JPH05165730A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH05165730A
JPH05165730A JP3329151A JP32915191A JPH05165730A JP H05165730 A JPH05165730 A JP H05165730A JP 3329151 A JP3329151 A JP 3329151A JP 32915191 A JP32915191 A JP 32915191A JP H05165730 A JPH05165730 A JP H05165730A
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JP3329151A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kusano
義博 草野
Tsutomu Tanaka
田中  勉
Takao Kato
高夫 加藤
Haruhiko Ueno
治彦 上埜
Akiyoshi Ino
明寿 猪野
Hideki Sakata
英樹 坂田
Takahiro Tsukamoto
孝宏 塚本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アドレス変換バッファまたはバッファメモリで
修正不能なデータ障害が発生しても、装置を停止せず、
複雑なハードウェア装置を用いずに処理を再開できるデ
ータ処理装置を提供する。 【構成】バッファメモリ12またはアドレス変換バッフ
ァ8の少なくとも一方で発生した修正不能なデータ障害
をデータ障害検出手段51で検出し、検出出力に基づき
バッファメモリ12またはアドレス変換バッファ8のデ
ータ障害が発生したエントリをエントリ無効手段52で
無効とし、エントリが無効にされたとき、命令処理装置
1から出力されるデータ障害を発生した主記憶アクセス
を再実行するために必要な命令情報を保持手段17で保
持し、アクセス例外処理プログラムに対して、保持され
た必要な命令情報を通知するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アドレス変換バッファ
TLBまたはバッファメモリで修正不能なデータ障害が発
生したとき、処理を再開することのできるデータ処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】命令処理装置からの論理アドレスと主記
憶装置上の実アドレスとのアドレス変換を対応表にして
登録したアドレス変換バッファTLBまたはデータを記憶
するバッファメモリ、例えばキャッシュメモリを含む一
般のメモリ装置では、放射線等の影響によりメモリが保
持するデータが損傷する場合がある。多数のデータ処理
装置においては、このデータ障害を検出するためのデー
タ障害検出回路,または検出・修正するためのデータ障
害検出・修正回路を備えている。データ障害検出回路の
みを持つデータ処理装置では、データ障害が発生したと
き障害の修正は不可能である。データ障害検出・修正回
路を持つデータ処理装置では、障害を修正することが可
能であるが、修正可能なデータ障害の範囲は限定されて
おり、この範囲を越えたデータ障害では、障害の修正は
不可能となる。これらの修正不可能なデータ障害を修正
不能データ障害と呼んでいる。
【0003】従来のデータ処理装置においては、アドレ
ス変換バッファTLBまたはバッファ装置で発生する修正
不能データ障害の対処方法として、以下のような方法が
用いられていた。 (1)第1の方法(装置が停止状態に陥る。) 変換バッファTLBまたはバッファメモリの修正不能なデ
ータ障害を検出回路で検出すると、中央処理装置(以
下、CPUと称する。)が停止状態に陥る。 (2)第の2の方法(処理損傷を示すマシンチェック割
り込みを発生する。) アドレス変換バッファTLBまたはバッファメモリの修正
不能なデータ障害を検出回路で検出すると、これをプロ
グラムに伝えるために、マシンチェック割り込みを発生
する。この場合にあっては、修正不能データ障害を発生
した処理の再開は不可能である。 (3)第3の方法(ハードウェアが自動的に再実行す
る。) アドレス変換バッファTLBまたはバッファメモリの修正
不能なデータ障害を検出回路で検出すると、ハードウェ
アが自動的にデータ障害を発生したアドレス変換バッフ
ァTLBまたはバッファメモリのエントリを無効とし、さ
らに該当主記憶アクセスを再実行する。再実行の際に
は、アドレス変換バッファTLB内の修正不能データ障害
が発生したエントリは無効化されているため、アドレス
変換バッファTLBミスが発生し、主記憶上にある変換テ
ーブルを用いて論理アドレスへの変換動作が行われ、ア
ドレス変換バッファTLBに正しい対応表が登録されるた
