JPH05170126A - 車速応動型油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

車速応動型油圧パワーステアリング装置

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Publication number
JPH05170126A
JPH05170126A JP35393291A JP35393291A JPH05170126A JP H05170126 A JPH05170126 A JP H05170126A JP 35393291 A JP35393291 A JP 35393291A JP 35393291 A JP35393291 A JP 35393291A JP H05170126 A JPH05170126 A JP H05170126A
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JP
Japan
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oil
vehicle speed
valve
hydraulic
passage
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Application number
JP35393291A
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English (en)
Inventor
Sadanori Nishimura
定徳 西村
Yoshihiko Toshimitsu
吉彦 利光
Takeyuki Shimizu
武幸 清水
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Showa Corp
Original Assignee
Seiki Giken Kogyo KK
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧反力室を必要とせず車速の増大に対応し
てパワーアシスト量を低下させた油圧パワーステアリン
グ装置を供する点にある。 【構成】 ベーンポンプ1に連なる給油路28およびオイ
ルタンク2に連なる排油路19をパワーシリンダ5の左方
シリンダ室17、右方シリンダ室18のいずれか選択的に切
換えて接続するロータリサーボバルブ4を設け、給油路
28中に計量オリフィス29を介装し、該計量オリフィス29
に対し並列関係の可変給油路32に可変絞り弁33の可変絞
り部34と固定絞り39とを介装し、可変絞り弁33のパイロ
ット油圧室35を吸入路38を介してトロコイドポンプ7の
吸入口7aに接続し、計量オリフィス29より下流側の給
油路28bから吸入路38に通ずる油路に圧力制御弁40の入
口ポート41、出口ポート42とオリフィス46とを介装し、
流量制御弁30は計量オリフィス29の上流側の給油路28a
および計量オリフィス29より下流側の給油路28bに接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の油圧パワース
テアリング装置において、油圧反力室を必要とせず車速
の増大に応じてパワーアシスト量を低下させることがで
きる構造が簡単でコストの安い車速応動型油圧パワース
テアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】油圧反力室を
用いない従来の油圧パワーステアリング装置では、作動
油圧源よりパワーシリンダへの給油路中に流量制御弁が
介装されており、該流量制御弁の制御特性は、図5に図
示される如く、ポンプ回転数すなわちエンジン回転数が
極低速回転域にある場合に、回転数の上昇に伴なって吐
出流量が急速に増加し、アイドリング域に達してから中
速回転域迄の間は、略一定の吐出流量となり、さらに回
転数が増加すると、吐出流量が漸減し、一定の回転数を
越えると、前記中速回転域における吐出流量より低い水
準の一定吐出流量となるように設定されている。
【0003】このような特性の油圧パワーステアリング
装置においては、アイドリング状態で据切り、巾よせ、
切返しを行なう場合に、大流量の作動油供給により、軽
