JPH0516915A - 穀物ガス包装方法及び穀物ガス包装体 - Google Patents
穀物ガス包装方法及び穀物ガス包装体Info
- Publication number
- JPH0516915A JPH0516915A JP21410291A JP21410291A JPH0516915A JP H0516915 A JPH0516915 A JP H0516915A JP 21410291 A JP21410291 A JP 21410291A JP 21410291 A JP21410291 A JP 21410291A JP H0516915 A JPH0516915 A JP H0516915A
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- Japan
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- bag
- carbonic acid
- packaging bag
- acid gas
- packaging
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Abstract
(57)【要約】
【目的効果】 包装後直ちに積上げ等の荷扱いができ、
開封時に酸味臭のない穀物ガス包装方法を可能とする。 【構成】 穀物を充填した包装袋内を炭酸ガスで置換す
るとともに、この袋内を脱気して袋内圧力を 460〜660m
mHg とし、更に、整形する。
開封時に酸味臭のない穀物ガス包装方法を可能とする。 【構成】 穀物を充填した包装袋内を炭酸ガスで置換す
るとともに、この袋内を脱気して袋内圧力を 460〜660m
mHg とし、更に、整形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は精白米などの穀物ガス包
装方法及び穀物ガス包装体に関する。
装方法及び穀物ガス包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精白米などの穀物を1〜10キロ
ラム程度に小袋包装する際は、ガスバリア性の高いラミ
ネートフィルムなどからなる包装体内に所定量の穀物を
充填(てん)するとともに、該袋内の空気を炭酸ガス
(CO2)で置換した後、袋口をシールする、いわゆる
ガス包装が周知である。
ラム程度に小袋包装する際は、ガスバリア性の高いラミ
ネートフィルムなどからなる包装体内に所定量の穀物を
充填(てん)するとともに、該袋内の空気を炭酸ガス
(CO2)で置換した後、袋口をシールする、いわゆる
ガス包装が周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ガス包装は、時間
の経過とともに穀物が袋内のガスを吸着して包装袋を密
着させるとともに穀物を高密度に固化し、長時間の保存
を可能とする特長があるが、穀物がガスを吸着するのに
約1昼夜を要する。したがって、包装直後の包装体は空
気まくら状にふくらんでいるので、直ちにパレット等に
積み上げることができないという欠点があった。
の経過とともに穀物が袋内のガスを吸着して包装袋を密
着させるとともに穀物を高密度に固化し、長時間の保存
を可能とする特長があるが、穀物がガスを吸着するのに
約1昼夜を要する。したがって、包装直後の包装体は空
気まくら状にふくらんでいるので、直ちにパレット等に
積み上げることができないという欠点があった。
【0004】そこで、包装体内をガス置換した後、脱気
する包装装置について本出願人は先に提案したが(特開
平1−111619)、脱気して真空度合が高くなる
と、すなわち、袋内の炭酸ガスの残存量が少なくなる
と、穀物の酸化によって開封時に穀物が酸っぱく臭(に
お)い、商品化値を低下させるという問題点があった
(外気温が高い場合は特に著しい)。
する包装装置について本出願人は先に提案したが(特開
平1−111619)、脱気して真空度合が高くなる
と、すなわち、袋内の炭酸ガスの残存量が少なくなる
と、穀物の酸化によって開封時に穀物が酸っぱく臭(に
お)い、商品化値を低下させるという問題点があった
(外気温が高い場合は特に著しい)。
