JPH05158424A

JPH05158424A - 案内表示システム

Info

Publication number: JPH05158424A
Application number: JP5407091A
Authority: JP
Inventors: Nagakazu Hashiguchi; 長和橋口; Hiroo Arima; 弘郎有馬
Original assignee: Kyowa Exeo Corp
Current assignee: Kyowa Exeo Corp
Priority date: 1991-02-26
Filing date: 1991-02-26
Publication date: 1993-06-25

Abstract

(57)【要約】【目的】大きな表示部に詳細な図形情報を容易、安価に
表示する。【構成】多数の発光要素を配置した発光表示ボード４６
の上面に、地図等の図形情報を表示されているスクリー
ン４８を配置し、発光表示ボード４６の発光要素を点滅
させて表示した情報と、スクリーン４８の図形情報とを
結合させて案内情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、道案内やイベント会場
の案内等を表示する案内表示システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、道案内の手段は、道路の傍ら等に
設置した案内表示板によっていた。しかし、この案内表
示板は、設置してある地点を中心とした限られた範囲の
地図を表示したものであり、固定された１種類の情報し
か提供できず、利用者の多様な要求に応えることができ
ない。そこで、近年、表示部にＣＲＴディスプレイを用
いて各種の地図情報を表示する道案内装置が開発されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、ＣＲＴディ
スプレイを用いた道案内装置は、大型のＣＲＴディスプ
レイは非常に高価で大重量となるばかりでなく、大きな
ＣＲＴディスプレイを得ることが困難である。従って、
比較的小型のＣＲＴディスプレイを使用せざるをえず、
多数の人が同時に利用することができない。しかも、大
きなＣＲＴディスプレイを使用した場合、文字も大きな
表示となるため、１画面に表示される情報量は、画面の
大きさに比較して少なくなる。また、大きな表示部を得
るために、多数の発光ダイオードや電球を配置した表示
ボードを使用した場合、文字情報が主体となり、詳細な
案内図等を表示することができず、利用者に充分な情報
を提供することができない。

【０００４】本発明は、上記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、大きな表示部に詳細な図形情報
を容易、安価に表示することができる案内表示システム
を提供することを目的としている。

【０００５】上記の目的を達成するために、本発明に係
る案内表示システムは、透光性部材に図形情報を表示し
たスクリーンと、このスクリーンの下方に配設されると
ともに、多数配置した発光要素の点滅によって情報を表
示する発光表示ボードとを有する表示部と、前記発光表
示ボードの発光要素を点滅制御する情報制御部と、を備
えたことを特徴としている。

【０００６】スクリーンは透光性部材をフィルム状に形
成し、このフィルム状透光性部材に複数ユニットの図形
情報が表示するとともに、表示部には透光性部材を移動
させる移動機構を設けることが望ましい。そして、発光
要素は、発光ダイオードや小さな電球を用いることがで
き、これらを発光表示ボードにマトリックス状に配置す
るとよい。

【０００７】

【作用】上記の如く構成した本発明は、スクリーンに地
図等の図形情報を表示し、スクリーンの下方に配設した
発光表示ボードの発光要素を点灯または点滅することに
よって、発光表示ボードが表示する情報とスクリーンの
図形情報を結合して、利用者が必要とする情報、例えば
目的場所、そこに行く道順等を表示する。従って、大き
な表示部にしても詳細な図形情報を容易、安価に提供す
ることができる。

【０００８】また、スクリーンをフィルム状に形成して
複数ユニットの図形情報を表示し、このスクリーンを移
動機構、例えば巻取り、巻戻し機構によって移動させる
ようにすると、利用者の多様な要求に応えることができ
る。

【０００９】

【実施例】本発明に係る案内表示システムの好ましい実
施例を、添付図面に従って詳説する。図３は、本発明の
実施例に係る案内表示システムの構成ブロック図であ
る。

【００１０】図３において、案内表示システム１０は、
センタ装置２０と複数の端末案内装置３０ａ、３０ｂ、
……とからなっている。

【００１１】センタ装置２０には、各種データの処理や
送受を行う処理装置２１が設けてある。そして、処理装
置２１には、地図等のイメージデータを読み込むイメー
ジスキャナ２２、各種のデータや命令を処理装置２１に
入力するキーボード２３が接続してある。また、処理装
置２１には、イメージ情報や案内情報、文字情報等を格
納するハードディスク等の記憶装置２４が接続してある
とともに、入力したデータや処理した情報の内容を表示
するディスプレイ２５、ハードコピーを得るためのプリ
ンタ２６が接続してある。さらに、処理装置２１には、
モデム２７が接続してあり、モデム２７を介して電話回
線２８に接続され、端末案内装置３０ａ、３０ｂ、……
との間で情報を送受きるようにしてある。

