JPH0517424Y2 - - Google Patents

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JPH0517424Y2
JPH0517424Y2 JP1986088462U JP8846286U JPH0517424Y2 JP H0517424 Y2 JPH0517424 Y2 JP H0517424Y2 JP 1986088462 U JP1986088462 U JP 1986088462U JP 8846286 U JP8846286 U JP 8846286U JP H0517424 Y2 JPH0517424 Y2 JP H0517424Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば内燃機関用デイストリビユ
ータの耐水構造に関する。
〔従来の技術〕 一般に、デイストリビユータには、デイストリ
ビユータ本体ハウジングにキヤツプを嵌合するこ
とにより内部に配電器室が形成されている。この
配電器室内にて、イグニシヨンコイルにより発生
する高電圧を内燃機関に供給すべくデイストリビ
ユータ本体に設けられた回転可能なロータとキヤ
ツプに設けられた側方電極との間で火花放電を行
う(株式会社山海堂発行 自動車工学全書 第10
巻 第8頁参照)。
ところで、この火花放電により配電器室内に
NOx(酸化窒素)、O3(オゾン)等の有害ガスが発
生し、この有害ガスがデイストリビユータの構成
部材を犯して通気性及び絶縁性を害する虞れがあ
る。このため、デイストリビユータ本体のキヤツ
プとの嵌合部付近等に外部と連通可能な複数の換
気孔が設けられ、また、ロータの換気孔側にはフ
インが設けられている。このような構成におい
て、ロータ及びフインの回転によつて発生する旋
回気流を利用し、ロータの回転方向後方に位置す
る換気孔を吸気口、ロータの回転方向前方に位置
する換気孔を排気口として換気を行う(1983年
出願人が販売開始したVG系エンジンのデイスト
リビユータで実施している。資料 日産自動車株
式会社サービス部発行 VG系エンジン整備要領
書 1983年6月発行 第45頁)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながらこのようなデイストリビユータに
あつては、ロータ等の回転で発生する旋回気流に
より配電器室内及びデイストリビユータ本体内に
外気と共に水が侵入する虞れがあり、このような
場合、換気孔と配電器室とが隔たりなく連通され
ているため、鉄系部品の錆、高圧リーク及びイグ
ナイタ又はクランク角センサユニツトの動作不良
等が発生するという問題がある。
この考案は上記問題に着目してなされたもの
で、換気孔から配電器室側に水が侵入するのを抑
えることができるデイストリビユータの提供を目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するためにこの考案は、エンジ
ンにより回転されるシヤフトとともに回転する配
電ロータを支持するデイストリビユータ本体ハウ
ジングと、前記配電ロータに対向して火花放電を
発生させる側方電極を備え、前記デイストリビユ
ータ本体ハウジングに嵌合して装着するキヤツプ
とを備えたデイストリビユータにおいて、前記デ
イストリビユータ本体ハウジングのキヤツプとの
嵌合部の配電器室内側に、嵌合時の位置決めとな
る案内壁を全周にわたり立設するとともに、前記
嵌合部付近に、該配電器室内と外部とを連通し、
かつ前記配電ロータに設けた換気フインの回転方
向に、吸気口、排気口の順に2個の換気口を形成
し、この2個の換気口相互間を結ぶ部位の前記案
内壁を、該換気口よりハウジング中心側へ移動配
置させて、キヤツプ内周壁との間に、吸気口から
侵入した水滴を排気口へ導く水案内通路を形成す
る構成とした。
〔作用〕
上記構成において、換気フインが回転すると配
電器室内に旋回気流が発生し、吸気口から外気が
流入しつつ、内部の空気が排気口から外部に流出
し、これにより2個の換気口により換気がなされ
る。このとき、外気とともに吸気口から水が侵入
すると、水は水案内通路を通つて排気口から外部
に排出され、案内壁より内側への流入が防止され
る。
〔実施例〕
以下図面に基づき、この考案の実施例を詳細に
説明する。
第1図はこの考案の一実施例に係わるデイスト
リビユータの斜視図を示し、図中上下方向が車体
上下方向である。まず構成を説明すると、デイス
トリビユータ1はデイストリビユータ本体ハウジ
ング3にキヤツプ5を嵌合することにより構成さ
れている。この嵌合は、両者に形成されたフラン
ジ部7,9の取付孔11,13を夫々整合させ、
この取付孔11,13に図示しないボルト等の緊
結具を挿入して行う。デイストリビユータ本体3
のキヤツプ5側開口部には隔壁板15が設けら
れ、隔壁板15とキヤツプ5との間に配電器室1
7が形成されている。デイストリビユータ本体3
には、エンジンの回転に連通するドライブシヤフ
ト19が中心を貫いて設けられている。ドライブ
シヤフト19の上端には配電ロータ(以下、単に
ロータと呼ぶ)21が設けられ、ロータ21は配
電器室17内に臨んでいる。また、ロータ21の
下部には旋回気流生成用のフイン23が設けられ
ている。従つて、ロータ21及びフイン23はド
ライブシヤフト19と共に回転可能となつてい
る。デイストリビユータ本体3には他に、図示し
ないゼネレータ、イグナイタ又はクランク角セン
サユニツト等が収納されている。一方、キヤツプ
5には図示しない中心電極及び側方電極等が設け
られており、ロータ21と側方電極との間で火花
放電を行い高電圧を分配する。
デイストリビユータ本体3のフランジ部7に
は、換気口たる2個の開口部が、配電器室17内
と外部とを連通して穿設されている。そして、図
中矢印で示すロータ21の回転方向後方の開口部
を吸気口25、ロータ21の回転方向前方の開口
部を排気口27として換気を行う。つまり、2個
の換気口は、ロータ21に設けた換気フイン23
の回転方向に、吸気口25、排気口27の順に形
成されることになる。排気口27は、フランジ部
7下部のボス29に形成された縦断面がL字型の
排気通路31を介して配電器室17内と外部とを
連通する。また、吸気口25も図示しない吸気通
路を介して外部に連通している。
デイストリビユータ本体ハウジング3とキヤツプ
