JPH05160177A - 電子部品の被覆形成方法 - Google Patents

電子部品の被覆形成方法

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Publication number
JPH05160177A
JPH05160177A JP3348692A JP34869291A JPH05160177A JP H05160177 A JPH05160177 A JP H05160177A JP 3348692 A JP3348692 A JP 3348692A JP 34869291 A JP34869291 A JP 34869291A JP H05160177 A JPH05160177 A JP H05160177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coating
resin
acrylate
electron beam
Prior art date
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Pending
Application number
JP3348692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Yuya
義樹 油谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3348692A priority Critical patent/JPH05160177A/ja
Publication of JPH05160177A publication Critical patent/JPH05160177A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings

Landscapes

  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッファコート層の機能とオーバコート層の
機能とを併有する被覆樹脂層を1層で形成し、硬化時間
の短縮とピンホールの発生防止を図る。 【構成】 ハイブリッドIC6の上にアクリレート系樹
脂を塗装して被覆樹脂層7を形成する。アクリレート系
樹脂は、末端にアクリレート基を2つ以上持つものであ
れば良く、例えばポリエステルアクリレート、ポリウレ
タンアクリレート、アルキドアクリレート等を用いるこ
とができる。ついで、被覆樹脂層7に電子線8を照射し
てアクリレート系樹脂を硬化させる。このとき、電子線
照射条件を制御し、被覆樹脂層7の外側表面で架橋反応
を促進させて外層7aを架橋密度が高くて硬度の高い層
とし、電子線8の侵入しにくい内層7bで架橋反応を不
完全にして架橋密度の低い層とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品の被覆形成方法
に関する。具体的にいうと、ハイブリッド集積回路やコ
ンデンサ、正特性サーミスタ等の電子部品の被覆樹脂層
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のハイブリッドIC(集積回
路)を示す断面図である。ハイブリッドIC6は、セラ
ミックス基板1の上に厚膜導体回路2を印刷及び焼き付
けによって形成し、厚膜導体回路2の表面をガラス被膜
3によって覆い、当該基板1の上に実装されたIC4や
チップコンデンサ等をガラス被膜3から露出した厚膜導
体回路2に半田付けしたものであり、全体を樹脂によっ
て被覆されている。
【0003】この被覆樹脂層21は、内部のIC4等や
半田付け箇所に応力を伝えにくい低応力のものが要求さ
れるため、2層以上の構造となっていることが多い。2
層構造の場合には、内層にバッファコート剤(緩衝剤)
を塗布して柔軟なバッファコート層22を形成し、バッ
ファコート層22によってセラミックス基板1やIC4
等との接着面に応力が発生するのを防止し、外層にオー
バコート剤を塗布して硬質のオーバコート層23を形成
し、オーバコート層23によって外部の衝撃からハイブ
リッドIC6を保護している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
してハイブリッドICの被覆樹脂層を2層構造とする方
法にあっては、被覆樹脂層を形成するための樹脂の塗装
工程を2回繰り返す必要があり、被覆樹脂層を設ける工
程の効率が悪かった。
【0005】また、外層のオーバコート層として熱硬化
性樹脂を用い、加熱によりオーバコート層を熱硬化させ
ているので、硬化時間が長時間(30分〜2時間くら
い)掛かっている。さらに、硬化時に加熱されるため、
塗装時に巻き込んだ空気の熱膨張によってオーバコート
層にピンホールが発生し、被覆樹脂層の品質が低下する
