JPH05167340A - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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JPH05167340A
JPH05167340A JP3329237A JP32923791A JPH05167340A JP H05167340 A JPH05167340 A JP H05167340A JP 3329237 A JP3329237 A JP 3329237A JP 32923791 A JP32923791 A JP 32923791A JP H05167340 A JPH05167340 A JP H05167340A
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polarizer
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radiating element
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q15/00Devices for reflection, refraction, diffraction or polarisation of waves radiated from an antenna, e.g. quasi-optical devices
    • H01Q15/24Polarising devices; Polarisation filters 
    • H01Q15/242Polarisation converters
    • H01Q15/244Polarisation converters converting a linear polarised wave into a circular polarised wave
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/061Two dimensional planar arrays
    • H01Q21/064Two dimensional planar arrays using horn or slot aerials

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  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高効率と、交差偏波特性の改善が図れる平面ア
ンテナを提供するにある。 【構成】放射回路板1は対のスロット4aからなる放射
素子4を16行16列に打ち抜いている。給電回路板2
はプリント基板を用いてエッチング加工により給電回路
5を形成したものであり、上記放射素子4に電磁結合す
る給電プローブ5aは給電線路パータンの先端に形成し
ている。直線偏波を円偏波に変換する偏波器6は所謂ミ
アンダーラインからなるパターンをエッチング加工によ
り形成した3枚のフレキシブルプリント基板を2枚の発
泡ボードの上、中、下に設置したもので、放射回路板1
上に配置される。地導体板3は約2mm厚の市販のアルミ
ニウム板のような金属板を用いて形成されるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放送衛星受信用に対応
する平面アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平面アンテナはストリップ線路を
クランク状に折り曲げて構成したものや、複数のパッチ
素子で構成するものが提案されてきた。ところが、これ
らは一般的に狭帯域のために300〜400MHzに亘
る放送帯域で充分な性能を持つことが困難であった。更
には給電線路からの損失も大きく効率的な改善も困難で
あった。
【0003】そこで高効率、広帯域化の為に地導体板、
給電回路板、放射回路板からなるトリプレート型平面ア
ンテナが開発され、パラポラアンテナと同程度の受信性
能を有するに至った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円偏波
平面アンテナを構成する場合、放射素子で対応していた
が、この場合給電プローブと放射素子とのカップリング
により不要モードが発生し、効率の低下を招いていた。
従って広帯域に亘る交差偏波特性の確保とパラボラアン
