JPH05165157A - レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 - Google Patents
レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05165157A JPH05165157A JP33463891A JP33463891A JPH05165157A JP H05165157 A JPH05165157 A JP H05165157A JP 33463891 A JP33463891 A JP 33463891A JP 33463891 A JP33463891 A JP 33463891A JP H05165157 A JPH05165157 A JP H05165157A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- shutter
- lever
- film unit
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2219/00—Cameras
- G03B2219/02—Still-picture cameras
- G03B2219/04—Roll-film cameras
- G03B2219/045—Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras
Landscapes
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】レンズ付きフイルムユニットの製造において、
シャッター作動レバー等の作動部品の成形およびその組
み込みを一貫した自動化ラインで行うことができるよう
にする。 【構成】レンズ付きフイルムユニットの作動部品が、以
下の化学式で示されるエチレン・ビニルアルコール共重
合体樹脂又はその化合物で形成されている。 【化1】
シャッター作動レバー等の作動部品の成形およびその組
み込みを一貫した自動化ラインで行うことができるよう
にする。 【構成】レンズ付きフイルムユニットの作動部品が、以
下の化学式で示されるエチレン・ビニルアルコール共重
合体樹脂又はその化合物で形成されている。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニットに関し、特に、シャッター作動レバー等の作動部
品の成形に関するものである。
ニットに関し、特に、シャッター作動レバー等の作動部
品の成形に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフイルムユニットは、例えば
実開昭63−141938号公報に開示されている。
実開昭63−141938号公報に開示されている。
【0003】従来、レンズ付きフイルムユニットのシャ
ッター作動レバーは、剛性、耐熱性、耐摩耗性等の点か
らポリアセタール(以下、POMと言う。)樹脂を基材樹
脂とし、20重量%程度のチタン酸カリウムウィスカを強
化材として混合、分散させた樹脂が用いられている。
ッター作動レバーは、剛性、耐熱性、耐摩耗性等の点か
らポリアセタール(以下、POMと言う。)樹脂を基材樹
脂とし、20重量%程度のチタン酸カリウムウィスカを強
化材として混合、分散させた樹脂が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、POM樹脂
は加熱溶融されたときに分解生成物質としてホルマリン
ガス(ホルムアルデヒドガス)を発生させ、このホルマ
リンガスは写真フイルムの性能を劣化させるものであ
る。したがって、レンズ付きフイルムユニットのシャッ
ター作動レバーの成形は、写真フイルムが近くに存在し
ない場所で行わなければならないので、写真フイルムを
レンズ付きフイルム用のカートリッジに装填したり、そ
の他種々の部品を組み込む工程(以下、組み込み工程と
言う。)とは別の建屋でシャッター作動レバーの成形を行
っていた。そして、別の建屋で成形したシャッター作動
レバーを、人手を介して組み込み工程を行っている建屋
に運びこんでいた。
は加熱溶融されたときに分解生成物質としてホルマリン
ガス(ホルムアルデヒドガス)を発生させ、このホルマ
リンガスは写真フイルムの性能を劣化させるものであ
る。したがって、レンズ付きフイルムユニットのシャッ
ター作動レバーの成形は、写真フイルムが近くに存在し
ない場所で行わなければならないので、写真フイルムを
レンズ付きフイルム用のカートリッジに装填したり、そ
の他種々の部品を組み込む工程(以下、組み込み工程と
言う。)とは別の建屋でシャッター作動レバーの成形を行
っていた。そして、別の建屋で成形したシャッター作動
レバーを、人手を介して組み込み工程を行っている建屋
に運びこんでいた。
【0005】以上のように、従来のレンズ付きフイルム
ユニットでは、剛性等が必要な作動部品にPOM樹脂を
用いていたので、組み込み工程とは別の建屋で成形しな
ければならず、作動部品の成形から組み込みまで自動化
することができなかった。
ユニットでは、剛性等が必要な作動部品にPOM樹脂を
用いていたので、組み込み工程とは別の建屋で成形しな
ければならず、作動部品の成形から組み込みまで自動化
することができなかった。
【0006】なお、POM樹脂以外に、ポリブチレンテ
レフタレート(以下、PBTと言う。)樹脂やポリアミド
樹脂もシャッター作動レバー等に使用できるが、樹脂価
格が高く、かつ、成形前に高温乾燥しなければならない
