JPH05159750A - 蛍光ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からの制御信号に応じて、光色が変化す
るような蛍光ランプを提供することを目的とする。 【構成】 赤、緑、青の各蛍光体をそれぞれ塗布した三
種の発光管１，２，３を点灯制御回路４と制御信号入力
端子５、電源端子６に接続し、外部のコントローラから
の制御信号により、照明の光量や発色の状態を自由に変
えることが可能な光色可変の蛍光ランプを得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、快適な生活の照明を実
現するのに快適な蛍光ランプに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、照明用蛍光ランプは、日々の
生活に広く活用される光源であり、明るくすることが第
一の目的であった。しかし近年、より快適な生活を営む
上で照明の重要性がクローズアップされてきている。ま
た、人間の眼に優しい蛍光ランプや、人々の精神を落ち
着かせ心理的にも好ましい状態を形成する蛍光ランプの
開発も行われていて、製品化され始めている。このよう
な目的には、照明の明るさや光色を変えることができる
蛍光ランプ、いわゆる、光色可変蛍光ランプが必要とな
る。

【０００３】しかし従来の光色可変蛍光ランプは、赤、
緑、青色三本の発光管と点灯回路からなっており、外部
からの信号によって各発光管を個別に点滅できるだけで
あった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の光色可変の蛍光ランプでは、全消灯状態と七通り
の光色しか実現できず、照明の明るさの変化にも乏し
い。しかも、その大半はＪＩＳＺ９１１２で規定する一
般照明用の色度区分からはずれるもので、一般家庭での
照明としては例外的な用途に限られるものであった。

【０００５】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、発光管を連続的に調光し、一般照明用
としても耐え得る光色と明るさを実現することが可能な
蛍光ランプを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、発光色の異なる蛍光体を個々に塗布した複
数の発光管に、それらを個別に点灯、調光することが可
能な点灯制御回路を接続し、点灯、調光を制御すること
により、照明の光量の調整、光色の状態を自由に変える
ことができるようにした。

【０００７】また、外部から連続的に調光制御コントロ
ールするために、制御信号入力端子を設け、発光管及び
点灯制御回路に電力を供給するために、電源端子を備え
た。

【０００８】

【作用】この構成により、ランプの調光状態や光色の状
態に応じて、様々な色を実現することが可能になり、個
人の好みに応じたランプの点灯状態が設定でき、より快
適な生活空間を演出することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にしたがっ
て説明する。

【００１０】図１は本発明の一実施例の蛍光ランプの構
成図である。図１に示すように、本発明実施例の蛍光ラ
ンプは、赤、緑、青三色の蛍光体をそれぞれ個別に塗布
した三本の発光管１，２，３に点灯制御回路４と制御信
号入力端子５と電源端子６を接続し、外部のコントロー
ラからの調光信号によって発光管を点灯、調光すること
ができるようにしたものである。この構成により、照明
の光量や光色の状態を連続的に変えることが可能であ
る。

【００１１】図２により具体的な実施例を示す。図２に
おいて、コントローラ１０は、赤、緑、青色の発光管
１，２，３の明るさ及び光色を時刻やランプ周辺の状態
に応じて制御し、その時、赤、緑、青色の発光管１，
２，３に対する点灯制御信号を出力する。ここで、定格
点灯時を１００％とした時の発光管の調光率に対する点
灯制御信号の電圧は図３に示す関係にある。コントロー
ラ１０からの点灯制御信号は、制御信号入力端子５を介
して点灯制御回路４に与えられ、赤、緑、青色の発光管
１，２，３それぞれの明るさを制御する。

【００１２】次に発光管１，２，３について説明する。
図４は、ある色温度を実現するのに必要な赤、緑、青色
各発光管の調光比率を表すグラフである。色温度範囲は
一般の蛍光ランプに使用される２６００Ｋ〜７１００Ｋ
とし、かつ完全放射体軌跡からの偏差がほとんどないも
のとした。ここで定格消費電力が等しい発光管を使用す
ると、例えば、青色発光管の場合、調光率６０％以下し
か利用しないことになり、発光管の能力を充分に活用で
きない。そこで、最初から定格消費電力が６０％である
発光管を使用すると、調光率０〜１００％までの光を利
用できることになる。従って本実施例では、三本の発光
管の定格消費電力の比を赤：緑：青＝５：４：３（例え
ば赤５０Ｗ、緑４０Ｗ、青３０Ｗ）のようにしている。
この時それぞれの発光管は定格消費電力の最大限まで利
用されることになり、効率が良くなることが分かる。

【００１３】また本実施例では発光管の定格消費電力を
変化させたが、図５のように発光管の本数を赤５本、緑
４本、青３本のような割合に変えることによっても、効
率良い発光と調光が可能となる。

【００１４】ここで、定格消費電力の比及び発光管の本
数の比５：４：３は一例であり、一般に使用される蛍光
ランプの色温度範囲２６００ｋ〜７１００ｋで、かつ完
全放射体軌跡からの偏差がほとんどない時の値である。
従って光色変化範囲を変えることによって、その光色変
化範囲に応じて最適な比が決まる。

【００１５】以上のような構成を有するので、本発明実
施例の蛍光ランプは、赤、緑、青個々の発光管の定格消
費電力や各色発光管の本数を変えることで、全ての発光
管からの発光をより効率良く利用でき、各発光管の調光
状態や光色の状態に応じて様々な色を実現することが可
能になり、個人の好みに応じたランプの点灯状態が設定
でき、より快適な生活空間を演出することができる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、赤、緑、
青の各蛍光体を個々に塗布した複数の発光管をコントロ
ーラで自動的に制御し、各発光管から出る光の利用効率
を考慮して、点灯制御回路により点灯、調光させること
で、個人の好みに応じたランプの点灯状態、光色状態が
設定できるという優れた効果を有する光色可変の蛍光ラ
ンプを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の蛍光ランプの構成図

【図２】本発明の一実施例の蛍光ランプで、定格消費電
力の異なるランプを備えたものの構成図

【図３】本発明の一実施例の蛍光ランプによる定格点灯
時を１００％とした時の発光管の調光率に対する点灯制
御信号の電圧変化の関係を表すグラフ

【図４】本発明の一実施例である点灯制御回路付き光色
可変蛍光ランプで、ある色温度を実現するのに必要な
赤、緑、青色各発光管の調光比率を表すグラフ

【図５】本発明の第二の実施例の蛍光ランプで、定格消
費電力が同じ発光管をそれぞれ異なる本数組み合わせた
ものの構成図

【符号の説明】

１ 発光管（赤色） ２ 発光管（緑色） ３ 発光管（青色） ４ 点灯制御回路 ５ 制御信号入力端子 ６ 電源端子 １０ コントローラ １１ 照明器具（カプセル）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発光色の異なる蛍光体を個々に塗布した複
   数の発光管と、それらを個別に点灯、調光することが可
   能な点灯制御回路と、点灯制御回路に接続した制御信号
   入力端子と、電源端子とを備えた蛍光ランプ。
2. 【請求項２】複数の発光管がそれぞれ定格消費電力の異
   なる請求項１記載の蛍光ランプ。
3. 【請求項３】複数の発光管がそれぞれ定格消費電力の同
   じものを各発光色ごとに異なる個数で備えた請求項１記
   載の蛍光ランプ。