JPH05165606A - デジタル除算方法及びデジタル除算器 - Google Patents

デジタル除算方法及びデジタル除算器

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JPH05165606A
JPH05165606A JP3330712A JP33071291A JPH05165606A JP H05165606 A JPH05165606 A JP H05165606A JP 3330712 A JP3330712 A JP 3330712A JP 33071291 A JP33071291 A JP 33071291A JP H05165606 A JPH05165606 A JP H05165606A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め固定された自然数を除数として、高速の
整数除算演算を行うディジタル除算方法及びディジタル
除算器を提供することを目的とする。 【構成】 Nビットの任意の被除数DDをMビットの固
定値の除数DQで除算演算するものとし、被除数DDを
除数DQのビット数Mに対応してブロック分割し、各ブ
ロックに対応して参照変数と置換変数からなる置換デー
タを配列してなる置換マップを予め作成しておき、被除
数DDが与えられると、その被除数DDの上位N−M+
1ビットで示される順番の置換データの参照変数と置換
変数に基づいて真の商RDを求めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め固定された自然数
を除数として、高速の除算演算を行うデジタル除算方法
及びデジタル除算器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理や各種の計測データ等を
処理するのに統計演算等の数学的演算手法を適用するこ
とが知られている。このような演算手法は、超大型コン
ピュータを使用したコンピュータプログラムを駆使して
極めて高度のデータ処理を行う科学技術分野に適用され
るのみならず、民生品等の身近な電子機器にも適用され
ている。
【0003】そして、民生品等の電子機器にこのような
演算手法を適用する場合には、マイクロコンピュータを
内蔵し、処理すべきデータをコンピュータプログラムに
よって演算処理することが最も一般的となっている。
【0004】しかしながら、典型的な例として、ビデオ
カメラ等で撮像して得られる画像データを、統計的に処
理して画質の優れた再生画像をリアルタイムで再生する
ような高速の処理を必要とする画像機器にあっては、マ
イクロコンピュータによるプログラム演算では処理が遅
すぎる問題がある。
【0005】特に、画像処理においては一つの固定され
た除数で多量の被除数に対し除算を実行することがあ
り、この除算演算をプログラム演算で処理することが遅
延を招来する最大の原因となっていた。
【0006】そこで、マイクロコンピュータによるプロ
グラム演算を使用しないで、高速の除算演算を実現する
ことが望まれ、従来、次のような手段を適用することが
知られている。
【0007】第1の従来例としては、図6に示すよう
に、被除数DDと除数DQの除算演算を行い、その演算
結果である商RDを求めるために、ALU等の論理演算
機能を有する論理回路を内蔵する除算器1が用いられて
いた。
【0008】第2の従来例としては、図7に示すよう
に、被除数DDと除数DQに対応する商RDの値を、予
め読出専用メモリ等を適用したルックアップテーブル2
に記憶しておき、被除数DDを上位Nビット、除数DQ
を下位MビットとするN+Mビットの参照データADを
ルックアップテーブル2へのアドレスデータとして供給
することにより、その被除数DDと除数DQに対応する
商RDを読み出すことができる構成としたものが知られ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例を適用した電子機器にあっては、除算演算のため
だけに用いる専用の除算器が必要となり、ALU等に比
べ非常に大きな回路となるにもかかわらず除算演算を必
要としない動作時には不要となることから、この除算器
の利用効率が低い問題がある。
【0010】第2の従来例を適用した場合には、被除数
DDと除数DQの全ての組合せに対応する商RDのデー
タを予め記憶しておくので極めて膨大なメモリ容量が必
要となり、例えば、被除数DDがNビット、除数DQが
Mビットのバイナリーデータであるとすれば、2N+M
