JPH05158175A - X線感光材料およびx線画像読取方法 - Google Patents

X線感光材料およびx線画像読取方法

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JPH05158175A
JPH05158175A JP32329091A JP32329091A JPH05158175A JP H05158175 A JPH05158175 A JP H05158175A JP 32329091 A JP32329091 A JP 32329091A JP 32329091 A JP32329091 A JP 32329091A JP H05158175 A JPH05158175 A JP H05158175A
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ray
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emulsion layer
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emulsion
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Satoru Arakawa
哲 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線画像読取り方法において、ダイナミック
レンジが広いX線画像情報を得る。 【構成】 使用されるX線感光材料は、少なくとも支持
体1と2種以上の乳剤層2,3,4を含む複数の層から
成る。この2種以上の乳剤層はX線撮影後現像により互
いに異なった色に発色する。このX線撮影により記録さ
れたX線画像情報を、乳剤層毎に乳剤層の色によって吸
収される色の読取光で読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線感光材料、およびこ
のX線感光材料に記録されたX線画像の読取方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】X線写真診断においては、(1) 被曝線量
ができるだけ少ないこと、(2) 被写体の識別を容易にす
るために画像が高コントラストであること、(3) 被写体
の種々の部分をカバーすることができるようにX線露光
の許容幅が大きいこと等が通常要求されている。このX
線写真診断は、X線像を直接または間接的にX線フイル
ム等のX線感光材料に記録し、このX線感光材料に記録
された画像を観察して診断するものである。
【0003】さらに、近年ではX線フイルムを目で見る
観察材料として用いるのみならず、光学的に検知して画
像信号を得る検出材料としても用いることが行なわれ、
診断にも取り入れられている。すなわち、画像が記録さ
れたフイルムに、読取光を照射し、そのフイルムからの
反射光あるは透過光を光電的に読み取り、前記画像をデ
ジタル画像信号に変換するX線画像読取方法が知られて
いる。このフイルム画像読取方法には、その読取りを行
なう装置としてフイルムデジタイザが使用されている。
これは、フイルム上にレーザ光のような光ビームを走査
させ、フイルムからの反射または透過光を光検出器で検
出して時系列的な画像信号を得るもの、あるいは、フイ
ルムに一様に光を照射し、フイルムに隣接せしめたCC
Dラインセンサのような1次元センサでフイルムからの
光を順次読み取るもの等、種々の形式のものがある。い
ずれの場合も、フイルムから読み取ったデジタル画像信
号をコンピュータ等により画像処理することができ、こ
れにより階調処理や周波数処理等の各種の処理を施し、
この画像処理された画像信号を表示手段に表示すること
により所望の画像を観察することができる。
【0004】そこで診断を目的として、被写体のX線画
像情報を平均γ(露光量の微小な変化ΔEに対する画像
濃度の変化ΔDの割合)が0.3 〜1.5 となるように中間
媒体上にいったん記録し、この中間媒体に記録された画
像情報を処理して再生するX線写真処理方法が本出願人
により提案されている(特公昭61-5193 号)。このX線
写真処理方法は上述したX線画像読取方法を用いてお
り、特徴としては上記構成において、中間媒体として平
均γの低い軟調写真フイルムを用いることによりX線露
光の許容幅を大きくし、広い範囲のデータを記録するこ
とを容易にしている。記録された画像情報には、γを変
換する階調処理、各部の境界(エッジ)を識別しやすい
ように境界付近の濃度を変換してそのコントラストを大
きくするエッジ強調処理等の画像処理を施し、所望の特
