JPH05168885A - 攪拌装置 - Google Patents

攪拌装置

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Publication number
JPH05168885A
JPH05168885A JP34143091A JP34143091A JPH05168885A JP H05168885 A JPH05168885 A JP H05168885A JP 34143091 A JP34143091 A JP 34143091A JP 34143091 A JP34143091 A JP 34143091A JP H05168885 A JPH05168885 A JP H05168885A
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JP
Japan
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stirring tank
stirrer
stirring
turbine
tank
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Pending
Application number
JP34143091A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Yoshida
英稔 吉田
Masaaki Takama
正彰 高間
Junji Machida
純二 町田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/18Stationary reactors having moving elements inside

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳化分散造粒法によって非常にシャープな粒
径分布のポリマー微粒子を得ることのできる攪拌系を提
供する。 【構成】 乳化分散造粒あるいは懸濁重合に用いられる
攪拌槽内にタービン形攪拌機を備えてなる攪拌装置にお
いて、攪拌槽として略円筒状の側面部と、該側面部下端
より攪拌槽の軸線に向って縮径しながら下降し前記軸線
の通過する中央部が最も深くなる形状の底部とを有する
ものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、攪拌装置に関するもの
である。詳しく述べると本発明は、乳化分散造粒あるい
は懸濁重合によりポリマー微粒子を製造するに際して用
いられる攪拌槽内にタービン形攪拌機を備えてなる攪拌
装置、特に攪拌槽の形状の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1〜10μm程度の均一な粒径を有する
ポリマー微粒子の製造方法としてシード重合法というも
のが知られているが、この方法においては温度などの重
合条件を厳密に制御する必要がある。また用いられる樹
脂にも制限があり、工程も複雑なものになってくるため
に製造コストも高くあまり実用的な方法とは言えないも
のであった。そこでより製造工程が簡単でかつコストダ
ウンにつながり、使用される樹脂の選択幅も広い方法の
一つとして乳化分散造粒法が検討されている。この方法
は、ポリマーの重合過程を省略し、ポリマーを非水溶性
有機溶媒に溶解させてなるポリマー溶液を、直接水性分
散液中に乳化分散させてエマルジョンを形成し、攪拌を
続けながらこのエマルジョンに熱を加えて、有機溶媒を
蒸発乾燥させポリマー微粒子を析出させることにより行
なわれるものである。
【0003】このような乳化分散造粒法において、得ら
れるポリマー微粒子の粒径および粒径分布を決定するの
はポリマー溶液の水系分散媒への乳化分散工程である。
さらに、得られるポリマー溶液の粒径分布を大きく左右
するものの一つとして、この乳化分散工程において使用
される攪拌系が考えられる。
【0004】乳化分散造粒法によるポリマー微粒子の製
造方法に関して、例えば特公昭61−28688号公
報、特開昭61−91666号公報、特開昭63−25
664号公報などの文献に開示がある。しかしながら、
これらの文献においては、攪拌機として櫂形攪拌機、高
剪断タービン形攪拌機あるいは超音波分散機などの各種
のものが用いられることが示されているものの、攪拌系
におけるそれ以外の点、例えば攪拌槽の構成等は特に言
及されていない。
【0005】一般に液−液分散系における液滴径分布を
支配する因子は、次のように考えられている。攪拌槽内
部では、図12に模式的に示すように攪拌羽根11の近
