与え帯電させ
る。帯電させた液を、スプレーで負に帯電させた銅板
(0.3mm)の上に塗布する。溶剤を飛散させて熱を
かけ、樹脂を硬化させて絶縁シートを作成する。
【0021】〔実施例3〕実施例2の混合液を、実施例
2と同様に、空気中で噴霧状態にして正の電荷を与え、
帯電させた液を、スプレーで負に帯電させたアルミ板
(3mm)の上に塗布する。電荷をかけたまま溶剤を飛
散させて熱をかけ、樹脂を硬化させる。ただし、半硬化
(Bステージ)状態にし、35μmの銅箔を重ね合わ
せ、熱プレスで貼り合わせて金属基板を作成した。
【0022】〔比較例1〕電気化学工業(株)製「デン
カ放熱シート」BFG−45
【0023】〔比較例2〕電気化学工業(株)製金属基
板「デンカHITTプレート」各実施例、比較例を表1
に示す。
【0024】
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、六方晶窒
化硼素の結晶平行面を厚み方向に配置させて結晶間をバ
インダー材で結合させ、こうしてできた絶縁シートを金
属板の少なくとも一面に形成したり、金属板の片面にそ
の絶縁シートを絶縁層として形成することで、いわゆる
六方晶窒化硼素の結晶平行面どうしを密着させるように
し、この結晶平行面を厚み方向に配置することにより、
熱伝導性に優れた絶縁シートや金属配線板を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の絶縁シートの結晶構造を示した断面図で
ある。
【図2】本発明の絶縁シートの結晶構造を示した断面図
である。
【図3】本発明の金属配線板の模式的な断面図である。
【図4】絶縁シートの製造方法のフローチャートを示す
図である。
【図5】絶縁シートの製造方法のフローチャートを示す
図である。
【図6】金属配線板の製造方法のフローチャートを示す
図である。
【図7】本発明の製造に用いられる治具の外観を示す図
である。
【符号の説明】
1,1a,1a’ 絶縁シート 1a” 金属配線板 2 六方晶窒化硼素の結晶 3 バインダー 4 カッタ
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 絶縁シートとそれを使った金属配線板
およびそれらの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パワートランジスタ
や集積回路等の発熱性電子部品から発生する熱を、金属
基板や放熱フィン等に伝熱させる電気絶縁性および熱伝
導性にすぐれた絶縁シートとそれを使った金属配線板お
よびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板として紙・フェノ
ール樹脂、ガラス・エポキシ樹脂等の樹脂基板が多く用
いられてきた。しかし、最近では電子機器の高性能化、
小型化、高密度化に伴い、それによって生じる熱の高密
度発生をいかに処理するかが課題になってきたため、従
来の樹脂基板では、このような課題に対処することがで
きなかった。
【0003】すなわち、これら従来の樹脂基板では、熱
伝導性が低くて熱放散性が悪く、特に大電流を流すよう
に設計された回路では、その熱によってコンデンサー、
トランジスタ等を破損する恐れがあった。また、破損し
ないまでも電気特性が大きく変化するという課題があっ
た。このような課題を克服するため、近年、アルミニウ
ム等の熱伝導性のよい金属板の表面にエポキシ樹脂等の
有機絶縁物を設け、更にその上に、回路を形成する銅箔
などを貼付けた構造の金属プリント板が使われている。
しかし、このような構造では、回路と金属板との間に熱
伝導性の悪い有機系絶縁物が存在し、金属板の高熱伝導
の特性を十分に活かすことが出来なかった。
【0004】また、発熱性部品と放熱フィンとの間にも
熱伝導性の低い樹脂(絶縁シート)が存在するため、金
属板の高熱伝導性を十分に活かすことが出来なかった。
従来、この絶縁シートとしては、マイカ絶縁板や合成ゴ
ムに無機充填材、例えば雲母、アルミナ、シリカ、窒化
硼素等を単体で、またはこれらを併用していたものがあ
った(特開昭54−61253号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイカ絶縁板
は使用時に割れやすく、また、無機充填材入り合成ゴム
シートは熱伝導性が十分でない。更に、窒化硼素を使用
したものも酸化物単体で使用したもの(アルミナ)の値
と大きな差はなく、熱伝導率は0.42w/mK程度で
あり高価な窒化硼素粉を利用するメリットが生かされな
かった。本発明は斯かる課題を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、六方晶窒化硼素の結
晶配向を制御して熱伝導率を良くした絶縁シートとそれ
を使った金属配線板およびそれらの製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1に、六方晶窒化硼素の結晶平行面を
厚み方向に配置させて結晶間をバインダー材で結合させ
た絶縁シートであることを特徴とする。第2に、その絶
縁シートを金属板の少なくとも一面に形成した絶縁シー
トであることを特徴とする。第3に、金属板の片面にそ
