JPH05168822A - フィルタープレスにおける2段式ケーキ剥離装置 - Google Patents

フィルタープレスにおける2段式ケーキ剥離装置

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JPH05168822A
JPH05168822A JP33722391A JP33722391A JPH05168822A JP H05168822 A JPH05168822 A JP H05168822A JP 33722391 A JP33722391 A JP 33722391A JP 33722391 A JP33722391 A JP 33722391A JP H05168822 A JPH05168822 A JP H05168822A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタープレスにおいて、濾過作業の終了
後、濾布に対して上下振動と微振動の2種類の振動を2
段階で与えることにより、例え粘性を有するケーキであ
っても確実に剥離除去することができ、濾過作業の能率
を大幅に向上し得る2段式ケーキ剥離装置を提供する。 【構成】 隣接する濾板(1)(1)同志の互いに対向する濾
布吊下げ棒(5)(5)の左右両端部の上方に、ハンマー(12)
を有する上下振動式の第1濾布振動装置(10)がそれぞれ
配置され、同濾布吊下げ棒(5)(5)の略中央部の上方に、
バイブレータ(28)とその昇降手段(21)および濾布吊下げ
棒捕捉手段(29)を備えた微振動式の第2濾布振動装置(2
0)が配置されており、濾板(1) の開板状態において、最
初に、第1濾布振動装置(10)の作動により、濾布吊下げ
棒(5)(5)の左右両端部が叩かれて、濾布(3)(3)に上下振
動が与えられ、ついで、第2濾布振動装置(20)のバイブ
レータ(28)の作動により、濾布吊下げ棒(5)(5)と濾布
(3)(3)に微振動が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルタープレスに
おける2段式ケーキ剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタープレスにおけるケーキ
剥離装置は、圧搾濾過の終了後、開板状態の濾板同志の
間に、例えばエア・シリンダの作用により濾布振動用ハ
ンマを所定位置まで下降させて上下動させることによ
り、濾布吊下げ棒ひいてはこれに吊り下げられた濾布に
上下の方向の振動を与えて、ケーキを剥離していた(例
えば特公昭54−24747号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置によれば、濾布に与える振動が比較的緩
慢であるため、ケーキは大きな塊としては剥離落下する
が、細かいケーキとくに粘性のあるケーキは落下しにく
ゝ、またとりわけ濾板周辺および原液入口センター部の
細かいケーキを除去することができないという問題があ
った。
【0004】そこで、本出願人は、先にフィルタープレ
スの濾布吊下げ棒を捕捉手段によりつかまえて、バイブ
レータの微振動によりケーキを除去するようにしたケー
キ剥離装置を提案した(特開昭62−106813号公
報参照)。
【0005】ところが、この先提案の装置によれば、濾
布に大きなケーキが付着している場合、そのケーキがじ
ゃまをして、濾布全面に振動が伝わり難く、ケーキの除
去を完全に行なうことはできなかった。
【0006】この発明者は、上記の点に鑑み鋭意研究を
重ねた結果、ケーキの剥離にさいし、濾布に対してまず
最初に上下振動を与え、ついで微振動を与えて、2種類
の振動を2段階で与えることにより、ケーキの剥離除去
を確実に行なうことができることを見出し、この発明を
完成した。
【0007】この発明の目的は、濾過作業の終了後、濾
布に対して振動を2段階で与えることにより、粘性を有
するケーキであっても確実に剥離除去することができ、
