JPH0517137U - 2サイクルエンジンのデコンプ装置 - Google Patents

2サイクルエンジンのデコンプ装置

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JPH0517137U
JPH0517137U JP070588U JP7058891U JPH0517137U JP H0517137 U JPH0517137 U JP H0517137U JP 070588 U JP070588 U JP 070588U JP 7058891 U JP7058891 U JP 7058891U JP H0517137 U JPH0517137 U JP H0517137U
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JP
Japan
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passage
pressure relief
relief passage
combustion chamber
engine
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Pending
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JP070588U
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English (en)
Inventor
清 高倉
美英 中谷
義博 中島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2サイクルエンジンのアイドル回転域で特有
の不整燃焼に伴う回転変動及び間欠的な排気吐出による
騒音を防止し、高回転域での出力損失を防止する。 【構成】 燃焼室102 と掃気通路104 を連通する圧力逃
がし通路をシリンダ壁内に設け、この圧力逃がし通路の
途中に所定の低速回転域以下では開、中、高速回転域で
は閉となる制御弁を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は2サイクルエンジンの始動時等において燃焼室内の圧縮による圧力上 昇を自動的に抑制する装置、即ち、デコンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3及び図4には従来の2サイクルエンジンのデコンプ装置の1例が示されて いる。 図3において、1はシリンダヘッド、2はシリンダ、3はクランクケース、4 はクランク軸である。 シリンダ2のシリンダ室6内にはピストン7が嵌合され、このピストン7はピ ストンピン8、コンロッド9及びクランクピン10を介してクランク軸4に連結さ れている。 シリンダ2には一対の掃気通路11と、一個の排気ポート12が形成されている。 一対の掃気通路11の上端はシリンダヘッド1、シリンダ室6、ピストン7によっ て囲まれる燃焼室14に開口し、下端はクランクケース3内に開口している。クラ ンクケース3内は図示しないリードバルブ等を介して吸気通路に連通している。
【0003】 圧力逃がし通路15はシリンダ2の中心線と平行な縦穴16と、この縦穴16と直交 する横穴17とからなり、これら穴16、17はシリンダ2の壁部分に形成されている 。横穴17は排気ポート12よりも上方において燃焼室14に開口し、縦穴16の下端部 は一方の掃気通路11の出口部に開口している。 制御弁20は両穴16、17の直交部分に配置されており、エンジンの低、中負荷運 転時、即ち、部分負荷運転時には閉じ、高負荷運転時には開くように、図4に示 す負荷検出装置(負荷アクチュエ−タ26等) に連動連結されている。
【0004】 図4において、制御弁20は両穴16、17に直交する弁穴18内に移動自在に嵌合さ れており、横穴17と平行な通路21と縦穴16と平行な通路22を備えている。 図4に示す開状態から弁20を矢印F方向へ移動させることにより、圧力逃がし 通路15を閉じるようになっている。
【0005】 負荷検出装置は吸気通路13の負圧により負荷を検出する装置であって、負圧室 25を有する負圧アクチュエ−タ26内にダイヤフラム27とばね28等を備えている。 負圧室25は負圧導入口29及びパイプ30を介して吸気通路13の負圧発生部分、即 ち、スロットルバルブ19の下流側部分に開口している。ダイヤフラム27はその中 央のプレート31及びロッド32を介して制御弁20に連結されており、ばね28はプレ ート31、ロッド32を介して制御弁20を矢印Fの反対方向へ付勢している。
【0006】 エンジンの低、中負荷運転時には、大きな値の負圧が負圧室25に供給されるの で、負圧が一定値以上になると、制御弁20はロッド32、プレート31及びダイヤフ ラム27とともにばね28に抗して矢印F側へ移動し、圧力逃がし通路15を閉じる。 一方、エンジンの高負荷運転時には負圧室25に供給される負圧値が小さくなる ので、ばね28が負圧に打ち勝って制御弁20を矢印Fの反対方向へ押し戻し、圧力 逃がし通路15を開く。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