ので、トータルコストが上昇すると言う問題があった。
レフタレート(以下、PBTと言う。)樹脂やポリアミド
樹脂もシャッター作動レバー等に使用できるが、樹脂価
格が高く、かつ、成形前に高温乾燥しなければならない
ので、トータルコストが上昇すると言う問題があった。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決し、作動部
品として充分な剛性等を有し、かつその作動部品が写真
フイルムを劣化させることなく、安価で、成形前の乾燥
が必要ないレンズ付きフイルムを提供することを目的と
する。
品として充分な剛性等を有し、かつその作動部品が写真
フイルムを劣化させることなく、安価で、成形前の乾燥
が必要ないレンズ付きフイルムを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために種々の樹脂を鋭意検討し、全てを満足
する樹脂を見出し、本発明を完成させた。
を達成するために種々の樹脂を鋭意検討し、全てを満足
する樹脂を見出し、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明のレンズ付きフイルムユ
ニットの作動部品が、以下の化学式で示されるエチレン
・ビニルアルコール共重合樹脂で形成されていることを
特徴として構成されている。
ニットの作動部品が、以下の化学式で示されるエチレン
・ビニルアルコール共重合樹脂で形成されていることを
特徴として構成されている。
【0010】
【化3】 (式中、m、nは重合度を示す正の整数)
【0011】作動部品には、上述したエチレン・ビニル
アルコール共重合体樹脂には、写真フイルムを劣化させ
ず部品機能を損なわない範囲で、チタン酸カリウムウィ
スカ、ガラス繊維等の強化材や熱安定剤、滑剤等の成形
加工助剤、シリコーン等の滑性付与剤、着色剤を添加す
ることができる。
アルコール共重合体樹脂には、写真フイルムを劣化させ
ず部品機能を損なわない範囲で、チタン酸カリウムウィ
スカ、ガラス繊維等の強化材や熱安定剤、滑剤等の成形
加工助剤、シリコーン等の滑性付与剤、着色剤を添加す
ることができる。
【0012】本発明において、レンズ付きフイルムユニ
ットの作動部品は、機械的に運動する部品、その運動す
る部品が接触する部品等の大きい剛性、耐熱性、耐摩耗
性等が必要な部品であり、例えば、シャッター作動レバ
ー、シャッターチャージカム、巻き止めレバーがある。
ットの作動部品は、機械的に運動する部品、その運動す
る部品が接触する部品等の大きい剛性、耐熱性、耐摩耗
性等が必要な部品であり、例えば、シャッター作動レバ
ー、シャッターチャージカム、巻き止めレバーがある。
【0013】また、レンズ付きフイルムユニットの作動
部品の成形は、写真フイルムを含めたレンズ付き写真フ
イルムのカートリッジ組み込み工程の近傍で行うことが
でき、これにより成形工程と組み込み工程の自動化が図
られる。
部品の成形は、写真フイルムを含めたレンズ付き写真フ
イルムのカートリッジ組み込み工程の近傍で行うことが
でき、これにより成形工程と組み込み工程の自動化が図
られる。
【0014】
【作用】本発明では、作動部品のエチレン・ビニルアル
コール共重合体樹脂等が、写真フイルムを劣化させるよ
うな物質を発生させず、かつ充分な剛性等を有してい
る。
コール共重合体樹脂等が、写真フイルムを劣化させるよ
うな物質を発生させず、かつ充分な剛性等を有してい
る。
【0015】
【実施例】本発明のレンズ付きフイルムユニットの一実
施例を図1から図3に基づいて説明する。
施例を図1から図3に基づいて説明する。
【0016】図1はレンズ付きフイルムユニットの外観
を示す斜視図、図2は同上分解斜視図、図3はシャッタ
ー作動レバーの拡大斜視図である。
を示す斜視図、図2は同上分解斜視図、図3はシャッタ
ー作動レバーの拡大斜視図である。
【0017】図1及び図2において、符号1はフイルム
ユニット本体で、このフイルムユニット本体1は前カバ
ー2と後カバー3とで構成される箱体内に収納されてい
る。フイルムユニット本体1には、写真フイルム4が装
填される写真フイルムカートリッジ5、図3に示すよう
なシャッター作動レバー6、巻止めレバー7、シャッタ
ーチャージカム8等が組み込まれている。そして、これ
らシャッター作動レバー6、巻止めレバー7、シャッタ
ーチャージカム8は、エチレン・ビニルアルコール共重
合樹脂で形成されている。
ユニット本体で、このフイルムユニット本体1は前カバ
ー2と後カバー3とで構成される箱体内に収納されてい
る。フイルムユニット本体1には、写真フイルム4が装
填される写真フイルムカートリッジ5、図3に示すよう
なシャッター作動レバー6、巻止めレバー7、シャッタ
ーチャージカム8等が組み込まれている。そして、これ
らシャッター作動レバー6、巻止めレバー7、シャッタ
ーチャージカム8は、エチレン・ビニルアルコール共重
合樹脂で形成されている。
【0018】次に、図3に示すシャッター作動レバーを
下記のテスト樹脂を用いて成形し、フイルムユニット本
体(24枚撮り写真フイルム用)に組み込み、実撮影を行
うと共に、その際のフイルム巻き上げトルク、24枚目撮
影時シャッター開による露光時間、及び24枚撮影後のシ
ャッター(セクター)との接触部の摩耗量について測定
した。また、成形時における写真フイルムの劣化及び製
作コストに付いても比較した。 実施例1 エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(商品名 ソア
