JPH05164369A - 氷蓄熱槽における直膨式製氷装置 - Google Patents

氷蓄熱槽における直膨式製氷装置

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JPH05164369A
JPH05164369A JP33378191A JP33378191A JPH05164369A JP H05164369 A JPH05164369 A JP H05164369A JP 33378191 A JP33378191 A JP 33378191A JP 33378191 A JP33378191 A JP 33378191A JP H05164369 A JPH05164369 A JP H05164369A
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ice
refrigerant
evaporator
condenser
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Eiichi Hamada
栄一 浜田
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Taikisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 氷蓄熱槽1に貯留する氷Aを器体周部に成長
させる複数の蒸発器E1〜E5を設け、圧縮機6、凝縮
器C、膨張機構3をその順に介して冷媒を蒸発器E1〜
E5の夫々に分配供給し、かつ、それら蒸発器E1〜E
5からの送出冷媒を圧縮器6に戻す冷媒循環路を設けた
氷蓄熱槽における直膨式製氷装置において、合理的なデ
フロスト運転構成を採用することにより蓄冷効率の向上
を図る。 【構成】 膨張機構3を通過した低温冷媒の蒸発器E1
〜E5に対する供給を複数の蒸発器E1〜E5について
順次的に遮断する弁手段Va1〜Va5と、その弁手段
Va1〜Va5により低温冷媒供給を遮断したデフロス
ト対象順の蒸発器E2を凝縮器Cから膨張機構3に至る
過程の凝縮冷媒により加熱して、そのデフロスト対象順
の蒸発器E2における成長氷塊Aを器体から剥離させる
加熱手段Vb1〜Vb5,5,8,fとを備えるデフロ
スト装置を設け、これにより、複数の蒸発器E1〜E5
の成長氷塊Aを順次的に剥離させて氷蓄熱槽1中へ遊離
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷蓄熱槽に貯留する氷
を器体周部に成長させる複数の蒸発器を設け、圧縮機、
凝縮器、膨張機構をその順に介して冷媒を前記蒸発器の
夫々に分配供給し、かつ、それら蒸発器からの送出冷媒
を前記圧縮器に戻す冷媒循環路を設けた氷蓄熱槽におけ
る直膨式製氷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の製氷装置においては(図6参
照)、蒸発器E1〜E5の器体周部で氷Aがある程度ま
で成長すると、蒸発器E1〜E5から氷塊表面への熱伝
達(冷熱伝達)が悪くなって製氷効率が低下するため、
また、蒸発器E1〜E5を氷蓄熱槽1の貯留水W中に浸
漬配置する形式では、この製氷効率の低下のみならず、
隣合う蒸発器E1〜E5での成長氷塊Aどうしが互いに
接する状態にまで成長すると、氷蓄熱槽1中における水
流動の障害となって氷蓄熱槽1の機能障害を招くことと
もなるため、適時、各蒸発器E1〜E5における成長氷
塊Aを器体から剥離させて氷蓄熱槽1中へ遊離させると
いった操作が行われる。
【0003】また、各蒸発器E1〜E5から成長氷塊A
を剥離させる手段としては、機械的に成長氷塊Aを掻き
