JPH0516934B2 - - Google Patents

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JPH0516934B2
JPH0516934B2 JP11645284A JP11645284A JPH0516934B2 JP H0516934 B2 JPH0516934 B2 JP H0516934B2 JP 11645284 A JP11645284 A JP 11645284A JP 11645284 A JP11645284 A JP 11645284A JP H0516934 B2 JPH0516934 B2 JP H0516934B2
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JP
Japan
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molten metal
rolls
roll
outflow prevention
divided
Prior art date
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JP11645284A
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Tomoaki Kimura
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は双ロールにより溶湯を連続的に冷却し
て薄板を製造するものに於いて、双ロール間の溶
湯を保持するための改善された側方溶湯流出防止
板を提供するものである。
〔発明の背景〕
特開昭58−68460等に開示される双ロールを用
いる連鋳機は、溶湯から双ロールの回転に従い、
一挙に薄板を製造できるから、従来のスラブ連鋳
及び熱間圧延の2つの工程により薄板を製造する
場合に比較して、経済効果は極めて大である。
しかしながら、このような双ロール式連鋳機で
は双ロール間に、特にロール側方への溶湯の流出
を防止して溶湯を保持することに対する大きな技
術課題が存在している。
前記の開示例では、双ロールの円筒部に対し、
側方溶湯流出防止板をロールの半径に等しくなる
ように製作して密着させ溶湯の流出防止を図つて
いる。
しかしながら側方溶湯流出防止板には高温にも
耐え得るように、通常はセラミツクス系の耐火物
が用いられる。このような耐火物は硬度が大なの
で円形型の加工を行い、しかも2つのロールに密
着させるように加工することは至難の技である。
一方双ロールの側は高温の溶湯が繰り返し接触
することから、酸化摩耗が生じ易く、かつ繰り返
しの熱負荷によりロール表面には微小クラツクが
生ずる。
従つて耐火物とロール合せ部での摩耗による溶
湯流出防止及びロールの微小クラツクの進展を防
止するために、1時間に1度程度鋳造機よりロー
ルを取り出し、あるいはオンラインにてグライダ
等により表面の研削が必要である。
この研削量はロール直径当り0.5〜1.0mmに及ぶ
ので、その都度、側方溶湯流出防止板の耐火物の
円形面も研削必要となるので、その費用は莫大で
前記開示例の実用化をさまたげる大きな理由とな
つている。
以上の理由から、双ロール間の側方溶湯流出防
止板としては第5図、第6図に示す方式のものが
着目されている。
即ち、第5図に於いて双ロール1,2間の溶湯
6の側方流出防止はロール1,2の両側方面に各
各1枚の側方溶湯流出防止板4を押し当てて行う
ものである。
このようにし溶湯6の側方向への流出を防止し
ながら、各々のロール1,2を矢印方向に回転し
ながら薄板3を製造するものである。
このような側方流出防止方式は、極く狭幅材即
ち、200〜300mm幅のものを30〜120秒間の短時間
の鋳造を行う上では問題なくその機能を発揮して
いる。
然るに実用化を図る場合には、板幅は900〜
1500mmと広幅のものを且つ数時間連続して鋳造す
る必要がある。
このような鋳造を行うと上部側方向溶湯流出防
止法には次のような問題が生ずることが判明し
た。
即ち第5図の正面図の平面方向を示す。第6図
に於いて2つのロール1と2は溶湯6の加熱によ
り軸方向に膨張するが、この膨張量は2つのロー
ルに対し同一ではない。即ち2つのロールの温度
分布には誤差が約60℃程度生じこれにより軸方向
の長さの誤差は約0.8mm生ずる。
もしもロール1,2側間と側方板4間に0.2mm
以上の隙間が生ずると溶湯はこの隙間から洩れだ
すので、前述のように0.8mmも隙間が生ずるもの
では危険な作業となり実用できない。
また、上部の隙間に溶湯が洩れ初めた当初に於
いては、溶湯が外部に流出する前に、隙間間で凝
固してしまうが、このような状態でロール1,2
を回転させると側方溶湯流出防止板4は固定的に
取り付けられているから、前記凝固固化した溶湯
は固くなつており、これがロールの回転と共に引
