JPH05163659A - 不織布の製造方法及びパンチング装置 - Google Patents
不織布の製造方法及びパンチング装置Info
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- JPH05163659A JPH05163659A JP3353662A JP35366291A JPH05163659A JP H05163659 A JPH05163659 A JP H05163659A JP 3353662 A JP3353662 A JP 3353662A JP 35366291 A JP35366291 A JP 35366291A JP H05163659 A JPH05163659 A JP H05163659A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 仕上がり製品を、容易に剥離しない強度を保
持しながら、ソフト感、ボリュ−ム感を保有させ、商品
価値を高めた不織布の製造方法及びそのパンチング装置
を提供する。 【構成】 ベルトコンベヤ1上に解繊された原料繊維を
所定厚さの原料繊維集合体5になるように配置し、その
後、このベルトコンベヤ1の移動に伴って移動する原料
繊維集合体5を、ニ−ドル基台2に植針されているニ−
ドル3によりニ−ドルパンチングを行い、その際、この
ニ−ドル3の先端が、上記ベルトコンベヤ1の表面に接
近するようにされ、ニ−ドル3の先端側にもバ−ブ31
が設けられていることを特徴とする。
持しながら、ソフト感、ボリュ−ム感を保有させ、商品
価値を高めた不織布の製造方法及びそのパンチング装置
を提供する。 【構成】 ベルトコンベヤ1上に解繊された原料繊維を
所定厚さの原料繊維集合体5になるように配置し、その
後、このベルトコンベヤ1の移動に伴って移動する原料
繊維集合体5を、ニ−ドル基台2に植針されているニ−
ドル3によりニ−ドルパンチングを行い、その際、この
ニ−ドル3の先端が、上記ベルトコンベヤ1の表面に接
近するようにされ、ニ−ドル3の先端側にもバ−ブ31
が設けられていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不織布の製造方法及び
パンチング装置に関し、家庭用たわし、クッション、各
種フィルタ−等の工業用資材に用いる不織布の製造方法
及びパンチング装置に利用される。
パンチング装置に関し、家庭用たわし、クッション、各
種フィルタ−等の工業用資材に用いる不織布の製造方法
及びパンチング装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、解繊機等で解繊し、原料繊維を所
定厚さにした原料繊維集合体(以下「原料繊維集合体」
という。)に対する機械的接合法の一つとして、ニ−ド
ルパンチ法がある。このニ−ドルパンチ法は、バ−ブを
有する多数のニ−ドルを上下動して、原料繊維集合体に
突き刺すことで、原料繊維集合体内の繊維を押し込み、
平面的な不織布に3次元的な繊維の絡み合いを与えて接
合する方法である。具体的には、図3の如く下降したニ
−ドル3がストリッパプレ−ト4のニ−ドル通過用孔4
1を通過し、ベッドプレ−ト6の孔61に挿入すること
で、ストリッパプレ−ト4とベッドプレ−ト6との間に
送り込まれた原料繊維集合体5を刺通する。そして、こ
の下降したニ−ドル3が上に動く場合は、ストリッパプ
レ−ト4の働きで、原料繊維集合体5と分離される。斯
るパンチング動作の反復によって、原料繊維集合体5に
3次元的な縫合を行なう。そして、この方法は近年、改
良、高速化がなされ、乾式不織布の原料繊維集合体を接
合する方式として幅広く応用されるに至っている。
定厚さにした原料繊維集合体(以下「原料繊維集合体」
という。)に対する機械的接合法の一つとして、ニ−ド
ルパンチ法がある。このニ−ドルパンチ法は、バ−ブを
有する多数のニ−ドルを上下動して、原料繊維集合体に
突き刺すことで、原料繊維集合体内の繊維を押し込み、
平面的な不織布に3次元的な繊維の絡み合いを与えて接
合する方法である。具体的には、図3の如く下降したニ
−ドル3がストリッパプレ−ト4のニ−ドル通過用孔4
1を通過し、ベッドプレ−ト6の孔61に挿入すること
