JPH05159273A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05159273A
JPH05159273A JP32564191A JP32564191A JPH05159273A JP H05159273 A JPH05159273 A JP H05159273A JP 32564191 A JP32564191 A JP 32564191A JP 32564191 A JP32564191 A JP 32564191A JP H05159273 A JPH05159273 A JP H05159273A
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JP
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fatty acid
magnetic
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magnetic recording
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JP32564191A
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Hidetoshi Yanai
秀敏 柳井
Yukihiro Ueda
幸弘 上田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行安定性に優れた磁気記録媒体を提供する
ことである。 【構成】 非磁性支持体の一面側に磁性層が設けられ、
他面側にカーボンブラックを含む樹脂塗膜層が設けられ
てなる磁気記録媒体であって、前記樹脂塗膜層のカーボ
ンブラックはその吸油量が約300〜500ml/10
0gの特性を有するものであり、さらに前記樹脂塗膜層
中には融点が約30℃以下の高級脂肪酸及び/又は脂肪
酸エステルを含有する磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープなどの磁気
記録媒体に関するものである。
【0002】
【発明の背景】例えば、磁気テープ等の塗布型の磁気記
録媒体は、一般に、磁性粉末、バインダ、その他各種の
添加剤及び溶剤を混練して得た磁性塗料を、ポリエステ
ルフィルム等のベースフィルム上に均一に塗布して乾燥
し、その後磁性塗膜層を鏡面仕上げして形成されてい
る。
【0003】ところで、この種の磁気記録媒体におい
て、走行安定性を向上させる為に、磁性塗膜層と反対側
の面に樹脂塗膜、いわゆるバックコート層を設けたもの
が提供されている。しかしながら、これまでのバックコ
ート層を設けた磁気記録媒体でも、走行安定性は充分に
満足出来たものでもない。
【0004】
【発明の開示】本発明の目的は、走行安定性に優れた磁
気記録媒体を提供することである。この本発明の目的
は、非磁性支持体の一面側に磁性層が設けられ、他面側
にカーボンブラックを含む樹脂塗膜層が設けられてなる
磁気記録媒体であって、前記樹脂塗膜層のカーボンブラ
ックはその吸油量が約300〜500ml/100gの
特性を有するものであり、さらに前記樹脂塗膜層中には
融点が約30℃以下の高級脂肪酸及び/又は脂肪酸エス
テルを含有することを特徴とする磁気記録媒体によって
達成される。
【0005】磁気記録媒体に使用される磁性粉末として
は、強磁性酸化鉄、強磁性二酸化クロム、強磁性合金粉
末などを使用できる。強磁性酸化鉄には2価の金属が添
加されていても良い。2価の金属としてはCr,Mn,
Co,Ni,Cu,Znなどがあり、上記酸化鉄に対し
て例えば1〜10原子%の範囲で添加され得る。強磁性
二酸化クロムはCr02 及びこれにNa,K,Ti,
V,Mn,Fe,Co,Ni,Tc,Ru,Sn,C
e,Pbなどの金属、P,Sb,Teどの半導体、又は
これらの金属の酸化物を0〜20重量%添加したCr0
2 が使用できる。特に、上記の強磁性酸化鉄及び強磁性
二酸化クロムにおいて、その針状比は2/1〜20/1
程度、好ましくは5/1以上、平均長が0.1〜2.0
μのものを用いることができる。上記の強磁性合金粉末
は金属分が75重量%以上であり、金属分の80重量%
又はそれ以上が少なくとも一種の強磁性金属(例えば、
Fe,Co,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,Co−N
i,Fe−Co−Ni) であり、金属分の20重量%又
はそれ以下、好ましくは0.5〜5重量%がAl,S
i,S,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Cu,Zn,
Y,Mo,Rh,Pd,Ag,Sn,Sb,Te,B
a,Ta,W,Re,Au,Hy,Pb,Bi,La,
Ce,Pr,Nd,B,Pなどの組成を有するものであ
っても良い。尚、この強磁性合金粉末は長径が0.5μ
m以下の粒子であることが好ましい。又、微小平板状の
バリウムフェライト及びそのFe原子の一部がTi,C
o,Zn,V,Nb等の一種又は二種以上で置換された
磁性粉なども用いることができる。
【0006】磁気記録媒体の磁性塗膜層に用いられるバ
インダ樹脂(結合剤)としては、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂または反応型樹脂やこれらの混合物を併用するこ
