JPH05169075A - 浄化槽用液移送装置及び液移送方法 - Google Patents

浄化槽用液移送装置及び液移送方法

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JPH05169075A
JPH05169075A JP35661891A JP35661891A JPH05169075A JP H05169075 A JPH05169075 A JP H05169075A JP 35661891 A JP35661891 A JP 35661891A JP 35661891 A JP35661891 A JP 35661891A JP H05169075 A JPH05169075 A JP H05169075A
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Yoshihiko Takimoto
喜彦 滝本
Akira Oshita
昭 大下
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NISHIHARA NEO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の槽の揚水器に送風する送風機が一個で
足り、各揚水器に対する圧力の調整を行うことなく、揚
水量の比を定めることができ、微小の揚水も可能で、揚
程が変わっても流量に変化を生じさせない。 【構成】 液面下に没する密閉容器1の底部に逆止弁2
を、上部には送風機Eに連通する空気供給管3を、下面
近くに開口する吐出管4を、該吐出管4に一端が連通さ
れて他端が密閉容器1の上部に開口するU字管5を設け
た圧力調整装置付き揚水器Aと、前記圧力調整装置付き
揚水器AからU字管を除き、空気供給管3を前記の送風
機Eに接続した圧力調整装置無しの揚水器Bとで構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚水等を浄化する浄化
槽等に用いられ、浄化槽を構成する沈澱池、殺菌槽等の
間で処理水を移送するための浄化槽用液移送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の浄化槽用液移送装置とし
ては、特公昭57−5593号公報記載の汚水浄化処理
用移流装置があり、この装置は汚水浄化処理装置の1つ
の槽の液面下に没して配置される密閉容器と、この密閉
容器に連通せしめた吸込管と、前記密閉容器の下部に連
通せしめた吐出管と、その一端を前記密閉容器の上部に
連通せしめ、その他端を前記吐出管に連通せしめたU字
管とより成り、前記槽内の液を排出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この装置において、液
体を複数の槽間に移送する場合には、それぞれの槽間
に、各別個の移送装置を設ける必要があり、各装置には
それぞれ別個の送風機により空気供給管に空気を供給し
なければならないので、空気供給源である送風機の数が
多くなり、設備投資の金額が多くなってしまう。
【0004】しかも、この場合には、各槽における空気
圧は、各別個の送風源から送風された空気の圧力が一定
でないため、各槽で一定ではなくなり、その圧力で槽内
の液体が吐出するものであるため、各槽の吐出量をバラ
ンスさせるには、各槽に対する送風源からの圧力を調整
する必要がある。
【0005】また、前述のように、各槽毎に送風機を設
置するので、送風機の能力を少なくするのは限度があ
り、従って各槽に対する圧力を余りに小さくすることは
できず、微小量の吐出には適応できなかった。
【0006】本発明は、従来の汚水浄化処理用移流装置
における前述の問題点を解決し、空気圧を供給する装置
が1個で足りて、設備投資の減額を可能とすると共に、
各揚水器に対する圧力の調整を行うことなく、揚水量の
比を定めることができ、微小な揚水も可能で、揚程が変
わっても流量に変化を生しない浄化槽用液移送装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明の浄化槽用液移送装置は、第1の液面下に
没して配置され、下部に逆止弁付吸込口を備えた密閉容
器と、該密閉容器内の上部に連通させた空気供給管と、
該密閉容器内の下部に連通させた吐出管と、一端を前記
密閉容器内の上部に連通させ、他端を前記吐出管に連通
させたU字管とで構成された圧力調整装置付き揚水器、
および第2の液面下に没して配置され、下部に逆止弁付
吸込口を備えた密閉容器に連通され、前記圧力調整装置
付きの揚水器の空気供給管への空気供給源から該密閉容
器内の上部に空気を供給する空気供給管と、前記密閉容
