JPH0516828A - 電動式四輪操舵装置 - Google Patents

電動式四輪操舵装置

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JPH0516828A
JPH0516828A JP3197385A JP19738591A JPH0516828A JP H0516828 A JPH0516828 A JP H0516828A JP 3197385 A JP3197385 A JP 3197385A JP 19738591 A JP19738591 A JP 19738591A JP H0516828 A JPH0516828 A JP H0516828A
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JP
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steering angle
electric
rear wheels
rear wheel
output shaft
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JP3197385A
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English (en)
Inventor
Isamu Chikuma
勇 竹間
Hiroshi Eda
広 恵田
Hiroyuki Kano
広之 狩野
Nobuyasu Ando
信康 安藤
Kaoru Kiyono
薫 清野
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】故障時に於ける安全性の向上を図る。 【構成】後輪への舵角付与は、第一、第二の電動モータ
42a、42bにより行なう。各電動モータ42a、4
2bは、互いに独立した、第一、第二の制御器60a、
60bにより行なう。各制御器60a、60bには、後
輪に付与する舵角に影響する因子を、互いに独立してイ
ンプットする。後輪に付与された舵角を表わす信号は、
各制御器60a、60bに3系統入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る電動式四輪操舵装
置は、自動車の操舵装置として利用し、自動車の進路を
変更する場合に、前輪だけでなく後輪の向きも変える事
で、回転半径を小さくしたり、或は車両の走行安定性を
保てる様にするものである。
【0002】
【従来の技術】狭い道での進路変更を容易に行なえる様
に、自動車の回転半径を小さくする為、或は、高速走行
時に於ける進路変更でも車両の走行安定性が保たれる様
にする為、ステアリングホイールを操作した場合に、前
輪だけでなく後輪も動かす四輪操舵装置が、近年使用さ
れる様になって来た。
【0003】又、後輪の操舵を単に前輪の操舵に関連し
て行なうだけでなく、車速等、旋回性能に影響を及ぼす
各種条件に応じて後輪に適正な舵角を付与する為に、電
動モータにより後輪への舵角付与を行なう、電動式の四
輪操舵装置も従来から研究されている。
【0004】例えば、本発明者は先に、図4〜5に示す
様な電動式四輪操舵装置を発明した(平成2年特許願第
235553号)。この先発明に係る電動式四輪操舵装
置は、車両の走行速度が比較的低い場合にのみ、後輪へ
の舵角付与を電動モータにより行ない、高速走行時に於
ける進路変更の際には、遠心力に基づいて後輪に舵角を
付与する、所謂コンプライアンスステア機構により後輪
への舵角付与を行なうものである。
【0005】この先発明に係る電動式四輪操舵装置に於
いては、運転席に設けられたステアリングホイール1の
動きは、ステアリングシャフト2によりステアリングギ
ヤ3に伝えられて、前輪用出力軸4を軸方向(図4の左
右方向)に亙って変位させ、この前輪用出力軸4の両端
部にそれぞれ連結された左右1対のナックルアーム5、
5を介して、前輪6、6に所望の舵角を付与する。
【0006】前記ステアリングシャフト2を挿通したス
テアリングコラム7には、舵角センサ8、8が支持され
ており、この舵角センサ8、8が検出するステアリング
シャフト2の回転角から、前輪6、6に付与される舵角
を検出自在としている。尚、舵角センサ8、8を2個設
けるのは、一方の舵角センサ8が故障した場合にも所望
の制御を行なえる様にする、フェイルセーフを図る為で
ある。
【0007】又、車両の後部床面には、後輪9、9への
舵角付与機構を納める為のハウジング10が、車両の幅
方向(図4〜5の左右方向)に亙る変位を不能として、
支持されている。そして、このハウジング10の内側に
後輪用出力軸11が、左右方向(車両の幅方向)に亙っ
て挿通されている。この後輪用出力軸11は、軸方向
(図4〜5の左右方向)に変位する事により、前記後輪
9、9に舵角を付与するもので、後輪用出力軸11の左
右両端部と各後輪9、9とは、ナックルアーム13、1
3により結合されている。
【0008】そして、前記後輪用出力軸11が軸方向に
変位する事に伴なって、各後輪9、9が操舵中心14、
