JPH0515995A - 溶接装置における裏当金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］被溶接物の溶接個所の全長にかかわりなく使用
可能で、安価な裏当金を提供する。 ［構成］被溶接物２の裏側に裏当金を用いる溶接装置に
おいて、裏当金を回転自在のキャタピラ４とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は被溶接物を溶接する溶接
装置に使用する裏当金に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の溶接装置に使用する裏当金は、溶
接個所の全長に合わせた形状の当金が必要であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、溶接個所の
全長の長いものの裏当金は高価なものとなるばかりか、
溶接個所の全長の長さが変わる毎に新たな裏当金を製作
しなければならなかった。そこで、この発明の目的は、
溶接個所の全長にかかわりなく使用可能で、安価な裏当
金を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するためになされたもので、ト−チと被溶接物との相互
位置を制御するとともに被溶接物の裏側に裏当金を用い
て被溶接物を溶接するようにした溶接装置において、前
記裏当金を回転自在のキャタピラとしたことである。

【０００５】

【作用】被溶接物の溶接個所の裏側に回転自在の裏当金
のキャタピラを当接させる。被溶接物又はト−チと裏当
金とを移動させて被溶接物を溶接する。このとき、裏当
金のキャタピラは被溶接物又は裏当金の移動により回転
し、溶融金属の溶落ちを防止する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。１は被溶接物２の溶接個所で、その上部にはト
−チ３が設けられ、その裏面には裏当金のキャタピラ４
を当接させてある。前記キャタピラ４は無端状のチェ−
ン５と、このチェ−ン５の断面逆Ｌ字形のリンクプレ−
ト６の水平部７にボトル８．８止めされ、上面の中央に
溝９を有する断面矩形のスラット部材１０とで構成され
ている。

【０００７】前記チェ−ン５は左右一対のブラケット１
１．１１にピン１２．１２にて回転自在に支持された前
後一対のスプロケット１３．１３に掛け渡されている。
なお１４はキャタピラ４のスラット部材１０が下方へた
るむのを防止する支持台で、前記左右一対のブラケット
１３．１３の上端に固着してある。本発明は前記の如き
構成で、次に作用について説明する。被溶接物２の溶接
個所１の上方にト−チ３を位置させ、裏当金のキャタピ
ラ４のスラット部材１０を被溶接物２の裏面に当接させ
るとともに、スラット部材１０の溝９を被溶接物２の溶
接個所１に対向させる。

【０００８】次にト−チ３を作動させるとともに被溶接
物２を前進させて、被溶接物２の溶接個所１を溶接す
る。このとき、裏当金のキャタピラ４のスラット部材１
０は被溶接物２に当接しているので、被溶接物２の前進
にともなって前進し、チェ−ン５はスプロケット１３．
１３とともに回転する。

【０００９】ところで、本実施例では被溶接物２を移動
し、ト−チ３と裏当金のキャタピラ４を固定している
が、被溶接物２を固定し、ト−チ３と裏当金のキャタピ
ラ４を移動させてもよく、またスラット部材１０に溝９
を設けているが、被溶接物２の板厚が３.5ｍｍ以下の場
合は溝９は設けなくてもよい。

【００１０】

【発明の効果】以上の如く本発明は、裏当金を回転自在
のキャタピラとしたので、この裏当金は被溶接物の溶接
個所の全長にかかわりなく使用可能であり、従来の裏当
金のように被溶接物の溶接個所の全長がかかわる毎に製
作するのにくらべると安価となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の裏当金の正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａの断面矢視図である。

【符号の説明】

２ 被溶接物 ３ ト−チ ４ キャタピラ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 ト−チと被溶接物との相互位置を制御す
   るとともに被溶接物の裏側に裏当金を用いて被溶接物を
   溶接するようにした溶接装置において、前記裏当金を回
   転自在のキャタピラとしたことを特徴とする溶接装置に
   おける裏当金。