JPH05172841A - 圧電型振動センサの出力調整方法 - Google Patents

圧電型振動センサの出力調整方法

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JPH05172841A
JPH05172841A JP34153991A JP34153991A JPH05172841A JP H05172841 A JPH05172841 A JP H05172841A JP 34153991 A JP34153991 A JP 34153991A JP 34153991 A JP34153991 A JP 34153991A JP H05172841 A JPH05172841 A JP H05172841A
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JP
Japan
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piezoelectric
film
output
vibration sensor
adhesive
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JP34153991A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kunimura
智 國村
Shiro Nakayama
四郎 中山
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Takayuki Imai
隆之 今井
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被測定物に剛に取り付けられる台座1と、こ
の台座の検知軸Gに垂直な測定面に固着された検知部2
と、この検知部上に固着され慣性質量部として作用する
剛体からなる荷重体3を有し、前記検知部が圧電フィル
ム21とこの圧電フィルムの表裏両面側に設けられた支
持板22、22とからなる圧電型振動センサにおいて、
前記支持板22、22と圧電フィルム21を接着フィル
ム23、23によって固着せしめ、かつ該接着フィルム
23、23の膜厚によって、センサ出力を調整すること
を特徴とする圧電型振動センサの出力調整方法。 【効果】 接着フィルムの接着は、圧電フィルムをチッ
プ状に切断する前に行うので、一度に多数の圧電型振動
センサについて、ばらつきの少ない出力の調整が容易に
できる。また液状接着剤で接着する場合に比べて、作業
性が向上し、硬化時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電型振動センサに関
し、特に一度に多数の圧電型振動センサについて、容易
にその出力を調整できる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者はすでに、図2に示すような、
小型で耐衝撃性にすぐれ製造が容易な圧電型振動センサ
と、これらの出力を簡便に調整するための方法を出願し
ている(特願平1ー156019)。すなわちこの圧電
型振動センサは、被測定物に剛に取り付けられる台座1
と、この台座の検知軸Gに垂直な測定面に固着された検
知部2と、この検知部上に固着され慣性質量部として作
用する剛体からなる荷重体3を有し、前記検知部2が圧
電フィルム21とこの圧電フィルム21の表裏両面側に
設けられた支持板22、22とからなるものである。
【0003】この圧電型振動センサの製造は、次のよう
に行なう。まず材料となる1枚の圧電フィルムの表裏両
面に、エポキシ系等の液状接着剤により支持板を接着し
て大型の検知部となる部材を作成する。このとき各々の
接着面には電極層(図示省略)をはさむ。次にこの部材
を完成時の大きさに合わせてチップ状に切断し、1個の
検知部とする。この検知部を台座に接着し、さらに荷重
体を接着して、1個の圧電型振動センサが完成する。こ
の圧電型振動センサの出力の調整は、荷重体の質量を個
々に増減させることにより行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、荷重体
の増量による出力調整、特に荷重体の質量増加による出
力増大方向での出力調整では、センサパッケージの外形
が予め決まっている場合には、調整可能な出力に上限が
あることは避けられない。また出力が規定の出力に対し
て不足する場合、その出力不足の主な原因は、圧電フィ
ルムの圧電性が低いことであるが、本圧電型振動センサ
の製造方法では、1枚の圧電フィルムから多数の圧電型
振動センサができるので、使用圧電フィルムの圧電性が
低い場合、これに由来する全ての圧電型振動センサを出
力調整しなればならなかった。したがって圧電フィルム
をチップ状に切断する前に、圧電フィルム自体の圧電性
を補正できる方法が望ましいことになる。さらに本圧電
型振動センサの検知部の製造方法では、エポキシ系等の
液状接着剤を用いて圧電フィルムと支持板の接着を行な
うが、この接着剤の流動による厚さの不均一性も、圧電
型振動センサの完成時の出力のばらつきの原因となり、
出力調整を要していた。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、一度に多数の圧電型振動センサについて、出力のば
らつきが少なく、且出力を上げることができる圧電型振
動センサの出力調整方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、圧電
フィルムの接着に接着フィルムを用い、その接着フィル
ムの厚さを変えることで出力を調整することを前記課題
の解決手段とした。
【0007】
【作用】本発明では、接着フィルムを複数枚重ねるか、
あるいは異種のフィルムを積層するなどの方法で、接着
フィルムの厚みを変えれば、フィルム層の電気容量が変
わり、これによって圧電型振動センサ全体の出力の調整
ができる。また、接着フィルムは接着の際に流動するこ
とがないので、接着後の厚さの均一性が保てる。したが
ってこれをチップに切断した後にチップ間のばらつきが
なく、結果として一度に多数の圧電型振動センサについ
て出力調整できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。図1は本発