傍で液滴の分裂のみが起こる領域(インペラー領域)I
と、その他の領域(循環領域)Rとがある。液滴のイン
ペラー領域Iからの循環経路は多様であり、個々の液滴
が経験する循環頻度の差が液滴径分布を支配する重要な
因子となる。
【0006】液滴の粘度がある粘度以下の範囲では液滴
径を界面張力が支配し、それ以上の粘度では粘性力が支
配する。液滴径を粘性力が支配しているポリマー溶液の
ような場合、液滴径を決定するのはインペラー領域Iで
の攪拌力であり、また液滴径分布を決定するのは循環頻
度の差である。即ちこの循環頻度の差がなければ均一な
粒径の液滴を得ることができるはずである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、乳化分
散造粒法などにより得られるポリマー微粒子の粒径分布
に、攪拌系における攪拌槽の形状が大きく関与している
という見地からその形状に検討を加えたものである。
【0008】本発明は改良された攪拌装置を提供するこ
とを目的とするものである。本発明はまた、乳化分散造
粒法、懸濁重合法などにおいて使用され、得られるポリ
マー微粒子の粒径を均一なものへと制御し得る攪拌装置
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決しようとするための手段】上記諸目的は、
乳化分散造粒あるいは懸濁重合に用いられる攪拌槽内に
タービン形攪拌機を備えてなる攪拌装置であって、前記
攪拌槽が略円筒状の側面部と、該側面部下端より攪拌槽
の軸線に向って縮径しながら下降し前記軸線の通過する
中央部が最も深くなる形状を呈する底部とを有すること
を特徴とする攪拌装置により達成される。
【0010】
【作用】前記したように液−液分散系における液滴径分
布を支配する因子は、個々の液滴が経験する循環頻度の
差であり、この循環頻度の差がなければ均一な粒径の液
滴を得ることができる。タービン形攪拌機を用いた場
合、インペラー領域Iは図13に示す部分であり、循環
頻度のバラツキを無くすには液全体が同じ回数だけイン
ペラー領域Iを通過できるように攪拌槽の形状を決める
ことが必要である。本発明者らは鋭意検討の結果、攪拌
槽の特に底部近傍の形状が循環頻度のバラツキに大きな
影響を与えており、一般的な平底の攪拌槽に比べて、側
面部下端より攪拌槽の軸線に向って縮径しながら下降し
前記軸線の通過する中央部が最も深くなる形状を呈する
底部を有する攪拌槽を用いると、得られる液滴の粒径分
布が極めて良好になることを見い出したものである。
【0011】以下、本発明を実施態様に基づきより詳細
に説明する。本発明の攪拌装置は、高剪断力を有するタ
ービン形攪拌機を備えた攪拌装置であり、例えば乳化分
散造粒法、懸濁重合法などによりポリマー微粒子を得よ
うとする場合に好適に使用される。
【0012】しかして本発明に係わる攪拌装置は、攪拌
槽1として略円筒状の側面部と、該側面部下端より攪拌
槽の軸線に向って縮径しながら下降し前記軸線の通過す
る中央部が最も深くなる形状を呈する底部2とを有する
ものを用いる。
【0013】この攪拌槽1の寸法には特に制限がなく、
またその形状は上記したように底部2が傾斜を有してお
りその中央部が最も深くなる形状のものであれば、図1
(a)に示すように底部2が直線的な傾斜を有するもの
であっても、あるいは図1(b)に示すように曲線的な
傾斜を有するものであっても、さらには階段状に傾斜し
ていくものなどであってもよい。
【0014】またこの攪拌槽1の底部2の面積は、図2
に示すように、前記攪拌槽1の側面部下端より底部中央
部までの深さと同一の深さを有し、かつ攪拌槽の軸線に
垂直な断面がこの深さの間、側面部における断面と同一
面積となる仮想的な平底部を考えた場合に、前記攪拌槽
1の底部2の容積V1 がこの仮想的な平底部の容積V0
に対し、0.1≦V1 /V0 ≦0.9、より好ましくは
0.3≦V1 /V0 ≦0.6の条件を満たすことが望ま
れる。すなわち、V1 /V0 が0.9を越えるものであ
ると、その攪拌槽1を用いて液−液分散系を形成した場
合に、個々の液滴の循環頻度を十分均一なものにするこ
とができない虞れがあり、一方、V1 /V0 が0.1未
満であると、液滴が循環できずに底部2内に滞留する虞
れがあるためである。
【0015】さらにこの攪拌槽1は、例えば図3
(a)、(b)に示すように底部2中央部に、使用する
タービン形攪拌機の外径よりも少し大きい内径を有する
液溜め2aを有していても構わない。
【0016】本発明の攪拌装置において使用されるター
ビン形攪拌機3は、例えば図9に示すような構成を有し
ている。この図9に示される攪拌機3は、上方の駆動モ