【0005】本発明はこの点にかんがみ、酸味臭のない
穀物ガス包装方法及び穀物ガス包装体を提供することを
技術的課題とする。
穀物ガス包装方法及び穀物ガス包装体を提供することを
技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の穀物ガス包装方法は、穀物を充填した包装袋内
を炭酸ガスで置換するとともに、この体内を弱脱気して
袋内圧力を460〜660mmHgとするという技術的手段
を講じた。
本発明の穀物ガス包装方法は、穀物を充填した包装袋内
を炭酸ガスで置換するとともに、この体内を弱脱気して
袋内圧力を460〜660mmHgとするという技術的手段
を講じた。
【0007】また、脱気とともに包装体を整形するとよ
く、包装体の開口部に逆止弁効果を有する迷路シールを
施した後、該包装体を真空チャンバ内に収納して前記迷
路シールから脱気し、かつ整形する方法が効果的であ
る。
く、包装体の開口部に逆止弁効果を有する迷路シールを
施した後、該包装体を真空チャンバ内に収納して前記迷
路シールから脱気し、かつ整形する方法が効果的であ
る。
【0008】
【作用】穀物を充填して炭酸ガスで置換した包装袋内
を、荷扱いが容易となり、かつ炭酸ガスの残存量の多い
460〜660mmHgとなるよう弱脱気する。
を、荷扱いが容易となり、かつ炭酸ガスの残存量の多い
460〜660mmHgとなるよう弱脱気する。
【0009】脱気は、迷路状のシールを施した包装袋を
真空チャンバ内に収納し、整形とともに行うとよい。
真空チャンバ内に収納し、整形とともに行うとよい。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施するための好適な実施例
につき説明する。ガスバリア性の高いラミネートフィル
ムからなる、三方シールされた包装袋1内に計量包装機
の排出シュート2から所定重量の精白米が排出されると
ともに、ノズル3が前記包装袋1内に下降して炭酸ガス
ボンベ4内の炭酸ガス(CO2)を吐出する。炭酸ガス
は大気より比重が大きいので包装袋1内の底部から漸次
充満し、包装袋1内の空気と置換される。
につき説明する。ガスバリア性の高いラミネートフィル
ムからなる、三方シールされた包装袋1内に計量包装機
の排出シュート2から所定重量の精白米が排出されると
ともに、ノズル3が前記包装袋1内に下降して炭酸ガス
ボンベ4内の炭酸ガス(CO2)を吐出する。炭酸ガス
は大気より比重が大きいので包装袋1内の底部から漸次
充満し、包装袋1内の空気と置換される。
【0011】包装袋1内へ炭酸ガスが供給されると、次
に真空ポンプ5が作動して前記ノズル3を利用して包装
袋1内の炭酸ガスの脱気を開始し、包装袋1内の圧力を
460〜 660mmHgとする。包装袋1内の脱気が終わると、
ノズル3が上昇するとともにゲート6が閉じ、シール台
7により袋口のシールを行うことにより、弱脱気したガ
ス包装の包装体が得られる。
に真空ポンプ5が作動して前記ノズル3を利用して包装
袋1内の炭酸ガスの脱気を開始し、包装袋1内の圧力を
460〜 660mmHgとする。包装袋1内の脱気が終わると、
ノズル3が上昇するとともにゲート6が閉じ、シール台
7により袋口のシールを行うことにより、弱脱気したガ
ス包装の包装体が得られる。
【0012】上記実施例においては、ガス供給用のノズ
ル3を利用して脱気を行ったが、以下、迷路状シールに
よる脱気について説明する。炭酸ガスが包装袋1内に供
給された後、シール台7によって袋口に迷路状シール8
を施す(図2参照)。迷路状シール8は少なくとも2状
の溶着部9A,9Bを設け、これら溶着部9A,9Bの
間に脱気路10を形成し、さらに、溶着部9A,9Bに
は開口部11A,11Bを各々ずらした状態に設けるこ
とにより、包装袋1内と外部とを迷路状に連通する。
ル3を利用して脱気を行ったが、以下、迷路状シールに
よる脱気について説明する。炭酸ガスが包装袋1内に供
給された後、シール台7によって袋口に迷路状シール8
を施す(図2参照)。迷路状シール8は少なくとも2状
の溶着部9A,9Bを設け、これら溶着部9A,9Bの
間に脱気路10を形成し、さらに、溶着部9A,9Bに
は開口部11A,11Bを各々ずらした状態に設けるこ
