JPH0516696U

JPH0516696U - 筒型容器

Info

Publication number: JPH0516696U
Application number: JP073015U
Authority: JP
Inventors: 満吉田; 正寛藤村
Original assignee: Anritsu Corp
Current assignee: Anritsu Corp
Priority date: 1991-08-20
Filing date: 1991-08-20
Publication date: 1993-03-02
Anticipated expiration: 2006-08-20
Also published as: JP2553389Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】粘着性を有する被計量物を収容しても内部で
付着せず、清掃が容易なこと。【構成】筒型の容器本体１の内周には、複数の突起部
５が設けられる。被計量物は、突起部５に点接触で収容
されるため排出時には、収容されている被計量物全てを
排出することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、組合せ計量機に用いられる筒型容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３に示すのは、組合せ計量機を示す斜視図である。装置筐体１１の最上部には、上方が拡径して開口された投入ホッパ１２が設けられ、被計量物Ｗが投入される。投入ホッパ１２の下部には複数の供給フィーダ１４が並んで配置される。この供給フィーダ１４はスクリューの回転により被計量物Ｗを投入ホッパ１２下部位置から計量機前方向に移動供給させる。供給フィーダ１４前端部位置には、各々対応して円筒形状のプールホッパ１５が設けられる。このプールホッパ１５は、筐体１１に固定の底板１５ａ上に複数個載置されている。プールホッパ１５は被計量物Ｗを収容した状態でシリンダ１６の伸張により底板１５ａより前方に移動して所定量の被計量物Ｗを下方に落下させる。

【０００３】この被計量物Ｗの落下位置には、円筒形状の計量ホッパ１７が複数個設けられる。この計量ホッパ１７は、各々独立した底板１８上に載置されている。底板１８は、筐体１１内部に設けられた計量ロードセル１８ａに連結されており、計量ロードセル１８ａは被計量物Ｗを計量する。そして、各計量ホッパ１７の計量値を組合せることにより、所望の計量値を得ることができ、指定された計量ホッパ１７のみシリンダ１９の伸張により底板１８前方に移動され、内部の被計量物Ｗを落下させる。計量ホッパ１７の下部位置には、平板状の集合板２２が設けられている。集合板２２上にはこの集合板２２上部の被計量物Ｗを中央部にかき集めるスクレーパ２３が設けられている。スクレーパ２３により集められた被計量物Ｗは、集合シュート２２ａを介し次工程に搬出される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記組合せ計量機では、特に被計量物Ｗが粘着性を有する物である場合に、この被計量物Ｗがプールホッパ１５、計量ホッパ１７の内壁に付着し易かった。これにより、シリンダ１６、１９の作動によりプールホッパ１５、計量ホッパ１７を移動させても収容されている被計量物Ｗの一部が付着したままの状態であり、全てを落下させることができなかった。したがって、従来のプールホッパ１５、計量ホッパ１７による筒型容器の構造では、清掃を頻繁に行わねばならないとともに、組合せ計量機自体の計量精度が低下する欠点を有していた。

【０００５】本考案は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、粘着性を有する被計量物が付着せず、清掃を容易に行える筒型容器を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案の筒型容器は、断面筒型に形成され、かつ内周壁には複数の突起部５が設けられた容器本体１で成ることを特徴としている。

【０００７】

【作用】

容器本体１の内周壁には、複数の突起部５が設けられており、投入された被計量物Ｗは、突起部５に点接触の状態で収容される。これにより、被計量物Ｗは、排出時に収容されている被計量物全てを排出できるため、特に被計量物Ｗが粘着性を有する場合においても清掃を容易に行うことができる。

【０００８】

【実施例】

図１（ａ）は、本考案の筒型容器を示す正面図、図１（ｂ）は、同図（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。図に示すように容器本体１は、中空の筒型形状を成している。容器本体１の上端部には、やや大径の導入開口部２が形成されていて、上部から投入される計量物の飛散を防止する。容器本体１の下端部には、鍔部３が設けられており、容器本体１を安定して支持する。

【０００９】そして、この容器本体１の内周壁には、突起部５が設けられている。本実施例の突起部５は上下方向に連続した溝により構成され、この溝状の突起部５は同図（ｂ）に示す如く内周壁に複数列、連続して設けられる。この突起部５は、図２の部分拡大図に示す如く、断面三角形状であり、頂部５ａは、所定角度を有する鋭角に形成されるとともに、底部５ｂは、隣接する突起部５の底部と鈍角に接している。

【００１０】この容器本体１は、従来技術の項で説明した組合せ計量機におけるプールホッパ１５、計量ホッパ１７に適用される。これにより被計量物Ｗは、容器本体１の突起部２に点接触の状態で収容される。したがって被計量物Ｗは容器本体１に付着することがなく、排出時においても収容されている被計量物Ｗ全てを落下排出させることができる。これにより、容器本体１の清掃を容易に行うことができる。また、組合せ計量機における計量精度を向上させることができる。

【００１１】尚、上記実施例では突起部５が上下方向に連続した三角形状の溝で構成したが、三角形に限定されず、被接触物との間で点接触する形状であれば同様の作用、効果を得ることができる。

【００１２】また、上記容器本体１が適用される組合せ計量機としては、図３に示すようにプールホッパ１５、計量ホッパ１７が一方向に向いて直線状に並んで配置されたタイプのものの他に、計量機中央上部に円錐フィーダが設けられ、以下の下方に順にプールホッパ、計量ホッパが放射状に配置された平面円形状のタイプの組合せ計量機にも適用することができ、この場合においても上述した実施例同様の作用効果を得ることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の筒型容器によれば、容器本体の内周壁には、複数の突起部を設けた構成であるので、投入された被計量物Ｗは、突起部に点接触の状態で収容される。これにより、被計量物は、排出時に収容されている被計量物全てを排出でき、特に被計量物が粘着性を有する場合においても清掃を容易に行うことができる。また、被計量物の計量後において、この被計量物全てを排出できるため計量精度を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本考案の筒型容器を示す正面図。（ｂ）は、同図（ａ）のＡ−Ａ線断面図。

【図２】突起部を示す部分拡大図。

【図３】組合せ計量機を示す斜視図。

【符号の説明】

１…容器本体、２…開口部、３…鍔部、５…突起部、５
ａ…頂部、５ｂ…底部、Ｗ…被計量物。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】被計量物（Ｗ）を所定量収容する複数の
プールホッパと、該プールホッパから供給される被計量
物を計量し所望重量となるように複数の組合せで落下排
出させる計量ホッパとを備えた組合せ計量機に用いられ
る筒型容器において、前記被計量物を収容するプールホッパ及び計量ホッパ部
分は、断面筒型に形成され、かつ内周壁には複数の突起
部（５）を有する容器本体（１）により構成されること
を特徴とする筒型容器。