14を中心として揺動し、前記後輪用出力軸11の変位
量に見合う舵角が、前記各後輪9、9に付与される様に
している。又、各後輪9、9の操舵中心14、14は、
各後輪9、9の着力点12、12(タイヤ下面と地面と
の接触面の中心)よりも距離lだけ、車両の前進方向
(図4の上方向)後方(同図下方)に位置させている。
【0009】一方、前記後輪用出力軸11の中間部で、
前記ハウジング10の内側に位置する部分には、ラック
歯15を固設している。又、前記ハウジング10の中間
部内側に前記後輪用出力軸11と捻れの位置関係で回転
自在に支持された、伝達軸16の一端部(図4〜5の上
端部)にはピニオン歯17を固設し、このピニオン歯1
7を、前記ラック歯15と噛合させている。又、前記伝
達軸16の他端(図4〜5の下端)にはウォームホイー
ル18を固設している。
【0010】又、前記ハウジング10の外面に固定され
た電動モータ19の回転駆動軸(図示せず)により、電
磁クラッチ31を介して回転駆動される出力軸20には
ウォーム21を固設し、このウォーム21を前記ウォー
ムホイール18と噛合させる事で、前記出力軸20の回
転により、前記後輪用出力軸11を軸方向に亙って変位
させる減速機構を構成している。
【0011】この減速機構は、動力の伝達方向に可逆性
を有するものとし、前記出力軸20の回転に伴ない、後
輪用出力軸11を軸方向に変位させる他、後輪用出力軸
11の軸方向の変位に伴なって、前記出力軸20を回転
させる様にしている。但し、前記減速機構の逆効率は低
く抑える事により、前記各後輪9、9に付与した蛇角を
そのまま保持する際に、後述するセンタリングスプリン
グ25の圧縮による荷重が、そのまま前記電動モータ1
9に加わらない様にしている。又、電動モータ19には
エンコーダ32を付設して、この電動モータ19の回転
量を検出自在とし、その検出値を次述する制御器24に
入力している。
【0012】前記伝達軸16の一端には、エンコーダ、
ポテンショ等の変位センサ22、22を2個設けて、前
記後輪用出力軸11の変位量を、伝達軸16を介して検
出自在としている。これら2個の変位センサ22、22
から送り出される検出信号は、前記舵角センサ8、8の
検出信号、及び車速を検出する車速センサ23からの検
出信号と共に、前記電動モータ19への通電を制御する
制御器24に入力している。尚、前記変位センサ22、
22を2個設けるのも、やはりフェイルセーフを図る為
である。
【0013】そして、前記制御器24は、前記車速セン
サ23により検出される車両の走行速度が一定値(例え
ば40km/h)以下の場合にのみ、前記電磁クラッチ31
を繋ぎ、前記舵角センサ8、8と車速センサ23とから
の信号に基づいて、前記電動モータ19による後輪9、
9への舵角付与を行なう。この際、エンコーダ32から
の信号に基づいて、前記電動モータ19への通電を制御
する。又、伝達軸16の端部に設けられた変位センサ2
2、22は、実際に後輪9、9に付与された舵角を検出
して、その検出値を前記制御器24に入力する。
【0014】又、前記後輪用出力軸11を車体に固定の
ハウジング10に対して、軸方向(図4〜5の左右方
向)に亙る若干の変位自在に、且つ弾性的に支持してい
る。即ち、前記後輪用出力軸11の中間部に、互いに間
隔をあけて1対の座板26、26を、後輪用出力軸11
の軸方向に亙る変位を自在として外嵌保持すると共に、
両座板26、26の内側面同士の間に、前記電動モータ
19の故障時にも、前記後輪用出力軸11を中立位置に
戻せるだけの弾力を有するセンタリングスプリング25
を設けている。
【0015】又、前記ハウジング10の内周面には、互
いに間隔をあけて1対の段部27、27を形成してお
り、前記1対の座板26、26の外側面外周寄り部分
を、それぞれ段部27、27に対向させている。又、前
記後輪用出力軸11の中間部外周面で、前記1対の座板
26、26を挟む位置には、1対のストップリング2
8、28を止着して、後輪用出力軸11に対する各座板
26、26の移動を制限している。更に、前記1対の座
板26、26の外側面と、前記段部27、27及びスト
ップリング28、28との間には、皿板ばね29、29
を設けている。
【0016】各皿板ばね29、29を完全に押し潰す為
に要する弾力は、前記センタリングスプリング25が圧
縮され始める際の弾力よりも小さくして、ハウジング1
0に対し後輪用出力軸11が変位した場合には、図6に
直線aで示す様に、先ず皿板ばね29、29が変位し
(押し潰され)、何れか(変位方向先端側)の皿板ばね
29が完全に押し潰されてから、前記センタリングスプ
リング25が、同図に直線bで示す様に、1対の座板2
6、26の間で圧縮され始める様にしている。但し、各
皿板ばね29、29が完全に圧縮された場合に於けるば
ね荷重は、予想される運転状態に於いて発生する遠心力
に基づき、後輪用出力軸11に加わると予想される最大
横荷重FMAX よりも少し大きくしている。
【0017】上述の様に構成される先発明の電動式四輪
操舵装置に於いては、車両が一定速度(例えば40km/
h)以下で走行する場合には制御器24が、舵角センサ
8、8と車速センサ23とからの信号に基づいて、電動