5との嵌合部には、前記吸気口25及び排気口2
7より外側に位置するシール用のパツキン35が
設けられている。
上記パツキン35のさらに内側のフランジ部7
上には、嵌合時に配電器室17内に入り込む案内
壁33が、デイストリビユータ本体ハウジング3
とキヤツプ5との嵌合部に沿つて全周にわたり形
成されている。案内壁33は、吸気口25のロー
タ回転方向後方側を覆う吸気補助案内壁33a
と、排気口27の同回転方向前方側を覆う排気補
助案内壁33bとにより内側に屈曲し、これら両
補助案内壁33a,33b相互を繋ぐ部位が、吸
気口25及び排気口27よりデイストリビユータ
本体ハウジング3の中心側に移動配置されて水案
内壁33cを形成することになる。これにより、
この水案内壁33cとキヤツプ5の内周壁との間
に水案内通路Aが形成される。
次に作用を説明する。
ロータ21と共にフイン23が回転すると配電
器室17内に旋回気流が発生し、吸気口25から
内部の空気が排出されて換気を行う。換気を行う
際には、吸気補助案内壁33aが、旋回気流によ
る吸気口25からの外気の流入阻止を防ぎ、また
排気補助案内壁33bが、配電器室17内の空気
の排出作用を促進する。このとき、吸気通路を介
して吸気口25から外気と共に旋回気流にひきづ
られて水が水案内通路Aに侵入すると、水は水案
内壁33cの外側に沿つてフランジ部7の面上を
円周方向に伝わり排気口27から排気通路31を
介して外部に排出される。この結果、水は配電器
室17側に流れ込むのを水案内壁33cによつて
抑えることができる。また、この実施例では、案
内壁33を全周に亘つて形成したため、パツキン
37が損傷して嵌合部のシール性能が得られなく
なり水が内部に侵入しても、水が配電器室17内
に流れ込むのを抑えることができる。さらに、全
周に設けた案内壁33は、キヤツプ5をデイスト
リビユータ本体ハウジング3に嵌合する際に、位
置決めの役目を果たし、その案内壁33の一部で
ある水案内壁33cが吸気口25及び排気口27
の覆いを兼ねており、したがつて水侵入防止のた
めの専用の部材などが不要であり、構造が複雑化
することなく配電器室17の内部への水の侵入を
防止できる。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、配電器
室内と外部とを連通する2個の換気口を、配電ロ
ータの回転方向に、吸気口、排気口の順に形成す
るとともに、ハウジングとキヤツプとの嵌合部に
全周にわたり設けた案内壁を、換気口よりハウジ
ングの中心側に移動配置させるようにしたため、
吸気口から水が侵入しても、水は案内壁とキヤツ
プ内壁との間の水案内通路を通つて、排気口から
外部に排出され、ロータ側に形成された配電器室
側に水が流れ込むのを抑えることができ、鉄系部
品の錆、高圧リーク及びイグナイタ又はクランク
角センサユニツトの動作不良等が発生するのを抑
えることができる。また、全周に設けた案内壁
は、キヤツプをデイストリビユータ本体ハウジン
グに嵌合する際に、位置決めの役目を果たし、そ
の案内壁の一部が換気口の覆い兼ねており、した
がつて水侵入防止のための専用の部材などが不要
であり、構造が複雑化することなく、配電器室の
内部への水の侵入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係わるデイスト
リビユータの斜視図である。 1……デイストリビユータ、3……デイストリ
ビユータ本体ハウジング、5……キヤツプ、17
……配電器室、19……ドライブシヤフト、21
……配電ロータ、23……換気フイン、25……
吸気口(換気口)、27……排気口(換気口)、3
3……案内壁、A……水案内通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンにより回転されるシヤフトとともに回
    転する配電ロータを支持するデイストリビユータ
    本体ハウジングと、前記配電ロータに対向して火
    花放電を発生させる側方電極を備え、前記デイス
    トリビユータ本体ハウジングに嵌合して装着する
    キヤツプとを備えたデイストリビユータにおい
    て、前記デイストリビユータ本体ハウジングのキ
    ヤツプとの嵌合部の配電器室内側に、嵌合時の位
    置決めとなる案内壁を全周にわたり立設するとと
    もに、前記嵌合部付近に、該配電器室内と外部と
    を連通し、かつ前記配電ロータに設けた換気フイ
    ンの回転方向に、吸気口、排気口の順に2個の換
    気口を形成し、この2個の換気口相互間を結ぶ部
    位の前記案内壁を、該換気口よりハウジング中心
    側へ移動配置させて、キヤツプ内周壁との間に、
    吸気口から侵入した水滴を排気口へ導く水案内通
    路を形成したことを特徴とするデイストリビユー
    タ。
JP1986088462U 1986-06-12 1986-06-12 Expired - Lifetime JPH0517424Y2 (ja)

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JP1986088462U JPH0517424Y2 (ja) 1986-06-12 1986-06-12

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JPS62200177U JPS62200177U (ja) 1987-12-19
JPH0517424Y2 true JPH0517424Y2 (ja) 1993-05-11

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS614869A (ja) * 1984-06-18 1986-01-10 Hitachi Ltd 点火用配電器の換気装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS614869A (ja) * 1984-06-18 1986-01-10 Hitachi Ltd 点火用配電器の換気装置

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JPS62200177U (ja) 1987-12-19

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