快なハンドル操作で容易に操舵を行なうことができるよ
うにすると、加速時、減速時、昇坂時、登坂時のように
変速比が変速することにより回転数が変化した際に、操
舵力が不自然に軽すぎることが生じ、運転者の操舵感覚
に違和感をもたらす場合がある。
【0004】また油圧反力室を用いた従来の油圧パワー
ステアリング装置では、特開昭63−219477号公報に示さ
れるように、油圧反力室内の油圧を、車速の増減に対応
して減少または増大させ、変速比の変化と無関係に、車
速が低い状態では、操作反力を軽減させ、これと反対に
車速が高い状態では、操舵反力を増大させることがで
き、ドライバーの操舵負担を軽減できるとともに、適正
な操舵感覚をドライバーに与えることができる。
【0005】しかし油圧反力室を用いた油圧パワーシリ
ンダでは、油圧回路が複雑化するとともに、油圧反力室
内のプランジャと切換弁とを機械的に結合する必要が生
じて、機械的構造も複雑化し、部品点数が増大してコス
トアップおよび重量増大が避けられなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、こ
のような難点を克服した車速応動型油圧パワーステアリ
ング装置の改良に係り、作動油圧源に連なる給油路およ
び油タンクに連なる排油路をパワーシリンダの1対の油
圧室いずれかに選択的に切換えて接続する切換弁の入力
部と該切換弁の出力部とが弾性部材とで結合され、該切
換弁の入力部は操向軸に連結されるとともに該切換弁の
出力部はステアリングリンク機構を介して車輪に連結さ
れた油圧パワーステアリング装置において、前記給油路
中に固定絞りが介装され、流量制御弁が該固定絞りの上
流部と下流部に接続され、該固定絞りに対し並列関係で
前記給油路に接続された並列油路中にパイロット圧の減
少に伴なって絞りが狭まる可変絞り弁の可変絞り部が介
装され、該可変絞りのパイロット油圧室は、作動油圧源
から圧力制御弁を介して車速の増大に対応し排油量が増
大する車速センサーに通ずる車速検出油路に接続された
ことを特徴とするものである。
【0007】本発明は前記したように構成されているの
で、停車または車速が低速状態の場合には、車速センサ
ーの排油量が小量であり、車速検出油路および該油路に
接続された可変絞り弁のパイロット油圧室の油圧が高圧
状態となり、該高い油圧に対して前記可変絞り弁の絞り
が広く設定され、給油路中の該可変絞り弁を介してのパ
ワーシリンダのいずれか一方の油圧室への給油量が高水
準となり、パワーアシスト量が大きく、操舵力が軽くな
り、運転者は軽快な操舵が可能となる。
【0008】また本発明では、車速が増加するにつれて
車速センサーの排油量が増大して、車速検出油路および
可変絞り弁のパイロット油圧室の油圧が低下し、該可変
絞り弁の絞りが狭くなり、該可変絞り弁を介してのパワ
ーシリンダへの給油量が減少し、パワーアシスト量が低
下して、操舵力が重くなり、運転者は安定した走行が可
能となる。
【0009】
【実 施 例】以下図1ないし図4に図示された本発明
の一実施例について説明する。本実施例の車速応動型油
圧パワーステアリング装置の全体構成の概略を図示した
図2およびその要部を拡大した図1および図4におい
て、自動車に搭載されたエンジン0のクランク軸Oa
に、伝動機構造8を介して作動油圧源たるベーンポンプ
1が連結されており、エンジン0によってベーンポンプ
1は回転駆動され、オイルタンク2から油を吸引して油
圧制御ユニット3およびロータリサーボバルブ4を介し
てパワーシリンダ5に圧油を供給するようになってい
る。またエンジン0に付設された変速機6の出力軸(図
示されず)に車速センサーたるトロコイドポンプ7の回
転軸が連結されており、トロコイドポンプ7は車速に比
例した回転数で回転駆動されるようになっている。
【0010】さらにベーンポンプ1に油圧制御ユニット
3が一体に組付けられ、ロータリサーボバルブ4のバル
ブハウジング10はパワーシリンダ5に一体に結合され、
図4に図示されるように、バルブハウジング10内に油密
にかつ回転自在にスタブシャフトスリーブ11が嵌装され
るとともに、スタブシャフトスリーブ11の内周面にスタ
ブシャフト12が回転自在に嵌装され、かつスタブシャフ
ト12の延長線上でバルブハウジング10に回転自在にピニ