ードのメモリ容量を必要とする。このように、第2の従
来例は、極めて規模の限定された小規模の除算手段とし
てしか利用することができない。
【0011】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、極めて高速の除算演算を実現し、
高速の除算演算を必要としないときには通常のメモリと
して使用でき、且つ小規模の回路で実現することができ
る除数固定型デジタル整数除算方法及びデジタル除算器
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、被除数DDをNビットで表される任
意のバイナリーデータ、除数DQをM(N≧M)ビット
で表される固定値のバイナリーデータとして除算演算を
行うものであり、被除数DDを、 DD=2M-1 ×i+j 又は、DD+0.5×DQ=2M-1 ×i+j (但し、0≦i=2N-M+1 −1、0≦j=2M-1 −1) とし、被除数DDを、2M-1 個ずつ、2N-M+1 個のブロ
ックに分け、更に、 2M-1 ×i+d(i)=(k(i)+1)×DQ の関係式を満足する、正の整数から成る参照変数k
(i)と置換変数d(i)から成る置換マップを予め作
成し、任意の被除数DDに対して実際の除算演算を行う
際に、変数iに対応する参照変数k(i)と置換変数d
(i)の置換データおよび変数jを参照して、商RD
を、 RD=k(i) 〔但し、j<d(i)の場合〕、 RD=k(i)+1 〔但し、j≧d(i)の場合〕、 の条件に基づいて求めるようにした。
【0013】
【作用】このような除算手段によれば、被除数DDを除
数DQのビット数Mに対応してブロック分割し、各ブロ
ックに対応して参照変数と置換変数からなる置換データ
を配列してなる置換マップを予め作成しておき、被除数
DDが与えられると、その被除数DDの上位N−M+1
ビットで示される順番の置換データの参照変数と置換変
数に基づいて真の商RDを求めるので、高速演算が可能
となり、且つ置換マップを半導体メモリ等で実現する場
合には、大幅なメモリ容量の低減化が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。まず、デジタル整数除算の演算原理を説明する。
【0015】まず、第1条件として、図1に示すよう
に、除算演算に適用可能な被除数DDをNビットで表さ
れる任意のバイナリーデータ、除数DQをM(MはM≦
Nなる任意の数)ビットで表される固定値のバイナリー
データであるものとする。したがって、被除数DDは、
0から2N −1までの2N 個の非負の整数値、除数DQ
は2M-1 から2M −1までのうちの何れか1つの正の整
数値である。
【0016】次に、第2条件として、0から2N −1ま
での被除数DDを、 DD=2M-1 ×i+j ……(1) の式で表すものとする。ここで、変数iとjは、 0≦i≦2N-M+1 −1 ……(2) 0≦j≦2M-1 −1 ……(3) の関係式で示される。
【0017】そして、この関係式(1)〜(3)に着目
することにより、0から2N −1までの2N 個の被除数
DDを、2M-1 個(即ち、j+1個)ずつ、2N-M+1
(即ち、i+1個)のブロックに分けて処理する。
【0018】このことは、図1に示すNビットの被除数
DDを、N−M+1ビットの上位ビットデータMDと、
M−1ビットの下位ビットデータLDとに分け、上位ビ
ットデータMDで表される0から2N-M+1 −1までの2
N-M+1 個のブロックに分けることに相当する。又、変数
iはブロックの順番を示し、jは各ブロックに含まれる
被除数の順番を表すこととなる。
【0019】次に、第3条件として、 2M-1 ×i+d(i)=(k(i)+1)×DQ……(4) の関係式を満足する、正の整数から成る参照変数k
(i)と置換変数d(i)を予め求めておく。
【0020】このことは、変数iで示す各ブロック毎
に、図2に示すような参照変数k(i)と置換変数d
(i)を含む置換データ群を予め作成することに相当す
る。
【0021】そして、第4条件として、任意の被除数D
Dに対して実際の除算演算を行う際に、上記式(1)〜
(3)で得られる変数iに対応する参照変数k(i)置
換変数d(i)の置換データおよび変数jを参照し、商
RDを、 RD=k(i) 〔但し、j<d(i) の場合〕 ……(5) RD=k(i)+1 〔但し、j≧d(i) の場合〕 ……(6) の関係式に基づいて求める。尚、式(6)の等式が成り
立つ場合は、ちょうど割り切れる場合である。