の絶縁シートを絶縁層として形成した金属配線板である
ことを特徴とする。第4に、バインダーと混合した六方
晶窒化硼素を結晶平行面に沿って順次重力により堆積さ
せる工程と、この堆積物を固める工程と、堆積方向に切
断して結晶平行面を厚み方向に配置させる工程とを含む
絶縁シートの製造方法であることを特徴とする。第5
に、六方晶窒化硼素の結晶を帯電させ、対向電極に六方
晶窒化硼素の結晶平行面を厚み方向に配置させる工程と
を含む絶縁シートの製造方法であることを特徴とする。
第6に、六方晶窒化硼素の結晶を帯電させ、対向電極に
六方晶窒化硼素の結晶平行面を厚み方向に配置させたま
まバインダーの樹脂を硬化させたことを特徴とする。
【0007】
【作用】前記構成における六方晶化硼素は、熱伝導率の
異方性があり、その値は結晶方向により大きく異なる。
そして、結晶平行面の熱伝導率は60w/m Kで、結
晶垂直面の熱伝導率は2w/m Kである。ところで、
従来の絶縁シートは、図7のように、バインダ3と混合
される窒化硼素の結晶2を配向制御していなかったの
で、アルミナの熱伝導率23w/mKとほぼ同じであっ
た。
【0008】本発明は、遠心力、重力、磁力、静電気力
等の力を利用して六方晶窒化硼素の結晶2を燐片状に、
つまり結晶平行面どうしを密着させるようにして、結晶
平行面を厚み方向に配置させている。これにより、六方
晶窒化硼素をより高充填でき、かつ熱伝導率の低いバイ
ンダーとの接触が少なくなり、六方晶窒化硼素の熱伝導
率の良い結晶平行面が厚み方向に配置でき、六方晶窒化
硼素の熱伝導率の異方性を充分に活用できる。また、こ
の絶縁シートを熱伝導率の高い金属板の少なくとも一面
に形成することで、より放熱性の高い絶縁シートを作成
することができる。
【0009】次に、この絶縁シートの製造方法におい
て、本発明は、バインダーと混合した六方晶窒化硼素を
結晶平行面に沿って順次重力により堆積させ、この堆積
物を遠心力により圧縮させ、バインダーを固めると共
に、堆積方向に薄く切断して結晶平行面を厚み方向に配
置させるようにしている。また、もう一つの製造方法
は、バインダーと六方晶窒化硼素の混合液に電荷を与
え、六方晶窒化硼素の結晶を帯電させる。このとき、結
晶の鋭利部に電荷が集中し、対向電極に形成すると結晶
平行面が堆積方向に配置されることを利用したものであ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例
を具体的に説明する。本発明では、六方晶窒化硼素の結
晶平行面を厚み方向に配置させて結晶間をバインダー材
で結合させ、こうしてできた絶縁シートを金属板の少な
くとも一面に形成した。すなわち、図1のように、絶縁
シート1は、六方晶窒化硼素2の結晶平行面が厚み方向
に配置され、かつ結晶間はバインダー材3で結合されて
いる。又、この絶縁シート1を金属板の少なくとも一面
に形成する。
【0011】又、本発明では、金属板の片面に前記絶縁
シートを絶縁層として金属配線板を形成した。図2に、
その断面図を示す。すなわち、この金属配線板1a”
は、金属板6の片面に絶縁層1aが形成され、この絶縁
層1aの上に銅箔7が、更にその上に発熱素子8が形成
されている。
【0012】更に、本発明では、バインダーと混合した
六方晶窒化硼素を結晶平行面に沿って順次重力により堆
積させる工程と、この堆積物を固める工程と、堆積方向
に切断して結晶平行面を厚み方向に配置させる工程とを
含む絶縁シートの製造方法であることを特徴とする。こ
れを図3のフローチャートに基づき説明する。先ず、ス
テップ10において、六方晶窒化硼素(BN)とバイン
ダーを混合する。このバインダーとしては、電気絶縁性
を有するゴム弾性を具えたもの、例えばシリコーンゴ
ム、フッ素ゴム等または熱硬化樹脂、例えばエポキシ樹
脂、フェノール樹脂等または金属アルコキシレート化合
物、例えばケイ酸エチル等である。なお、バインダーの
種類によって有機溶剤、水、アルコール等を適当に加え
ても良い。そして、バインダーとしてのエポキシ樹脂と
六方晶窒化硼素をMEK溶液で1次粒子になるまで高速
攪拌機で攪拌する。
【0013】また、ステップ12において、重力により
六方晶窒化硼素(BN)を堆積させる。この場合、粘度
100〜10000cps、好ましくは200〜200
0cpsのMEK溶液をセルの中に入れ、振動の無い密
閉容器の中に1週間放置する。六方晶窒化硼素の自重だ
けで自然と沈降させ、結晶面を下にし、配向させる方法
である。
【0014】1週間放置後、遠心分離器に掛け、遠心力
により圧縮させる(ステップ14)。つまり、堆積させ
ただけではフィラー同士の間隔が大きく、雪が積もった
ような状態になっているので、乾燥したときにフィラー
間のバインダーが多く残り、熱伝導率が小さくなる。そ
のために、遠心力で圧縮させ、フィラー間のバインダー
を取り除き、フィラー同士をより多く接触させる。堆積
方法は、これに限定されず、燐片状に堆積させるもので
あればよい。
【0015】この後、溶剤を飛散させて乾燥させ、加熱
により固化させる(ステップ16)。固化させた後、ス
テップ18のように、スライスカッター4等で0.1m
m程度にスライスし、ステップ20のように、絶縁シー