ライト、日本合成化学) 比較例1 PBT樹脂(商品名 2000、ポリプラスチック) 比較例2 PS樹脂(商品名 HI−R−5、電気化学工業) 比較例3 ABS樹脂(商品名 GR−1000、電気化学工業) 従来例1 POM樹脂(商品名 KT−20、ポリプラスチック) 結果を表1に示す。
下記のテスト樹脂を用いて成形し、フイルムユニット本
体(24枚撮り写真フイルム用)に組み込み、実撮影を行
うと共に、その際のフイルム巻き上げトルク、24枚目撮
影時シャッター開による露光時間、及び24枚撮影後のシ
ャッター(セクター)との接触部の摩耗量について測定
した。また、成形時における写真フイルムの劣化及び製
作コストに付いても比較した。 実施例1 エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(商品名 ソア
ライト、日本合成化学) 比較例1 PBT樹脂(商品名 2000、ポリプラスチック) 比較例2 PS樹脂(商品名 HI−R−5、電気化学工業) 比較例3 ABS樹脂(商品名 GR−1000、電気化学工業) 従来例1 POM樹脂(商品名 KT−20、ポリプラスチック) 結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例1は、品質劣化及び物性に関して好
ましく、かつ、コストも安いので、シャター作動レバー
として極めて好ましものでる。
ましく、かつ、コストも安いので、シャター作動レバー
として極めて好ましものでる。
【0021】比較例1は、品質劣化及び物性に関しては
好ましくシャター作動レバーとして利用できるが、コス
トが極めて高いものである。
好ましくシャター作動レバーとして利用できるが、コス
トが極めて高いものである。
【0022】比較例2及び3は、シャッター接触部の摩
耗量が多いので最終巻き上げトルクが高く、また、露光
時間も長い。したがって、シャター作動レバーとして不
適当である。
耗量が多いので最終巻き上げトルクが高く、また、露光
時間も長い。したがって、シャター作動レバーとして不
適当である。
【0023】従来例1は、物性に関しては好ましいが、
品質劣化が生じるので自動化を行うことができない。
品質劣化が生じるので自動化を行うことができない。
【0024】なお、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド
樹脂等についても検討したが、樹脂価格や成形性の点で
テスト樹脂2に比べ更に不利であった。
樹脂等についても検討したが、樹脂価格や成形性の点で
テスト樹脂2に比べ更に不利であった。
【0025】
【発明の効果】本発明は、作動部品をエチレン・ビニル
アルコール共重合樹脂で形成することにより、作動部品
の成形を写真フイルムの近傍で行うことができる。した
がって、作動部品の成形から組み込みまでを一貫した自
動化ラインで行うことができる。
アルコール共重合樹脂で形成することにより、作動部品
の成形を写真フイルムの近傍で行うことができる。した
がって、作動部品の成形から組み込みまでを一貫した自
動化ラインで行うことができる。
【図1】レンズ付フイルムユニットの外観図。
【図2】レンズ付フイルムユニットの分解斜視図。
【図3】シャッター作動レバーの斜視図。
1…フイルムユニット本体 2…前カバー 3…後カバー 4…写真フイルム 5…カートリッジ 6…シャッター作動レバー 7…巻止めレバー 8…シャッターチャージカム
Claims (2)
- 【請求項1】 レンズ付きフイルムユニットの作動部品
が、以下の化学式で示されるエチレン・ビニルアルコー
ル共重合体樹脂で形成されていることを特徴とするレン
ズ付きフイルムユニット 【化1】 (式中、m、nは重合度を示す正の整数) - 【請求項2】 レンズ付きフイルムユニットの作動部品
の成形において、成形樹脂として以下の化学式で示され
るエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂を用い、か
つ、写真フイルムを含めたレンズ付き写真フイルムのカ
ートリッジ組み込み工程の近傍で成形することを特徴と
するレンズ付きフイルムユニットの製造方法 【化2】 (式中、m、nは重合度を示す正の整数)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33463891A JPH05165157A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33463891A JPH05165157A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05165157A true JPH05165157A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18279615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33463891A Pending JPH05165157A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05165157A (ja) |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP33463891A patent/JPH05165157A/ja active Pending
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