【0022】このように、本発明の除算原理によれば、
上記式(1)〜(4)に基づいて、任意の被除数DDに
対応する置換データ群を予め準備しておき、実際の除算
演算では、被除数DDに対応する置換データを変数iを
介して参照し、更に、上記式(5)(6)の条件に基づ
いて商RDを求める。
【0023】次に、かかる第1〜第4の条件にしたがっ
て、除算演算を行う手順を図1〜図3に基づいて詳述す
る。
【0024】はじめに置換データの作成について説明す
る。被除数DDがNビットのバイナリーデータ、除数D
QがMビットのバイナリーデータであるので、0から2
N −1の2N 個の被除数DDを、2M-1 個ずつのブロッ
クに均等に分割する。
【0025】この結果、図3の分割マップに示すよう
に、最初の第0ブロックに含まれる2M-1 個の被除数D
Dは、0,1,2,……,j,……,2M-1 −1とな
り、次の第1ブロックに含まれる2M-1 個の被除数DD
は、2M-1 ,………,2M-1 +2M-1 −1となり、第i
ブロックに含まれる2M-1 個の被除数DDは、2M-1 ×
i,……,2M-1 ×i+2M-1 −1となり、最後の第2
N-M+1 −1ブロックに含まれる2M-1 個の被除数DD
は、2M-1 ×(2N-M+1 −1),……,2M-1 ×(2
N-M+1 −1)+2M-1 −1となる。但し、各ブロックの
順番は上記式(2)のiで表される。
【0026】次に、全ての各ブロックの先頭の数0〜2
M-1 ×Zを除数DQで割り算することにより、夫々の被
除数DDに対応する商k(0)〜k(Z)を求める。
尚、Z=2N-M+1 −1であり、k(Z)は第2N-M+1
1番目の商である。
【0027】ここで注目すべきことは、これらの商kの
値をブロック毎に考察すると、固有の1個の商kのみが
対応するブロックと、固有の2個の商kが対応するブロ
ックが存在する。そして、固有の2個の商kが対応する
ブロックでは、必ず、そのブロックの先頭に位置する被
除数DDを除数DQで割り算して得られる商kと、その
商kに1を加算した値(即ち、k+1)となる。
【0028】例えば、図3中の第iブロック内の被除数
DD、即ち、2M-1 ×i,………,2M-1 ×i+2M-1
−1において、先頭の被除数(2M-1 −1)×iから第
M-1 −2番目の被除数2M-1 ×i+2M-1 −2のそれ
ぞれに対応する商が一律にk(i)であり、第2M-1
1番目の被除数2M-1 ×i+2M-1 −1がk’(i)で
あるとすると、必ず、k’(i)=k(i)+1の関係
が成立しており、他のブロックにおいても同様の関係が
成り立っている。
【0029】このような関係に着目して、各ブロックの
先頭の被除数DDに対応する商kを各ブロックを代表す
る参照変数kとし、更に、全てが同一値の参照変数kと
なるブロックについては置換変数dの値を2M-1 とし、
同一ブロック内で参照変数kが2個存在する場合には、
その参照変数kの値が変化するときの被除数DDのブロ
ック内における順番を置換変数dとする。
【0030】そして、各ブロック毎の参照変数kとそれ
に対応する置換変数dからなる置換データ(図2参照)
をブロックの順番に準じて配列して成る置換マップを作
成する。
【0031】次に、実際の除算演算を行う場合、被除数
DDの上位ビットMDで示される順番iの置換データを
置換マップから参照し、更に、演算手段3において、被
除数DDの下位ビットLDよりなる値jと該置換データ
中の置換変数dの大小関係を比較し、j<dの場合に
は、参照変数kを除算結果である商RDとし、j≧dの
場合には、k+1を除算結果である商RDとする。
【0032】このように、被除数DDを除数DQのビッ
ト数Mに対応してブロック分割し、各ブロックに対応し
て参照変数kと置換変数dからなる置換データを配列し
てなる置換マップを予め作成しておき、被除数DDが与
えられると、その被除数DDの上位N−M+1ビットで
示される順番iの置換データの参照変数kと置換変数d
に基づいて真の商RDを求めるようにすることで、高速
演算が可能となり、且つ置換マップを半導体メモリ等で
実現する場合には、大幅なメモリ容量の低減化が可能と
なる。
【0033】また、本発明に次の手順を加えることによ
り、余りを正確に得ることができる。
【0034】前記置換変数d(i)の置換データと変数
jより、余りPを P=DQ−j+d(i) …(7) [但し、j<d(i)の場合] P=j−d(i) …(8) [但し、j≧d(i)の場合] の関係式により求める。