ト1aを得る。スライス時の幅は必要なシートの厚みに
より決定される。このとき、シート1aの厚み方向が、
図4の様に、結晶方向と平行となるようにテーブル5の
上に置き、垂直方向に切断する。好ましくは、切断した
シートが切断後の衝撃で壊れないようにシリコンゲル中
で切断するとよい。
【0016】また、本発明では、六方晶窒化硼素の結晶
を帯電させ、対向電極に六方晶窒化硼素の結晶平行面を
厚み方向に配置させる工程とを含む絶縁シートの製造方
法であることを特徴とする。図5にその製造工程を示
し、以下、このフローチャートに基づき絶縁シートの製
造方法を説明する。同図のステップ30において、六方
晶窒化硼素(BN)とバインダーを混合するのは、前記
の実施例と同様であり、ステップ32では、六方晶窒化
硼素(BN)に正の電荷を与える。また、ステップ34
において、金属板6を接地して負に帯電することによ
り、静電気力で六方晶窒化硼素(BN)の結晶平行面を
厚み方向に配置する。次に、ステップ36のように、金
属板6の上でバインダーを加熱により固化させて絶縁層
1bを形成し、ステップ38のように、絶縁シート1
a’を得る。
【0017】更に、本発明では、六方晶窒化硼素の結晶
を帯電させ、対向電極に六方晶窒化硼素の結晶平行面を
厚み方向に配置させたままバインダーの樹脂を硬化させ
た金属配線板の製造方法であることを特徴とする。図6
にその製造工程を示し、以下、このフローチャートに基
づき金属配線板の製造方法を説明する。先ず、ステップ
40において、六方晶窒化硼素(BN)とバインダを混
合し、ステップ42において、六方晶窒化硼素(BN)
に電荷を与え、ステップ44において、静電気力で六方
晶窒化硼素(BN)の結晶平行面を厚み方向に配置する
のは、前記の実施例と同様である。
【0018】次に、ステップ46において、自己接着性
を持たすために、バインダーを半硬化(Bステージ)状
態にとどめ、金属板6の上に絶縁層1bを形成し、ステ
ップ48において、この絶縁層1bの上から金属箔7を
重ね合わせ、加熱プレス等で圧着させる。こうして、ス
テップ50のように、金属箔7をエッチング処理等して
金属配線板1a”を得る。なお、上記のステップ46に
おいて、半硬化(Bステージ)状態の絶縁シートを加熱
圧着時に再溶融させて接着させるか、又は接着剤を塗布
して貼り合わせても良い。
【0019】〔実施例1〕バインダーとして、加熱加硫
型シリコンゴムをトリクロロエタンに溶解したものを用
い、このバインダーと平均粒形30μmの六方晶窒化硼
素(BN)を混合し、攪拌機ホモミキサ(特殊機加工
製)を使い1時間分散する。粘度は約1500cpsで
ある。この溶液を特殊セルの中に入れ、1週間無振動室
中で放置する。その後、遠心分離機にこのセルをかけ、
堆積物を圧縮させる。その後、上澄み液を捨て、常温で
乾燥させ、トリクロロエタンを飛散させる。次に加熱加
硫を行い、0.2mmの絶縁シートを作成した。
【0020】〔実施例2〕バインダーとして、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂をMEKに溶解したものを使い、
平均粒形10μmの六方晶窒化硼素を攪拌機ホモミキサ
(特殊機加工製)を使い1時間分散する。この混合液
を、空気中で噴霧状態にして正の電荷を与え帯電させ
る。帯電させた液を、スプレーで負に帯電させた銅板
(0.3mm)の上に塗布する。溶剤を飛散させて熱を
かけ、樹脂を硬化させて絶縁シートを作成する。
【0021】〔実施例3〕実施例2の混合液を、実施例
2と同様に、空気中で噴霧状態にして正の電荷を与え、
帯電させた液を、スプレーで負に帯電させたアルミ板
(3mm)の上に塗布する。電荷をかけたまま溶剤を飛
散させて熱をかけ、樹脂を硬化させる。ただし、半硬化
(Bステージ)状態にし、35μmの銅箔を重ね合わ
せ、熱プレスで貼り合わせて金属基板を作成した。
【0022】〔比較例1〕電気化学工業(株)製「デン
カ放熱シート」BFG−45
【0023】〔比較例2〕電気化学工業(株)製金属基
板「デンカHITTプレート」 各実施例、比較例を表1に示す。
【0024】
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、六方晶窒
化硼素の結晶平行面を厚み方向に配置させて結晶間をバ
インダー材で結合させ、こうしてできた絶縁シートを金
属板の少なくとも一面に形成したり、金属板の片面にそ
の絶縁シートを絶縁層として形成することで、いわゆる
六方晶窒化硼素の結晶平行面どうしを密着させるように
し、この結晶平行面を厚み方向に配置することにより、
熱伝導性に優れた絶縁シートや金属配線板を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁シートの結晶構造を示す図であ
る。
【図2】金属配線板の断面を示す図である。
【図3】絶縁シートの製造工程のフローチャートを示す
図である。
【図4】本発明の製造に用いられる治具の外観を示す図
である。
【図5】絶縁シートの製造工程のフローチャートを示す
図である。
【図6】金属配線板の製造工程のフローチャートを示す
図である。
【図7】従来の絶縁シートの結晶構造を示した図であ
