JPH05170982A - 包装用フィルム - Google Patents
包装用フィルムInfo
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- JPH05170982A JPH05170982A JP24161091A JP24161091A JPH05170982A JP H05170982 A JPH05170982 A JP H05170982A JP 24161091 A JP24161091 A JP 24161091A JP 24161091 A JP24161091 A JP 24161091A JP H05170982 A JPH05170982 A JP H05170982A
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- JP
- Japan
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- film
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- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、多層フィルムに匹敵する性能を有
する単層フィルムを形成するための、フィルム用樹脂組
成物を得ることを目的とする。 【構成】 MFRが0.1〜10g/10分、密度が
0.915〜0.935g/mlである直鎖状低密度エ
チレン−α−オレフィン共重合体20〜70重量%と、
MFRが0.1〜10g/10分、密度が0.910g
/ml以下である直鎖状超低密度エチレン−α−オレフ
ィン共重合体20〜50重量%と、MFRが1.0〜2
0g/10分、密度が0.92〜0.95g/ml、酢
酸ビニル含有量が5重量%〜28重量%であるエチレン
−酢酸ビニル共重合体5〜30重量%とをそれぞれ所定
量混合することにより、優れた性能の単層フィルムを形
成することのできる、樹脂組成物を得ることができる。
する単層フィルムを形成するための、フィルム用樹脂組
成物を得ることを目的とする。 【構成】 MFRが0.1〜10g/10分、密度が
0.915〜0.935g/mlである直鎖状低密度エ
チレン−α−オレフィン共重合体20〜70重量%と、
MFRが0.1〜10g/10分、密度が0.910g
/ml以下である直鎖状超低密度エチレン−α−オレフ
ィン共重合体20〜50重量%と、MFRが1.0〜2
0g/10分、密度が0.92〜0.95g/ml、酢
酸ビニル含有量が5重量%〜28重量%であるエチレン
−酢酸ビニル共重合体5〜30重量%とをそれぞれ所定
量混合することにより、優れた性能の単層フィルムを形
成することのできる、樹脂組成物を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種物品の包装用フィ
ルムに関するものである。更に詳しくは、単層でありな
がら透明性、自己粘着性、延伸性、耐引裂性、結束性、
耐突き刺し性等に優れた、食品、家庭用品、電子部品、
機械部品、建築資材、農業資材等を包装するいわゆるラ
ップフィルム、ストレッチフィルム等の包装用フィルム
に関する。
ルムに関するものである。更に詳しくは、単層でありな
がら透明性、自己粘着性、延伸性、耐引裂性、結束性、
耐突き刺し性等に優れた、食品、家庭用品、電子部品、
機械部品、建築資材、農業資材等を包装するいわゆるラ
ップフィルム、ストレッチフィルム等の包装用フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ラップフィルム、ストレッチフィル
ム等の素材としては、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、高圧法ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直
鎖状超低密度ポリエチレン、ポリブタジエン等を、単層
または多層としたものが数多く提案されている。
ム等の素材としては、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、高圧法ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直
鎖状超低密度ポリエチレン、ポリブタジエン等を、単層
または多層としたものが数多く提案されている。
【0003】上述の素材のうち一種類を用いてつくった
単層フィルムでは、多様な性能が要求されるこれらのフ
ィルムとしては不十分であり、改善が望まれていた。例
えばポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル等にあって
は、焼却時の塩化水素ガスの発生問題があり、高圧法ポ
リエチレンにあっては、自己粘着性、緊締性、耐引裂性
等が不十分であるといわれている。また、エチレン−酢
酸ビニル共重合体にあっては、自己粘着性、延伸性は改
善されるが、引裂強度、腰の強さ等に問題があり、ポリ
プロピレン系は耐熱性に優れているが、耐低温脆化性、
自己粘着性等に問題があるとされている。さらに直鎖状
低密度ポリエチレンは、機械的強度は優れているが、透
明性、フィルムの縦方向と横方向の配向性のバランス、
フィルムの成膜性等に問題があり、直鎖状超低密度ポリ
エチレンは、透明性、自己粘着性、耐突き刺し性は優れ
ているものの、機械的強度、フィルム成膜性等に問題が
あるとされている。
単層フィルムでは、多様な性能が要求されるこれらのフ
ィルムとしては不十分であり、改善が望まれていた。例
えばポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル等にあって
は、焼却時の塩化水素ガスの発生問題があり、高圧法ポ