オンシャフト13が嵌合され、スタブシャフトスリーブ11
に中心方向へ圧入されたピン14はピニオンシャフト13の
溝13aに嵌合されて、スタブシャフトスリーブ11はピニ
オンシャフト13に一体に結合され、スタブシャフト12と
ピニオンシャフト13とは、トーションバー15を介して弾
性的に捩れ可能に結合されるとともに、ピン14の嵌合部
横断面部にてスプライン嵌合されており、スタブシャフ
ト12とピニオンシャフト13とは、一定の角度以内では相
対的に回転可能となるとともに、この角度以上には相対
的に回転不可能となってスタブシャフト12とピニオンシ
ャフト13とは一体に回転するようになっている。
【0011】さらにまたピニオンシャフト13の外端には
ピニオン13bが一体に形成され、該ピニオン13bはパワ
ーシリンダ5のピストン杆16に形成されたラック16aに
噛合されており、パワーシリンダ5の操作量がラック16
aおよびピニオン13bを介してロータリサーボバルブ4
のスタブシャフトスリーブ11に伝達されてロータリサー
ボバルブ4にフィードバックされるようになっている。
【0012】しかもロータリサーボバルブ4のスタブシ
ャフト12に、図示されないステアリングシャフトを介し
てステアリングハンドル9が連結されており、ステアリ
ングハンドル9を回転操作すると、トーションバー15が
捩られてロータリサーボバルブ4のスタブシャフト12が
スタブシャフトスリーブ11に対して相対的に回転し、後
記するように例えばベーンポンプ1の圧油をパワーシリ
ンダ5の左方シリンダ室17に供給するとともに、パワー
シリンダ5の右方シリンダ室18内の油をオイルタンク2
に排出し、パワーシリンダ5がステアリングハンドル9
の回転操作量に対応して動作にした後には、スタブシャ
フトスリーブ11がスタブシャフト12の回転角度と同一の
回転角度に回転して、相対的な回転角度差がなくなり、
パワーシリンダ5の動作が停止するようになっている。
【0013】またロータリサーボバルブ4のバルブハウ
ジング10には、ベーンポンプ1の吐出口1aに接続する
給油ポート20とオイルタンク2に接続する排油ポート21
が形成されるとともに、パワーシリンダ5の左方シリン
ダ室17に接続する左方シリンダポート22とパワーシリン
ダ5の右方シリンダ室18に接続する右方シリンダポート
23が形成されている。
【0014】さらにロータリサーボバルブ4のスタブシ
ャフトスリーブ11には、バルブハウジング10の給油ポー
ト20に連通する給油通路24とバルブハウジング10の排油
ポー21に連通する排油通路25とが形成されるとともに、
バルブハウジング10の左方シリンダポート22に連通する
左方シリンダ通路26とバルブハウジング10の右方シリン
ダポート23に連通する右方シリンダ通路27とが形成され
ており、ステアリングハンドル9を時計方向または反時
計方向に回転操作すると、給油通路24より左方シリンダ
通路26または右方シリンダ通路27を介して左方シリンダ
室17または右方シリンダ室18に圧油が供給されるととも
に右方シリンダ室18または左方シリンダ室17内の油が右
方シリンダ通路27または左方シリンダ通路26を介して排
油ポート21に排出され、車輪が右方または左方へ操舵さ
れるようになっている。
【0015】次に図1を参照して本実施例の油圧回路に
ついて説明すると、ベーンポンプ1の吐出口1aからロ
ータリサーボバルブ4の給油ポート20に接続する給油路
28中に、ロータリサーボバルブ4への最少限油量を規定
する固定絞りたる計量オリフィス29が介装され、計量オ
リフィス29より上流側の給油路28aにエンジン0の回転
数と無関係に一定の流量の圧油を供給する流量制御弁30
が設けられ、該流量制御弁30には給油路28内の油圧が一
定圧力以上に上昇するのを防止するリリーフ弁31が付設
されている。
【0016】また計量オリフィス29に対して並列に給油
路28に接続された可変給油路32に可変絞り弁33の可変絞
り部34が介装され、可変絞り弁33のパイロット油圧室35
は吸入路38を介してトロコイドポンプ7の吸入口7aに
接続され、可変絞り弁33の背圧室36にバネ37が設けら
れ、背圧室36は排油路19を介してオイルタンク2に接続
され、可変給油路32に流量安定のためのオリフィス39が
介装されている。
