JPH05163441A - 4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料類の製造方法 - Google Patents
4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料類の製造方法Info
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- JPH05163441A JPH05163441A JP32876591A JP32876591A JPH05163441A JP H05163441 A JPH05163441 A JP H05163441A JP 32876591 A JP32876591 A JP 32876591A JP 32876591 A JP32876591 A JP 32876591A JP H05163441 A JPH05163441 A JP H05163441A
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- C09B67/0001—Post-treatment of organic pigments or dyes
- C09B67/0014—Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents
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- C09B1/00—Dyes with anthracene nucleus not condensed with any other ring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラ
キノニル−3,3’−ジスルホン酸類を脱スルホン化し
て得られる4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラ
キノニル類に優れた顔料特性を付与するための工業的有
利なコンディショニングの方法を提供する。 【構成】 4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラ
キノニル化合物および水からなる水性懸濁液を水に対し
て1〜20重量%のアルカリ存在下に加熱する。
キノニル−3,3’−ジスルホン酸類を脱スルホン化し
て得られる4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラ
キノニル類に優れた顔料特性を付与するための工業的有
利なコンディショニングの方法を提供する。 【構成】 4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラ
キノニル化合物および水からなる水性懸濁液を水に対し
て1〜20重量%のアルカリ存在下に加熱する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料、印刷インキ、プラ
スチックなどの分野に有用である4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル赤色顔料類の製造方法に
関する。
スチックなどの分野に有用である4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル赤色顔料類の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアン
トラキノニル顔料類は4,4’−ジアミノ−1,1’−
ジアントラキノニル−3,3’−ジスルホン酸類を、例
えば硫酸などの鉱酸中で脱スルホン化することにより得
られることが知られている。更に詳しくは、脱スルホン
化後の反応液を水に加え、析出した結晶を濾取し、次い
でアルカリ水または水で洗浄して、付着した硫酸を除去
して得られることが知られている。しかし、こうして得
られる4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノ
ニル類は、このままの状態では粒子が微細すぎて凝集が
強いことなどから、顔料としての性能が劣るためにさら
にコンディショニングされるのが一般的である。例え
ば、特開昭63−312366号公報には、種々の有機液体を用
いるコンディショニング方法が記載されている。
トラキノニル顔料類は4,4’−ジアミノ−1,1’−
ジアントラキノニル−3,3’−ジスルホン酸類を、例
えば硫酸などの鉱酸中で脱スルホン化することにより得
られることが知られている。更に詳しくは、脱スルホン
化後の反応液を水に加え、析出した結晶を濾取し、次い
でアルカリ水または水で洗浄して、付着した硫酸を除去
して得られることが知られている。しかし、こうして得
られる4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノ
ニル類は、このままの状態では粒子が微細すぎて凝集が
強いことなどから、顔料としての性能が劣るためにさら
にコンディショニングされるのが一般的である。例え
ば、特開昭63−312366号公報には、種々の有機液体を用
いるコンディショニング方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−312366号公
報に記載の方法によれば、コンディショニング時に、有
機液体を使用することが必要であり、また、その使用量
が多いために、蒸留等による有機液体の除去、回収工程
あるいは、有機液体を加水分解して水溶性化合物へ転化