テナに勝る高効率化には問題があった。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、その目的とするところは円偏波平面アンテナで
の高効率化が実現できた平面アンテナを提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、地導体と、給電回路と、放射
回路とを夫々別の層で構成し、放射回路の放射素子を直
線偏波を発生する形状で形成するとともに、給電回路か
ら導かれた給電ブローブと電磁気的に結合し、上記放射
回路の上部に直線偏波から円偏波に変換可能な偏波器を
設置したものである。
【0007】請求項2記載の発明では、放射回路の放射
素子は金属板に打抜き形成したアパーチャから成るもの
である。請求項3記載の発明では、放射回路の放射素子
は金属板に打抜き形成した一対のスロットから成るもの
である。請求項4記載の発明では、偏波器は発泡材或い
は空間部分を有するシート材と偏波変換機能を有するよ
うにプリント基板パターンを形成したプリント基板とか
ら成るものである。
【0008】請求項5記載の発明では、偏波器は発泡材
或いは空間部分を有するシート材に偏波変換機能を有す
るパターンを印刷形成したものである。請求項6記載の
発明では、偏波器の偏波変換機能を有するパターンとし
てメアンダーラインを用いている。請求項7記載の発明
では、偏波器の偏波変換機能を有するパターンとして格
子状ラインを用いている。
【0009】
【作用】而して本発明の構成によれば、放射回路の上部
に直線偏波から円偏波に変換可能な偏波器を設置したも
のであるから、不要モードの発生が少ない直線偏波の放
射素子を用いることができ、偏波器により直線偏波から
円偏波に切り換えることで良好な交差偏波特性の広帯域
化と高効率化が図れた。
【0010】尚請求項2記載のように放射素子をアパー
チャで形成した場合には製作が容易で且つ安価に製作で
きる金属板の打抜き加工を放射回路板の製作に採用可能
で、従来のエッチングプロセスに比べ大幅なコストの低
減が図れる。また請求項2又は3のように金属板で放射
回路を製作すれば、剛性に優れることになり、、地導
体、給電回路、放射回路を積層する場合に間隔を精度良
くすることができ、アンテナ性能のばらつきを極小化で
きる効果が顕著である。
【0011】そして、正方形のアパーチャ或いは一対の
スロットを放射素子に採用すると、給電プローブとのカ
ップリングにより発生する不要モードを極小化できる。
つまり、極めて高い効率の平面アンテンが実現できる。
さらに偏波器の付加により、コスト的な問題が考えられ
るが、請求項4〜7のように偏波器のパターンを発泡材
やシート材の表面に印刷形成したり、プリント基板にパ
ターンを形成することにより、安価に達成できる。
【0012】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。 (実施例1)図1は本実施例1の一部を省略した分解斜
視図を示しており、この実施例では例えば0.4mm厚の
アルミニウムのような金属板に図2に示す一対のスロッ
ト4a,4aからなる放射素子4を縦横に等間隔に打ち
抜いて放射回路板1を形成し、この放射回路板1の各放
射素子4に図2に示すように電磁気的に結合が可能な給
電プローブ5aを付加した給電回路5をエッチングによ
り形成した給電回路板2を放射回路板1の下方に一定間
隔だけ隔離して配置し、更にこの給電回路板2の下方に
約2mm厚さの市販のアルミニウム板のような金属板から
なる地導体板3を一定間隔だけ隔離して配置している。
【0013】上記放射素子4は長辺が13mm、短辺が2
mmの長方形状のスロット4aを一対9mm離して並行に設
置して構成される。本実施例の放射回路板板3には一対
のスロット4a,4aからなる放射素子4を20mm間隔
で16行16列に打ち抜いてある。そして夫々の回路板
は図3に示すように発泡プラスチックシートからなる誘
電体7を介在させている。
【0014】放射回路板1の上部には直線偏波を円偏波
に変換する偏波器6を配置しており、この偏波器6は所
謂ミアンダーラインからなる図4に示すパターンをエッ
チング加工により形成した3枚のフレキシブルプリント
基板を2枚の発泡ボードの上、中、下に設置したもので
ある。而して上述のように構成して得られた本実施例の
平面アンテナはVSWR、ゲイン、交差偏波特性を測定
したところ11.5〜12.5GHzの広帯域(1GH