【0017】さらに計量オリフィス29より下流側の給油
路28bはロータリサーボバルブ4の給油ポート20に接続
されるとともに、圧力制御弁40の入口ポート41に接続さ
れ、圧力制御弁40の出口ポート42はオリフィス46を介し
て吸入路38に接続されており、圧力制御弁40のパイロッ
ト油圧室43内の油圧が一定に保持されるようになってい
る。そして圧力制御弁40の背圧室44にバネ45が設けられ
ている。
【0018】また、トロコイドポンプ7には、高速時、
吸入路38内の圧力が負圧になるのを防止する負圧防止弁
48が付設されている。さらに、後退時、トロコイドポン
プ7は逆転されるので、吸入路38の圧力が一定の圧力以
上に上昇するのを防止するリリーフ弁47が付設されてい
る。
【0019】次に図2と図3とを参照してベーンポンプ
1と油圧制御ユニット3の機械的構造について説明する
と、ベーンポンプ1のポンプ蓋体50はポンプ本体51に着
脱自在に装着され、該ポンプ本体51のキャビティ52にサ
イドプレート53およびカムリング54が嵌装されるととも
に、該カムリング54内にロータ55が嵌装され、ポンプ蓋
体50に回転自在に嵌装された回転軸56の先端にロータ55
が一体に嵌合され、回転軸56はエンジン0のクランク軸
0aに伝動機構8を介して連結されている。
【0020】またロータ55には放射方向に指向した複数
のベーン57が周方向に亘り等間隔にかつ放射方向へ摺動
自在に嵌装され、図1および図2に図示されるように、
カムリング54,ロータ55およびベーン57で囲まれた空間
が、ロータ55の回転に伴って膨張する回転膨張空間58
と、ロータ55の回転に伴って収縮する回転収縮空間59と
に分けられ、ベーンポンプ1の吸入口1bは、カムリン
グ54の外周側の低圧チャンバー60と吸入ポート61を介し
て回転膨張室58に連通され、ベーンポンプ1の吐出口1
aは、サイドプレート53の吐出ポート62を介して回転収
縮空間59に連通されている。
【0021】さらにポンプ本体51には固定絞り29と流量
制御弁30とが設けられ、ポンプの回転数が増大すると、
余剰の流量は流量制御弁30の環流ポート30aの開度が大
きくなり、カムリング54の外周側の低圧チャンバー60を
経て吸入ポート61に連通されており(図示せず)、ベー
ンポンプ1の吐出流量がほぼ一定量に制御される。そし
て回転軸56とロータ55およびポンプ蓋体50との外周空隙
63は、ポンプ蓋体50の排油路64およびポンプケーシング
51の吸入通路65を介してポンプ1の吸入口1bに連通さ
れており、ロータ55とポンプ蓋体50およびポンプケーシ
ング51との間から洩れた油は、外周空隙63,排油路64お
よび吸入通路65を介してポンプ1の吸入口1bに戻るよ
うになっている。
【0022】さらにポンプ本体51におけるポンプ蓋体50
との接合面と反対側の面にバルブケーシング66がボルト
67によって着脱自在に装着され、バルブケーシング66に
は可変絞り弁33と圧力制御弁40とが組込まれている。さ
らにまたバルブケーシング66では、図2に図示されるよ
うに、ポンプ本体51の吐出口1aと吸入口1bとそれぞ
れ連通する給油路28aと排油路19とが形成され、該バル
ブケーシング66の給油路28aは分岐されて、一方は計量
オリフィス29を介して給油路28bに接続されるとともに
他方は可変給油路32に接続され、可変給油路32は、可変
絞り部34を有する可変絞り弁34に接続され給油路28bに
合流する。また給油路28bより分岐された入口ポート41
をもつ圧力制御弁40には、出口ポート42の下流側にオリ
フィス45が設けられている。さらに各々の背圧室36,44
はバネ37,45を有し、吸入口1bに接続される。そして
ポンプ本体51にバルブチーシング66を一体に装着するこ
とにより油圧制御ユニット3が構成される。
【0023】図1ないし図4に図示された実施例に基づ
いて次に作動説明をすると、エンジン0が始動してベー
ンポンプ1が駆動されると、流量制御弁30によりベーン
ポンプ1はエンジン0の回転数と無関係に一定流量の圧
油を吐出する。
【0024】そしてエンジン0がアイドリング運転状態
で自動車が停車した場合は、変速機6の出力軸は停止し
て、トロコイドポンプ7が回転駆動されないため、ベー
ンポンプ1より給油路28、圧力制御弁40の入口ポート4