き込まれるので、もろいセラミツクスで構成され
る側方板4が割れたり、疵ついたりして、溶湯流
出防止機能を失うばかりでなく、溶湯の大量流出
のような大事故を惹起することになる。
〔発明の目的〕
以上のような理由で本発明では双ロール間の溶
湯流出を確実に防止できる側方板を提供すること
を目的とするものである。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するために、本発明では、隣接
して配置された2つのロール間に溶湯を注湯して
該ロールで溶湯を冷却し、該ロールの回転と共に
薄板を製造する双ロール式連鋳機において、前記
2つのロール間の溶湯を保持する側方溶湯流出防
止板を設けると共に、該側方溶湯流出防止板を前
記溶湯の鋳造方向に分割し、該分割された側方溶
湯流出防止板を前記2つのロールのロール側面に
夫々当接させるように配置したものである。
つまり、2つのロール間の溶湯を保持する側方
溶湯流出防止板を2つに分割し、分割された側方
溶湯流出防止板を2つのロールのロール側面に
夫々当接させるように配置することにより、各々
のロールの熱膨張率に対し、或いはロール側面の
摩耗に対し、分割された側方溶湯流出防止板が追
随可能となり前述したように、側方溶湯流出防止
板とロール側面に〓間を生ずることなく安全な鋳
造作業が可能となる。
〔発明の実施例〕
本発明では第5図に示す一つの側方板を2つに
分割し、分割された各々の側方板を2つのロール
の側面に押し当て、かつ側方板の分割面に対して
も押し当て双ロール間の溶湯側方流出を防止する
ものである。
このようにすれば、各々のロールの熱膨張に対
し、あるいはロールの側方面摩耗に対し分割され
た側方板は追随でき、前述したような側方板とロ
ール側面に〓間を生ずることなく、安全な鋳造作
業が可能になる。
次ぎに、本発明の代表的な実施例を第1,2図
で説明する。第2図は本発明の双ロール式連鋳機
に対し第1図に示す平面図のA−A断面から見た
正面図を示すものである。
第2図に於いて双ロール7,8は軸30,31
の回りに矢印に示す方向に回転される。
ノズル33から注湯された溶湯34は2つのロ
ール間に本発明の分割された側方溶湯流出防止板
19,20を用いてプールされる。このプールさ
れた溶湯34はロール1,2により冷却され、且
つロール1,2の回転と共に薄板32が製造され
る。
2つの分割された側方溶湯流出防止板19,2
0の合せ目35はブラケツト17に取付けられた
スプリング18により押し当てられ、合せ面から
の溶湯流出を防止する。
第1図に於いて分割された側方溶湯流出防止板
19,20はロール1,2の側面にブラケツト1
7に設けられたスプリング21,22により押し
当てられ、溶鋼の流出が防止される。
このように分割された側方溶湯流出防止板は可
撓体でロール側面に押し当てられているから、
各々のロールの軸方向寸法変化に対し、追随で
き、たとえ軸方向寸法変化が生じても、溶湯の流
出が生ずることはない。
尚、ロール1,2は軸30,31が軸受箱1
0,11により支持され、軸端14,15に対し
図示は省いたが、接手が挿着されモータ等により
回転駆動される。また軸受箱10,11はロール
1,2の両側に設けられたスタンド9により支持
される。
第3,4図には本発明の他の実施例を示す。第
3図の正面図に於いてノズル50より注湯された
溶湯51は分割された側方板46,47及び、直
立板の耐火物44,45間にプールされる。この
ようにプール湯面51を第2図に示すようにロー
ル間に作らず、直立耐火物44,45面に作ると
湯面51の変動に対し、薄板52の表面品質が良
好となることが知られている。
第4図には第3図の平面図を示すが分割された
側方溶湯流出防止板46,47は前述第1,2図
で説明したと同様に可撓性のスプリング42,4
3により、押し当てられる。尚本図に於いては本
発明の実施法をモデル的に簡略化し、本質的でな
い部分は省いて示した。
第4図に示す溶湯のプール方法では2つの直立
耐火物44,45及び各ロール側面端に分割され
た側方溶湯流出防止板46,47が設けられる。
このように溶湯プール装置を分割すると前述し
た、溶湯の側方流出防止効果のみばかりでなく次
のような別の効果も得られる。
即ち、前記したものでは一体型のボツクス型溶
湯プール装置が用いられているが、このように一
体型のものでは1560℃に及び高温の溶鋼を扱う場
合には耐火物がボツクスのコーナ(角)部で割れ
長時間の使用に耐えず、屡々割れ部からの溶湯流
出事故を生じさせるものであつた。これに対し本
発明の溶湯プール支持装置は第4図に示すように
直立部と側方部は分割されており、従つて組立式
ボツクス型となつており、前記開示例のようにコ
ーナで割れを発生する問題は完全になくなり安全
な作業が可能になつた。
以上のような本発明の実施例で示した双ロール
連鋳機では、板厚2〜6mm、板幅max・1500mm
の薄板材が鋳造速度10〜60m/minで製造可能で