で、ストリッパプレ−ト4とベッドプレ−ト6との間に
送り込まれた原料繊維集合体5を刺通する。そして、こ
の下降したニ−ドル3が上に動く場合は、ストリッパプ
レ−ト4の働きで、原料繊維集合体5と分離される。斯
るパンチング動作の反復によって、原料繊維集合体5に
3次元的な縫合を行なう。そして、この方法は近年、改
良、高速化がなされ、乾式不織布の原料繊維集合体を接
合する方式として幅広く応用されるに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
製造方法及びパンチング装置では、ニ−ドル3の先端が
ベッドプレ−ト6の孔61に挿入されるため、仕上がり
製品が原料繊維集合体5に比し薄く、且つ硬くなってし
まい、一定厚みがあり且つソフト感、ボリュ−ム感を要
する家庭用たわし等の用途に不適当であった。これを回
避すべく供給量を増し、厚みある製品を製造しようとす
ると、ニ−ドル3の刺通が悪くなり、下面が擦れて波打
つ現象が現れる他、ソフト感が出ず商品価値を低くし、
更に、採算性も悪くなっていた。一方、同一供給量で一
定厚みを保有して、ソフト感を出すべくパンチング回数
を減らすと、デリベリ−ロ−ラ7手前で原料繊維集合体
5が滞り、また、原料繊維集合体5の縫合が少ないた
め、次工程に送ることができない等の不具合を生じてい
た。
製造方法及びパンチング装置では、ニ−ドル3の先端が
ベッドプレ−ト6の孔61に挿入されるため、仕上がり
製品が原料繊維集合体5に比し薄く、且つ硬くなってし
まい、一定厚みがあり且つソフト感、ボリュ−ム感を要
する家庭用たわし等の用途に不適当であった。これを回
避すべく供給量を増し、厚みある製品を製造しようとす
ると、ニ−ドル3の刺通が悪くなり、下面が擦れて波打
つ現象が現れる他、ソフト感が出ず商品価値を低くし、
更に、採算性も悪くなっていた。一方、同一供給量で一
定厚みを保有して、ソフト感を出すべくパンチング回数
を減らすと、デリベリ−ロ−ラ7手前で原料繊維集合体
5が滞り、また、原料繊維集合体5の縫合が少ないた
め、次工程に送ることができない等の不具合を生じてい
た。
【0004】本発明は上記問題点を克服するものであ
り、原料繊維集合体の縫合後の表面を平らにして、しか
も仕上がり製品は、容易に剥離しない強度を保持しなが
ら、ソフト感、ボリュ−ム感を保有させることによっ
て、商品価値を高めた不織布の製造方法及びそのパンチ
ング装置を提供することを目的とする。特に、高い通気
性を要するクッション、フィルタ−等の生産に役立てる
ことを目的とする。
り、原料繊維集合体の縫合後の表面を平らにして、しか
も仕上がり製品は、容易に剥離しない強度を保持しなが
ら、ソフト感、ボリュ−ム感を保有させることによっ
て、商品価値を高めた不織布の製造方法及びそのパンチ
ング装置を提供することを目的とする。特に、高い通気
性を要するクッション、フィルタ−等の生産に役立てる
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明の不織布の製
造方法は、ベルトコンベヤ上に解繊された原料繊維を所
定厚さの原料繊維集合体になるように配置し、その後、
該ベルトコンベヤの移動に伴って移動する該原料繊維集
合体を、ニ−ドル基台に植針されているニ−ドルにより
ニ−ドルパンチングを行い、その際、該ニ−ドルの先端
は、上記ベルトコンベヤの表面に接近するようにされ、
該ニ−ドルの先端側にもバ−ブが設けられていることを
特徴とする。ここで、「バ−ブ」とは、ニ−ドルに設け
た小さい棘をいう。
造方法は、ベルトコンベヤ上に解繊された原料繊維を所
定厚さの原料繊維集合体になるように配置し、その後、
該ベルトコンベヤの移動に伴って移動する該原料繊維集
合体を、ニ−ドル基台に植針されているニ−ドルにより
ニ−ドルパンチングを行い、その際、該ニ−ドルの先端
は、上記ベルトコンベヤの表面に接近するようにされ、
該ニ−ドルの先端側にもバ−ブが設けられていることを
特徴とする。ここで、「バ−ブ」とは、ニ−ドルに設け
た小さい棘をいう。
【0006】本第2発明の不織布の製造方法は、本第1
発明の不織布の製造方法において、原料繊維集合体の厚
さが35〜45mmであり、上記ニ−ドルパンチング後
の厚さは20〜30mmであり、且つ、その糸目付は5