取る形式もあるが、この場合、大きな掻き取り動力を要
し、また、機械的な掻き取りを行う装置の装備のために
全体装置構成の大型化や複雑化を招くなどの欠点があ
り、この点、蒸発器E1〜E5での冷媒蒸発による製氷
を一時的に停止して、その蒸発器E1〜E5を冷媒循環
路中で凝縮過程にある冷媒により加熱する所謂冷凍回路
におけるデフロスト運転で成長氷塊Aを剥離させる形式
が有利とされている。
【0004】そして、従来、上記デフロスト運転の実施
形態としては、同図6に示すように、製氷行程において
実線の矢印で示す如く圧縮機6、凝縮器C、膨張機構
3、蒸発器E1〜E5の順に循環させていた冷媒を、弁
V1〜V4の切り換え操作により破線の矢印で示す如く
製氷行程とは逆に圧縮機6、蒸発器E1〜E5、膨張機
構3、凝縮器Cの順に循環させ、もって、凝縮器Cを蒸
発器として機能させて外部から吸熱させながら、各蒸発
器E1〜E5を凝縮器として機能させて、その凝縮熱に
より成長氷塊Aを剥離させるようにしていた。
【0005】図6中、10は凝縮器Cにおいて凝縮熱の
放熱対象とする媒体CW(冷却水や大気等)の流通路で
あり、上記のデフロスト運転行程においてはこの放熱対
象媒体CWを吸熱対象とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
フロスト運転形態では、デフロスト運転期間中、各蒸発
器E1〜E5の製氷機能が停止されて、冷媒循環動力が
製氷という形態での蓄冷に寄与せず、さらには、製氷行
程で進める蓄冷に対し、デフロスト運転で実施する外部
からの吸熱による各蒸発器E1〜E5の加熱(すなわ
ち、蓄冷系中への外部からの温熱の入熱)が大きな冷熱
損失となり、これらのことから蓄冷効率(消費動力に対
する蓄冷量の比率、換言すれば氷蓄熱槽1へ蓄氷する装
置効率)が低い問題があった。
【0007】また、従来のデフロスト運転形態では、各
蒸発器E1〜E5における成長氷塊Aが一斉に剥離して
氷蓄熱槽1中の遊離氷塊となるため、氷蓄熱槽1におけ
る遊離氷塊存在状態がデフロスト運転によって急激に大
きく変化し、これが原因で、氷蓄熱槽1の冷水使用運転
において氷蓄熱槽1からの冷水取水状態(冷水の取水温
度や取水量等)が変動し、このため冷水使用装置12の
運転が不安定になる等の不都合を招く問題もあった。
【0008】そこで、これら問題の解消を目的として、
図5に示すように、複数の蒸発器E1〜E5について一
個ずつ等の一部個数ずつを、順次、デフロスト対象の蒸
発器(図5では蒸発器E2がデフロスト対象順にあたっ
ている状態を示す)として、膨張機構3を通過した低温
冷媒の対象蒸発器E2に対する供給を遮断するととも
に、その低温冷媒供給を遮断した対象蒸発器E2を冷媒
循環路において凝縮器Cと並列の状態に接続する切り換
え操作(図中、蒸発器E2について破線で示す接続状態
から実線で示す接続状態への切り換え操作)を行う装置
構成とし、もって、本来の凝縮器Cとともにデフロスト
対象順の蒸発器E2を凝縮器として機能させて、対象蒸
発器E2における成長氷塊Aを剥離させ、これを複数の
蒸発器E1〜E5について順次的に行うデフロスト運転
形態を考えた。
【0009】そして、この改良形態では、先述の図6に
示す従来のデフロスト運転形態に比べ、デフロスト対象
順以外の蒸発器E1,E3〜E5での製氷に伴い外部に
廃棄すべき排熱(製氷に伴い生じる凝縮熱)の一部を利
用してデフロスト対象順の蒸発器E2における成長氷塊
Aを剥離させるから、外部からの温熱の入熱を必要とす
ることなく各蒸発器E1〜E5の成長氷塊Aを順次剥離
でき、これによって、冷熱損失を大きく減少できて蓄冷
効率を改善でき、また、各蒸発器E1〜E5の成長氷塊
