JPH05161319A - 固定子鉄心の製造方法 - Google Patents
固定子鉄心の製造方法Info
- Publication number
- JPH05161319A JPH05161319A JP35744991A JP35744991A JPH05161319A JP H05161319 A JPH05161319 A JP H05161319A JP 35744991 A JP35744991 A JP 35744991A JP 35744991 A JP35744991 A JP 35744991A JP H05161319 A JPH05161319 A JP H05161319A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator core
- punched
- slots
- split
- dis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 分割固定子鉄心片を寸法精度よく製造し電磁
気特性のよい固定子鉄心を得ることを目的とする。 【構成】 分割して抜いた分割固定子鉄心片を接合して
固定子鉄心を製造する方法において、分割固定子鉄心片
を小間隔のサンをおいて個別のセンターを定め、該個別
センターを基準にして打抜き、その後、分割固定子鉄心
片を接合することを特徴とする固定子鉄心の製造方法で
ある。 【効果】 分割固定子鉄心片を、サンをおき個別のセン
ターを基準にしてそれぞれ打ち抜くから、先に打抜きさ
れる分割固定鉄心片と後で打抜きされた分割固定鉄心片
が同様方向の打抜き残留応力を受け、この両者は寸法が
等しくなり、寸法精度が優れた固定子鉄心が製造され
る。
気特性のよい固定子鉄心を得ることを目的とする。 【構成】 分割して抜いた分割固定子鉄心片を接合して
固定子鉄心を製造する方法において、分割固定子鉄心片
を小間隔のサンをおいて個別のセンターを定め、該個別
センターを基準にして打抜き、その後、分割固定子鉄心
片を接合することを特徴とする固定子鉄心の製造方法で
ある。 【効果】 分割固定子鉄心片を、サンをおき個別のセン
ターを基準にしてそれぞれ打ち抜くから、先に打抜きさ
れる分割固定鉄心片と後で打抜きされた分割固定鉄心片
が同様方向の打抜き残留応力を受け、この両者は寸法が
等しくなり、寸法精度が優れた固定子鉄心が製造され
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鉄心片を分割して打抜
き、それを接合し固定子鉄心を製造する方法に関する。
き、それを接合し固定子鉄心を製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】電動機の固定子は電流から回転磁界を効
率的に励起するようにスロット毎の磁極部に巻線が施さ
れる。この巻線は、固定子鉄心が環状であることからそ
の作業に手間を要する。この改善策として、固定子を分
割し磁極部に巻線した後で、当該分割固定子を接合する
固定子鉄心の製造方法がある。
率的に励起するようにスロット毎の磁極部に巻線が施さ
れる。この巻線は、固定子鉄心が環状であることからそ
の作業に手間を要する。この改善策として、固定子を分
割し磁極部に巻線した後で、当該分割固定子を接合する
固定子鉄心の製造方法がある。
【０００３】分割固定子を接合した固定子鉄心では、巻
線容易化の利点がある反面、接合に課題があり種々これ
に対して提案されている。即ち、分割固定子の接合部に
凹凸を設けて嵌合させ接合する方法や、また特公平３−
２８１４３号公報に記載されているように、分割面外周
部に外径方向に突起を設けるとともに、他方の分割面外
側に凹部を設け、外径部で接合する方法がある。前者で
は凹凸部が分割固定子の面内中間にあるから、磁気抵抗
になり電磁気特性に悪影響がある。一方、後者は係合部
が外周部にあるから電磁気特性に悪影響を及ぼさずに接
合できる作用があり問題が改善されている。
線容易化の利点がある反面、接合に課題があり種々これ
に対して提案されている。即ち、分割固定子の接合部に
凹凸を設けて嵌合させ接合する方法や、また特公平３−
２８１４３号公報に記載されているように、分割面外周
部に外径方向に突起を設けるとともに、他方の分割面外