リエチレンにあっては、自己粘着性、緊締性、耐引裂性
等が不十分であるといわれている。また、エチレン−酢
酸ビニル共重合体にあっては、自己粘着性、延伸性は改
善されるが、引裂強度、腰の強さ等に問題があり、ポリ
プロピレン系は耐熱性に優れているが、耐低温脆化性、
自己粘着性等に問題があるとされている。さらに直鎖状
低密度ポリエチレンは、機械的強度は優れているが、透
明性、フィルムの縦方向と横方向の配向性のバランス、
フィルムの成膜性等に問題があり、直鎖状超低密度ポリ
エチレンは、透明性、自己粘着性、耐突き刺し性は優れ
ているものの、機械的強度、フィルム成膜性等に問題が
あるとされている。
【0004】一方、これらの素材を多層体として、それ
ぞれの長所をいかし、短所を補ったラップフィルム、ス
トレッチフィルムが提案されている。
ぞれの長所をいかし、短所を補ったラップフィルム、ス
トレッチフィルムが提案されている。
【0005】本願発明者等は先に、密度が0.910g
/ml以下の直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン
共重合体からなる中間層とエチレン−酢酸ビニル共重合
体からなる両外層を積層したラップフィルム(特開平2
−206548号公報)、及び直鎖状低密度エチレン−
α−オレフィン共重合体層とエチレン−酢酸ビニル共重
合体層とからなるストレッチ包装用フィルム(特開昭5
8−24450号公報、特開昭58−136444号公
報)を提案している。
/ml以下の直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン
共重合体からなる中間層とエチレン−酢酸ビニル共重合
体からなる両外層を積層したラップフィルム(特開平2
−206548号公報)、及び直鎖状低密度エチレン−
α−オレフィン共重合体層とエチレン−酢酸ビニル共重
合体層とからなるストレッチ包装用フィルム(特開昭5
8−24450号公報、特開昭58−136444号公
報)を提案している。
【0006】しかしながら、これらは、性能的には単層
フィルムより優れているものの多層フィルムであるの
で、多層押し出しダイを持つフィルム製造加工機を使用
しなければならない。この加工機は高価であり、また操
作も複雑で人手を要し、コストアップにつながるという
問題があった。
フィルムより優れているものの多層フィルムであるの
で、多層押し出しダイを持つフィルム製造加工機を使用
しなければならない。この加工機は高価であり、また操
作も複雑で人手を要し、コストアップにつながるという
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多層フィル
ムに匹敵する性能を有した単層フィルムであって、ラッ
プフィルムやストレッチフィルム等として用いることの
可能な包装用フィルムを得ることを目的とする。
ムに匹敵する性能を有した単層フィルムであって、ラッ
プフィルムやストレッチフィルム等として用いることの
可能な包装用フィルムを得ることを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明者等は、先に提案
した三層のラップフィルムの素材である直鎖状超低密度
エチレン−α−オレフィン共重合体とエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体がラップフィルム及びストレッチフィルム
として優れた性質を持つことに着目し、この二つのポリ
マ−組成物からなる単層フィルムをつくったところ、透
明性、自己粘着性、耐低温脆化性、耐衝撃性、ヒートシ
ール性等においては優れた性質を示したが、フィルムの
腰の強さ、引張強度、耐引裂性、緊締性等において、不
十分であった。そこで、上記の二つのポリマーに数多く
のポリマーをそれぞれ配合したところ、特定のポリマー
の場合のみ上記欠点がなくなり、良好な性質のラップフ
ィルム、ストレッチフィルム等の包装に用いることので
きるフィルムが低コストに得られることを見出し、本発
明を完成させた。
した三層のラップフィルムの素材である直鎖状超低密度
エチレン−α−オレフィン共重合体とエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体がラップフィルム及びストレッチフィルム
として優れた性質を持つことに着目し、この二つのポリ
マ−組成物からなる単層フィルムをつくったところ、透
明性、自己粘着性、耐低温脆化性、耐衝撃性、ヒートシ
ール性等においては優れた性質を示したが、フィルムの
腰の強さ、引張強度、耐引裂性、緊締性等において、不
十分であった。そこで、上記の二つのポリマーに数多く
のポリマーをそれぞれ配合したところ、特定のポリマー
の場合のみ上記欠点がなくなり、良好な性質のラップフ
ィルム、ストレッチフィルム等の包装に用いることので
きるフィルムが低コストに得られることを見出し、本発
明を完成させた。
【0009】即ち、本発明による包装用フィルムは、M
FRが0.1〜10g/10分、密度が0.915〜
0.935g/mlである直鎖状低密度エチレン−α−
オレフィン共重合体20〜70重量%と、MFRが0.
1〜10g/10分、密度が0.910g/ml以下の
直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン共重合体20
〜50重量%と、MFRが1.0〜20g/10分、密
度が0.92〜0.95g/ml、酢酸ビニル含有量が
5重量%〜28重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体
5〜30重量%とからなるものである。
FRが0.1〜10g/10分、密度が0.915〜
0.935g/mlである直鎖状低密度エチレン−α−
オレフィン共重合体20〜70重量%と、MFRが0.
