JPH0516473U - 自動シート掛け機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ダンプカーの積荷が走行中に飛散または落下
し、歩行者や他の車輌等に被害を及ぼしたり又、道路が
汚染されるのを防止するため。 【構成】 ダンプカーの荷台枠上部左右に、モーターを
動力にした骨組付きシート２１の骨パイプ２０に折れ節
を多く取り付け、積荷の全面を上部から押い覆う構造に
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ダンプカーの積荷にシートを自動的にくまなく掛ける、自動シー ト掛け機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のダンプカー自動シート掛け機は、左右の荷台枠上部にわずかな高さの骨 組をつけたシートを内側に傾けるだけである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、図３で見るように積荷の上部と後方部はむき出しの常態であるた め、走行中の振動や風圧により荷台から小石や砂が飛び散り、歩行者や他の車輌 等に対して非常に迷惑、また危険である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はその欠点を除くため考案されたもので、ダンプカーの荷台枠上部、左 右に取りつけた骨組付きシートが荷台の上部、後方を積荷全体に添うてかかるよ うに縦、横の骨パイプに折れ節を多く取りつけた。

【０００５】

【作用】

これを図面で説明すれば、図１の、かさ歯車１、２がモーターで回転すること により図２の回転軸４、回転軸パイプ９が自在パイプ２０を骨組にしたシート全 体を、図４の荷台左右横の真下方向より約２２０°外側から内側に回転させる。 同時に図１のラック３がかさ歯車１にかみあうことで、本考案の自動シート掛 け機全体が図２、４の軸受け止め金６と軸受け軸１３を横移動する。 これに連動し、図２の軸受け軸１３から回転軸パイプ９内を伸びるワイヤ１２ の各縦パイプ付け根手前で、片先端を固定されたワイヤロープ１５は各縦パイプ 付け根のローラー１１により引き絞られる。 この作動で、自在パイプ２０は各節々で節ピン１６を軸に内側へ折れ込みシー トが積荷の形状に添うて右の装置は右半分、左の装置は左半分を図４のごとく各 全面にわたり絞り覆う。

【０００６】

【効果】

したがって積荷の小石や砂が走行中の振動や風圧によって、荷台から落下や飛 び散ることもなくなるため、歩行者や他の車輌等に迷惑をかけることなく安全走 行ができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の装置は、ダンプカーに荷物の積込時には図４の軸受け止め金６、１４ にぶら下がり荷台外側に位置し、荷物の積込終了後はモーターを操作し、荷台外 側より内側へ約２２０°回転させる。 ラック３の横移動によりシート全体が車輌前方向に少し移動することで縦パイ プ内のワイヤロープ１５が絞られ、縦パイプの節々が内側へ折れ曲がり積荷全体 を上から押い覆う。 走行中強風等が吹いても軸受け止め金のキーみぞ７に回転軸４のキー８が滑り 込み、しっかり止められ圧縮コイルばね５で押し又、モーター先端のねじ歯車で 押さえられているため、シートが外側に開く心配はまったくない。 積荷の降ろし時は粒子の小さな砂、採石等はシートを覆うたままでも良いが、 残土や大きな砕石等はシートを荷台外側に位置するのが好ましい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の図２Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ断面図

【図２】本考案の平面図

【図３】従来の斜視図

【図４】本考案の斜視図

【符号の説明】

１、２かさ歯車 ３ ラック ４ 回転軸 ５ 圧縮コイルばね ６、１４軸受け止め金 ７ キーみぞ ８ キー ９ 回転軸パイプ １０ ローラーピン １１ ローラー １２ ワイヤ １３ 軸受け軸 １５ ワイヤロープ １６ 節ピン １７ 引っ張りコイルばね １８ 調整ねじ １９ ねじりコイルばね ２０ 自在パイプ ２１ シート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項】 ダンプカーの積荷上部全体を、折れ節を持
   った骨組付きシートで上から押し押さえながら覆う、自
   動シート掛け機とする。