モータ19への通電を制御し、必要に応じて後輪9、9
に所望の舵角を付与する。この際、電磁クラッチ31に
通電して、この電磁クラッチ31を繋いだ状態のままと
する。
【0018】即ち、車両が低中速で走行する場合には、
車両の旋回性を向上させる為、後輪9、9に対して前輪
6、6とは逆位相の舵角を付与するが、後輪9、9に付
与する舵角は、図7に実線cで示す様に、車速が速くな
る程小さくする。この場合に於いて、後輪9、9に付与
される舵角は、伝達軸16の一端に設けた変位センサ2
2、22によって検出し、その検出値を制御器24に入
力して、フェイルセーフを図る。
【0019】尚、図7の縦軸に表わされた舵角比とは、
後輪に付与される舵角θR と前輪に付与される舵角θF
との比(θR /θF )で、絶対値が大きい程、後輪に付
与される舵角が大きい事を表わす。又、横軸よりも上の
領域では、前後輪の舵角が同位相となり、下の領域では
逆位相となる。
【0020】一方、車両が前記一定速度(40km/h)を
越えて走行する場合には、前記電磁クラッチ31への通
電が停止されて、この電磁クラッチ31の接続が断たれ
る。これに伴なって、舵角センサ8、8と車速センサ2
3とからの信号に拘らず、制御器24が後輪9、9の舵
角制御を行なう事はなくなる。又、必要に応じて、電動
モータ19への通電も停止する。
【0021】この様に、車両が一定速度を越えて走行す
る場合に於いて進路変更が行なわれると、遠心力に基づ
いて後輪9、9に、前輪6、6と同じ位相で舵角が付与
され、進路変更時に於ける車両の安定性が保持される。
【0022】例えば、ステアリングホイール1の操作に
基づき、前輪6、6を図4の矢印α方向に変位させた場
合、車両の進路変更に伴なう遠心力によって、後輪9、
9が図4の右方に振られ、各後輪9、9と路面との摩擦
により各後輪9、9に、同図に矢印βで示す様に、横方
向の力Fが加わる。この力Fは、後輪9、9と路面との
接触面、即ち、各後輪9、9の着力点12、12を含む
鉛直面上に加わる。一方、各後輪9、9の操舵中心1
4、14は、前記着力点12、12よりも距離lだけ車
両の前進方向後方に位置している為、各後輪9、9は、
F・lなるモーメントで、図4の矢印γ方向に操舵され
る。
【0023】この様にして各後輪9、9が矢印γ方向に
操舵されるのに伴ない、後輪用出力軸11が軸方向に変
位して、一方(図4〜5の左方)の皿板ばね29が圧縮
される。従って、各後輪9、9に付与される舵角は、前
記横方向の力Fに基づき後輪用出力軸11の軸方向に加
わる力と、前記皿板ばね29の圧縮に基づいて後輪用出
力軸11に加わる力とが釣り合った状態で保持される。
【0024】この為、車速が一定値を越えた場合には、
後輪9、9に付与される舵角は、図8に破線dで示す様
に、常に前輪6、6と同じ位相となる。又、この場合に
於いて後輪9、9に付与される舵角の大きさは、車両の
進路変更に伴なう遠心力により後輪9、9に加わる横方
向の力Fの大きさによってのみ定まり、車速や前輪6、
6に付与される舵角の大きさとは(間接的には大きく関
係するが)直接は関係しない。
【0025】又、皿板ばね29、29の圧縮代は限定さ
れたものである為、後輪9、9に過大な舵角が付与され
る事はない。この様に、高速走行時に於いては電動モー
タ19による後輪9、9への舵角付与は一切行なわず、
物理的な力によってのみ、後輪9、9への舵角付与を行
なうが、車両の走行速度が一定値を越えた場合に電磁ク
ラッチ31や電動モータ19への通電を停止する為の機
構は、簡単なもので済む為、当該機構の信頼性は十分に
確保出来、更にこの機構部分に付加するフェイルセーフ
機構も、簡単でしかも信頼性の高いものとする事が出来
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば上述
の様に構成され作用する先発明に係る電動式四輪操舵装
置を含む、電動モータにより後輪に舵角付与を行なう電
動式四輪操舵装置を、実際に自動車に組み込む場合に於
いては、より一層の安全性向上が望まれる。即ち、前記
先発明に係るものを含み、従来から提案されている電動
式四輪操舵装置は、後輪9、9に付与する舵角を制御す
る為の制御回路が、図8に示す様に1系統のみであっ
た。
【0027】この為、配線のショート等、何らかの原因
によって前記電動モータ19が暴走(不用意に回転)し
た場合、前記後輪用出力軸11は前記センタリングスプ
リング25を圧縮しつつ変位し、後輪9、9への舵角付
与が行なわれる。実際の場合には、前記変位センサ2
2、22が異常変位を検出して、制御器24が前記電動
モータ19への通電を基から遮断する為、前記後輪9、
9に危険な程の舵角付与が行なわれる事はないと考えら
れるが、電動モータ19が停止する迄の短時間の間に、
僅かとは言え、後輪9、9に好ましくない舵角付与が行
なわれる可能性がある。
【0028】この様な問題を解決する為、電動モータの
暴走を始めから防止する様な構造の実現が望まれる。
【0029】本発明の電動式四輪操舵装置は、この様な
事情に鑑みて発明されたものである。
【0030】
【課題を解決する為の手段】本発明の電動式四輪操舵装
