JPH05170871A - 変性トリアジン樹脂組成物 - Google Patents

変性トリアジン樹脂組成物

Info

Publication number
JPH05170871A
JPH05170871A JP33662091A JP33662091A JPH05170871A JP H05170871 A JPH05170871 A JP H05170871A JP 33662091 A JP33662091 A JP 33662091A JP 33662091 A JP33662091 A JP 33662091A JP H05170871 A JPH05170871 A JP H05170871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
epoxy
epoxy compound
curing agent
modified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33662091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Tsujimoto
雅哉 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP33662091A priority Critical patent/JPH05170871A/ja
Publication of JPH05170871A publication Critical patent/JPH05170871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エポキシ化合物で変性された樹脂組成物にお
いて、成形品外観に優れ、さらに可撓性、靱性、耐水性
に優れた変性トリアジン樹脂組成物を得る。 【構成】 メラミンとベンゾグアナミンとエポキシ化合
物とエポキシ樹脂用硬化剤とホルムアルデヒドを反応さ
せてなる変性トリアジン樹脂組成物。なお、変性トリア
ジン樹脂組成物に対してベンゾグアナミンが5〜70重
量%、エポキシ化合物が5〜30重量%、エポキシ樹脂
硬化剤が0.01〜10重量%の範囲であることが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配線器具、電気器具、厨
房器具、家庭用品、雑貨品等に用いられる変性トリアジ
ン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭63-305117 号公報に記載さ
れたエポキシ化合物の一種のグリシジル化合物で変性し
たトリアジン樹脂の一種のメラミン樹脂成形品は、未変
性のメラミン樹脂成形品に比べて可撓性、靱性に優れて
いるので重宝されているが、耐水性に問題があった。こ
れは変性に用いたグリシジル基が未反応で残存するため
や反応を水溶媒系で行うためにグリシジル化合物として
水溶性又は親水性のものしか反応できなかったからであ
る。疎水性のグリシジル化合物だけで同じ反応を試みて
も反応できないために成形品にブリードを生じた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、エポキシ化合
物で変性された樹脂組成物において、成形品外観に優れ
さらに可撓性、靱性、耐水性に優れた変性トリアジン樹
脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決に鑑みてなされたものであり、その特徴は、メラミン
とベンゾグアナミンとエポキシ化合物とエポキシ樹脂用
硬化剤とホルムアルデヒドを反応させてなる変性トリア
ジン樹脂組成物にある。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。エポキシ
化合物は、トリアジン樹脂の架橋の間にソフトセグメン
トとして入り可撓性や強靱性に寄与すると考えられ、さ
らにベンゾグアナミンはメラミンに比べ架橋反応基が2
つ少なくそれだけ架橋密度を低下させ、可撓性や強靱性
をさらに向上させると考えられる。また、ベンゾグアナ
ミンは疎水性のエポキシ化合物に関与して疎水性のエポ
キシ化合物のブリードを阻止し、吸水率を低下させ耐水
性を向上させる。他方さらに、エポキシ樹脂用硬化剤を
使用することにより、水溶性もしくは親水性のエポキシ
化合物で変性した場合でも未反応のエポキシ基が減少
し、耐水性、耐酸性が向上する。したがって、変性トリ
アジン樹脂組成物に対してベンゾグアナミンを5〜70
重量%、エポキシ化合物を5〜30重量%、エポキシ樹
脂用硬化剤を0.01〜10重量%の範囲で配合するの