Aを段階的に剥離させる形態であることから、氷蓄熱槽
1における遊離氷塊存在状態のデフロスト運転に起因す
る急変を回避できて、氷蓄熱槽1からの冷水取水状態を
安定化できる。
【0010】しかしながら、上記の改良形態において
も、各蒸発器E1〜E5の製氷機能を順次停止するため
にデフロスト運転において生じる製氷量減少の総量は、
各蒸発器E1〜E5の製氷機能を同時に停止させる従来
のデフロスト運転において生じる製氷量減少の総量と等
量であり、この点、デフロスト運転における製氷量減少
が蓄冷効率低下要因の一つとなることについては上記の
改良形態も従来のデフロスト運転形態と変わりないもの
となる。
【0011】本発明の目的は、さらに合理的な改良によ
り蓄冷効率の一層の向上を図る点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による氷蓄熱槽に
おける直膨式製氷装置の特徴構成は、氷蓄熱槽に貯留す
る氷を器体周部に成長させる複数の蒸発器を設け、圧縮
機、凝縮器、膨張機構をその順に介して冷媒を前記蒸発
器の夫々に分配供給し、かつ、それら蒸発器からの送出
冷媒を前記圧縮器に戻す冷媒循環路を設ける基本構成に
おいて、前記膨張機構を通過した低温冷媒の前記蒸発器
に対する供給を複数の前記蒸発器について順次的に遮断
する弁手段と、その弁手段により低温冷媒供給を遮断し
た前記蒸発器を前記凝縮器から前記膨張機構に至る過程
の凝縮冷媒により加熱して、その蒸発器における成長氷
塊を器体から剥離させる加熱手段とを備えるデフロスト
装置を設けたことにあり、その作用・効果は次の通りで
ある。
【0013】
【作用】つまり、この特徴構成においては(図1参
照)、冷媒を圧縮器6、凝縮器C、膨張機構3、蒸発器
E1〜E5の順に循環させる冷凍サイクルをもって、蒸
発器E1〜E5の器体周部に氷Aを成長させることに対
し、この成長氷塊Aを蒸発器E1〜E5の器体周部から
剥離させて氷蓄熱槽1中へ遊離させるデフロスト運転で
は、複数の蒸発器E1〜E5について一個ずつ等の一部
個数ずつを、順次、デフロスト対象の蒸発器(図1では
蒸発器E2がデフロスト対象順にあたっている状態を示
す)として、膨張機構3を通過した低温冷媒の対象蒸発
器E2に対する供給を上記の弁手段Va2により遮断す
るとともに、その低温冷媒供給を遮断した対象蒸発器E
2を上記の加熱手段fにより加熱する状態、すなわち、
凝縮器Cを通過したのち、膨張機構3に至る過程におけ
る凝縮冷媒の保有残熱により加熱する状態へ切り換え操
作(図1中、蒸発器E2について破線で示す状態から実
線で示す状態への切り換え操作)し、もって、この加熱
により対象蒸発器E2の成長氷塊Aを剥離させて、これ
を複数の蒸発器E1〜E5について順次的に行うことに
より各蒸発器E1〜E5の成長氷塊Aを剥離させる。
【0014】そして、この場合、氷の融解温度が凝縮器
Cでの冷媒凝縮温度に比べかなりの低温であって、加熱
により成長氷塊Aを剥離させるのに、凝縮器Cでの冷媒
凝縮温度より低温の加熱温度でも充分に成長氷塊Aを剥
離させ得ることに着目して、デフロスト対象順以外の蒸
発器E1,E3〜E5での製氷に伴い凝縮器Cで凝縮さ
せた凝縮冷媒(すなわち、製氷に伴う凝縮熱を外部へ放
熱させた凝縮冷媒)の保有残熱により、デフロスト対象
順の蒸発器E2における成長氷塊Aを剥離させること
で、先述の図5で示した改良形態と同様に、外部からの
温熱の入熱を必要とすることなく各蒸発器E1〜E5の
成長氷塊Aを順次剥離でき、図6に示す従来のデフロス
ト運転形態に比べ冷熱損失を大きく減少できる。
【0015】しかも、この凝縮冷媒の保有残熱により成
長氷塊Aを剥離させる形態では、凝縮器Cでの凝縮の