という問題があった。
【0006】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、バッファコ
ート層の機能とオーバコート層の機能とを併有する被覆
樹脂層を1層で形成することができ、硬化時間を短くで
き、ピンホールも発生しない被覆の形成方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による電子部品の
被覆形成方法は、電子部品本体の表面にアクリレート系
樹脂を塗布し、このアクリレート系樹脂に電子線を照射
して外面側で架橋密度が大きく、内部側で架橋密度が小
さな被覆樹脂層を形成することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明にあっては、電子部品本体の表面に塗布
されたアクリレート系樹脂に電子線を照射して硬化させ
ているので、電子線に曝されているアクリレート系樹脂
の外面側では架橋反応が促進され、外面側では被覆樹脂
層の架橋密度が大きくなる。この結果、被覆樹脂層の外
面側では、架橋密度が高いために被覆樹脂層の硬度が高
くなっており、オーバコート層の働きをする。また、電
子線の侵入しにくい内部側では外面側よりも架橋反応が
起こりにくいので、内部側では被覆樹脂層の架橋密度が
小さくなる。この結果、被覆樹脂層の内部側では、架橋
密度が低いために被覆樹脂層が柔軟になっており、緩衝
用のバッファコート層の働きをする。
【0009】よって、1層の塗布層(被覆樹脂層)によ
って従来のバッファコート層とオーバコート層の働きを
併有させることができる。
【0010】
【実施例】図1(a)(b)(c)は本発明の一実施例
によるハイブリッドICの被覆形成方法を示す断面図で
ある。ハイブリッドIC6は、図1(a)に示すよう
に、セラミックス基板1の上に厚膜導体回路2を形成
し、厚膜導体回路2の表面をガラス被膜3によって覆
い、当該基板1の上に実装されたIC4やチップコンデ
ンサ等のリード線5を厚膜導体回路2に半田付けしたも
のである。
【0011】このハイブリッドIC6の上には、図1
(b)に示すように、適当な塗布方法を用いてアクリレ
ート系樹脂を塗装厚が1mm程度となるように塗装し、
被覆樹脂層7を形成する。ただし、被覆樹脂層7の外周
縁の部分は、樹脂厚みが0.2〜0.5mmとなるように
している。本発明において用いられるアクリレート系樹
脂は、末端にアクリレート基を2つ以上持つものであれ
ば良く、例えばポリエステルアクリレート、ポリウレタ
ンアクリレート、アルキドアクリレート等を用いること
ができる。なお、図1の実施例では、比重1.5のアク
リレート系樹脂を用いている。
【0012】ついで、被覆樹脂層7に電子線8を照射し
てアクリレート系樹脂を硬化させる。このとき、電子線
8を加速電圧750kV、(電子線)電流25mA、照
射時間0.1秒の条件で照射することにより、被覆樹脂
層7の外側表面で架橋反応を促進させて外層7aを架橋
密度が高くて硬度の高い層とし、電子線8の侵入しにく
い内層7bで架橋反応を不完全にして架橋密度の低い層
とすることができる。すなわち、図1(c)に示すよう
に、被覆樹脂層7は、厚み方向に架橋密度が傾斜的に変
化しており、架橋密度の高い外層7aで硬度が高く、架
橋密度の低い内層7bで柔軟になっている。したがっ
て、1層の被覆樹脂層7のうち外層7a側はオーバコー
ト層の機能を有しており、内層7b側はバッファコート
層の機能を有している。このように1層の被覆樹脂層7
によって2つの機能を持たせるには、電子線照射時に照
射条件を適切に制御する必要があり、その照射条件はア
クリレート系樹脂の比重と被覆樹脂層7の厚みによって
変化するが、一般的には、電子線8の加速電圧を150
kV〜3MV、照射時間0.005〜5秒にすればよ
い。
【0013】また、被覆樹脂層7の外周縁9の部分で
は、塗膜厚を薄くしてセラミックス基板1と被覆樹脂層
7の界面への電子線透過量が80〜100%となるよう
にしてあり、電子線照射後の界面における接着力が十分
に得られ、界面から被覆樹脂層7の内部へ水が侵入する
のを防止している。
【0014】しかして、このように電子線照射によって
アクリレート系樹脂を硬化させれば、熱硬化の場合に3
0分〜2時間の硬化時間が必要であったのに対し、0.
005〜5秒で樹脂を硬化させることができ、樹脂硬化
時間を大幅に短縮することができる。また、硬化時に熱
を加える必要がないので、塗装時に巻き込んだ空気の熱
膨張によるピンホールが発生しない。
【0015】さらに、紫外線硬化樹脂(UV樹脂)を用
いて紫外線照射によって樹脂硬化させる場合と比較して
も硬化時間が短くなる。また、UV樹脂の場合には、塗
膜厚は1〜2mmが限界であり、樹脂の色や無機充填剤
の量によって硬化させられる塗膜厚がより薄くなる。し
かも、UV樹脂では、厚み方向で架橋密度を変化させる
