JPH0516254B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0516254B2 JPH0516254B2 JP63252060A JP25206088A JPH0516254B2 JP H0516254 B2 JPH0516254 B2 JP H0516254B2 JP 63252060 A JP63252060 A JP 63252060A JP 25206088 A JP25206088 A JP 25206088A JP H0516254 B2 JPH0516254 B2 JP H0516254B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- shaft
- rotating shaft
- spacing body
- elastic body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 13
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 10
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 11
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000012876 topography Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、電線用ダンパ、特に、送電線等、
多導体からなる電線束の捻回を抑制する捻回抑制
形ダンパに関するものである。
多導体からなる電線束の捻回を抑制する捻回抑制
形ダンパに関するものである。
従来のギヤロツピングダンパは、スペーサが取
り付けられている送電線に、その振動系の捻回振
動固有振動数を上下運動の共振振動数に対して整
数倍関係にならないようにして、ギヤロツピング
を抑制するために設けられるものである。
り付けられている送電線に、その振動系の捻回振
動固有振動数を上下運動の共振振動数に対して整
数倍関係にならないようにして、ギヤロツピング
を抑制するために設けられるものである。
しかし、気象状況により線路定数が変化した場
合には、このように構成されているギヤロツピン
グダンパでも、上下運動と捻回運動の固有振動数
比を整数倍関係にするような場合もあり、従つ
て、常にギヤロツピングに対して有効ではなく、
その取付けには十分検討を必要とする。
合には、このように構成されているギヤロツピン
グダンパでも、上下運動と捻回運動の固有振動数
比を整数倍関係にするような場合もあり、従つ
て、常にギヤロツピングに対して有効ではなく、
その取付けには十分検討を必要とする。
従来の捻回抑制形ダンパは、一般に大形であつ
て殆どが大重量となつており、従つて、電線への
応力集中が生ずると共に取扱いも困難であり、ま
た、宙乗機の通過もその構成上困難であり、更
に、上記したとおり、上下運動と捻回運動の固有
振動数比が、上記のように線路定数が変化した場
合には、整数倍関係になり、その結果、ギヤロツ
ピングを増幅させることもあるという、種々の問
題を有しており、かねてより、このような問題を
解決したいという課題を有していた。
て殆どが大重量となつており、従つて、電線への
応力集中が生ずると共に取扱いも困難であり、ま
た、宙乗機の通過もその構成上困難であり、更
に、上記したとおり、上下運動と捻回運動の固有
振動数比が、上記のように線路定数が変化した場
合には、整数倍関係になり、その結果、ギヤロツ
ピングを増幅させることもあるという、種々の問
題を有しており、かねてより、このような問題を
解決したいという課題を有していた。
この発明は、上記の課題を解決するためになさ
れたもので、電線束を構成する各導体間の間隔体
(スペーサ)であつて、各導体相互の動きを抑制
するとともに、電線束のギヤロツピングを増幅さ
せることなく、軽量で宙乗機の通過も可能な電線
用ダンパを得ることを目的とする。
れたもので、電線束を構成する各導体間の間隔体
(スペーサ)であつて、各導体相互の動きを抑制
するとともに、電線束のギヤロツピングを増幅さ
せることなく、軽量で宙乗機の通過も可能な電線
用ダンパを得ることを目的とする。
この発明に係る電線用ダンパは、各導体を所定
間隔に保持するための間隔体と、この間隔体の中
央部において、間隔体と一体的に設けられ、間隔
体に対してほぼ直角にその両側に延びる回転軸
と、この回転軸の両端部において、回転軸と相対
運動可能に設けられ、回転軸に対してほぼ直角に
その両側に延びる、両端に重錘を有する重錘軸
と、これらの重錘軸との相対運動に際し、重錘軸