z)に渡り、80%以上の効率と、略32dBi以上の
交差偏波特性が得られた。
【0015】そして、効率の最大点では96%以上の効
率が実現されていることが確認できた。図5は従来の円
偏波型の放射素子4の特性(イ)と、本実施例の特性
(ロ)とを比較した場合を示している。 (実施例2)上記実施例では放射回路板1の放射素子4
は一つのスロットで構成しているが、本実施例では放射
回路板1として実施例1と同様に0.4mm厚のアルミニ
ウムのような金属板に図6に示すように一辺が14mmの
正方形のアパーチャ4bで放射素子4を構成したものを
用いている。尚その他の構成は実施例1に準ずるため詳
細な構成については特に説明はしない。
【0016】而して本実施例の場合も図5に示すように
実施例1と同様な特性(ハ)が得られた。 (実施例3)上記実施例1に用いる偏波器6はミアンダ
ーラインを用いた偏波器であったが、本実施例では図7
に示すように格子状のパータンを発泡シートに導電性イ
ンキで印刷したフイルム状のものを3枚積層して構成し
た格子状偏波器を用いている。尚その他の構成は実施例
1に準ずる。
【0017】而して本実施例の場合も実施例1と同様な
特性が得られた。 (実施例4)上記実施例1では放射回路板1の基材とし
てアルミニウム板を用いているが、本実施例では市販の
フレキシブルプリント基板を用い、その銅箔部分をエッ
チング加工してスロット4aを形成している。その他の
部分は実施例1に準ずる。而して本実施例の場合におい
ても実施例1と殆ど同様な性能が得られた。
【0018】勿論放射回路板1の以外の構成を実施例
2、3の構成に準じても良いの言うまでもない。尚実施
例1のスロット4aの形状を図8に示すように凹状に形
成しても良く、また実施例2のアパーチャ4bの形状を
図9に示すように円形としても良い。また上記各実施例
に使用する偏波器6の基材に発泡ボードを用いている
が、類似の誘電率の空間部分を有するシート材や発泡シ
ートを使用しても良く、またパターンを直接発泡シート
に印刷形成しても、或いは実施例1と同様にプリント基
板にパターンを形成して発泡ボードの代わりに類似の誘
電率の空間部分を有するシート材を複合した基材を用い
ても勿論良い。
【0019】
【発明の効果】本発明は、放射回路の上部に直線偏波か
ら円偏波に変換可能な偏波器を設置したものであるか
ら、不要モードの発生が少ない直線偏波の放射素子を用
いることができ、偏波器により直線偏波から円偏波に切
り換えることで良好な交差偏波特性の広帯域化と高効率
化が図れるという効果がある。
【0020】また請求項2記載の発明は放射素子をアパ
ーチャで形成したので、製作が容易で且つ安価に製作で
きる金属板の打抜き加工を放射回路板の製作に採用可能
で、従来のエッチングプロセスに比べ大幅なコストの低
減が図れるという効果がある。また請求項2記載又は請
求項3記載の発明は、金属板で放射回路を製作するの
で、剛性に優れ、地導体、給電回路、放射回路を積層す
る場合に間隔を精度良くすることができ、アンテナ性能
のばらつきを極小化できる効果が顕著である。
【0021】更に請求項2記載又は請求項3記載の発明
は、正方形のアパーチャ或いは一対のスロットを放射素
子に採用するので、給電プローブとのカップリングによ
り発生する不要モードを極小化でき、結果極めて高い効
率の平面アンテナが実現できるという効果がある。また
更に偏波器の付加により、コスト的な問題が考えられる
が、請求項4乃至7記載の発明は、偏波器のパターンを
発泡材やシート材の表面に印刷形成したり、プリント基
板にエッチングによりパターンを形成するので、安価に
達成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の一部省略せる斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の放射素子部の一部省略した
拡大上面図である。
【図3】本発明の実施例1の一部省略せる概略側面図で
ある。
【図4】本発明の実施例1の偏波器のパターン説明図で
ある。
【図5】本発明の平面アンテナと従来例の平面アンテナ
の比較説明用特性図である。
【図6】本発明の実施例2の放射素子部の一部省略した
拡大上面図である。
【図7】本発明の実施例3の偏波器のパターン説明図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例の放射素子部の一部省略し
た拡大上面図である。