濾過作業の能率を大幅に向上し得る、フィルタープレス
における2段式ケーキ剥離装置を提供しようとするにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、濾板の前後両濾過面を被覆する濾布
のそれぞれ上縁に濾布吊下げ棒が取り付けられ、濾布吊
下げ棒の左右両端部がコイルばねによってそれぞれ吊ら
れ、隣接する濾板同志の互いに対向する濾布吊下げ棒の
左右同側の端部がそれぞれ連結部材によって相互に連結
されているフィルタープレスにおいて、隣接する濾板同
志の互いに対向する濾布吊下げ棒の左右両端部の上方
に、エア・シリンダの作動によって上下動するハンマー
を有する上下振動式の第1濾布振動装置がそれぞれ配置
され、同濾布吊下げ棒の略中央部の上方に、バイブレー
タとその昇降手段および濾布吊下げ棒捕捉手段を備えた
微振動式の第2濾布振動装置が配置されており、濾板の
開板状態において、上下振動式の第1濾布振動装置の作
動により、濾布吊下げ棒の左右両端部が叩かれて、上下
に振動が与えられ、濾布に付着しているケーキの大部分
が振り落とされた後、微振動式の第2濾布振動装置の作
動により、濾布吊下げ棒の略中央部が捕捉されて、濾布
吊下げ棒および濾布に微振動が与えられて、残りのケー
キが振り落とされるようになされていることを特徴とす
る、フィルタープレスにおける2段式ケーキ剥離装置を
要旨としている。
【0009】
【作用】上記2段式ケーキ剥離装置によれば、濾板の開
板状態において、まず最初に、上下振動式の第1濾布振
動装置の作動により、濾布吊下げ棒の左右両端部が叩か
れて、濾布に付着しているケーキが大きい塊で振り落と
される。このとき、大部分のケーキが剥離落下するが、
あとの微振動を濾布に与えやすいようにするには、例え
ばケーキの2分の1以上5分の3程度まで落下すれば充
分である。
【0010】続いて微振動式の第2濾布振動装置の作動
により、濾布吊下げ棒の略中央部が捕捉されながら、濾
布吊下げ棒および濾布に微振動が与えられて、残りのケ
ーキが振り落とされる。これによって、粘性を有するケ
ーキであっても、確実に剥離除去することができ、濾過
作業の能率が大幅に向上する。
【0011】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0012】この明細書において、前後および左右は図
2を基準とし、前とは図2の右側、後とは同左側をいう
ものとする。
【0013】実施例は、この発明を多数の濾板が左右一
対の側板に支持せられて開閉せしめられる、いわゆる側
板型フィルタープレスに適用した場合を示すものであ
る。
【0014】図面において、フィルタープレスの左右一
対の側板(2)(2)に、多数の濾板(1)が一対の吊手(4)(4)
を介して摺動自在に吊下げ状に保持せられている。
【0015】濾板(1) の前後両濾過面は、中央の原液導
入孔部分で相互に連結された前後一対の濾布(3)(3)によ
り被覆されている。各濾布(3) の上縁に取り付けられた
濾布吊下げ棒(5) の左右両端部は、濾板(1) の上端部左
右両側に立上り状に設けられた逆L形のばね吊下げブラ
ケット(6) の上端水平部に吊下げられたコイルばね(7)
によって、それぞれ吊られている。隣接する濾板(1)(1)
同志の互いに対向する濾布吊下げ棒(5) の各両端部を相
互に連結する鎖よりなる連結部材(8) は、隣接する濾板
(1)(1)が相互に離間せしめられたさいの間隔よりも短い
長さを有している。
【0016】また各側板(2) にはガイド・レール(9) が
それぞれ設けられ、左右両側板(2)(2)を跨ぐ正面よりみ
て門形の移動体(17)の左右両脚部(17a)(17a)に設けられ
た前後一対ずつのローラ(18)(18)がガイド・レール(9)
(9)にのせられて案内せられることにより、移動体(17)
が前後に移動し得るようになされている。
【0017】この発明による2段式ケーキ剥離装置は、