め、処理の再開が可能となる。あるいはバッファメモリ
内の修正不能データ障害が発生したエントリは無効化さ
れているため、ミスが発生し、主記憶上の正しいデータ
が読み出され、これがバッファメモリに書き込まれるた
め、処理の再開が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の第1から第3の方法には、次のような問題があ
った。
【0005】まず、第1の方法にあっては、アドレス変
換バッファTLBまたはバッファメモリに修正不能なデー
タ障害が発生すると、CPUが停止状態に陥るため、メ
モリデータ障害に弱い装置であった。
【0006】次に、第2の方法にあっては、アドレス変
換バッファTLBまたはバッファメモリの修正不能なデー
タ障害を検出することは可能であるが、修正不能なデー
タ障害を発生したプログラムを再開することができなか
った。
【0007】さらに、第3の方法にあっては、アドレス
変換バッファTLBまたはバッファメモリで修正不能なデ
ータ障害が発生しても、処理続行が可能であるが、デー
タ障害を発生した主記憶アクセス処理を再実行するため
の制御に対して複雑なハードウェア装置を必要としてい
た。
【0008】本発明の目的は、アドレス変換バッファTL
Bまたはバッファメモリで修正不能なデータ障害が発生
しても、装置が停止せずに、しかも複雑なハードウェア
装置を用いることなく容易に処理を再開することのでき
るデータ処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し目的を達成するために下記の構成とした。図1は本
発明の原理図である。本発明は、主記憶装置3上にある
データを操作するための命令のための主記憶アクセス処
理を、命令の実行処理とは非同期に行なわしめる非同期
処理手段100を有する命令処理手段1と、この命令処
理手段1からの論理アドレスと主記憶装置3上の実アド
レスとのアドレス変換を対応表にして登録したアドレス
変換バッファ8と、バッファメモリ12とを有するデー
タ処理装置において、アドレス変換バッファ8またはバ
ッファメモリ12の少なくとも一方で発生した修正不能
なデータ障害を検出するデータ障害検出手段51と、こ
のデータ障害検出手段51の検出出力に基づき前記アド
レス変換バッファ8またはバッファメモリ12のデータ
障害が発生したエントリを無効にするとともにその旨を
命令処理手段1に通知するエントリ無効手段52と、こ
のエントリ無効手段52でエントリを無効にしたとき、
命令処理手段1から出力されるデータ障害を発生した主
記憶アクセスを再実行するために必要な命令情報を保持
する保持手段17とを備えている。
【0010】アクセス例外処理を行なうプログラムに対
して、保持手段17で保持された必要な命令情報を通知
すると、該プログラムは該命令情報を用いて処理を再開
するよう構成する。
【0011】より好適には以下のようにするのがよい。
すなわち、プログラムに対して、ロード命令の場合に
は、少なくともロード処理種別,ロードデータの主記憶
論理アドレス,結果書き込み先レジスタ番号,発生した
例外の種別を示すデータを通知し、ストア命令の場合に
は、少なくともストア処理種別,ストアデータの主記憶
論理アドレス,ストアデータ値,発生した例外の種別を
示すデータを通知するようようにする。
【0012】また、アクセス例外処理を行なうプログラ
ムに対して、アクセス例外が発生し中断された処理再開
に必要な情報を、割り込みを用いてプログラムに通知す
るようにする。そして、アクセス例外処理プログラム
は、命令情報を用いて修正不能データ障害を発生したア
クセス操作をエミュレートする。
【0013】該当アクセス操作で参照されるアドレス変
換バッファTLB8内のエントリは既にエントリ無効手段
52により無効化されるから、命令処理手段1からの論
理アドレスに対応するアドレスがアドレス変換バッファ
TLB8に存在せず、ミスが起こる。そして動的アドレス
変換装置2により主記憶装置3上にある正しい変換テー
ブルを用いて論理アドレスから実アドレスへのアドレス
変換動作を行ない、その結果としてアドレス変換バッフ
ァTLB8に正しい対応表を登録する。
【0014】また、該当アクセス操作で参照されるバッ
ファメモリ12内のエントリは既にエントリ無効手段5
2により無効化されるから、バッファメモリ12にミス
が起こる。そして、主記憶装置3からデータ障害が発生
したエントリのデータを読み出し、バッファメモリ12
に書き込まれる。
【0015】
【作用】本発明によれば、次のような作用を呈する。本
発明によれば、データ障害検出手段により検出されたア
ドレス変換バッファTLBまたはバッファメモリで発生し
た修正不能なデータ障害に基づき、エントリ無効手段に
より修正不能なデータ障害を発生したアドレス変換バッ
ファTLBまたはバッファメモリのエントリが無効にさ