性を持った画像を再生することを可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法に用いられるような広いダイナミックレンジを有する
X線感光材料を作ることは現実的に困難な問題を伴う。
また、広いダイナミックレンジを有するX線感光材料が
作られたとしても、乳剤層を構成する粒子においては感
度が大きい大粒子から感度が小さい小粒子までが混在す
るために粒状性が悪くなる。
【0006】本発明の目的は、ダイナミックレンジが広
いX線画像情報を記録することができ、1回の撮影によ
り複数のX線画像情報を記録することのできるX線感光
材料を提供することにある。
【0007】さらに本発明の目的は、本発明のX線感光
材料に記録された複数のX線画像情報をそれぞれ別々に
検出するX線画像読取方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のX線感光材料
は、少なくとも支持体と2種以上の乳剤層を含む複数の
層から成り、該2種以上の乳剤層はその感度が互いに異
なり、かつ互いに異なった色に発色することを特徴とす
るものである。
【0009】支持体の材料としては、ポリエチレンテレ
フタレートなどのプラチックフイルムが挙げられる。2
種以上の乳剤層はそれぞれハロゲン化銀を分散状態で含
有支持するゼラチンなどの結合剤からなる。さらに、乳
剤層を物理的および化学的に保持するためにゼラチンな
どからなる保護膜が設けられてもよい。
【0010】各乳剤層の感度を変える方法として次の方
法が挙げられる。1つの方法は、乳剤層に含まれるハロ
ゲン化銀の粒子サイズを各乳剤層ごとに変えることであ
る。これにより、画像のダイナミックレンジを広くする
ことができる。もう1つの方法は、増感スクリーンを用
いる場合において、低感度層を増感スクリーンの発光光
を吸収する着色剤で着色することである。このとき、低
感度層は感光材料の表面から遠い側、すなわち支持体に
接する側になければならない。また、もう1つの方法
は、乳剤層に増感剤を含む場合において、各乳剤層が含
む増感剤の含有量を変えることである。増感剤には、X
線感光材料の感光波長域を特に変化させずに、固有感度
の領域で感度を上昇させる化学増感剤と、固有感度以外
の分光領域に新たに感度を生じさせる分光増感剤とがあ
る。
【0011】各乳剤層はイエロー,マゼンタ,シアンと
いった周知の発色をするものであればよく、特に限定さ
れるものではない。
【0012】また、本発明のX線感光材料に組合わせて
用いられる増感スクリーンは、基本的に支持体とこの上
に設けられた蛍光体層とから構成されるものであるが、
支持体の材料としては、ポリエチレンテレフタレートな
どのプラスチックフイルムが挙げられる。蛍光体層は、
蛍光体粒子を分散状態で含有支持する各種ポリマーから
なる。蛍光体としては、増感スクリーン用の蛍光体とし
て知られている各種の蛍光体を用いることができる。さ
らに、蛍光体層の支持体に接する側とは反対側の表面
に、蛍光体層を物理的および化学的に保護するための透
明な保護膜が設けられていてもよい。
【0013】X線撮影により上記本発明のX線感光材料
に記録されたX線画像情報の読取りは、互いに異なった
色に発色した前記2種以上の乳剤層毎に、乳剤層の色に
よって吸収される色の読取光を用いて行なわれる。例え
ば、イエロー,マゼンタおよびシアンに発色した乳剤層
は、それぞれ、ブルー,グリーンおよびレッドの光で読
み取ることができる。
【0014】
【作用および効果】上記構成のX線感光材料において、
相対的に感度の低い乳剤層は相対的に大きな露光量によ
り感光し、相対的に感度の高い乳剤層は相対的に小さな
露光量により感光するので、1枚のX線感光材料に複数
のX線画像情報が記録される。感光後、現像により各乳
剤層は互いに異なった色に発色する。この互いに異なっ
た色に発色した各乳剤層毎に、乳剤層の色によって吸収
される色の読取光で読取りを行なうことにより、前記複
数のX線画像情報をそれぞれ別々に検出することができ
る。これより次の効果が得られる。
【0015】i) X線透過率が大きく異なっている部分
があっても、1回のX線撮影でこれらの部分のX線画像
情報を得ることができるので、複数回の撮影をする必要
がなく、被写体のX線被曝線量が少なくなる。
【0016】ii) 許容幅が広いので、露光量が適正値か
らずれていても支障が生じない。
【0017】iii)高露光域では比較的微粒子の銀のみか
ら画像が形成されているので、粒状性が向上する(粒子
サイズで乳剤層の感度を変えた場合)。
【0018】iV) 露光域ごとに別々のX線画像情報が得
られるので、しきい値処理が容易に行える。
【0019】このように、本発明によればダイナミック
レンジの広いX線画像情報が得られ、また感度が異なる
複数のX線画像情報を別個に観察することができ、これ