器内の下部に連通させた吐出管とで構成された圧力調整
装置無しの揚水器とから成ることを特徴とする。
【0008】また、本発明の浄化槽用液移送装置の前記
密閉容器は、底部を貫通し上部に開口する吸込管を備え
てもよい。
【0009】さらに、浄化槽用液移送装置は、前記の圧
力調整装置付きの揚水器、圧力調整装置無しの揚水器の
断面積を、その汲み上げ揚水容量に比例して、変えるこ
とができる。
【0010】また、前記の圧力調整装置付きの揚水器、
圧力調整装置無しの揚水器の合計数を3以上とし、その
1つを流量調整用定量ポンプ、その1つを硝酸化液の循
環用ポンプ、他を沈澱槽用汚泥移送ポンプとすることも
できる。
【0011】そして、本発明の浄化槽用液移送方法は、
逆流しないように流入した液の液面に空気圧をかけて前
記液を押し出すようにした構造の容器を複数用意し、該
複数の容器内の液面にかかる前記空気圧を共通にすると
共に、吐出管の高さを同じとし、前記複数の容器の1つ
において、一定水位まで前記液を押し出したときに、該
液面にかかる空気圧が無くなるようにし、この結果、一
定のストローク内で液面が変動すると共に、前記空気圧
が共通であることにより、他の容器の液面も対応して同
一のストロークで変動するようにし、これにより複数箇
所で液を移送することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の浄化槽用液移送装置は、液面下に配置
された密閉容器に空気を送り、密閉容器の上部に開口さ
れた吸込管から密閉容器内に入った液体を、その圧力で
押して、密閉容器の下部に連通する吐出管から吐出させ
るものであるが、圧力調整装置付き揚水器においては、
U字管が密閉容器の上部と吐出管とを連通させているた
め、密閉容器内において、吸込管から入った液がU字管
の上部に達するとU字管内に液が侵入して水封し、空気
圧の放出を停止させて、吐出管から液を吐出させる。吐
出によって水位がU字管の底部にまで低下すると、U字
管底部から空気圧を放出し、吐出管からの液の放出が停
止する。従って、U字管の長さによって液位の上限と下
限が自動的に決まり、1回の吸込み量は決定される。そ
のため、圧力調整装置付き揚水器においては、これに流
入する液の量は常に一定であり、常に一定の液の移送が
行われる。
【0013】吐出時の密閉容器内圧力は吐出管の吐出口
レベルと密閉容器内水位レベルの差であるので、他の容
器を同一レベルに設置すると共に吐出管の高さも同じと
すれば、全ての密閉容器内の液位は同一となってストロ
ークも連動する。そして、各々の密閉容器が設置された
槽の液位が異なっていてもこのストロークは変わらない
ため、圧力調整装置がなくても、一定量の液の移送に支
障を生ずることはない。
【0014】本発明では、送気管を共有することで、密
閉容器内の圧力は全て同一となる。従って、複数のポン
プ装置の内、1台のみで送気と排気を制御すれば、他の
ポンプ装置は同時に動作を起こす。この際、吐出量は密
閉容器の断面積に比例する。
【0015】また、複数の揚水機の内、汲み上げる揚水
の量を変える必要のある時は密閉容器の断面積を変える
ことで、この液面に加わる空気圧は各槽共に同一である
ため、各密閉容器内の水位を一定に保とうとするので、
断面積に応じた吐出量となるものである。
【0016】なお、本発明において、1台の送風機で複
数の槽から液を汲み上げ移送できるが、この複数の槽の
水位が異なってもよい。
【0017】
【実施例】図1は圧力調整装置付き揚水器Aと圧力調整
装置無しの揚水器Bとを接続した状態を示している。揚
水器Aと揚水器Bは共通の空気供給管3で接続されてい
る。
【0018】図1においては、圧力調整装置付き揚水器
Aと圧力調整装置無しの揚水器Bの吐出管4の高さを同
じにすれば、密閉容器1内の液面に加わる空気圧は同じ
となり、その液面は同じ高さに保たれる。そして、液面
は容器内水位ストローク内で変動する。
【0019】次に、本発明の圧力調整装置付き揚水器A
の実施の1例を、図2について説明する。
【0020】この揚水器Aは、液面下に没するようにさ
れた密閉容器1の底面に、流入側には開口するが、流出
側には閉鎖する逆止弁2が設けられ、上面には送風機に
連通する空気供給管3が設けられている。
【0021】この密閉容器1には、上面から、その底面
近くにまで達する吐出管4が挿通されていて、該吐出管
4の中間には下方に向かってU字状に湾曲するU字管5
の一端が取り付けられていて、このU字管5の他端は、
一端の吐出管4への取付け部と略同高さにおいて、密閉
容器1内に開口している。
【0022】このように、密閉容器1は液面下に没して
いるため、液の圧力で逆止弁2を開口させて密閉容器1