る。
【符号の説明】 1,1a,1a’ 絶縁シート 1a” 金属配線板 2 六方晶窒化硼素の結晶 3 バインダー 4 カッター
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図7】
【図3】
【図5】
【図6】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 六方晶窒化硼素の結晶平行面を厚み方向
    に配置させて結晶間をバインダー材で結合させたことを
    特徴とする絶縁シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の絶縁シートを金属板の少
    なくとも一面に形成したことを特徴とする絶縁シート。
  3. 【請求項3】 金属板の片面に請求項1記載の絶縁シー
    トを絶縁層として形成したことを特徴とする金属配線
    板。
  4. 【請求項4】 バインダーと混合した六方晶窒化硼素を
    結晶平行面に沿って順次重力により堆積させる工程と、
    この堆積物を固める工程と、堆積方向に切断して結晶平
    行面を厚み方向に配置させる工程とを含むことを特徴と
    する絶縁シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 六方晶窒化硼素の結晶を帯電させ、対向
    電極に六方晶窒化硼素の結晶平行面を厚み方向に配置さ
    せる工程とを含むことを特徴とする絶縁シートの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の絶縁シートの製造方法に
    おいて、六晶窒化硼素の結晶を帯電させたままバインダ
    ーの樹脂を硬化させることを特徴とする金属配線板の製
    造方法。
JP35572691A 1991-12-20 1991-12-20 絶縁シートとそれを使った金属配線板との製造方法。 Expired - Fee Related JP2915665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35572691A JP2915665B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 絶縁シートとそれを使った金属配線板との製造方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35572691A JP2915665B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 絶縁シートとそれを使った金属配線板との製造方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05174623A true JPH05174623A (ja) 1993-07-13
JP2915665B2 JP2915665B2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=18445455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35572691A Expired - Fee Related JP2915665B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 絶縁シートとそれを使った金属配線板との製造方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2915665B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001172604A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Polymatech Co Ltd 接着方法および電子部品
JP2002069392A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Polymatech Co Ltd 熱伝導性接着フィルムおよびその製造方法ならびに電子部品
US6831031B2 (en) 2001-08-17 2004-12-14 Polymatech Co., Ltd. Thermally conductive sheet
JP2008182048A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd プリプレグ、積層板及びプリント配線板
CN102134469A (zh) * 2010-01-26 2011-07-27 宋健民 含六方氮化硼的导热绝缘胶
JP2012253167A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Denki Kagaku Kogyo Kk 熱伝導性絶縁シート、金属ベース基板及び回路基板
JP2016079353A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 株式会社Kri 高熱伝導有機無機コンポジット材料、その製造方法及び有機無機コンポジット膜