1〜10g/10分、密度が0.910g/ml以下の
直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン共重合体20
〜50重量%と、MFRが1.0〜20g/10分、密
度が0.92〜0.95g/ml、酢酸ビニル含有量が
5重量%〜28重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体
5〜30重量%とからなるものである。
【0010】
【発明の具体的な構成】本発明において、MFR(melt
flow rate)が0.1〜10g/10分、好ましくは2
〜5g/10分であり、密度が0.915〜0.935
g/ml、好ましくは0.920〜0.930g/ml
である直鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体
とは、例えば、比較的低い圧力下(200気圧以下)で
主成分のエチレンと炭素数4以上10以下のα−オレフ
ィン(例えばブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−
ペンテン−1、オクテン−1等)を、遷移金属化合物と
有機金属化合物とを組合わせた触媒を用いて、液相法、
気相法、スラリー法、懸濁法等で重合して得られるもの
をいう。これは、従来から一般的によく知られている酸
素ラジカル、または、有機パーオキサイドを開始剤とし
て2000気圧以上の高圧下でラジカル反応によりエチ
レンを重合して得られる長い枝分かれ分岐を有する高圧
法低密度ポリエチレンとは異なり、短い側鎖を有する直
鎖状の共重合体である。この共重合体のMFRが、0.
1g/10分未満であると、成膜性が悪く、10g/1
0分を超過すると、フィルムの引裂強度、透明度等が低
下し望ましくない。また、この共重合体の密度が0.9
15g/ml未満であると引張強度、腰の強さが不十分
となり望ましくなく、0.935g/mlを超過すると
透明性が悪くなり、望ましくない。
flow rate)が0.1〜10g/10分、好ましくは2
〜5g/10分であり、密度が0.915〜0.935
g/ml、好ましくは0.920〜0.930g/ml
である直鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体
とは、例えば、比較的低い圧力下(200気圧以下)で
主成分のエチレンと炭素数4以上10以下のα−オレフ
ィン(例えばブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−
ペンテン−1、オクテン−1等)を、遷移金属化合物と
有機金属化合物とを組合わせた触媒を用いて、液相法、
気相法、スラリー法、懸濁法等で重合して得られるもの
をいう。これは、従来から一般的によく知られている酸
素ラジカル、または、有機パーオキサイドを開始剤とし
て2000気圧以上の高圧下でラジカル反応によりエチ
レンを重合して得られる長い枝分かれ分岐を有する高圧
法低密度ポリエチレンとは異なり、短い側鎖を有する直
鎖状の共重合体である。この共重合体のMFRが、0.
1g/10分未満であると、成膜性が悪く、10g/1
0分を超過すると、フィルムの引裂強度、透明度等が低
下し望ましくない。また、この共重合体の密度が0.9
15g/ml未満であると引張強度、腰の強さが不十分
となり望ましくなく、0.935g/mlを超過すると
透明性が悪くなり、望ましくない。
【0011】本発明において、MFRが0.1〜10g
/10分、好ましくは2〜5g/10分であり、密度が
0.910g/ml以下、好ましくは0.890〜0.
905g/mlである直鎖状超低密度エチレン−α−オ
レフィン共重合体とは、例えば、気相流動層中、10〜
80℃の温度で7000KPa以下の圧力を加え、0.
35:1〜8.0:1のα−オレフィン対エチレンのモ
ル比で、少なくとも25モル%の希釈ガスの存在下にマ
グネシウムとチタンの錯化合物を重合触媒として用いる
製造方法で得られるものである。例えば特開昭59−2
30011号公報に詳細に説明されている方法によって
得ることができる。この共重合体において、MFRが
0.1g/10分未満であると、フィルムの成膜が困難
になり望ましくなく、10g/10分を超過すると、フ
ィルムの突き刺し強度、引裂強度等が不十分となり望ま
しくない。また、この共重合体の密度が0.910g/
mlを超過すると、透明性が悪くなり望ましくない。
/10分、好ましくは2〜5g/10分であり、密度が
0.910g/ml以下、好ましくは0.890〜0.
905g/mlである直鎖状超低密度エチレン−α−オ
レフィン共重合体とは、例えば、気相流動層中、10〜
80℃の温度で7000KPa以下の圧力を加え、0.