【0035】更に、具体的な演算例を図4に基づいて説
明することにより、本発明の演算原理をより平易に説明
する。
【0036】被除数DDは5ビットの任意バイナリーデ
ータ、除数DQは固定値5であるとすると、被除数DD
は0〜31の数値、除数DQは3ビットのバイナリーデ
ータである。
【0037】したがって、0〜31の被除数DDを、上
記式(2)から、8個(即ち、2N- M+1 個)のブロック
に分割する。又、各ブッロック内の被除数DDの数は、
上記式(3)から、4個(即ち、2M-1 個)となる。
【0038】次に、各ブロックの先頭に位置する被除数
0,4,8,12,16,20,24,28の夫々を除
数5で除算して得られる商は、0,0,1,2,3,
4,5となり、これらの商を各ブロックに対する参照変
数k(0)〜k(7)とする。
【0039】更に、第0ブロック、第4ブロック及び第
5ブロックは1個の商のみが対応するので、置換変数d
(0)、d(4)とd(5)を4とする。残余のブロッ
クでは2個の商が存在するので、夫々のブロックにおい
て商の値が変化する順位を置換変数とすることにより、
d(1)=1、d(2)=2、d(3)=3、d(6)
=1、d(7)=2とする。
【0040】次に、各ブロックの順番に合わせて、置換
変数k(0)〜k(7)及び置換変数d(0)〜d
(7)を配列することにより、置換マップを予め作成す
る。
【0041】次に、実際の除算演算を行う際には、例え
ば、被除数DDが31であれば、図1に示す上位ビット
データMDはバイナリーの“111”であるから、第7
ブッロクが対応し、iが7となる。したがって、k
(7)とd(7)の置換データを参照する。
【0042】そして、演算手段3において、下位ビット
データLDと置換変数d(7)を比較し、この場合に
は、LDはバイナリーで“11”であるので、上記式
(3)から、j=3となり、更に、d(7)=2である
ので、上記式(6)から、商RDをk(7)+1=6と
して求める。
【0043】又、他の具体例として、被除数DDが1
8、除数DQが5の場合を述べると、被除数DDはバイ
ナリーの“10010”であるので、上位ビットデータ
MDでが4となる。したがって、第4ブロックに対応す
る置換マップ中の参照変数k(4)と置換変数d(4)
を参照する。更に、下位ビットデータLDはバイナリー
の“10”であるので、上記式(3)からj=2とな
り、参照変数d(4)=4とjの値の大小関係を比較す
ると、j<d(4)であるので、上記式(5)の条件か
ら、演算結果である商RDをk(4)=3として求め
る。
【0044】尚、以上に説明した除算演算の原理によれ
ば、除算演算によって割り切れない余りについては単に
切り捨てるが、小数点以下の結果を四捨五入して得られ
る商RDを求めることもできる。
【0045】これは、上記式(1)で設定される被除数
DDを、 DD+0.5×DQ=2M-1 ×i+j ……(1’) の関係を満足するものとし、この式(1’)と式(2)
ないし(4)の条件を満足する参照変数kと置換変数d
から成る置換マップを作成することによって容易に実現
することができる。
【0046】次に、かかる除算方法を適用したデジタル
除算器の一例を図5に基づいて説明する。
【0047】記憶部4は置換マップに相当し、読出専用
メモリ又はランダムアクセスメモリ等の半導体メモリで
形成されている。即ち、予め決められた除数DQと所定
ビット数から成る全ての被除数DDについて、上記第1
〜第3の条件にしたがって求めたブロック毎の参照変数
kと置換変数dを記憶している。又、各ブロックに対応
する参照変数kと置換変数dを1ワードずつの置換デー
タとして、アドレス順に記憶されている。そして、被除
数DDの上位ビットデータMDを記憶部4のアドレスデ
ータとして供給している。
【0048】この上位ビットデータMDで指定された記
憶部4中の置換データの内、アドレス指定された参照変
数kが半加算器5へ読み出され、置換変数dが比較器6
へ読み出される。
【0049】更に、比較器6には被除数DDの下位ビッ
トデータLDが入力される。そして、比較器6は、下位
ビットデータLDと置換変数dの大小関係を判断し、下
位ビットデータLDが置換変数dと等しいかあるいはそ
れより大きい場合には、キャリービットaを半加算器5
に供給し、逆に下位ビットデータLDが置換変数dより
小さい場合には、キャリービットaを半加算器5に供給
しない。
【0050】そして、半加算器5は、参照変数kと比較
器6からのキャリービットaを加算演算し、演算結果で
ある商RDのデータを出力する。