【００１２】各端末案内装置３０ａ、３０ｂ、……（以
下、符号３０によって代表する）は同一の構造をしてお
り、情報制御部としての表示制御装置３２がモデム３４
を介して電話回線２８に接続され、センタ装置２０との
間でデータの授受を行う。また、表示制御装置３２に
は、地図や案内情報等を表示する、詳細を後述する表示
部３６と、表示部３６に表示する情報や利用度状況等の
データを記憶する、ＩＣカード等からなる記憶媒体３
８、案内情報のハードコピーを出力するプリンタ４０が
接続してある。

【００１３】さらに、表示制御装置３２には、利用者が
必要な情報を選択するためのキーボード４２、および触
ることによって情報の選択や表示制御装置３２に命令を
入力するとができる、いわゆるタッチパネルとしてのデ
ィスプレイ４４が接続してある。

【００１４】表示部３６は、図１に示したように、発光
要素を点滅させて情報を表示する発光表示ボード４６
と、この発光表示ボード４６の上面に配置され、地図等
の図形情報が表示してあるスクリーン４８、スクリーン
４８の上に配置され、スクリーン４８を保護する保護ガ
ラス５０とから構成してある。

【００１５】発光表示ボード４６は、発光要素としての
発光ダイオード（ＬＥＤ）を多数マトリックス状に配列
してあり、図２に示したようにグラフィック表示部５２
と、このグラフィック表示部５２の下部に設けた文字表
示部５４とからなっている。また、スクリーン４８は、
例えば透明な強化ガラスによって形成してあり、この強
化ガラスに透光性の塗料によって地図等の図形情報が印
刷してある。なお、発光表示ボード４６を構成している
発光ダイオードは、複数の色（例えば赤色、緑色、橙色
の３色）を発光する高輝度発光ダイオードを使用するこ
とが望ましい。

【００１６】上記の如く構成した表示部３６は、図４の
ように端末案内装置３０の本体５６の上部に設けてあ
る。この本体５６には、表示部３６の下方に傾斜させた
操作部５８が形成してあり、操作部５８にキーボード４
２とタッチパネル用ディスプレイ４４とが配置してあ
る。また、操作部５８の下部には、プリンタ４０の排紙
口６０が形成してあり、案内情報のハードコピー６２を
取り出すことができるようになっている。なお、キーボ
ード４２は、０〜９までの数字で構成したテンキーと、
「開始」、「終了」、「印刷」等を選択する機能キーと
からなっている。

【００１７】上記の如く構成した実施例の作用は、次の
とおりである。各端末案内装置３０のスクリーン４８に
は、例えば利用者に道案内を提供するための地図情報が
予め表示してある。そして、センタ装置２０は、各端末
案内装置３０のスクリーン４８に表示してある地図情報
に対応した地図データや道案内データを、電話回線２８
を介して端末案内装置３０に送り、記憶媒体３８に書き
込む。

【００１８】端末案内装置３０の表示部３６の下部に設
けた文字表示部５４には、例えば市役所や区役所等から
の公報、天気予報、商店等の広告が常時表示される。そ
して、道案内を得たい利用者は、まずキーボード４２を
操作して道案内を表示制御装置３２に要求する。

【００１９】表示制御装置３２は、記憶媒体３８に格納
してある道案内が可能な情報をディスプレイ４４に表示
する。そして、表示制御装置３２は、利用者がディスプ
レイ４４の表示の内容に従い、ディスプレイ４４に表示
された適当な項目の位置を指で触れと、その要求に対応
した目的位置を記憶媒体３８から読み出し、図４の斜線
で示したように、現在位置Ａと目的位置Ｂとに対応した
位置の、発光表示ボード４６の発光ダイオードを点灯ま
たは点滅さるとともに、破線に示したように道順に沿っ
た発光ダイオードを点灯または点滅させる。なお、道順
を表示する場合、現在位置から目的位置に向けて順次点
滅させるようにすることも可能である。また、文字表示
部５４には、補足的な情報（例えば、目印となる物や利
用交通機関等）を文字によって表示するようにしてもよ
い。

【００２０】表示制御装置３２は、上記のようにして道
案内の要求があると、端末案内装置３０が利用された回
数、目的場所毎の利用回数、利用されたときの時間等の
利用状況を記憶媒体３８に書き込む。この記憶媒体３８
に記憶された利用状況のデータは、定期的（例えば、１
か月に１度等）にセンタ装置２０の処理装置２１によっ
て読み出され、消去される。そして、処理装置２１は、
読み出したデータに必要な処理を加え、ディスプレイ２
５に表示したり、プリンタ２６によってプリントアウト
する。