して除去するなどの複雑な工程が必要であり、更には排
水負荷などの問題があるために工業的に有利とはいえな
い。
報に記載の方法によれば、コンディショニング時に、有
機液体を使用することが必要であり、また、その使用量
が多いために、蒸留等による有機液体の除去、回収工程
あるいは、有機液体を加水分解して水溶性化合物へ転化
して除去するなどの複雑な工程が必要であり、更には排
水負荷などの問題があるために工業的に有利とはいえな
い。
【0004】本発明者らは、これらの課題を解決すべく
鋭意検討した結果、工業的に有利にコンディショニング
することができる方法を見出し、本発明を完成するに至
った。
鋭意検討した結果、工業的に有利にコンディショニング
することができる方法を見出し、本発明を完成するに至
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、4,4’−ジ
アミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物および水
からなる水性懸濁液を水に対して1〜20重量%のアル
カリの存在下に加熱することを特徴とする4,4’−ジ
アミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料類の製造方
法を提供する。本発明の方法において用いられる4,
4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物
は公知の方法、例えば、特公昭38−25842 号公報に記載
の方法に従って容易に得ることができる。例えば、1−
アミノ−4−ブロモアントラキノン−2−スルホン酸を
酸性媒体中で銅粉または銅化合物とともに加熱して4,
4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル−3,
3’−ジスルホン酸を得、次いで、硫酸などの鉱酸また
は硫酸水素ナトリウムなどの水溶液中で酸性を示す塩と
ともに、好ましくは80〜90%の硫酸とともに120
〜220℃で加熱して脱スルホン化することによって
4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニルを
得ることができる。
アミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物および水
からなる水性懸濁液を水に対して1〜20重量%のアル
カリの存在下に加熱することを特徴とする4,4’−ジ
アミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料類の製造方
法を提供する。本発明の方法において用いられる4,
4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物
は公知の方法、例えば、特公昭38−25842 号公報に記載
の方法に従って容易に得ることができる。例えば、1−
アミノ−4−ブロモアントラキノン−2−スルホン酸を
酸性媒体中で銅粉または銅化合物とともに加熱して4,
4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル−3,
3’−ジスルホン酸を得、次いで、硫酸などの鉱酸また
は硫酸水素ナトリウムなどの水溶液中で酸性を示す塩と
ともに、好ましくは80〜90%の硫酸とともに120
〜220℃で加熱して脱スルホン化することによって
4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニルを
得ることができる。
【0006】4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアント
ラキノニル−3,3’−ジスルホン酸化合物は、脱スル
ホン化に先立って公知の方法、例えば、活性炭処理ある
いは再溶解、再析出などの方法によって精製することが
好ましい。4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラ
キノニル化合物および水からなる水性懸濁液は、上述の
脱スルホン化反応液を水中に排出または脱スルホン化反
応液に水を滴下することによって、脱スルホン化反応液
と水とを混合して調整することができる。あるいは、脱
スルホン化反応液から公知の方法によって4,4’−ジ
アミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物を一旦単
離し、次いで水と混合して調整することもできる。
ラキノニル−3,3’−ジスルホン酸化合物は、脱スル
ホン化に先立って公知の方法、例えば、活性炭処理ある
いは再溶解、再析出などの方法によって精製することが
好ましい。4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラ
キノニル化合物および水からなる水性懸濁液は、上述の
脱スルホン化反応液を水中に排出または脱スルホン化反
応液に水を滴下することによって、脱スルホン化反応液
と水とを混合して調整することができる。あるいは、脱
スルホン化反応液から公知の方法によって4,4’−ジ
アミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物を一旦単
離し、次いで水と混合して調整することもできる。
【0007】本発明方法において、脱スルホン化反応液
と水とを混合する場合には、好ましくは脱スルホン化反
応液を水中に排出して行う。この場合、水の温度は0〜
100℃のいずれでもよいが、透明性の高い顔料を得る
ためには0〜30℃、好ましくは0〜10℃であり、流