35:1〜8.0:1のα−オレフィン対エチレンのモ
ル比で、少なくとも25モル%の希釈ガスの存在下にマ
グネシウムとチタンの錯化合物を重合触媒として用いる
製造方法で得られるものである。例えば特開昭59−2
30011号公報に詳細に説明されている方法によって
得ることができる。この共重合体において、MFRが
0.1g/10分未満であると、フィルムの成膜が困難
になり望ましくなく、10g/10分を超過すると、フ
ィルムの突き刺し強度、引裂強度等が不十分となり望ま
しくない。また、この共重合体の密度が0.910g/
mlを超過すると、透明性が悪くなり望ましくない。
【0012】本発明においてMFRが1.0〜20g/
10分、好ましくは2〜10g/10分であり、密度が
0.92〜0.95g/ml、好ましくは0.93〜
0.94g/ml、酢酸ビニル含有量が5重量%〜28
重量%、好ましくは10〜20重量%であるエチレン−
酢酸ビニル共重合体とは、例えば、エチレンと酢酸ビニ
ルとを温度200〜350℃、圧力1000〜4000
気圧、酸素または有機パーオキサイドを重合触媒として
使用して得られたものである。この共重合体のMFRが
1.0g/10分未満であると、フィルムの成膜性が悪
く、20g/10分を超過するとフィルムの腰の強さ、
引裂強度、引張強度、耐ブロッキング性等が不十分とな
り望ましくない。また、この共重合体の密度が0.92
g/ml未満であると自己粘着性が不十分となり、0.
95g/mlを超過すると、フィルムの腰の強さ、引裂
強度、引張強度が不十分となり望ましくない。また、こ
の共重合体の酢酸ビニル含有量が5重量%未満である
と、フィルムの自己粘着性、透明性が不十分となり望ま
しくなく、28重量%を超過するとフィルムの腰の強
さ、引裂強度、引張強度等が不十分となり望ましくな
い。
10分、好ましくは2〜10g/10分であり、密度が
0.92〜0.95g/ml、好ましくは0.93〜
0.94g/ml、酢酸ビニル含有量が5重量%〜28
重量%、好ましくは10〜20重量%であるエチレン−
酢酸ビニル共重合体とは、例えば、エチレンと酢酸ビニ
ルとを温度200〜350℃、圧力1000〜4000
気圧、酸素または有機パーオキサイドを重合触媒として
使用して得られたものである。この共重合体のMFRが
1.0g/10分未満であると、フィルムの成膜性が悪
く、20g/10分を超過するとフィルムの腰の強さ、
引裂強度、引張強度、耐ブロッキング性等が不十分とな
り望ましくない。また、この共重合体の密度が0.92
g/ml未満であると自己粘着性が不十分となり、0.
95g/mlを超過すると、フィルムの腰の強さ、引裂
強度、引張強度が不十分となり望ましくない。また、こ
の共重合体の酢酸ビニル含有量が5重量%未満である
と、フィルムの自己粘着性、透明性が不十分となり望ま
しくなく、28重量%を超過するとフィルムの腰の強
さ、引裂強度、引張強度等が不十分となり望ましくな
い。
【0013】本発明における樹脂組成物において、直鎖
状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体(LLと呼
称する)と、直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン
共重合体(VLと呼称する)と、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVAと呼称する)との混合比は20〜70
重量%(好ましくは30〜60重量%):20〜50重
量%(好ましくは30〜40重量%):5〜30重量%
(好ましくは10〜20重量%)である。
状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体(LLと呼
称する)と、直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン
共重合体(VLと呼称する)と、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVAと呼称する)との混合比は20〜70
重量%(好ましくは30〜60重量%):20〜50重
量%(好ましくは30〜40重量%):5〜30重量%
(好ましくは10〜20重量%)である。
【0014】LLが20重量%未満であると、フィルム
の腰の強さ、引裂強度、引張強度等が不足し、フィルム
加工時のドローダウン状が悪くなり望ましくなく、70
重量%を超過するとフィルムの透明性、自己粘着性、結
束性等が不足し、望ましくない。
の腰の強さ、引裂強度、引張強度等が不足し、フィルム
加工時のドローダウン状が悪くなり望ましくなく、70
重量%を超過するとフィルムの透明性、自己粘着性、結
束性等が不足し、望ましくない。
【0015】VLが20重量%未満であると、フィルム
の透明性、延伸性、結束性が不十分となり、50重量%
を超過すると、腰の強さがなくなり、望ましくない。
の透明性、延伸性、結束性が不十分となり、50重量%
を超過すると、腰の強さがなくなり、望ましくない。
【0016】EVAが5重量%未満であると延伸性、透
明性、自己粘着性、結束性が不十分であり、30重量%
を超過すると、引裂強度、引張強度が不十分となり望ま
しくない。
明性、自己粘着性、結束性が不十分であり、30重量%
を超過すると、引裂強度、引張強度が不十分となり望ま
しくない。
【0017】本発明による包装用フィルムには、粘着付
与剤を添加するのが好ましい。好ましい粘着付与剤とし
ては、ヒマシ油誘導体、ポリブテンの低分子量物、テル
ペン樹脂、ソルビタン脂肪酸エステル、ロジン及びロジ
ン誘導体、石油樹脂、及びそれらの水添物質、テルペン
−フェノール樹脂、クマロン−インデン樹脂、スチレン
系樹脂及びこれらの水添物質等が挙げられる。
与剤を添加するのが好ましい。好ましい粘着付与剤とし
ては、ヒマシ油誘導体、ポリブテンの低分子量物、テル
ペン樹脂、ソルビタン脂肪酸エステル、ロジン及びロジ
ン誘導体、石油樹脂、及びそれらの水添物質、テルペン
−フェノール樹脂、クマロン−インデン樹脂、スチレン
系樹脂及びこれらの水添物質等が挙げられる。
【0018】これらの粘着付与剤は、本発明のフィルム
の自己粘着性が不足する場合に配合するものであり、E
VAの量が多い場合や、VA(酢酸ビニル)含有量の高
いEVAを大量使用する場合は、必ずしも必要でない。
これらの粘着付与剤の添加量は、フィルム用樹脂組成物
に対し、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜3重
量%配合する方が自己粘着性が十分与えられるので、望
ましい。10重量%を超過して配合すると、フィルムが
ブロッキングしてしまう場合があるので望ましくない。
の自己粘着性が不足する場合に配合するものであり、E
VAの量が多い場合や、VA(酢酸ビニル)含有量の高
いEVAを大量使用する場合は、必ずしも必要でない。
これらの粘着付与剤の添加量は、フィルム用樹脂組成物
に対し、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜3重
量%配合する方が自己粘着性が十分与えられるので、望