80〜610g/m2 であることを特徴とする。
発明の不織布の製造方法において、原料繊維集合体の厚
さが35〜45mmであり、上記ニ−ドルパンチング後
の厚さは20〜30mmであり、且つ、その糸目付は5
80〜610g/m2 であることを特徴とする。
【0007】本第3発明の不織布のパンチング装置は、
ベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤ上に所定の間隔を
もって配設され且つニ−ドル通過用孔を有するストリッ
パプレ−トと、該通過用孔を通過し且つバ−ブを有する
ニ−ドルが植設され上下動可能なニ−ドル基台と、を備
え、上記ニ−ドル基台の上下動に伴って上記ニ−ドル
が、上記通過用孔を介して上記ベルトコンベヤの表面近
接点を最下降点とするように上下動され、それによって
上記ベルトコンベアと上記ストリッパプレ−トとの間に
搬送される原料繊維集合体をパンチングすることを特徴
とする。
ベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤ上に所定の間隔を
もって配設され且つニ−ドル通過用孔を有するストリッ
パプレ−トと、該通過用孔を通過し且つバ−ブを有する
ニ−ドルが植設され上下動可能なニ−ドル基台と、を備
え、上記ニ−ドル基台の上下動に伴って上記ニ−ドル
が、上記通過用孔を介して上記ベルトコンベヤの表面近
接点を最下降点とするように上下動され、それによって
上記ベルトコンベアと上記ストリッパプレ−トとの間に
搬送される原料繊維集合体をパンチングすることを特徴
とする。
【0008】
【作用】本発明に係る不織布の製造方法及びパンチング
装置によれば、ニ−ドル基台に植針したニ−ドルが、ベ
ルトコンベヤの表面近接点を最下降点とするように上下
動し、しかも針先までバ−ブを有するニ−ドルを使用し
ているので、従来のベッドプレ−トの孔まで挿入するこ
とによって発生する不織布表面の凹凸は見られず、不織
布表面を平らにして全域に渡って均等な縫合ができる。
そして、ベッドプレ−トの孔にまでニ−ドルを突っ込ま
ず、ベルトコンベヤの表面近接点を最下降点としている
ので、従来法と同一のパンチング回数としても、ソフト
感、ボリュ−ム感を与える不織布を得ることができる。
更に、バンチング回数を多少減らしても、ベルトコンベ
ヤを従来法のベッドプレ−トに代えて用いているので、
次工程に移送できないといった不具合もなく、目的物た
る嵩のあるソフトな仕上がり製品を得ることができる。
装置によれば、ニ−ドル基台に植針したニ−ドルが、ベ
ルトコンベヤの表面近接点を最下降点とするように上下
動し、しかも針先までバ−ブを有するニ−ドルを使用し
ているので、従来のベッドプレ−トの孔まで挿入するこ
とによって発生する不織布表面の凹凸は見られず、不織
布表面を平らにして全域に渡って均等な縫合ができる。
そして、ベッドプレ−トの孔にまでニ−ドルを突っ込ま
ず、ベルトコンベヤの表面近接点を最下降点としている
ので、従来法と同一のパンチング回数としても、ソフト
感、ボリュ−ム感を与える不織布を得ることができる。
更に、バンチング回数を多少減らしても、ベルトコンベ
ヤを従来法のベッドプレ−トに代えて用いているので、
次工程に移送できないといった不具合もなく、目的物た
る嵩のあるソフトな仕上がり製品を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例 (1)不織布を製造するパンチング装置の構成 図1は、本発明に係る不織布を製造するパンチング装置
の一実施例を示すもので、ベルトコンベヤ1と、ニ−ド
ル基台2と、ニ−ドル3と、ストリッパプレ−ト4と、
から構成される。上記ベルトコンベヤ1は、図1の如く
4個のロ−ラ11a、11b、11c、11dで全体外
観を断面台形状に形成し、ベルト12の撓みを防止すべ
く下辺を上辺に向かって押圧するようにロ−ラ11eを
配設している。ここで、ベルト幅は、約1200mmを
有し、ベルト速度は、原料繊維集合体5の運搬容量、素
材の種類等に対応して可変操作ができる構成となってい
る。
る。 実施例 (1)不織布を製造するパンチング装置の構成 図1は、本発明に係る不織布を製造するパンチング装置
の一実施例を示すもので、ベルトコンベヤ1と、ニ−ド