場合、硬化可能な塗膜厚や充填剤の量に制限があり、実
用的でない。これに対し、アクリレート系樹脂を電子線
照射により硬化させる方法では、例えば比重1のアクリ
レート系樹脂であれば、6mmの厚みであっても、樹脂
の裏側までほぼ100%電子線が透過し、硬化させられ
る塗膜厚が厚く、十分な厚みの被覆樹脂層7を形成する
ことができる。
【0016】図2に示すものは本発明の別な実施例であ
って、セラミックス基板1の縁にθ=20°〜90°の
角度で立上がり片10を立設してある。このようにセラ
ミックス基板1の縁に角度を付けてあると、電子線照射
後に、セラミックス基板1と被覆樹脂層7との界面に水
の侵入を防止するのに十分な接着力を与えることができ
る。
【0017】上記実施例においては、ハイブリッドIC
の場合について説明したが、本発明はこれ以外の任意の
電子部品にも実施することができ、例えば、コンデンサ
や正特性サーミスタ等の外装部を形成する場合などにも
用いることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明にあっては、電子部品本体の表面
にアクリレート系樹脂を塗布した後、アクリレート樹脂
に電子線を照射することにより、被覆樹脂層の外層に架
橋密度の大きな層を形成し、内部に架橋密度の小さな層
を形成することができる。この架橋密度の大きな層はオ
ーバコート層に相当し、架橋密度の小さな層はバッファ
コート層に相当するので、従来の2層構造に相当する被
覆樹脂層を1回の塗装工程によって形成することがで
き、塗装工程を合理化できる。
【0019】また、アクリレート系樹脂を電子線によっ
て硬化させているので、従来の熱硬化法に比べて樹脂硬
化時間を大幅に短縮することができる。また、硬化時に
熱を加えないので、塗装時に巻き込んだ空気の熱膨張に
よるピンホールが発生せず、ハイブリッドICの品質が
向上する。
【0020】さらに、紫外線硬化樹脂を用いたUV硬化
法に比べても樹脂硬化時間を短縮することができ、アク
リレート系樹脂の塗膜厚の大きなものでも硬化可能であ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)本発明の一実施例によるハ
イブリッドICの製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の別な実施例によるハイブリッドICを
示す断面図である。
【図3】従来例のハイブリッドICを示す断面図である
【符号の説明】
6 ハイブリッドIC 7 被覆樹脂層 8 電子線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品本体の表面にアクリレート系樹
    脂を塗布し、このアクリレート系樹脂に電子線を照射し
    て外面側で架橋密度が大きく、内部側で架橋密度が小さ
    な被覆樹脂層を形成することを特徴とする電子部品の被
    覆形成方法。
JP3348692A 1991-12-04 1991-12-04 電子部品の被覆形成方法 Pending JPH05160177A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3348692A JPH05160177A (ja) 1991-12-04 1991-12-04 電子部品の被覆形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3348692A JPH05160177A (ja) 1991-12-04 1991-12-04 電子部品の被覆形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05160177A true JPH05160177A (ja) 1993-06-25

Family

ID=18398718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3348692A Pending JPH05160177A (ja) 1991-12-04 1991-12-04 電子部品の被覆形成方法

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JP (1) JPH05160177A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10896860B2 (en) 2016-07-11 2021-01-19 Robert Bosch Gmbh Method and curable compound for casting electronic components or component groups

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