JPH06149452A - 情報入力方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ユーザーが表示すべき、例えば手書きの情報
を簡単に入力する。 【構成】 外光を透過しない情報パタンを介して受光素
子マトリックスに照射して入力する。マトリックス状の
ドット部分の各々に配設した一対の発光素子１４及び受
光素子１３、各ドット部分を仕切るランプハウス１５、
並びにその上に載置される透明原稿シート２４を有す
る。透明原稿シート２４上に文字等の情報パターンを載
置するか該シートに直接手書き又は印刷等したとき、当
該情報パターンの領域に関しては、その下方に位置する
ドット部の受光素子１３に外光が入射しないことにより
受光素子１３の出力信号に基づいて上記パターンのデー
タを読み取るとともに、該データに基づいて発光素子を
発光せしめることにより文字等の情報を発光表示して、
入力した情報を確認し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば屋内，屋外に
おいて、宣伝広告や情報告知等に使用されるドットマト
リックス式情報表示装置のための、表示情報を簡単に入
力し得るようにした、情報入力方法及びその装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、商店・街頭における宣伝広告や鉄
道の駅構内における情報告知等のために、ドットマトリ
ックス式情報表示装置が使用されるようになってきてい
る。

【０００３】このようなドットマトリックス式情報表示
装置は、例えばドットマトリックス式ＬＥＤ表示によ
り、複数個の１６×１６ドットの文字を、一列に並べて
固定表示したり、一方向に流すようにして表示するよう
になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の情報表示装置においては、表示すべき情報は、例
えばパソコンや専用の情報入力装置を使用することによ
り、キーボードから手入力する必要があることから、一
般ユーザーが手軽に情報を入力することは、操作性の点
で比較的難しく、時間がかかってしまうことになる。特
に、文字以外の情報を表示させたい場合には、例えば１
６×１６ドットの各ドットを指定することにより表示パ
ターンを作成するようになっていることから、操作が極
めて面倒である。従って、ユーザーが、必要とする場合
に即座に、表示すべき情報を作成して、これを直ちに情
報表示装置に表示することはできず、多くの場合、情報
表示装置のメーカーが用意した情報を適宜選択して表示
するに留まり、ユーザー自身が、表示すべき情報を作成
することは、殆どなかった。

【０００５】この発明は、以上の点に鑑み、ユーザーが
簡単に表示すべき情報を入力することが可能であるよう
にした、情報入力装置を提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による情報入力方法は、外光の透過を妨げ得
る文字、図形その他の情報パターンを、受光素子がドッ
トマトリックス状に配設された基板上に配置し、該情報
パターンに対応する領域の上記受光素子に外光が入射し
ないことにより、受光素子の出力信号に基づいて上記情
報パターンを入力させるようにしたことを特徴としてい
る。

【０００７】さらに、この発明による情報入力装置は、
複数個のマトリックス状のドット部分にそれぞれ配設し
た一対の発光素子及び受光素子と各ドット部分を仕切る
ように基板上に取り付けたランプハウスとから成る原稿
読取部と、この原稿読取部のランプハウス上に載置され
得る透明原稿シートとを含んでおり、この透明原稿シー
ト上に文字等の情報パターンを載置するか手書き又は印
刷等したとき、当該情報パターンの領域に関しては、そ
の下方に位置するドット部の受光素子に外光が入射しな
いことにより、受光素子の出力信号に基づいて上記パタ
ーンのデータを読み取ると共に、該データに基づいて上
記発光素子を発光せしめることにより文字等の情報を発
光表示して、入力した情報を確認し得るようにしたこと
を特徴としている。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、先ず透明原稿シート上に、
黒色マーカ等を使用して所望の文字，模様等の情報のパ
ターンを手書きするか又は複写等により印刷し或いは情
報パターン表示物を直接載置した後、この透明原稿シー
トを原稿読取部のランプハウスの上方に載置した状態で
上記インク等の情報パターンによる外光を遮断すること
によって、各受光素子の出力信号を検出して情報パター
ンのデータをマトリックス状に読み込むことになる。し
たがって、ユーザーが意図する文字，模様等の所望の各
種情報が、簡単にしかも直ちに入力され得ることにな
り、このデータを情報表示装置等に対して、直接的にま
たは間接的に出力することが可能になる。