置の内、請求項1に記載されたものは、後輪に付与すべ
き舵角の大きさに影響する因子を検出するセンサと、こ
のセンサからの信号を入力して制御信号を出力する制御
器と、この制御信号に基づいて前記後輪に舵角を付与す
る電動式アクチュエータとを備えた電動式四輪操舵装置
に於いて、前記制御器は、互いに並列に設けられ、それ
ぞれが前記センサからの信号を受け入れて前記制御信号
を演算する、複数の制御パラメータ演算手段と、各制御
パラメータ演算手段から送り出される制御信号を比較し
て、前記各制御パラメータ演算手段から送り込まれる制
御信号が等しい場合にのみ、この制御信号を前記電動式
アクチュエータに送る比較選択手段とを有する事を特徴
としている。
【0031】又、請求項2に記載された電動式四輪操舵
装置に於いては、前記請求項1の構成に加え、電動式ア
クチュエータを複数個設け、この複数個の電動式アクチ
ュエータが同じ動きをした場合にのみ、後輪に舵角が付
与される様にしている。
【0032】更に、請求項3に記載された四輪操舵装置
に於いては、後輪に付与すべき舵角の大きさに影響する
因子を検出する少なくとも2系統の因子センサと、前記
後輪に付与された舵角を検出する、少なくとも3系統の
後輪舵角センサと、各系統の因子センサ及び後輪舵角セ
ンサからの信号を入力して制御信号を出力する少なくと
も2系統の制御器と、各制御器から出力された制御信号
により前記後輪に舵角を付与する複数の電動式アクチュ
エータとを備える。そして前記制御器は、何れかの部分
が故障した場合でも、故障していない系統を利用する事
で、前記後輪を中立位置に復帰させる機能を有する。
【0033】
【作用】上述の様に構成される本発明の電動式四輪操舵
装置の場合、何れも、電動モータ等を含んで構成される
電動式アクチュエータの暴走を未然に防止する事が出
来、後輪用出力軸が不用意に変位する事がなくなって、
後輪に不用意に舵角が付与される事がなくなる。
【0034】又、請求項2に記載された電動式四輪操舵
装置の場合、電動式アクチュエータへの通電回路のショ
ート等、制御器側で防止出来ない故障により、仮に何れ
かの電動式アクチュエータが暴走した場合でも、他方の
電動式アクチュエータが正常に作動している限り、前記
後輪用出力軸が動く事はなく、安全性がより一層向上す
る。
【0035】
【実施例】図1は、請求項2に記載された発明に対応す
る、本発明の第一実施例を示している。前輪に付与され
る舵角の大きさ、自動車の走行速度、ヨーレート、その
他、後輪9に付与すべき舵角の大きさに影響する因子を
それぞれ検出する、舵角センサ8、車速センサ23、ヨ
ーレートセンサ33、その他のセンサ34から送り出さ
れる検出信号は、それぞれ複数個の制御パラメータ演算
手段351 〜35n(nは2以上の自然数)に入力して
いる。
【0036】互いに並列に設けられ、次述する比較選択
手段36と共に制御器24を構成する、上記複数の制御
パラメータ演算手段351 〜35n は、それぞれ前記複
数のセンサ8、23、33、34からの検出信号を入力
して、この検出信号に基づいて、後輪9に付与すべき舵
角を演算し、求められた舵角に見合う制御信号を出力す
る。そして、各制御パラメータ演算手段351 〜35n
から送り出された制御信号は、比較選択手段36に入力
している。
【0037】そしてこの比較選択手段36は、前記各制
御パラメータ演算手段351 〜35n から送られてくる
制御信号を比較して、前記各制御パラメータ演算手段3
1〜35n から送り込まれる制御信号が等しい場合に
のみ、この制御信号を複数の電動式アクチュエータ37
1 〜37m (mは2以上の自然数)に送る。そしてこの
電動式アクチュエータ371 〜37m により後輪9に、
前記制御信号に見合った舵角を付与する。
【0038】前記複数の電動式アクチュエータ371
37mは、総ての電動式アクチュエータ371 〜37m
が同じ動きをした場合にのみ、後輪9に舵角を付与する
もので、例えば図2に示す様に構成される。
【0039】この図2は、上記電動式アクチュエータ3
1 〜37m に於いてm=2の場合の例を示したもの
で、第一、第二の電動式アクチュエータ37a、37b
を備えている。以下、本発明の第一実施例に就いて、こ
の図2に示した具体例を基に説明する。自動車の床下に
支持された円管状のケース38には後輪用出力軸11
が、滑り軸受39を介して、軸方向(図2の左右方向)
に亙る変位自在に挿通されている。この後輪用出力軸1
1の両端部には、それぞれ自在継手40、40を介し
て、連結ロッド41、41の一端を結合している。そし
て、各連結ロッド41、41の他端を、後輪操舵用ナッ
クルアーム13、13(図4)の先端に結合する事によ
り、前記後輪用出力軸11の変位に伴なって、左右の後
輪に、変位量に応じた舵角を付与する様にしている。
【0040】前記ケース38の両側には、前記第一の電
動式アクチュエータ37aを構成する、第一の電動モー
タ42aと、前記第二の電動式アクチュエータ37bを
構成する、第二の電動モータ42bとが、各電動モータ
42a、42bの出力軸43a、43bと前記ケース3
8の中心軸とを平行にして、支持固定されている。前記
