JPH05170797A - 環状hiv主要中和決定基ペプチド - Google Patents

環状hiv主要中和決定基ペプチド

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JPH05170797A
JPH05170797A JP4006576A JP657692A JPH05170797A JP H05170797 A JPH05170797 A JP H05170797A JP 4006576 A JP4006576 A JP 4006576A JP 657692 A JP657692 A JP 657692A JP H05170797 A JPH05170797 A JP H05170797A
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amino acid
seq
hiv
amino
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Maria A Bednarek
エー.ベドナレク マリア
Richard L Tolman
エル.トルマン リチャード
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 安定なアミド結合による閉環によって生成さ
れる環状ヒト免疫不全ウイルス(HIV)主中和決定基
(PND)ペプチド又はその免疫学的に等価なペプチド
を合成し、提供する。 【効果】 これら環状ペプチドは分析用手段、ELIS
A検定の試薬又は共有結合免疫原を製造するための試薬
として有用である。これらの安定な環状ペプチドを含む
結合体は哺乳類の抗ペプチド、抗−HIV又はHIV−
中和免疫応答を高めるのに有用であり、このような結合
体を含む組成物は後天性免疫不全症候群(エイズ)又は
エイズ関連症(ARC)を含むHIV疾患を予防するた
めのワクチンとして又はエイズ又はARCのようなHI
V疾患に罹患しているヒトを治療するための免疫原とし
て使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】ヒト免疫不全ウイルス(HIV)主要中和
決定基(PND)が哺乳類に於て抗−HIV免疫応答を
高めることができることはすでに発表されている。アミ
ノ酸296と341の間のエイズウイルスエンベロープ
糖タンパク質gp120の高頻度可変領域[ラトナー(Rat
ner)等、ネイチャー第313巻、277頁(1985
年)の番号付けによる]は今までに同定されたHIV単
離株のほとんどにおいてアミノ酸四量体−GlyPro
GlyArg−(−GPGR−)を含んでいる。更に一
般に、システイン残基がこの四量体の両側約20個のア
ミノ酸配列内に見出される。少なくとも、ありふれた単
離株の1つ、HIV IIIBではこれらのシステインがジ
スルフィド結合をしていることが知られている。従って
本明細書でループアミノ酸と呼ぶ中間部アミノ酸は環状
構造をとることになり、−GPGR−がル−プ先端で露
出される[ジャバヘリアン(Javaherian)等、PNAS
USA第86巻、6768頁(1989年)]。
【0002】哺乳類に於てHIV中和免疫応答の誘発を
目的とする、ペプチドを用いる試みは一般に線状又はジ
スルフィド結合環状ペプチドの使用に限られていた。線
状ペプチドは受容体免疫系が溶液中では三次元コンホメ
ーションを絶えず変えるエピトープにさらされることに
なるという限定があり、線状PNDがとると考えられる
コンホメーション数を限定するためにジスルフィド結合
にたよろうとすると、ジスルフィドの安定性は十分とい
うにはほど遠い。ジスルフィドが切断されると、上述の
付随した問題点を有する線状ペプチドを生じる。
【0003】上述の線状又はジスルフィド結合と関係す
る問題点のほかに別の問題点としてはPNDの配列が異
ることが見出された非常に多くの異なったHIV単離株
が同定されていることである。この多様性は、別々の特
異的免疫応答を引き起すPNDが有効な抗−HIV免疫
原であるためには異なった単離株からのPNDペプチド
の混合物が広範囲の治療又は保護免疫原を得るための唯
一の解決法であることを意味している。有効なPND二
次構造をより良く確認するためには不安定なジスルフィ
ド結合の使用を避ける安定な環状物を必要とする。本発
明に於て開示される環状ペプチドとこれらの生成物の製
造方法はこの要求を満たすものである。
【0004】線状合成ペプチドは溶液中又は固形支持体
上で行なわれる多くの方法によって製造されている。関
係する原理や技術を包含している優れたテキストとして
は「ペプチド合成の原理」ボダンスツキー、M.,スプ
リンガー−バーラグ(1984年)、「固相ペプチド合
成」、スチュアート、J.M.ヤング、J.D.ピアス
ケミカルカンパニー(第2版、1984年)、「ペプ
チド」グロス、E.マイエンホファ、J.アカデミック
プレス社(1979年)(Principles of Peptide Synth
esis.Bodanszky.M.,Springer-Verlag (1984);So
lid Phase Peptide Synthesis,Stewart J.M.,Young,J.
D.,Pierce Chemical Company (2nd.ed.1984);T
he Peptides.Gross,E.Meienhofer,J.,Academic Press,I
nc.(1979))が挙げられる。一般に環状ペプチド
を必要とする場合、ジスルフィド結合環状物は少なくと
も2個のスルフヒドリルを含有する線状合成ペプチド例
えば2個のシステインを含有するペプチドの酸化によっ
て製造されている。本発明は安定なアミド結合環状構造
を有するペプチドを提供することによって不安定なジス
ルフィドの使用に伴う問題点を克服する。
【0005】従って本発明は安定な環状構造を有する新
規なHIV PNDペプチド、そのような化合物の製造
方法及び使用方法を開示する。
【0006】安定な環状HIV PNDペプチド、cP
NDはループアミノ酸のアミノ末端側の遊離アミノ酸と
ループアミノ酸のカルボキシ末端側の遊離カルボキシル
基、好ましくはペプチドの遊離カルボキシ末端間にアミ
ド結合を形成させることによって製造される。こうして
生成したcPNDは該cPNDを含有する共有結合体免
疫原を製造するのに有用な試薬である。このような結合
体は哺乳類の抗−ペプチド、抗−HIV又はHIV−中
和免疫応答を高めるのに有用である。このような結合体
を含有する組成物は後天性免疫不全症候群(エイズ)又
はエイズ関連症(ARC)を含むHIV疾患を予防する
ためのワクチンとして又はエイズ又はARCに罹患して
いるヒトを治療するための免疫原として使用することが
できる。更にこのような結合体は哺乳類HIV−中和免
疫応答のペプチド誘発に関係する構造−機能関係を分析
するのに有用な実験手段を提供する。
【0007】本発明を要約すると、本発明は構造
【化9】 {式中 R1 はa)水素又は b)ノルロイシン、オルニチン、β−アラニン及びγア
ミノ酪酸から選択される標識アミノ酸を任意に含むアミ
ノ酸である。 R2 はa)価標又はアミノ酸、又は b)2〜17個のアミノ酸を有するペプチドである。R
3 はアミノ酸又は2〜17個のアミノ酸を有するペプチ
