JPH0516188Y2 - - Google Patents

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JPH0516188Y2
JPH0516188Y2 JP2183390U JP2183390U JPH0516188Y2 JP H0516188 Y2 JPH0516188 Y2 JP H0516188Y2 JP 2183390 U JP2183390 U JP 2183390U JP 2183390 U JP2183390 U JP 2183390U JP H0516188 Y2 JPH0516188 Y2 JP H0516188Y2
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wall
furnace
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ceiling wall
ceiling
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロツクウール製造用等の目的で溶融
スラグを処理する際に使用する溶融スラグ加熱炉
の炉内壁構造に関する。
〔従来の技術〕
高炉から多量に発生する溶融スラグを、溶融状
態のままで電気炉等の加熱炉に投入することによ
り、エネルギー消費を少なくしたロツクウール製
造方法が注目されている(特開昭59−189282号公
報、特開昭59−189284号公報等参照)。
第3図は、従来における電気炉の一例を示した
ものである。この電気炉1は炉内を不活性雰囲気
に維持するために密閉容器となつており、炉内壁
面を構成する上部の天井壁2、側部の内側壁3及
び下部の炉底壁4が何れも耐火質レンガによつて
形成されている。内側壁3は酸化及びスラグによ
る侵食に対して特に耐久性のあるカーボンレンガ
5を内側に張り、その背面側にセラミツクモルタ
ルなどのクツシヨン性の大きい接着材層6を介し
て汎用の断熱レンガ7を配設した2重壁構造とな
つている。また、上部には原料となる高炉からの
排出溶融スラグを投入するための原料投入口8、
電極挿入口9及びその他珪石投入口や排ガス孔等
(図示せず)がそれぞれ形成され、側部には珪石
等により成分調整されたスラグ溶液を外部へ取り
出すための出湯口10が原料投入口8とは対向す
る側に設けられている他、出湯口10の反対側に
は溶銑抜口11が設けられた構造となつている。
従つて、高炉から排出された溶融スラグは鍋車
などにより電気炉1まで搬送され、原料投入口8
から所定量ずつ電気炉1内に投入される。炉内で
は加熱を受けながら珪石等によつて成分調整さ
れ、電気炉1に装備された傾動装置(図示せず)
により、出湯口10側に傾動された電気炉1の出
湯口10から製綿機(図示せず)に排出される。
他方、溶融スラグに含まれていた溶銑は、分離し
て炉底壁4上に堆積していくが、電気炉1を前述
とは反対方向に傾動させることにより、銑抜口1
1から排出される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、鍋車から原料投入口8に溶融スラグ
を投入する際、溶融スラグは大きな塊り状態で落
下するために、残留するスラグ溶液12の液面に
当たつた時の衝撃が大きく溶融スラグが飛び散つ
て天井壁2に付着する。また、溶融スラグを珪石
などで成分調整する場合、窒素ガスを一緒に吹き
込んでバブリングを行なうが、その時にも溶融ス
ラグが飛び散つて天井壁2に付着したりする。そ
して、これら天井壁2に付着した溶融スラグは天
井壁2を伝つて下方に流れ、天井壁2下端と内側
壁3上端とのつなぎ目からカーボンレンガ5の背
面側に伝わり接着材層6の内部にまで侵入する。
そのために、侵入した溶融スラグがカーボンレン
ガ5と断熱レンガ7との接着効果を低下させると
共に、酸化やスラグに対してカーボンレンガ程の
耐久性を持たない背面側の断熱レンガ7を侵食し
てしまうといつた問題があつた。
そこで、本考案の技術的課題は、天井壁を伝つ
て流れる溶融スラグが内側壁の内部に侵入して、
内側壁の一部を侵食したり、内側壁が剥離してし
まうのを防止する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記技術的課題を解決するために、炉
内壁面を構成する天井壁、内側壁及び炉底壁が耐
火質レンガにより形成され、かつ内側壁が炉の内
面を形成する内周壁と、この内周壁の背面側に配
設された外周壁とで構成されてなる密閉形の溶融
スラグ加熱炉において、上記天井壁と内側壁との
つなぎ目に沿つて炉内側に突出し且つ先端部が内
周壁の背面位置より炉内側に位置する堰部を介装
させてなる溶融スラグ加熱炉の炉内壁構造を手段
としている。
〔作用〕
上述の手段によれば、溶融スラグの投入時や窒
素ガスのバブリング時に液面から飛び散つて天井
壁に付着した溶融スラグは、天井壁を伝つて内側
壁側に流れていくが、両者のつなぎ目には炉内側
に突出する堰部が設けられているために、堰部に
達した溶融スラグはその表面形状に沿つて炉内側
に回り込み、かつ内周壁の背面位置より炉内側に
位置する先端部から落ちることから、接着材層へ
の溶融スラグの侵入が防止されることになる。
〔実施例〕
以下添付図面に基いて本考案の実施例を詳細に
説明する。
第1図及び第2図は本考案に係る溶融スラグ加
熱炉の炉底壁構造の一実施例を示したものであ
る。溶融スラグ加熱炉は、基本的には従来と同様
の構造からなる密閉容器形の電気炉1によつて構
成されており、上部の天井壁2、側部の内側壁3
及び下部の炉底壁4が何れも耐火質レンガによつ