各出力軸43a、43bの先端部には、それぞれ伝達軸
44a、44bを、電磁クラッチ45a、45bを介し
て結合し、各電磁クラッチ45a、45bの接続時には
各伝達軸44a、44bが、前記各出力軸43a、43
bと共に回転する様にしている。
【0041】前記各伝達軸44a、44bは、それぞれ
が1対の軸受46、46によって回転自在に支持されて
いる。そして、各伝達軸44a、44bの一端を、上述
の様に前記各電磁クラッチ45a、45bを介して前記
各出力軸43a、43bに接続している。又、他端には
エンコーダ47a、47bを設けて、前記各電動モータ
42a、42bの回転角度の検出を自在としている。
【0042】又、前記各伝達軸44a、44bの中間部
には、それぞれ電磁クラッチ45a、45bの側から順
に、ブレーキ48a、48bとウォーム49a、49b
とを、互いに直列に設けている。この内のウォーム49
a、49bは、それぞれ後述するウォームホイール50
a、50bと噛合する事で、第一、第二の減速機51
a、51bを構成する。
【0043】一方、前記後輪用出力軸11の中間部外周
面には、ラック歯15を一体形成している。又、前記後
輪用出力軸11の近傍には第一、第二の回転軸52a、
52bが、この後輪用出力軸11に対し捩りの位置関係
で、それぞれ軸受53、54により、回転自在に支持さ
れており、第一、第二の回転軸52a、52bの先端部
外周面に形成したピニオン歯55a、55bを、それぞ
れ前記ラック歯15と噛合させている。そして、前記第
一、第二の回転軸52a、52bの基端部に固定したウ
ォームホイール50a、50bを、前記ウォーム49
a、49bに噛合させる事で、第一、第二の減速機51
a、51bを構成している。
【0044】又、第一、第二の回転軸52a、52bの
基端にはエンコーダ56a、56bを、第二の回転軸5
2bの先端にはエンコーダ65を、それぞれ設け、前記
第一、第二の回転軸52a、52bの回転角度を介し
て、後輪9に付与される舵角の検出を自在としている。
即ち、上記各エンコーダ56a、56b、65は、後輪
舵角センサとして機能する。但し、前記第一、第二の回
転軸52a、52bの回転角度はあまり大きくないの
で、前記エンコーダ56a、56b、65に代えてポテ
ンショにより、各回転軸52a、52bの回転角度を検
出したり、或は後輪用出力軸11の変位を直接検出して
も良い。
【0045】上述の様に、それぞれがウォーム49a、
49bとウォームホイール50a、50bとを組み込ん
で成る、これら第一、第二の減速機51a、51bは、
前記第一、第二の電動モータ42a、42bの動きを前
記後輪用出力軸11に伝達する正方向の効率に比べて、
後輪用出力軸11の動きを第一、第二の電動モータ42
a、42bに伝達する逆方向の効率が低い。
【0046】そして、前記図1に示した様に、複数個の
制御パラメータ演算手段351 〜35n (図2に示す装
置を制御する場合にはn=2、即ち2個の制御パラメー
タ演算手段351 、352 )を組み込んだ制御器24
が、前記第一、第二の電動モータ42a、42bと電磁
クラッチ45a、45b、並びにブレーキ48a、48
bとを制御して、両電動モータ42a、42bにより前
記後輪用出力軸11を、同方向に変位させる様にしてい
る。
【0047】上述の様に構成される本発明の電動式四輪
操舵装置により、後輪に舵角を付与する場合、2個の制
御パラメータ演算手段351 、352 を設けると共に、
比較選択手段36が各制御パラメータ演算手段351
352 から送り出される制御信号を比較して、前記各制
御パラメータ演算手段351 、352 から送り込まれる
制御信号が等しい場合にのみ、前記第一、第二の電動式
アクチュエータ37a、37bを構成する第一、第二の
電動モータ42a、42bに前記制御信号を送り、後輪
9に舵角を付与する。
【0048】この為、何れかの制御パラメータ演算手段
351 、352 が故障した場合、前記比較選択手段36
が前記第一、第二の電動モータ42a、42bに制御信
号を送らない。従って、何れかの制御パラメータ演算手
段351 、352 が故障した場合にも、前記第一、第二
の電動モータ42a、42b等を含んで構成される電動
式アクチュエータ37a、37bの暴走を未然に防止す
る事が出来、後輪用出力軸11が不用意に変位する事は
なくなって、後輪9に不用意に舵角が付与される事がな
くなる。尚、前記制御パラメータ演算手段を3個以上設
ければ、より安全性を高める事が出来る。
【0049】更に、図2に示した例の場合、第一、第二
の電動式アクチュエータ37a、37bへの通電回路の
ショート等、制御器24側で防止出来ない故障により、
仮に何れかの電動式アクチュエータ37a(37b)が
暴走した場合(第一、第二の電動モータ42a、42b
の内、何れかの電動モータ42a(42b)が不用意に
回転した場合)でも、他方の電動式アクチュエータ37
b(37a)が正常に作動している限り、後輪9に舵角
を付与する為の、前記後輪用出力軸11が動く事はな
く、安全性がより一層向上する。
【0050】即ち、図2に示す様な後輪用の操舵機構を
組み込んだ電動式四輪操舵装置の場合、通常時(故障が