ドである。 R7 はa)価標又は b)式−(CH2n −NH−(nは1〜20である)
を有する低級ヘテロアルキレンである。R8 は価標又は
−(CH24 −である。但しR2 を構成する少なくと
も1個のアミノ酸が一般式−NH−(CH2n −CO
−型を有しない場合にはR7 は−(CH2n −NH−
でなければならない。}を有する新規で安定な環状HI
V PNDペプチドに関する。
【0008】この構造を有するペプチドは線状HIV
PNDペプチドを環化することによって製造され、これ
は適当な側鎖保護を組込む既知の固相化学合成法によっ
て製造される。合成後、線状HIV PNDペプチドを
樹脂から切断し、溶液中でアミド結合形成を仲介するこ
とができる試薬、好ましくはジフェニルホスホリルアジ
ド(DPPA)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ
トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロ
ホスフェート(BOP)又は類似の試薬で処理すること
によって環化する。ループアミノ酸の一方の側の遊離ア
ミノ基とループアミノ酸の他方の側の遊離カルボキシル
基が環状構造の形成に関与する。アミノ基はペプチドの
遊離アミノ末端、好ましくはペプチド定量が容易である
ノルロイシン、アミノ末端イソグルタミン(iQ)の遊
離アミノ基又はループアミノ酸のアミノ末端側のリシン
のε−アミノ又はα−アミノ基であることができる。カ
ルボキシルは遊離ペプチドカルボキシ末端かグルタミン
酸又はアスパラギン酸のような酸性アミノ酸の側鎖であ
ることができる。
【0009】安定なアミド結合環状ペプチドは、分析用
手段として、ELISA検定の試薬として又はポリサッ
カライド、タンパク質、ポリサッカライドとタンパク質
の両方又は環状ペプチドに増大した免疫原性を与える任
意の他の物質からなる免疫原担体に結合する試薬として
有用である。このような結合体は哺乳類の抗−ペプチ
ド、抗−HIV又はHIV−中和免疫応答を誘発した
り、エイズ又はARCを含むHIV疾患を予防するワク
チンを処方するか又はエイズ又はARCのようなHIV
疾患に罹患しているヒトを治療するのに有用である。
【0010】従って本発明の目的は哺乳類の抗−ペプチ
ド、抗−HIV又はHIV−中和免疫応答を誘発させる
ために又は抗−HIVワクチンとして又はエイズやAR
Cを含むHIV疾患に罹患しているヒトの治療用免疫原
として使用するための組成物を製造するために使用する
ことができる結合体を製造するのに試薬として有用であ
る新規で安定な環状HIV PNDペプチドを提供する
ことである。別の目的はアミド結合構造によるHIV
PNDペプチドの安定な環化方法を提供することであ
る。
【0011】〔定義及び略語〕 AA検定 ペプチド又はタンパク質を遊離アミノ酸
に酸加水分解した後、定量するアミノ酸分析 Abu γ−アミノ酪酸 Acp 6−アミノカプロン酸 Acm アセタミドメチル、チオール保護基 Aund 11−アミノウンデカン酸 活性化 続く望ましい反応を起こすことができる
ように、ペプチド、タンパク質又はポリサッカライド部
分とその部分を誘導化することができる試薬と反応させ
る エイズ 後天性免疫不全症候群 アミノ酸 酸とアミノ官能基の両方を有する分子。
一般構造H2 N−CHR−COOH(R基はアミノ酸本
体を定義する)を有する20種の一般のα−アミノ酸が
ある。また一般構造H2 N−(CH2n −COOH
(R基は水素となりnは1〜20である)を有するアミ
ノ酸もこの定義に包含される。これらのアミノ酸はD又
はL立体化学形を有することができ、小文字の1文字略
語又はアミノ酸名の前の接頭辞”D−”によって特にこ
とわらない限りアミノ酸は天然又はL配置を有する。2
0種の一般のアミノ酸名及びR基の構造は本明細書では
次の表に従って単一の文字コードで確認される。
【0012】 アミノ酸名 3文字コード 1文字コード 側鎖(R) アラニン Ala A −CH3 アルギニン Arg R −(CH2)3NHCHNH2NH2 + アスパラギン Asn N −CH2 CONH2 アスパラギン酸 Asp D −CH2COOH システイン Cys C −CH2SH グルタミン酸 Glu E −(CH2)2COOH グルタミン Gln Q −(CH2)2CONH2 グリシン Gly G −H ヒスチジン His H −CH2-イミダゾール イソロイシン Ile I −CH(CH3)CH2CH3 ロイシン Leu L −CH2CH(CH3)2 リシン Lys K −(CH2)4NH3 + メチオニン Met M −(CH2)2SCH3 フェニルアラニン Phe F −CH2-フェニル プロリン Pro P −α,N- トリメチレン セリン Ser S −CH2OH トレオニン Thr T −CH(OH)CH3 トリプトファン Trp W −CH2-インドール チロシン Tyr Y −CH2-フェニル-OH バリン Val V −CH(CH
【0013】 抗体 特定の抗原を結合することができる、哺乳類B細胞によっ て産生されるタンパク質 ARC エイズ関連症 AZT アジドチミジン、抗エイズ化合物 ビジェネリック 別々に誘導されたパートナーの反応から生じる分子鎖又は スペーサー 結合体。このスペーサーにより生成した結合体の分析用分 解はスペーサーを放出及び定量し、共有結合の程度の尺度 となる。 BOP ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルア ミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート キャップ形成 低分子との反応による結合体上の反応部位の除去。 Cbz ベンジルオキシカルボニル 結合体 少なくとも1つの因子が望ましい抗原(例えばHIV P (コンジュゲート) ND)であり、別の因子が担体タンパク質又は担体代用物 である互いに共有結合した不連続の化学因子の複合体 コアアミノ酸 哺乳類に於てHIV−中和免疫応答を誘発させるのに不可 欠なHIV PNDのアミノ酸 DPPA ジフェニルホスホリルアジド ELISA 酵素結合免疫吸着剤検定 Fmoc 9−フルオレニルメチルオキシカルボニル HIV ヒト免疫不全ウイルス、レンチウイルス群に属し、エイズ 及び関連症の病因物質とされる。HIVはまたHTLV( ヒトT細胞リンパ球向性ウイルス)、LAV(リンパ腺症 関連ウイルス)及びARV(エイズ関連ウイルス)として 知られている。
【0014】 免疫原 哺乳類免疫応答の刺激物質として有用な分子 免疫学的に等価な 哺乳類に於てHIV中和免疫応答例えば等価なペプチドエ ペプチド ピトープを認識することができる抗体を誘発させる機能を 共通して有する環状又は線状ペプチド 標識アミノ酸 AA検定に於いて他のペプチド又はタンパク質アミノ酸に よって生じるシグナルによる妨害がないシグナルを有する アミノ酸、例えばノルロイシン、オルニチン、β−アラニ ン、γアミノ酪酸 Mtr 4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェニルスルホニ ル NEM N−エチルマレイミド OMPC ナイセリアメニンギチジス(Neisseria men