側に凹部を設け、外径部で接合する方法がある。前者で
は凹凸部が分割固定子の面内中間にあるから、磁気抵抗
になり電磁気特性に悪影響がある。一方、後者は係合部
が外周部にあるから電磁気特性に悪影響を及ぼさずに接
合できる作用があり問題が改善されている。
【０００４】分割固定子では前記課題の他に接合する両
者の寸法精度があり、接合した際に例えば円形の固定子
鉄心片では真円となることが品質の安定上から重要であ
る。
者の寸法精度があり、接合した際に例えば円形の固定子
鉄心片では真円となることが品質の安定上から重要であ
る。
【０００５】
【この発明が解決しようとする課題】寸法精度の問題
は、分割固定子の大径部の寸法が接合部で合致しないこ
とが散見される。この不一致は大径長さの変動として現
れることが多く、磁束流れに乱れを生じさせ回転磁界発
生ロスの一因となる。また、前記大径部長さの不一致は
非真円となり、分割固定子は接合面を境にして非対称と
なり、この面からも電磁気特性に悪影響を及ぼす。
は、分割固定子の大径部の寸法が接合部で合致しないこ
とが散見される。この不一致は大径長さの変動として現
れることが多く、磁束流れに乱れを生じさせ回転磁界発
生ロスの一因となる。また、前記大径部長さの不一致は
非真円となり、分割固定子は接合面を境にして非対称と
なり、この面からも電磁気特性に悪影響を及ぼす。
【０００６】本発明は係る寸法精度の問題がない分割固
定子鉄心を得ることを目的とする。
定子鉄心を得ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、分割し
て抜いた分割固定子鉄心片を接合して固定子鉄心を製造
する方法において、分割固定子鉄心片をサンをおいて個
別のセンターを基準にして打抜き、その後、分割固定子
鉄心片を接合することを特徴とする固定子鉄心の製造方
法にある。
て抜いた分割固定子鉄心片を接合して固定子鉄心を製造
する方法において、分割固定子鉄心片をサンをおいて個
別のセンターを基準にして打抜き、その後、分割固定子
鉄心片を接合することを特徴とする固定子鉄心の製造方
法にある。
【０００８】
【作用】本発明では分割固定子鉄心片を、サンをおいて
間隔をおき個別のセンターを基準にしてそれぞれ打ち抜
くから、打抜き残留応力により打ち抜かれる大径部が収
縮しようとするが、後で打ち抜かれる分割固定子鉄心片
のほうも新たな箇所で大径部が位置して抜かれるので同
様な収縮しようとする残留応力をうけ、先に打ち抜かれ
た分割固定子鉄心片の大径部の長さが同一となり、当該
大径部同士を接合して形成される固定子鉄心片は真円と
なる。その結果、本発明の方法で製造された固定子鉄心
は磁束流れが乱流を生ぜず効率よく、また均一性の高い
回転磁界がが得られる。
間隔をおき個別のセンターを基準にしてそれぞれ打ち抜
くから、打抜き残留応力により打ち抜かれる大径部が収
縮しようとするが、後で打ち抜かれる分割固定子鉄心片
のほうも新たな箇所で大径部が位置して抜かれるので同
様な収縮しようとする残留応力をうけ、先に打ち抜かれ
た分割固定子鉄心片の大径部の長さが同一となり、当該
大径部同士を接合して形成される固定子鉄心片は真円と
なる。その結果、本発明の方法で製造された固定子鉄心
は磁束流れが乱流を生ぜず効率よく、また均一性の高い
回転磁界がが得られる。
【０００９】
【実施例】次に、本発明について１実施例に基ずき図面
を参照して詳細に説明する。図面おいて、１は鉄心素材
金属薄板で例えば電磁鋼板で、この実施例では回転子２
が打抜きされた後であり、該鉄心素材金属薄板１から分
割固定子鉄心片３が打抜きされる。
を参照して詳細に説明する。図面おいて、１は鉄心素材
金属薄板で例えば電磁鋼板で、この実施例では回転子２
が打抜きされた後であり、該鉄心素材金属薄板１から分
割固定子鉄心片３が打抜きされる。
【００１０】４は固定子鉄心片を分割してこの実施例で
は２分割し打ち抜くための基準位置打抜き部であり、分
割固定子鉄心片３を打ち抜く右上斜方と左下斜方に対向
して打抜きされる。該基準位置打抜き部４の右上斜方と
左下斜方を結ぶ線５の左上側と右下側にそれぞれ分割固
定子鉄心片３−１、３−２が打ち抜かれるのである。６
は基準位置打抜きポンチであり、説明の便宜上このステ
ーションを第１ステーション１Ｓという。