発生していない場合)には前記制御器24が、各電磁ク
ラッチ45a、45bを繋ぐと共に、各ブレーキ48
a、48bを解除して(非制動の状態として)、第一、
第二の電動モータ42a、42bに通電する。
【0051】第一、第二の電動モータ42a、42bに
通電される結果、出力軸43a、43b、伝達軸44
a、44b、ウォーム49a、49b、第一、第二の回
転軸52a、52b、ピニオン歯55a、55b、ラッ
ク歯15を介して後輪用出力軸11が、軸方向に亙って
変位させられる。そして、この後輪用出力軸11の変位
に伴なって前記連結ロッド41、41が押し引きされ、
後輪9に舵角が付与される。
【0052】後輪9に舵角を付与した状態で、何れかの
電動モータ42a(又は42b)が故障した場合には、
制御器24が、もう一方の電動モータ42b(又は42
a)により前記後輪用出力軸11を中立位置に戻し、後
輪9に付与していた舵角を解消する。この際、必要に応
じて前記何れかの電動モータ42a(又は42b)側の
電磁クラッチ45a(又は45b)の接続を断ち、前記
もう一方の電動モータ42b(又は42a)の回転が円
滑に行なわれる様に(故障した電動モータ42a(又は
42b)が、回転の妨げとならない様に)する。
【0053】前記第一、第二の減速機51a、51bの
逆効率は低い為、前記何れかの電動モータ42a(又は
42b)の故障に伴なって回転駆動されなくなった、一
方の回転軸52a(又は52b)の存在に基づいて、前
記もう一方の電動モータ42b(又は42a)により後
輪用出力軸11を中立位置に戻すのには若干力を要する
が、前記電動モータ42a(又は42b)が焼き付き等
により回転不能とならない限り、電磁クラッチ45a
(又は45b)を繋いだままでも、十分に前記後輪用出
力軸11を中立位置に戻す事が出来る。又、仮に前記電
動モータ42a(又は42b)が焼き付き等により回転
不能となった場合でも、電磁クラッチ45a(又は45
b)の接続を断つ事により、前記後輪用出力軸11を中
立位置に戻す事が出来る。
【0054】この為、図2に示した本発明の電動式四輪
操舵装置を構成する前記後輪用出力軸11には、前述し
た先発明の場合の様なセンタリングスプリング25(図
4〜5)を設ける必要がなくなるか、設けるとしても弾
力の弱いもので済む。この為、通常状態に於いて後輪9
に舵角を付与すべく、後輪用出力軸11を変位させる為
には、センタリングスプリング25の大きな弾力に打ち
勝つ様な大きな力を要しない。この為、後輪操舵用の第
一、第二の電動モータ42a、42bの出力はそれ程大
きいものである必要がなくなる。直進時等、前記後輪用
出力軸11を、中立位置に保持する必要がある場合に
は、前記ブレーキ48a、48bにより、前記各伝達軸
44a、44bの回転を阻止する。
【0055】又、前述の様に、第一、第二の減速機51
a、51bの逆効率が低く抑えられている為、前記第
一、第二の電動モータ42a、42bが同じ動き(後輪
用出力軸11を同じ方向に同じ量だけ変位させる回転運
動)をした場合に限り、前記後輪用出力軸11が軸方向
に亙って変位する。従って、何れかの電動モータ42a
(又は42b)が暴走した場合でも、前記後輪用出力軸
11が不用意に変位する事はなくなる。
【0056】即ち、何れかの電動モータ42a(又は4
2b)が暴走した場合でも他方の電動モータ42b(又
は42a)が正常に作動している限り、逆効率の低い減
速機51b(又は51a)の存在により、前記他方の電
動モータ42b(又は42a)側のウォーム49b(又
は49a)が回転する事はない。この為、前記後輪用出
力軸11が動く事はなく、この後輪用出力軸11により
後輪9に、不用意に舵角が付与される事がなくなる。
【0057】上述した様に、本発明の電動式四輪操舵装
置は、前記制御器24及び電動式アクチュエータ37
a、37bの働きにより、後輪に対して異常な舵角付与
が行なわれる恐れがある場合には、直ちに前記後輪用出
力軸11を中立位置に復帰させた後、前記各電磁クラッ
チ45a、45bの接続を断つと共に、前記各ブレーキ
48a、48bを作動させる(制動状態とする)。この
状態では、後輪9への舵角付与は一切行なわれず、自動
車は、通常の二輪操舵装置を組み込んだ場合と同様に扱
える。
【0058】次に、図3は請求項3に記載した発明に対
応する、本発明の第二実施例を示している。それぞれが
後輪に付与すべき舵角の大きさに影響する因子である、
前輪に付与される舵角と、車速と、ヨーレートとを検出
する、舵角センサ8と、車速センサ23と、ヨーレート
センサ33とは、それぞれ2個ずつ設けられており、そ
れぞれ処理回路57、58、59により並列処理され
て、第一、第二の制御器60a、60b(CPU)に入
力される。
【0059】前記第一、第二の制御器60a、60bは
それぞれ、処理回路61a〜61c、62a〜62cを
介して、例えば前述の図2に示した様に組み合わされた
第一、第二の電動モータ42a、42b、電磁クラッチ
45a、45b、ブレーキ48a、48bを制御し、後
輪用出力軸11を軸方向に亙って変位させる。又、前記
第一の電動モータ42aの回転角を検出するエンコーダ