れ、データ障害を発生した主記憶アクセスを再実行する
ために必要な命令情報が保持手段に保持される。
【0016】そして、前記必要な命令情報を割り込み等
の方法を用いてアクセス例外処理プログラムに通知する
ので、プログラムは命令情報を用いて修正不能なデータ
障害を発生した主記憶アクセス処理をエミュレートする
から、アドレス変換バッファTLBまたはバッファメモリ
にデータ障害が発生しても、装置を停止せずに、しかも
複雑なハードウェア装置を用いることなく容易に処理を
再開できる。
【0017】また、プログラムは、命令情報を用いて修
正不能データ障害を発生したアクセス操作をエミュレー
トし、該当アクセス操作で参照されるアドレス変換バッ
ファTLB8内のエントリはエントリ無効手段52により
無効化されるから、命令処理手段1からの論理アドレス
に対応するアドレスがアドレス変換バッファTLB8に存
在せず、ミスが起こる。そして動的アドレス変換装置2
により主記憶装置3上にある正しい変換テーブルを用い
て論理アドレスから実アドレスへのアドレス変換動作を
行ない、アドレス変換バッファTLB8に正しい対応表を
登録する。その結果、該当データ障害を発生したアドレ
ス変換バッファエントリには正しいデータが登録され
る。
【0018】また、プログラムは、命令情報を用いて修
正不能なデータ障害を発生した主記憶アクセス処理をエ
ミュレートして該当アクセス操作で参照されるバッファ
メモリ12内のエントリは既にエントリ無効手段52に
より無効化されるから、バッファメモリ12にミスが起
こる。そして主記憶装置3からデータ障害が発生したエ
ントリのデータを読み出し、バッファメモリ12に書き
込まれる。その結果、該当バッファメモリエントリへ正
しいデータが書き込まれる。
【0019】そして、修正不能データ障害が発生したた
めに中断していた処理を再開することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
図2は本発明に係るデータ処理装置の一実施例の構成ブ
ロック図である。
【0021】データ処理装置は、命令処理装置としての
命令プロセッサIP1,動的アドレス変換装置DAT2,主
記憶装置MCU3,アクセスアドレスレジスタAAR7,アド
レス変換バッファTLB8,ラックスアドレスレジスタLAX
A15ー0,15ー1,ラックスコードレジスタLAXC17
ー0,17ー1,キャッシュディレクトリDIR11,デー
タを格納するバッファメモリCACHE12,ロードストア
バッファレジスタLSBR19を有する。
【0022】命令プロセッサIP1は、図3に示すように
構成され、命令アドレスIA31,論理オペランドアドレ
スOA32,ストアデータSTD33,ラックスコードLAXC
34を出力する。命令プロセッサIP1は、プログラムカ
ウンタ101、プログラムカウンタ制御部103、算術
論理演算装置ALU4,汎用レジスタGR5、タグ回路10
5、比較回路107、割込回路110を有している。
【0023】プログラムカウンタ101は、次に読み出
す命令の主記憶装置上のアドレスを示し主記憶アクセス
処理の実行終了にかかわらず、1つの命令の実行のたび
に1つずつ加算するもので、プログラムカウンタ制御部
103はプログラムカウンタ101を制御するものであ
る。
【0024】プログラムカウンタ101により命令実行
が主記憶装置アクセス処理の実行終了を待たずに進んで
行くことから、後の命令に応答したデータが先に命令プ
ロセッサIP1内部の算術論理演算装置ALU4または汎用
レジスタGR5に送られてくる場合があり、データの行き
先が問題となる。
【0025】そこで、この問題を解決すべくタグ回路1
05と比較回路107とを設けている。タグ回路105
は、算術論理演算装置ALU4または汎用レジスタGR5へ
の行き先を示すための複数のタグ情報を有しアクセスア
ドレスレジスタ7から1つ目の非同期アクセスのID情
報”0”または2つ目の非同期アクセスのID情報”
1”を取り込んで、ID情報と複数のタグ情報と対応付
けたテーブルを作成する。
【0026】比較回路107は、バッファメモリ12な
どから送られてくる応答信号70、すなわちデータに付
加された前記ID情報”0”または”1”と、タグ回路
105のテーブルとを比較し、送られてきたID情報に
対応するタグ情報によって、バッファメモリ12などか
ら送られてくるデータの行き先を決定する。
【0027】このようにすれば、同時に処理されている
複数の非同期アクセス処理の終了順序にかかわらず、送
られてきたデータに付加しているID情報に対応するタ
グ情報によって、データを算術論理演算装置ALU4また
は汎用レジスタGR5に正確に送ることができる。
【0028】アクセスアドレスレジスタAAR7は、2n
本のアドレスレジスタから構成され並列に行われるn個