とにより、包装袋1内と外部とを迷路状に連通する。
【0013】このような迷路状シール8を施した包装体
12は、炭酸ガスの封入によりふくらんだ状態である
が、この包装体12を真空チャンバ13内において脱気
・整形する(図3参照)。すなわち、台板14上にヒン
ジ15により開閉自在に設けた蓋体(ふたたい)16に
よって真空チャンバ13を形成し、真空チャンバ13内
にはエアバッグ17によって上下動する振動板18を水
平に設ける。振動板18には適宜な加振装置、例えば振
動モータ19A,19Bを添着する。前記蓋体16内壁
には押圧板20が、振動板18に対面するようにスプリ
ング21…によって垂設される。更に、一端を真空ポン
プに接続したエア管22を前記真空チャンバ13内に臨
ませる。そして、空気まくら状にふくらんだ包装体12
を振動板18上に載せて蓋体16を閉じ、エア管22に
よって真空チャンバ13内を減圧する。真空チャンバ1
3内が減圧されるとエアバッグ17がふくらんで振動板
18を押し上げ、包装体12は押圧板20と振動板18
とで上下から押し付けられる。また、包装体12がふく
らむことにより、迷路状シール8の脱気路10がふくら
んで包装袋1内のガスが脱気路10を介して脱気され
る。この時、振動板18は微振動しているので、包装袋
1内の米粒はわずかに流動しながら押圧板20と振動板
18とにより整形される。
12は、炭酸ガスの封入によりふくらんだ状態である
が、この包装体12を真空チャンバ13内において脱気
・整形する(図3参照)。すなわち、台板14上にヒン
ジ15により開閉自在に設けた蓋体(ふたたい)16に
よって真空チャンバ13を形成し、真空チャンバ13内
にはエアバッグ17によって上下動する振動板18を水
平に設ける。振動板18には適宜な加振装置、例えば振
動モータ19A,19Bを添着する。前記蓋体16内壁
には押圧板20が、振動板18に対面するようにスプリ
ング21…によって垂設される。更に、一端を真空ポン
プに接続したエア管22を前記真空チャンバ13内に臨
ませる。そして、空気まくら状にふくらんだ包装体12
を振動板18上に載せて蓋体16を閉じ、エア管22に
よって真空チャンバ13内を減圧する。真空チャンバ1
3内が減圧されるとエアバッグ17がふくらんで振動板
18を押し上げ、包装体12は押圧板20と振動板18
とで上下から押し付けられる。また、包装体12がふく
らむことにより、迷路状シール8の脱気路10がふくら
んで包装袋1内のガスが脱気路10を介して脱気され
る。この時、振動板18は微振動しているので、包装袋
1内の米粒はわずかに流動しながら押圧板20と振動板
18とにより整形される。
【0014】包装袋1内の圧力が 460〜 660Hgになった
時点で脱気を停止し、エア管22から真空チャンバ13
内に大気を流入させる。真空チャンバ13内が大気圧に
なるとエアバッグ17がしぼんで下降するとともに、包
装袋1は米粒に緩やかに密着し、迷路状シール8の脱気
路10は大気圧により偏平状の逆止弁となり、包装袋1
内に外気が流入することがない。
時点で脱気を停止し、エア管22から真空チャンバ13
内に大気を流入させる。真空チャンバ13内が大気圧に
なるとエアバッグ17がしぼんで下降するとともに、包
装袋1は米粒に緩やかに密着し、迷路状シール8の脱気
路10は大気圧により偏平状の逆止弁となり、包装袋1
内に外気が流入することがない。
【0015】上記の方法により、炭酸ガスを充満した
後、 310mmHgまで脱気した場合(試験No. 3)、 560mm
Hgまで脱気した場合(試験No. 4)と、炭酸ガスを充満
して脱気しなかった場合(試験No. 1)と、ガス包装せ
ずに 310mmHgまで脱気した場合(試験No. 3)と、につ
いて比較してみると表1のようになった。
後、 310mmHgまで脱気した場合(試験No. 3)、 560mm
Hgまで脱気した場合(試験No. 4)と、炭酸ガスを充満
して脱気しなかった場合(試験No. 1)と、ガス包装せ
ずに 310mmHgまで脱気した場合(試験No. 3)と、につ
いて比較してみると表1のようになった。
【0016】
【表1】
これによると、においがなかったのは包装袋1内に比較
的多量の炭酸ガスが存在する、「脱気なし(試験No.