47aの検出信号を、処理回路63aを介して前記第一
の制御器60aに、前記第二の電動モータ42bの回転
角を検出するエンコーダ47bの検出信号を、処理回路
63bを介して前記第一の処理回路60bに、それぞれ
入力して、各エンコーダ47a、47bの出力をフィー
ドバック信号として利用する事により、前記第一、第二
の電動モータ42a、42bを、所定角度だけ回転させ
られる様にしている。
【0060】又、前記図2の構造に組み込まれ、第一、
第二の回転軸52a、52bを介して後輪用出力軸11
の変位量を検出するエンコーダ56a、56b、65の
出力を、前記第一、第二の制御器60a、60bに入力
している。これら3個のエンコーダ56a、56b、6
5は、何れも後輪に付与された舵角を検出する後輪舵角
センサであって、結局、前記第一、第二の制御器60
a、60bには、後輪に付与された舵角を検出する3系
統の後輪舵角センサからの信号が入力されている。
【0061】更に、前記第一、第二の制御器60a、6
0b同士の間には、通信インターフェイス回路64を設
けており、この通信インターフェイス回路64によっ
て、前記第一、第二の制御器60a、60bから前記第
一、第二の電動モータ42a、42bに送り出される制
御信号の違いの有無を検出自在としている。
【0062】上述の様に構成される本発明の電動式四輪
操舵装置に於いて、前記第一、第二の制御器60a、6
0bは、何れかの部分が故障した場合でも、故障してい
ない系統を利用する事で、前記後輪用出力軸11を中立
位置に復帰させ、後輪に付与している舵角を解消する機
能を有する。
【0063】例えば前記図2に於いて、第一、第二の電
動モータ42a、42bの内の何れかが故障した場合、
第一、第二の制御器60a、60bが、故障した電動モ
ータの側の電磁クラッチの接続を切り、故障していない
側の電動モータにより、前記後輪用出力軸11を中立位
置に戻す。この為、本発明の電動式四輪操舵装置の場
合、前記先発明の構造の様に、大きな弾力を有するセン
タリングスプリング25を設ける必要がない。
【0064】又、前記各エンコーダ47a、47b、5
6a、56b、65やセンサ23、33等が故障した場
合、前記第一、第二の制御器60a、60bの制御信号
に差が生じ、この差が前記通信インターフェイス回路6
4によって検出される。そこで、この場合には、エンコ
ーダ56a、56b、65からの、後輪舵角を検出する
合計3系統の後輪舵角センサからの信号に基づいて、第
一、第二の電動モータ42a、42bの一方又は双方に
より、前記後輪用出力軸11を中立位置に戻し、後輪に
付与している舵角を解消する。
【0065】尚、前記3系統の後輪舵角センサの内の1
系統が故障した場合でも、2系統が正常に作動している
限り、後輪の舵角を解消出来る。即ち、後輪舵角センサ
が2系統であった場合、一方の後輪舵角センサが故障す
ると、何れのセンサ(エンコーダ)が異常で、何れのセ
ンサ(エンコーダ)が正常かの判定を行なえなくなる
が、本発明の場合、後輪舵角センサを3系統設けている
為、故障しているセンサの特定を行なえる。
【0066】更に、本発明の電動式四輪操舵装置の場
合、第一、第二の電動モータ42a、42bを、互いに
独立した、第一、第二の制御器60a、60bにより制
御する為、走行中に於いても、各電動モータ42a、4
2bが焼き付く等によりロックしているか否かの検査
を、後輪に付与する舵角を制御しつつ行なえる。即ち、
一方の電動モータにより舵角制御を行ないつつ、他方の
電動モータ側の電磁クラッチを切って、この他方の電動
モータに通電する事により、この他方の電動モータの検
査を行なえる。但し、この場合は、図2に示した構造と
異なり、各エンコーダ47a、47bを、各電磁クラッ
チ45a、45bよりも、各電動モータ42a、42b
の出力軸43a、43b側に設けるか、或は、別途検査
用のエンコーダを付加する。
【0067】尚、本発明の電動式四輪操舵装置は、電動
モータへの通電に基づいて後輪用出力軸を軸方向に亙っ
て変位させ、後輪に舵角を付与する構造のものであれば
適用出来る。即ち、本発明が適用される電動式四輪操舵
装置は、前述した先発明に係る電動式四輪操舵装置の様
に、コンプライアンスステア機構を組み込んだものであ
る必要はない。
【0068】
【発明の効果】本発明の電動式四輪操舵装置は、以上に
述べた通り構成され作用する為、後輪に不用意に舵角付
与が行なわれるのを確実に防止して、高度の安全性を確
保出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の制御回路を示すブロック
図。
【図2】舵角付与部分の具体的構成の1例を示す要部平
面図。
【図3】本発明の第二実施例の制御回路を示すブロック
図。
【図4】先発明の電動式四輪操舵装置を示す部分横断平
面図。
【図5】図4のA部拡大図。
【図6】後輪用出力軸の軸方向に亙る変位量と後輪用出
力軸の軸方向に加わるばね荷重との関係を示す線図。
【図7】車速と舵角比との関係を示す線図。
【図8】先発明に係る電動式四輪操舵装置の制御回路を
示すブロック図。