と回転軸との間に摩擦力を生じさせるように両者
の間に介在する弾性体とから構成したものであ
る。
間隔に保持するための間隔体と、この間隔体の中
央部において、間隔体と一体的に設けられ、間隔
体に対してほぼ直角にその両側に延びる回転軸
と、この回転軸の両端部において、回転軸と相対
運動可能に設けられ、回転軸に対してほぼ直角に
その両側に延びる、両端に重錘を有する重錘軸
と、これらの重錘軸との相対運動に際し、重錘軸
と回転軸との間に摩擦力を生じさせるように両者
の間に介在する弾性体とから構成したものであ
る。
この発明は、上記のように構成されているの
で、電線束の捻回運動は回転軸を支軸として間隔
体を回動し、この回転軸の回動が弾性体の作用に
よる摩擦力を介して重錘軸を回転させようとす
る。しかしながら、重錘軸の両端の重錘には慣性
があり、重錘軸は常に原位置に戻ろうとするもの
である。したがつて、弾性体による摩擦力が重錘
の慣性モーメントに比して小さい場合には、間隔
体すなわち回転軸は、弾性体の作用による摩擦力
に抗して回動することとなる。かくして、この回
動による摩擦力が電線束の捻回運動のエネルギー
を吸収することとなり、ギヤロツピングの増幅を
防止することができるものである。なお、弾性体
による摩擦力が重錘の慣性モーメントに比して大
きい場合には、電線束の捻回運動力が、重錘軸を
回動させることができるが、この際には、相当の
エネルギーを消耗させるものであつて、その捻回
運動を抑制することができる。
で、電線束の捻回運動は回転軸を支軸として間隔
体を回動し、この回転軸の回動が弾性体の作用に
よる摩擦力を介して重錘軸を回転させようとす
る。しかしながら、重錘軸の両端の重錘には慣性
があり、重錘軸は常に原位置に戻ろうとするもの
である。したがつて、弾性体による摩擦力が重錘
の慣性モーメントに比して小さい場合には、間隔
体すなわち回転軸は、弾性体の作用による摩擦力
に抗して回動することとなる。かくして、この回
動による摩擦力が電線束の捻回運動のエネルギー
を吸収することとなり、ギヤロツピングの増幅を
防止することができるものである。なお、弾性体
による摩擦力が重錘の慣性モーメントに比して大
きい場合には、電線束の捻回運動力が、重錘軸を
回動させることができるが、この際には、相当の
エネルギーを消耗させるものであつて、その捻回
運動を抑制することができる。
また、重錘及び重錘軸の重心点は、回転軸上に
あるように構成されているので、この電線用ダン
パは固有振動数を有していない。従つて、上下運
動と共振することはなく、ギヤロツピングを増幅
させることもない。
あるように構成されているので、この電線用ダン
パは固有振動数を有していない。従つて、上下運
動と共振することはなく、ギヤロツピングを増幅
させることもない。
以下、この発明をその一実施例を示す図に基づ
いて説明する。
いて説明する。
第1図、第2図及び第3図において、符号1は
導体をクランプするクランプ部、2は両クランプ
部1を連接している間隔体、3は間隔体2の中央
部において間隔体2に対して両側に直角に一体的
に設けられている回転軸、4は重錘、5は重錘4
を両端に有すると共に間隔体2の両側に設けられ
ており、かつ、回転軸3に直角に設けられている
重錘軸であつて、その中央部がケース状に形成さ
れ、回転軸3がこのケース状部6を重錘軸5に直
交して貫通している。これらの重錘軸5の長さは
間隔体2の両クランプ部1,1間の距離よりも短
く、各重錘軸5は各導体間で360゜の回動が可能で
ある。第4図において、重錘軸5の中央部に設け
られたケース状部6を貫通する回転軸3は、ケー
ス状部6内にデイスク7を有し、そのケース状部
に回動可能に支持されている。8は、デイスク7
とケース状部6との間に配設されている螺旋状の
ばねであつて、この両端には座金9,10がそれ
ぞれ固着されている。座金9はケース状部6の摩
擦面11と接し、座金10はデイスク7の摩擦面
12と接している。したがつて、回転軸3の回動
力は、デイスク7の摩擦面12と座金10の接触
摩擦、螺旋状のばね8の捻回力、座金9とケース
状部6の摩擦面11の摩擦接触によつて重錘軸5
に伝えられる。なお、螺旋状のばね8をゴム製の
弾性体に代えることもできる。この例において
は、14aと14bが、間隔体2の両端のクラン
プ部1,1にクランプされている導体であり、こ
こでいう「電線束」を構成している。
導体をクランプするクランプ部、2は両クランプ
部1を連接している間隔体、3は間隔体2の中央
部において間隔体2に対して両側に直角に一体的
に設けられている回転軸、4は重錘、5は重錘4
を両端に有すると共に間隔体2の両側に設けられ
ており、かつ、回転軸3に直角に設けられている