が好ましい。ベンゾグアナミンが5重量%、エポキシ化
合物が5重量%、エポキシ樹脂硬化剤が0.01重量%
未満では、目的とする効果が得られず、ベンゾグアナミ
ンが70重量%、エポキシ化合物が30重量%、エポキ
シ樹脂用硬化剤が10重量%を超えて用いられると、ベ
ンゾグアナミンの場合は架橋密度が低下し、剛性、耐水
性に、エポキシ化合物の場合はソフトセグメントが増え
剛性に、エポキシ樹脂用硬化剤の場合は反応中に樹脂の
ゲル化を生じるなどそれぞれ問題となるからである。
【0006】本発明には、水溶性及び又は親水性エポキ
シ化合物としてポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、1.6ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、ポリオキシエチレンビスフェノールAジグリシジル
エーテルなどを単独や併用で及び、又は、疎水性エポキ
シ化合物としてビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、α・ω−ビス(3グリシドキシプロピル)ポリジメ
チルシロキサンなどを単独や併用で用いることができ
る。耐水性の点から疎水性のエポキシ化合物が好まし
い。
【0007】エポキシ樹脂用硬化剤としては、通常のエ
ポキシ樹脂用硬化促進剤、硬化助剤も含むものであり、
以下それぞれ単独や併用で用いることができる。イミダ
ゾール誘導体、たとえば2−フェニルイミダゾール(四
国化成工業社製、キュアゾール2PZ)、2−ヘプタデシ
ルイミダゾール(四国化成工業社製、キュアゾールC17
Z)、2−ウンデシルイミダゾール(四国化成工業社
製、キュアゾールC11Z)などや水溶性のイミダゾール誘
導体、たとえば四国化成工業社製のキュアゾール2MZ 、
キュアゾール2E4MZ 、キュアゾール2E4MZ-CNなどや分子
内にジアミノトリアジン環を含むイミダゾール誘導体、
たとえば四国化成工業社製のキュアゾール2MZ-AZINE 、
キュアゾール2E4MZ-AZINE 、キュアゾールC11Z-AZINE、
キュアゾール2MA-OKなどを用いることができる。エポキ
シ樹脂用硬化剤を使用することにより、水溶性もしくは
親水性のエポキシ化合物で変性した場合でも未反応のエ
ポキシ基が減少し、耐水性、耐酸性が向上する。イミダ
ゾール誘導体を用いるとこれまで反応しなかった疎水性
のエポキシ化合物でもブリードを生じることなく変性す
ることができ、より耐水性、耐酸性が向上する。ジアミ
ノトリアジン環を含むイミダゾール誘導体の場合にはジ
アミノトリアジン環がホルムアルデヒドと反応しメチロ
ール化されることによって水溶性となり、水側に偏在す
るのでエポキシ化合物、特に疎水性のエポキシ化合物の
エポキシ基の自己重合は促進されずにエポキシ基とメラ
ミンのアミノ基の反応が促進される。このことによって
未反応のエポキシ基が減少し、また疎水性のエポキシ化
合物でも変性が可能となる。更にイミダゾール誘導体そ
のものがメチロール化によって樹脂架橋の中に反応して
取り込まれるようになりより一層耐水性、耐酸性が向上
する。
【0008】変性トリアジン樹脂組成物は以下の配合と
反応条件で作ることができる。配合は、得られる変性ト
リアジン樹脂組成物に対して、エポキシ化合物5〜30
重量%、ベンゾグアナミン5〜70重量%、エポキシ樹
脂用硬化剤0.01〜10重量%、他にメラミン、ホル
ムアルデヒドを配合、さらに適量の水を加えることがで
きる。反応条件は、メラミンとベンゾグアナミンとエ
ポキシ化合物とエポキシ樹脂用硬化剤、更に場合によっ
ては適量の水を加えの反応を80〜95℃で1〜3時間
反応させ、次にホルムアルデヒドを添加し60〜95℃
で30分〜2時間反応させる。メラミンとベンゾグア
ナミンとホルムアルデヒドとエポキシ樹脂用硬化剤の反
応を60〜90℃で10分〜1時間反応させ、次にエポ
キシ化合物とを添加し70〜95℃で1〜3時間反応さ
せる。ホルムアルデヒドとエポキシ樹脂用硬化剤の反
応を60〜90℃で10分〜1時間反応させ、次にメラ
ミンとベンゾグアナミンとエポキシ化合物とを添加し7
0〜95℃で1〜4時間反応させるなどの条件から選ぶ
ことができる。この反応後50℃程度に冷却し、この樹
脂組成物のシラップを常温真空脱水法、真空加熱脱水
法、スプレードライヤー法、WFE(薄膜蒸発法)など
で脱水して固形樹脂組成物として得ることができる。ま
た、脱水せず得られた樹脂組成物シラップをパルプ、木
粉などに含浸、乾燥させて乾燥品として用いることもで
きる。
【0009】変性トリアジン樹脂組成物を固型樹脂組成
