JPH0516223B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 技術分野 本発明は単一のフアクシミリ送信によつて１枚
の原稿の両面送信を行えるようにした両面フアク
シミリ装置に関する。

(ロ) 従来技術 従来のフアクシミリ装置として、例えば、第１
図に示すものがあり、原稿１を収容する原稿台２
と、所定のタイミングで原稿台２より原稿を１枚
づつ送り出す自動給紙部３と、自動給紙部３より
の原稿４を所定の速度で搬送するローラ５および
６と、ロローラ間の原稿４に走査用の光を照射す
る螢光ランプ７と、原稿４で反射した螢光ランプ
７の光を所定方向に反射するミラー８と、ミラー
８よりの光を集光するレンズ９と、レンズ９より
の光情報を電気的に変換するCCD（電荷結合素
子：Charge Coupled Devices）１０と、CCD１
０の出力信号を所定レベル値に増幅する画信号増
幅１１と、画信号増幅器１１より出力される信号
を原稿の１ライン毎に記憶するラインメモリ１２
と、ラインメモリ１２の出力信号を情報の連続す
る白の画素の長さと黒の画素の長さを符号に変換
する符号器１３と、符号化した信号を一時的に記
憶するバツフアメモリ１４と、バツフアメモリ１
４より読出した信号を変調する変調器１５と、変
調された信号を回線に送り出すNCU（Network
Control Unit）１６と、走査の終了した原稿４
を収容する原稿受１７とより構成される。

以上の構成において、原稿が原稿台２から送ら
れてくるたびに所定幅で順次原稿面を光学的に走
査し、CCD１０により光情報を電気信号に変換
する。この電気信号を増幅器１１で増幅しライン
メモリ１２に所定ライン数メモリした後符号器１
３により一次元符号化、二次元符号化等を行い、
一旦メモリ１４に入れてから変調器１５によつて
AM、FM、PMあるいはAM−PM−VSB等の変
調を行つたのちNCU１６を介して回線に変調信
号を送出する。

しかし、従来のフアクシミリ装置によれば、原
稿の両面をフアクシミリ送信するためには、片面
を送信した後再度相手局にダイヤルして接続する
ことによつて他の面を送信しなければならないた
め、フアクシミリ送信の操作性の向上に限度があ
る。

(ハ) 発明の目的および構成 本発明は上記に鑑みてなされたものであり、単
一のフアクシミリ送信によつて原稿の両面送信を
行えるようにするため、原稿の両面に光学系を配
すると共に両者の光信号がリアルタイムの時分割
に基いて読取りセンサに取込まれるようにした両
面フアクシミリ装置を提供するものである。

(ニ) 実施例（構成） 以下、本発明による両面フアクシミリ装置を詳
細に説明する。

第２図は本発明の一実施例を示し、給紙系は重
複するので図示および説明を省略するが、原稿４
の走査面を全幅にわたり照射する螢光ランプ２１
と、原稿４によつて反射する螢光ランプ２１より
出た光を原稿４の横幅の全域に渡り原稿４の長手
方向に反射するミラー２２と、該ミラー２２によ
る反射光を更に原稿４の幅方向に反射させるミラ
ー２３と、該ミラー２３による反射光を読取セン
サ１０に向けるミラー２４と、該ミラー２４によ
る反射光をセンサ受光面に結像させるレンズ２５
と、読取センサ１０よりの出力信号ライン毎に記
憶し制御指令に基づいて所定のタイミングで次段
に出力する読取コントローラ２６と、読取コント
ローラ２６より出力される信号中の白の画素の長
さと黒の画素の長さを符号に変換する符号器２７
と、符号化された信号を所定のモードで変調する
変調器２８と、変調された信号を回線に送出する
NCU２９と、システム全体を制御する制御回路
３０とよりなる構成を有し、第３図から明らかに
なるように原稿４の表面走査する光学系が形成さ
れる。