ある。また、連続しての鋳造時間は2時間以上も
溶湯の側方流出事故ほぼ皆無にして行うことが可
能である。
尚、第1,4図では本発明の分割した側方溶湯
流出防止板はロールの両端部側共に設置した例を
示したが、一方の側のロール端を基準になるよう
に、即ち軸方向に動かぬようにして、熱膨張は他
方のロール端側にのみ生ずるようにすれば、一方
のロール端の側方板は分割したものでなく、一枚
式の側方溶湯流出防止板を用いてもよい。但しこ
の場合には他方のロール端側に本発明の分割した
構造の側方溶湯流出防止板を設けるものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、双ロール間の溶湯プールを形
成する側方板を分割した側方溶湯流出防止板とし
て、各々の側方板を2つのロールの各々に対し個
別に押し当てるように構成したので、ロールの軸
方向熱膨張、あるいは側面摩耗が生じても溶湯の
側方流出のない安全な作業が可能となつた。
これにより連続して行う鋳造作業時間を長くす
ることができ、生産性の向上、保守性の向上が可
能となつた。
また、ボツクス型溶湯プール形成方式に於いて
側方溶湯流出防止板と直立耐火物は分割組立式構
造のため、コーナ部に割れが生ぜず安全な鋳造作
業が可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の双ロール式連鋳機
の正面図、第2図は同じく平面図、第3図は本発
明双ロール式連鋳機の他の実施例の正面図、第4
図は同じく平面図、第5図は従来の双ロール式連
鋳機の平面図、第6図は同じく正面図である。 7,8…双ロール、30,31…軸、34…溶
湯、32…薄板、50…ノズル、51…油面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 隣接して配置された2つのロール間に溶湯を
    注湯して該ロールで溶湯を冷却し、該ロールの回
    転と共に薄板を製造する双ロール式連鋳機におい
    て、 前記2つのロール間の溶湯を保持する側方溶湯
    流出防止板を設けると共に、該側方溶湯流出防止
    板を前記溶湯の鋳造方向に分割し、該分割された
    側方溶湯流出防止板を前記2つのロールのロール
    側面に夫々当接させるように配置したことを特徴
    とする双ロール式連鋳機。
JP11645284A 1984-06-08 1984-06-08 双ロ−ル式連鋳機 Granted JPS60261643A (ja)

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JP11645284A JPS60261643A (ja) 1984-06-08 1984-06-08 双ロ−ル式連鋳機

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JP11645284A JPS60261643A (ja) 1984-06-08 1984-06-08 双ロ−ル式連鋳機

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JPS60261643A JPS60261643A (ja) 1985-12-24
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JP11645284A Granted JPS60261643A (ja) 1984-06-08 1984-06-08 双ロ−ル式連鋳機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6326241A (ja) * 1986-07-17 1988-02-03 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd 金属薄板帯の直接鋳造装置
JPS6326243A (ja) * 1986-07-17 1988-02-03 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd 金属薄板帯の直接鋳造装置
JPS6326242A (ja) * 1986-07-17 1988-02-03 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd 金属薄板帯の直接鋳造装置
JPS63115653A (ja) * 1986-10-31 1988-05-20 Hitachi Zosen Corp 連続鋳造設備における鋳片案内装置
JPH0515402Y2 (ja) * 1987-06-26 1993-04-22

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JPS60261643A (ja) 1985-12-24

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