ingitidis 髄膜 炎菌)の外膜タンパク質複合体(Outer Membrane Protein Complex)。免疫エンハンサー及びペプチド担体として用い られる。 ペプチド アミド(ペプチド)結合により結合したアミノ酸の重合体 PEP ペプチド PND 主要中和決定基。PNDを含有する免疫原を接種したとき に受容体である哺乳類に於てHIV中和抗体に結合するこ とができ、HIV中和抗体を高めることができるペプチジ ル配列による名称。例えばHIV gp 120の残基296 〜341又はそのサブ断片 PnPs6B ストレプトコッカス ニューモニエ(Streptococcus pneum oniae 肺炎レンサ球菌)6B萃膜ポリサッカライド PRO 免疫原タンパク質 タンパク質 高分子ペプチド PRP ポリリボシル−リビトールホスフェート PSA 通常重合体の単量体単位に繰り返しリン酸単位を有するア ニオンポリサッカライド
【0015】樹脂 固相ペプチド合成の固
形支持体マトリックスワング(WANG) コポリスチレン−1%ジビニルベンゼン樹脂への4−
(ヒドロキシメチル)フェノキシメチル結合はバッチF
moc固相ペプチド合成に用いられ、最後に樹脂から9
5%TFA切断し、同時に酸感受性側鎖保護基を脱保護
するサスリン(SASRIN) コポリスチレン−1%ジビニルベンゼン樹脂への4−
(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェノキシメチル
結合はバッチFmoc固相ペプチド合成に用いられ最後
に樹脂から1%TFA/CH2 Cl2 で切り出すが酸不
安定側鎖保護基は、そのままで残る。ペプシンKA(PEPSYN KA) KIESELGUHRに吸着したポリアミド樹脂への4
−(ヒドロキシメチル)フェノキシメチル結合は連続流
動カラムFmoc固相ペプチド合成に使用される。ペプ
チドは上のワング樹脂で記載した通り樹脂から切断す
る。ペプシンKH(PEPSYN KH) KIESELGUHRに吸着したポリアミド樹脂への4
−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシメチル結合はF
moc固相ペプチド合成に使用される。側鎖保護ペプチ
ドは上のサスリン樹脂で記載した通り樹脂から切断す
る。
【0016】”スキャホルド” スペーサー骨格上に組
込まれた複数ペプチドエピトープを有する免疫原で担体
分子に結合している。 SCMHC S−カルボキシメチルホモシステア
ミン。共有結合体免疫原の分解によって放出され、AA
検定によって定量化可能な酸安定ビジェネリックスペー
サー Z ベンジルオキシカルボニル
【0017】以下本発明を詳細に説明する 本発明は構造cPND:
【化10】 {式中 R1 はa)水素又は b)ノルロイシン、オルニチン、β−アラニン及びγア
ミノ酪酸から選択される標識アミノ酸を含んでも良いア
ミノ酸である。 R2 はa)価標又はアミノ酸又は b)2〜17個のアミノ酸を有するペプチドである。R
3 はアミノ酸又は2〜17個のアミノ酸を有するペプチ
ドである。 R7 はa)価標又は b)式−(CH2n −NH−(nは1〜20である)
を有する低級ヘテロアルキレンである。R8 は価標又は
−(CH24 −である。但しR2 を構成する少なくと
も1個のアミノ酸が一般式−NH−(CH2n −CO
−型を有しない場合にはR7 は−(CH2n −NH−
でなければならない。}を有する新規な環状HIVPN
Dペプチドに関する。“アミノ酸”としては次の一般構
造NH2 (CH2n COOH(nは1〜20である)
を有する化合物を包含する。ペプチドに組込まれる場合
この種類のアミノ酸は一般構造−NH(CH2n CO
−を有する二価のラジカルである。
【0018】環状ペプチドのループを形成するアミノ酸
−R2 −GPGR−R3 −は以後ループアミノ酸と呼ば
れる。R2 及びR3 配列に関する手引きはラロサ(LaRos
a)等[サイエンス第249巻、932〜935頁(19
90年)]にあり245株のHIV単離株のHIVgp
120に於けるGlyProGlyArg四量体を取り
囲む配列が調べられている。従ってR2 は四量体のアミ
ノ末端側、システインまでに見られる配列のどれを選ん
でもよく、R3 は四量体のカルボキシ末端側、システイ
ンまでに見られる配列のどれを選んでもよい。
【0019】“不安定でない結合”とはアミド及びチオ
エーテル結合のような、不安定なジスルフィド結合以外
の共有結合を意味する。適当な架橋構造を用いることに
よって環のループ構造のコンホメーションを、免疫系に
提示されるPNDエピトープを微妙に同調させて最適に
することができる。例えば2炭素を含む架橋構造の使用
はC5 含有架橋を使用する場合より“きつい”ループを
生成する。
【0020】本発明の好ましい環状HIV PNDは構
【化11】 {式中R1 は水素又はノルロイシンである。R8 は価標
又は−(CH24 −である。R7 は価標又は−(CH
2n −NH−(nは1〜20である)である。R2
n12 からなりX2 がGlyProGlyArg
配列に最も近い。 X1 はa)セリン b)プロリン c)アルギニン d)ヒスチジン e)グルタミン及び f)スレオニン から選択されるR2 の一成分である。 X2 はa)イソロイシン b)アルギニン c)バリン d)メチオニン、及び e)−NH−(CH2n −CO−(nは1〜20であ
る) から選択されるR2 の一成分である。 Xn はR2 の一成分であり価標、アミノ酸又は2〜15
個のアミノ酸を有するペプチドであり該アミノ酸の0又
は1個は構造 −NH−(CH2n −CO−(nは1〜20である) を有する。
【0021】同様にR3 はX34m からなりX3
GlyProGlyArg配列に最も近い。 X3 はa)アラニン b)アルギニン c)バリン及び d)ロイシン から選択されるR3 の一成分である。X4 はR3 の一成
分であり a)フェニルアラニン b)イソロイシン c)バリン及び d)ロイシン から選択される。
【0022】Xm はR3 の一成分であり価標、アミノ酸
又は15個までのアミノ酸を有するペプチドであり該ア
ミノ酸の0又は1個は構造 −NH−(CH2n −CO(nは1〜20である) を有する。但しR2 を構成する少なくとも1個のアミノ
酸が一般式−NH−(CH2n −CO−型を有しない
場合にはR7 は−(CH2n −NH−でなければなら
ない。}を有する。
【0023】本発明の新規な環状ペプチドは実質的に二
相で製造される。まずは線状ペプチドを例えばABI−
431Aペプチドシンセサイザーにより既知の固相ペプ
チド合成化学によって例えばFmoc化学と試薬として
適当に側鎖保護されたFmoc−アミノ酸を用いて製造
する。次に線状ペプチドを樹脂から切断し、溶液中でペ
プチドの遊離アミノ末端をペプチド結合生成を仲介する
DPPA、BOP又は類似試薬によりループアミノ酸の
カルボキシ末端側の遊離カルボキシル基に結合させるこ
とによって環化する。得られた生成物は高速原子衝撃質
量分析[FAB−MS]、逆相HPLC、アミノ酸分析
又は核磁気共鳴スペクトル(NMR)によって確認する
ことができる。
【0024】本発明の環状ペプチドはELISA検定の
試薬として使用することができ、HIV中和抗体を検定
で用いる場合ペプチド構造機能関係を分析する手段とな