後、デフロスト対象順の蒸発器E2に対し保有残熱を与
えることで凝縮器Cでの凝縮温度よりもさらに低温化し
た凝縮冷媒(すなわち、図5で示した改良形態よりもさ
らに低温の凝縮冷媒)を膨張機構3を介してデフロスト
対象順以外の蒸発器E1,E3〜E5に供給する形態と
なる。
【0016】すなわち、図5で示した改良形態では本来
の凝縮器Cで放熱させるべき凝縮熱量Qcの一部Qca
を氷塊剥離のための熱量としてデフロスト対象順の蒸発
器E2で系内放熱させて、残部Qcb(=Qc−Qc
a)を凝縮器Cで外部へ放熱させるのみであるのに対
し、上述特徴構成でのデフロスト運転形態では、上記の
凝縮熱量Qc(=Qca+Qcb)の全量を本来の凝縮
器Cで外部へ放熱させた後、デフロスト対象順の蒸発器
E2を後段凝縮器として機能させて、このデフロスト対
象順の蒸発器E2で氷塊剥離のために系内放熱させる熱
量Qcc(=Qca)を凝縮冷媒の保有残熱からさらに
奪取するから、図5で示した改良形態に比べ奪取熱量Q
cc分だけより低温の凝縮冷媒を膨張機構3を介してデ
フロスト対象順以外の蒸発器E1,E3〜E5に供給す
る形態(換言すれば、図5で示した改良形態よりも冷凍
サイクルにおける過冷却度を大きくした形態)となる。
【0017】したがって、デフロスト運転においてデフ
ロスト対象順以外の蒸発器E1,E3〜E5の製氷能力
を上記凝縮冷媒の低温化により図5で示した改良形態に
比べ大きくすることができて、デフロスト対象順の蒸発
器E2の製氷機能停止による製氷量減少を他の蒸発器E
1,E3〜E5の製氷能力増大をもって相殺する形態と
することができ、これにより、図5で示した改良形態や
図6に示した従来のデフロスト運転形態に比べ、デフロ
スト運転において生じる製氷量の減少を回避ないし効果
的に抑制できる。
【0018】また、各蒸発器E1〜E5の成長氷塊Aを
段階的に剥離させることで、氷蓄熱槽1における遊離氷
塊存在状態のデフロスト運転に起因する急変を回避し
て、氷蓄熱槽1からの冷水取水状態を安定化することに
ついては、図5で示した改良形態と同様である。
【0019】
【発明の効果】以上作用の結果、本発明によれば、各蒸
発器の器体から成長氷塊を剥離させるデフロスト運転に
おいて、外部からの温熱の入熱による冷熱損失を回避で
きるのみならず、製氷量そのものの減少をも回避ないし
効果的に抑制できることで、極めて高い蓄冷効率を達成
し得るに至り、また合わせ、デフロスト運転の影響で氷
蓄熱槽内の遊離氷塊存在状態が急変することを防止して
氷蓄熱槽からの冷水取水状態を安定化できることで、冷
水使用装置の安定運転面でも優れたものとし得るに至っ
た。
【0020】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0021】図2は氷蓄熱槽1に貯留する氷Aを製造す
る製氷装置の装置構成を示し、E1〜E5は、夫々、氷
Aを器体周部に成長させる蒸発器であり、これら蒸発器
E1〜E5は図3に示す如く氷蓄熱槽1の貯留水W中に
浸漬配置して、器体周部に接する槽中貯留水Wそのもの
を製氷原水をするようにしてある。
【0022】各蒸発器E1〜E5の入口aには夫々、膨
張側切り換え弁Va1〜Va5を接続してあり、これら
膨張側切り換え弁Va1〜Va5に対し、入口側に受液
器2を接続した膨張弁3の出口側を膨張冷媒路4により
並列的に接続するとともに、受液器2の入口側を二次凝
縮冷媒路5により並列的に接続してある。
【0023】そして、各膨張側切り換え弁Va1〜Va
5は、対応する蒸発器E1〜E5の入口aと二次凝縮冷
媒路5との連通(すなわち、受液器2の入口との連通)
を断って、対応する蒸発器E1〜E5の入口aを膨張冷