【図9】本発明のその他の実施例の放射素子部の一部省
略した拡大上面図である。
【符号の説明】
1 放射回路板 2 給電回路板 3 地導体板 4 放射素子 4a スロット 5 給電回路 5a 給電プローブ 6 偏波器
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】平面アンテナ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放送衛星受信用に対応
する平面アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平面アンテナはストリップ線路を
クランク状に折り曲げて構成したものや、複数のパッチ
素子で構成するものが提案されてきた。ところが、これ
らは一般的に狭帯域のために300〜400MHzに亘
る放送帯域で充分な性能を持つことが困難であった。更
には給電線路からの損失も大きく効率的な改善も困難で
あった。
【0003】そこで高効率、広帯域化の為に地導体板、
給電回路板、放射回路板からなるトリプレート型平面ア
ンテナが開発され、パラボラアンテナと同程度の受信性
能を有するに至った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円偏波
平面アンテナを構成する場合、放射素子で対応していた
が、この場合給電プローブと放射素子とのカップリング
により平行平板モードが発生して電力が周囲に漏れ、効
率の低下を招いていた。更にその漏洩電波が他の放射素
子と相互結合を起こし、交差偏波特性の劣化を引き起こ
す場合があった。
【0005】従ってパラボラアンテナに勝る高効率化
と、広帯域に亘る交差偏波特性の確保 には問題があっ
た。本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、
その目的とするところは円偏波平面アンテナでの高効率
化が実現できた平面アンテナを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、地導体と、給電回路と、放射
回路とを夫々別の層で構成し、放射回路の放射素子を直
線偏波を発生する形状で形成するとともに、給電回路か
ら導かれた給電プローブと電磁気的に結合させた平面ア
ンテナにおいて、上記放射回路の上部に直線偏波から円
偏波に変換可能な偏波器を設置したものである。
【0007】請求項2記載の発明では、放射回路の放射
素子と給電プローブの電磁気的結合の結果生じる平行平
板モードの電波の位相が各放射素子間で、約1波長の整
数倍となるように各放射素子を配置したものである。
求項記載の発明では、放射回路の放射素子は金属板
成したアパーチャから成るものである。
【0008】請求項記載の発明では、放射回路の放射
素子は金属板に形成した一対のスロットから成るもので
ある。請求項記載の発明では、偏波器は発泡材或いは
空間部分を有するシート材偏波変換機能を有するよう
にプリント基板パターンを形成したプリント基板とから
成るものである。
【0009】請求項記載の発明では、偏波器は発泡材
或いは空間部分を有するシート材に偏波変換機能を有す
るパターンを印刷形成したものである。請求項記載の
発明では、偏波器の偏波変換機能を有するパターンとし
てメアンダーラインを用いている。請求項記載の発明
では、偏波器の偏波変換機能を有するパターンとして格
子状ラインを用いている。
【0010】
【作用】而して本発明は、地導体と、給電回路と、放射
回路とを夫々別の層で構成し、放射回路の放射素子を直
線偏波を発生する形状で形成するとともに、給電回路か
ら導かれた給電プローブと電磁気的に結合させた平面ア
ンテナにおいて、上記放射回路の上部に直線偏波から円
偏波に変換可能な偏波器を設置したものであるから、
の場合放射素子としては直線偏波用の素子を用いること
になり、直線偏波素子の場合、給電プローブと放射素子
とのカップリングにより発生した平行平板モードの発生
の方向を一致させることが可能となるため、隣接する放
射素子の間隔を適宜調節すれば、発生した平行平板モー
ドの電波が隣接する放射素子から再放射され、見かけ上
漏れは全くなくなり、受信電波を有効利用できるのであ
る。
【0011】特に請求項2の発明のように放射回路の放
射素子と給電プローブの電磁気的結合の結果生じる平行
平板モードの電波の位相が各放射素子間で、約1波長の
整数倍となるように各放射素子を配置すれば、平行平板