ましい。10重量%を超過して配合すると、フィルムが
ブロッキングしてしまう場合があるので望ましくない。
【0019】また、本発明による包装用フィルムには、
流滴剤を添加するのが好ましい。好ましい流滴剤として
は、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、エチレンオキサ
イド付加物の単品またはこれらの混合物が特に望ましい
が、その他の流滴剤であってもよい。これらの流滴剤の
添加量は、フィルム用樹脂組成物に対して0.1〜10
重量%、好ましくは0.5〜3重量%が好ましい。10
重量%を超過して添加すると効果が飽和し、かえってフ
ィルムの押出し加工性が悪くなったり、ブロッキングを
起こしてしまう場合があるので望ましくない。
流滴剤を添加するのが好ましい。好ましい流滴剤として
は、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、エチレンオキサ
イド付加物の単品またはこれらの混合物が特に望ましい
が、その他の流滴剤であってもよい。これらの流滴剤の
添加量は、フィルム用樹脂組成物に対して0.1〜10
重量%、好ましくは0.5〜3重量%が好ましい。10
重量%を超過して添加すると効果が飽和し、かえってフ
ィルムの押出し加工性が悪くなったり、ブロッキングを
起こしてしまう場合があるので望ましくない。
【0020】以上述べた粘着付与剤と流滴剤を、それぞ
れ同時に用いることも可能である。
れ同時に用いることも可能である。
【0021】本発明による包装用フィルムは、次のよう
に製造することができる。まず、所定量のLL、VL、
EVA、粘着付与剤、流滴剤等を、V−ブレンダー、リ
ボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブレ
ンダー等で混合し、場合により混合した後、押出機でペ
レットにし、あるいは押出機、ニーダー、バンバリーミ
キサー、ブスコニーダー等で混練してペレット化するこ
とによって、樹脂組成物を得ることができる。このよう
にして得た樹脂組成物を、引き続きフィルム状に成形す
る。フィルム成形の方法としては、樹脂組成物を押出機
により溶融押出した後、空冷または水冷によるインフレ
ーション方法や、冷却ロールを使用したTダイ方法があ
る。
に製造することができる。まず、所定量のLL、VL、
EVA、粘着付与剤、流滴剤等を、V−ブレンダー、リ
ボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブレ
ンダー等で混合し、場合により混合した後、押出機でペ
レットにし、あるいは押出機、ニーダー、バンバリーミ
キサー、ブスコニーダー等で混練してペレット化するこ
とによって、樹脂組成物を得ることができる。このよう
にして得た樹脂組成物を、引き続きフィルム状に成形す
る。フィルム成形の方法としては、樹脂組成物を押出機
により溶融押出した後、空冷または水冷によるインフレ
ーション方法や、冷却ロールを使用したTダイ方法があ
る。
【0022】上述の樹脂組成物を用いて成形したフィル
ムは、厚さは5μm〜100μmが適当である。5μm
未満であると強度が不十分で取扱いが難しく、100μ
mを超過すると延伸性が悪くなり、また、ストレッチ包
装した後、過度の収縮力が包装物に加わり、望ましくな
い。
ムは、厚さは5μm〜100μmが適当である。5μm
未満であると強度が不十分で取扱いが難しく、100μ
mを超過すると延伸性が悪くなり、また、ストレッチ包
装した後、過度の収縮力が包装物に加わり、望ましくな
い。
【0023】
実施例1 原料樹脂組成物の準備 直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体(日本ユ
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)40重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)40重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)18重量%、流滴剤(ソルビ
タンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサー
を用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレ
ットを得た。
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)40重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)40重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)18重量%、流滴剤(ソルビ
タンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサー
を用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレ
ットを得た。
【0024】インフレーションフィルムの製造方法 下記の装置、及び加工条件で、空冷法により厚み16μ
mのインフレーションフィルムを製造した。
mのインフレーションフィルムを製造した。
【0025】(1)押出装置 :(株)プラコー製 φ
40mm インフレーションフィルム加工装置 (2)ダイ :モダンマシナリー(株)製 φ75
mm ダイキャップ:1.5mm 押出し温度 :180〜200℃ (3)冷却装置 :シングルリップストレート及びコニ
カルカラー付き (4)吐出量 :15kg/hr. (5)フロストライン:200mm (6)膨脹比 :2.0 評価 上記の条件により製造された樹脂組成物を用いたフィル
ムについて、以下の評価を行った。その結果を示す。
40mm インフレーションフィルム加工装置 (2)ダイ :モダンマシナリー(株)製 φ75
mm ダイキャップ:1.5mm 押出し温度 :180〜200℃ (3)冷却装置 :シングルリップストレート及びコニ
カルカラー付き (4)吐出量 :15kg/hr. (5)フロストライン:200mm (6)膨脹比 :2.0 評価 上記の条件により製造された樹脂組成物を用いたフィル
ムについて、以下の評価を行った。その結果を示す。
【0026】(1)加工性 :良好 バブル安定性、膜厚精度測定による。
【0027】(2)曇り度 :2.5% ASTM−D1003による。
【0028】(3)光沢 :入射角60°の場合、1
20 ASTM−D2457による。
20 ASTM−D2457による。
【0029】(4)引張強度:縦 420kg/cm2 横 310kg/cm2 ASTM−D882による (5)伸び :縦 550% 横 660% ASTM−D882による。
【0030】(6)降伏点強度:縦 110kg/cm
2 横 75kg/cm2 ASTM−D882による。
2 横 75kg/cm2 ASTM−D882による。
【0031】(7)1%シカントモジュラス(腰の強