る。また本発明の環状ペプチドは担体例えばポリサッカ
ライド、免疫原性タンパク質又はペプチドの免疫原性を
高めることができる物質の組合わせに結合させることが
できる。具体的には本発明のペプチドをナイセリアメニ
ンギチジスbの外膜タンパク質複合体(OMPC)から
なる担体に結合させた。このような結合体を製造する具
体例を以下に示す。
【0025】ワクチンとして使用する場合、本発明のペ
プチドは免疫学的に有効な濃度で、結合した状態で投与
すべきである。好適には結合化ペプチド1μg 〜1mg最
適には約100〜300μg を哺乳類に筋肉内、静脈内
又は皮下投与する。結合体を適当なアジュバント例えば
水酸化アルミニウムゲルに吸着させた後に投与すること
が好ましい(実施例6〜8参照)。これらのペプチドの
結合体免疫原は哺乳類に於て抗ペプチド免疫応答を誘発
させることができる。例えばOMPCに結合させたcP
ND955はウサギに於て免疫12週間後に抗体を高め
た。これらのウサギ4匹のうち2匹で増大した抗体はH
IV中和抗体であった。同様にOMPCに結合させたc
PND978はウサギに於て抗ペプチド抗体を高め試験
した4匹のウサギのうち3匹で増大した抗体はHIV中
和抗体であった。
【0026】各々の場合結合体は環化ペプチドをマレイ
ミド化し、このマレイミドペプチドをチオール化OMP
Cと反応させて製造した。こうして生成した結合体をミ
ョウバンに吸着させ結合体の投与量100〜300μg
を0、4及び8週目に筋肉内投与した。以下の実施例は
本発明の環状ペプチドの製造方法及び使用方法を更に個
々に示すものである。しかしながらこれらの実施例は本
発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではな
い。
【0027】実施例1 cPND724、[Seq.Id.:1:]の製造
【化12】 線状ペプチド[Seq.Id.:5:]
【化13】 を0.25ミリモルスケールでFmoc−Lys(εN
le−z)−OH、Fmoc化学を用いABI−431
固相シンセサイザーでシングルカップリングで合成し
た。ペプチドをトリフルオロ酢酸(TFA)及びアニソ
ール、20℃、4.5時間により樹脂から切断した。粗
成物質約0.4gをウォーターズデルタプレプシステム
で精製し、ピーク画分を乾燥した。質量分析により分子
量1473を得これは計算分子量と一致した。
【0028】線状ペプチド(0.34g、0.22ミリ
モル)をジイソプロピルエチルアミン(DIEA)
(0.12ml、0.66ミリモル)、BOP(111m
g、0.25ミリモル)及びHoBt(38mg、0.2
5ミリモル)と共に水200mlに溶解した。一部をとっ
て分析し、線状ペプチドの残留を確認した後、別にBO
P(100mg、0.25ミリモル)を加えた。更に室温
でインキュベートした後、1mlをとり蒸発させ50%酢
酸に再び溶解しHPLCで分析した。この分析によれば
線状物質の全てが環状ペプチドに変換されていた。そこ
で全反応物を乾燥し、50%酢酸に再び溶解しHPLC
で精製した。試料を0.1%水性TFAで平衡化したC
18カラムに充填しペプチドを80%CH3 CN/0.1
%TFAまでの勾配により60分かけて溶離した。ピー
クHPLC画分を合わせ乾燥しパラジウム触媒により水
素化した。触媒を濾別し試料を乾燥した後50%酢酸に
溶解した。試料をHPLCで再び精製し、0.1%水性
TFA−70%CH3 CN/0.1%TFA勾配中70
分かけて溶離するピーク画分をプールし、乾燥した。質
量スペクトル分析によりcPND724の計算質量と一
致する分子量1336を得た。
【0029】実施例2〜4 cPND978、cPND955及びcPND979の
製造 一次アミノ酸配列が異なるほかは実質的に実施例1と同
じ方法を用いて次の化合物を製造し、分子量を質量スペ
クトル分析によって確認した。
【化14】
【0030】実施例5 OMPC−SHの製造 OMPC(3.2mg/ml)10mlを43,000rpm 、
4℃で2時間遠心分離した。OMPC沈降物をチオール
化溶液(EDTA85mg、DTT17mg及びN−アセチ
ルホモシステインチオラクトン46mgをpH11ホウ酸緩
衝液10ml中で混合して調製)8mlに再浮遊させた。チ
オール化反応を室温で一晩進行させ、次にこの溶液を4
3,000rpm 4℃で2時間遠心分離した。OMPC−
SHを0.01M、pH8リン酸緩衝液10mlに再浮遊さ
せ、再び遠心分離し、0.01M、pH8リン酸緩衝液
9.3mlに再浮遊させた。エルマン検定によりスルフヒ
ドリル力価は0.496μモル/mlであった。
【0031】実施例6 cPND−OMPC結合体による動物接種のためのプロ
トコール 一連の接種に於てミョウバンをアジュバントとして使用
した。結合体を生理食塩水に最終結合体濃度300μg
/mlとなるよう溶解して接種物を調製した。予め調製し
たミョウバン(水酸化アルミニウムゲル)をこの溶液に
最終レベル500μg /mlアルミニウムとなるよう加え
た。結合体をミョウバンゲルに室温で2時間吸着させ
た。吸着後結合体を含むゲルを生理食塩水で2回洗浄
し、食塩水にタンパク質濃度300μg /mlとなるよう
再浮遊させた。ウサギ又はアフリカグリーンモンキーに
ミョウバンに吸着させた又はリビ(Ribi)アジュバントで
処方した結合体300μg を3回又は100μg を3回
個々に接種した。各投与物は筋肉内に注射した。投与物
は1ケ月離して投与した(0、4及び8週目)。動物か
らは2週間隔で採血した。血清試料を各血液から調製し
て次の実施例に記載される特異抗体の産生を検定した。
【0032】実施例7 血清の抗ペプチドIgG抗体に関する分析 各血清試料を酵素結合免疫吸着剤検定(ELISA)に
より分析する。ポリスチレンマイクロタイタープレート
を4℃に於てリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中合成ペ
プチド(OMPCに結合していない)0.5μg /ウェ
ルで被覆した。次に各ウェルを0.05%トウイーン−
20を含有するPBS(PBS−T)で洗浄した。PB
S−Tで連続的に希釈した試験血清をペプチド含有ウェ
ルに加え吸着ペプチドと36℃で1時間反応させた。P
BS−Tで洗浄した後アルカリ性ホスファターゼ結合ヤ
ギ抗ヒトIgGを試験ウェルに加え36℃で1時間反応
させた。次にウェルをPBS−Tで広範囲に洗浄した。
各ウェルに0.5mMMgCl2 ・6H2 Oを含有する1
0%ジエタノールアミン、pH9.8中0.1%p−ニト
ロフェニルホスフェートを入れた。室温で30分間付随
反応を進行させ、3.0N NaOHを加えて停止させ
た。
【0033】試験血清中の抗体とペプチド基質との相互
作用が大きい程ウェルに結合するアルカリ性ホスファタ
ーゼの量が多くなる。ホスファターゼ酵素はp−ニトロ
フェニルホスフェートを405nmの波長に於て光を吸収
する分子物質に分解することを仲介する。従ってELI
SA反応の最後における405nmに於ける吸光度とペプ
チド結合抗体量との間には直接的な関係が存在する。c
PND−OMPC結合体を接種したウサギは全てペプチ
ドに特異的に結合することができる抗体を産生した。
【0034】実施例8 血清のHIV感染性を特異的に中和する活性に対する分
ウイルス中和活性をロバートソン(Robertson) 等、J.