隣接する濾板(1)(1)同志の互いに対向する濾布吊下げ棒
(5)(5)の左右両端部の上方に、エア・シリンダ(11)の作
動によって上下動するハンマー(12)(12)を有する上下振
動式の第1濾布振動装置(10)(10)がそれぞれ配置され、
同濾布吊下げ棒(5)(5)の略中央部の上方に、バイブレー
タ(28)とその昇降手段(21)および濾布吊下げ棒捕捉手段
(29)を備えた微振動式の第2濾布振動装置(20)が配置さ
れているものである。
【0018】上記第1濾布振動装置(10)は、門形移動体
(17)の左右両側部に取り付けられている。すなわち、門
形移動体(17)の左右両側に張出部(19)(19)が設けられ、
これらの張出部(19)(19)に昇降用エア・シリンダ(11)
が、そのピストン・ロッド(11a) を下向きにして固定さ
れ、ピストン・ロッド(11a) の下端に、ハンマー(12)が
取り付けられている。各ハンマー(12)には、左右両側の
コイルばね(13)(13)の下端部がピン連結され、両吊下げ
ばね(13)(13)の上端部は調節ボルト(15)(15)を有する取
付部材(14)(14)にピン連結されている。各取付部材(14)
の調節ボルト(15)は、張出部(19)(19)のL形フランジ(1
9a)(19a)の水平部を貫通して、かつ上下一対のナット(1
6)(16)により締め付けられることにより、高さ調節自在
となされ、両コイルばね(13)(13)による引張力が調節さ
れるようになされている。また各ハンマー(12)にはノン
タクト作動板(38)が取り付けられ、これに対向するよう
に、移動体(17)の張出部(19)にブラケットを介して近接
スイッチ(39)が取り付けられている。
【0019】上記第2濾布振動装置(20)は、門形移動体
(17)の頂部に備えられている。
【0020】すなわち、移動体(17)の頂部に昇降用エア
・シリンダ(21)がそのピストン・ロッド(22)を下向きに
して固定され、ピストン・ロッド(22)の先端に、筒形連
結部材(30)を介して略方形の取付基板(23)が水平状に固
定されている。そしてこの取付基板(23)の上面に振動伝
達防止機構としてのコイルばね(25)を介して略方形の上
部取付板(24)が水平状に取り付けられている。
【0021】上部取付板(24)に筒形吊持部材(26)(26)が
相互に対向してかつ垂下状に取り付けられている。前後
両吊持部材(26)(26)の下端部には略方形の下部取付板(2
7)が取り付けられ、下部取付板(27)の上面にバイブレー
タ(28)と、バイブレータ(28)の振動のさいに濾布吊下げ
棒(5) をつかまえる濾布吊下げ棒捕捉手段(29)とが取り
付けられている。
【0022】ここで、バイブレータ(28)としては、エア
式バイブレータ、振動モータおよびマグネット式バイブ
レータ等を使用し得る。バイブレータ(28)の振動の大き
さは、振幅2〜50mm、好ましくは10〜50mm、およ
び振動数300〜5000Vpm 、好ましくは700〜3
500Vpm である。なお図示のバイブレータ(28)はエア
式バイブレータであり、具体的には振幅16mmおよび振
動数1160Vpm を有している。
【0023】ピストン・ロッド(22)の先端部に取り付け
られた筒形連結部材(30)の上端にはロッド回止め用水平
板(31)が前方張出し状に設けられ、この水平板(31)の先
端にスライド・バー(32)が起立状に取り付けられ、この
スライド・バー(32)は移動体(17)の頂壁にあけられた挿
通孔(33)にスライド自在に挿通せられている。またスラ
イド・バー(32)の上端にはノンタクト作動板(34)が取り
付けられ、これに対向するように、移動体(17)の上面に
ブラケット(35)を介して近接スイッチ(36)が取り付けら
れている。
【0024】また移動体(17)の前後両側に、エア・シリ
ンダ(21)のピストン・ロッド(22)が引っ込んださい取付
基板(23)に当接してこれの上限の位置を定める位置決め
