JPH0516713Y2 - - Google Patents

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JPH0516713Y2
JPH0516713Y2 JP18818586U JP18818586U JPH0516713Y2 JP H0516713 Y2 JPH0516713 Y2 JP H0516713Y2 JP 18818586 U JP18818586 U JP 18818586U JP 18818586 U JP18818586 U JP 18818586U JP H0516713 Y2 JPH0516713 Y2 JP H0516713Y2
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support shaft
press
shaft
tape
tape reel
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はテープカートリツジにおいてテープ
リールがケース底壁に立設固定した支軸で浮動状
態に支持される形態のものに関する。
〔従来の技術〕
例えば、VHS(登録商標)−C型と呼称されて
いるビデオ用テープカートリツジにおいて、第7
図に示すようにテープリール3を下ケース1aの
底壁19から立設した支軸15に回転自在に支持
することが公知である(文献不詳)。この支軸1
5は一般に下ケース1aにボルトやナツトなどの
ねじ20aで片持状に固定されており、その上端
面と外周面とでテープリール3を浮動状態に支持
している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように、テープリール3を支軸15で浮動
状態に支持する形態では、テープリール3の回転
中心位置が移動しやすく僅かな外力の作用で傾動
しやすい。とくに、VHS−C型のテープカート
リツジの場合には、下フランジ9の周面のギヤ歯
9aに回転力を伝えてテープリール3を巻き取り
駆動するので、テープリール3これ全体が傾いた
姿勢になりやすい。
こうした理由から従来の支軸15は高い加工精
度が得られる切削加工で形成しており、軸周面を
研削加工で仕上げている。また、支軸15の垂直
精度を確保するために、下ケース1aへの固定手
段としてねじ20aを採用している。
そこでは、支軸15とテープリール3の軸孔1
4との上下方向全長にわたるクリアランスをでき
るだけ小さくすることで、テープリール3の回転
姿勢を正立姿勢に維持している。このため、全体
として加工・組立等のコストが高く付き、それで
もなおテープリール3の振れ回りを確実に規制で
きなかつた。
この考案は、第1図に示すごとくケース底壁1
9の内面に立設した支軸15がテープリール3の
軸孔14に嵌合して、該支軸15の上端でテープ
リール3が回転自在に浮動状態で支持されている
テープカートリツジにおいて、支軸15に改良を
加えてテープリール3の振れ回り(傾動)を防止
し、併せて支軸15の製作コスト、組立コストの
低減化をも図り得るものとするにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本考案はテープ4の走行中心位置P
に相応する支軸15の上下中間部に、テープリー
ル3の傾動を接当規制する傾動規制軸部24を形
成したものである。
具体的な実施に際して好ましくは、第1図に示
すごとく中空軸状に形成された軟質の支軸15に
ケース底壁19を挟んでこれの外面側から圧入ピ
ン20を圧嵌することにより、該底壁19に支軸
15を固定する。同時に圧入ピン20の圧嵌によ
り、支軸15の周面に前述の傾動規制軸部24を
膨張変形させて形成する。この傾動規制軸部24
はテープ走行中心位置Pに相応する部分にのみ形
成されていてもよいが、支軸15の下端から前記
テープ走行中心位置Pに至るまで一連に形成して
おくことが望まれる。
〔考案の効果〕
以上のようにした本考案によれば、支軸15の
周面に形成した傾動規制軸部24がテープ4の走
行中心位置Pにおいてテープテンシヨンによる傾
動モーメントを受け止め支持するので、浮動状態
に支持されたテープリール3を確実に傾動させる
ことなく支持できる。
中空の支軸15にケース底壁19を挟んでこれ
の外面側から圧入ピン20を圧嵌することによ
り、該底壁19に支軸15を固定する本考案の好
ましい実施形態によれば、ねじ20aで支軸15
を固定していた従来形態に比べて、支軸15の組
立コストが低減できる。特に、支軸15に圧入ピ
ン20を圧嵌する際に、傾動規制軸部24を支軸
15の周面に膨張形成する実施形態を採るとき
は、支軸15の加工コストを更に低減するに有効
である。
〔第1実施例〕 第1図ないし第4図は本考案をVHS−C型の
テープカートリツジに適用した第1実施例を示
す。
第4図は対象のテープカートリツジを例示して
おり、上ケースと下ケース1aを蓋合わせ状に結
合してなる本体ケース1の内部左右に、繰り出し
用のテープリール2と巻取り用のテープリール3
を配設してあり、一方のテープリール2に巻かれ
たテープ4はケース前端の左右に設けられたガイ
ドローラ5,5を介して他方のテープリール3に
巻き取られる。6はテープローデイング用のポケ
ツト、7はテープ保護用の前蓋である。
第1図において、巻き取り側のテープリール3
は、下フランジ9とハブ10を一体に成形してな
るリール主体11と、ハブ10の上端壁に溶着固
定される上フランジ12とからなる。下フランジ
9の周面には巻き取り駆動用のギヤ歯9aが形成
してある。ハブ10は下向きに開口する中空筒状
に形成され、その内面中央に軸用ボス13を下向
きに突設してあり、該ボス13に支軸15で支持
される軸孔14を有する。
第3図において、支軸15は真ちゆうなどの銅
合金や軟質ステンレスなどを素材にして深絞り加
工で形成され、その内側は圧入孔16を兼ねて中
空状に形成してある。支軸15の下端の開口縁に