Virol.Methods 第20巻、195〜202頁(1988
年)に記載されるアッセイにより求める。この検定は試
験血清に於ける特異的HIV−中和活性を測定する。こ
の検定はMT−4細胞、ヒトT−リンパ細胞系がHIV
の感染を容易に受けやすくウイルス複製後感染の結果と
して死ぬという観察に基づくものである。試験血清を検
定前に56℃で60分処理する。この処理はHIV複製
の非特異的抑制因子を取り除くために必要である。RP
MI−1640細胞培養培地で連続して希釈した熱処理
血清をHIVの標準感染量と混合する。この用量は検定
培養液中のMT−4細胞を7〜8日後に全て殺すのに必
要とされる最少量のウイルスを含有するように検定前に
決定される。血清−ウイルス混合液を37℃で1時間相
互作用させる。次にこれを10%ウシ胎児血清で補足し
たRPMI−1640増殖培地に浮遊させた1.0×1
5 MT−4細胞に加える。培養液を5%CO2 雰囲気
中37℃で7日間インキュベートする。インキュベート
の終わりに代謝色素DTTを各培養液に加える。この色
素は黄色に見える。生存細胞があるとこの色素は代謝変
換されて青く見える分子化合物となる。中和されたHI
Vは標的MT−4細胞では増殖することができないので
細胞を殺さない。従って陽性中和は代謝色素の添加後青
色が発生することによって評価する。
【0035】実施例9 マレイミドプロピオニルcPND955、MPP−cP
ND955の製造 実施例2−4に従って製造したcPND955を次の通
りマレイミド化した。cPND955トリフルオロ酢酸
塩(9.5mg、70%アセトニトリル0.8ml中)の冷
却溶液に0.5M重炭酸ナトリウム溶液61μl次にマ
レイミドプロピオニル(N−ヒドロキシノスクシンイミ
ド2.3mgを加えた。この溶液を氷中で1時間攪拌し反
応過程の次に逆相HPLC(30%MeCN/0.1%
TFA)を行った。反応物をTFA2.3μlで反応停
止させペプチドを分取用HPLCにより勾配0.1%T
FA中20〜40%MeCNを用いて30分かけて単離
した。21.6〜30.6分で溶離するピークを集め、
濃縮し、凍結乾燥した。重量9.3mg、FAB−MS、
m/z1454、M+H。
【0036】実施例10 MPP−cPND955とOMPC−SHの結合 OMPC−SH(4.3ml、0.546μM SH/ml)
の浮遊液にマレイミドプロピオン酸(204μl 、4.
61μM /ml、0.4当量)を激しく混合することによ
って加えた。10分後MPP′955(268μl 、
5.23μM /ml、0.6当量)の溶液を加えこの混合
液を室温で1時間熟成した。この浮遊液をpH8、0.0
1Mリン酸緩衝液4リットルに対して冷所で一晩透析
し、透析物を滅菌管に移した。最終容量は4.8mlであ
った。ローリータンパク質=3.68mg/ml、Nle=
2.9nm/ml、ペプチド付加=8.6%。
【0037】実施例11 ウサギに於ける結合cPND955の免疫原性の評価 実施例10に従って製造したOMPC−cPND955
を使用してウサギに0、4及び8週目に筋肉内接種した
(実施例6と同じプロトコールを用いた)。各投与量は
結合体300μg を含有し、フロインドアジュバント
(最初の投与には完全アジュバント、次の投与には不完
全アジュバント)中で乳化させた。ELISA及びウイ
ルス中和検定は実施例7及び8に記載される通り行なっ
た。抗ペプチド抗体の高力価はELISA検定で認めら
れHIV(MN単離物)中和抗体の高力価はこの結合体
を接種した2匹のウサギの各々に認められた。
【0038】実施例12 本発明の結合ペプチドによる免疫応答に於けるHIV中
和抗体の産生 本発明のペプチドは実施例6で記載した通りウサギ又は
アフリカグリーンモンキーに於てHIV中和抗体を高め
る点で活性であり次のように実施例7、8及び11で記
載した通り分析された。
【0039】実施例13 ナイセリアメニンギチジスB11血清型OMPCの調製 A.発酵 1.ナイセリアメニンギチジスB11型 ナイセリアメニンギチジスの凍結乾燥培養物(Dr. M.
アーテンスタイン、ウォルターリード陸軍研究所(WR
AIR)、ワシントン、D.C.から入手)を含有する
管を開けユーゴン(Eugon) ブロス(BBL)を加えた。
菌をミュラーヒントン寒天斜面に画線し5%CO2 、3
7℃で36時間インキュベートし増殖物を10%スキム
ミルク培地(ディフコ)に回収し、分注して−70℃で
凍結した。微生物の同定はWRAIRにより入手した特
異抗血清及びディフコから入手した型別血清による凝集
によって確認した。第2継代培養菌バイアルを解凍し1
0枚のコロンビアヒツジ血液プレート(CBAB−BB
L)に画線した。これらのプレートを5%CO2 、37
℃で18時間インキュベートした後増殖物を10%スキ
ムミルク培地100mlに回収し、0.5mlづつ分注し、
−70℃で凍結した。微生物は特異抗血清による凝集、
糖発酵及びグラム染色が陽性であることで同定した。こ
の継代培養菌バイアルを解凍、ミュラー−ヒントンブイ
ヨンで希釈し40枚のミュラー−ヒントン寒天プレート
に画線した。これらのプレートを6%CO2、37℃で
18時間インキュベートした後増殖物を10%スキムミ
ルク培地17mlに回収し0.3mlづつ分注し、−70℃
で凍結した。微生物はグラム染色、特異抗血清による凝
集及びオキシダーゼテストが陽性であることで同定し
た。
【0040】2.発酵及び細胞ペーストの回収 a.接種菌の調製−接種菌を上の(継代4)ナイセリア
メニンギチジスB群、B−11の1本の凍結バイアルか
ら発育させた。10個のミュラー−ヒントン寒天斜面に
接種し6個を約18時間後に回収し、pH6.35のゴッ
トシュリッヒ酵母透析物培地の3本の250mlフラスコ
に接種するのに使用した。O.D.6600.18に調整
しOD660 1〜1.8までインキュベートした。この培
養物1mlを2リットル5本の各々に接種した。三角フラ
スコ(各々培地1リットルを含有する、以下参照)を3
7℃に於てシェーカー中200rpm でインキュベートし
た。接種後O.D.を1時間毎に監視した。O.D.
660 1.28のブイヨン培養物4リットルを得た。 b.70リットル種発酵槽−種培養約4リットルを用い
て完全生産培地(以下参照)約40リットルを含有する
70リットル滅菌発酵槽に接種した。70リットル発酵
の条件としては37℃、185rpm とし、10リットル
/分通気し、pHを約2時間約pH7.0に一定にした。こ
のバッチの最終O.D.660 は2時間後0.732であ
った。 c.800リットル生産発酵槽 種培養約40リットルを用いて完全生産培地(以下参
照)568.2リットルを含有する800リットルの滅
菌発酵槽に接種した。バッチを37℃、100rpm でイ
ンキュベートし、60リットル/分通気し、pHをpH7.