ータ(図示せず)より延長されたタービン軸4の先端に
タービン5が取り付けられており、このタービン5の外
周をタービン軸受を兼ねるステーター6とその下端面に
接合された底板7からなるケーシング8で覆っている。
そしてタービン5の回転によって液体は、底板7の中央
部に設けられた開口部7aよりケーシング8内部へと吸
い込まれ、ステーター6の上部壁面に設けられた開口部
6aよりケーシング8外部上方へと吐き出される。この
ケーシング8内部がインペラー領域Iで、タービン羽根
近傍では通過する液体に高剪断力がかかり液滴の分裂が
生じる。本発明において使用されるタービン形攪拌機3
のタービン5の形状は数多くあり、例えば図10(a)
に示すような形状を有する高粘度用のもの、図10
(b)に示すような形状を有する低粘度用のものなど、
液体の粘度に応じて適宜選択可能である。図11(a)
には図10(a)に示すような高粘度用のタービン5を
装着した攪拌機3の別の態様を、図11(b)には低粘
度用のタービンを装着した攪拌機3のさらに別の態様を
示すが、これらはケーシング8の形状等が若干異なる以
外は図9に例示したものとほぼ同様の構成を有するもの
である。なお、本発明の攪拌装置において用いられるタ
ービン形攪拌機としては、ホモミクサー(特殊機化工社
製)などが知られている。
【0017】また本発明の攪拌装置においては、図4に
図示するように、攪拌槽の底部とタービン形攪拌機の底
部との間隔(l)は、ホモミキサーの径(d)に対し
て、0.2d≦l≦3d、より好ましくは0.5d≦l
≦dとなる関係が満たされるようにすることが望まし
い。これはlが0.2d未満であると攪拌時にキャビテ
ーションを起す虞れがあり、一方lが3dを越えるもの
であると槽内の液の循環が良好なものとならない虞れが
あるためである。
【0018】さらに本発明の攪拌装置において、図6に
示すようにタービン形攪拌機3が、ケーシング8上部に
タービン軸4方向に延長された筒状体9を備えており、
さらに望ましくはこの筒状体9の上端部より外方へと広
がる傘状体10を備えているとよりシャープな粒径分布
が得られることが期待される。これは、タービン5の回
転時にステーター6の上部壁面に設けられた開口部6a
よりケーシング8外部上方へと吐き出される液体に、こ
れらの筒状体9および傘状体10によって強制的な循環
流路を形成し、液−液分散系における液滴の循環頻度の
差をより小さくすることができるためである。
【0019】次に上記したような本発明の攪拌装置を用
いて乳化分散造粒法によりポリマー微粒子を製造する場
合について例示する。まずはポリマーを非水溶性有機溶
媒に溶解してポリマー溶液を調製する。用いられるポリ
マーとしては、非水溶性有機溶媒に溶解可能でかつ水に
不溶かあるいは水にほとんど溶解しないポリマーであれ
ばいずれでもよく、例えば、ポリスチレン、スチレンア
クリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポ
リメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、エ
ポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアミ
ド、パラフィンワックス等のポリマーが単独であるいは
ブレンドして用いられ得る。また用いられる溶媒として
は、水に不溶かあるいは難溶で、用いられる上記のごと
きポリマーを溶解するものであればいずれでもよいが、
特に好ましいものとしては、トルエン、塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホルム、
ジエチルエーテル、メチルエチルケトン、酢酸エチル、
ベンゼンなどが挙げられる。なお、これらの非水溶性有
機溶媒は、単独であるいは2種以上組合せて用いられ得
る。
【0020】なお、このポリマー溶液中には、得ようと
するポリマー微粒子の用途等に応じて、公知の各種着色
剤、各種荷電制御剤、各種磁性体等の他の固形分を溶解
ないしは分散配合することができる。
【0021】このように調製されたポリマー溶液は次い
で水性分散液と混合され、前記したような本発明の攪拌
装置を用いて十分に攪拌することによって、水性分散液
中に乳化分散されエマルジョンを形成する。なお、この
攪拌時間としては、10分以上が好ましい。攪拌時間が
短すぎるとシャープな粒径分布が得られないためであ
る。エマルジョンにおけるポリマー溶液の各液滴の粒径
は、最終的に得られるポリマー微粒子の大きさを直接左
右するものとなるので、得ようとするポリマー微粒子の
大きさに応じた液滴を形成する必要がある。
【0022】エマルジョンを形成するために用いられる