重錘軸であつて、その中央部がケース状に形成さ
れ、回転軸3がこのケース状部6を重錘軸5に直
交して貫通している。これらの重錘軸5の長さは
間隔体2の両クランプ部1,1間の距離よりも短
く、各重錘軸5は各導体間で360゜の回動が可能で
ある。第4図において、重錘軸5の中央部に設け
られたケース状部6を貫通する回転軸3は、ケー
ス状部6内にデイスク7を有し、そのケース状部
に回動可能に支持されている。8は、デイスク7
とケース状部6との間に配設されている螺旋状の
ばねであつて、この両端には座金9,10がそれ
ぞれ固着されている。座金9はケース状部6の摩
擦面11と接し、座金10はデイスク7の摩擦面
12と接している。したがつて、回転軸3の回動
力は、デイスク7の摩擦面12と座金10の接触
摩擦、螺旋状のばね8の捻回力、座金9とケース
状部6の摩擦面11の摩擦接触によつて重錘軸5
に伝えられる。なお、螺旋状のばね8をゴム製の
弾性体に代えることもできる。この例において
は、14aと14bが、間隔体2の両端のクラン
プ部1,1にクランプされている導体であり、こ
こでいう「電線束」を構成している。
この実施例は、上記のように構成されているの
で、電線束が捻回すると、回転軸3は矢印13の
ように回動し、従つて、デイスク7も回動する。
で、電線束が捻回すると、回転軸3は矢印13の
ように回動し、従つて、デイスク7も回動する。
このデイスク7の回転力は、デイスク7と座金
12との間の摩擦抵抗で吸収されるが、吸収し得
ない回転力は座金12から弾性体であるばね8に
伝えられ、ばね8の回転弾性により吸収される。
このとき、なお、吸収し得ないならば、座金11
に伝えられ、座金11とケース状部6との間の摩
擦抵抗により吸収されるが、更に残る回転力は、
ケース状部6を回転させ、重錘軸5を介して重錘
4に伝えられ、重錘の慣性力により吸収される。
12との間の摩擦抵抗で吸収されるが、吸収し得
ない回転力は座金12から弾性体であるばね8に
伝えられ、ばね8の回転弾性により吸収される。
このとき、なお、吸収し得ないならば、座金11
に伝えられ、座金11とケース状部6との間の摩
擦抵抗により吸収されるが、更に残る回転力は、
ケース状部6を回転させ、重錘軸5を介して重錘
4に伝えられ、重錘の慣性力により吸収される。
この重錘軸5は、その回動が大きければ大きい
ほど、電線束の大きな捻回力を吸収することがで
きるものである。さらに、この電線束用のダンパ
は、重錘4,4、重錘軸5、ケース状部6及び弾
性体8の重心点が回転軸3上にあることから固有
振動を有さず、ギヤロツピングの増幅を生じるよ
うなことがない。また、複数の重錘軸5,5を有
するので、重錘軸5の倍数の重錘4を有すること
となり、その送電線の架線環境、すなわち、地
形、気象、風などに応じて電線ダンパの設計の自
由度が増し、広い範囲で精密に電線の捻回や振動
に対処することができる。
ほど、電線束の大きな捻回力を吸収することがで
きるものである。さらに、この電線束用のダンパ
は、重錘4,4、重錘軸5、ケース状部6及び弾
性体8の重心点が回転軸3上にあることから固有
振動を有さず、ギヤロツピングの増幅を生じるよ
うなことがない。また、複数の重錘軸5,5を有
するので、重錘軸5の倍数の重錘4を有すること
となり、その送電線の架線環境、すなわち、地
形、気象、風などに応じて電線ダンパの設計の自
由度が増し、広い範囲で精密に電線の捻回や振動
に対処することができる。
なお、上記実施例、特に第3図においては、導
体14a,14bが相互に水平方向に配置されて
いる電線束の例を示しているが、これに限らず、
導体14a,14bが相互に斜め方向あるいは垂
直方向に配置されていてもよく、その場合も、上
記実施例と同様の効果を生ずる。
体14a,14bが相互に水平方向に配置されて
いる電線束の例を示しているが、これに限らず、
導体14a,14bが相互に斜め方向あるいは垂
直方向に配置されていてもよく、その場合も、上
記実施例と同様の効果を生ずる。
以上のように、この発明によれば、電線束の捻
回運動は、そのエネルギーが回転軸と弾性体の間
および弾性体と重錘軸の間の摩擦力、重錘の慣性
モーメントにより吸収されることとなるので、抑
制することができるとともに、重錘および重錘軸
の重心点が回転軸上にあることから固有振動数を
有さないために、ギヤロツピングを増幅すること
もなく、スペーサの機能を有する軽量で宙乗機の
通過も可能な電線用ダンパを提供できるという効
果を有する。
回運動は、そのエネルギーが回転軸と弾性体の間
および弾性体と重錘軸の間の摩擦力、重錘の慣性
モーメントにより吸収されることとなるので、抑
制することができるとともに、重錘および重錘軸
の重心点が回転軸上にあることから固有振動数を