【００２１】このように、実施例においては、図形情報
である地図をスクリーン４８に表示するとともに、道案
内の情報を発光表示ボード４６に設けた発光ダイオード
の点滅によって表示するようにしたことにより、スクリ
ーン４８に表示した図形情報と、発光表示ボード４６に
表示した情報とが結合され、大きなＣＲＴディスプレイ
を用いることなく詳細な図形情報を容易に表示でき、安
価な道案内装置を得ることができる。また、発光表示ボ
ード４６に発光ダイオードを用いているため、任意の大
きさの文字を容易に表示することができ、詳細は案内情
報を提供することができる。

【００２２】なお、前記実施例においては、発光表示ボ
ード４６の発光要素として発光ダイオードを使用した場
合について説明したが、発光要素は電球でもよい。ま
た、前記実施例においては、スクリーン４８を透明な強
化ガラスによって構成した場合について説明したが、耐
候性ある透明プラスチックを用いたり、透光性を有する
ように着色してもよく、また一部をメッキ等によってく
もらせたり、着色してもよい。そして、前記実施例にお
いては、道案内について説明したが、例えば遊園地にお
ける乗り物の案内、国際博覧会等におけるイベント会場
の案内等に用いることができ、これらの案内において
は、発光ダイオードの発光色を変えることにより、混雑
状況を表示することも可能である。

【００２３】図５は、スクリーンの他の実施例を示した
ものである。図において、スクリーン４８は、フィルム
状の透明プラスチックにより帯状に形成され、地図等の
複数ユニットの図形情報が印刷などにより表示されてい
る。そして、スクリーン４８は、両側部に所定のピッチ
をもって巻取り孔６４が設けられ、表示部３６に設けた
移動機構を構成しているスプロッケット６６、６８に巻
き回されている。また、スクリーン４８の一側の端部に
は、ホトカプラ等の孔検出器７０が配置してあり、通過
する巻取り孔６４の数を検出できるようにしてある。

【００２４】各スプロッケット６６、６８は、軸を介し
て歯車７２、７４に連結してある。これらの歯車７２、
７４間には、タイミングベルト７６が掛け渡してある。
また、歯車７２は、モータ７８によって回転する歯車８
０と噛み合っており、モータ７８を駆動することにより
スクリーン４８を、矢印８２に示したようにその長手方
向に移動できるようにしてある。そして、スクリーン４
８が移動すると、孔検出器７０が通過する巻取り孔の数
を読み取り、表示制御装置３２に入力する。表示制御装
置３２は、孔検出器７０の検出信号に基づいて、スクリ
ーン４８の移動量を検知し、スクリーン４８の位置を制
御する。

【００２５】このように、スクリーン４８に複数の図形
情報を表示し、表示内容を変えることができるようにす
ると、異なった方面の道案内や天気予報、あるいはバス
や地下鉄の系統図などの交通機関の案内等が可能とな
り、与える情報量を飛躍的に増加させることができ、利
用者の多様な要求に応えることができる。

【００２６】なお、スクリーン４８を長手方向（縦方
向）と横方向とに移動できるようにしてもよい。また、
スクリーン４８になにも表示していない部分をもうけ、
通常はこの表示していない部分を発光表示ボード４６の
位置にし、発光表示ボード４６によって文字情報を表示
するようにしてもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、透光性部材からなるスクリーンに図形情報を表示
し、このスクリーンの下方に配設した発光表示ボードの
発光要素を点滅して情報を表示することにより、発光表
示ボードが表示する情報とスクリーンの図形情報を結合
して、利用者が必要とする情報、例えば目的地、そこに
行く道順等の詳細な図形情報を容易に、かつ安価に提供
することができる。

【００２８】また、スクリーンをフィルム状に形成して
複数ユニットの図形情報を表示し、このスクリーンを移
動機構、例えば巻取り、巻戻し機構によって移動させる
ようにすると、異なった方面の道案内等の多様な情報を
利用者に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る表示部の分解斜視図であ
る。

【図２】前記表示部の発光表示ボードの説明図である。

【図３】実施例に係る案内表示システムの構成ブロック
図である。

【図４】実施例に係る案内表示システムの端末案内装置
の斜視図である。

【図５】スクリーンの他の実施例と移動機構の実施例の
斜視図である。

【符号の説明】

３２……情報制御部（表示制御装置）、３６……表示
部、４６……発光表示ボード、４８……スクリーン、６
６、６８、７２、７４、７６、７８、８０……移動機構
（スプロッケット、歯車、タイミングベルト、モータ）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透光性部材に図形情報を表示したスクリー
ンと、このスクリーンの下方に配設されるとともに、多
数配置した発光要素の点滅によって情報を表示する発光
表示ボードとを有する表示部と、前記発光表示ボードの発光要素を点滅制御する情報制御
部と、を備えたことを特徴とする案内表示システム。
【請求項２】前記スクリーンは前記透光性部材がフィル
ム状に形成してあり、このフィルム状透光部材に複数ユ
ニットの図形情報が表示してあるとともに、前記表示部
は前記透光性部材を移動させる移動機構を有しているこ
とを特徴とする請求項１に記載の案内表示システム。