て形成されていると共に、上部には溶融スラグを
投入するための原料投入口8、電極挿入口9及び
その他珪石投入口や排ガス孔等(図示せず)がそ
れぞれ形成され、側部には原料投入口8と対向す
る側に出湯口10が、出湯口10の反対側に銑抜
口11がそれぞれ設けられた構造となつている。
また、上記内側壁3は炉の内面を形成する内周壁
とその背面側に配設される外周壁との多重壁構造
となつており、内周壁がカーボンレンガ5によ
り、外周壁が汎用の断熱レンガ7によりそれぞれ
形成されると共に、両者はセラミツクモルタルな
どのクツシヨン性の大きい接着材層6を介して接
着されている。
更に、天井壁2はドーム状に形成されており、
その周囲下端部が内側壁3の上端部に接続されて
いるが、この実施例では両者のつなぎ目に沿つて
炉内全周に堰部12が設けられた構造となつてい
る。この堰部12は天井壁2の最下端を構成する
耐火質レンガによりやや大きめに形成されてお
り、天井壁2の壁面より炉内側に突出し、かつ先
端部13がカーボンレンガ5の背面位置より炉内
側に位置する構成となつている。また、堰部12
の底面とカーボンレンガ5との間には、前述した
接着材層6の一部が緩衝材として介在され、内側
壁3の浮き上がりによる堰部12への影響を和ら
げている他、カーボンレンガ5の上面5aは炉内
側に少し傾斜している。なお、堰部12の耐火質
レンガは、天井壁2の壁面を構成するアルミナレ
ンガと同一、又は異なる種類のレンガであつても
よい。
次に、上記のような構成からなる電気炉1を用
いて溶融スラグを加熱する場合を説明する。ま
ず、高炉から排出された溶融スラグを鍋車に乗せ
て電気炉1まで運び、原料投入口8で直接鍋車を
傾けて炉内に原料の溶融スラグを所定量投入す
る。炉内を落下した溶融スラグは、残留スラグ溶
液14内に没したのち分散され、加熱を受けなが
ら珪石等により成分調整される。
ところで、上記溶融スラグの投入時において
は、溶融スラグはある程度冷えていて大きな塊状
のまま落下するため、スラグ溶液14面に勢いよ
く衝突し、その衝撃で溶融スラグが飛び散つて天
井壁2に付着してしまう。また、溶融スラグを珪
石等で成分調整する場合、窒素ガスを一緒に吹き
込んでバブリングを行なう時にも溶融スラグが飛
び散つて天井壁2に付着してしまう。これらの原
因で天井壁2に付着した溶融スラグは、時間の経
過と共に天井壁2の壁面を伝つて次第に下方に流
れていくが、堰部12まで達した時にその流れが
遮られて堰部12の表面に沿つて炉内側に回り込
み、堰部12の先端部13からカーボンレンガ5
の上面5aに落下する。そして更に、この上面5
aは炉内側に傾斜しているため、上面5aから前
面5bに伝わりスラグ溶液中14に流れ落ちるこ
ととなる。
このように、本実施例では、天井壁2に飛び散
つた溶融スラグは、堰部12の存在によりカーボ
ンレンガ5の背面側への回り込みが防止されるの
で、接着材層6に侵入して接着効果を低下した
り、断熱レンガ7を侵食するといつたことがな
い。
なお、堰部12の形状は、上記第1図及び第2
図に示した形状に限定されるものではない。ま
た、堰部12が天井壁2と内側壁3とのつなぎ目
に設けられていれば、上記実施例のように天井壁
2の一部で構成したものでなくてもよい。
〔効果〕
以上説明したように、本考案に係る溶融スラグ
加熱炉の炉内壁構造によれば、天井壁と内側壁と
のつなぎ目に沿つて炉内側に突出し且つ先端部が
内周壁の背面位置より炉内側に位置する堰部を介
装させたから、溶融スラグの投入時や成分調整時
に天井壁に飛び散つた溶融スラグが天井壁を伝つ
て内側壁の内部に侵入するのを確実に遮ることが
でき、内側壁の侵食および剥離が防止されて溶融
スラグ加熱炉の耐久性が飛躍的に向上することと
なつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る溶融スラグ加熱炉の炉内
壁構造を示す説明図、第2図は本考案の要部を示
す第1図の部分拡大図、第3図は従来における溶
融スラグ加熱炉の炉内壁構造を示す説明図であ
る。 1……電気炉(溶融スラグ加熱炉)、2……天
井壁、3……内側壁、4……炉底壁、5……カー
ボンレンガ(内周壁)、6……接着材層、7……
断熱レンガ(外周壁)、12……堰部、13……
堰部の先端部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 炉内壁面を構成する天井壁、内側壁及び炉底壁
    が耐火質レンガにより形成され、かつ内側壁が炉
    の内面を形成する内周壁と、この内周壁の背面側
    に配設された外周壁とで構成されてなる密閉形の
    溶融スラグ加熱炉において、 上記天井壁と内側壁とのつなぎ目に沿つて炉内
    側に突出し且つ先端部が内周壁の背面位置より炉
    内側に位置する堰部を介装させたことを特徴とす
    る溶融スラグ加熱炉の炉内壁構造。
JP2183390U 1990-03-06 1990-03-06 Expired - Lifetime JPH0516188Y2 (ja)

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JP2183390U JPH0516188Y2 (ja) 1990-03-06 1990-03-06

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JPH03115632U JPH03115632U (ja) 1991-11-29
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