用ストッパ(37)が下方突出状にかつ高さ調節自在に設け
られている。
【0025】上記濾布吊下げ棒捕捉手段(29)はつぎのよ
うな構成を有している。
【0026】すなわち、下部取付板(27)の下面には左右
一対ずつ前後一組の軸受ブラケット(40)(40)を介して前
後一対の水平軸(41)(41)が回転自在に取り付けられ、各
水平軸(41)の中央部にレバー(42)が上方突出状に設けら
れるとともに、各水平軸(41)のそれぞれ左右両端部にボ
ス(43)(43)が取り付けられ、これらのボス(43)(43)に、
左右一対ずつ前後一組のアーム(44)(44)が前後に対向す
るように固定され、前後アーム(44)(44)の下端部外側
に、側面よりみてく形および逆く形の捕捉板(45)(45)が
それぞれ固定されている。なお、捕捉板(45)(45)の濾布
吊下げ棒当接面にはウレタンゴム板が貼り付けられてい
る。各水平軸(41)の右端部にはバランスウエート(54)が
取り付けられている。
【0027】また下部取付板(27)の下面前後両側にはア
ーム(44)(44)の外側に位置するようにブラケット(46)(4
6)を介して前後一対の空気ばね機構(47)(47)が取り付け
られ、これらの空気ばね機構(47)(47)の先端ブラケット
(48)(48)にアーム(44)(44)の上端部がそれぞれピン(49)
(49)により揺動自在に連結されている。各空気ばね機構
(47)は、一対の表面板(52)(53)と、これらの中間に設け
られた加圧空気を導入するためのエア・シリンダ部(50)
とを備えており、エア・シリンダ部(50)の左右両側には
一対の戻し用コイルばね(51)(51)が配置され、各コイル
ばね(51)の両端が表面板(52)(53)の左右両端部に固定さ
れたものである。加圧空気の導入および排出手段の図示
は省略した。
【0028】上記2段式ケーキ剥離装置において、圧搾
濾過の終了後、門形移動体(17)は、濾板牽引装置と同調
して作動する移動体送り駆動機構(図示略)によって移
動せしめられて、開板状態の濾板(1)(1)同志の中間部で
停止する。
【0029】上記濾板(1) の開板状態において、まず上
下振動式の第1濾布振動装置(10)の作動により、濾布吊
下げ棒(5)(5)の左右両端部が叩かれて、濾布(3)(3)に付
着しているケーキのあらかたが振り落とされる。
【0030】すなわち、第1濾布振動装置(10)の昇降用
エア・シリンダ(11)に圧縮空気が導入せられることによ
り、ピストン・ロッド(11a) がコイルばね(13)(13)の引
張力に抗して下向きに突出して、該ロッド(11a) 下端の
ハンマー(12)が濾布吊下げ棒(5)(5)の左右両端部に打ち
付けられ、これが数回繰り返されて、濾布に付着してい
るケーキが大きい塊で振り落とされる。これにより、大
部分のケーキが剥離落下するが、あとの微振動を濾布に
与えやすいように、例えばケーキの2分の1以上5分の
3程度まで落下させる。
【0031】つぎに、微振動式の第2濾布振動装置(20)
の作動により、濾布吊下げ棒(5)(5)の略中央部が捕捉さ
れて、濾布吊下げ棒(5)(5)および濾布(3)(3)に微振動が
与えられて、残りのケーキが振り落とされる。
【0032】すなわち、第2濾布振動装置(20)のエア・
シリンダ(21)の作動によりこれのピストン・ロッド(22)
が下向きに突出して取付基板(23)が下降せしめられ、こ
れが下限の位置に停止せしめられると、捕捉手段(29)の
空気ばね機構(47)(47)のエア・シリンダ部(50)(50)に加
圧空気が導入され、これによってレバー(42)(42)が所要
角度回動せしめられると同時に、水平軸(41)(41)および
アーム(44)(44)が回動して、く形および逆く形の捕捉板
(45)(45)が外側に開かれ、これらが前後両濾布吊下げ棒
(5)(5)の内側面に押し付けられる。ここで、両濾布吊下
げ棒(5)(5)の左右両端部はチェンよりなる一対の連結部