動性が優れる顔料を得るためには30〜60℃、好まし
くは35〜55℃である。
と水とを混合する場合には、好ましくは脱スルホン化反
応液を水中に排出して行う。この場合、水の温度は0〜
100℃のいずれでもよいが、透明性の高い顔料を得る
ためには0〜30℃、好ましくは0〜10℃であり、流
動性が優れる顔料を得るためには30〜60℃、好まし
くは35〜55℃である。
【0008】脱スルホン化反応液と水とを混合する方法
において、水性懸濁液の鉱酸濃度は、鉱酸が硫酸の場合
は好ましくは50重量%以下、更に好ましくは30〜1
0重量%である。4,4’−ジアミノ−1,1’−ジア
ントラキノニル化合物の単離は、公知の方法、例えば、
脱スルホン化反応液を水と混合して水性懸濁液とし、次
いで、濾別、洗浄することによって行うことができる。
において、水性懸濁液の鉱酸濃度は、鉱酸が硫酸の場合
は好ましくは50重量%以下、更に好ましくは30〜1
0重量%である。4,4’−ジアミノ−1,1’−ジア
ントラキノニル化合物の単離は、公知の方法、例えば、
脱スルホン化反応液を水と混合して水性懸濁液とし、次
いで、濾別、洗浄することによって行うことができる。
【0009】加熱処理する際の水性懸濁液中の4,4’
−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物の濃
度は特に限定されるものではないが、通常1〜15重量
%であり、脱スルホン化反応液と水を混合して水性懸濁
液を得る場合は好ましくは1〜5重量%である。また、
得られた4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキ
ノニル化合物を一旦単離し、水と混合して調整する場合
は5〜15重量%にしてもよい。
−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物の濃
度は特に限定されるものではないが、通常1〜15重量
%であり、脱スルホン化反応液と水を混合して水性懸濁
液を得る場合は好ましくは1〜5重量%である。また、
得られた4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキ
ノニル化合物を一旦単離し、水と混合して調整する場合
は5〜15重量%にしてもよい。
【0010】本発明方法においては、脱スルホン化反応
液と水との混合に際し、界面活性剤を使用してもよい。
使用できる界面活性剤としては、非イオン性、カチオン
性、アニオン性及び両イオン性界面活性剤などがある。
界面活性剤は混合する水に溶解もしくは分散させておく
か、鉱酸たとえば硫酸の中で安定なものは脱スルホン化
反応時、または反応液に加えておくこともできる。この
ようにして調整した水性懸濁液は、アルカリを添加した
後に加熱に供される。
液と水との混合に際し、界面活性剤を使用してもよい。
使用できる界面活性剤としては、非イオン性、カチオン
性、アニオン性及び両イオン性界面活性剤などがある。
界面活性剤は混合する水に溶解もしくは分散させておく
か、鉱酸たとえば硫酸の中で安定なものは脱スルホン化
反応時、または反応液に加えておくこともできる。この
ようにして調整した水性懸濁液は、アルカリを添加した
後に加熱に供される。
【0011】添加するアルカリとしては、アルカリ金属
の水酸化物または炭酸塩、またはアンモニアであり、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸リチウムなどが
ある。これ等の中で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムおよびこれ等の混合物が好ましい。
の水酸化物または炭酸塩、またはアンモニアであり、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸リチウムなどが
ある。これ等の中で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムおよびこれ等の混合物が好ましい。
【0012】アルカリの添加量は、水性懸濁液中の水に
対し、1〜20重量%であり、好ましくは2〜10重量
%である。アルカリを添加する前の水性懸濁液が酸性、
たとえば4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキ
ノニル−3,3’−ジスルホン酸の脱スルホン化反応液
と水を混合して得られる場合、まずアルカリによって酸
を中和した後、引き続いてアルカリを添加し所望のアル
カリ濃度に調整する。この方法では、酸の中和熱の有効
利用が可能となり昇温時のエネルギーを節約できる。
対し、1〜20重量%であり、好ましくは2〜10重量
%である。アルカリを添加する前の水性懸濁液が酸性、
たとえば4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキ
ノニル−3,3’−ジスルホン酸の脱スルホン化反応液
と水を混合して得られる場合、まずアルカリによって酸
を中和した後、引き続いてアルカリを添加し所望のアル
カリ濃度に調整する。この方法では、酸の中和熱の有効
利用が可能となり昇温時のエネルギーを節約できる。
【0013】本発明方法において、アルカリを含む水性
懸濁液の加熱は大気圧下にまたは加圧下に行うことがで
きる。加熱温度は好ましくは50〜120℃であり、更
に好ましくは60〜100℃である。加熱時間は通常1
〜20時間であり、2〜8時間で終えることもできる。
加熱後、濾過などの公知の方法で単離、乾燥して4,