ル基台2と、ニ−ドル3と、ストリッパプレ−ト4と、
から構成される。上記ベルトコンベヤ1は、図1の如く
4個のロ−ラ11a、11b、11c、11dで全体外
観を断面台形状に形成し、ベルト12の撓みを防止すべ
く下辺を上辺に向かって押圧するようにロ−ラ11eを
配設している。ここで、ベルト幅は、約1200mmを
有し、ベルト速度は、原料繊維集合体5の運搬容量、素
材の種類等に対応して可変操作ができる構成となってい
る。
【0010】ニ−ドル基台2は、ニ−ドル3が植針され
る基台で、ニ−ドル3は、このニ−ドル基台2にニ−ド
ルボ−ド(図示せず。)にて固定される。斯る構成によ
って、このニ−ドル基台2が、空気圧又は油圧ピストン
駆動装置と結合して上下動することに伴い、ニ−ドル3
も上下動することになる。そして、ニ−ドル3が原料繊
維集合体5を突刺している間は、上記ベルトコンベヤ1
とリンクさせて、原料繊維集合体の進行は停止する機構
になっている。このニ−ドル基台2は、図1の如く、ベ
ルトコンベア1のロ−ラ11b、11cとで形成される
台形上辺の平坦面121に平行にして上方位置に配設さ
れる。ニ−ドル3は、図2の如く、バ−ブ31を針先ま
で有している。従来装置で使用するニ−ドル3が、ニ−
ドル3全体に均一に形成しているのに比し、本発明に係
るパンチング装置に設けられるニ−ドル3は、ニ−ドル
3の先端側に集中してバ−ブ31を形成してなる。且
つ、このニ−ドル先端は、ニ−ドル基台2の上下動に伴
って、ベルトコンベア1の表面近接点を最下降点となる
ように設定されている。ベルトコンベア1の表面に近接
する原料繊維集合体5にもパンチングできるようにし
て、斯る部分に他と同等の3次元的な縫合を行えるよう
にするためである。
る基台で、ニ−ドル3は、このニ−ドル基台2にニ−ド
ルボ−ド(図示せず。)にて固定される。斯る構成によ
って、このニ−ドル基台2が、空気圧又は油圧ピストン
駆動装置と結合して上下動することに伴い、ニ−ドル3
も上下動することになる。そして、ニ−ドル3が原料繊
維集合体5を突刺している間は、上記ベルトコンベヤ1
とリンクさせて、原料繊維集合体の進行は停止する機構
になっている。このニ−ドル基台2は、図1の如く、ベ
ルトコンベア1のロ−ラ11b、11cとで形成される
台形上辺の平坦面121に平行にして上方位置に配設さ
れる。ニ−ドル3は、図2の如く、バ−ブ31を針先ま
で有している。従来装置で使用するニ−ドル3が、ニ−
ドル3全体に均一に形成しているのに比し、本発明に係
るパンチング装置に設けられるニ−ドル3は、ニ−ドル
3の先端側に集中してバ−ブ31を形成してなる。且
つ、このニ−ドル先端は、ニ−ドル基台2の上下動に伴
って、ベルトコンベア1の表面近接点を最下降点となる
ように設定されている。ベルトコンベア1の表面に近接
する原料繊維集合体5にもパンチングできるようにし
て、斯る部分に他と同等の3次元的な縫合を行えるよう
にするためである。
【0011】ストリッパプレ−ト4は、ベルトコンベア
1とニ−ドル基台2との間に載置し、具体的には図1の
如く、ベルトコンベア1の平坦面121から原料繊維集
合体5の嵩高等を考慮して一定高さに配設され、立設し
た多数のニ−ドル3をカバ−できる板面を有する。そし
て、このストリッパプレ−ト4にニ−ドル3に対応した
ニ−ドル通過用孔41を形成し、ニ−ドルパンチング時
に上方に動くニ−ドル3を原料繊維集合体5から容易に
解離ならしめる役割を担わせている。原料繊維集合体5
は、解繊された原料繊維を所定の厚さに積層したもので
ある。フィ−ドエプロン8から供給し、ベルトコンベア
1とストリッパプレ−ト4との間を搬送した後、次工程
のデリベリ−ロ−ル7から取り出される。そして、ベル
トコンベア1とストリッパプレ−ト4との間を搬送する
過程で、ニ−ドル基台2の上下動に伴って、ニ−ドル3
が原料繊維集合体5をパンチングする構成をとってい
る。
1とニ−ドル基台2との間に載置し、具体的には図1の
如く、ベルトコンベア1の平坦面121から原料繊維集
合体5の嵩高等を考慮して一定高さに配設され、立設し
た多数のニ−ドル3をカバ−できる板面を有する。そし
て、このストリッパプレ−ト4にニ−ドル3に対応した
ニ−ドル通過用孔41を形成し、ニ−ドルパンチング時