【０００９】さらに、公知の制御装置を用いて、読み込
んだデータに基づいて各ドット部分の発光素子を選択的
に発光せしめることにより、読み込んだ情報パターンの
データがマトリックス状に配設された発光素子による発
光パターンによって確認されることになるので、キーボ
ードによる手入力や複雑な操作を行なう必要なしに、簡
単に所望の情報が入力される。

【００１０】尚、入力情報のパターンは手書きに限る必
要はなく、例えば透明原稿シートに複写などにより印刷
されたものを使用してもよいし、形態を有する物をじか
に原稿読取部のランプハウスの上方に載置してもよい。

【００１１】

【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、この
発明を詳細に説明する。図１はこの発明による簡易型情
報入力装置の一実施例を示している。図１及び図２にお
いて、情報入力装置１０は、原稿読取部Ａと制御装置Ｂ
とから構成されている。原稿読取部Ａは、基板１１とこ
の基板１１上にて複数個（図示の場合、１６×１６ドッ
ト）のマトリックス状のドット部分１２にそれぞれ配設
された一対の受光素子１３と発光素子１４と、さらに各
ドット部分１２を仕切るように基板１１上に取り付けら
れたランプハウス１５と、このランプハウス１５により
画成される各ドット部分に充填された透明エポキシ樹脂
１６とから成っている。また、制御装置Ｂは、上記受光
素子１３の出力信号を検出して入力情報のパターンのデ
ータを読み取り、且つこのデータに基づいて発光素子１
４を発光させるようになっている。

【００１２】図３は、上記制御装置Ｂの電気的構成を示
している。すなわち、この制御装置Ｂは、上記受光素子
１３が互いにマトリックス状に接続され、制御回路１７
からの制御信号に基づいてシフトレジスタ１８によりス
イッチ回路１９が制御され、順次に閉塞されるように制
御される個々の常開型スイッチ１９及びデコーダ２０を
介して、該受光素子１３が駆動制御されることにより、
該受光素子１３の出力信号が順次にスイッチ回路１９か
らＡ／Ｄコンバータ２１を介して制御回路１７に入力さ
れるようになっている。

【００１３】また上記発光素子１４は、同様に、制御回
路１７からの制御信号に基づいて、シフトレジスタ２２
及びデコーダ２０を介して駆動制御されることにより、
所望のパターンのドットマトリックス式発光表示が行な
われるようになっている。なお、上記のように受光素子
１３から入力された表示のパターンデータは、上記制御
回路１７から適宜にメモリ２３に記憶されるようになっ
ている。

【００１４】この発明による情報入力装置１０は以上の
ように構成されており、表示すべき情報を入力する場合
には、以下の操作により入力が行なわれる。

【００１５】即ち、図４（Ａ）のフローチャートに従っ
て、先ず制御回路１７内に記憶されているパターンのデ
ータをリセットする。このリセット作業は、図４（Ｂ）
に示すように、先ず例えば原稿読取部Ａ上から透明原稿
シートを外した状態で受光素子１３を駆動して、すべて
の受光素子１３の出力信号をオンとすることにより外光
検知を行って、外光データをメモリ２３に格納してお
く。続いて原稿読取部Ａ上を遮光部材によって覆った状
態で受光素子１３を駆動して全ての受光素子１３の出力
信号をオフとすることにより遮光検知を行い、遮光デー
タをメモリ２３に格納しておく。

【００１６】次に、このメモリ２３に格納された外光デ
ータ及び遮光データに基づいて、制御回路１７がスレッ
シュホールドデータを設定し、このスレッシュホールド
データをメモリ２３に格納することにより、プリセット
が行われる。