内に流入するが、空気供給管3から送り込まれた空気の
圧力によって、密閉容器1内の液面は押し下げられ、空
気圧と押し下げられた液面の圧力が釣り合った高さ以上
に空気圧が高い場合には、その圧力によって、液は吐出
管4に流入し、これから吐出される。
【0023】しかし、この液の吐出により、その液面が
U字管5の下端よりも低くなると、吐出管4内にU字管
5から直接に空気が流入し、吐出管4から空気が流出す
るので、密閉容器1内の圧力は低下する。
【0024】すると、逆止弁2に密閉容器1外の液圧が
加わるため、逆止弁2が開いて密閉容器1内に、密閉容
器1外の液が流入し、密閉容器内液位がU字管の上端に
まで達するとU字管内に液が流入して水封し、空気圧の
放出が止まり、前述と同様にして密閉容器1内の液の吐
出が行われる。
【0025】このようにして、密閉容器1内の液の吐出
管4からの吐出が行われるが、それと同時に密閉容器1
に1回に流入する液の量がU字管の上限と下限で規制さ
れるため、密閉容器内水位ストロークが一定にできる圧
力調整装置としても働くものである。
【0026】図2においては、密閉容器1への液の流入
口として、逆止弁2を用いたが、図3に示すように、密
閉容器1内の上部に一端が開口し、他端が密閉容器1の
下側に開口している吸込管6を、逆止弁2に代えて用い
ても、該吸込管6内の液面の上下で、同一の作用を奏さ
せることができる。図2、図3に示すような密閉容器を
一緒に使用してもよい。
【0027】また、図2、図3に示す圧力調整装置付き
揚水器Aから、U字管5を取り除けば、圧力調整装置無
しの揚水器Bとなる。
【0028】さらに、本発明を実施した浄化槽の1例
を、図4について説明する。
【0029】この浄化槽Cは、浄化する不定量の液が流
入する流入口11を有し、この液中に含ませる汚泥の沈
澱もしくは嫌気性濾材に液を接触させる第1の沈澱分離
槽または嫌気濾床槽12、同様な作用を行う第2の沈澱
分離槽または嫌気濾床槽13、空気に曝すことで曝気を
行う曝気槽または接触曝気槽14とで構成されている。
【0030】前記第2の沈澱分離槽または嫌気濾床槽1
3内には、前記の圧力調整装置付き揚水器Aが、その液
面下に没するよう設置される。また、第1の沈澱分離槽
または嫌気濾床槽12と第2の沈澱分離槽または嫌気濾
床槽13の境界の壁面には、揚水器Aの上面の高さ、即
ち後述の低いレベルLLに流通孔15aが穿設されてい
て、第1の沈澱分離槽または嫌気濾床槽12内に流入口
11から流入した液は、流通孔15aから第2の沈澱分
離槽、または嫌気濾床槽13に流入する。
【0031】そして、第2の沈澱分離槽、または嫌気濾
床槽13の液面下に没するよう設置された圧力調整装置
付き揚水器Aの吐出管4は曝気槽または接触曝気槽14
内に開口しており、この揚水器Aで揚水された処理液
は、吐出管4で曝気槽、または接触曝気槽14に吐出さ
れる。
【0032】一方、浄化槽Cの曝気槽、または接触曝気
槽14の液面下に没するように、圧力調整装置無しの揚
水器Bが設けられ、その吐出管4は第1の沈澱分離槽、
または嫌気濾床槽12に開口しており、接触曝気槽14
内の処理液が揚水器Bにより嫌気濾床槽12に返送され
る。従って、流入口11から流入した液は、第1の沈澱
分離槽、または嫌気濾床槽12から第2の沈澱分離槽、
または嫌気濾床槽13を経て、曝気槽、または接触曝気
槽14に到り、且つこの間を処理液の一部が循環するも
のである。
【0033】浄化槽Cには隣接して沈澱槽Dが設置さ
れ、その中央部分には環状仕切り壁15が設置され、こ
の環状仕切り壁15内に連通する流入管16が曝気槽、
または接触曝気槽14の液面、即ち後述のHLに開口し
ており、曝気槽、または接触曝気槽14の液面がこれよ
りも上昇した際に、曝気槽、または接触曝気槽14内の
液は、沈澱槽Dに流入するようになっている。
【0034】この環状仕切り壁15内には、揚水器A、
揚水器Bと同じ高さで、沈澱槽Dの液面下に没するよう
に、圧力調整装置無しの揚水器B1が設置されている。
この揚水器B1の吸込管6は、沈澱槽Dの下面近くにま
で達しており、沈澱槽D内に沈澱した汚泥を沈澱槽D内
の処理液と共に吸い上げ、これを曝気槽、または接触曝
気槽14にフィードバックする。
【0035】揚水器A、B、B1の空気供給管3は同一
の送風機Eに接続されて、各揚水機A、B、B1に、送
風機Eからの空気が空気供給管3から導入される。
【0036】沈澱槽Dには、流入管16の曝気槽、また
は接触曝気槽14内の開口と同高さに流出孔17が設け
られ、浄化処理の終わった液が、これより排出されるも
のである。
【0037】この浄化槽においては、流入口11から流
入する処理液は一定の量ではなく、その時々の状態で変
