JPH05161671A - 消臭性を有するオムツ - Google Patents

消臭性を有するオムツ

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JPH05161671A
JPH05161671A JP3352992A JP35299291A JPH05161671A JP H05161671 A JPH05161671 A JP H05161671A JP 3352992 A JP3352992 A JP 3352992A JP 35299291 A JP35299291 A JP 35299291A JP H05161671 A JPH05161671 A JP H05161671A
Authority
JP
Japan
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diaper
zeolite
fibers
sheet
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP3352992A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Sannomiya
勲 三宮
Nobuo Sato
信夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消臭性を有するオムツの提供。 【構成】 銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライ
トを含有する合成繊維を含む、皮膚に接する側の表面
材;B)銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライト及
び消臭剤を有する繊維を含有する内部繊維シート;及び
C)高吸水性ポリマー内層を備えるオムツが提供された。
該オムツは、好ましくは、皮膚に接する側の表面剤(A)
、高吸水性ポリマー内層(C) 、内部繊維シート(B) 、
高吸水性ポリマー内層(C) 、内部繊維シート(B) 及び防
水性シートを少なくとも順次積層して含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消臭性を有するオムツ
に関する。
【0002】
【従来の技術】オムツの表面材としては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、レー
ヨン等の化合繊が使用されている。内部に、高吸水性ポ
リマーを含み、抗菌性薬剤をさらに含むものもある。し
かし、これらのオムツは抗菌効果が不十分であり、着用
中に菌が増殖し、かぶれやすく、非衛生的である。かぶ
れを防ぐために、通気性の良い防水ラミネートが必要で
あるが、これは効果である。臭気防止のために、オムツ
の内層に抗菌剤を入れたものが市販されているが、消臭
効果は不十分である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、銀、銅また
は亜鉛イオンを担持するゼオライト、消臭剤及び高吸水
性ポリマーを組み合わせることにより、上記の問題点が
解決されることを見出した。
【0004】すなわち本発明は、 A)銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライトを含有
する合成繊維を含む、皮膚に接する側の表面材、 B)銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライト及び消
臭剤を有する繊維を含有する内部繊維シート、及び C)高吸水性ポリマー内層 を備えるオムツである。
【0005】特に、本発明は、皮膚に接する側の表面剤
(A) 、高吸水性ポリマー内層(C) 、内部繊維シート(B)
、高吸水性ポリマー内層(C) 、内部繊維シート(B) 及
び防水性シートを少なくとも順次積層して含む、上記の
オムツである。
【0006】本発明で、銀、銅または亜鉛イオンを担持
するゼオライト(以下、抗菌性ゼオライトと云うことが
ある)とは、銀、銅、亜鉛イオンをイオン交換によって
担持するゼオライトのことである。これら抗菌性ゼオラ
イト及びそれをポリマーに加える技術は特開昭59-13323
5 号公報等より公知であり、ここで特に説明する必要は
ない。本発明で使用し得る抗菌性ゼオライトの種類に特
に制限はないが、好ましくは銀イオンを担持するものを
使用する。これら抗菌性ゼオライトの添加量は、繊維の
重量に対して1〜10%程度とするのが好ましい。
【0007】本発明において、抗菌性ゼオライトを含有
する繊維は、例えば繊維用ポリマー中に、銀、銅または
亜鉛イオンを担持するゼオライトを添加することによっ
て作ることができる。その添加法に特に制限はなく、種
々の公知の方法の内から適当なものを選択することがで
きる。ここで、繊維として使用し得るポリマーに特に制
限はなく、種々の公知のものを使用することができる。
例としてポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、
ポリプロピレン等が挙げられるが、これらに限定されな
い。これらのポリマーから成る繊維を二種以上用いるこ
ともできる。
【0008】上記の繊維にはまた、抗菌性ゼオライトの
他に、消臭剤、顔料、色素、香料、吸水性樹脂、あるい
は他の抗菌剤等の添加物を加えることができる。抗菌性
ゼオライト不含の他の繊維との混紡であっても良い。こ
こで、抗菌性ゼオライト不含の繊維としては、綿、レー
ヨン等の親水性繊維及び低融点繊維が好ましいが、これ
らに限定されない。また、表面材の形態に特に制限はな
く、織物、編物、不織布のいずれであっても良い。しか
し、繊維間の間隙を適度に小さくし、かつ低コストで作
れる点より、不織布が好ましい。これら表面材に添加す