【００１７】続いて、図４（Ａ）のフローチャートに従
って、原稿読取部Ａの上に透明原稿シート２４を載置す
る。この透明原稿シート２４の表面には、黒色マーカ２
５等を使用することにより、所望の文字，模様等の情報
を手書きするか、印字したものを貼り付けるなどする。
この手書き等の場合は、原稿読取部Ａに載置した後、ま
たは載置する前に行なわれる。尚、透明原稿シート２４
自体に文字，模様等の情報を複写などにて印刷して、該
透明原稿シートを原稿読取部Ａの上に載置してもよい。

【００１８】この状態から、好ましくは制御回路１７に
対して、図示しない入力部から表示色の指定、例えば赤
色，黄色等の単色指定や、混色指定、または多色指定等
の設定が行なわれ得る。

【００１９】その後、制御回路１７が受光素子１３を駆
動制御して、各受光素子１３からの出力信号を検出する
（図４（Ａ）ので示している。）。このとき、各受光
素子１３からの出力信号は、図５及び図６に示すよう
に、透明原稿シート２４のうち黒色マーカ２５等のイン
クが載っている部分２４ａにおいては外光が透過せず、
従って、その下方に位置する受光素子１３には外光が入
射しないことから、その出力信号は小さくなる。インク
のない部分については、受光素子１３に対して外光が入
射することから、その出力信号は大きくなる。

【００２０】かくして、透明原稿シート２４上に手書き
又は複写等された文字，模様等の情報は、受光素子１３
により、例えば１６×１６ドットのドットマトリックス
状のパターンのデータとして、制御回路１７に入力され
ることになる。

【００２１】このように制御回路１７に入力されたパタ
ーンのデータは、前述したメモリ２３に格納されたスレ
ッシュホールドデータと比較され、各受光素子１３ごと
にオンオフの判定が行われる。この判定結果がシフトレ
ジスタ２２及びデコーダ２０を介して発光素子１４に出
力せしめられる。これにより発光素子１４は、上述の手
書き等された文字，模様等の情報を、ドットマトリック
ス状のパターンとして発光表示することになる。従っ
て、手書き等された情報が、その場で、正確に読み込ま
れたことが確認され得るようになっている。

【００２２】ここで、発光表示のチェックが行なわれ、
修正すべき点がある場合には、透明原稿シート２４上の
手書き等されたパターンが適宜に修正され得る。このよ
うに修正されたパターンは、再度発光素子１４によって
発光表示されることになる。こうして、発光表示された
パターンが正しい場合には、制御回路１７は、そのパタ
ーンのデータをメモリ２３に格納する。

【００２３】以上の操作で、一つのパターンの読み取
り、即ち入力が行なわれ得ることになり、この操作を繰
り返すことにより、複数個の文字，模様等の情報の入力
が行なわれることになる。このようにして、入力された
一連の情報は、図示しない情報表示装置等に出力する場
合には、制御回路１７によってメモリ２３に格納された
パターンのデータが読み出されて、この情報表示装置の
表示部にて表示される。一方、情報表示装置に表示しな
い場合には、操作が終了することになる。

【００２４】図５は、上述した情報入力装置を組み込ん
だ情報表示システムの一例を示している。この情報表示
システム３０においては、図１に示した情報入力装置１
０とメモリカード３１のリーダライタ３２が一体に構成
されている入力部３３とＬＥＤ式情報表示装置３４とか
ら構成されている。