媒路4に連通(すなわち、膨張弁3の出口に連通)させ
る製氷切り換え状態と、対応する蒸発器E1〜E5の入
口aと膨張冷媒路4との連通(すなわち、膨張弁3の出
口との連通)を断って、対応する蒸発器E1〜E5の入
口aを二次凝縮冷媒路5に連通(すなわち、受液器2の
入口に連通)させるデフロスト切り換え状態とに、流路
を切り換える構成としてある。
【0024】一方、各蒸発器E1〜E5の出口bには夫
々、圧縮側切り換え弁Vb1〜Vb5を接続してあり、
これら圧縮側切り換え弁Vb1〜Vb5に対し、出口側
に凝縮器Cを接続した圧縮機6の入口側を蒸発冷媒路7
により並列的に接続するとともに、凝縮器Cの出口側を
一次凝縮冷媒路8により並列的に接続してある。
【0025】そして、各圧縮側切り換え弁Vb1〜Vb
5は、対応する蒸発器E1〜E5の出口bと一次凝縮冷
媒路8との連通(すなわち、凝縮器Cの出口との連通)
を断って、対応する蒸発器E1〜E5の出口bを蒸発冷
媒路7に連通(すなわち、圧縮機6の入口に連通)させ
る製氷切り換え状態と、対応する蒸発器E1〜E5の出
口bと蒸発冷媒路7との連通(すなわち、圧縮機6の入
口との連通)を断って、対応する蒸発器E1〜E5の出
口bを一次凝縮冷媒路8に連通(すなわち、凝縮器Cの
出口に連通)させるデフロスト切り換え状態とに、流路
を切り換える構成としてある。
【0026】尚、図中6aはアキュムレータである。
【0027】また、上記の冷媒路構成に加えて、凝縮器
Cの出口と受液器2の入口とは、バイパス開閉弁Vcを
介装したバイパス凝縮冷媒路9により接続してある。
【0028】図中10は、凝縮熱の放熱対象とする冷却
水CWを凝縮器Cに対して循環供給する冷却水路であ
り、凝縮器Cで凝縮熱を取得した冷却水CWは取得凝縮
熱を冷却塔において大気放熱させる等、系外へ放熱させ
た後、凝縮器Cへ再び返送するようにしてある。
【0029】上記の装置構成において、各蒸発器E1〜
E5の器体周部に成長氷塊Aが存在しない状態からの立
ち上げ運転等で、蒸発器E1〜E5の夫々に製氷機能さ
せる場合の運転形態としては、全ての膨張側切り換え弁
Va1〜Va5、及び、全ての圧縮側切り換え弁Vb1
〜Vb5を製氷切り換え状態とするとともに、バイパス
開閉弁Vcを開いた状態で圧縮機6を運転する。
【0030】つまり、圧縮機6−凝縮器C−バイパス凝
縮冷媒路9−受液器2−膨張弁3−膨張冷媒路4をその
順に介して冷媒を各蒸発器E1〜E5に分配供給すると
ともに、蒸発冷媒路7を介して各蒸発器E1〜E5から
の送出冷媒(蒸発冷媒)を圧縮機6に戻す冷媒循環状態
とし、これにより、各蒸発器E1〜E5において、器内
での冷媒気化に伴う気化熱奪取により器体周部の水Wを
冷却して器体周部に氷Aを成長堆積させる。
【0031】一方、各蒸発器E1〜E5の器体周部で成
長させた氷塊Aを器体周部から剥離させて氷蓄熱槽1の
貯留水W中へ遊離させるデフロスト運転においては、複
数の蒸発器E1〜E5について一個ずつ等の一部個数ず
つを、順次、デフロスト対象の蒸発器(図2では蒸発器
E3がデフロスト対象順にあたっている状態を示す)と
して、デフロスト対象順の蒸発器E3に対する膨張側切
り換え弁Va3、及び、圧縮側切り換え弁Vb3をデフ
ロスト切り換え状態とするとともに、デフロスト対象順
以外の他の蒸発器E1,E2,E4,E5に対する膨張
側切り換え弁Va1,Va2,Va4,Va5、及び、
圧縮側切り換え弁Vb1,Vb2,Vb4,Vb5を製
氷切り換え状態とし、また、バイパス開閉弁Vcを閉じ
た状態で圧縮機6の運転を継続する。
【0032】つまり、図2に示すように、圧縮機6−凝
縮器C−一次凝縮冷媒路8−デフロスト対象順の蒸発器
E3−二次凝縮冷媒路5−受液器2−膨張弁3−膨張冷