小形2サイクルエンジンのアイドル回転域は2000〜3500rpm とされ、4500rpm 以上の回転域で実作業が行われる。そして、アイドル回転域では不整燃焼が発生 し、この不連続な燃焼のため回転変動及び間欠的な排気の吐出に伴う耳障りな騒 音が発生する。 しかし、上記従来のデコンプ装置においては、エンジンの始動時には圧力逃が し通路を開いているが、エンジンの低、中負荷運転時には圧力逃がし通路が閉じ るので、不整燃焼に基づく回転変動及び騒音が発生するという問題があった。 また、エンジンの高負荷運転時、圧力逃がし通路が開くので、エンジンの出力 損失が大きいという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記課題を解決するために提案されたものであって、その要旨とする ところは、始動時、燃焼室内の圧縮圧力を減圧して始動トルクを軽減する2サイ クルエンジンのデコンプ装置において、燃焼室と掃気通路を連通する圧力逃がし 通路をシリンダ壁内に設け、この圧力逃がし通路の途中に所定の低速回転域以下 では開、中、高速回転域では閉となる制御弁を設けたことを特徴とする2サイク ルエンジンのデコンプ装置にある。
【0009】
【作用】
本考案においては、上記構成を具えているため、所定の低速回転域以下では制 御弁を開として圧力逃がし通路を排気通路と燃焼室に連通させる。中、高速回転 域では制御弁を閉として圧力逃がし通路を閉塞する。
【0010】
【実施例】
本考案の1実施例が図1及び図2に示されている。 図2に示すように、2サイクルエンジンのシリンダ101 の壁内には燃焼室102 と掃気通路104 とを連通する圧力逃がし通路が設けられ、この圧力逃がし通路の 途中に制御弁100 が設けられている。
【0011】 図1には図2のA部の拡大図が示されている。制御弁100 はピストン弁体111 、筒体105 、本体108 、ばね109 、ばね受115 、駆動装置117 等からなる。筒体 105 及び本体108 はシリンダ101 に穿設された多段形状の穴118 内に嵌合され、 本体109 の外周に刻設された雄ねじ119 を穴118 の内周に刻設された雌ねじ120 に螺合することによって筒体105 及び本体108 はシリンダ101 に固定されている 。そして、シリンダ101 の外面と本体108 のフランジ121 との間にはパッキン11 0 が介装されている。そして、これら筒体105 及び本体108 によってピストン弁 体111 がその軸方向に沿って往復動自在に支持されている。 上記筒体105 の内部には筒状室112 が形成され、その前端部は弁座開口部107 を形成し、その後部は通路106 を介してシリンダ101 に穿設された通路103 と連 通している。そして、通路103 、106 、筒状室112 、弁座開口部107 、穴118 に よって圧力逃がし通路を構成している。
【0012】 本体108 の内部に形成された腔所122 内にはばね109 及びばね受115 が収容さ れ、このばね受115 はピストン弁体111 に組付けられている。そして、ばね109 の一端はばね受115 に当接し、他端は腔所122 の底に当接している。 ピストン弁体111 にはその前端によって弁座開口部107 を閉じたとき通路106 を閉じる凸部116 が形成されている。そして、ピストン弁体111 の後端は駆動装 置117 に連結されている。この駆動装置117 は本体108 に固定され、エンジンの 点火系113 よりの電圧を受けて作動するアクチュエ−タ等からなる。 なお、114 はピストン弁体111 と筒体105 との間隙をシールするためのシール である。
【0013 】 ところで、エンジンが中、高速回転域に回転速度が上昇したとき、ピストン弁体 111 は駆動装置117 により矢印イ方向に引っ張られ、ばね109 の弾発力に抗して 右方に移動する。かくして、弁座開口部107 が閉じ、通路106 は凸部116 により 閉じられ圧力逃がし通路は制御弁100 によって閉じられる。 一方、エンジンの回転数が所定の回転数以下、即ち、エンジンの始動時及びア イドル回転域ではばね109 の弾発力によりピストン弁体111 が押推されて矢印ロ 方向に移動するので、弁座開口部107 が開き、かつ、凸部116 は通路106 を開く 。従って、燃焼室102 は弁座開口部107 、穴118 、筒状室112 、通路106 、通路 103 の順に掃気通路104 に通じ、燃焼室102 内の圧力上昇を制限することができ る。
【0014】
【考案の効果】
本考案においては、所定の低速回転域以下では制御弁を開として圧力逃がし通 路を排気通路と燃焼室に連通させるので、エンジンの始動時、圧力逃がし通路が 開いているため、燃焼室内の圧縮比が低減し、これに伴って始動トルクも低減す る。また、エンジンのアイドル回転域においても、圧力逃がし通路は開いている ので、燃焼室内では一定サイクルの間欠燃焼となり、従って、回転変動が減少し 、また、騒音も少なくなる。そして、エンジンの中、高速回転域では圧力逃がし 通路が閉ざされるため、デコンプ装置が付設されていないエンジンと同等の出力 性能が得られる。