とができる。例えば、熱可塑性樹脂としてはポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル共
重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合
体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メタクリル
酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エ
ステル−スチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ポ
リ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重
合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリア
ミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルース誘導体( セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースジアセテー
ト、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネ
ート、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジエン共
重合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑
性樹脂( ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリイソ
プレン、スチレン−ブタジエン共重合体等) 及びこれら
の混合物が挙げられる。熱硬化性樹脂または反応性樹脂
としては、フェノール・ホルマリン−ノボラツック樹
脂、フェノール・ホルマリン−レゾール樹脂、フェノー
ル・フルフラール樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、乾性油変性アルキッド樹
脂、石炭酸樹脂変性アルキッド樹脂、マレイン酸樹脂変
性アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂と硬化剤(ポリアミン、酸無水物、ポリアミド樹
脂、その他)、末端イソシアネートポリエステル湿気硬
化型樹脂、末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型
樹脂、ポリイソシアネートプレポリマー(ジイソシアネ
ートと低分子量トリオールとを反応させて得た1分子内
に3個以上のイソシアネート基を有する化合物、ジイソ
シアネートのトリマーおよびテトラマー)、ポリイソシ
アネートプレポリマーと活性水素を有する樹脂(ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリル
酸共重合体、マレイン酸共重合体、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート共重合体、パラヒドロキシスチレン共
重合体など)、及びこれらの混合物等が挙げられる。こ
れらバインダ樹脂成分は、磁性粉末100重量部に対し
て約10〜100重量部、好ましくは5〜30重量部の
範囲で使用される。
【0007】磁気記録媒体の磁性塗膜層には上記の成分
の他、この分野で通常使用される添加剤として分散剤、
潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤等が加え
られても良い。分散剤としては炭素数12〜18個の脂
肪酸(R1 COOH、R1 は炭素数11〜17個のアル
キルまたはアルケニル基)、前記の脂肪酸のアルカリ金
属(Li,Na,K等)又はアルカリ土類金属(Mg,
Ca,Ba等)からなる金属石鹸、前記の脂肪酸エステ
ルのフッ素を含有した化合物、前記の脂肪酸のアミド、
ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸エステル、レ
シチン、トリアルキルポリオレフィンオキシ第四アンモ
ニウム塩(アルキルは炭素数1〜5個、オレフィンはエ
チレン、プロピレン等)等が挙げられる。この他に炭素
数12以上の高級アルコール、硫酸エステル等もある。
これらの分散剤は磁性粉100重量部に対して10重量
部以下の範囲で添加され得る。
【0008】潤滑剤としては、上記分散剤も効果がある
が、ジアルキルポリシロキサン(アルキル基は炭素数1
〜5個)、ジアルコキシポリシロキサン(アルコシ基は
炭素数1〜4個)、モノアルキルモノアルコキシポリシ
ロキサン(アルキル基は炭素数1〜5個、アルコキシ基
は炭素数1〜4個)、フェニルポリシロキサン、フロロ
アルキルポリシロキサン(アルキル基は炭素数1〜5
個)等のシリコーンオイル、グラファイト等の導電性微
粉末、二硫化モリブデン、二硫化タングステン等の無機
微粉末、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン
−塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン等