に上方に動くニ−ドル3を原料繊維集合体5から容易に
解離ならしめる役割を担わせている。原料繊維集合体5
は、解繊された原料繊維を所定の厚さに積層したもので
ある。フィ−ドエプロン8から供給し、ベルトコンベア
1とストリッパプレ−ト4との間を搬送した後、次工程
のデリベリ−ロ−ル7から取り出される。そして、ベル
トコンベア1とストリッパプレ−ト4との間を搬送する
過程で、ニ−ドル基台2の上下動に伴って、ニ−ドル3
が原料繊維集合体5をパンチングする構成をとってい
る。
【0012】(2)不織布の製造 本実施例で使用した原料繊維集合体5は、塩化ビニリデ
ン繊維である。糸の太さは70デニ−ル、カット長は7
6mmカットであり、カ−ル度合は種々のものを選択で
きる。製品目的が異なる場合は、繊維の種類、性状等は
いうまでもなく自由に変えることができる。原料繊維
は、予め解繊機にかけてほぐして、原料繊維を配列機に
投入、糸を更に解繊しながら綺麗にムラなく並べ、コン
ベア上で35〜45mm厚さの原料繊維集合体5となる
ようセットする。その後、フィ−ドエプロン8に原料繊
維集合体5を投入する。
ン繊維である。糸の太さは70デニ−ル、カット長は7
6mmカットであり、カ−ル度合は種々のものを選択で
きる。製品目的が異なる場合は、繊維の種類、性状等は
いうまでもなく自由に変えることができる。原料繊維
は、予め解繊機にかけてほぐして、原料繊維を配列機に
投入、糸を更に解繊しながら綺麗にムラなく並べ、コン
ベア上で35〜45mm厚さの原料繊維集合体5となる
ようセットする。その後、フィ−ドエプロン8に原料繊
維集合体5を投入する。
【0013】そして、ベルトコンベア1上へと流し、ベ
ルトコンベア1の上昇面122を移動する間にこの原料
繊維集合体5が締まっていく。その後、平坦面121を
ベルトコンベア1の移動に伴って原料繊維集合体5が移
動する間に、ニ−ドル基台2に植針されているニ−ドル
3がニ−ドルパンチングを行う。このニ−ドルパンチン
グ操作は、ニ−ドル3の先端がベルトコンベア1の表面
に接近するように設定されている。具体的には、ベルト
12の表面と最下降点としたニ−ドル先端との距離が0
〜5mmの範囲内をいう。しかも、ニ−ドル3の先端側
にもバ−ブ31が設けられることによって、ニ−ドルパ
ンチング過程で原料繊維集合体5は全体的な繊維相互間
の縫合がなされ、その厚みが減少していく。斯るニ−ド
ルパンチング操作によって、原料繊維集合体5を580
〜610g/m2 の糸目付の不織布に転換する。次い
で、このパンチングを終えた不織布をデリベリ−ロ−ラ
7を経由して取り出し、これの両面にラテックスをスプ
レ−し、乾燥後、最終仕上げの厚みセットを行うことに
よって目的製品を製造することができた。ここで、ラテ
ックスとは、ゴム樹液を濃縮したもので、糊の機能を有
するものをいう。本実施例では、ウレタン接着剤を用い
た。
ルトコンベア1の上昇面122を移動する間にこの原料
繊維集合体5が締まっていく。その後、平坦面121を
ベルトコンベア1の移動に伴って原料繊維集合体5が移
動する間に、ニ−ドル基台2に植針されているニ−ドル
3がニ−ドルパンチングを行う。このニ−ドルパンチン
グ操作は、ニ−ドル3の先端がベルトコンベア1の表面
に接近するように設定されている。具体的には、ベルト
12の表面と最下降点としたニ−ドル先端との距離が0
〜5mmの範囲内をいう。しかも、ニ−ドル3の先端側
にもバ−ブ31が設けられることによって、ニ−ドルパ
ンチング過程で原料繊維集合体5は全体的な繊維相互間
の縫合がなされ、その厚みが減少していく。斯るニ−ド
ルパンチング操作によって、原料繊維集合体5を580
〜610g/m2 の糸目付の不織布に転換する。次い
で、このパンチングを終えた不織布をデリベリ−ロ−ラ
7を経由して取り出し、これの両面にラテックスをスプ
レ−し、乾燥後、最終仕上げの厚みセットを行うことに
よって目的製品を製造することができた。ここで、ラテ
ックスとは、ゴム樹液を濃縮したもので、糊の機能を有
するものをいう。本実施例では、ウレタン接着剤を用い
た。
【0014】(3)実施例の効果 本実施例のパンチング装置を使用し、本実施例に係る不
織布の製造を行うことによって、従来と同程度のパンチ
ング回数でも、ニ−ドルの先端がベルト12の表面近接