は２分割し打ち抜くための基準位置打抜き部であり、分
割固定子鉄心片３を打ち抜く右上斜方と左下斜方に対向
して打抜きされる。該基準位置打抜き部４の右上斜方と
左下斜方を結ぶ線５の左上側と右下側にそれぞれ分割固
定子鉄心片３−１、３−２が打ち抜かれるのである。６
は基準位置打抜きポンチであり、説明の便宜上このステ
ーションを第１ステーション１Ｓという。
【００１１】前記分割固定子鉄心片３−１、３−２は前
記結ぶ線５を挟みサン７をおいてそれぞれ個別に設けた
センター８−１、８−２を基準として打抜きされるので
あるが、打ち抜かれる前に、第２ステーション２Ｓでそ
れぞれスロット９が穿設される。このスロット９は分割
固定子鉄心片３−１、３−２が接合された際に対称して
存在するように穿設される。１０はスロット用ポンチで
ある。
記結ぶ線５を挟みサン７をおいてそれぞれ個別に設けた
センター８−１、８−２を基準として打抜きされるので
あるが、打ち抜かれる前に、第２ステーション２Ｓでそ
れぞれスロット９が穿設される。このスロット９は分割
固定子鉄心片３−１、３−２が接合された際に対称して
存在するように穿設される。１０はスロット用ポンチで
ある。
【００１２】第３ステーション３Ｓでは前記スロット９
の内側を打抜き半開放スロット１１とする。１２はその
半開放端用ポンチである。
の内側を打抜き半開放スロット１１とする。１２はその
半開放端用ポンチである。
【００１３】第４ステーション４Ｓで分割固定子鉄心片
３−１、３−２の一方が打ち抜かれる。この実施例では
先に左上斜方の分割固定子鉄心片３−１が外形抜きポン
チ１３で打ち抜きされ、ダイ１４に抜き込まれる。
３−１、３−２の一方が打ち抜かれる。この実施例では
先に左上斜方の分割固定子鉄心片３−１が外形抜きポン
チ１３で打ち抜きされ、ダイ１４に抜き込まれる。
【００１４】分割打抜きでは先に打ち抜かれた分割鉄心
片は大径部が打抜き残留応力により収縮しようとし、後
で打ち抜く分割鉄心片は大径部が拡大しようとし、この
ことから両者の大径部に差異が生じて真円とならない事
態となるが、本発明では先に打ち抜く分割固定子鉄心片
３−１と後で打ち抜く分割固定子鉄心片３−２とは間隔
をあけるサン７をおいてそれぞれ個別のセンター８−
１、８−２を基準として打抜きするので、先に打ち抜き
された分割固定子鉄心片３−１の大径部にも、後の第５
ステーション５Ｓで打ち抜かれる分割固定子鉄心片３−
２にも同様な打抜き残留応力によりともに収縮しようと
するが、その両者の差異はないので大径部は等しく接合
した分割固定子鉄心片は真円となる。
片は大径部が打抜き残留応力により収縮しようとし、後
で打ち抜く分割鉄心片は大径部が拡大しようとし、この
ことから両者の大径部に差異が生じて真円とならない事
態となるが、本発明では先に打ち抜く分割固定子鉄心片
３−１と後で打ち抜く分割固定子鉄心片３−２とは間隔
をあけるサン７をおいてそれぞれ個別のセンター８−
１、８−２を基準として打抜きするので、先に打ち抜き
された分割固定子鉄心片３−１の大径部にも、後の第５
ステーション５Ｓで打ち抜かれる分割固定子鉄心片３−
２にも同様な打抜き残留応力によりともに収縮しようと
するが、その両者の差異はないので大径部は等しく接合
した分割固定子鉄心片は真円となる。
【００１５】第５ステーション５Ｓでは残りの分割固定
子鉄心片３−２が、他方の外形抜きポンチ１５で打抜き
され、ダイ１６に抜き込まれる。
子鉄心片３−２が、他方の外形抜きポンチ１５で打抜き
され、ダイ１６に抜き込まれる。
【００１６】なお、前記打ち抜かれた分割固定子鉄心片
３−１、３−２はかしめ係合部１７によりそれぞれ、嵌
合積層される。
３−１、３−２はかしめ係合部１７によりそれぞれ、嵌
合積層される。
【００１７】それぞれ打抜きされた分割固定子鉄心片３
−１、３−２は大径部同士を公知の方法により接合して
固定子鉄心片１８となる。
−１、３−２は大径部同士を公知の方法により接合して
固定子鉄心片１８となる。
【００１８】
【発明の効果】本発明では、分割固定子鉄心片３−１、
３−２はサン７をおいて個別のセンター８−１、８−２
を基準としてそれぞれ外径抜きするので、打抜き残留応
力により収縮しようとする大径部の程度が同じとなり、
その後に大径部同士を接合して得られる固定子鉄心片は