JPWO2020195736A1 (ja) * 2019-03-26 2020-10-01

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001172604A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Polymatech Co Ltd 接着方法および電子部品
JP4528397B2 (ja) * 1999-12-17 2010-08-18 ポリマテック株式会社 接着方法および電子部品
JP2002069392A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Polymatech Co Ltd 熱伝導性接着フィルムおよびその製造方法ならびに電子部品
US6831031B2 (en) 2001-08-17 2004-12-14 Polymatech Co., Ltd. Thermally conductive sheet
JP2008182048A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd プリプレグ、積層板及びプリント配線板
CN102134469A (zh) * 2010-01-26 2011-07-27 宋健民 含六方氮化硼的导热绝缘胶
JP2012253167A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Denki Kagaku Kogyo Kk 熱伝導性絶縁シート、金属ベース基板及び回路基板
JP2016079353A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 株式会社Kri 高熱伝導有機無機コンポジット材料、その製造方法及び有機無機コンポジット膜
JPWO2020195736A1 (ja) * 2019-03-26 2020-10-01
WO2020195736A1 (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 富士フイルム株式会社 積層体の製造方法、機能性シートの製造方法および積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2915665B2 (ja) 1999-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8007897B2 (en) Insulating sheet and method for producing it, and power module comprising the insulating sheet
JP4089636B2 (ja) 熱伝導性樹脂シートの製造方法およびパワーモジュールの製造方法
JP3312723B2 (ja) 熱伝導シート状物とその製造方法及びそれを用いた熱伝導基板とその製造方法
US5290624A (en) Heat-conductive adhesive films, laminates with heat-conductive adhesive layers and the use thereof
JP2008153430A (ja) 放熱基板並びに熱伝導性シートおよびこれらを用いたパワーモジュール
WO2018235919A1 (ja) 放熱シート、放熱シートの製造方法及び積層体
WO2019112048A1 (ja) 積層体及び電子装置
JP2915665B2 (ja) 絶縁シートとそれを使った金属配線板との製造方法。
WO2018235918A1 (ja) 樹脂材料、樹脂材料の製造方法及び積層体
JP5424984B2 (ja) 半導体モジュールの製造方法
JP2002164481A (ja) 熱伝導性シート
JP5274007B2 (ja) 熱伝導性樹脂シートおよびこれを用いたパワーモジュール
JP2008010897A (ja) 絶縁シートおよびこれを用いたパワーモジュール
JP2005235968A (ja) 接着性高熱伝導樹脂シートおよびそれを用いた電子機器装置
JP2010245563A (ja) 部品ユニット
JP2001057408A (ja) パワーモジュールとその製造方法
JP7257104B2 (ja) 積層体
JP6214336B2 (ja) 絶縁シートの製造方法
JP2002076204A (ja) 樹脂付金属板状体
JPS605589A (ja) 高熱伝導性金属ベ−スプリント基板
JP7120229B2 (ja) 異方性フィラー含有シートの製造方法
WO2024095813A1 (ja) 部品実装基板、部品実装基板の製造方法、電子モジュール、及び電子モジュールの製造方法
JPS605598A (ja) 高熱伝導性金属ベ−スプリント基板の製造方法
JP2002335056A (ja) 金属ベース基板及びその製造方法
JP2012054604A (ja) 絶縁シートおよびこれを用いたパワーモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees