JPH05173089A - マルチカラーヘッドアップディスプレイ - Google Patents
マルチカラーヘッドアップディスプレイInfo
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- JPH05173089A JPH05173089A JP3338787A JP33878791A JPH05173089A JP H05173089 A JPH05173089 A JP H05173089A JP 3338787 A JP3338787 A JP 3338787A JP 33878791 A JP33878791 A JP 33878791A JP H05173089 A JPH05173089 A JP H05173089A
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Landscapes
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作成工程が比較的簡単で、マルチカラー化し
たことによる回折効率の低下をなくしたホログラフィッ
クコンバイナーを用いたマルチカラーヘッドアップディ
スプレイ。 【構成】 ホログラフィックコンバイナーCの面が、隣
接する各微小領域が別の組に属するように、複数組の微
小領域に分割され、隣接する微小領域の干渉縞が相互に
実質的に重複しないようにして、各組R、G又はBの微
小領域に同一波長により同一配置の2つの光束による干
渉縞が記録され、かつ、異なる組に別の波長に対応する
干渉縞が記録されてなる。干渉縞の多重化による回折効
率の低下が防止でき、各波長の回折効率がその領域の面
積比に応じて分配され、トータルとして100%の回折
効率となり、明るいマルチカラー化した表示が可能にな
る。
たことによる回折効率の低下をなくしたホログラフィッ
クコンバイナーを用いたマルチカラーヘッドアップディ
スプレイ。 【構成】 ホログラフィックコンバイナーCの面が、隣
接する各微小領域が別の組に属するように、複数組の微
小領域に分割され、隣接する微小領域の干渉縞が相互に
実質的に重複しないようにして、各組R、G又はBの微
小領域に同一波長により同一配置の2つの光束による干
渉縞が記録され、かつ、異なる組に別の波長に対応する
干渉縞が記録されてなる。干渉縞の多重化による回折効
率の低下が防止でき、各波長の回折効率がその領域の面
積比に応じて分配され、トータルとして100%の回折
効率となり、明るいマルチカラー化した表示が可能にな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドアップディスプ
レイに関し、特に、ホログラフィックコンバイナーを用
いるマルチカラーヘッドアップディスプレイに関する。
レイに関し、特に、ホログラフィックコンバイナーを用
いるマルチカラーヘッドアップディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドアップディスプレイは、操縦席又
は運転席の前方ウィンドガラスの前方に各種計器の情報
像を与えて、外部の視界から目をそらさずにそれらの計
器情報を見ることができるもので、航空機、船舶、車両
の安全性が増すという利点がある。
は運転席の前方ウィンドガラスの前方に各種計器の情報
像を与えて、外部の視界から目をそらさずにそれらの計
器情報を見ることができるもので、航空機、船舶、車両
の安全性が増すという利点がある。
【0003】現在、いくつかの自動車会社より、ヘッド
アップディスプレイが搭載された自動車が発売されてい
るが、コンバイナーと呼ばれているウィンドウガラス中
又は表面に設けられているのミラーとしては、全て蒸
着、コーティング等で形成された非ホログラフィックミ
ラーが用いられている。
アップディスプレイが搭載された自動車が発売されてい
るが、コンバイナーと呼ばれているウィンドウガラス中
又は表面に設けられているのミラーとしては、全て蒸
着、コーティング等で形成された非ホログラフィックミ
ラーが用いられている。
【0004】非ホログラフィックミラーを用いた場合、
コンバイナーにはレンズ機能を持たすことができないの
で、表示情報を与えるプロジェクターユニットが大型に
なったり、表示像の結像位置のミラーからの距離を余り
大きくすることができない。また、裏面反射によるゴー
スト像が出てしまうといった問題点もある。
コンバイナーにはレンズ機能を持たすことができないの
で、表示情報を与えるプロジェクターユニットが大型に
なったり、表示像の結像位置のミラーからの距離を余り
大きくすることができない。また、裏面反射によるゴー
スト像が出てしまうといった問題点もある。
【0005】こうした非ホログラフィックミラーの問題
点を改善するために、近年、ホログラフィックミラーを
コンバイナーとして用いたヘッドアップディスプレイの
研究が進んでいる。
点を改善するために、近年、ホログラフィックミラーを
コンバイナーとして用いたヘッドアップディスプレイの
研究が進んでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ホログラフィックコン
バイナーは、レンズ機能を持たせることができ、また、
反射光と回折光の角度を離すことができるので、上記問
題点を全て解決することができる。
バイナーは、レンズ機能を持たせることができ、また、
反射光と回折光の角度を離すことができるので、上記問
題点を全て解決することができる。
【0007】しかしながら、ホログラフィックコンバイ
ナーは、波長選択性を有するため、通常単一波長の光し
か回折することができず、これを複数の波長を回折して
種々のカラー表示が可能なマルチカラーヘッドアップデ
ィスプレイに構成しようとすると、多重露光、あるい
は、多層構成にする必要がある。ホログラフィックコン
バイナーを多層構成にするには作成工程が繁雑になるの
で、通常多重露光によりマルチカラー化を図るが、その
際、多重化した回折縞の相互作用により回折効率が低下
するという問題がある。これは、それぞれの色に対応し
たピッチの異なる干渉縞がお互いに干渉し合って回折効
率を低下させていると考えられる。
ナーは、波長選択性を有するため、通常単一波長の光し
か回折することができず、これを複数の波長を回折して
種々のカラー表示が可能なマルチカラーヘッドアップデ
ィスプレイに構成しようとすると、多重露光、あるい
は、多層構成にする必要がある。ホログラフィックコン
バイナーを多層構成にするには作成工程が繁雑になるの
で、通常多重露光によりマルチカラー化を図るが、その
際、多重化した回折縞の相互作用により回折効率が低下
するという問題がある。これは、それぞれの色に対応し
たピッチの異なる干渉縞がお互いに干渉し合って回折効
率を低下させていると考えられる。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ホログラフィックコンバイナ
ーを用いてマルチカラーヘッドアップディスプレイを構
成する場合に、作成工程が比較的簡単で、かつ、マルチ
カラー化したことによる回折効率の低下をなくしたホロ
グラフィックコンバイナーを用いたマルチカラーヘッド
アップディスプレイを提供することである。
ものであり、その目的は、ホログラフィックコンバイナ
ーを用いてマルチカラーヘッドアップディスプレイを構
成する場合に、作成工程が比較的簡単で、かつ、マルチ
カラー化したことによる回折効率の低下をなくしたホロ
グラフィックコンバイナーを用いたマルチカラーヘッド
アップディスプレイを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のマルチカラーヘッドアップディスプレイは、所定位
置に配置された表示体からの光を回折してその虚像を形
成すると共に、その虚像と重畳して透過した背景を表示
するホログラフィックコンバイナーを備えたヘッドアッ
プディスプレイにおいて、ホログラフィックコンバイナ
ーの面が隣接する各微小領域が別の組に属するように複
数組の微小領域に分割され、隣接する微小領域の干渉縞
が相互に実質的に重複しないようにして、各組の微小領
域に同一波長により同一配置の2つの光束による干渉縞
が記録され、かつ、異なる組に別の波長に対応する干渉
縞が記録されてなることを特徴とするものである。
明のマルチカラーヘッドアップディスプレイは、所定位
置に配置された表示体からの光を回折してその虚像を形
成すると共に、その虚像と重畳して透過した背景を表示
するホログラフィックコンバイナーを備えたヘッドアッ
プディスプレイにおいて、ホログラフィックコンバイナ
ーの面が隣接する各微小領域が別の組に属するように複
数組の微小領域に分割され、隣接する微小領域の干渉縞
が相互に実質的に重複しないようにして、各組の微小領
域に同一波長により同一配置の2つの光束による干渉縞
が記録され、かつ、異なる組に別の波長に対応する干渉
縞が記録されてなることを特徴とするものである。
【0010】この場合、第1の組の微小領域はマルチカ
ラーヘッドアップディスプレイの第1の波長を有する表
示体の位置を発散点とし、光学系を通すか又は直接達す
る第1の波長の光束と、その表示体の虚像の位置を発散
点とし、光学系を通すか又は直接達する第1の波長の光
束との干渉により記録され、第2の組以降の微小領域も
対応する第2以降の波長を有する表示体に対して同様に
記録されているようにすることが望ましい。また、分割
が繰り返しパターンになされており、その分割ピッチが
10μm〜1mmの範囲にあるようにすることが望まし
い。
ラーヘッドアップディスプレイの第1の波長を有する表
示体の位置を発散点とし、光学系を通すか又は直接達す
る第1の波長の光束と、その表示体の虚像の位置を発散
点とし、光学系を通すか又は直接達する第1の波長の光
束との干渉により記録され、第2の組以降の微小領域も
対応する第2以降の波長を有する表示体に対して同様に
記録されているようにすることが望ましい。また、分割
が繰り返しパターンになされており、その分割ピッチが
10μm〜1mmの範囲にあるようにすることが望まし
い。
【0011】なお、本発明のマルチカラーヘッドアップ
ディスプレイは、航空機、船舶、車両等のヘッドアップ
ディスプレイに用いるのが好適である。
ディスプレイは、航空機、船舶、車両等のヘッドアップ
ディスプレイに用いるのが好適である。
【0012】
【作用】本発明においては、用いるホログラフィックコ
ンバイナーの面が隣接する各微小領域が別の組に属する
ように複数組の微小領域に分割され、隣接する微小領域
の干渉縞が相互に実質的に重複しないようにして、各組
の微小領域に同一波長により同一配置の2つの光束によ
る干渉縞が記録され、かつ、異なる組に別の波長に対応
する干渉縞が記録されてなるので、それぞれの色に対応
したピッチの異なる干渉縞が多重化によりお互いに干渉
し合って回折効率を低下させことがなく、各波長の回折
効率がその領域の面積比に応じて分配され、トータルと
して100%の回折効率となり、明るいマルチカラー化
した表示が可能になる。
ンバイナーの面が隣接する各微小領域が別の組に属する
ように複数組の微小領域に分割され、隣接する微小領域
の干渉縞が相互に実質的に重複しないようにして、各組
の微小領域に同一波長により同一配置の2つの光束によ
る干渉縞が記録され、かつ、異なる組に別の波長に対応
する干渉縞が記録されてなるので、それぞれの色に対応
したピッチの異なる干渉縞が多重化によりお互いに干渉
し合って回折効率を低下させことがなく、各波長の回折
効率がその領域の面積比に応じて分配され、トータルと
して100%の回折効率となり、明るいマルチカラー化
した表示が可能になる。
【0013】
【実施例】ホログラフィックコンバイナーにおいて、そ
の光束合成面を微小領域に分割し、隣接する領域の干渉
縞が相互に重複しないようにして、隣接する領域にそれ
ぞれに回折波長が異なる干渉縞を別々に記録することに
より、各波長の回折効率(明るさ)はその領域の面積比
に応じて分配され、トータルとして100%の回折効率
となる。これが本発明のマルチカラーヘッドアップディ
スプレイのホログラフィックコンバイナーの基本的原理
である。
の光束合成面を微小領域に分割し、隣接する領域の干渉
縞が相互に重複しないようにして、隣接する領域にそれ
ぞれに回折波長が異なる干渉縞を別々に記録することに
より、各波長の回折効率(明るさ)はその領域の面積比
に応じて分配され、トータルとして100%の回折効率
となる。これが本発明のマルチカラーヘッドアップディ
スプレイのホログラフィックコンバイナーの基本的原理
である。
【0014】以下、図面を参照にして本発明の実施例に
ついて説明する。図1(a)は上記のように回折面を分
割してマルチカラー化したホログラフィックコンバイナ
ーを撮影する光学系の配置を示す図であり、図2に示す
ような記録材料スタックSにR(赤)、G(緑)、B
(青)の3種のレーザー光を用いて三重露光をする。そ
の際、参照光の発散点は共通化して、表示物体の虚像位
置に配置すか、光学系fを通して配置するが、物体光の
発散点については、各波長の表示物体の配置位置に応じ
て、図示のように各波長毎に異なる位置にするか、同じ
位置にするか、あるいは、光学系f′を通して配置す
る。記録材料スタックSは、図2に示すように、ホログ
ラム記録乾板2の一方の面に第1のマスク板1を他方の
面に第2のマスク板3を重ねて構成したもので、それぞ
れの界面はキシレン等で屈折率整合をとってある。ここ
で、ホログラム記録乾板2は、例えば、ガラス7表面に
フォトポリマー5を塗布してなるものであり、マスク板
1、3はそれぞれ、例えば、記録する波長に対応する開
口4′を設けたマスク層4をNDフィルター又はガラス
6上に設けてなるものである。撮影の際、これらマスク
板1、3をレーザー光をR、G、Bと変更する毎にそれ
ぞれ専用のものに交換して露光を繰り返すことにより
(図2の場合はレーザー光がGの場合を示す。)、図3
(a)に断面図を、同図(b)に平面図を示すようなホ
ログラムミラー(ホログラフィックコンバイナー)Cが
形成される。コンバイナーCの光束合成面は、図3に示
すように、碁盤の目状に矩形領域に分割されており、相
互に隣接する領域が異なるR、G、Bの波長を回折する
ようになっており、隣接する領域間に細い二重露光領域
8が形成されている(もちろん、二重露光領域8は形成
しなくてもよい。)。なお、分割形状は、碁盤の目状以
外に、ストライプ状、千鳥格子状等繰り返しパターンで
あればよく、種々のものが可能である。また、各分割ピ
ッチは、ヘッドアップディスプレイとして用いるとき、
10μm〜1mmの範囲にあれば目立たない。
ついて説明する。図1(a)は上記のように回折面を分
割してマルチカラー化したホログラフィックコンバイナ
ーを撮影する光学系の配置を示す図であり、図2に示す
ような記録材料スタックSにR(赤)、G(緑)、B
(青)の3種のレーザー光を用いて三重露光をする。そ
の際、参照光の発散点は共通化して、表示物体の虚像位
置に配置すか、光学系fを通して配置するが、物体光の
発散点については、各波長の表示物体の配置位置に応じ
て、図示のように各波長毎に異なる位置にするか、同じ
位置にするか、あるいは、光学系f′を通して配置す
る。記録材料スタックSは、図2に示すように、ホログ
ラム記録乾板2の一方の面に第1のマスク板1を他方の
面に第2のマスク板3を重ねて構成したもので、それぞ
れの界面はキシレン等で屈折率整合をとってある。ここ
で、ホログラム記録乾板2は、例えば、ガラス7表面に
フォトポリマー5を塗布してなるものであり、マスク板
1、3はそれぞれ、例えば、記録する波長に対応する開
口4′を設けたマスク層4をNDフィルター又はガラス
6上に設けてなるものである。撮影の際、これらマスク
板1、3をレーザー光をR、G、Bと変更する毎にそれ
ぞれ専用のものに交換して露光を繰り返すことにより
(図2の場合はレーザー光がGの場合を示す。)、図3
(a)に断面図を、同図(b)に平面図を示すようなホ
ログラムミラー(ホログラフィックコンバイナー)Cが
形成される。コンバイナーCの光束合成面は、図3に示
すように、碁盤の目状に矩形領域に分割されており、相
互に隣接する領域が異なるR、G、Bの波長を回折する
ようになっており、隣接する領域間に細い二重露光領域
8が形成されている(もちろん、二重露光領域8は形成
しなくてもよい。)。なお、分割形状は、碁盤の目状以
外に、ストライプ状、千鳥格子状等繰り返しパターンで
あればよく、種々のものが可能である。また、各分割ピ
ッチは、ヘッドアップディスプレイとして用いるとき、
10μm〜1mmの範囲にあれば目立たない。
【0015】このようなホログラフィックコンバイナー
Cを図1(b)のように配置し、記録するときの物体光
の位置に応じて表示物体と光源R′、G′、B′を配置
して照明することにより、外界の景色等に重なった明る
いカラーイメージが観察者Oに表示される。
Cを図1(b)のように配置し、記録するときの物体光
の位置に応じて表示物体と光源R′、G′、B′を配置
して照明することにより、外界の景色等に重なった明る
いカラーイメージが観察者Oに表示される。
【0016】次に、図3に示したようなホログラフィッ
クコンバイナーCを複製により形成する方法について説
明する。図1(a)の光学系とR、G、B3種のレーザ
ー光を別々に用いて、3枚の記録乾板に別々に露光し、
3枚のマスター版を作る。その際、記録材料スタックS
としては、図2の構成からマスック板1、3を除いた単
純な乾板2を用い、乾板2全面に各波長の干渉縞を形成
する。こうして作成された3枚のマスター版を用いて、
図4の構成のスタックにしてホログラム記録乾板2に再
度露光する。すなわち、図2のスタックの中、第2マス
ク板3の代わりに上記により作成されたマスター版9を
密着させ、ホログラム記録乾板2の感剤面を逆にして、
第1マスク板1のみをホログラム記録乾板2に重ね、参
照光のみ(図の場合は、レーザー光G)を図2の場合と
同様の配置で入射させ、その入射光とマスター版9で回
折して生じた物体光とを干渉させてその波長に応じた領
域のフォトポリマー層5に干渉縞を形成する。そして、
このマスク板1をレーザー光をR、G、Bと変更する毎
に対応する専用のものに変更して、三重露光することに
より、図3と同様なホログラフィックコンバイナーCが
作成される。
クコンバイナーCを複製により形成する方法について説
明する。図1(a)の光学系とR、G、B3種のレーザ
ー光を別々に用いて、3枚の記録乾板に別々に露光し、
3枚のマスター版を作る。その際、記録材料スタックS
としては、図2の構成からマスック板1、3を除いた単
純な乾板2を用い、乾板2全面に各波長の干渉縞を形成
する。こうして作成された3枚のマスター版を用いて、
図4の構成のスタックにしてホログラム記録乾板2に再
度露光する。すなわち、図2のスタックの中、第2マス
ク板3の代わりに上記により作成されたマスター版9を
密着させ、ホログラム記録乾板2の感剤面を逆にして、
第1マスク板1のみをホログラム記録乾板2に重ね、参
照光のみ(図の場合は、レーザー光G)を図2の場合と
同様の配置で入射させ、その入射光とマスター版9で回
折して生じた物体光とを干渉させてその波長に応じた領
域のフォトポリマー層5に干渉縞を形成する。そして、
このマスク板1をレーザー光をR、G、Bと変更する毎
に対応する専用のものに変更して、三重露光することに
より、図3と同様なホログラフィックコンバイナーCが
作成される。
【0017】以上、本発明のマルチカラーヘッドアップ
ディスプレイを実施例に基づいて説明してきたが、本発
明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能であ
る。また、使用する波長、分割する領域の組の数も、3
個に限らず、2個又は4個以上であってもよい。
ディスプレイを実施例に基づいて説明してきたが、本発
明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能であ
る。また、使用する波長、分割する領域の組の数も、3
個に限らず、2個又は4個以上であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のマルチカラーヘッドアップディスプレイによると、用
いるホログラフィックコンバイナーの面が隣接する各微
小領域が別の組に属するように複数組の微小領域に分割
され、隣接する微小領域の干渉縞が相互に実質的に重複
しないようにして、各組の微小領域に同一波長により同
一配置の2つの光束による干渉縞が記録され、かつ、異
なる組に別の波長に対応する干渉縞が記録されてなるの
で、それぞれの色に対応したピッチの異なる干渉縞が多
重化によりお互いに干渉し合って回折効率を低下させこ
とがなく、各波長の回折効率がその領域の面積比に応じ
て分配され、トータルとして100%の回折効率とな
り、明るいマルチカラー化した表示が可能になる。
のマルチカラーヘッドアップディスプレイによると、用
いるホログラフィックコンバイナーの面が隣接する各微
小領域が別の組に属するように複数組の微小領域に分割
され、隣接する微小領域の干渉縞が相互に実質的に重複
しないようにして、各組の微小領域に同一波長により同
一配置の2つの光束による干渉縞が記録され、かつ、異
なる組に別の波長に対応する干渉縞が記録されてなるの
で、それぞれの色に対応したピッチの異なる干渉縞が多
重化によりお互いに干渉し合って回折効率を低下させこ
とがなく、各波長の回折効率がその領域の面積比に応じ
て分配され、トータルとして100%の回折効率とな
り、明るいマルチカラー化した表示が可能になる。
【図1】本発明に基づいてマルチカラー化したホログラ
フィックコンバイナーを撮影する光学系の配置を示す図
(a)と、作成されたホログラフィックコンバイナーに
より構成される本発明のマルチカラーヘッドアップディ
スプレイの配置を示す図(b)である。
フィックコンバイナーを撮影する光学系の配置を示す図
(a)と、作成されたホログラフィックコンバイナーに
より構成される本発明のマルチカラーヘッドアップディ
スプレイの配置を示す図(b)である。
【図2】図1(a)の撮影の際に用いる記録材料スタッ
クの断面を示す図である。
クの断面を示す図である。
【図3】作成されたホログラフィックコンバイナーの1
例の断面図(a)と平面図(b)である。
例の断面図(a)と平面図(b)である。
【図4】別の実施例の撮影の際に用いる記録材料スタッ
クの断面を示す図である。
クの断面を示す図である。
O…観察者 C…ホログラフィックコンバイナー S…記録材料スタック R…赤レーザー光 G…緑レーザー光 B…青レーザー光 f、f′…光学系 1…第1マスク板 2…ホログラム記録乾板 3…第2マスク板 4…マスク層 4′…開口 5…フォトポリマー層 6…NDフィルター又はガラス 7…ガラス 8…二重露光領域 9…マスター版
Claims (4)
- 【請求項1】 所定位置に配置された表示体からの光を
回折してその虚像を形成すると共に、その虚像と重畳し
て透過した背景を表示するホログラフィックコンバイナ
ーを備えたヘッドアップディスプレイにおいて、ホログ
ラフィックコンバイナーの面が隣接する各微小領域が別
の組に属するように複数組の微小領域に分割され、隣接
する微小領域の干渉縞が相互に実質的に重複しないよう
にして、各組の微小領域に同一波長により同一配置の2
つの光束による干渉縞が記録され、かつ、異なる組に別
の波長に対応する干渉縞が記録されてなることを特徴と
するマルチカラーヘッドアップディスプレイ。 - 【請求項2】 第1の組の微小領域はマルチカラーヘッ
ドアップディスプレイの第1の波長を有する表示体の位
置を発散点とし、光学系を通すか又は直接達する第1の
波長の光束と、その表示体の虚像の位置を発散点とし、
光学系を通すか又は直接達する第1の波長の光束との干
渉により記録され、第2の組以降の微小領域も対応する
第2以降の波長を有する表示体に対して同様に記録され
ていることを特徴とする請求項1記載のマルチカラーヘ
ッドアップディスプレイ。 - 【請求項3】 分割が繰り返しパターンになされてお
り、その分割ピッチが10μm〜1mmの範囲にあるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載のマルチカラーヘッ
ドアップディスプレイ。 - 【請求項4】 航空機、船舶、車両等のヘッドアップデ
ィスプレイに用いられることを特徴とする請求項1から
3の何れか1項記載のマルチカラーヘッドアップディス
プレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3338787A JPH05173089A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | マルチカラーヘッドアップディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3338787A JPH05173089A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | マルチカラーヘッドアップディスプレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05173089A true JPH05173089A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18321470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3338787A Pending JPH05173089A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | マルチカラーヘッドアップディスプレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05173089A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012511739A (ja) * | 2008-12-09 | 2012-05-24 | デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド | マルチカラーディスプレー及びモノクロディスプレー用の回折コンバイナー、その製造方法、及びこれを使用したヘッドアップディスプレー装置 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3338787A patent/JPH05173089A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012511739A (ja) * | 2008-12-09 | 2012-05-24 | デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド | マルチカラーディスプレー及びモノクロディスプレー用の回折コンバイナー、その製造方法、及びこれを使用したヘッドアップディスプレー装置 |
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