JPH05161779A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類の出し入れをする蓋装置を前面中央に設
けた前面操作型のドラム式洗濯機において、幼児のいた
ずらによる誤動作を防止することを目的とする。 【構成】 洗濯機本体の前面中央に設け衣類の出し入れ
をする蓋装置の上部に設け使用者が操作する操作スイッ
チ１５を設け、操作スイッチ１５により制御手段１７に
入力し被制御部品１８を制御して一連の行程を制御す
る。制御手段１７は、操作スイッチ１５を同時に２個以
上操作したとき、以降の操作スイッチ１５の機能を受付
けしないようにし、幼児のいたずらによる誤動作を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は衣類の出し入れをする蓋
装置を前面中央に設けた前面操作型のドラム式洗濯機に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のドラム式洗濯機は図５お
よび図６に示すように構成していた。以下、その構成に
ついて説明する。

【０００３】図に示すように、ドラム１は、外周部には
多数の通水孔を設け、水槽２内に内包し、水槽２に洗濯
水を溜めるようにしている。このドラム１の一端の回転
中心に水平軸３を固定し、水平軸３の他端にドラムプー
リー４を設け、このドラムプーリー４とドラム１を駆動
するモータ５とをベルト６により連結している。水槽２
は、ばね体７により洗濯機本体８より吊り下げ、緩衝体
９により振動を減衰するようにしている。排水ポンプ１
０は水槽２内に溜められた洗濯水を排水するものであ
る。洗濯機本体８の下部に脚１１を取り付け、床とのが
た付きを調整できるようにしている。蓋装置１２は、ド
ラム１内への洗濯物の出し入れをするために開閉自在に
なっており、運転中は蓋が開かないような蓋ロック装置
（図示せず）を備えている。パッキング１３は洗濯機本
体８と水槽２とを水密に連結するものである。制御装置
１４は、図７に示す洗濯の一連の行程を制御している。
操作スイッチ１５は、蓋装置１２の上部に設け使用者が
操作するもので、図８に示すように運転コースを設定で
きるものである。

【０００４】上記構成において、たとえば標準コースス
イッチを押して、そのまま図７の行程通りに動作する
か、または標準コーススイッチを押した後、スタートス
イッチを押して図７の行程通りに動作するようになって
いる。しかし、行程動作開始後も、通常は洗濯行程まで
は別のスイッチを押せば、そのコース設定に変更され
る。また、蓋装置１２は安全のため開始から停止の間
は、蓋ロック装置が動作しているため、蓋を開けること
はできない。しかし、停止後は把手部１２ａを操作する
ことにより、簡単に蓋装置１２を開けることができる。
なお、１６は洗剤投入箱である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の前面
操作型のドラム式洗濯機では、外形寸法が高さ８５ｃ
ｍ，幅６０ｃｍ，奥行き６０ｃｍと一般化されている。
操作スイッチ１５の高さは約８０ｃｍ程度で、幼児の触
れる高さであり、行程進行表示用のランプなど幼児の興
味をそそる対象であり、幼児のいたずらには最適であ
る。操作スイッチ１５を運転中に幼児がいたずら操作を
すると、運転進行が停止したり、誤動作したりする。ま
た運転停止中にいたずら操作すると、必要がないのに運
転動作をするという問題を有していた。また、運転停止
中は、蓋装置１２の把手部１２ａを操作すれば蓋は開放
される。蓋装置１２の中心部の高さは約５０ｃｍで、こ
の高さも幼児のいたずらには最適の高さであり、蓋装置
１２を開けてドラム１内へ入り込み、中で遊ぶことがあ
り非常に危険である。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、幼児
のいたずらによる誤動作を防止することを第１の目的と
している。また、運転停止中には通常の把手部の操作だ
けでは蓋が開かないようにし、ドラム内へ幼児が入りこ
んで遊ぶことによる危険を防止することを第２の目的と
している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記第１の目的
を達成するために、洗濯機本体の前面中央に設け衣類の
出し入れをする蓋装置と、前記蓋装置の上部に設け使用
者が操作をする操作スイッチと、前記操作スイッチによ
り入力し被制御部品を制御して一連の行程を制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作スイッチを
同時に２個以上操作したとき、以降の操作スイッチの機
能を受付けしないようにしたことを第１の課題解決手段
としている。

【０００８】また、第２の目的を達成するために、洗濯
機本体の前面中央に設け衣類の出し入れをする蓋装置
と、前記蓋装置の上部に設け使用者が操作をする操作ス
イッチと、前記操作スイッチにより入力し被制御部品を
制御して一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、前記操作スイッチを同時に２個以上操作し
たとき、蓋装置の開放を禁止する蓋ロック装置を動作す
るようにしたことを第２の課題解決手段としている。

【０００９】

【作用】本発明は上記した第１の課題解決手段により、
制御手段に通常のスイッチ入力とは違う方法での入力情
報を入力することにより、以降の運転中の入力受付けを
しないようにして誤動作を防止できる。

【００１０】また、第２の課題解決手段により、制御手
段に通常のスイッチ入力と違う種類の入力情報を入力す
ることにより、蓋装置の蓋ロック装置をロックさせて運
転停止中の蓋の開放を防止できる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１から図３を参
照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは
同一符号を付して説明を省略する。