4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料類
を得ることができる。得られた4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル顔料類は一般的な方法に
より、樹脂または樹脂状物質で表面処理を行うことがで
きる。
懸濁液の加熱は大気圧下にまたは加圧下に行うことがで
きる。加熱温度は好ましくは50〜120℃であり、更
に好ましくは60〜100℃である。加熱時間は通常1
〜20時間であり、2〜8時間で終えることもできる。
加熱後、濾過などの公知の方法で単離、乾燥して4,
4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料類
を得ることができる。得られた4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル顔料類は一般的な方法に
より、樹脂または樹脂状物質で表面処理を行うことがで
きる。
【0014】本発明方法によれば、4,4’−ジアミノ
−1,1’−ジアントラキノニル顔料類の塗料及び樹脂
の着色剤としての重要な適性、例えば分散性、流動性、
隠ぺい性、鮮明性、透明性などの諸適性を工業的有利に
改良することができる。
−1,1’−ジアントラキノニル顔料類の塗料及び樹脂
の着色剤としての重要な適性、例えば分散性、流動性、
隠ぺい性、鮮明性、透明性などの諸適性を工業的有利に
改良することができる。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳しく説明
する。なお、文中、部および%は各々、重量部および重
量%をしめす。 実施例−1 特公昭38−25842 号公報の実施例−1に記載の方法に従
って製造された4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアン
トラキノニル−3,3’−ジスルホン酸ナトリウム45
部を85%硫酸450部の中で150〜155℃にて5
時間加熱し脱スルホン化を行った。次にこの反応溶液
を、水500部の中へ加えた。この時、水側の温度が0
〜10℃となるように氷400部を同時に加えながら行
った。次に28%水酸化ナトリウム溶液1115部をゆ
っくり加え懸濁液を中性とした。この時、温度は40℃
まで上昇した。
する。なお、文中、部および%は各々、重量部および重
量%をしめす。 実施例−1 特公昭38−25842 号公報の実施例−1に記載の方法に従
って製造された4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアン
トラキノニル−3,3’−ジスルホン酸ナトリウム45
部を85%硫酸450部の中で150〜155℃にて5
時間加熱し脱スルホン化を行った。次にこの反応溶液
を、水500部の中へ加えた。この時、水側の温度が0
〜10℃となるように氷400部を同時に加えながら行
った。次に28%水酸化ナトリウム溶液1115部をゆ
っくり加え懸濁液を中性とした。この時、温度は40℃
まで上昇した。
【0016】このようにして得られた水性懸濁液に28
%水酸化ナトリウム溶液400部を加え、80〜85℃
にて5時間加熱した。次に濾過し、中性になるまで水で
洗浄し、80〜85℃にて乾燥し4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル顔料29部を得た。得ら
れた顔料は、加熱処理をしなかったものに比べ、ポリ塩
化ビニル樹脂を着色した時に高い着色力を示した。
%水酸化ナトリウム溶液400部を加え、80〜85℃
にて5時間加熱した。次に濾過し、中性になるまで水で
洗浄し、80〜85℃にて乾燥し4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル顔料29部を得た。得ら
れた顔料は、加熱処理をしなかったものに比べ、ポリ塩
化ビニル樹脂を着色した時に高い着色力を示した。
【0017】実施例−2 実施例−1と同様に脱スルホン化、水希釈、中和および
アルカリ添加をを行って得られた4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル水性懸濁液を100〜1
02℃にて11時間加熱した。80℃まで冷却し、実施
例−1と同じ処理を行い、4,4’−ジアミノ−1,
1’−ジアントラキノニル顔料29部を得た。得られた
顔料を用い作製したアミノアルキッド塗料は、加熱処理
をしなかったものに比べ、高隠ぺい性で流動性がすぐ
れ、かつ鮮明であった。
アルカリ添加をを行って得られた4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル水性懸濁液を100〜1
02℃にて11時間加熱した。80℃まで冷却し、実施
例−1と同じ処理を行い、4,4’−ジアミノ−1,
1’−ジアントラキノニル顔料29部を得た。得られた
顔料を用い作製したアミノアルキッド塗料は、加熱処理
をしなかったものに比べ、高隠ぺい性で流動性がすぐ
れ、かつ鮮明であった。
【0018】実施例−3 実施例−1と同様に脱スルホン化および水希釈を行って
得られた酸性の水性懸濁液から4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニルを濾別し、中性となるま
で水で洗浄した。得られた145部のケーキを水50部
中で攪拌し、45%水酸化カリウム溶液12部を加え、
98〜102℃にて12時間加熱した。80℃まで冷却
し、実施例−1と同じ処理を行い、4,4’−ジアミノ
−1,1’−ジアントラキノニル顔料28部を得た。