材(8)(8)により連結されており、濾布吊下げ棒(5)(5)は
捕捉板(45)(45)によってしっかりとつかまえられる。
【0033】ついでバイブレータ(28)の作動により捕捉
手段(29)を介して濾布吊下げ棒(5)(5)および濾布(3)(3)
が一体に振動せしめられる。バイブレータ(28)は、前述
のように、例えば2〜50mmと比較的小さい両振幅を有
しているが、振動数が非常に多く、しかも先の第1濾布
振動装置(10)の作動により、濾布(3)(3)に付着している
ケーキのあらかたが振り落とされているので、第2濾布
振動装置(20)のバイブレータ(28)を振動させると、捕捉
板(45)(45)によってつかまえられた吊下げ棒(5)(5)と濾
布(3)(3)とに与えられる振動が充分に増幅され、その結
果、濾布(3)(3)がバイブレータ(28)固有の振幅よりも非
常に大きい振幅で、かつまた極めて急速に前後方向には
ためき、ケーキに対して非常に激しい振り落し作用が与
えられ、これによって濾布(3)(3)に付着しているケーキ
を、短時間に迅速かつ確実に除去することができる。
【0034】このように、この発明の2段式ケーキ剥離
装置によれば、濾過作業の終了後、濾布に対して上下振
動と微振動の2種類の振動を2段階で与えることによ
り、例え粘性を有するようなケーキであっても、確実に
剥離除去することができ、濾過作業の能率を大幅に向上
し得るものである。
【0035】なお、ケーキ除去作業の終了後、空気ばね
機構(47)(47)の作動により、レバー(42)(42)およびアー
ム(44)(44)が上記の場合と逆の方向に回動するととも
に、水平軸(41)(41)が回動して、捕捉板(45)(45)がそれ
ぞれ濾布吊下げ棒(5)(5)から離れて元の状態に戻され、
さらに、エア・シリンダ(21)の作動によりピストン・ロ
ッド(22)が引っ込められて、濾布吊下げ棒捕捉手段(29)
が上昇せしめられ、上限位置において下部取付板(27)が
位置決め用下部ストッパ(46)に当接しかつ近接スイッチ
(40)が作動することにより捕捉手段(29)が停止せしめら
れる。
【0036】そして、図示しない濾板牽引機構の作動に
より、次の濾板(1) が開かれると、これに同調して移動
体(17)の送り駆動装置(図示略)の作動により移動体(1
7)が所定距離移動せしめられ、以下同様に、各濾室毎に
上記2段階のケーキ除去作業が自動的に反復して行なわ
れるものである。
【0037】なお、上記実施例においては、移動体(17)
が正面よりみて門形を有していて、左右両側板(2)(2)に
設けられたレール(9)(9)に案内されて移動するようにな
っているが、移動体(17)は門形に限らず、その他の形状
を有していてもよく、例えば移動体(17)がフイルタープ
レスの濾板(1) 群の上方に配置されたレールに案内され
て移動するようになされていても勿論よい。
【0038】また上記実施例では、この発明を、濾板
(1) が左右一対の側板(2)(2)により前後移動自在に吊持
されたいわゆる側板型フィルタープレスに適用した場合
を示したが、この発明は濾板(1) が上部ガイド・レール
に前後移動自在に吊り下げられたいわゆるオーバーハン
グ型フィルタープレス(図示略)にも同様に適用される
ものである。
【0039】
【発明の効果】この発明は、上述のように、濾板の前後
両濾過面を被覆する濾布のそれぞれ上縁に濾布吊下げ棒
が取り付けられ、濾布吊下げ棒の左右両端部が、濾板の
上端部左右両側に設けられたブラケットから吊下げられ
たコイルばねによってそれぞれ吊られ、隣接する濾板同
志の互いに対向する濾布吊下げ棒の左右同側の端部がそ
れぞれ連結部材によって相互に連結されているフィルタ
ープレスにおいて、隣接する濾板同志の互いに対向する
濾布吊下げ棒の左右両端部の上方に、エア・シリンダの
作動によって上下動するハンマーを有する上下振動式の
第1濾布振動装置がそれぞれ配置され、同濾布吊下げ棒
の略中央部の上方に、バイブレータとその昇降手段およ