る抗菌性ゼオライト及び消臭剤等の添加物は、繊維中に
含有されていなければならない。繊維に対して後加工に
より抗菌性等を付したのでは、それら添加物が溶出し、
効果の持続性が劣るばかりか、かぶれ等をもたらすこと
もある。
【0009】内部繊維シートに使用する、消臭剤及び抗
菌性ゼオライトを有する繊維とは、消臭剤及び抗菌性ゼ
オライトを繊維の内部に及び/または表面に有する繊維
のことであり、その種類に特に制限はない。消臭剤とし
ては、リン酸アルミニウム、トリポリリン酸二水素アル
ミニウム、縮合リン酸ジルコニウム、活性炭、硫酸第一
鉄等を挙げることができるが、これらに限定されない。
繊維成分にも特に制限はないが、コスト、加工性及び焼
却時の安全性(例えば有毒ガスの発生の有無)等から、
ポリエステルが好ましい。消臭剤及び抗菌性ゼオライト
を有する繊維は、これらから、上記の表面材用繊維を作
るのと同様の方法によりポリマー中に練り込んで紡糸し
て作ることもでき、また、含浸等の後加工によって作る
こともできるが、繊維用ポリマー中に消臭剤及び抗菌性
ゼオライトを含有させるのが好ましい。これら繊維の好
ましい製造法は、例えば特開昭63-295711 号公報、特開
平3-124809号公報等に記載されている。消臭剤を有する
繊維を含有するシートは、これらから、上記の表面材を
作るのと同様の方法により作ることができる。任意的成
分として、このシートに、変性ゼオライト、他の消臭
剤、顔料、色素、香料、吸水性樹脂、あるいは他の抗菌
剤等の添加物を含有させても良い。
【0010】このようにして抗菌性ゼオライト含有繊維
(オムツの表面材)と、消臭剤及び抗菌性ゼオライトを
有する繊維(オムツの内部繊維シート)とを組み合わせ
ることにより、かぶれが防止され、かつ防臭効果が大幅
に改善される。
【0011】本発明のオムツはまた、皮膚に接する側の
表面剤(A) 、高吸水性ポリマー内層(C) 、内部繊維シー
ト(B) 、高吸水性ポリマー内層(C) 、内部繊維シート
(B) 及び防水性シートを少なくとも順次積層して含むの
が好ましい。勿論、内層シートの順序については、これ
にこだわらなくても良い。
【0012】高吸水性ポリマー内層は、高吸水性ポリマ
ーを含有する層であり、高吸水性ポリマーを含有する合
成樹脂等のシート、繊維、粒状体及び粉末等を包含す
る。好ましくは、高吸水性ポリマーから成るシートを使
用する。高吸水性ポリマー自体は公知である。高吸水性
ポリマーとしては、澱粉にグラフト重合させたもの、架
橋型のCMC、ポリアクリル酸またはそのエステルを親
水性にしたもの、架橋型ポリアルキレンオキサイド、架
橋型セルロース系ポリマー等が挙げられるが、これらに
限定されない。
【0013】防水性シート自体は公知である。例とし
て、ポリエステル、ナイロン等の繊維構造物に防水加工
を施したもの、薄い合成樹脂例えばポリエチレンあるい
はエチレン‐酢酸ビニル共重合体(EVA)またはゴム
のシート等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0014】
【実施例】バクテキラーBM-101(商標、鐘紡株式会
社、ゼオライトに対して 3.5重量%の銀イオン及び6重
量の銅イオンがイオン交換により担持されたA型ゼオラ
イト、粒径 2.5μm)をポリエステルポリマー中に混合
し、紡糸して1.5d×51mmの繊維とした。この繊維50重量
%と、低融点繊維〔鐘紡株式会社製のベルコンビ6080
(商標)、2d×51mm〕50重量%とから、目付 15g/m2
の不織布のシート(シートA)を作った。
【0015】高吸水性シートとしては、吸水性高分子ポ
リマーをティッシュペーパーの間にはさみ込んだ三島製
紙製の吸水シートの、目付 20g/m2 のシート二枚(シ
ートB及びD)を使用した。
【0016】上記のバクテキラーを含むポリエステル繊
維30重量%、60重量%のパルカスE〔商標、鐘紡株式会
社製、8重量%の無機系消臭剤(トリポリリン酸二水素
アルミニウム)をポリエステルポリマー中に混合し、紡
糸した繊維、1.5d×38mm〕、及び10重量%の上記低融点
繊維とから、目付 20g/m2 の不織布のシート二枚(シ
ートC及びE)を作った。
【0017】防水性シートとして、厚さ20μmのポリエ
チレンシート(シートF)を用意した。
【0018】上記の各シートを、シートA、シートB、
シートC、シートD、シートE、シートFの順に重ね、
シートAとFとを熱接着してオムツを作った。
【0019】
【発明の効果】こうして得られたオムツは、優れた消臭
性を有する。本発明のオムツにおいては、表面剤中の抗
菌性ゼオライト及び消臭剤が繊維中に含有され、かつ繊
維中に含有されていない消臭剤は(もし存在しても)内
層部中に含まれているので、消臭後加工等を行ったもの
と異なり、尿水、汗等によって溶出することがない。そ
れ故、皮膚疾患を生じることもない。また、抗菌作用を
も有し、オムツかぶれ等を防止することもできる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼ
    オライトを含有する合成繊維を含む、皮膚に接する側の
    表面材、 B)銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライト及び消
    臭剤を有する繊維を含有する内部繊維シート、及び C)高吸水性ポリマー内層 を備えるオムツ。
  2. 【請求項2】 皮膚に接する側の表面剤(A) 、高吸水性
    ポリマー内層(C) 、内部繊維シート(B) 、高吸水性ポリ
    マー内層(C) 、内部繊維シート(B) 及び防水性シートを
    少なくとも順次積層して含む、請求項1記載のオムツ。
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