JPH0516736Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、フオトカツプラ、特に正論理、負論
理出力を同時に１つの素子として得られるフオト
カツプラに関するものである。

［従来の技術］ 従来のフオトカツプラは第３図に示すように発
光ダイオード２とその光４を受けるフオトトラン
ジスタ受光素子３とから成つている。このフオト
カツプラは、入力信号が入力端子５，６に入つた
時に発光ダイオード２でフオトトランジスタ３に
光を与え出力信号が出力端子７，８に短絡状態と
して現れる。いわゆる正論理タイプのフオトカツ
プラである。又、同一信号で、複数のフオトカツ
プラを動かす時には、第４図の様にフオトカツプ
ラを複数個並べて入力部のドライバー回路１０に
て動作させる方法がある。また最近のフオトカツ
プラでは、第５図の様に１コの発光ダイオード２
で複数のフオトトランジスタ３ａ，３ｂ，３ｃに
光を与え出力端子７ａと８ａ，７ｂと８ｂ、７ｃ
と８ｃに同時に出力するフオトカツプラも提案さ
れている。（実開昭59−199544号参照） ［考案が解決しようとする問題点］ 従来のフオトカツプラを用いて、複数の電気絶
縁された正論理（ａ接点）、負論理（ｂ接点）の
出力を同時に出力するためには、第６図のように
複数のフオトカツプラ１ａ，１ｂと、負論理出力
を得るために出力側にｂ接点リレー１２の外部回
路が必要となり、複雑になる。

第６図のｂ接点リレー１２の出力１３，１４
は、負理論、フオトカツプラ１ｂの出力７ｂ，８
ｂは正論理出力となる。

尚フオトカツプラに於て、負論理出力を得るた
めに、出力側に接点リレーを設けず、トランジス
タ回路で構成したものも提案されている。（特開
昭59−133732号参照） しかしこの場合も、その都度外部回路が必要と
なり、複雑になる欠点があつた。

近年フオトカツプラの需要が増加するとともに
正論理、負理論出力を同時に必要とする場合が増
大して来た。

本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、要望に応じ正論理と負論理の出力を１コの
フオトカツプラで出すことができる新規なフオト
カツプラを提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨は、１個又は複数個の発光ダイオ
ードで、偶数のフオトトランジスタと結合させ、
更に、正論理出力、負論理出力を同時に出力させ
うる電子回路を１つの素子として備えたことにあ
り、それによつてフオトカツプラの利用拡大を大
幅に向上させるものである。

即ち、本考案は発光ダイオードとその光を受け
る偶数のフオトトランジスタとよりなり、該フオ
トトランジスタの半分が受ける信号を反転する回
路素子とからなり１つの素子として組み込んだこ
とを特徴とするフオトカツプラである。

本考案はフオトトランジスタが受ける信号を反
転する回路素子として、該フオトトランジスタの
コレクタ、エミツタ間に接続される第１のバイア
ス抵抗と、該フオトトランジスタのコレクタ接点
にトランジスタのベース接点を接続し、該トラン
ジスタのエミツタ接点を前記フオトトランジスタ
のエミツタ接点に接続し、該トランジスタのベー
ス、コレクタ間に接続される第２のバイアス抵抗
を具備した回路が用いられ、発光ダイオード、フ
オトトランジスタと共に１つの素子として組み込
まれている。

［作用］ 本考案は発光ダイオードのその光を受ける偶数
のフオトトランジスタとよりなり、該フオトトラ
ンジスタの半数が受ける信号を反転する回路素子
とからなることを特徴とするフオトカツプラによ
つて、具体的にはその信号を反転する回路素子が
該フオトトランジスタのコレクタ・エミツタ間に
接続する第１のバイアテス抵抗と該フオトトラン
ジスタのコレクタ接点にトランジスタのベース接
点を接続し、該トランジスタのエミツタ接点を前
記フオトトランジスタのエミツタ接点に接続し、
該トランジスタのベース、コレクタ間に接続され
る第２のバイアス抵抗を具備したフオトカツプラ
によつて外部回路をその都度付加することなく、
簡単に正論理出力、負論理出力対のフオトカツプ
ラを得ることが出来る。