媒路4をその順に介して冷媒をデフロスト対象順以外の
各蒸発器E1,E2,E4,E5に供給するとともに、
蒸発冷媒路7を介してデフロスト対象順以外の各蒸発器
E1,E2,E4,E5からの送出冷媒(蒸発冷媒)を
圧縮機6に戻す冷媒循環状態とし、これにより、デフロ
スト対象順以外の各蒸発器E1,E2,E4,E5を製
氷機能させて、これら製氷に対し凝縮器Cで凝縮熱を外
部へ放熱させながら、凝縮器Cを通過したのち膨張弁3
に至る過程にある凝縮冷媒の保有残熱によりデフロスト
対象順の蒸発器E3を加熱して、デフロスト対象順の蒸
発器E3における器体周部の成長氷塊Aを剥離させる。
【0033】そして、この氷塊剥離操作を、デフロスト
対象順の蒸発器での氷塊剥離に要する時間間隔で、ある
いは、デフロスト対象順の蒸発器での氷塊剥離完了後に
前述の全蒸発器E1〜E5による製氷運転期間を適宜挟
んだ間隔で、複数の蒸発器E1〜E5について順次実施
する。
【0034】尚、上記のデフロスト運転において、デフ
ロスト対象順以外の各蒸発器E1,E2,E4,E5の
製氷能力は、それらに供給される冷媒の温度がデフロス
ト対象順の蒸発器E3での冷媒保有残熱奪取分だけ低温
化されることで、全蒸発器E1〜E5による製氷運転時
に比べ増大し、これにより、デフロスト運転時の製氷量
減少が回避、ないし、効果的に抑制される。
【0035】全蒸発器E1〜E5による製氷運転や上記
のデフロスト運転を行うにあたり、膨張側切り換え弁V
a1〜Va5、圧縮側切り換え弁Vb1〜Vb5、並び
に、バイパス開閉弁Vc夫々の切り換え操作は、設定さ
れる製氷運転タイムスケジュールや各蒸発器E1〜E5
における成長氷塊Aの厚み検出情報等の入力情報に基づ
き動作する制御装置をもって自動的に行うようにする
が、場合によっては、各弁を人為的に切り換え操作する
ようにしてもよい。
【0036】以上要するに、膨張弁3を通過した低温冷
媒の蒸発器E1〜E5に対する供給を複数の蒸発器E1
〜E5につき順次的に遮断する弁手段として、膨張側切
り換え弁Va1〜Va5を設け、また、その弁手段によ
り低温冷媒供給を遮断したデフロスト対象順の蒸発器E
1〜E5を凝縮器Cから膨張弁3に至る過程の凝縮冷媒
により加熱する加熱手段として、同じく膨張側切り換え
弁Va1〜Va5に加え圧縮側切り換え弁Vb1〜Vb
5、一次凝縮冷媒路8、及び、二次凝縮冷媒路5を設け
るとともに、各蒸発器E1〜E5夫々の内部冷媒路fを
利用し、もって、これら弁手段及び加熱手段を主要構成
装置とするデフロスト装置を製氷装置に対し組み込んだ
装置構成としてある。
【0037】図中、11は氷蓄熱槽1の取水部から取り
出した低温冷水Wを給送する冷水往路、12は冷水往路
11から供給される冷水Wの保有冷熱を消費する冷房装
置等の冷水使用装置、13は冷水使用装置12での冷熱
消費により昇温した冷水Wを氷蓄熱槽1の還水部に戻す
冷水復路である。
【0038】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0039】(イ)図4は前記の実施例で示した製氷装
置に対する改良装置を示し、前記の実施例では、各蒸発
器E1〜E5夫々の内部冷媒路fを、製氷において膨張
弁3からの低温冷媒を通過させる蒸発器本来の流路と、
デフロスト運転において凝縮器Cからの凝縮冷媒を通過
させる加熱手段としての流路とに兼用したが、図4に示
す改良装置では、各蒸発器E1〜E5において、膨張弁
3からの低温冷媒を通過させる蒸発器本来の蒸発用内部
冷媒路f1と、デフロスト運転において凝縮器Cからの
凝縮冷媒を通過させる加熱用内部冷媒路f2とを各別に
形成してある。
【0040】そして、この内部冷媒路f1,f2の各別