モードの電波が隣接する放射素子から再放射され、見か
け上漏れは全くなくなり、受信電波を有効利用できる。
【0012】また請求項又はのように金属板で放射
回路を製作すれば、剛性に優れることになり、、地導
体、給電回路、放射回路を積層する場合に間隔を精度良
くすることができ、アンテナ性能のばらつきを極小化で
きる効果が顕著である。そして、正方形のアパーチャ或
いは一対のスロットを放射素子に採用すると、給電プロ
ーブとのカップリングにより発生する平行平板モードを
有効利用できる。つまり、極めて高い効率の平面アンテ
が実現できる。
【0013】さらに偏波器の付加により、コスト的な問
題が考えられるが、請求項のように偏波器のパタ
ーンを発泡材やシート材の表面に印刷形成したり、プリ
ント基板にパターンを形成することにより、安価に達成
できる。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。 (実施例1)図1は本実施例1の一部を省略した分解斜
視図を示しており、この実施例では例えば0.4mm厚の
アルミニウムのような金属板に図2に示す一対のスロッ
ト4a,4aからなる放射素子4を縦横に等間隔に打ち
抜いて放射回路板1を形成し、この放射回路板1の各放
射素子4に図2に示すように電磁気的に結合が可能な給
電プローブ5aを付加した給電回路5をエッチングによ
り形成した給電回路板2を放射回路板1の下方に一定間
隔だけ隔離して配置し、更にこの給電回路板2の下方に
約2mm厚さの市販のアルミニウム板のような金属板から
なる地導体板3を一定間隔だけ隔離して配置している。
【0015】上記放射素子4は長辺が13mm、短辺が2
mmの長方形状のスロット4aを一対9mm離して並行に設
置して構成される。本実施例の放射回路板3には一対の
スロット4a,4aからなる放射素子4を20mm間隔で
16行16列に打ち抜いてある。そして夫々の回路板は
図3に示すように発泡プラスチックシートからなる誘電
体7を介在させている。
【0016】放射回路板1の上部には直線偏波を円偏波
に変換する偏波器6を配置しており、この偏波器6は所
謂ミアンダーラインからなる図4に示すパターンをエッ
チング加工により形成した3枚のフレキシブルプリント
基板を2枚の発泡ボードの上、中、下に設置したもので
ある。而して上述のように構成して得られた本実施例の
平面アンテナはVSWR、ゲイン、交差偏波特性を測定
したところ11.5〜12.5GHzの広帯域(1GH
z)に渡り、80%以上の効率と、略32dB以上の交
差偏波特性が得られた。
【0017】そして、効率の最大点では96%以上の効
率が実現されていることが確認できた。図5は従来の円
偏波型の放射素子4の特性(イ)と、本実施例の特性
(ロ)とを比較した場合を示している。 (実施例2)上記実施例では放射回路板1の放射素子4
一対のスロットで構成しているが、本実施例では放射
回路板1として実施例1と同様に0.4mm厚のアルミニ
ウムのような金属板に図6に示すように一辺が14mmの
正方形のアパーチャ4bで放射素子4を構成したものを
用いている。尚その他の構成は実施例1に準ずるため詳
細な構成については特に説明はしない。
【0018】而して本実施例の場合も図5に示すように
実施例1と同様な特性(ハ)が得られた。 (実施例3)上記実施例1に用いる偏波器6はミアンダ
ーラインを用いた偏波器であったが、本実施例では図7
に示すように格子状のパターンを発泡シートに導電性イ
ンキで印刷したフイルム状のものを3枚積層して構成し
た格子状偏波器を用いている。尚その他の構成は実施例
1に準ずる。
【0019】而して本実施例の場合も実施例1と同様な
特性が得られた。 (実施例4)上記実施例1では放射回路板1の基材とし
てアルミニウム板を用いているが、本実施例では市販の
フレキシブルプリント基板を用い、その銅箔部分をエッ
チング加工してスロット4aを形成している。その他の
部分は実施例1に準ずる。而して本実施例の場合におい
ても実施例1と殆ど同様な性能が得られた。
【0020】勿論放射回路板1の以外の構成を実施例
2、3の構成に準じても良いの言うまでもない。尚実
施例1のスロット4aの形状を図8に示すように凹状に
形成しても良く、また実施例2のアパーチャ4bの形状
を図9に示すように円形としても良い。また上記各実施
例に使用する偏波器6の基材に発泡ボードを用いている
が、類似の誘電率の空間部分を有するシート材や発泡シ
ートを使用しても良く、またパターンを直接発泡シート