【0051】このような構成のディジタル除算器によれ
ば、上記第1〜第3の条件を満足するデータを予め記憶
部4に格納しておき、上記第4の条件〔即ち、上記式
(5)(6)の条件〕に基づく判断及び演算を比較器6
と半加算器5が実現している。
【0052】そして、極めて簡素な構成で実現すること
ができると共に、極めて高速の除算演算を行うことがで
き、更に、記憶部4のメモリ容量を大幅に低減すること
が可能となる。
【0053】例えば、被除数DDがNビット、除数DQ
がMビットであれば、上記第2の従来例のようなルック
アップテーブルを適用した除算手段によれば、2N+M
ードのメモリ容量を必要とするのに対し、本実施例によ
れば、2N-M+1 ワードで済むことから、メモリ容量を2
(2M-1)分の1に大幅低減することができる。
【0054】又、このデジタル除算器は、マイクロコン
ピュータシステム内に設けられているメモリの一部を記
憶部4に共用することで実現可能となることから、マイ
クロコンピュータシステムで制御される電子機器へ容易
に適用でき、極めて汎用性に富んでいる。
【0055】尚、上記式(1)の条件に代えて上記式
(1’)を適用して得られる置換データを記憶部4に予
め格納しておくことにより、少数点以下の値を四捨五入
した商RDを求めることができる。
【0056】又、この実施例におけるデジタル除算器で
は、比較器と半加算器を適用したが、同等の機能を有す
る電子回路を適用したり、ファームウェアあるいはソフ
トウェア等を適用してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被除数DDを除数DQのビット数Mに対応してブロック
分割し、各ブロックに対応して参照変数と置換変数から
なる置換データを配列してなる置換マップを予め作成し
ておき、被除数DDが与えられると、その被除数DDの
上位N−M+1ビットで示される順番の置換データの参
照変数と置換変数に基づいて真の商RDを求めるので、
高速演算が可能となり、且つ置換マップを半導体メモリ
等で実現する場合には、大幅なメモリ容量の低減化が可
能となる。
【0058】又、この発明は、画像処理等のように多量
のデータを数学的に演算処理し、その演算結果に基づい
て各種動作を行う電子機器等において、リアルタイムで
高速演算を実現することができるので、極めて優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による被除数と除数のデータ形式を示す
説明図である。
【図2】本発明における置換マップに含まれる参照変数
と置換変数からなる置換データのデータ形式を示す説明
図である。
【図3】本発明の除算演算の原理を説明するための説明
図である。
【図4】本発明の除算演算の原理を具体的に説明するた
めの説明図である。
【図5】一実施例のデジタル除算器の構成を示す構成説
明図である。
【図6】従来のデジタル除算器の一例を示す構成説明図
である。
【図7】従来のデジタル除算器の他の例を示す構成説明
図である。
【符号の説明】
3…演算手段、4…記憶部、5…半加算器、6…比較
器、DD…被除数、DQ…除数、RD…商、k…参照変
数、d…置換変数。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被除数DDをNビットで表される任意の
    非負の整数のバイナリーデータ、除数DQをM(N≧
    M)ビットで表される固定値の正の整数のバイナリーデ
    ータとし、 被除数DDを、 DD=2M-1 ×i+j (但し、0≦i=2N-M+1 −1、0≦j≦2M-1 −1) とし、 被除数DDを、2M-1 個ずつ、2N-M+1 個のブロックに
    分け、更に、 2M-1 ×i+d(i)=(k(i)+1)×DQ の関係式を満足する、正の整数から成る参照変数k
    (i)と置換変数d(i)から成る置換マップを予め作
    成し、 任意の被除数DDに対して実際の除算演算を行う際に、
    変数i対応する参照変数k(i)と置換変数d(i)の
    置換データ及び変数jを参照し、 商RDを、 RD=k(i) 〔但し、j<d(i)の場合〕、 RD=k(i)+1 〔但し、j≧d(i)の場合〕、 の条件に基づいて求める、デジタル除算方法。
  2. 【請求項2】 被除数DDをNビットで表される任意の
    非負の整数のバイナリーデータ、除数DQをM(N≧
    M)ビットで表される固定値の正の整数のバイナリーデ
