JPH05163083A - 石材の処理方法 - Google Patents

石材の処理方法

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JPH05163083A
JPH05163083A JP32922291A JP32922291A JPH05163083A JP H05163083 A JPH05163083 A JP H05163083A JP 32922291 A JP32922291 A JP 32922291A JP 32922291 A JP32922291 A JP 32922291A JP H05163083 A JPH05163083 A JP H05163083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stone
waterproofing agent
type silicone
treating agent
resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32922291A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Okamoto
清 岡本
Yasunori Yamaguchi
保徳 山口
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モルタルや接着剤との接着力を落とすことな
く、耐汚染性能や外観等の性能を向上する。 【構成】 石材の側面及び表面または裏面に浸透型シリ
コーン系の防水処理剤を塗布する。これにより防水処理
剤を石材の表層部に浸透させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石材を汚れから守るた
めに処理する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、天然石または人工石材は、その
物性、意匠性の良さより建築物の内装や外装に広く使用
されている。この石材の施工に際しては、床ではモルタ
ルを使用した湿式工法、内装壁では接着剤を使用した工
法をとっている。そこでその際問題になっていることは
下地モルタルや接着剤にて石材に汚染が起こること、ま
たは施工後に木材、雨、汚水等の汚染により石材表面が
汚染されることである。これらの汚染を防止するために
は従来より樹脂にて石材をシールすることが考えられて
いる。ところが、被膜形成型の樹脂でシールした場合次
の問題がある。(1)ピンホールができやすいので塗布
量が多くなる(欠点ができる部分より汚れやすい)。
(2)外観が変化するので表面には塗布しにくい。
(3)モルタルとの接着性が落ちるためモルタル混和剤
を混入する等の手間が必要となる。(4)石材の欠け、
割れがあると汚染が止めにくい。また浸透型の樹脂を塗
布することもあるが、この場合も次の問題がある。
(1)現場での塗布作業(塗布〜乾燥)であるため、そ
のばらつきが大きく汚染が発生する虞れがある。またそ
の日のうちに作業(塗布〜乾燥〜施工)ができにくい。
(2)塗布量の管理ができないので多くなるとモルタル
との接着が悪くなるため、樹脂モルタル(混和剤入りモ
ルタル)にて施工しなければならない等の問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものであって、本発明の目的とするとこ
ろはモルタルや接着剤との接着力を落とすことなく、耐
汚染性能や外観等の性能を満足できる石材の処理方法を
提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明石材の処理方法は、石材の側面及び表面または裏
面に浸透型シリコーン系の防水処理剤を塗布することを
特徴とする。また着色した防水処理剤を塗布することを
特徴とすることも好ましい。さらに防水処理剤を塗布し
た後に、被膜形成可能な樹脂を塗布することを特徴とす
ることも好ましい。
【0005】本発明では石材の側面、表面や裏面に浸透
型シリコーン系の防水処理剤を塗布して石材の表層部に
浸透させることにより汚染しないように処理している。
かかる浸透は含浸条件等によっても異なるが2〜3mm
程度である。かかる防水処理剤は浸透型のシリコーン系
の撥水剤であれば問題がないが、例えば下記のようなも
のが好ましい。
【0006】東芝シリコーン製 トスバリア200 住友精化製 アクアシール 紺商製 イシノール クリアコート 紺商製 イシノール クリアコートNEW 東亜合成製 アクアプルーフ これらの防水処理剤の最適塗布量は防水処理剤の撥水
性、粘度、固形分等によっても異なるが、塗布したとき
の物性は下記の表1の通りである。
【0007】
【表1】
【0008】以上のような物性であるので、トスバリア
では100g/m2 、アクアシールでは50g/m2
イシノールクリアコートでは50〜100g/m2 が好
ましいことが分かる。また浸透型シリコーン系の防水処
理剤を用いているが、浸透型のものを用いる利点は次の
点である。(1)クラックがあった場合も浸透して固化
(硬化)するので汚染防止力が強い。(2)浸透した層
が存在するのでカットしても防水効果が保持しやすい。
(3)石材の外観が変化しにくい。(4)内部のものは
光や水におかされにくいので耐候(光)性が高い。また
シリコーン系がよい理由は、シリコーン系は非常に安定
であることや、石材成分中のSiOHと反応させて石材
に固定できるためである。