0に一定にした。このバッチの最終O.D.は接種13
時間後5.58であった。
【0041】三角フラスコ、70及び80リットル発酵
槽の完全培地 ─────────────────────────────────画分A L−グルタミン酸 1.5g/リットル NaCl 6.0g/リットル 無水Na2 HPO4 2.5g/リットル NH4 Cl 1.25g/リットル KCl 0.09g/リットルL−システインHCl 0.02g/リットル 画分B(ゴットシュリッヒ酵母透析物):ディフコ酵母
エキス1280gを蒸留水6.4リットルに溶解した。
この溶液を3本のHlOSMカートリッジを含むアミコ
ンDC−30中空糸膜透析ユニット2つで透析した。M
gSO4 ・7H2 O 384g及びデキストロース32
00gを透析物に溶解し、全容量を蒸留水で15リット
ルにした。pHをNaOHで7.4に調整し、0.22μ
フィルターに通過させて滅菌し、画分Aを含有する発酵
槽に移した。 三角フラスコの場合:画分A 1リットルと画分Bの2
5mlを加え、pHをNaOHで7.0〜7.2に調整し
た。 70リットル発酵槽の場合:画分A41.8リットルと
画分B900mlを加えpHをNaOHで7.0〜7.2に
調整した。 800リットル発酵槽の場合:画分A553リットルと
画分B 15.0リットルを加えpHをNaOHで7.1
〜7.2に調整した。 d.回収及び不活化 発酵が完了した後別の容器にフェノールを加えこれに細
胞ブイヨンを移し、最終フェノール濃度約0.5%とし
た。生菌がなくなるまで(約24時間)穏やかに攪拌し
ながら室温に維持した。 e.遠心分離 4℃で約24時間後、不活化培養液614.4リットル
をシャープレス連続流動遠心分離機により遠心分離し
た。フェノール処理後細胞ペーストの重量は3.875
kgであった。
【0042】B.OMPC単離工程1 濃縮及びダイアフィルトレーション フェノール不活化培養物を約30リットルに濃縮し、
0.1μ中空系膜フィルター(ENKA)を用いて滅菌
蒸留水でダイアフィルトレーションを行なった。 工程2 抽出 同量の2×TED緩衝液[0.1M TRIS 0.0
1M EDTA緩衝液、pH8.5、0.5%デオキシコ
ール酸ナトリウムを含む]を濃縮透析ろ過細胞に加え
た。そのサスペンションをOMPC抽出用温度調節タン
クに移し56℃で30分間攪拌した。抽出液をシャープ
レス連続流遠心分離機で約4℃に於て約18,000rp
m で遠心分離した。次に粘性上澄を集め、4℃で貯蔵し
た。抽出細胞ペレットを上記の通りTED緩衝液で再抽
出した。上澄をプールし、4℃で貯蔵した。工程3 限外濾過による濃縮 プールした抽出液をAG−テック(Tech)0.1μポリス
ルホンフィルターに取り付けた温度調節容器に移した。
抽出液の温度は濃縮処理の間容器中25℃に保持した。
試料を平均トランスメンブラン圧11〜24psi で10
倍に濃縮した。工程4 OMPCの収集及び洗浄 工程3で得た濃縮物を流速300〜500ml/分の連続
流遠心分離機中約70℃、約160.000xg(35,
000rpm )で遠心分離し、上澄を捨てた。OMPCペ
レットをTED緩衝液(190ml緩衝液;20ml/gペレ
ット)に懸濁させた。工程2及び工程4を2回繰り返し
た(工程3を飛ばす)。工程5 OMPC生成物の回収 工程4で得た洗浄ペレットを蒸留水100mlにガラス棒
とダウンス(Dounce)ホモジナイザーで懸濁させて完全な
サスペンションにした。次にOMPC水性サスペンショ
ンを0.22μフィルターを通過させてフィルター滅菌
し、0.1μ中空糸膜フィルターを用いて滅菌蒸留水で
ダイアフィルトレーションしてTED緩衝液を水に置き
換えた。
【0043】実施例14 OMPCのN−(ブロモアセチル)−6−アミノカプロ
ン酸誘導体(BrAc−6−ACA−OMPC)の製造 OMPC溶液(10ml)(59mg/ml)を43Krpm 、
4℃で2時間遠心分離した。ペレットをDOUNCEホ
モジナイザーを用いてpH9(KOLTHOFF)緩衝液
に再懸濁させ1mlのN−(ブロモアセチル)−6−アミ
ノカプロン酸p−ニトロフェニルエステル溶液(アセト
ニトリル85mg/ml)を加えた。得られた混合液を45
時間攪拌した。低速遠心分離によって不溶性物質をペレ
ットにした後、上澄を43Krpm 、4℃で2時間遠心分
離した。そのペレットをH2 O10mlに再懸濁させ、4
℃に於て43Kで2時間再び遠心分離した。このペレッ
トをH2 O10mlに再懸濁させてBrAc−6−ACA
−OMPCを得た。アミノ酸分析は6−アミノカプロン
酸268ナノモル/mlとリシン196ナノモル/mlを示
した。タンパク質濃度は2.4mg/mlであった(41%
回収)。ブロモアセチル化の可能性を検定するためにこ
の溶液1mlをN−アセチルシステアミン30μl とpH8
で温置した。過剰の試薬を除去するために透析した後、
溶媒を蒸発させて標記化合物を得た。試料の一部を酸加
水分解し、スピンコ(Spinco)によって検定してS−カル
ボキシメチルシステアミン54ナノモル/mlとリシン1
40ナノモル/mlを示した(SCMC/リシン=0.3
8)。これは存在するリシンの38%がブロモアセチル
化部分であることを示す。
【0044】実施例15 PRPのシスタミン(ビス−2−アミノエチルジスルフ
ィド)誘導体(PRP−Cys−NH2 )の製造 PRPのテトラブチルアンモニウム塩(300mg)をジ
メチルホルムアミド(DMF)11mlに溶解した。次い
でカルボニルジイミダゾール30mgを加え、この溶液を
室温(r.t.)で1時間攪拌した。次にDMF溶液を
シスタミン二塩酸塩(450mg/H2 O10ml;NaO
HでpH10.3に調整)の冷却(氷)溶液に攪拌しなが
ら加え、攪拌を氷浴中で15分間続けた。次にこの溶液
を氷浴から除去し、透析バッグに移した後室温で45分
間熟成した。次いで緩衝液を逐次変えて(vs.)透析
を次の通り行なった。 (a)vs.0.1M PO4 、pH7、4リットル
4.2時間 (b)vs.0.01M PO4 、pH7、4リットル
8時間 (c)vs.0.01M PO4 、pH7、4リットル
16時間 (d)vs.H2 O 16リットル 8時間 凍結乾燥により標記化合物、PRPのシスタミン誘導体
150mgを得た。この物質のNMRはPRPのシスタミ
ン誘導化を確認した。3ppm (CH2 −S)を中心にし
た2つのメチレン共鳴をグリコシドプロトン(5.1pp
m )又は全PRPプロトン積分と比較することによって
48シスタミン部分/100リボシル−リビトールホス
フェート部分(即ちPRP単量体単位)を計算した。
【0045】実施例16 PRP−SHを得るPRP−Cys−NH2 の還元 pH8.0緩衝液(PO4 中0.01M、EDTA中0.