【００２５】この場合、ＬＥＤ式情報表示装置３４の表
示部３４ａに情報を表示させたいときには、上記入力部
３３の出力を、ケーブル３５によって該ＬＥＤ式情報表
示装置３４に対して直接に入力することにより情報の表
示が行なわれる。また、入力部３３とＬＥＤ式情報表示
装置３４が比較的離れている等により、ケーブル３５に
よって接続できない場合や、一つの入力部３３により複
数個のＬＥＤ式情報表示装置３４に対して同一データを
入力した場合等においては、入力部３３によって、手書
き等により入力した情報のパターンのデータを一旦メモ
リカード３１に入力しておき、このメモリカード３１
を、ＬＥＤ式情報表示装置３４に設けられたメモリカー
ド用スロット（図示せず）に挿入することにより、パタ
ーンのデータが該ＬＥＤ式情報表示装置３４に対して間
接的に入力されて当該情報の表示が行なわれることにな
る。

【００２６】

【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
透明原稿シート上に、黒色マーカ等で所望の文字，模様
等の情報のパターンを手書き等した後、このパターンが
外光を遮断することによって、各受光素子の出力信号を
検出し、該パターンのデータがマトリックス状に読み込
まれることになる。このため、文字，模様等の情報が、
簡単にかつ即座に入力され得ることになり、このデータ
が、情報表示装置等に対して直接的にまたは間接的に、
自由自在に出力されることができる。また、制御装置を
用いて、読み込んだデータに基づいて、各ドット部分の
発光素子を選択的に発光せしめることにより、読み込ん
だパターンのデータが、マトリックス状に配設された発
光素子による発光パターンによって確認され得ることに
なるので、キーボードによる手入力や複雑な操作を行な
う必要なしに、簡単に所望の情報が入力され得ることに
なる。

【００２７】かくして、この発明によれば、ユーザーが
簡単に表示すべき情報、とくにユーザー自身が手書きし
た宣伝広告文その他の情報を即時に且つ簡便に入力する
ことが可能であるようにした情報入力装置が提供され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による情報入力装置の使用状
態を示す概略斜視図である。

【図２】図１の情報入力装置の使用状態における部分断
面図である。

【図３】図１の情報入力装置の電気的構成を示すブロッ
ク回路図である。

【図４】（Ａ）は図１の情報入力装置の入力・表示操作
を示すフローチャート、（Ｂ）はプリセット操作を示す
フローチャートである。

【図５】図１の情報入力装置を組み込んだ情報表示シス
テムの一例を示す概略斜視図である。

【符号の説明】

１０ 情報入力装置 １１ 基板 １２ ドット部分 １３ 受光素子 １４ 発光素子 １５ ランプハウス １６ 透明エポキシ樹脂 １７ 制御回路 １８ シフトレジスタ １９ スイッチ回路 ２０ デコーダ ２１ Ａ／Ｄコンバータ ２２ シフトレジスタ ２３ メモリ ２４ 透明原稿シート ３０ 情報表示システム ３１ メモリカード ３２ メモリカード用リーダライタ ３３ 入力部 ３４ ＬＥＤ式情報表示装置 ３４ａ 表示部 ３５ ケーブル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外光の透過を妨げ得る文字、図形その他
   の情報パターンを、受光素子がドットマトリックス状に
   配設された基板上に配置し、該情報パターンに対応する
   領域の上記受光素子に外光が入射しないことにより、受
   光素子の出力信号に基づいて上記情報パターンを入力さ
   せるようにしたことを特徴とする、情報入力方法。
2. 【請求項２】 基板上にて複数個のマトリックス状のド
   ット部分にそれぞれ配設された一対の発光素子及び受光
   素子と各ドット部分を仕切るように基板上に取り付けら
   れたランプハウスとから成る原稿読取部と、該原稿読取
   部のランプハウス上に載置される透明原稿シートとを含
   んでおり、該透明原稿シート上に文字等の情報のパター
   ンを載置するか該シートに直接印刷又は手書き等したと
   き、当該情報パターンの領域に関しては、その下方に位
   置するドット部の受光素子に外光が入射しないことによ
   り、受光素子の出力信号に基づいて上記パターンのデー
   タを読み取ると共に、該データに基づいて上記発光素子
   を発光せしめることにより文字等の情報を発光表示し
   て、入力した情報を確認し得るようにしたことを特徴と
   する、情報入力装置。