1)」と、「 560mmHgまで脱気(試験No. 4)」とであ
り、「ガス包装して 310mmHgまで脱気(試験No. 3)」
したものと「ガス包装しないで 310mmHgまで脱気(試験
No. 2)」したものは共に酸味臭があった。更に試験を
行った結果、 460〜 660mmHgの間が臭いがなく、望まし
くは 560〜660mmHgの弱脱気である。精白米重量は3キ
ログラムであり、1昼夜経過後の炭酸ガスの吸着量は約
720mlであった。
的多量の炭酸ガスが存在する、「脱気なし(試験No.
1)」と、「 560mmHgまで脱気(試験No. 4)」とであ
り、「ガス包装して 310mmHgまで脱気(試験No. 3)」
したものと「ガス包装しないで 310mmHgまで脱気(試験
No. 2)」したものは共に酸味臭があった。更に試験を
行った結果、 460〜 660mmHgの間が臭いがなく、望まし
くは 560〜660mmHgの弱脱気である。精白米重量は3キ
ログラムであり、1昼夜経過後の炭酸ガスの吸着量は約
720mlであった。
【0017】
【発明の効果】以上のべたように本発明によれば、保存
性の良好な炭酸ガス包装であり、しかもある程度脱気し
て包装袋が緩やかに密着した状態であるので、包装後直
ちにパレット等に積上げることができ、荷扱いが向上す
る。更に、弱脱気により炭酸ガスが比較的多量であるの
で、開封時に酸味臭がない。
性の良好な炭酸ガス包装であり、しかもある程度脱気し
て包装袋が緩やかに密着した状態であるので、包装後直
ちにパレット等に積上げることができ、荷扱いが向上す
る。更に、弱脱気により炭酸ガスが比較的多量であるの
で、開封時に酸味臭がない。
【図1】包装装置の一部を示す縦断面図である。
【図2】包装体の正面図である。
【図3】真空チャンバを示す縦断面図である。
1 包装袋
2 排出シュート
3 ノズル
4 炭酸ガスボンベ
5 真空ポンプ
6 ゲート
7 シール台
8 迷路状シール
9A 溶着部
9B 溶着部
10 脱気路
11A 開口部
11b 開口部
12 包装体
13 真空チャンバ
14 台板
15 ヒンジ
16 蓋体
17 エアバッグ
18 振動板
19A 振動モータ
19B 振動モータ
20 押圧板
21 スプリング
22 エア管
Claims (4)
- 【請求項1】 穀物を充填した包装袋内を炭酸ガスで置
換するとともに、この袋内を弱脱気して袋内圧力を46
0〜660mmHgとしたことを特徴とする穀物ガス包装方
法。 - 【請求項2】 請求項2記載の方法により得られた包装
体を更に整形することを特徴とする穀物ガス包装方法。 - 【請求項3】 上記包装体の開口部に逆止弁効果を有す
る迷路状シールを施した後、該包装体を真空チャンバ内
に収納して前記迷路状シールから脱気し、かつ整形して
なる請求項2記載の穀物ガス包装方法。 - 【請求項4】 炭酸ガスで置換した包装体内圧力を46
0〜660mmHgとしてなる穀物ガス包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21410291A JPH0516915A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 穀物ガス包装方法及び穀物ガス包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21410291A JPH0516915A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 穀物ガス包装方法及び穀物ガス包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516915A true JPH0516915A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16650267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21410291A Pending JPH0516915A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 穀物ガス包装方法及び穀物ガス包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0516915A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101113485B1 (ko) * | 2010-05-11 | 2012-02-29 | 김미성 | 단열 흡음판 |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP21410291A patent/JPH0516915A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101113485B1 (ko) * | 2010-05-11 | 2012-02-29 | 김미성 | 단열 흡음판 |
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