形成に対応させて、各膨張側切り換え弁Va1〜Va5
を、製氷切り換え状態においては、対応する蒸発器E1
〜E5における加熱用内部冷媒路f2の出口a2と二次
凝縮冷媒路5との連通(すなわち、受液器2の入口との
連通)を断って、対応する蒸発器E1〜E5における蒸
発用内部冷媒路f1の入口a1を膨張冷媒路4に連通
(すなわち、膨張弁3の出口に連通)させ、一方、デフ
ロスト切り換え状態においては、対応する蒸発器E1〜
E5における蒸発用内部冷媒路f1の入口a1と膨張冷
媒路4との連通(すなわち、膨張弁3の出口との連通)
を断って、対応する蒸発器E1〜E5における加熱用内
部冷媒路f2の出口a2を二次凝縮冷媒路5に連通(す
なわち、受液器2の入口に連通)させる切り換え構成と
し、
【0041】また、各圧縮側切り換え弁Vb1〜Vb5
を、製氷切り換え状態においては、対応する蒸発器E1
〜E5における加熱用内部冷媒路f2の入口b2と一次
凝縮冷媒路8との連通(すなわち、凝縮器Cの出口との
連通)を断って、対応する蒸発器E1〜E5における蒸
発用内部冷媒路f1の出口b1を蒸発冷媒路7に連通
(すなわち、圧縮機6の入口に連通)させ、一方、デフ
ロスト切り換え状態においては、対応する蒸発器E1〜
E5における蒸発用内部冷媒路f1の出口b1と蒸発冷
媒路7との連通(すなわち、圧縮機6の入口との連通)
を断って、対応する蒸発器E1〜E5における加熱用内
部冷媒路f2の入口b2を一次凝縮冷媒路8に連通(す
なわち、凝縮器Cの出口に連通)させる切り換え構成と
してある。
【0042】つまり、この改良装置においては、氷塊剥
離のために凝縮冷媒を蒸発器E1〜E5に対し通過させ
た後、膨張弁3からの低温冷媒を蒸発器E1〜E5に対
し通過させる製氷機能状態に切り換えた際、蒸発器E1
〜E5内に残留する凝縮冷媒が圧縮機6側に導出されて
しまうことを、上記内部冷媒路f1,f2の各別形成、
及び、それに対応させた上記の切り換え弁Va1〜Va
5,Vb1〜Vb5構成により確実に防止し、これによ
り、アキュムレータ6aの負荷を軽減して圧縮機6での
所謂液圧縮トラブルを一層確実に回避するようにしてあ
る。
【0043】(ロ)膨張機構3としては膨張弁やキャピ
ラリーチューブ等で夫々、各種形式のものを適用でき、
また、膨張機構3を各蒸発器E1〜E5ごとや同時にデ
フロスト対象順とする蒸発器の組ごとに各別装備する構
成としてもよい。
【0044】(ハ)前述の実施例においては、各蒸発器
E1〜E5を氷蓄熱槽1の貯留水W中に浸漬配置する形
式を示したが、各蒸発器E1〜E5を空間中に配置し
て、器体の周部に沿って流下させる水Wを器体周部で氷
結させ、そして、デフロスト運転により器体周部から剥
離させた成長氷塊Aを落下や適当な搬送手段をもって氷
蓄熱槽1へ供給する形式において、本発明を適用しても
よい。
【0045】(ニ)また、製氷原水、及び、氷蓄熱槽1
中の貯留水には夫々、単なる水を適用する他、各種の薬
剤を混入させた水溶液を用いてもよい。
【0046】(ホ)図2や図4に示す装置構成において
バイパス凝縮冷媒路9を省略し、常に蒸発器E1〜E5
のいずれかをデフロスト運転しながら、デフロスト対象
順以外の他の蒸発器E1〜E5をもって製氷するように
してもよい。
【0047】(ヘ)膨張機構3を通過した低温冷媒の蒸
発器E1〜E5に対する供給を複数の蒸発器E1〜E5
について順次的に遮断する弁手段の具体的構造は、種々
の構成変更が可能であり、例えば、図2や図4に示す圧
縮側切り換え弁Va1〜Va5の如きロータリー式の切
り換え弁を適用するに代えて、仕切り弁式の二方弁や三
方弁等を適用した構造としてもよい。
【0048】(ト)弁手段により膨張機構3からの低温