005M、=緩衝液A)9.0mlにPRP−Cys−N
2 (製造の実施例15参照)40mgを加えた。完全に
溶解した後(15分)、固形ジチオスレイトール(DT
T)42mgを加えた。この混合液を脱気し、窒素化し、
室温で4.5時間熟成した。次にこの溶液を透析管に移
し、次のように緩衝液を変えて透析した。 (1)vs.緩衝液A4リットル、16時間 (2)vs.緩衝液A4リットル、7.25時間 (3)vs.EDTA(緩衝液B)中0.1M PO4
緩衝液pH8、0.005M1リットル、17時間 この時点でこの溶液のエルマン(Ellman)検定はチオール
力価2.04ミリモルSH/ml、従って7.5ml容量に
対して標記PRP−SH全量15.3ミリモルを示し
た。
【0046】実施例17 マレイミドプロピオニル−OMPC(MP−OMPC)
の製造 OMPC(3.2ng/nl)10mlを43,000RPM、
4℃で2時間遠心分離しペレットを1:1のH2 O:M
eCN中重炭酸ナトリウム1.6mgの冷却溶液8mlに再
懸濁させる。マレイミドプロピオニルN−ヒドロキシス
クシンイミド(2.6mg)を加え、この混合液を氷中で
1時間攪拌する。0.1Mリン酸緩衝液pH6.2mlを加
え、この混合液を43,000RPM、4℃で2時間遠
心分離する。マレイミド化OMPCを0.01M緩衝液
pH7に再懸濁させ、再び遠心分離し、0.1Mリン酸緩
衝液pH8に再懸濁させる。マレイミド含有量は一部を既
知量のN−アセチルシステインと反応させた後エルマン
検定で定量する。
【0047】実施例18 チオール化スクシノイルOMPCの製造 OMPC(3.2mg/ml)10mlを43,000RP
M、4℃で2時間遠心分離し、OMPCペレットをホウ
酸緩衝液pH11、6.3mlに再懸濁させる。OMPCサ
スペンション2mlを3本の試験管の各々に加え氷で冷却
する。コハク酸無水物(アセトニトリル中0.1M)を
各試験管に激しく攪拌しながら加える。コハク酸無水物
溶液は試験管#1(8μl)、試験管#2(16μl)及び
試験管#3(32μl)を加える。反応物を0℃で2時間
及び室温で1時間進行させ、次にチオール化溶液(ED
TA85mg、DTT17mg及びN−アセチルホモシステ
インチオラクトン46mgをホウ酸緩衝液pH11、10ml
に混合して調製)2mlを各試験管に加える。チオール化
反応を室温で一晩進行させた後、各試験管を43,00
0RPM、4℃で2時間遠心分離する。各試験管から得
られるチオール化スクシノイルOMPCを0.01Mリ
ン酸緩衝液pH8、10mlに再懸濁させ、再び遠心分離
し、0.01Mリン酸緩衝液pH8、2mlに再懸濁させ
る。各試験管のスルフヒドリル力価をエルマン検定によ
って定量する。
【0048】実施例19及び20 ペプチド、cPND502及びcPND535及び類似
ペプチドを含有する環状γアミノ酪酸の合成 ペプチドを2方法(i)Boc化学又は(ii)Fmoc化
学の1つで合成する。両方の方法を以下に示す。 Boc化学: 典型的にはアミノ酸樹脂0.5ミリモル
を反応容器に移し、ペプチド自動シンセサイザーに充填
する。Boc化学にはトリフルオロ酢酸(TFA)によ
るアミノ酸のα−アミノ基からt−ブチルオキシカルボ
ニル(Boc)基の除去が含まれる。次にアミノ官能基
を塩化メチレンで数回洗浄した後、ジイソプロピルエチ
ルアミン(DIEA)で中和する。次いで樹脂上のこの
アミノ酸にジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
とN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を用
いて次のアミノ酸を結合する。所望の長さのペプチドが
合成されるまでこのサイクルを繰り返す。アニソールの
ような捕捉剤の存在下無水フッ化水素酸(HF)を用い
てペプチドを樹脂から切断する。切断は約0℃で約1時
間行なう。次にHFを留去し、ペプチド樹脂をエーテル
で洗浄する。ペプチドを10%酢酸で抽出し、凍結乾燥
する。次に乾燥末を逆相HPLCにより適当な勾配を用
いて精製する。分析用HPLCによってペプチドの純度
を分析し、質量分光法によって確認する。これらのペプ
チド全てに於て、リシン残基の側鎖アミノ官能基をフル
オレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)基によっ
て保護する。これは、側鎖アミノ官能基が次の工程であ
る環化に関与することを防止するためである。
【0049】ペプチドの環化は精製ペプチドをジメチル
ホルムアミドに濃度約0.001Mまで溶解することに
よって達成される。溶液のpHをDIEAで約8に調整し
た後、3当量のBOP試薬を加える。反応をHPLCで
監視する。反応が完了した時、DMFを回転蒸発器で除
去し、ペプチドを再びHPLCで精製した後凍結乾燥す
る。次にペプチドをDMF中20%ピペリジンで処理し
てFmoc基を除去し、ペプチドをHPLCで1回以上
精製した後タンパク質に結合し、生物検定に送る。 Fmoc化学: Fmoc化学はα−アミノ基の保護基
がFmocであってBocでない点でのみBoc化学と
異なる。Fmoc基は塩基活性であるのでTFAの代わ
りにピペリジンによって除去する。アミノ酸のカップリ
ングはBoc化学と同様である。ペプチドの切断は95
%TFA、2.5%チオアニソール及び2.5%エタン
ジチオールによって達成される。切断反応は室温で約4
〜5時間行なわれる。混合液を濾過し、TFAを回転蒸
発器で除去し、ペプチドをエーテルで沈降させる。ペプ
チドをHPLCで精製した後上記の通り環化する。この
記述に従って次の環状HIVPNDペプチドを合成し
た。
【化15】 これらのペプチドの各々をマレイミド化し、チオール化
OMPCに結合した。cPND502−OMPC結合体
は13.3%のペプチド付加となったが、cPND53
5は12.3%のペプチド付加であった。前述の説明は
本発明の原理を教示し、実施例は具体的説明のためのも
のであるが、本発明の実施が特許請求の範囲及びその等
価物の範囲内に含まれる通常の変更、修正、改変又は削
除を全て包含することは理解されるであろう。
【0050】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:1 他の情報:Acp、環 6−アミノカプロン酸のカルボキシル基がLysのαア
ミノ基と、Acpのアミノ基が遊離のPheのカルボキ
シル基と環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:2 他の情報:Nle、環 Lysのεアミノ基はコンジュゲーション用の遊離のア
ミノ基を有するNleと結合;Lysのαアミノ基はA
cpと環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:3 他の情報:Acp 6−アミノカプロン酸 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:11 他の情報:環 Pheのカルボキシル基がAcpのアミノ基とアミド結
合;Acpのカルボキシル基がLysのαアミノ基とア
ミド結合して環を形成。
【0051】配列番号:2 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:1 他の情報:Acp、環 6−アミノカプロン酸(Acp)のカルボキシル基がL
ysのαアミノ基と、Acpのアミノ基が遊離のPhe
のカルボキシル基と結合して環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:2 他の情報:Nle、環 Lysのεアミノ基は結合用の遊離のアミノ基を有する
Nleと結合;Lysのαアミノ基が環形成用架橋とし
てAcpと結合。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:10 他の情報:環 Pheのカルボキシル基がAcpのアミノ基とアミド結
合;Acpのカルボキシル基がLysのαアミノ基とア
ミド結合してアミド結合環を形成。
【0052】配列番号:3 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:1 他の情報:Acp、環 6−アミノカプロン酸、Acpのカルボキシル基がLy
sのαアミノ基と、Acpのアミノ基が遊離のPheの
カルボキシル基と環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:2 他の情報:Nle、環 Lysのεアミノ基がコンジュゲーション用の遊離のア