物として得た場合に成形材料とするには、変性トリアジ
ン樹脂組成物100重量部(以下単に部と記す)に対
し、硬化剤としては無水フタル酸、蓚酸、スルファミン
酸アンモン等を0.01〜3部、離型剤としては脂肪
酸、脂肪酸金属塩、ワックス等を0.01〜5部、充填
剤や補強剤としてはパルプ、木粉、合成樹脂繊維、ガラ
スなどの無機繊維等を25〜80部、好ましくは40〜
60部配合することができる。更に必要に応じて着色剤
を添加して用いることができる。これらの配合品は、通
常の成形材料の製造に用いられる工法、装置をそのまま
用いて混合、混練、粉砕し、更に必要に応じて造粒して
トリアジン樹脂成形材料を得ることができる。該成形材
料の成形については圧縮成形、トランスフアー成形、射
出成形等で成形するものである。
【0010】なお、前記変性トリアジン樹脂は、トリア
ジン樹脂成形材料のほか、塗料、接着剤、繊維などの改
質に用いることができる。また、他の樹脂の柔軟性付与
材としてユリア樹脂、フェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂な
どに添加して用いることもできる。
【0011】以下本発明を実施例に基づいて説明する。
【0012】
【実施例】
(実施例1〜5)メラミン1600g、ベンゾグアナミ
ン1600g、水1000gに対してエポキシ化合物1
000g、エポキシ樹脂用硬化剤20gを添加し90℃
で1時間反応後、40%ホルマリン2000gを加え80
℃で1時間反応し、50℃まで冷却し、次に真空ニーダ
ーで70〜75Torr、取り出し温度110 ℃まで減圧加熱脱水
して変性トリアジン樹脂組成物の固型樹脂組成物を得
た。なお、エポキシ化合物及びエポキシ樹脂用硬化剤の
種類は表1の各実施例にしたがって替えて行った。使用
したエポキシ化合物、ポリオキシエチレンビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル(阪本薬品社製 SR-BE6)、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(東都化成社製
YD-127 )、長鎖脂肪族2官能エポキシ樹脂(阪本薬品
社製 SR-CF2 )である。エポキシ樹脂用硬化剤のTPPHは
トリフェニルホスフィンである。その他は、先に記載し
たものを用いた。
【0013】次に該固型樹脂組成物700部に対して粉
末パルプ300部、無水フタル酸4部、ステアリン酸亜
鉛10部、ステアリン酸アマイド1部の割合で配合し、
ボールミルで混合しパウダー材料を得た後、連続混練機
及び粉砕機によって粒状のトリアジン樹脂成形材料を得
た。
【0014】次に該成形材料をトランスファー成形機を
用いて、金型温度165℃、成形圧力100Kg/cm
2 、硬化時間3分間で成形し試験片の成形品を得た。
【0015】上記で得た試験片成形品を用い、成形品外
観以外は、JIS K6911 に準じて評価した。成形品外観は
ブリード発生の有無で判定した。○はブリード発生無
し、×はブリードありである。以上の結果は表1に示し
た。
【0016】
【表1】 (比較例1)実施例1のメラミンを3200としてベン
ゾグアナミンを用いず、エポキシ樹脂用硬化剤も使用し
なかった以外は実施例1と同様に行った。
【0017】(比較例2)実施例2のメラミンを320
0としてベンゾグアナミンを用いず、エポキシ樹脂用硬
化剤も使用しなかった以外は実施例2と同様に行った。
【0018】(比較例3)実施例1のエポキシ化合物を
使用しなかった以外は実施例1と同様に行った。以上の
評価結果を表2に示した。
【0019】
【表2】 表1及び表2からベンゾグアナミンとエポキシ化合物と
エポキシ樹脂用硬化剤を組み合わせた実施例は、これら
の何れかを欠いた比較例に比べ、ブリードの発生がな
く、さらに可撓性、靱性、耐水性に優れた成形品を与え
ることが確認できた。
【0020】
【発明の効果】本発明によって、エポキシ化合物で変性
された樹脂組成物において、成形品外観に優れ、さらに
可撓性、靱性、耐水性に優れたトリアジン樹脂組成物を
得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メラミンとベンゾグアナミンとエポキシ化
    合物とエポキシ樹脂用硬化剤とホルムアルデヒドを反応
    させてなることを特徴とする変性トリアジン樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の変性トリアジン樹脂組成
    物に対してベンゾグアナミンを5〜70重量%、エポキ
    シ化合物を5〜30重量%、エポキシ樹脂硬化剤を0.