明における圧電型振動センサの一実施例を示したもの
で、(A)は外観を示す斜視図, (B)は検知部2の断
面図である。この圧電型振動センサは台座1上に検知部
2及び荷重体3を積層して構成されている。台座1の材
料としては、繊維強化樹脂、金属など充分剛性を持つも
のであればよい。荷重体3の材料としては、しんちゅ
う、その他の金属など比較的比重の大きな材料を用いる
ことが望ましい。検知部2は圧電フィルム21とその両
側の支持板22、22より構成され、両者は各々接着フ
ィルム23、23により接着されている。この両支持板
22、22の内側には電気出力取り出し用の銅箔などか
らなる電極層24が設けられている。圧電フィルム21
の材料としては、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオ
ロエチレンとトリフルオロエチレンとの共重合体、チタ
ン酸金属塩、ジルコン酸金属塩などの各種の圧電材料を
用いることができる。
【0009】上記検知部2の圧電フィルム21と両側の
支持板22、22は、各々接着フィルム23、23によ
って接着している。接着フィルム23、23は、固体状
をなし、加熱圧着によって接着するものであればよく、
その材料は特に規定されないが、合成ゴム系、ニトリル
系、アクリル系等が好ましい。この接着フィルム23、
23は、圧電型振動センサの完成時に目標とする出力に
合わせて、その材料と厚みを適宜変えることができる。
これを利用して出力の調整を以下のように行なう。
【0010】すなわち本発明の出力の調整は、圧電型振
動センサの製造過程で行なう。圧電型振動センサの材料
となる圧電フィルム21の両側に支持板22、22を接
着するときに、適当な材料と厚みを有する接着フィルム
23、23を用いる。接着フィルム23、23の厚さを
増すには、同種又は異種のフィルムを積層すればよい。
圧電フィルム21と支持板22、22を、接着フィルム
23、23を用いて接着した後に、これを完成時の大き
さに合わせてチップ状に切断することにより、多数の同
じ電気容量を有する検知部2が得られる。しかも接着フ
ィルム23、23を用いたことから、液状接着剤のよう
な流動がない。したがって検知部2の厚さの均一性が実
現し、そのため圧電型振動センサの完成時の出力のばら
つきが少ない。
【0011】上記の如く接着層の電気容量が出力に影響
を及ぼすのは以下のようなメカニズムによるものと考え
られる。すなわち圧電フィルムの電気容量をCf, 両側
の接着フィルムの電気容量を各々C1、C2とすれば、圧
電フィルムと接着フィルムを合わせた全体の電気容量C
total は、(I)式で表わされる。
【数1】 さらに検知部の出力Vは(II)式で表わされる。この
(II)式において、Qは圧電フィルムに加速度が加わっ
たときに発生する電荷量である。
【数2】 一般に圧電体の誘電率は、接着層の誘電率より極めて大
きく接着層の容量によって、全体の電気容量が下がるの
で、出力が上がる。さらに接着層の厚さが増すと電気容
量が小さくなるので同様の理由で出力が上がる。
【0012】(実施例)図2(A)に示す形状の圧電型
振動センサを作成した。3cm角、100μm厚のポリフ
ッ化ビニリデン(PVDF)圧電フィルムの両面に、3
cm角、50μm厚の接着フィルムをはさんで、3cm角、
30μm厚の銅箔(電極層)を接着し、さらにその両面
に3cm角1.5mm厚のガラスエポキシ板(支持板)をエ
ポキシ接着剤で接着した。これをダイシングソーで5mm
角に切断し,センサチップとした。各チップを台座上に
固着させ、その上に重さ1gのしんちゅう製の荷重体を
接着してその電圧出力を測定した。このようにして圧電
型振動センサを100個作成し、その電圧出力とそのば
らつきを調べた。その結果を表1に示す。表1で、出力
比とは、次に示す比較例で得られた出力を1とした場合
の相対値を示す。また出力のばらつきとは、100個作
成したうちの、出力の平均値の±10%の範囲に入るも
のの個数を示す。
【0013】(比較例)図1に示す形状の圧電型振動セ
ンサを作成した。圧電フィルムと支持板との接着に液状
エポキシ接着剤を用いた他は、実施例と同様に行なっ
た。その結果を表1に示す。
【表1】
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電型振
動センサの出力調整方法は、圧電フィルムと支持板との
接着に接着性フィルムを用い、その接着フィルムの膜厚
によって、調整を行なうものである。この接着フィルム
の接着は、圧電フィルムをチップ状に切断する前に行う
ので、一度に多数の圧電型振動センサについて、ばらつ
きの少ない出力の調整が容易にできる。また液状接着剤
で接着する場合に比べて、作業性が向上し、硬化時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電型振動センサの一実施例を示した
もので、(A)は外観を示す斜視図, (B)は検知部の
断面図である。
【図2】従来の圧電型振動センサの例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…台座 2…検知部 3…荷重体 21…圧電フィルム 22…支持板 23…接着フィルム 24…電極層 G…検知軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 隆之 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に剛に取り付けられる台座と、
    この台座の検知軸に垂直な測定面に固着された検知部
    と、この検知部上に固着され慣性質量部として作用する
    剛体からなる荷重体を有し、前記検知部が圧電フィルム
    とこの圧電フィルムの表裏両面側に設けられた支持板と
    からなる圧電型振動センサにおいて、前記支持板と圧電
    フィルムを接着フィルムによって固着せしめ、かつ該接
    着フィルムの膜厚によって、センサ出力を調整すること
    を特徴とする圧電型振動センサの出力調整方法。
JP34153991A 1991-12-24 1991-12-24 圧電型振動センサの出力調整方法 Pending JPH05172841A (ja)

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