のプラスチック微粉末、α−オレフィン重合物、常温で
液状の不飽和脂肪族炭化水素、炭素数12〜20個の一
塩基性脂肪族と炭素数3〜12個の一価のアルコールか
ら成る脂肪酸エステル類、フルオロカーボン類などが挙
げられる。これらの潤滑剤は、磁性粉100重量部に対
して0.1〜15重量部の範囲で添加される。
【0009】研磨剤としては溶融アルミナ、炭化ケイ
素、酸化クロム(Cr23)、コランダム、人造コラン
ダム、ダイアモンド、人造ダイアモンド、ザクロ石、エ
メリー( 主成分:コンラダムと磁鉄鉱)等が挙げられ
る。これらの研磨剤は、モース硬度が5以上であり、平
均粒子径が0.05〜5μmの大きさのものが使用さ
れ、特に好ましくは0.1〜2μmである。そして、こ
れらの研磨剤は、磁性粉100重量部に対し0.5〜1
5重量部の範囲で添加される。
【0010】帯電防止剤としてはカーボンブラック等の
導電性微粉末、サポニンなどの天然界面活性剤、アルキ
レンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系など
のノニオン界面活性剤、高級アルキルアミン類、第4級
アンモニウム塩類、ピリジンその他の複素環類、ホスホ
ニウム又はスルホニウム等のカチオン界面活性剤、カル
ボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エス
テル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸
類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸また
は燐酸エステル類等の両性活性剤などが挙げられる。こ
のような導電性微粉末は磁性粉100重量部に対して
0.01〜10重量部の範囲で添加される。上記の界面
活性剤は単独または混合して添加してもよい。これらは
帯電防止剤として用いられるものがあるが、時としてそ
の他の目的、例えば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改
良、塗布助剤として適用される場合もある。
【0011】防錆剤としてはリン酸、スルファミド、グ
アニジン、ピリジン、アミン、尿素、ジンククロメー
ト、カルシウムクロメート、ストロンチウムクロメート
等が使用できるが、特にジシクロヘキシルアミンナイト
ライト、シクロヘキシルアミンクロメート、ジイソプロ
ピルアミンナイトライト、ジエタノールアミンホスフェ
ート、シクロヘキシルアンモニウムカーボネート、ヘキ
サメチレンジアミンカーボネート、プロピレンジアミン
ステアレート、グアニジンカーボネート、トリエタノー
ルアミンナイトライト、モルフォリンステアレート等の
気化性防錆剤(アミン、アミド又はイミドの無機酸塩ま
たは有機酸塩)を使用すると防錆効果が向上する。これ
らの防錆剤は強磁性微粉末100重量部に対して0.0
1〜20重量部の範囲で使用される。
【0012】防黴剤としてはサルチルアニライド、酸化
ビス(トリブチルスズ)、フェニルオレイン酸水銀、ナ
フテン酸銅、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸水銀、ペンタ
クロロフェノール、トリクロロフェノール、p−ジニト
ロフェノール、ソルビン酸、p−オキシ安息香酸ブチ
ル、ジヒドロアセト酸などがあり、結合剤100重量部
に対して0.01〜5重量部の範囲で使用される。
【0013】磁性塗膜層を構成する磁性塗料の製造に用
いられる溶剤としてはアセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系の溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステ
ル系の溶剤、エーテル、グリコールジメチルエーテル、
グリコールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグリコ
ールエーテル系の溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン
等のタール系(芳香族炭化水素系)の溶剤、メチレンク
ロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホ
ルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の
塩素化炭化水素系の溶剤を適宜選択して使用できる。
【0014】磁気記録媒体に用いられる非磁性の支持体
の素材としてはポリエレチンテフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ーストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロ
ピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリアミドイミド等のプラスチックの
他、アルミニウム、銅、スズ、亜鉛又はこれらを含む非
磁性合金などの非磁性金属類、ガラス、陶器、磁気など
のセラミック類、紙、バライタまたはポリエチレン、ポ
レプロピレン、エチレン−ブテン共重合体などの炭素数
2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布またはラミネー
トした紙などの紙類も使用できる。これらの非磁性支持
体は使用目的に応じて透明あるいは不透明であっても良
い。
【0015】非磁性の支持体がフィルム、テープ、シー
ト、カード等の場合には、走行安定性の向上、帯電防
止、転写防止、ワウ、フラッターの防止、磁気記録媒体
の強度向上、バック面のマット化等の目的で、磁性塗膜
層を設けた側の反対側の面にバックコート層が設けられ
る。このバックコート層は、前記(磁性塗膜層での記
載)の潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤などの少なくとも一
種の添加剤、及び場合によってはこれらを均一に分散さ
せる為に分散剤を前記のバインダ樹脂(中でも、ポリウ
レタン樹脂、塩化ビニル系の樹脂、ポリエステル樹脂、
ニトロセルロース系の樹脂など)及び溶剤と混練、分散
した塗料を上記の支持体の裏面上に塗布、乾燥すること
りより設けられる。磁性層とバックコート層とはどちら
が先に設けられても良い。
【0016】このバックコート層に含有させられる添加
剤としてはカーボンブラックが挙げられるが、このカー
ボンブラックは吸油量が約300〜500ml/100
gの特性を有するものであることが大事である。例え
ば、使用するカーボンブラックの吸油量が約300ml
/100g未満の小さすぎるものでは、走行安定性の向
上が不充分である。
【0017】又、バックコート層にカーボンブラックと
共に併用される添加剤として、融点が約30℃以下の高
級脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルが必要である。尚、
融点が約30℃以下の高級脂肪酸としては、例えばラウ
リン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、分岐し
たミリスチン酸、分岐したステアリン酸、分岐したラウ
リン酸などが有り、又、融点が約30℃以下の脂肪酸エ
ステルとしては、例えばオレイルオレエート、炭素数が
12以上の分岐アルコールの高級脂肪酸エステル(例え
ば、トリデシルステアレート)等が有る。
【0018】バックコート層に含有させられるカーボン
ブラックの量は、バインダ樹脂/カーボンブラック=3
0/70〜70/30、より好ましくは40/60〜6
0/40(重量比)であることが望ましく、又、融点が
約30℃以下の高級脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルの
量はカーボンブラック100重量部に対して高級脂肪酸
及び/又は脂肪酸エステルが約1〜30重量部であるこ
とが望ましい。
【0019】尚、バックコート層の塗料を製造するに際
して、先ず、カーボンブラックと融点が約30℃以下の
高級脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルとを混合させ、カ
ーボンブラックに融点が約30℃以下の高級脂肪酸及び
/又は脂肪酸エステルを物理的に吸着させておくと、バ
ックコート層の塗料中においてカーボンブラックの凝集
が起きにくくなり、かつ、高級脂肪酸及び/又は脂肪酸
エステルのブリードが徐々に行われ、効果が長期にわた
って保持されるようになり、繰り返し使用されても走行
安定性が特に優れている。
【0020】又、塗膜硬度を調整する目的で硬化剤が用
いられても良い。硬化剤としては、例えばジフェニルメ
タン−4,4’−ジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート等のジイソシアネ
ート3モルとトリメチロールプロパン1モルの反応生成
物、ヘキサメチレンジイソシアネート3モルのビューレ
ットアダクト化合物、トリレンジイソシアネート5モル
のイソシアヌレートアダクト化合物、トリレンジイソシ
アネート3モルとヘキサメチレンジイソシアネート2モ
ルのイソシアヌレートアダクト化合物、及びジフェニル
メタンジイソシアネートのポリマー等のポリイソシアネ
ート化合物がある。尚、このようなポリイソシアネート
化合物の使用量は、通常、バインダ樹脂と同等又はそれ
以下の量である。
【0021】磁性粉及びバインダ樹脂などが混練されて
磁性塗料に、又、カーボンブラック、融点が約30℃以
下の高級脂肪酸及び/又は脂肪酸エステル、及びバイン
ダ樹脂などが混練されてバックコート塗料とされる訳で
あるが、混練に際しては各種の混練機、例えば二本ロー
ルミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、ト
ロンミル、サンドグライダー、Szegvariアトラ
イター、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高
速度衝撃ミル、ディスパー、ニーダー、高速ミキサー、
ホモジナイザー、超音波分散機などが用いられる。
【0022】非磁性の支持体上に磁性塗料やバックコー
ト塗料などを塗布する方法としては、例えばエアードク
ターコート、ブレードコート、エアナイフコート、押し
出しコート、スクイズコート、含浸コート、リバースロ
ールコート、トランスファーロールコート、グラビアコ
ート、キスコート、キャスコート、スプレイコート、ス
ピンコート等を利用でき、その他の方法も可能である。
【0023】そして、上記のような磁性粉末、結合剤、
各種の添加剤を溶剤に混練分散した磁性塗料及びバック