点を最下降点とするように上下動するので、糸目付を軽
減することができ、ソフト感、ボリュ−ム感ある製品を
作ることができた。また、本実施例に係るパンチング装
置に上記のような構成をとっても、ニ−ドル3の先端側
にもバ−ブ31を設けているので、仕上がり製品は、そ
の表面を平らにして、容易に剥離しない強度を保持して
いる。更に、従来法のベッドプレ−トに代えベルトコン
ベア1を用い、加えて本実施例では、ニ−ドルパンチン
グを終えた原料繊維集合体5は、このベルトコンベア1
の下降スロ−プに載ってデリベリロ−ラ7側へ排出され
るので、下降面123の重力加速によって従来見られた
デリベリロ−ラ7手前での原料繊維集合体5の滞りはな
くなった。
織布の製造を行うことによって、従来と同程度のパンチ
ング回数でも、ニ−ドルの先端がベルト12の表面近接
点を最下降点とするように上下動するので、糸目付を軽
減することができ、ソフト感、ボリュ−ム感ある製品を
作ることができた。また、本実施例に係るパンチング装
置に上記のような構成をとっても、ニ−ドル3の先端側
にもバ−ブ31を設けているので、仕上がり製品は、そ
の表面を平らにして、容易に剥離しない強度を保持して
いる。更に、従来法のベッドプレ−トに代えベルトコン
ベア1を用い、加えて本実施例では、ニ−ドルパンチン
グを終えた原料繊維集合体5は、このベルトコンベア1
の下降スロ−プに載ってデリベリロ−ラ7側へ排出され
るので、下降面123の重力加速によって従来見られた
デリベリロ−ラ7手前での原料繊維集合体5の滞りはな
くなった。
【0015】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
ニ−ドル形状、ニ−ドル配列、ストリッパプレ−トの仕
様等は、原料繊維集合体の種類、製品仕上がり状態等に
応じて種々選択できる。
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
ニ−ドル形状、ニ−ドル配列、ストリッパプレ−トの仕
様等は、原料繊維集合体の種類、製品仕上がり状態等に
応じて種々選択できる。
【0016】
【発明の効果】以上のごとく、本発明に係る不織布の製
造方法及びパンチング装置は、従来と同程度のニ−ドル
パンチング回数操作を行っても、ニ−ドル先端の最下降
点をベルトコンベアの表面近接点としているので、ソフ
ト感、ボリュ−ム感ある仕上がり製品を提供できる。こ
のため、通気性が求められるクッション、フィルタ−、
家庭用たわし等の用途に供することができる。この場
合、単位重量を軽減して、採算性も良くなっている。そ
して、バ−ブをニ−ドル先端部にも設けているので、原
料繊維集合体を全体的に縫合させ、交絡表面を平らにし
て、製品剥離が生じない優れた商品を作ることができ
る。
造方法及びパンチング装置は、従来と同程度のニ−ドル
パンチング回数操作を行っても、ニ−ドル先端の最下降
点をベルトコンベアの表面近接点としているので、ソフ
ト感、ボリュ−ム感ある仕上がり製品を提供できる。こ
のため、通気性が求められるクッション、フィルタ−、
家庭用たわし等の用途に供することができる。この場
合、単位重量を軽減して、採算性も良くなっている。そ
して、バ−ブをニ−ドル先端部にも設けているので、原
料繊維集合体を全体的に縫合させ、交絡表面を平らにし
て、製品剥離が生じない優れた商品を作ることができ
る。
【図1】実施例に係るパンチング装置の概略断面図であ
る。
る。
【図2】図1で用いたニ−ドルの説明図である。
【図3】従来のパンチング装置の概略断面図である。
1;ベルトコンベア、11a〜11d;ロ−ラ、12;
ベルト、2;ニ−ドル基台、3;ニ−ドル、31;バ−
ブ、4;ストリッパプレ−ト、41;ニ−ドル通過用
孔、5;原料繊維集合体、6;ベットプレ−ト、61;
孔、7;デリベリ−ロ−ラ、8;フィ−ドエプロン。
ベルト、2;ニ−ドル基台、3;ニ−ドル、31;バ−
ブ、4;ストリッパプレ−ト、41;ニ−ドル通過用
孔、5;原料繊維集合体、6;ベットプレ−ト、61;
孔、7;デリベリ−ロ−ラ、8;フィ−ドエプロン。
Claims (3)
- 【請求項1】 ベルトコンベヤ上に解繊された原料繊維
を所定厚さの原料繊維集合体になるように配置し、その
後、該ベルトコンベヤの移動に伴って移動する該原料繊