の非同期主記憶アクセスのそれぞれに対して論理オペラ
ンドアドレスOA32,動的アドレス変換装置DAT2から
の実アドレス36を記憶する。この例ではnは2であ
る。
【0029】アドレス変換バッファTLB8は、命令プロ
セッサ1からの論理アドレスと主記憶装置3上の実アド
レスとの対応を表にして登録したものであって、アクセ
スアドレスレジスタAAR7から入力される論理アドレス
が登録された論理アドレスである時にアンド回路9を動
作させてTLBヒット37をマルチプレクサ14に出力す
る。
【0030】図4は動的アドレス変換装置2の構成を示
す図である。図4に示すように論理アドレス32は、ペ
ージ番号とこのページ内のアドレスからなり、実アドレ
ス36は、ページ枠番号とこのページ内のアドレスから
なる。動的アドレス変換装置2は、ページテーブル20
0を有しており、ページテーブル200は、論理アドレ
ス32上のページ番号(0〜n)と実アドレス36のペ
ージ枠番号とを対応付けている。
【0031】次に本実施例が特徴とする構成について説
明する。データ障害検出回路51は、アドレス変換バッ
ファTLB8またはバッファメモリ12で発生した修正不
能なデータ障害を検出するものである。
【0032】アドレス変換バッファTLB8内のデータま
たはバッファメモリ12内のデータには、データ障害を
検出する目的でパリティビットが付加されている。デー
タ障害検出回路51は、このパリティビットを用いてデ
ータ障害の有無を検出し、検出の結果をエントリ無効回
路52に出力する。
【0033】エントリ無効回路52は、データ障害検出
回路51の検出出力とアクセスアドレスレジスタ7から
のデータ障害を発生したときのアドレスに対応するアド
レス変換バッファTLB8またはバッファメモリ12の有
効フラグを削除することにより、該データ障害が発生し
たエントリを無効にするものである。また、エントリ無
効回路52は、エントリ無効信号62によりエントリを
無効にした旨の通知を命令プロセッサ1に対して行な
う。
【0034】ラックスコードレジスタ17ー0,17ー
1は、エントリ無効回路52でエントリを無効にしたと
き、命令プロセッサ1から出力されるデータ障害を発生
した主記憶アクセスを再実行するために必要な命令情報
を保持する。
【0035】このように構成されたデータ処理装置にお
ける動的アドレス変換処理を説明する。命令プロセッサ
IP1がロード命令を実行することにより、命令プロセッ
サIP1から送られてくる論理オペランドアドレスOA32
または命令アドレスIA31は、一旦、アクセスアドレス
レジスタAAR7に格納され、さらにアドレス変換バッフ
ァTLB8,キャッシュディレクトリDIR11,バッファメモ
リCACHE12を参照するために用いられる。
【0036】ここで、アドレス変換バッファTLB8,キ
ャッシュディレクトリDIR11またはバッファメモリCAC
HE12の読み出し時に、修正不能なデータ障害が発生す
ると、データ障害検出回路51によりデータ障害の発生
が検出される。すると、データ障害検出回路51からの
検出出力とアクセスアドレスレジスタ7からのデータ障
害を発生したときのアドレスとに対応するアドレス変換
バッファTLB8,キャッシュディレクトリDIR11または
バッファメモリCACHE12の有効フラグがエントリ無効
回路52により削除されて、エントリが無効にされる。
【0037】エントリ無効回路52のエントリ無効信号
62は、命令プロセッサIP1内の割り込み回路110及
びタグ回路105に出力される。エントリ無効信号62
によりエントリ無効が通知されると、割り込み回路11
0は、プログラムカウンタ制御部103に対して割り込
みを発生してアクセス例外処理プログラムの起動を誘発
する。タグ回路105では異常終了した命令の形式や結
果書き込みレジスタ番号,終了の原因を示すラックスコ
ードLAXC34などの情報を、ラックスコードレジスタLA
XC17ー0,17ー1に出力するので、これらの情報が
ラックスコードレジスタLAXC17ー0,17ー1に記憶
される。また、同時にアクセスアドレスレジスタ7がエ
ントリ無効信号62を取り込むと、異常終了したときの
2つのアドレスをラックスアドレスレジスタLAXA15ー
0,15ー1に出力するので、異常終了したときの2つ
のアドレスがラックスアドレスレジスタLAXA15ー0,
15ー1に記憶される。
【0038】これらラックスアドレスレジスタLAXA15
ー0,15ー1,ラックスコードレジスタLAXC17ー
0,17ー1からの情報は、後に汎用レジスタGR5に書
き込まれ、あるいは主記憶装置MCU3、バッファメモリ
12に書き込まれ、これらの情報は、アクセス例外処理
を行なう割込み処理プログラムで用いられる。
【0039】ストア命令の例外発生時には、ロード命令
の動作に加えて、命令プロセッサIP1からのストアデー