    ータとし、 被除数DDを、 DD+0.5×DQ=2M-1 ×i+j (但し、0≦i≦2N-M+1 −1、0≦j≦2M-1 −1) とし、 被除数DDを、2M-1 個ずつ、2N-M+1 個のブロックに
    分け、更に、 2M-1 ×i+d(i)=(k(i)+1)×DQ の関係式を満足する、正の整数から成る参照変数k
    (i)と置換変数d(i)から成る置換マップを予め作
    成し、 任意の被除数DDに対して実際の除算演算を行う際に、
    変数iに対応する参照変数k(i)と置換変数d(i)
    の置換データおよび変数jを参照し、 商RDを、 RD=k(i) 〔但し、j<d(i)の場合〕 RD=k(i)+1 〔但し、j≧d(i)の場合〕 の条件に基づいて求める、デジタル除算方法。
  3. 【請求項3】 被除数DDをNビットで表される任意の
    非負の整数のバイナリーデータ、除数DQをM(N≧
    M)ビットで表される固定値の正の整数のバイナリーデ
    ータとする除算演算を行うデジタル除算器において、 被除数DDを、 DD=2M-1 ×i+j (但し、0≦i≦2N-M+1 −1、0≦j≦2M-1 −1) とし、 被除数DDを、2M-1 個ずつ、2N-M+1 個のブロックに
    分け、更に、 2M-1 ×i+d(i)=(k(i)+1)×DQ の関係式を満足する、正の整数から成る参照変数k
    (i)と置換変数d(i)から成る置換データを予め記
    憶すると共に、被除数DDのN−M+1ビットの上位デ
    ータMDである変数iをアドレスデータとして入力する
    ことにより、上位データMDに対応する参照変数k
    (i)と置換変数d(i)を出力する記憶手段と、 被除数DDのM−1ビットの下位データLDである変数
    jと該記憶手段から出力された上記置換変数d(i)と
    の大小関係を比較し、変数jが置換変数d(i)より大
    きいか又は等しいときにキャリーデータaを出力する比
    較器と、 該キャリーデータaが出力されないと、上記記憶手段か
    ら出力された参照変数k(i)を商RDとし、該キャリ
    ーデータaが出力されると、上記記憶手段から出力され
    た参照変数k(i)に1を加算した値を商RDとして出
    力する半加算器と、を具備するデジタル除算器。
  4. 【請求項4】 被除数DDをNビットで表される任意の
    非負の整数のバイナリーデータ、除数DQをM(N≧
    M)ビットで表される固定値の正の整数のバイナリーデ
    ータとする除算演算を行うデジタル除算器において、 被除数DDを、 DD+0.5×DQ=2M-1 ×i+j (但し、0≦i≦2N-M+1 −1、0≦j≦2M-1 −1) とし、 被除数DDを、2M-1 個ずつ、2N-M+1 個のブロックに
    分け、更に、 2M-1 ×i+d(i)=(k(i)+1)×DQ の関係式を満足する、正の整数から成る参照変数k
    (i)と置換変数d(i)から成る置換データを予め記
    憶すると共に、被除数DDのN−M+1ビットの上位デ
    ータMDである変数iをアドレスデータとして入力する
    ことにより、上位データMDに対応する参照変数k
    (i)と置換変数d(i)を出力する記憶手段と、 被除数DDのM−1ビットの下位データLDである変数
    jと該記憶手段から出力された上記置換変数d(i)と
    の大小関係を比較し、変数jが置換変数d(i)より大
    きいか又は等しいときにキャリーデータaを出力する比
    較器と、 該キャリーデータaが出力されないと、上記記憶手段か
    ら出力された参照変数k(i)を商RDとし、該キャリ
    ーデータaが出力されると、上記記憶手段から出力され
    た参照変数k(i)に1を加算した値を商RDとして出
    力する半加算器と、を具備するデジタル除算器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117742664A (zh) * 2024-02-19 2024-03-22 粤港澳大湾区数字经济研究院(福田) 基于gpu的求模方法、装置、设备及介质

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01121930A (ja) * 1987-11-06 1989-05-15 Hitachi Ltd データ処理装置

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