水性分散液としては、基本的には水が用いられ得るが、
エマルジョンを破壊しない程度の水溶性有機溶媒を含ん
でいても構わない。例えば、水、水/メタノール混液
(重量比50/50〜100/0)、水/エタノール混
液(重量比50/50〜100/0)、水/アセトン混
液(50/50〜100/0)、水/メチルエチルケト
ン混液(重量比(70/30〜100/0)などが使用
可能である。また、このようなエマルジョンを形成する
に際して、必要に応じて分散安定剤や分散安定補助剤を
添加することも可能である。分散安定剤は水性分散液中
で親水性コロイドを有するもので、特にゼラチン、アラ
ビアゴム、寒天、セルローズ誘導体(例えばヒドロキシ
メチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒド
ロキシプロピルセルローズ等)、合成高分子(ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミド、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩等)が挙
げられる。また分散安定補助剤としては通常界面活性剤
が用いられ、サポニンなどの天然界面活性剤、アルキレ
ンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系などの
ノニオン系界面活性剤、カルボン酸、スルホン酸、燐
酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含む
アニオン系界面活性剤などが挙げられる。とくに分散安
定剤と分散安定補助剤との組合せで好ましいのは、セル
ローズ誘導体(メチルセルローズ系誘導体)とアニオン
系界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム)またはポリビニルアルコールとアニオン系界面活性
剤である。
【0023】上記のようにしてエマルジョンを形成した
後、系全体を徐々に昇温し、液滴中の溶媒を完全に除去
する。その後、洗浄−瀘過−乾燥工程を経てポリマー微
粒子を得る。
【0024】このように乳化分散造粒法の攪拌系におい
て本発明に係わる攪拌装置を用いることにより、粒径分
布が極めてシャープな平均粒径1〜10μm程度のポリ
マー微粒子を得ることができる。なお、本発明の攪拌装
置は、懸濁重合における攪拌系にも好適に応用できるも
のである。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。 実施例1 予め室温で低分子量ポリエステル100gを塩化メチレ
ン450gに完全に溶解させて、ポリマー溶液550g
を調製する。一方、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム10gとメトローズ65SH−50(信越化学社
製、メチルセルローズ誘導体)10gを水1リットルに
熱をかけずに完全に溶解し、水性分散液を調製する。次
に図5に示すような形状を有する攪拌槽に水性分散液1
リットルを入れ、TKホモミキサー(特殊機工社製)を
図5に示すように配置し、このホモミキサーを用いて1
0分間、毎分4000回転で攪拌して、ポリマー溶液5
50gを乳化分散させた。その後得られたエマルジョン
を、3リットル容のビーカーに入れられた水1リットル
中へ注ぎ込み、スリーワンモーターで毎分500回転で
ゆっくり攪拌しながら、2時間約45℃に保ち、塩化メ
チレンを完全に除去した。このようにして得られたポリ
マー微粒子の体積平均粒径およびその標準偏差を粒度分
布測定器(島津製作所社製、SALD1000)を用い
て測定した。得られた結果を表1に示す。また図8に
は、得られたポリマー微粒子の粒度分布のグラフを示
す。
【0026】実施例2 図6に示すようにホモミキサーに筒状体および傘状体を
取り付けたものを使用する以外は、実施例1と同様にし
てポリマー微粒子を製造し、得られたポリマー微粒子の
体積平均粒径およびその標準偏差を粒度分布測定器(島
津製作所社製、SALD1000)を用いて測定した。
結果を表1に示す。
【0027】比較例 図7に示すように平底の攪拌槽を用いる以外は、実施例
1と同様にしてポリマー微粒子を製造し、得られたポリ
マー微粒子の体積平均粒径およびその標準偏差を粒度分
布測定器(島津製作所社製、SALD1000)を用い
て測定した。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、実施例の標準偏差は比
較例のそれに比べてかなり小さく、粒径分布が非常に良
くなった。なお、上記実施例および比較例において、平