維集合体を、ニ−ドル基台に植針されているニ−ドルに
よりニ−ドルパンチングを行い、その際、該ニ−ドルの
先端は、上記ベルトコンベヤの表面に接近するようにさ
れ、該ニ−ドルの先端側にもバ−ブが設けられているこ
とを特徴とする不織布の製造方法。 - 【請求項2】 上記原料繊維集合体の厚さは35〜45
mmであり、上記ニ−ドルパンチング後の厚さは20〜
30mmであり、且つ、その糸目付は580〜610g
/m2 であることを特徴とする請求項1記載の不織布の
製造方法。 - 【請求項3】 ベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤ上
に所定の間隔をもって配設され且つニ−ドル通過用孔を
有するストリッパプレ−トと、該ニ−ドル通過用孔を通
過し且つバ−ブを有するニ−ドルが植設され上下動可能
なニ−ドル基台と、を備え、 上記ニ−ドル基台の上下動に伴って上記ニ−ドルが、上
記ニ−ドル通過用孔を介して上記ベルトコンベヤの表面
近接点を最下降点とするように上下動され、それによっ
て上記ベルトコンベアと上記ストリッパプレ−トとの間
に搬送される原料繊維集合体をパンチングすることを特
徴とする不織布のパンチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353662A JPH0784698B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 不織布の製造方法及びパンチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353662A JPH0784698B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 不織布の製造方法及びパンチング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163659A true JPH05163659A (ja) | 1993-06-29 |
JPH0784698B2 JPH0784698B2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=18432368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353662A Expired - Lifetime JPH0784698B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 不織布の製造方法及びパンチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0784698B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07216714A (ja) * | 1994-02-01 | 1995-08-15 | Prince:Kk | 繊維製中綿の表層加工装置 |
KR102358077B1 (ko) * | 2021-06-24 | 2022-02-08 | 박병기 | 박공지붕용 및 평지붕 옥상 바닥용 미끄럼방지 필름접합 복합시트 |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP3353662A patent/JPH0784698B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07216714A (ja) * | 1994-02-01 | 1995-08-15 | Prince:Kk | 繊維製中綿の表層加工装置 |
KR102358077B1 (ko) * | 2021-06-24 | 2022-02-08 | 박병기 | 박공지붕용 및 평지붕 옥상 바닥용 미끄럼방지 필름접합 복합시트 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0784698B2 (ja) | 1995-09-13 |
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