タ33がラックスストアレジスタLAXS20ー0,20ー
1に保持される。ラックストアレジスタLAXS20ー0,
20ー1のストアデータも、ラックスアドレスレジスタ
LAXA15ー0,15ー1,ラックスコードレジスタLAXC
17ー0,17ー1と同様に読み出されて主記憶装置MC
U3,汎用レジスタGR5に書き込まれ、これらの情報
は、割り込み処理プログラムで用いられる。
【0040】次にアクセス例外処理プログラムが行なう
処理のフローチャートを図5に示す。一般に、アクセス
例外処理ルーチンに入る前に、汎用レジスタGR5はレジ
スタ退避領域に退避される。
【0041】まず、ステップS1において、前述した如
く、修正不能なデータ障害を起こした命令に関する情報
を、汎用レジスタGR5または主記憶装置3に取り込む。
次にステップS2において、ステップS1で得た情報を
用いて、修正不能なデータ障害を起こした命令をエミュ
レートする。すなわち、データ障害を起こした命令がロ
ードの場合には、ラックスアドレスレジスタLAXA15ー
0,15ー1から得られたアドレスに対して、ラックス
コードレジスタLAXC17ー0,17ー1が示す種類のロ
ード操作を行う。また、ストア命令の場合には、ラック
スアドレスレジスタLAXA15ー0,15ー1から得られ
たアドレスに対して、ラックスストアレジスタLAXS20
ー0,20ー1から得られたストアデータを、ラックス
コードレジスタLAXC17ー0,17ー1が示す種類のス
トア操作する。
【0042】修正不能データ障害がアドレス変換バッフ
ァTLB8で発生した場合に、アドレス変換バッファTLB8
内の該当エントリは既に無効化されるから、命令処理装
置1からの論理アドレスに対応するアドレスがアドレス
変換バッファTLBに存在せず、ミスが起こる。そして動
的アドレス変換装置2により主記憶装置3上にある正し
い変換テーブルを用いて論理アドレスから実アドレスへ
のアドレス変換動作を行ない、その結果としてアドレス
変換バッファTLB8に正しい対応表を登録する。これに
より修正不能データ障害が発生したアドレス変換バッフ
ァTLB8内のエントリは修復される。
【0043】また、修正不能データ障害がバッファメモ
リ12で発生した場合、バッファメモリ12内の該当エ
ントリは既に無効化されているため、バッファメモリ1
2のミスとなる。主記憶装置3からデータ障害が発生し
たエントリのデータを読み出し、バッファメモリ12に
書き込まれる。
【0044】次にステップS7において、データ障害を
起こした命令がロード命令かあるいはストア命令かを判
断し、ロード命令である時には、ステップS8でレジス
タ退避領域中のロードデータ格納先レジスタが退避され
ている領域に、ロードデータを格納する。
【0045】次にステップS9で、割り込み復帰処理を
行なう。このとき、レジスタ退避領域からレジスタへデ
ータの復帰が行われるので、レジスタ退避領域に格納さ
れたロードデータは、ロードデータ格納先レジスタに復
帰され、割り込みが終了する。
【0046】以上より、アクセス例外処理プログラムは
データ障害を発生した命令をエミュレートしたこととな
る。一方、データ障害を起こした命令がストア命令であ
るときには、ステップS9で、割り込み復帰処理を行な
う。
【0047】そして、修正不能データ障害が発生したた
めに中断していた処理を再開することができる。このよ
うに本実施例によれば、データ障害が発生した場合に、
アクセス例外処理プログラムに対して、処理の再開に必
要な情報を通知するので、このような情報を用いてアク
セス例外処理プログラムは、修正不能なデータ障害を発
生した主記憶アクセス処理をエミュレートするから、ア
ドレス変換バッファ8またはバッファメモリ12にデー
タ障害が発生しても、CPUを停止せずに、しかも複雑
なハードウェア装置を用いることなく容易に処理を再開
できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、アドレス変換バッファ
またはバッファメモリにデータ障害が発生しても、これ
を修正した後に処理の再開が可能となる。また、アドレ
ス変換バッファまたはバッファメモリにおける修正不能
なデータ障害の発生をプログラムが検出でき、柔軟な対
処が可能となる。さらには、複雑なハードウェアを必要
とせずに処理の再開が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例の構成ブロック図である。
【図3】命令プロセッサの構成を示す図である。
【図4】動的アドレス変換装置の構成を示す図である。
【図5】実施例におけるアクセス例外処理フローチャー
トである。
【符号の説明】