均粒径の標準偏差は次式より算出した。
【0030】
【数1】
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、乳化分散造
粒あるいは懸濁重合に用いられる攪拌槽内にタービン形
攪拌機を備えてなる攪拌装置であって、前記攪拌槽が略
円筒状の側面部と、該側面部下端より攪拌槽の軸線に向
って縮径しながら下降し前記軸線の通過する中央部が最
も深くなる形状の底部とを有することを特徴とする攪拌
装置であるから、液−液分散系において各液滴が経験す
る循環頻度を均一なものとし、ひいては乳化分散造粒あ
るいは懸濁重合によって得られるポリマー微粒子を極め
てシャープな粒径分布を有するものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、それぞれ本発明の攪拌
装置に用いられる攪拌槽の一態様の形状を示す模式断面
図、
【図2】(a)および(b)は、それぞれ本発明の攪拌
装置に用いられる攪拌槽の底部容積と仮想的な平底攪拌
槽の底部容積との関係を示す模式図、
【図3】(a)および(b)は、それぞれ本発明の攪拌
装置に用いられる攪拌槽の別の態様の形状を示す模式断
面図、
【図4】は、本発明の攪拌装置におけるタービン形攪拌
機の底部と攪拌槽底面との間隔(l)とタービン形攪拌
機の外径(d)との関係を示す模式断面図、
【図5】は、本発明の一実施例において用いられた攪拌
装置の構成を示す模式図、
【図6】は、本発明の別の実施例において用いられた攪
拌装置の構成を示す模式図、
【図7】は、比較例において用いられた攪拌装置の構成
を示す模式図、
【図8】は、本発明の実施例によって得られたポリマー
微粒子の粒径分布を示すグラフ、
【図9】は、本発明の攪拌装置において用いられるター
ビン形攪拌機の一態様を示す模式側面断面図、
【図10】(a)および(b)は、それぞれタービン形
攪拌機のタービンの一態様を示す模式斜視図、
【図11】(a)および(b)は、それぞれ図10
(a)および(b)のタービンをステーターに装着した
状態を示す模式側面断面図、
【図12】は、攪拌槽内における液−液分散系の模式
図、
【図13】は、タービン形攪拌機を用いた場合における
インペラー領域と循環領域とを示す模式図である。
【符号の説明】
1…攪拌槽、2…攪拌槽の底部、2a…液溜め、3…タ
ービン形攪拌機、4…タービン軸、5…タービン、6…
ステーター、7…底板、8…ケーシング、9…筒状部、
10…傘状部、11…攪拌羽根、I…インペラー領域、
R…循環領域。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳化分散造粒あるいは懸濁重合に用いら
    れる攪拌槽内にタービン形攪拌機を備えてなる攪拌装置
    であって、前記攪拌槽が略円筒状の側面部と、該側面部
    下端より攪拌槽の軸線に向って縮径しながら下降し前記
    軸線の通過する中央部が最も深くなる形状を呈する底部
    とを有することを特徴とする攪拌装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌槽の側面部下端より底部中央部
    までの深さと同一の深さを有し、かつ攪拌槽の軸線に垂
    直な断面がこの深さの間、側面部における断面と同一面
    積となる仮想的な平底部を考えた場合に、前記攪拌槽の
    底部の容積V1 がこの仮想的な平底部の容積V0 に対し
    以下の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の
    攪拌装置。 0.1≦V1 /V0 ≦0.9
  3. 【請求項3】 攪拌槽の底部中央部には液溜めが形成さ
    れたものである請求項1に記載の攪拌装置。
JP34143091A 1991-12-24 1991-12-24 攪拌装置 Pending JPH05168885A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072955A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Nozomu Iketani 乳化物製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072955A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Nozomu Iketani 乳化物製造装置

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