［実施例］ 実施例 １ 第１図に本考案の具体的実施例を示す、１個の
発光ダイオード２で、２個のフオトトランジスタ
３ａ，３ｂを駆動させ、フオトトランジスタ３ａ
の出力端７，８には正論理（ａ接点）の出力が得
られ、又フオトトランジスタ３ｂの出力は負論理
（ｂ接点）の出力を得るためにバイアス抵抗１６，
１７と出力トランジスタ１８を備えることで、出
力端１９，２０に負論理（ｂ接点）の出力がで
る。

破線で囲まれたフオトカツプラ１５は１つの素
子として組み込まれている。

本考案の第１図は、正負一組の接点出力の例で
あり、 実施例 ２ 本考案の変形例としては、正負複数の接点出力
のマルチタイプフオトカツプラがある。

発光ダイオードについても１コの発光ダイオー
ドで、複数のフオトトランジスタを駆動させるこ
とが無理な場合は、第２図に示すように発光ダイ
オード２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄに夫々フオトトラ
ンジスタ３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄを対にしたシリ
アル接続タイプのフオトカツプラも考えられる。

この場合、フオトトランジスタの半数の３ｃ，
３ｄには信号反転回路素子が接続されており、負
論理出力が得られるようになつている。

この場合も第１図と同じく、破線で囲まれたフ
オトカツプラ２１は１つの素子として組み込まれ
ている。

［考案の効果］ 本考案の効果として１個のフオトカツプラで外
部回路なしで、正論理、負論理の出力が同時に得
られるので、従来のフオトカツプラを使つた回路
機能を持たせる場合に比較して、大幅に省スペー
ス、小形化が得られる。又ａ接点、ｂ接点の組合
せにより、用途に合せた素子の選択ができ、回路
素子の簡単化ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の１個の発光ダイオードで、
ａ接点、ｂ接点を同時に得ることがてきる１個の
フオトカツプラの回路図、第２図は本考案の変形
例を示す回路図、第３図は、従来のフオトカツプ
ラの等価回路を示す回路図、第４図は従来のフオ
トカツプラを用いて同一入力信号で複数個の出力
を得るための一例を示す回路図。第５図は、最近
提案された、１個の発光ダイオードで複数個のフ
オトトランジスタを駆動し、複数の出力を得るこ
とができるフオトカツプラの回路図。第６図は、
従来のフオトカツプラを用いて、ａ接点、ｂ接点
出力を同時に得ようとする場合の一例の回路図で
ある。 １，１ａ，１ｂ，１ｃ……従来のフオトカツプ
ラ、２，２ａ，２ｂ，２ｃ……発光ダイオード、
３，３ａ，３ｂ，３ｃ……フオトトランジスタ、
４……光、５，６……入力端子、７ａ，７ｂ，７
ｃ，８ａ，８ｂ，８ｃ……出力端子、９……プル
アツプ抵抗、１０……入力部のドライバー回路、
１１……最近提案されたフオトカツプラ、１２…
…ｂ接点リレー、１３，１４……出力端子、１
５，２１……本考案のフオトカツプラ、１６，１
７……バイアス抵抗、１８……出力トランジス
タ、１９，１９ａ，２０ａ，２０ｂ……出力端
子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発光ダイオードとその光を受ける偶数のフオト
   トランジスタとよりなり、該フオトトランジスタ
   の半数は該フオトトランジスタのコレクタ・エミ
   ツタ間に接続される第１のバイアス抵抗と、該フ
   オトトランジスタのコレクタ接点にトランジスタ
   のベース接点を接続し、該トランジスタのエミツ
   タ接点を前記フオトトランジスタのエミツタ接点
   に接続し、該トランジスタのベース、コレクタ間
   に接続される第２のバイアス抵抗を具備してフオ
   トトランジスタの受ける信号を反転する回路素子
   とからなり、上記発光ダイオードと上記フオトト
   ランジスタと上記信号を反転する回路素子を１つ
   の素子に組み込んで構成されたことを特徴とする
   フオトカツプラ。