に印刷形成しても、或いは実施例1と同様にプリント基
板にパターンを形成して発泡ボードの代わりに類似の誘
電率の空間部分を有するシート材を複合した基材を用い
ても勿論良い。
【0021】
【発明の効果】本発明は、放射回路の上部に直線偏波か
ら円偏波に変換可能な偏波器を設置したものであるか
ら、平行平板モードの電波を再利用することにより電波
を有効利用できる直線偏波の放射素子を用いることが
能になり、偏波器により直線偏波から円偏波に切り換え
ることで良好な交差偏波特性の広帯域化と高効率化が図
れるという効果がある。
【0022】特に請求項2記載の発明は、放射回路の放
射素子と給電プローブの電磁気的結合の結果生じる平行
平板モードの電波の位相が各放射素子間で、約1波長の
整数倍となるように各放射素子を配置するので、平行平
板モードの電波が隣接する放射素子から再放射され、見
かけ上漏れは全くなくなり、受信電波を有効利用できる
という効果がある。
【0023】更に請求項記載又は請求項4記載の発明
は、正方形のアパーチャ或いは一対のスロットを放射素
子に採用するので、給電プローブとのカップリングによ
り平行平板モードの電波を再利用することにより電波を
有効利用でき、結果極めて高い効率の平面アンテナが実
現できるという効果がある。また更に偏波器の付加によ
り、コスト的な問題が考えられるが、請求項5乃至8記
載の発明は、偏波器のパターンを発泡材やシート材の表
面に印刷形成したり、プリント基板にエッチングにより
パターンを形成するので、安価に達成できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の一部省略せる斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の放射素子部の一部省略した
拡大上面図である。
【図3】本発明の実施例1の一部省略せる概略側面図で
ある。
【図4】本発明の実施例1の偏波器のパターン説明図で
ある。
【図5】本発明の平面アンテナと従来例の平面アンテナ
の比較説明用特性図である。
【図6】本発明の実施例2の放射素子部の一部省略した
拡大上面図である。
【図7】本発明の実施例3の偏波器のパターン説明図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例の放射素子部の一部省略し
た拡大上面図である。
【図9】本発明のその他の実施例の放射素子部の一部省
略した拡大上面図である。
【符号の説明】 1 放射回路板 2 給電回路板 3 地導体板 4 放射素子 4a スロット 5 給電回路 5a 給電プローブ 6 偏波器
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地導体と、給電回路と、放射回路とを夫々
    別の層で構成し、放射回路の放射素子を直線偏波を発生
    する形状に形成するとともに、給電回路から導かれた給
    電ブローブと電磁気的に結合し、上記放射回路の上部に
    直線偏波から円偏波に変換可能な偏波器を設置したこと
    を特徴とする平面アンテナ。
  2. 【請求項2】放射回路の放射素子は、金属板に打抜き形
    成したアパーチャから成ることを特徴とする請求項1記
    載の平面アンテナ。
  3. 【請求項3】放射回路の放射素子は、金属板に打抜き形
    成した一対のスロットから成ることを特徴とする請求項
    1記載の平面アンテナ。
  4. 【請求項4】偏波器は、発泡材或いは空間部分を有する
    シート材と偏波変換機能を有するようにプリント基板パ
    ターンを形成したプリント基板とから成ることを特徴と
    する請求項1記載の平面アンテナ。
  5. 【請求項5】偏波器は、発泡材或いは空間部分を有する
    シート材に偏波変換機能を有するパターンを印刷形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
  6. 【請求項6】偏波器の偏波変換機能を有するパターンと
    してメアンダーラインを用いたことを特徴とする請求項
    4又は5記載の平面アンテナ。
  7. 【請求項7】偏波器の偏波変換機能を有するパターンと
    して格子状ラインを用いたことを特徴とする請求項4又
    は5記載の平面アンテナ。
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