有さないために、ギヤロツピングを増幅すること
もなく、スペーサの機能を有する軽量で宙乗機の
通過も可能な電線用ダンパを提供できるという効
果を有する。
第1図はこの発明の一実施例の正面図、第2図
は第1図の平面図、第3図は第1図の概略斜視
図、第4図は第2図の部の断面詳細図である。 1…クランプ部、2…間隔体、3…回転軸、4
…重錘、5…重錘軸、8…弾性体(ばね)、11,
12…摩擦面。
は第1図の平面図、第3図は第1図の概略斜視
図、第4図は第2図の部の断面詳細図である。 1…クランプ部、2…間隔体、3…回転軸、4
…重錘、5…重錘軸、8…弾性体(ばね)、11,
12…摩擦面。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 各導体を所定間隔に保持するための間隔体
と、この間隔体の中央部において、間隔体と一体
的に設けられ、間隔体に対してほぼ直角にその両
側に延びる回転軸と、この回転軸の両端部におい
て、回転軸と相対運動可能に設けられ、回転軸に
対してほぼ直角にその両側に延びる、両端に重錘
を有する重錘軸と、これらの重錘軸との相対運動
に際し、重錘軸と回転軸との間に摩擦力を生じさ
せるように両者の間に介在する弾性体とからなる
ことを特徴とする電線用ダンパ。 2 前記弾性体が螺旋状のばねであることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の電線用ダン
パ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63252060A JPH02101914A (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 電線用ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63252060A JPH02101914A (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 電線用ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02101914A JPH02101914A (ja) | 1990-04-13 |
JPH0516254B2 true JPH0516254B2 (ja) | 1993-03-03 |
Family
ID=17232002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63252060A Granted JPH02101914A (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 電線用ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02101914A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102738749A (zh) * | 2012-07-23 | 2012-10-17 | 辽宁省电力有限公司辽阳供电公司 | 防移位复导线防震锤 |
JP5960299B2 (ja) * | 2015-01-09 | 2016-08-02 | 中国電力株式会社 | ケーブル防護管ユニット |
CN107611902B (zh) * | 2017-10-31 | 2019-06-04 | 河南理工大学 | 一种平动快速阻尼弹性释放器及设计方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5951207A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-24 | Yashima Chem Ind Co Ltd | 水田用除草剤 |
-
1988
- 1988-10-07 JP JP63252060A patent/JPH02101914A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5951207A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-24 | Yashima Chem Ind Co Ltd | 水田用除草剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02101914A (ja) | 1990-04-13 |
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