1、出口ポート42、オリフィス45を介して吸入路38に流
入した圧油の圧力が上昇し、可変絞り弁33のパイロット
油圧室35内の圧力も上昇し、バネ37のバネ力に打勝って
可変絞り弁33の弁本体が右方向へ移動し、可変絞り部34
が開き、給油路28内を流れる圧油の流量は、計量オリフ
ィス29で規定された流量の外に、計量オリフィス29と並
列の可変給油路32を流れる流量が加わり、ロータリサー
ボバルブ4の給油ポート20には大量の圧油が供給される
ので、ステアリングハンドル9を操作して、ロータリサ
ーボバルブ4のスタブシャフトスリーブ11に対しスタブ
シャフト12を相対的に回転させると、大量の圧油がパワ
ーシリンダ5の左方シリンダ室17、右方シリンダ室18の
いずれか一方に供給され、パワーアシスト量が増大し、
結果的にはステアリングハンドル9に加えなければなら
ない操舵力が大巾に軽減される。
【0025】次に車速が増大した場合には、トロコイド
ポンプ7の回転数が増大して、圧油吐出量が増加し、吸
入路38内の圧油がオイルタンク2に排出されて、吸入路
38内の圧力ひいては可変絞り弁33のパイロット油圧室35
内の圧力が低下するので、可変絞り部34の開度が車速に
対応して絞られ、ロータリサーボバルブ4の給油ポート
20への圧油の供給量が低下し、パワーアシスト量が減少
し、結果的にはステアリングハンドル9の操舵に必要な
操舵力が増大する。
【0026】そして車速が或る一定の値を越えると、パ
イロット油圧室35内の圧力が著しく低下して、可変絞り
弁33の可変絞り部34が閉じるので、ロータリサーボバル
ブ4の給油ポート20を介してパワーシリンダ5には、計
量オリフィス29で規定された小流量の圧油が供給され、
ステアリングハンドル9を操舵するに必要な操舵力がさ
らに増大する。また、車両が後退する場合には、トロコ
イドポンプ7は逆転されるので、タンク2から吸引され
た作動油はトロコイドポンプ7の吸入ポート76より吐出
ポート7aへ排出されると、吸入路38の油圧は上昇し、
リリーフ弁47により一定の圧力まで上昇する。従ってパ
イロット室35の圧力が上昇し、可変絞り弁33をバネ力37
に打ち勝って右方向へ移動させるので、可変絞り弁33の
開度は最大となり、ロータリーサーボバルブに供給され
る油量は最大となる。その結果パワーアシスト量は最大
となる。
【0027】流量制御弁30および計量オリフィス29をポ
ンプ本体51に組込み、オリフィス39,45、可変絞り弁33
および圧力制御弁40をバルブケーシング67に組込み、し
かもポンプ本体51にバルブケーシング67を一体に装着す
ることにより油圧制御ユニット3を構成したため、配管
を省略でき、かつ油圧制御ユニット3がコンパクトにな
り、さらにコストダウンと軽量化とを図ることができ
る。圧油の配管抵抗が低下して燃費の改善を図ることが
でき、しかも油漏れの惧れが少なくなり、耐振性と耐久
性と信頼性とが向上する。
【0028】当システムは車速の増大とともに、ポンプ
1の吐出量が減少するので、給油路28、給油ポート20、
排油ポート21、排油路19の圧力損失が低減でき、その結
果ポンプの負荷を低減するので、油温上昇が少なくな
り、オイルクーラーを廃止することもできる。
【0029】
【発明の効果】このように本発明においては、操舵抵抗
の大きな低車速状態ではパワーアシスト量を増大させ、
車速が増大するにつれてパワーアシスト量を漸減したた
め、低速では軽快な操舵、高速では安定した走行が可能
となる。
【0030】また本発明では、前記流量制御弁と前記可
変絞り弁でパワーシリンダへの圧油の供給流量を制御す
るため、シリンダー圧を直接制御する方式に比べて制御
が容易であり、かつ高精度加工を必要としないため、コ
ストが安くできる。さらに本発明は電気方式ではなく油
圧方式で制御を行なっているため、コスト及信頼性の面
から有利である。
【0031】さらにまた本発明においては、高精度を必
要としない可変絞り弁を用い、構造の複雑な油圧反力室
を用いないため、大巾なコストダウンと軽量化を図るこ
とができる。
【0032】また本発明では、固定絞り、可変絞り、圧
力制御弁および流量制御弁をポンプと一体化したため、
配管を省略でき、かつ油圧制御ユニットをコンパクトに
まとめることができ、コストダウンと軽量化をさらに進