【提出日】平成3年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 図1には図2のA部の拡大図が示されている。制御弁100はピストン弁体1 11、筒体105、本体108、ばね109、ばね受115、駆動装置117等 からなる。筒体105及び本体108はシリンダ101に穿設された多段形状の 穴118内に嵌合され、本体108の外周に刻設された雄ねじ119を穴118 の内周に刻設された雌ねじ120に螺合することによって筒体105及び本体1 08はシリンダ101に固定されている。そして、シリンダ101の外面と本体 108のフランジ121との間にはパッキン110が介装されている。そして、 これら筒体105及び本体108によってピストン弁体111がその軸方向に沿 って往復動自在に支持されている。 上記筒体105の内部には筒状室112が形成され、その前端部は弁座開口部 107を形成し、その後部は通路106を介してシリンダ101に穿設された通 路103と連通している。そして、通路103、106、筒状室112、弁座開 口部107、穴118によって圧力逃がし通路を構成している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【考案の効果】
本考案においては、所定の低速回転域以下では制御弁を開として圧力逃がし通 路を排気通路と燃焼室に連通させるので、エンジンの始動時、圧力逃がし通路が 開いているため、燃焼室内の圧縮比が低減し、これに伴って始動トルクも低減す る。また、エンジンのアイドル回転域においても、圧力逃がし通路は開いている ので、実圧縮比が低減し、燃焼室内では一定サイクルの間欠燃焼となり、従って 、回転変動が減少し、また、騒音も少なくなる。一方、エンジンの中、高速回転 域では圧力逃がし通路が閉ざされるため、デコンプ装置が付設されていないエン ジンと同等の出力性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す図2のA部の拡大縦断
面図である。
【図2】本考案の1実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図3】従来の2サイクルエンジンのデコンプ装置の1
例を示す縦断面図である。
【図4】図3における制御弁の駆動機構を示す部分的拡
大図である。
【符号の説明】
100 制御弁 102 燃焼室 104 掃気通路 111 ピストン弁体 117 駆動装置 103 、112 、107 、118 圧力逃がし通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月12日
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動時、燃焼室内の圧縮圧力を減圧して
    始動トルクを軽減する2サイクルエンジンのデコンプ装
    置において、燃焼室と掃気通路を連通する圧力逃がし通
    路をシリンダ壁内に設け、この圧力逃がし通路の途中に
    所定の低速回転域以下では開、中、高速回転域では閉と
    なる制御弁を設けたことを特徴とする2サイクルエンジ
    ンのデコンプ装置。
JP070588U 1991-08-08 1991-08-08 2サイクルエンジンのデコンプ装置 Pending JPH0517137U (ja)

Priority Applications (1)

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JP070588U JPH0517137U (ja) 1991-08-08 1991-08-08 2サイクルエンジンのデコンプ装置

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JP070588U JPH0517137U (ja) 1991-08-08 1991-08-08 2サイクルエンジンのデコンプ装置

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Publication Number Publication Date
JPH0517137U true JPH0517137U (ja) 1993-03-05

Family

ID=13435873

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5810159A (ja) * 1981-07-09 1983-01-20 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関の始動時減圧装置
JPS6125912A (ja) * 1984-07-17 1986-02-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 軸流掃気式2サイクル機関
JPS6135734A (ja) * 1984-07-28 1986-02-20 玉野総合コンサルタント株式会社 組立式浮魚礁

Patent Citations (3)

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 20000328