1・・命令プロセッサIP 2・・動的アドレス変換装置DAT 3・・主記憶装置MCU 4・・算術論理演算装置LAU 5・・汎用レジスタGR 6,10,14,18・・マルチプレクサ 7・・アクセスアドレスレジスタAAR 8・・アドレス変換バッファTLB 9,13・・アンド回路 11・・キャッシュディレクトリ 12・・バッファメモリ 15・・ラックスアドレスレジスタ 16・・メモリアドレスレジスタ 17・・ラックスコードレジスタ 19・・ロードストアバッファレジスタLSBR 20・・ラックスストアレジスタ 21・・メモリデータアウトレジスタ 31・・命令アドレスIA 32・・論理オペランドアドレスOA 33・・ストアデータSTD 34・・ラックスコードLAXC 35・・論理アドレスLA 36・・実アドレスRA 51・・データ障害検出回路 52・・エントリ無効回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上埜 治彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 猪野 明寿 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 坂田 英樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 塚本 孝宏 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶装置(3)上にあるデータを操作
    するための命令のための主記憶アクセス処理を、前記命
    令の実行処理とは非同期に行なわしめる非同期処理手段
    (100)を有する命令処理手段(1)と、この命令処
    理手段(1)からの論理アドレスと前記主記憶装置
    (3)上の実アドレスとのアドレス変換を対応表にして
    登録したアドレス変換バッファ(8)と、バッファメモ
    リ(12)とを有するデータ処理装置において、 前記アドレス変換バッファ(8)またはバッファメモリ
    (12)の少なくとも一方で発生した修正不能なデータ
    障害を検出するデータ障害検出手段(51)と、 このデータ障害検出手段(51)の検出出力に基づき前
    記アドレス変換バッファ(8)またはバッファメモリ
    (12)のデータ障害が発生したエントリを無効にする
    とともにその旨を前記命令処理手段(1)に通知するエ
    ントリ無効手段(52)と、 このエントリ無効手段(52)でエントリを無効にした
    とき、前記命令処理手段(1)から出力される前記デー
    タ障害を発生した主記憶アクセスを再実行するために必
    要な命令情報を保持する保持手段(17)とを備え、 アクセス例外処理を行なうプログラムに対して、前記保
    持手段(17)で保持された必要な命令情報を通知する
    と、該プログラムは該命令情報を用いて処理を再開する
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記プログラムは、前記命令情報を用い
    て修正不能なデータ障害を発生した主記憶アクセスをエ
    ミュレートして前記アドレス変換バッファ(8)のミス
    を発生させ、論理アドレスから実アドレスへのアドレス
    変換処理を行わしめ、前記エントリ無効手段(52)に
    より無効にされた前記アドレス変換バッファ(8)のエ
    ントリを修復させることを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記プログラムは、前記命令情報を用い
    て修正不能なデータ障害を発生した主記憶アクセスをエ
    ミュレートして前記バッファメモリ(12)のミスを発
    生させ、前記エントリ無効手段(52)により無効にさ
    れた前記バッファメモリ(12)のエントリを修復させ
    ることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記プログラムに対して、ロード命令の
    場合には、少なくともロード処理種別,ロードデータの
    主記憶論理アドレス,結果書き込み先レジスタ番号,発
    生した例外の種別を示すデータを通知し、ストア命令の
    場合には、少なくともストア処理種別,ストアデータの
    主記憶論理アドレス,ストアデータ値,発生した例外の
    種別を示すデータを通知することを特徴とする請求項1
    記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 修正不能なデータ障害が発生した主記憶
    アクセスを再実行するために必要な情報を、割り込みを
    用いてプログラムに通知することを特徴とする請求項1
    ないし請求項4のいずれか記載のデータ処理装置。
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