さ):縦 1010kg/cm2 横 1500kg/cm2 ASTM−D882による。
さ):縦 1010kg/cm2 横 1500kg/cm2 ASTM−D882による。
【0032】(8)引裂強度:縦 65kg/cm2 横 281kg/cm2 ASTM−D1004による。
【0033】(9)FAR(フィルム外観):60、良
好 NUC法による。フィルム面積1.8m2 中のフィシュ
アイ又はレンズの数(X)を測定し、下記の式で算出し
た。
好 NUC法による。フィルム面積1.8m2 中のフィシュ
アイ又はレンズの数(X)を測定し、下記の式で算出し
た。
【0034】100−X=FAR値 (10)自己粘着性:800g/25×25mm NUC法による。2枚のフィルムを重ね合わせ、引っ張
った場合の力を表した。
った場合の力を表した。
【0035】(11)流滴性 :良好(0℃〜常温) NUC法による。ビーカーの中に水を入れてフィルムで
口を覆い、0℃で5時間保った後常温(25℃)にして
フィルム面の水滴の有無を調べた。水滴が無ければ良好
な状態である。
口を覆い、0℃で5時間保った後常温(25℃)にして
フィルム面の水滴の有無を調べた。水滴が無ければ良好
な状態である。
【0036】(12)耐突き刺し性:250g NUC法による。インストロンタイプの押圧試験機を用
い、釘状の押棒で押して突き刺し、破れたときの荷重を
測定した。
い、釘状の押棒で押して突き刺し、破れたときの荷重を
測定した。
【0037】(13)緊締性(保持応力):27kg/
cm2 ASTM−D882に従って、試料を500mm/分で
初めの長さの20%伸長し、そのままで16時間放置
し、その応力(kg/cm2 )を測定した。この応力が
大きいことは、包装される物品を、ストレッチフィルム
がしっかり締め付けることであり緊締性が十分あること
を示す。
cm2 ASTM−D882に従って、試料を500mm/分で
初めの長さの20%伸長し、そのままで16時間放置
し、その応力(kg/cm2 )を測定した。この応力が
大きいことは、包装される物品を、ストレッチフィルム
がしっかり締め付けることであり緊締性が十分あること
を示す。
【0038】(14)結束性:92% ASTM−D882に従って、試料を500mm/分で
20%伸長し、そのままの状態で16時間放置後、脱荷
重し、さらに三日間放置し、試料の残留伸長率(A%)
を求め、次式によりストレッチ回復率(%)を求めた。
20%伸長し、そのままの状態で16時間放置後、脱荷
重し、さらに三日間放置し、試料の残留伸長率(A%)
を求め、次式によりストレッチ回復率(%)を求めた。
【0039】 ストレッチ回復率(%)=(20−A)/20×100 この数値が大きいことは、ゴムバンドで締めたように、
たるみがなく物品を包装できることであり、結束性がよ
いことを示す。
たるみがなく物品を包装できることであり、結束性がよ
いことを示す。
【0040】実施例2 T−ダイフィルムの製造方法 実施例1の原料樹脂組成物を用い、下記の装置および加
工条件で厚み16μmのT−ダイフィルムを製造した。
工条件で厚み16μmのT−ダイフィルムを製造した。
【0041】(1)押出装置 :(株)モダンマシ
ナリー製 φ65mm T−ダイフィルム加工装置 (2)冷却ロール温度:20℃ (3)引取速度 :100m/min. (4)吐出量 :50kg/hr. (5)温度加工温度 :230〜250℃ 評価 上記の条件により製造された樹脂組成物を用いたフィル
ムについて、以下の評価を行った。その結果を示す。な
お、評価方法は実施例1と同様に行った。
ナリー製 φ65mm T−ダイフィルム加工装置 (2)冷却ロール温度:20℃ (3)引取速度 :100m/min. (4)吐出量 :50kg/hr. (5)温度加工温度 :230〜250℃ 評価 上記の条件により製造された樹脂組成物を用いたフィル
ムについて、以下の評価を行った。その結果を示す。な
お、評価方法は実施例1と同様に行った。
【0042】(1)加工性 :良好 (ドローダウン性、フィルム製膜性の観測・測定結果に
よる。
よる。
【0043】引取速度200m/min.であった。) (2)曇り度 :1.3% ASTM−D1003による。
【0044】(3)光沢 :入射角60°、140 ASTM−D2457による。
【0045】(4)引張強度:縦 360kg/cm2 横 220kg/cm2 ASTM−D882による。
【0046】(5)伸び :縦 500% 横 610% ASTM−D882による。
【0047】(6)降伏点強度:縦 89kg/cm2 横 56kg/cm2 ASTM−D882による。
【0048】(7)1%シカントモジュラス:縦 9
50kg/cm2 横 1100kg/cm2 ASTM−D882による。
50kg/cm2 横 1100kg/cm2 ASTM−D882による。
【0049】(8)引裂強度 :縦 55kg/cm
2 横 250kg/cm2 ASTM−D1004による。
2 横 250kg/cm2 ASTM−D1004による。
【0050】(9)FAR(フィルム外観):60、良
好 NUC法による。
好 NUC法による。
【0051】(10)自己粘着性 :1050g/25
×25mm NUC法による。
×25mm NUC法による。
【0052】(11)流滴性 :良好(0℃−常温) NUC法による。
【0053】(12)耐突き刺し性:280g NUC法による。
【0054】(13)緊締性 :30kg/cm2 ASTM−D882による。
【0055】(14)結束性 :93% ASTM−D882による。
【0056】比較例1 直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体(日本ユ
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)13重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)55重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)30重量%、流滴剤(ソルビ
タンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサー
を用いて160℃で10分間混練した後、造粒機でペレ
ットを得た。このペレットを使用して、実施例1と同様
な条件で厚み16μmのフィルムを得た。
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)13重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)55重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)30重量%、流滴剤(ソルビ
タンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサー
を用いて160℃で10分間混練した後、造粒機でペレ
ットを得た。このペレットを使用して、実施例1と同様
な条件で厚み16μmのフィルムを得た。
【0057】このフィルムについてその性能について評