第３図は第２図を側面から示したもので原稿４
の両面を走査する光学系の構成を示し、原稿４を
はさんで螢光ランプ２１の反対側に配設される螢
光ランプ３１と、原稿４をはさんでミラー２２と
対称位置に配設されるミラー３２と、原稿４をは
さんでミラー２３の対称位置に配設されてミラー
３２よりの反射光をミラー２４に向けるミラー３
３と、ローラ５の周速に同期して回転し原稿４を
送り出すドライブローラ３４と、該ドライブロー
ラ３４より排出される原稿４を上下動しないよう
に規制するガイド３５とから構成されている（そ
の他の自明な機構は省略した）。

(ホ) 実施例（操作） 以上の構成において、第４図のタイムチヤート
によりその操作を説明するに、原稿４の読取り速
度に合せて螢光ランプ２１および３１を制御回路
３０によつて交互にON／OFFし、原稿面よりの
光情報を交互に読取センサ１０に送る。この場
合、ミラー２４までは個別の光学系を介して光情
報が送られるが、ミラー２４より読取センサ１０
までは共通の光路をとる。螢光ランプ２１，３１
の交互点灯に同期して制御回路３０は指令を読取
コントローラ２６に送出し、点灯時の原稿面側の
情報の読み取り及び読み出しを行わせる。また、
制御回路３０は、ドライブローラ３４を回線（電
話回線）への送信速度に合せて駆動し、原稿４を
搬送する。読取コントローラ２６の出力信号を処
理する符号器２７、変調器２８およびNCU２９
での処理は、第１図に示した対応する回路と同様
であるので説明は省略するが読取コントローラ２
６によつて原稿面走査情報は、原稿４の上面分と
下面分が交互に出力されるため、回線への送信信
号も第４図の如く交互に出力されることになる。

(ヘ) 発明の効果 以上説明した通り、本発明の両面フアクシミリ
装置によれば、光学系を両面に配し、原稿の走査
面に応じて１ライン毎に一対の光源を交互に点灯
して両面の光情報を単一の読み取りセンサで読み
取るようにしたため、１度の原稿送りで表裏両面
の情報を読み取ることができるとともに、光源を
交互に点灯するだけで時分割方式によつて１の電
話回線で原稿の両面の情報を送信でき、かつ、単
一のフアクシミリ送信によつて原稿の両面情報を
送出することができる。特に一通信中に同時に原
稿の両面情報を送信することができるため、従
来、原稿両面を送信するに際し片面の終了後に再
度電話して他の面の送信を送らねばならなかつた
不都合を解消できる。この結果、フアクシミリ通
信にともなう操作の省力化および両面原稿の情報
伝送ができるため、情報フアイルの省力化が実現
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフアクシミリ装置の構成図。第
２図は本発明の一実施例を示す構成図。第３図は
第２図の本発明に係る光学系の側面図。第４図は
第２図に示した実施例の各部動作タイミング図。 符号の説明、１０……読取センサ、２１，３１
……螢光ランプ、２２，２３，２４，３２，３３
……ミラー、２５……レンズ、２６……読取コン
トローラ、２７……符号器、２８……変調器、２
９……NCU、３０……制御回路、３４……ドラ
イブローラ、３５……ガイド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 原稿面に光を照射し、その反射光を読取りセ
   ンサに導いて光電変換し、この光電変換信号を符
   号化ならびに変調処理して送信信号を得るフアク
   シミリ装置において、 光信号を電気信号に変換する単一の光電変換部
   と、 原稿の両面に近接配置されて前記両面の走査領
   域を照射する一対の光源と、 前記原稿両面から反射された走査光を前記光電
   変換部へ案内する一対の走査光案内手段と、 前記原稿の走査面に応じて１ライン毎に前記一
   対の光源を交互に点灯するとともに、光電変換信
   号の処理手段を制御する制御部 を備えたことを特徴とする両面フアクシミリ装
   置。