【符合の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 ステアリングギヤ 4 前輪用出力軸 5 ナックルアーム 6 前輪 7 ステアリングコラム 8 舵角センサ 9 後輪 10 ハウジング 11 後輪用出力軸 12 着力点 13 ナックルアーム 14 操舵中心 15 ラック歯 16 伝達軸 17 ピニオン歯 18 ウォームホイール 19 電動モータ 20 出力軸 21 ウォーム 22 変位センサ 23 車速センサ 24 制御器 25 センタリングスプリング 26 座板 27 段部 28 ストップリング 29 皿板ばね 31 電磁クラッチ 32 エンコーダ 33 ヨーレートセンサ 34 その他のセンサ 351 〜35n 制御パラメータ演算手段 36 比較選択手段 371 〜37m 電動式アクチュエータ 37a 第一の電動式アクチュエータ 37b 第二の電動式アクチュエータ 38 ケース 39 滑り軸受 40 自在継手 41 連結ロッド 42a 第一の電動モータ 42b 第二の電動モータ 43a 出力軸 43b 出力軸 44a 伝達軸 44b 伝達軸 45a 電磁クラッチ 45b 電磁クラッチ 46 軸受 47a エンコーダ 47b エンコーダ 48a ブレーキ 48b ブレーキ 49a ウォーム 49b ウォーム 50a ウォームホイール 50b ウォームホイール 51a 第一の減速機 51b 第二の減速機 52a 第一の回転軸 52b 第二の回転軸 54 軸受 54 軸受 55a ピニオン歯 55b ピニオン歯 56a エンコーダ 56b エンコーダ 57 処理回路 58 処理回路 59 処理回路 60a 第一の制御器 60b 第二の制御器 61a 処理回路 61b 処理回路 61c 処理回路 62a 処理回路 62b 処理回路 62c 処理回路 63a 処理回路 63b 処理回路 64 通信インターフェイス回路 65 エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 薫 群馬県高崎市八幡町1390番地の12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪に付与すべき舵角の大きさに影響す
    る因子を検出するセンサと、このセンサからの信号を入
    力して制御信号を出力する制御器と、この制御信号に基
    づいて前記後輪に舵角を付与する電動式アクチュエータ
    とを備えた電動式四輪操舵装置に於いて、前記制御器
    は、互いに並列に設けられ、それぞれが前記センサから
    の信号を受け入れて前記制御信号を演算する、複数の制
    御パラメータ演算手段と、各制御パラメータ演算手段か
    ら送り出される制御信号を比較して、前記各制御パラメ
    ータ演算手段から送り込まれる制御信号が等しい場合に
    のみ、この制御信号を前記電動式アクチュエータに送る
    比較選択手段とを有する事を特徴とする電動式四輪操舵
    装置。
  2. 【請求項2】 電動式アクチュエータを複数個設け、こ
    の複数個の電動式アクチュエータが同じ動きをした場合
    にのみ後輪に舵角が付与される、請求項1に記載の電動
    式四輪操舵装置。
  3. 【請求項3】 後輪に付与すべき舵角の大きさに影響す
    る因子を検出する少なくとも2系統の因子センサと、前
    記後輪に付与された舵角を検出する、少なくとも3系統
    の後輪舵角センサと、各系統の因子センサ及び後輪舵角
    センサからの信号を入力して制御信号を出力する少なく
    とも2系統の制御器と、各制御器から出力された制御信
    号により前記後輪に舵角を付与する複数の電動式アクチ
    ュエータとを備え、前記制御器は、何れかの部分が故障
    した場合でも、故障していない系統を利用する事で、前
    記後輪を中立位置に復帰させる機能を有する電動式四輪
    操舵装置。
JP3197385A 1991-07-01 1991-07-12 電動式四輪操舵装置 Pending JPH0516828A (ja)

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DE69213363T DE69213363T2 (de) 1991-07-01 1992-06-30 Elektrisches Vierradlenksystem
EP92111035A EP0521450B1 (en) 1991-07-01 1992-06-30 Electric four-wheel steering system

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106319A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Suzuki Motor Corp 車両のステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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