コート層の塗料を、非磁性の支持体の各々の面に塗布、
乾燥、必要に応じて配向させることによって本発明の磁
気記録媒体が得られる。以下、実施例により具体的に説
明する。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕磁性粉105重量部、カーボンブラック2
重量部、アルミナ5重量部、ポリウレタン樹脂10重量
部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体10重量部、トリ
デシルステアレート1重量部、パルミチン酸1重量部、
メチルエチルケトン200重量部、シクロヘキサノン1
55重量部の混合物をボールミルにより3時間混練し、
この磁性塗料100重量部に硬化剤としてポリイソシア
ネート化合物(コロネートL、日本ポリウレタン工業社
製)5重量部を添加して混練した後、この磁性塗料をポ
リエチレンテレフタレートフィルムの表面に塗布した。
【0025】又、平均粒径38nmで、DBP吸油量が
500ml/100gのカーボンブラック50重量部、
オレイルオレエート5重量部、ポリウレタン樹脂20重
量部、ニトロセルロース30重量部、メチルエチルケト
ン200重量部、トルエン100重量部の混合物をボー
ルミルにより96時間混練し、さらにポリイソシアネー
ト化合物(コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)
10重量部を添加して30分間混練した後、このバック
コート塗料を乾燥膜厚が0.5μmとなるようポリエチ
レンテレフタレートフィルムの裏面に塗布した。
【0026】このようにして得たものを3.81mm幅
にスリットして磁気テープを得た。 〔実施例2〕実施例1において、バックコート塗料にお
けるオレイルオレエートの代わりにオレイン酸5重量部
を用いて同様に行い、磁気テープを得た。 〔実施例3〕実施例1において、バックコート塗料にお
けるオレイルオレエートの代わりにトリデシルステアレ
ート7重量部を用いて同様に行い、磁気テープを得た。
【0027】〔実施例4〕実施例1において、バックコ
ート塗料におけるオレイルオレエートの代わりに2−デ
シルテトラデシルオレエート10重量部を用いて同様に
行い、磁気テープを得た。 〔比較例1〕実施例1において、バックコート塗料にお
けるDBP吸油量が500ml/100gのカーボンブ
ラックの代わりに平均粒径が27nmで、DBP吸油量
が102ml/100gのカーボンブラックを用いて同
様に行い、磁気テープを得た。
【0028】〔比較例2〕実施例1において、バックコ
ート塗料におけるオレイルオレエートの代わりにパルミ
チン酸5重量部を用いて同様に行い、磁気テープを得
た。
【0029】
【特性】上記各例で得た磁気テープをテープデッキに装
着し、走行テストを500回繰り返して行い、走行テス
ト前後におけるバックコート層の摩擦係数を測定したの
で、その結果を表1に示す。尚、摩擦係数は、(株)横
浜システム研究所製のテープ走行試験機TBT−300
Dを用い、テープを5mm径のシリンダにバックコート
層が180°接触する状態で8mm/秒の速度で走行さ
せ、巻出側及び巻取側のテンションを測定することによ
り求めたものである。
【0030】 表 1 走行テスト前の摩擦係数 走行テスト後の摩擦係数 実施例1 0.16 0.18 実施例2 0.20 0.22 実施例3 0.21 0.24 実施例4 0.22 0.22 比較例1 0.35 0.38 比較例2 0.33 0.36 これによれば、本発明になる磁気記録媒体の走行安定性
が優れていることが判る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体の一面側に磁性層が設けら
    れ、他面側にカーボンブラックを含む樹脂塗膜層が設け
    られてなる磁気記録媒体であって、前記樹脂塗膜層のカ
    ーボンブラックはその吸油量が約300〜500ml/
    100gの特性を有するものであり、さらに前記樹脂塗
    膜層中には融点が約30℃以下の高級脂肪酸及び/又は
    脂肪酸エステルを含有することを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 樹脂塗膜層のカーボンブラックと融点が
    約30℃以下の高級脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルと
    の割合は、カーボンブラック100重量部に対して高級
    脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルが約1〜30重量部で
    あることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 樹脂塗膜層の高級脂肪酸及び/又は脂肪
    酸エステルはカーボンブラックに対して物理的に吸着し
    ていることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
JP32564191A 1991-12-10 1991-12-10 磁気記録媒体 Pending JPH05159273A (ja)

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