化するが、第1の沈澱分離槽、または嫌気濾床槽12と
第2の沈澱分離槽、または嫌気濾床槽13との間の壁面
には、流通孔15が穿設されているので、両者の液面は
常に同一に保たれる。
【0038】そして、第1の沈澱分離槽、または嫌気濾
床槽12および第2の沈澱分離槽、または嫌気濾床槽1
3内の液面が高いレベルHLと低いレベルLLとの間に
ある時は、前述のようにして揚水器Aの作用で、曝気
槽、または接触曝気槽14に定量的に浄化する液は送ら
れる。
【0039】しかし、その液面が低いレベルLLまで低
下すると、第2の沈澱分離槽、または嫌気濾床槽13内
に設置した揚水器Aの密閉容器1に処理液が侵入しなく
なるので、揚水器Aから曝気槽、または接触曝気槽14
への浄化する処理液の移送が行われなくなる。
【0040】第1の沈澱分離槽、または嫌気濾床槽12
へ流入口11から流入する浄化すべき液の流入量は時間
的に変動があって常に一定ではないため、流入の多い時
間帯にはHL近くにまで水位が上がり、逆に流入の少な
い時間帯にはLL近くにまで水位は低下する。この間常
に平均流入量に相当する流量で揚水器によって定量的に
移送が行われる。
【0041】この定量移送の操作は、流入口11から流
入する浄化すべき液の平均流入量を1Qとした時、圧力
調整装置付き揚水器Aの作用によって、ほぼ一定量の
2.5Qに相当する量で、第2の沈澱分離槽、または嫌
気濾床槽13から曝気槽、または接触曝気槽14に処理
液を移送し、曝気槽、または接触曝気槽14から圧力調
整装置無しの揚水器Bでほぼ一定量の1.5Qに相当す
る量で第1の沈澱分離槽、または嫌気濾床槽12へ返流
させるとすれば、差引1.0Qに相当する液が曝気槽、
または接触曝気槽14に移送されたことになる。このと
き、圧力調整装置無しの揚水器Bは、その断面積を揚水
器Aの断面積の1.5/2.5に形成すればよく、各揚
水器A、B、B1は、この密閉容器1内に加わる空気圧
が同一であるため、その液面の大きさに比例して密閉容
器1内の液は押され、その揚水量は断面積に比例したも
のとなる。
【0042】従って、曝気槽、または接触曝気槽14内
に揚水器Aで流入する液の量よりも、揚水器Bによる第
1の沈澱分離槽、または嫌気濾床槽12へのフィードバ
ック量が1.0Qだけ少なくなり、曝気槽、または接触
曝気槽14内の液面はHL以上となりこのオーバーした
量が流入管16で沈澱池Dに送り込まれる。
【0043】さらに、沈澱槽Dにおいては汚泥の沈澱が
行われるが、この沈澱槽Dに設けられる揚水器B1の断
面積は、揚水器Aの断面積の1/2.5とされているの
で、揚水器B1で曝気槽、または接触曝気槽14にフィ
ードバックされる汚泥と液の量は、揚水器Aの移送量
2.5Qの1/2.5で1.0Qに相当する水量で曝気
槽または接触曝気槽14と沈澱槽D間を循環することに
なる。
【0044】前記揚水器Aは前述のように、それ以降に
流す液の量を一定化するための流量調整用定量ポンプと
なり、揚水器Bは硝酸化液の循環用ポンプとなり、さら
に揚水器B1は沈澱槽Dの汚泥返送ポンプとなる。
【0045】
【発明の効果】本発明は前述のように、1台の送風機で
複数の槽から液を汲み上げることができるばかりでな
く、各槽に別個の送風機を設置した場合のように、それ
ぞれに対して空気量の調節を行わなくても断面積に応じ
た揚水量比が決定され、その揚水量比は狂うことがな
い。
【0046】また、1台の送風機で、複数の揚水器を動
作させるため、各揚水器における空気量を下げることが
でき、微小量の揚水が可能となり、圧力調整装置付き揚
水器を清水水槽、または浄化された水槽内に設置すれ
ば、内部の流れが緩やかで、内部にスケール、微生物が
発生して詰まり易いU字管内に、これらの付着を防止す
ることもできる。
【0047】さらに、前述の沈澱槽のように、底部付近
の汚泥をも液と共に吸い込む場合、その他のように、対
象となる槽によって、逆止弁、吸込管の何れをも任意に
選択でき、構造も簡単で、液の流路を広くとれるから詰
まりを生じ難く、揚程が変わっても定量の吐出流量が変
わらない等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の略示した側面図である。
【図2】逆止弁を採用した圧力調整装置付き揚水器の略
示した側面図である。
【図3】吸込管を採用した圧力調整装置付き揚水器の略
示した側面図である。
【図4】本発明を実施した浄化槽の略示した側面図であ
る。
【符号の説明】
A 圧力調整装置付き揚水器 B、B1 圧力調整装置無しの揚水器 C 浄化槽 D 沈澱槽 1 密閉容器 2 逆止弁 3 空気供給管 4 吐出管 5 U字管 6 吸込管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の液面下に没して配置され、下部に