真円となる。従って該固定子鉄心片から製造された固定
子鉄心は磁束流れに乱れを生ぜず安定した界磁磁界が効
率良く発生する等の効果がある。
３−２はサン７をおいて個別のセンター８−１、８−２
を基準としてそれぞれ外径抜きするので、打抜き残留応
力により収縮しようとする大径部の程度が同じとなり、
その後に大径部同士を接合して得られる固定子鉄心片は
真円となる。従って該固定子鉄心片から製造された固定
子鉄心は磁束流れに乱れを生ぜず安定した界磁磁界が効
率良く発生する等の効果がある。
【００１９】また、前述の実施例では分割固定子鉄心片
は、２分割された例であったが、これに限らず分割数に
かかわらず適用され、その分割固定子鉄心片の寸法精度
の確保の作用効果は同様に奏される。
は、２分割された例であったが、これに限らず分割数に
かかわらず適用され、その分割固定子鉄心片の寸法精度
の確保の作用効果は同様に奏される。
【００２０】
【図１】本発明の１実施例における分割固定子鉄心片の
製造工程を示す図。
製造工程を示す図。
【図２】本発明の１実施例において製造金型を示す図。
【図３】本発明の１実施例において分割固定子鉄心片を
示す図。
示す図。
１ 鉄心素材金属薄板 ２ 回転子 ３ 分割固定子鉄心片 ４ 基準位置打抜き部 ５ 結ぶ線 ６ 基準位置打抜きポンチ ７ サン ８ センター ９ スロット １０ スロット用ポンチ １１ 半開放スロット １２ 半開放端用ポンチ １３ 外径抜きポンチ １４ ダイ １５ 他方の外径抜きポンチ １６ ダイ １７ かしめ用係合部 １８ 固定子鉄心
Claims (1)
- 【請求項１】 分割して抜いた分割固定子鉄心片を接合
して固定子鉄心を製造をする方法において、分割固定子
鉄心片をサンをおいてそれぞれ個別のセンターを基準に
して打抜き、その後、分割固定子鉄心片を接合すること
を特徴とする固定子鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35744991A JPH05161319A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 固定子鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35744991A JPH05161319A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 固定子鉄心の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05161319A true JPH05161319A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18454183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35744991A Pending JPH05161319A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 固定子鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05161319A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010104154A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Mitsui High Tec Inc | 磁石装着型回転子鉄心の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP35744991A patent/JPH05161319A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010104154A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Mitsui High Tec Inc | 磁石装着型回転子鉄心の製造方法 |
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