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車速応動型油圧パワーステアリン
グ装置の一実施例の全体構成概略図である。
【図2】その要部拡大縦断面図である。
【図3】図2の III−III 線に沿った断面図である。
【図4】前記実施例におけるロータリバルブの縦断側面
図である。
【図5】エンジン回転数応動型油圧パワーステアリング
装置の流量制御弁の制御特性図である。
【符号の説明】
0…エンジン、2…オイルタンク、3…油圧制御ユニッ
ト、4…ロータリサーボバルブ、5…パワーシリンダ、
6…変速機、7…トロコイドポンプ、8…伝動機構、9
…ステアリングハンドル、10…バルブハウジング、11…
スタブシャフトスリーブ、12…スタブシャフト、13…ピ
ニオンシャフト、14…ピン、15…トーションバー、16…
ピストン杆、17…左方シリンダ室、18…右方シリンダ
室、19…排油路、20…給油ポート、21…排油ポート、22
…左方シリンダポート、23…右方シリンダポート、24…
給油通路、25…排油通路、26…左方シリンダ通路、27…
右方シリンダ通路、28…給油路、29…計量オリフィス、
30…流量制御弁、31…リリーフ弁、32…可変給油路、33
…可変絞り弁、34…可変絞り部、35…パイロット油圧
室、36…背圧室、37…バネ、38…吸入路、39…オリフィ
ス、40…圧力制御弁、41…入口ポート、42…出口ポー
ト、43…パイロット油圧室、44…背圧室、45…バネ、46
…オリフィス、47…リリーフ弁、48…負圧防止弁、50…
ポンプ蓋体、51…ポンプ本体、52…キャビティ、53…サ
イドプレート、54…カムリング、55…ロータ、56…回転
軸、57…ベーン、58…回転膨張空間、59…回転収縮空
間、60…低圧チャンバー、61…吸入ポート、62…吐出ポ
ート、63…外周空隙、64…排油路、65…吸入通路、66…
バルブケーシング、67…ボルト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油圧源に連なる給油路および油タン
    クに連なる排油路をパワーシリンダの1対の油圧室いず
    れかに選択的に切換えて接続する切換弁の入力部と該切
    換弁の出力部とが弾性部材とで結合され、該切換弁の入
    力部は操向軸に連結されるとともに該切換弁の出力部は
    ステアリングリンク機構を介して車輪に連結された油圧
    パワーステアリング装置において、 前記給油路中に固定絞りが介装され、流量制御弁が該固
    定絞りの上流部と下流部に接続され、該固定絞りに対し
    並列関係で前記給油路に接続された並列油路中にパイロ
    ット圧の減少に伴なって絞りが狭まる可変絞り弁の可変
    絞り部が介装され、該可変絞りのパイロット油圧室は、
    作動油圧源から圧力制御弁を介して車速の増大に対応し
    排油量が増大する車速センサーに通ずる車速検出油路に
    接続されたことを特徴とする車速応動型油圧パワーステ
    アリング装置。
  2. 【請求項2】 前記作動油圧源はベーンポンプであっ
    て、前記固定絞りおよび流量制御弁は、前記ベーンポン
    プと一体化されたことを特徴とする前記請求項1記載の
    車速応動型油圧パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記車速センサーは変速機出力軸により
    駆動されるトロコイドポンプであることを特徴とする前
    記請求項1記載の車速応動型パワーステアリング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100678642B1 (ko) * 2005-10-17 2007-02-05 주식회사 만도 압력 제어 밸브 및 이를 구비한 자동차의 전자 제어 동력보조 조향장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100678642B1 (ko) * 2005-10-17 2007-02-05 주식회사 만도 압력 제어 밸브 및 이를 구비한 자동차의 전자 제어 동력보조 조향장치

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