    逆止弁付吸込口を備えた密閉容器と、該密閉容器内の上
    部に連通させた空気供給管と、該密閉容器内の下部に連
    通させた吐出管と、一端を前記密閉容器内の上部に連通
    させ、他端を前記吐出管に連通させたU字管とで構成さ
    れた圧力調整装置付き揚水器、および第2の液面下に没
    して配置され、下部に逆止弁付吸込口を備えた密閉容器
    に連通され、前記圧力調整装置付きの揚水器の空気供給
    管への空気供給源から該密閉容器内の上部に空気を供給
    する空気供給管と、前記密閉容器内の下部に連通させた
    吐出管とで構成された圧力調整装置無しの揚水器とから
    成ることを特徴とする浄化槽用液移送装置。
  2. 【請求項2】 前記の圧力調整装置付きの揚水器、圧力
    調整装置無しの揚水器の密閉容器断面積を、その汲み上
    げ揚水容量に比例して、変えたことを特徴とする請求項
    1記載の浄化槽用液移送装置。
  3. 【請求項3】 前記の圧力調整装置付きの揚水器、圧力
    調整装置無しの揚水器の合計数を3以上とし、その1つ
    を流量調整用定量ポンプ、その1つを硝酸化液の循環用
    ポンプ、他を沈澱槽用汚泥移送ポンプとすることを特徴
    とする請求項1記載の浄化槽用液移送装置。
  4. 【請求項4】 第1の液面下に没して配置され、底部を
    貫通し上部に開口する吸込管を備えた密閉容器と、該密
    閉容器内の上部に連通させた空気供給管と、該密閉容器
    内の下部に連通させた吐出管と、一端を前記密閉容器内
    の上部に連通させ、他端を前記吐出管に連通させたU字
    管とで構成された圧力調整装置付き揚水器、および第2
    の液面下に没して配置され、下部に逆止弁付吸込口を備
    えた密閉容器に連通され、前記圧力調整装置付きの揚水
    器の空気供給管への空気供給源から該密閉容器内の上部
    に空気を供給する空気供給管と、前記密閉容器内の下部
    に連通させた吐出管とで構成された圧力調整装置無しの
    揚水器とから成ることを特徴とする浄化槽用液移送装
    置。
  5. 【請求項5】 前記の圧力調整装置付きの揚水器、圧力
    調整装置無しの揚水器の密閉容器断面積を、その汲み上
    げ揚水容量に比例して、変えたことを特徴とする請求項
    4記載の浄化槽用液移送装置。
  6. 【請求項6】 前記の圧力調整装置付きの揚水器、圧力
    調整装置無しの揚水器の合計数を3以上とし、その1つ
    を流量調整用定量ポンプ、その1つを硝酸化液の循環用
    ポンプ、他を沈澱槽用汚泥移送ポンプとすることを特徴
    とする請求項4記載の浄化槽用液移送装置。
  7. 【請求項7】 逆流しないように流入した液の液面に空
    気圧をかけて前記液を押し出すようにした構造の容器を
    複数用意し、該複数の容器内の液面にかかる前記空気圧
    を共通にすると共に、吐出管の高さを同じとし、前記複
    数の容器の1つにおいて、一定水位まで前記液を押し出
    したときに、該液面にかかる空気圧が無くなるように
    し、この結果、一定のストローク内で液面が変動すると
    共に、前記空気圧が共通であることにより、他の容器の
    液面も対応して同一のストロークで変動するようにし、
    これにより複数箇所で液を移送することからなる液移送
    方法。
JP3356618A 1991-12-25 1991-12-25 浄化槽用液移送装置及び液移送方法 Expired - Fee Related JP2559177B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100383397B1 (ko) * 2000-02-21 2003-05-12 이태규 공기압을 이용한 유체이송장치
JP2007117908A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Kubota Corp 浄化槽
JP2010184210A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Best Plant Ltd Co 生物濾過処理用浮上濾材層の自動洗浄装置
JP2010207662A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Kubota Corp 浄化槽及び浄化槽の運転方法

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