【００１２】図に示すように、制御手段１７は、操作ス
イッチ１５により入力しモータ５、排水ポンプ１０など
の被制御部品１８を制御し、一連の行程を制御するもの
で、操作スイッチ１５を同時に２個以上操作したとき、
以降の操作スイッチ１５の機能を受付しないようにして
いる。操作スイッチ１５は、洗濯機本体８の前面中央に
設けた蓋装置１２の上部に設け、使用者が選択する運転
コースを設定する複数の運転コーススイッチ１９とスタ
ートスイッチ２０とを備えている。蓋ロック装置２１
は、操作スイッチ１５を同時に２個以上操作したとき、
制御手段１７により蓋装置１２の開放を禁止するように
している。また、運転中は蓋装置１２をロックして開か
ないようにするものである。表示灯２２は、いたずら防
止を表示するもので、再入力防止、蓋開放防止の設定を
したときに点灯表示する。

【００１３】上記構成において動作を説明すると、運転
開始前に運転コーススイッチ１９により希望の運転コー
スを設定する。通常の運転ではそのままスタートスイッ
チ２０を押せば、設定した運転コースに応じて、図４に
示した一連の行程通り進行し、洗濯行程の途中迄は変更
を受け付ける。ここで、幼児のいたずらでの誤動作を防
止するため、たとえば、標準コース設定であれば標準コ
ーススイッチ１９ａを押しながらスタートスイッチ２０
を押すと、制御手段１７は、通常のスイッチ入力でない
ことを認識し、それ以降のスイッチ再入力は受付けな
い。そして、表示灯２２を点灯する。この状態では、ス
イッチ再入力を受け付けないため、幼児のいたずらによ
って運転開始時に設定した運転コースを変更されること
がなく、いたずらによる誤動作を防止できる。この設定
の解除は、再度同様の入力設定をするか、スタートスイ
ッチ２０を数回連続して押すかのどちらでも可能であ
る。スイッチ再入力を受け付けない状態で停止まで進行
すると、蓋ロック装置２１は解除になり、蓋装置１２を
開けることができる。

【００１４】つぎに、一連の行程を終了し停止した後、
待機中の状態で上記入力設定とは別の入力設定、たとえ
ば、標準コーススイッチ１９ａと節約コーススイッチ１
９ｂとを同時に入力すると、待機中は蓋ロック装置２１
は常に作動し、把手部１２ａを操作しても蓋装置１２を
開放することがなく、蓋装置１２がいたずらで開けられ
ることを防止する。この状態を解除する場合には、再度
同様の入力設定をするか、スタートスイッチ２０を数回
連続して押すかのどちらでも可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、洗濯機本体の前面中央に設け衣類の出し入れ
をする蓋装置と、前記蓋装置の上部に設け使用者が操作
をする操作スイッチと、前記操作スイッチにより入力し
被制御部品を制御して一連の行程を制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、前記操作スイッチを同時に２
個以上操作したとき、以降の操作スイッチの機能を受付
けしないようにしたから、幼児のいる家庭で洗濯をして
いるときの幼児のいたずらによる洗濯のトラブル、たと
えば、設定した洗濯コースや水温の設定を変えられるこ
とによる洗濯物への悪影響を未然に防ぐことができる。

【００１６】また、洗濯機本体の前面中央に設け衣類の
出し入れをする蓋装置と、前記蓋装置の上部に設け使用
者が操作をする操作スイッチと、前記操作スイッチによ
り入力し被制御部品を制御して一連の行程を制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作スイッチを
同時に２個以上操作したとき、蓋装置の開放を禁止する
蓋ロック装置を動作するようにしたから、幼児がドラム
内へ入って遊ぶなどの危険性を未然に防止でき、洗濯機
による幼児の事故を未然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のドラム式洗濯機の要部ブロ
ック図

【図２】同ドラム式洗濯機の正面図

【図３】同ドラム式洗濯機の操作部の拡大正面図

【図４】同ドラム式洗濯機の行程を示す図

【図５】従来のドラム式洗濯機の縦断面図

【図６】同ドラム式洗濯機の正面図

【図７】同ドラム式洗濯機の行程を示す図

【図８】同ドラム式洗濯機の操作部の拡大正面図

【符号の説明】

８ 洗濯機本体 １２ 蓋装置 １５ 操作スイッチ １７ 制御手段 １８ 被制御部品

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 公彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯機本体の前面中央に設け衣類の出し
   入れをする蓋装置と、前記蓋装置の上部に設け使用者が
   操作をする操作スイッチと、前記操作スイッチにより入
   力し被制御部品を制御して一連の行程を制御する制御手
   段とを備え、前記制御手段は、前記操作スイッチを同時
   に２個以上操作したとき、以降の操作スイッチの機能を
   受付けしないようにしたドラム式洗濯機。
2. 【請求項２】 洗濯機本体の前面中央に設け衣類の出し
   入れをする蓋装置と、前記蓋装置の上部に設け使用者が
   操作をする操作スイッチと、前記操作スイッチにより入
   力し被制御部品を制御して一連の行程を制御する制御手
   段とを備え、前記制御手段は、前記操作スイッチを同時
   に２個以上操作したとき、蓋装置の開放を禁止する蓋ロ
   ック装置を動作するようにしたドラム式洗濯機。