び濾布吊下げ棒捕捉手段を備えた微振動式の第2濾布振
動装置が配置されており、濾板の開板状態において、上
下振動式の第1濾布振動装置の作動により、濾布吊下げ
棒の左右両端部が叩かれて、上下に振動が与えられ、濾
布に付着しているケーキの大部分が振り落とされた後、
微振動式の第2濾布振動装置の作動により、濾布吊下げ
棒の略中央部が捕捉されて、濾布吊下げ棒および濾布に
微振動が与えられて、残りのケーキが振り落とされるよ
うになされているもので、濾過作業の終了後、濾布に対
して上下振動と微振動の2種類の振動を2段階で与える
ことにより、粘性を有するケーキであっても確実に剥離
除去することができ、濾過作業の能率を大幅に向上し得
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すフィルタープレス全体
の正面図である。
【図2】同フィルタープレス全体の側面図である。
【図3】第1濾布振動装置部分の要部拡大側面図であ
る。
【図4】第1濾布振動装置の要部拡大正面図である。
【図5】第2濾布振動装置部分の要部拡大側面図であ
る。
【図6】第2濾布振動装置の要部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 濾板 3 濾布 5 濾布吊下げ棒 7 コイルばね 8 連結部材 10 上下振動式の第1濾布振動装置 11 エア・シリンダ 12 ハンマー 17 移動体 20 微振動式の第2濾布振動装置 21 エア・シリンダ(昇降手段) 28 バイブレータ 29 濾布吊下げ棒捕捉手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾板(1) の前後両濾過面を被覆する濾布
    (3)(3)のそれぞれ上縁に濾布吊下げ棒(5)(5)が取り付け
    られ、濾布吊下げ棒(5) の左右両端部が、コイルばね
    (7)(7)によってそれぞれ吊られ、隣接する濾板(1)(1)同
    志の互いに対向する濾布吊下げ棒(5)(5)の左右同側の端
    部がそれぞれ連結部材(8)(8)によって相互に連結されて
    いるフィルタープレスにおいて、隣接する濾板(1)(1)同
    志の互いに対向する濾布吊下げ棒(5)(5)の左右両端部の
    上方に、エア・シリンダ(11)の作動によって上下動する
    ハンマー(12)を有する上下振動式の第1濾布振動装置(1
    0)がそれぞれ配置され、同濾布吊下げ棒(5)(5)の略中央
    部の上方に、バイブレータ(28)とその昇降手段(21)およ
    び濾布吊下げ棒捕捉手段(29)を備えた微振動式の第2濾
    布振動装置(20)が配置されており、濾板(1) の開板状態
    において、上下振動式の第1濾布振動装置(10)の作動に
    より、濾布吊下げ棒(5)(5)の左右両端部が叩かれて、上
    下に振動が与えられ、濾布(3)(3)に付着しているケーキ
    の大部分が振り落とされた後、微振動式の第2濾布振動
    装置(20)の作動により、濾布吊下げ棒(5)(5)の略中央部
    が捕捉されて、濾布吊下げ棒(5)(5)および濾布(3)(3)に
    微振動が与えられて、残りのケーキが振り落とされるよ
    うになされていることを特徴とする、フィルタープレス
    における2段式ケーキ剥離装置。
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CN110075586A (zh) * 2019-05-30 2019-08-02 栾川龙宇钼业有限公司 一种空气压滤垂直脱水自动固液分离装置
KR102321862B1 (ko) * 2021-05-27 2021-11-04 (주)선진인더스트리 필터프레스 여과판의 슬러지케이크 자동 탈리장치

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