得られた酸性の水性懸濁液から4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニルを濾別し、中性となるま
で水で洗浄した。得られた145部のケーキを水50部
中で攪拌し、45%水酸化カリウム溶液12部を加え、
98〜102℃にて12時間加熱した。80℃まで冷却
し、実施例−1と同じ処理を行い、4,4’−ジアミノ
−1,1’−ジアントラキノニル顔料28部を得た。
【0019】実施例−4 実施例−1と同じようにして得られた脱スルホン化反応
溶液を45℃の水980部中に加えた。この時、水側の
温度が45〜50℃を保つよう氷200部を同時に加え
ながら行った。次に28%水酸化ナトリウム溶液111
5部をゆっくり加え懸濁液を中性とした。この時、温度
は80℃まで上昇した。次に水酸化ナトリウム100部
を加え、80〜85℃にて3時間加熱した。そして、実
施例−1と同じように処理し、4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル顔料29部を得た。
溶液を45℃の水980部中に加えた。この時、水側の
温度が45〜50℃を保つよう氷200部を同時に加え
ながら行った。次に28%水酸化ナトリウム溶液111
5部をゆっくり加え懸濁液を中性とした。この時、温度
は80℃まで上昇した。次に水酸化ナトリウム100部
を加え、80〜85℃にて3時間加熱した。そして、実
施例−1と同じように処理し、4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニル顔料29部を得た。
【0020】実施例−5 実施例−4で中性に調整した懸濁液に加える水酸化ナト
リウムに代えて、水酸化カリウム130部を加えた他は
すべて実施例−4と同じように処理し、4,4’−ジア
ミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料29部を得
た。
リウムに代えて、水酸化カリウム130部を加えた他は
すべて実施例−4と同じように処理し、4,4’−ジア
ミノ−1,1’−ジアントラキノニル顔料29部を得
た。
【0021】実施例−6 実施例−5と同様に脱スルホン化および水希釈を行って
得られた酸性の水性懸濁液から4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニルを濾別し、中性となるま
で水で洗浄した。得られた145部のケーキを水300
部中で攪拌し、45%水酸化ナトリウム溶液90部を加
え、オートクレーブの中で110〜115℃にて3時間
加熱した。次に80℃まで冷却し、実施例−1と同じよ
うに処理し、4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアント
ラキノニル顔料28部を得た。
得られた酸性の水性懸濁液から4,4’−ジアミノ−
1,1’−ジアントラキノニルを濾別し、中性となるま
で水で洗浄した。得られた145部のケーキを水300
部中で攪拌し、45%水酸化ナトリウム溶液90部を加
え、オートクレーブの中で110〜115℃にて3時間
加熱した。次に80℃まで冷却し、実施例−1と同じよ
うに処理し、4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアント
ラキノニル顔料28部を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 義昭 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 啓祐 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアント
ラキノニル化合物および水からなる水性懸濁液を水に対
して1〜20重量%のアルカリの存在下に加熱すること
を特徴とする4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアント
ラキノニル顔料類の製造方法。 - 【請求項2】水性懸濁液が4,4’−ジアミノ−1,
1’−ジアントラキノニル−3,3’−ジスルホン酸化
合物を鉱酸中で脱スルホン化し、次いで水と混合してな
る請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】鉱酸が硫酸である請求項2に記載の製造方
法。 - 【請求項4】水性懸濁液が4,4’−ジアミノ−1,
1’−ジアントラキノニル−3,3’−ジスルホン酸化
合物を鉱酸中で脱スルホン化し、単離して得られる4,
4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル化合物
を水と混合してなる請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項5】アルカリが水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウムである請求項1〜4のいずれかに記載の製造方
法。 - 【請求項6】加熱の温度が50℃乃至120℃である請
求項1〜5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】水性懸濁液中の4,4’−ジアミノ−1,
1’−ジアントラキノニル化合物の濃度が1乃至15重
量%である請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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