    01〜10重量%の範囲で用いられた請求項1記載の変
    性トリアジン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記エポキシ化合物が疎水性のエポキシ
    化合物である請求項1乃至2記載の変性トリアジン樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 前記エポキシ樹脂用硬化剤がイミダゾー
    ル誘導体である請求項1乃至3記載の変性トリアジン樹
    脂組成物。
JP33662091A 1991-12-19 1991-12-19 変性トリアジン樹脂組成物 Pending JPH05170871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33662091A JPH05170871A (ja) 1991-12-19 1991-12-19 変性トリアジン樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33662091A JPH05170871A (ja) 1991-12-19 1991-12-19 変性トリアジン樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05170871A true JPH05170871A (ja) 1993-07-09

Family

ID=18301040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33662091A Pending JPH05170871A (ja) 1991-12-19 1991-12-19 変性トリアジン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05170871A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003027165A1 (de) * 2001-09-21 2003-04-03 Bayer Aktiengesellschaft Schlagzähmodifizierte polycarbonat-zusammensetzung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003027165A1 (de) * 2001-09-21 2003-04-03 Bayer Aktiengesellschaft Schlagzähmodifizierte polycarbonat-zusammensetzung
US6737454B2 (en) 2001-09-21 2004-05-18 Bayer Aktiengesellschaft Impact-resistant poly(ester)carbonate composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5464910A (en) Epoxy resin adduct combined with a borate ester and phenolic compound
US20150175740A1 (en) Processing-friendly dianhydride hardener for epoxy resin systems based on 5,5'-carbonylbis(isobenzofuran-1,3-dione)
US20150175738A1 (en) Processing-friendly dianhydride hardener for epoxy resin systems based on 5,5'-oxybis(isobenzofuran-1,3-dione)
US4459398A (en) High strength one-part epoxy adhesive composition
JP2756630B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH05170871A (ja) 変性トリアジン樹脂組成物
JPS61188413A (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH05170854A (ja) エポキシ変性メラミン樹脂組成物
EP0761709B1 (en) 1-Imidazolylmethyl-2-naphthols as catalysts for curing epoxy resins
JPH05170870A (ja) トリアジン樹脂組成物
US4448949A (en) Latent curing agents for epoxy resins
JPH05170869A (ja) 変性メラミン樹脂組成物
JPH04356523A (ja) 潜在性エポキシ樹脂硬化剤
US4891403A (en) Curable thermosetting epoxy-polyester resin composition
CA1210188A (en) Curable saturated polyepoxide-triglycidyl cyanurate compositions
FI84730C (fi) Polyfunktionell fenolisk reaktionsprodukt, foerfarande foer dess framstaellning och dess anvaendning.
JPH0593027A (ja) 変性メラミン樹脂組成物の製法及び該樹脂組成物を用いた メラミン樹脂成形材料
US3470128A (en) Curable filled epoxy resin mixtures
US4024109A (en) Process for preparing cured epoxide polymers
JPH0776616A (ja) プリプレグ用エポキシ樹脂組成物およびプリプレグ
GB2075512A (en) Curing agents for epoxy resins
JPS60202117A (ja) エポキシ樹脂組成物
JPS6030334B2 (ja) 硬化性混合物
JP3181950B2 (ja) 成形材料の製造方法
JPH01278526A (ja) エポキシ樹脂組成物