冷媒供給を遮断した蒸発器E1〜E5を凝縮器Cから膨
張機構3に至る過程の凝縮冷媒により加熱する加熱手段
の具体的構造も、凝縮器Cからの凝縮冷媒に対する流路
切り換え構成を含めて種々の構成変更が可能であり、例
えば、蒸発器E1〜E5の器壁を二重壁構造として、そ
の内壁と外壁との間を凝縮冷媒の流路としたり、また、
凝縮冷媒の管路を蒸発器E1〜E5の器体周部に巻回す
る構成を採用してもよい。
【0049】(チ)蒸発器の個数は二個以上であれば、
何個であってもよい。
【0050】(リ)凝縮器Cにおいて凝縮熱の放熱対象
とする媒体CWは冷却水に限定されるものではなく、大
気を直接の放熱対象媒体とすることを初めとして、その
他の種々のものを放熱対象媒体CWとして適用できる。
【0051】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】作用を説明するための概略装置構成図
【図2】実施例を示す装置構成図
【図3】実施例を示す蒸発器配置形態の斜視図
【図4】別実施例を示す装置構成図
【図5】比較例を示す概略装置構成図
【図6】従来例を示す装置構成図
【符号の説明】
1 氷蓄熱槽 3 膨張機構 5 加熱手段 6 圧縮機 8 加熱手段 A 氷 C 凝縮器 E1〜E5 蒸発器 f 加熱手段 Va1〜Va5 弁手段 Vb1〜Vb5 加熱手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷蓄熱槽(1)に貯留する氷(A)を器
    体周部に成長させる複数の蒸発器(E1〜E5)を設
    け、圧縮機(6)、凝縮器(C)、膨張機構(3)をそ
    の順に介して冷媒を前記蒸発器(E1〜E5)の夫々に
    分配供給し、かつ、それら蒸発器(E1〜E5)からの
    送出冷媒を前記圧縮器(6)に戻す冷媒循環路を設けた
    氷蓄熱槽における直膨式製氷装置であって、 前記膨張機構(3)を通過した低温冷媒の前記蒸発器
    (E1〜E5)に対する供給を複数の前記蒸発器(E1
    〜E5)について順次的に遮断する弁手段(Va1〜V
    a5)と、その弁手段(Va1〜Va5)により低温冷
    媒供給を遮断した前記蒸発器(E1〜E5)を前記凝縮
    器(C)から前記膨張機構(3)に至る過程の凝縮冷媒
    により加熱して、その蒸発器(E1〜E5)における成
    長氷塊(A)を器体から剥離させる加熱手段(Vb1〜
    Vb5),(5),(8),(f)とを備えるデフロス
    ト装置を設けた氷蓄熱槽における直膨式製氷装置。
JP33378191A 1991-12-18 1991-12-18 氷蓄熱槽における直膨式製氷装置 Pending JPH05164369A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016509193A (ja) * 2013-02-05 2016-03-24 トゥルー・マニュファクチュアリング・カンパニー・インコーポレイテッドTrue Manufacturing Co., Inc. ポータブル電子デバイスを備えた冷却装置のコントロール

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JP2016509193A (ja) * 2013-02-05 2016-03-24 トゥルー・マニュファクチュアリング・カンパニー・インコーポレイテッドTrue Manufacturing Co., Inc. ポータブル電子デバイスを備えた冷却装置のコントロール

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