フランジ17を一体に張り出し形成してあり、軸
上端は部分球面状に形成してスラスト軸面18と
している。この支軸15は下ケース1aの底壁1
9に圧入ピン20で固定する。
圧入ピン20はステンレス鋼の切削加工品であ
つて、その軸部と支軸15の圧入孔16とがシマ
リばめとなるよう関係寸法を設定し、軸部の一端
に底壁19のピン孔21で受け止め支持される圧
入頭部22を有する。ピン孔21の内面側に支軸
15を臨ませて保持し、底壁19の外面側から圧
入ピン20をピン孔21に差し込み、その軸部を
圧入孔16に圧入することにより、支軸15を底
壁19に固定する。
圧入ピン20を圧入孔16に圧嵌することによ
り、第2図に示すごとく支軸15の軸部が膨張変
形する。この膨張周面をテープリール3の軸孔1
4を支持するための傾動規制軸部24とする。つ
まり、傾動規制軸部24の外径dを基準値として
軸孔14の直径Dを定め、両者間に適正なクリア
ランスを設定する。
使用時に、テープリール3にはテープ4の走行
中心位置Pを代表点とするテープテンシヨンが作
用している。この作用力は支軸15で浮動支持さ
れているテープリール3を傾動させるようなモー
メントを生じさせる。つまり、スラスト軸面18
との接当部を中心にして、テープリール3を径方
向に揺動させるようなモーメントが生じる。この
モーメントに対抗してテープリール3を正立姿勢
に維持しておくために、前記傾動規制軸部24の
上端が、テープ走行中心位置Pと同じか、これよ
り僅かに上方の高さ位置にあるよう設定する。そ
のために、圧入ピン20の圧入孔16への有効圧
入深さが少なくともテープ走行中心位置Pにまで
達するように圧入ピン20の軸部長を定める。
以上のようにしたリール支軸構造によれば、テ
ープリール3に作用するテープテンシヨンを傾動
規制軸部24の上端側で受け止めて、テープリー
ル3が傾動モーメントによつて傾いて揺れ回りす
ることを防止する。また、下フランジ9のギヤ歯
9aに伝達される回転力を原因としてテープリー
ル3に傾動モーメントが作用するような場合で
も、傾動規制軸部24の下端側が軸孔14の下端
側を受け止め支持してテープリール3を常に正立
姿勢に維持する。
支軸15をプレス成形品で形成して、圧入ピン
20の圧嵌により支軸15を底壁19に固定する
ので、全体として加工・組立等の製作コストを大
幅に低減化できる。
〔第2実施例〕 第5図は本考案の第2実施例を示す。これで
は、圧嵌前の状態において支軸15の軸部周面の
ほぼ中央部と下端部とのそれぞれに、大径軸部2
5,25を形成しておき、圧入ピン20を圧入す
るとき、膨張周面の上下2個所に想像線で示すよ
うな傾動規制軸部24が形成されるようにした点
が第1実施例と異なる。
〔第3実施例〕 第6図は本考案の第3実施例を示す。これでは
テープリール3の軸孔14のほぼ中央と下端との
2個所に他より少径のジヤーナル面26,26を
形成し、これに第1実施例で説明した支軸15を
挿嵌してテープリール3を支持した。
〔別実施態様例〕
上記以外に、第2実施例で説明した大径軸部2
5をテープ4の走行中心位置Pと対応する位置に
限つて設けるようにすることもできる。この場合
は大径軸部25に相当する上下範囲を限つて支軸
15の周面を膨張変形させてもよいし、支軸15
を従来例のように切削加工で形成して大径軸部2
5を得るようにしてもよい。
なお、テープリール3が支軸15で浮動状に支
持されるものであれば、テープカートリツジの規
格や構造等の違いとは無関係に本考案を広く適用
できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示
しており、第1図はリール支持構造を示す縦断正
面図、第2図は第1図の要部を拡大して示す縦断
面図、第3図は圧嵌前の支軸と圧入ピンを示す正
面図、第4図は対象のテープカートリツジを例示
する内部構造の概略平面図である。第5図は本考
案の第2実施例を示す支軸の縦断面図である。第
6図は本考案の第3実施例を示すテープリールの
要部の縦断面図である。第7図は従来のリール支
持構造を示す縦断面図である。 1a……下ケース、3……テープリール、14
……軸孔、15……支軸、19……底壁、20…
…圧入ピン、24……傾動規制軸部、P……テー
プ走行中心位置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ケース底壁19の内面に支軸15を立設し、 該支軸15が嵌合する軸孔14を有するテー
    プリール3を備えており、 該支軸15の上端でテープリール3を回転自
    在に浮動状態で支持しており、 少なくともテープ4の走行中心位置Pに相応
    する支軸15の上下中間部に、テープリール3
    の傾動を接当規制する傾動規制軸部24が形成
    されていることを特徴とするテープカートリツ
    ジ。 (2) 支軸15が深絞り加工により中空軸状に形成
    されたプレス加工品であり、該支軸15にケー
    ス底壁19を挟んでこれの外面側から圧入ピン
    20を圧嵌することにより、該底壁19に支軸
    15が固定される実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のテープカートリツジ。 (3) 傾動規制軸部24が、支軸15に圧入ピン2
    0を圧嵌することにより膨張形成されている実
    用新案登録請求の範囲第2項記載のテープカー
    トリツジ。
JP18818586U 1986-12-05 1986-12-05 Expired - Lifetime JPH0516713Y2 (ja)

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JPS6396675U JPS6396675U (ja) 1988-06-22
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