【0009】また石材にて汚染以外にも問題になってい
るのが、色調のばらつきである。殊に大理石ではそのば
らつきが多い。以上のばらつき低減及び意匠性の向上を
考慮し、浸透型シリコーン系の防水処理剤に染料を混合
して色付けを行うことが好ましい。このように染料を混
合した浸透型シリコーン系の防水処理剤を塗布して浸透
させると、色が深くまで浸透して(花崗岩では2〜3m
m程度)着色できると共に防水できる。これにより、耐
候性、耐摩耗性がよくなると共に着色ができる。
【0010】さらに浸透型のシリコーン系の防水処理剤
によるシールだけでは満足できない汚染源がある。例え
ば浴室にて使用される毛染め剤、タイル用洗浄剤等があ
る。これに対しては、浸透型シリコーン系の防水処理剤
を塗布した後に被膜形成型の塗料(樹脂)を塗布するこ
とにより対処している。被膜形成用の塗料(樹脂)とし
てはアクリル系、ウレタン系、フッ素系樹脂等、色々考
えらえるが、例えば次のものがある。
【0011】昭和高分子(株)製 ビニロールE
x系 東芝シリコーン(株)製 トスシール 出光石油化学(株)製 PPZ(シクロホスファゼ
ン系) (株)長谷川建材社製 コート21 このような被膜形成用の塗料を用いたものの耐汚染性は
下記の表2のように向上した。
【0012】
【表2】
【0013】但し赤インクは3時間放置して拭き取り、
毛染め剤は3分放置して拭き取った。
【0014】
【作用】上記構成によれば、浸透型のシリコーン系の防
水処理剤を石材の表層部に浸透させて防水処理できる。
これによりモルタルや接着剤との接着力を落とすことな
く、耐汚染性能や外観等の性能を満足する処理ができ
る。
【0015】
【実施例】
(1)浸透型シリコーン系の防水処理剤としてイシノー
ルクリアーコートを用い、白系御影石の側面及び表面に
50g/m2 の割合で塗布し、24時間かけて乾燥し
た。この処理した外観は未処理のものと殆ど変化がなか
った。また10%硫酸ナトリウムの水溶液中に2mm浸
漬したが、10日間経過しても表面に変化がなかった。
また赤インク試験[赤インク(市販の水性の赤インク)
を10倍に希釈し下面を浸す]した場合も、1週間後の
変化がなかった。またモルタルや、エポキシ系接着剤や
シリコン系接着剤等との接着性も未処理のものと変化が
なかった。未処理の白系御影石の場合、同試験では1日
にて白化及び赤インクの目立ちが現れた。
【0016】(2)上記のように浸透型のシリコーン系
の防水処理剤で処理した白系御影石に出光石油化学製P
PZ(シクロホスファゼン系)樹脂を5〜6g/m2
割合で塗布し、紫外線を照射(UV−300W、2灯、
20〜30秒)して硬化させたものを作成したところ、
毛染め剤(パオン7G)にて3分間処理したが汚染は見
れなかった。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように石材の側面及び表
面または裏面に浸透型シリコーン系の防水処理剤を塗布
するので、浸透型シリコーン系の防水処理剤を表層部に
浸透させることができるものであって、モルタルや接着
剤との接着性を落とすことなく、耐汚染性能や外観等の
性能を満足することができるものである。
【0018】また本発明の請求項2記載の発明は着色し
た防水処理剤を塗布するので、表面を着色して色のばら
つきをなくすことができるものである。さらに本発明の
請求項3記載の発明にあっては、防水処理剤を塗布した
後に、被膜形成可能な樹脂を塗布するので、防水処理剤
と樹脂の被膜にて耐汚染性を一層向上できるものであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石材の側面及び表面または裏面に浸透型
    シリコーン系の防水処理剤を塗布することを特徴とする
    石材の処理方法。
  2. 【請求項2】 着色した防水処理剤を塗布することを特
    徴とする石材の処理方法。
  3. 【請求項3】 防水処理剤を塗布した後に、被膜形成可
    能な樹脂を塗布することを特徴とする石材の処理方法。
JP32922291A 1991-12-13 1991-12-13 石材の処理方法 Withdrawn JPH05163083A (ja)

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JP32922291A JPH05163083A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 石材の処理方法

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JPH05163083A true JPH05163083A (ja) 1993-06-29

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ID=18219018

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251875A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 電気抵抗石材及びその製造方法
KR101459326B1 (ko) * 2014-02-20 2014-11-07 박병옥 건축용 결로방지형 석 판재 제조방법 및 그에 의해 제조된 석 판재

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 19990311