を利用して各種画像処理への適用が可能である。
【0020】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づき本発明を詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例によるX線感光
材料を示すものである。
【0021】このX線感光材料は支持体1を中心層と
し、該支持体1の両面にそれぞれ支持体に近い側から、
比較的小粒子のハロゲン化銀よりなる乳剤層2、中粒子
のハロゲン化銀よりなる乳剤層3、および比較的大粒子
のハロゲン化銀よりなる乳剤層4、をこの順番に積層し
た積層体である。また、各乳剤層は現象後にそれぞれ異
なった色に発色するように構成されている。この実施例
において、乳剤層2,3,4はそれぞれシアン,マゼン
タ,イエローに発色するように構成されている。
【0022】X線撮影によりこのX線感光材料には各乳
剤層の感度により異なった複数のX線画像情報が記録さ
れる。図2は各乳剤層ごとの特性曲線を示すものであ
り、横軸は被写体の透過率による相対露光量を対数で、
縦軸は画像濃度を示すものである。Iは相対的に露光量
が小さい範囲において感度を有する、すなわち感度の大
きい大粒子のハロゲン化銀を含有する乳剤層4の特性曲
線である。同様にII,III はそれぞれ乳剤層3,2の特
性曲線である。図2から明らかなように、各乳剤層2,
3,4においてそれぞれ異なったX線画像情報が記録さ
れ、ダイナミックレンジが広いX線画像情報を記録する
ことができる。
【0023】このX線画像情報が記録されたX線感光材
料は、現像後各乳剤層2,3,4がそれぞれシアン,マ
ゼンタ,イエローに発色する。従来、X線感光材料は検
出材料であると同時に表示・観察材料であるが、本発明
のX線感光材料は検出材料のみとして用いられるため、
各乳剤層の発色が異なっても問題とはならない。
【0024】記録されたX線画像情報は次のように読み
取られる。シアンに発色した層にレッドの光を、マゼン
タに発色した層にグリーンの光を、イエローに発色した
層にブルーの光をそれぞれ照射し、これらの照射により
前記X線感光材料から得られた光を光電的に検出する。
これにより、最終的に3種の異なったX線画像情報を得
ることができ、すなわち、ダイナミックレンジの広いX
線画像情報を得ることができる。このX線画像情報は、
画像の濃度域ごとに別々の情報として得られるので、し
きい値処理等が簡単にできる。また、その他の適当な画
像処理を施した後に再生像としてCRT等に表示するこ
ともできる。
【0025】なお、上記実施例においては、粒子サイズ
の異なるハロゲン化銀を用いて各乳剤層の感度を変えて
いるが、各乳剤層が互いに異なった色に発色するように
してあれば、これ以外の方法により感度を変えてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるX線感光材料の断面図
【図2】本発明のX線感光材料の特性曲線を示すグラフ
【符号の説明】
1 支持体 2,3,4 乳剤層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増感スクリーンとともに用いられる、少
    なくとも支持体と2種以上の乳剤層を含む複数の層から
    成るX線感光材料において、該2種以上の乳剤層はその
    感度が互いに異なり、かつ互いに異なった色に発色する
    ことを特徴とするX線感光材料。
  2. 【請求項2】 前記2種以上の乳剤層それぞれに含まれ
    るハロゲン化銀の粒子サイズが互いに異なることを特徴
    とする請求項1記載のX線感光材料。
  3. 【請求項3】 前記2種以上の乳剤層のうち支持体に接
    する乳剤層が増感スクリーンの発光光を吸収する着色剤
    で着色されていることを特徴とする請求項1記載のX線
    感光材料。
  4. 【請求項4】 前記2種以上の乳剤層が増感剤を含有
    し、該増感剤の含有量が互いに異なることを特徴とする
    請求項1記載のX線感光材料。
  5. 【請求項5】 X線撮影により請求項1から4いずれか
    1項記載のX線感光材料の各乳剤層に記録されたX線画
    像情報それぞれを、乳剤層の色によって吸収される色の
    読取光で読み取ることを特徴とするX線画像読取方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114026A (ja) * 1974-07-25 1976-02-04 Fuji Photo Film Co Ltd Netsuhatsushokugazokeiseiho
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