価したところ、1%シカントモジュラスが縦970kg
/cm2 、横995kg/cm2 であり、フィルムの腰
の強さが不十分で、耐ブロッキング性が悪すぎるという
結果が得られた。また、引張り強度が縦310kg/c
m2 、横182kg/cm2 であり、機械的強度が不足
していた。
価したところ、1%シカントモジュラスが縦970kg
/cm2 、横995kg/cm2 であり、フィルムの腰
の強さが不十分で、耐ブロッキング性が悪すぎるという
結果が得られた。また、引張り強度が縦310kg/c
m2 、横182kg/cm2 であり、機械的強度が不足
していた。
【0058】比較例2 直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体(日本ユ
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)75重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)15重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)8重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%を,バンバリーミキサーを
用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレッ
トを得た。このペレットを使用して、実施例1と同様な
条件で厚み16μmのフィルムを得た。
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)75重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)15重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)8重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%を,バンバリーミキサーを
用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレッ
トを得た。このペレットを使用して、実施例1と同様な
条件で厚み16μmのフィルムを得た。
【0059】このフィルムの性能について評価したとこ
ろ、フィルムの透明度(曇り度 4.5%)、自己粘着
性、結束性(65%)が不十分であった。
ろ、フィルムの透明度(曇り度 4.5%)、自己粘着
性、結束性(65%)が不十分であった。
【0060】比較例3 直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体(日本ユ
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)50重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)15重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)33重量%、流滴剤(ソルビ
タンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサー
を用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレ
ットを得た。このペレットを使用して、実施例1と同様
な条件で厚み16μmのフィルムを得た。
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)50重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)15重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)33重量%、流滴剤(ソルビ
タンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサー
を用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレ
ットを得た。このペレットを使用して、実施例1と同様
な条件で厚み16μmのフィルムを得た。
【0061】このフィルムの性能について評価したとこ
ろ、フィルムの透明性(曇り度 3.5%)、結束性
(72%)が不十分であった。
ろ、フィルムの透明性(曇り度 3.5%)、結束性
(72%)が不十分であった。
【0062】比較例4 直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体(日本ユ
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)35重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)55重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)8重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%をバンバリーミキサーで1
60℃で10分間混練し、後、造粒機でペレットを得
た。このペレットを使用して実施例1と同様な条件で厚
み16μmのフィルムを得た。
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)35重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)55重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)8重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%をバンバリーミキサーで1
60℃で10分間混練し、後、造粒機でペレットを得
た。このペレットを使用して実施例1と同様な条件で厚
み16μmのフィルムを得た。
【0063】このフィルムの性能を評価したところ、フ
ィルムの腰の強さがなくなり、さらに透明性、自己粘着
性が悪いという結果が得られた。
ィルムの腰の強さがなくなり、さらに透明性、自己粘着
性が悪いという結果が得られた。
【0064】比較例5 直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体(日本ユ
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)45重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)50重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)3重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサーを
用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレッ
トを得た。このペレットを使用して実施例1と同様な条
件で厚み16μmのフィルムを得た。
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)45重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)50重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度=0.93g/ml、酢酸
ビニル含有量10wt%)3重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサーを
用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレッ
トを得た。このペレットを使用して実施例1と同様な条
件で厚み16μmのフィルムを得た。
【0065】このフィルムの性能について評価したとこ
ろ、フィルムの腰の強さがなくなり、透明性、自己粘着
性が不十分であるという結果が得られた。
ろ、フィルムの腰の強さがなくなり、透明性、自己粘着
性が不十分であるという結果が得られた。
【0066】比較例6 直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体(日本ユ
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)28重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)30重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度0.93g/ml、酢酸ビ
ニル含有量10wt%)40重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサーを
用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレッ
トを得た。このペレットを使用して実施例1と同様な条
件で厚み16μmのフィルムを得た。
ニカー製 TUF−2060、MFR=2.5g/10
分、密度=0.920g/ml)28重量%、直鎖状超
低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製
DEFD−1878、MFR=2.5g/10分、密
度=0.910g/ml)30重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカー製 FB−764、MF
R=3.0g/10分、密度0.93g/ml、酢酸ビ
ニル含有量10wt%)40重量%、流滴剤(ソルビタ
ンモノオレエート)2重量%を、バンバリーミキサーを
用い、160℃で10分間混練した後、造粒機でペレッ
トを得た。このペレットを使用して実施例1と同様な条
件で厚み16μmのフィルムを得た。
【0067】このフィルムの性能について評価したとこ
ろ、フィルムの引裂強度、引張り強度が不十分であっ
た。
ろ、フィルムの引裂強度、引張り強度が不十分であっ
た。
【0068】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物を用いることによっ
て、単層でありながら多層フィルムに匹敵する優れた性
能を有する包装用フィルムを安価に形成することができ
る。
て、単層でありながら多層フィルムに匹敵する優れた性
能を有する包装用フィルムを安価に形成することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 MFRが0.1〜10g/10分、密度
が0.915〜0.935g/mlである直鎖状低密度
エチレン−α−オレフィン共重合体20〜70重量%
と、 MFRが0.1〜10g/10分、密度が0.910g
/ml以下である直鎖状超低密度エチレン−α−オレフ
ィン共重合体20〜50重量%と、 MFRが1.0〜20g/10分、密度が0.92〜
0.95g/ml、酢酸ビニル含有量が5重量%〜28
重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体5〜30重
量%とからなることを特徴とする包装用フィルム。 - 【請求項2】 粘着付与剤または流滴剤0.1〜10重
量%をさらに含んでなる請求項1記載の包装用フィル
ム。 - 【請求項3】 粘着付与剤および流滴剤を、それぞれ
0.1〜10重量%さらに含んでなる請求項1記載の包
装用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24161091A JPH05170982A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 包装用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24161091A JPH05170982A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 包装用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170982A true JPH05170982A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=17076884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24161091A Pending JPH05170982A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 包装用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170982A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347827A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ハンドラップ用ストレッチフィルム |
JP2003026821A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ストレッチフィルム |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP24161091A patent/JPH05170982A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347827A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ハンドラップ用ストレッチフィルム |
JP2003026821A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ストレッチフィルム |
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