ミノ基を有するNleと結合;Lysのαアミノ基がA
cpとアミド結合環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:3 他の情報:Acp 6−アミノカプロン酸 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:11 他の情報:環 Pheのカルボキシル基がAcpのアミノ基とアミド結
合;Acpのカルボキシル基がLysのαアミノ基とア
ミド結合してアミド結合環を形成。
【0053】配列番号:4 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:1 他の情報:Aund、環 11−アミノウンデカン酸、Aundのカルボキシル基
がLysのαアミノ基と、Aundのアミノ基が遊離の
Pheのカルボキシル基と環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:2 他の情報:Nle、環 Lysのεアミノ基がコンジュゲーション用の遊離のア
ミノ基を有するNleと結合;Lysのαアミノ基がA
undと環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:3 他の情報:Aund 11−アミノウンデカン酸 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:11 他の情報:環 Pheのカルボキシル基がAundのアミノ基とアミド
結合;Aundのカルボキシル基がLysのαアミノ基
とアミド結合してアミド結合環を形成。
【0054】配列番号:5 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:1 他の情報:Acp、環 6−アミノカプロン酸のカルボキシル基はLysのαア
ミノ基と、Acpのアミノ基は遊離のPheのカルボキ
シル基とアミド結合環を形成できる。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:2 他の情報:Nle、環 Lysのεアミノ基がCbz保護アミノ基を有するNl
eと結合;Lysのαアミノ基がAcpのカルボキシル
基とアミド結合。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:3 他の情報:Acp 6−アミノカプロン酸 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:11 他の情報:環 Pheのカルボキシル基はAcpのアミノ基とアミド結
合でき;Acpのカルボキシル基はLysのαアミノ基
とアミド結合している。
【0055】配列番号:6 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:1 他の情報:環 Lysのεアミノ基は複合体形成に用いることができ
る;Lysのαアミノ基はPheのカルボキシル基とア
ミド結合して環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:2 他の情報:Abu γアミノ酪酸 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:10 他の情報:環 Pheのカルボキシル基がLysのα−アミノ基とアミ
ド結合環を形成。
【0056】配列番号:7 配列の長さ:18 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:1 他の情報:環 Lysのεアミノ基は結合体形成に用いることができ
る;Lysのαアミノ基がGlyのカルボキシル基とア
ミド結合して環を形成。 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:2 他の情報:Abu γアミノ酪酸 特徴を表わす記号:modified-site 存在位置:18 他の情報:環 Glyのカルボキシル基がLysのαアミノ基とアミド
結合して環を形成。 配列: Lys Xaa Ser Ile Arg Ile Gln Arg Gly Pro Gly Arg Ala Phe Val Thr 1 5 10 15 Ile Gly
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07K 99:00 (72)発明者 リチャード エル.トルマン アメリカ合衆国,07059 ニュージャーシ ィ,ウオーレン,アッパー ウオーレン ウェイ 29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造 【化1】 {式中 R1 はa)水素又は b)ノルロイシン、オルニチン、β−アラニン及びγア
    ミノ酪酸から選択される標識アミノ酸を任意に含むアミ
    ノ酸である。 R2 はa)価標又はアミノ酸又は、 b)2〜17個のアミノ酸を有するペプチドである。R
    3 はアミノ酸又は2〜17個のアミノ酸を有するペプチ
    ドである。 R7 はa)価標又は b)式−(CH2n −NH−(nは1〜20である)
    を有する低級ヘテロアルキレンである。R8 は価標又は
    −(CH24 −である。但しR2 を構成する少なくと
    も1個のアミノ酸が一般式−NH−(CH2n −CO
    −型を有しない場合にはR7 は−(CH2n −NH−
    でなければならない。}を有する環状HIV PNDペ
    プチド。
  2. 【請求項2】 構造 【化2】 {式中R1 は水素又はノルロイシンである。R8 は価標
    又は−(CH24 −である。R7 は価標又は−(CH
    2n −NH−(nは1〜20である)である。R2
    n12 からなり、X2 がGlyProGlyAr
    g配列に最も近接している。 X1 はa)セリン、 b)プロリン、 c)アルギニン d)ヒスチジン、 e)グルタミン及び f)スレオニンから選択されるR2 の一成分である。 X2 はa)イソロイシン、 b)アルギニン、 c)バリン、 d)メチオニン及び e)−NH−(CH2n −CO−(nは1〜20であ
    る)から選択されるR2 の一成分である。Xn はR2
    一成分であり、価標、アミノ酸又は2〜15個のアミノ
    酸を有するペプチドであり、該アミノ酸の0又は1個は
    構造 −NH−(CH2n −CO− (nは1〜20である) を有する。R3 はX34m からなり、X3 がGly
    ProGlyArg配列に最も近接している。 X3 はa)アラニン、 b)アルギニン及び c)バリンから選択されるR3 の一成分である。X4
    3 の一成分であり a)フェニルアラニン、 b)イソロイシン、 c)バリン、 d)ロイシンから選択される。Xm はR3 の一成分であ
    り、価標、アミノ酸又は15個までのアミノ酸を有する
    ペプチドであり、該アミノ酸の0又は1個は構造 −NH−(CH2n −CO− (nは1〜20である) を有する。但し、R2 を構成する少なくとも1個のアミ
    ノ酸が一般式−NH−(CH2n−CO−型を有しな
    い場合にはR7 は−(CH2n −NH−でなければな
    らない。}を有する請求項1記載の環状ペプチド。
  3. 【請求項3】 構造 a)cPND724,[配列番号1,Seq.Id.:
    1:] 【化3】 b)cPND978,[配列番号2,Seq.Id.:
    2:] 【化4】 c)cPND955,[配列番号3,Seq.Id.:
    3:] 【化5】 d)cPND979,[配列番号4,Seq.Id.:
    4:] 【化6】 e)cPND502,[配列番号6,Seq.Id.:
    6:] 【化7】 f)cPND535,[配列番号7,Seq.Id.:
    7:] 【化8】 を有する請求項2記載の環状ペプチド。
  4. 【請求項4】 ペプチドを免疫学的担体に結合させ結合
    体の免疫学的有効量で哺乳類を免疫することを特徴とす
    る請求項1記載の環状HIV PNDの使用方法。
JP4006576A 1991-12-19 1992-01-17 環状hiv主要中和決定基ペプチド Pending JPH05170797A (ja)

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